「チロリン村とくるみの木」の版間の差分

提供: miniwiki
移動先:案内検索
(概要)
 
(1版 をインポートしました)
 
(相違点なし)

2018/9/26/ (水) 02:14時点における最新版


チロリン村とくるみの木(チロリンむらとくるみのき)は、1956年4月14日から1964年4月3日までNHKテレビ → NHK総合テレビで放送されていた人形劇である。全812回(未放送1回を含む)。1963年4月1日放送分(第558回)からカラー放送を実施。

概要

NHKの人形劇としては『玉藻前』に次ぐ第2作[1]。『ひょっこりひょうたん島』や『プリンプリン物語』などの後続の人形劇シリーズの原型になった作品でもある。当初は週に1回のペースで放送されていたが、途中から帯番組になった。

元となった作品はイタリア童話の『チポリーノの冒険』。ただまだ戦後の混乱が残る時期で、外国作品の著作権をクリアするのが難しいと判断され、そこで同作品を下敷きにしつつも「日本の野菜の物語を作ろう」ということになった[1]

VTRが導入される前の時代の番組のため、人形の動きは全て生放送で演じていたが、音声部分は事前収録された[1]。人形も現在のものと異なり操作棒がついておらず、手を人形の中に入れて動かすタイプだったため、本番中の人形奏者はずっと手を頭の上に上げた状態を強いられた[2]

ストーリー

「ピーナッツのピー子」、「タマネギのトン平」、「クルミのクル子」などの果物や野菜を擬人化したキャラクターと「もぐらのモグモグ」、「ねずみのタコチュー」などの小動物が暮らしているチロリン村。そこで起こる珍騒動の数々。

回が進むと、悪役の「コウモリのブラックバット」、ブラックバットの手下になることもあるがひょうきんで憎めない「イタチのプー助」、「ハラペコ熊のペコポン」など、多彩な登場キャラクターが加わっていった。

放送時間

いずれも日本標準時

  • 土曜 18:00 - 18:30 (1956年4月14日 - 1956年6月2日)
  • 木曜 18:00 - 18:30 (1956年6月7日 - 1956年9月13日)
  • 月曜 - 金曜 19:15 - 19:30 (1956年9月17日 - 1956年9月28日)
  • 金曜 18:10 - 18:40 (1956年11月9日 - 1959年4月3日) - ここまで『連続ギニヨール』枠で放送。
  • 金曜 18:07 - 18:35 (1959年4月17日 - 1960年4月1日)
  • 金曜 18:00 - 18:30 (1960年4月8日 - 1962年3月30日) - 1961年4月7日からは『こどもの時間』枠で放送。
  • 月曜 - 金曜 17:40 - 17:54 (1962年4月2日 - 1962年9月28日)
  • 月曜 - 金曜 17:45 - 18:00 (1962年10月1日 - 1964年4月3日) - 最終回のみ18:05まで延長放送。

スタッフ

キャスト

放送リスト

現存する映像

  • 本編の映像は、第545回(「こどもはこども(二)」)・第790回(「朝のできごと」)・第811回(「九年目の春(四)」)・第812回(「さよならみなさん」、最終回)がキネコで現存する(すべてモノクロ)ほか、自治省外郭団体の公明選挙連盟によって製作された16ミリ映画『チロリン村の村長選挙』(カラー、20分)が現存する。村長選挙にクルミのがんこじいさん、野菜から(果物へ)の成り上がり者のトマト・ケチャップらが立候補し、がんこじいさんが当選するという話。
  • このうち、第811回・第812回(最終回)・映画版をスタッフ・キャストへのインタビューなどとともに収録したDVD『NHK人形劇クロニクルシリーズVol.1 チロリン村とくるみの木』(アミューズソフトエンタテインメント)が2003年に発売された。
  • 2014年2月23日放送の『NHKアーカイブス〜“チロリン村とくるみの木”から50年』(ゲスト:黒柳徹子)の中で、第545回・第811回・映画版(一部抜粋)とともに番組(音声部分)の制作現場の模様を記録したフィルム[4]が放送された。

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 人形劇編:伊東万里子さん(劇団 貝の火) - NHKアーカイブス
  2. 『紅孔雀』10話分、人形劇の神様から! - NHKアーカイブス・2016年4月1日
  3. 臨時ニュース「日米貿易経済委員会 大平ラスク共同記者会見」で放送休止。最終回直前のため、話数調整できず未放送。
  4. このフィルムは、作者である恒松恭助が、収録に立ち会っていたスタジオに行く際、同行していた恒松の子息(当時大学生であった)によって撮影されていたもの。恒松家に保存されていた第1回から最終回までの台本とともにNHKに寄贈された(2014年2月23日放映『NHKアーカイブス〜“チロリン村とくるみの木”から50年』より)。

関連項目

外部リンク

NHKテレビ 土曜18:00枠
前番組 番組名 次番組
ガンツ君
(1956年1月7日 - 1956年4月7日)
チロリン村とくるみの木
(1956年4月14日 - 1956年6月2日)
私たちのテレビ訪問ほか週替わりの番組
(1956年6月16日 - 1956年11月10日)
NHKテレビ 木曜18:00枠
ゆく波かえる波
(1956年5月10日 - 1956年5月17日)
チロリン村とくるみの木
(1956年6月7日 - 1956年9月13日)
続・ガンツ君
(1956年10月4日 - 1956年10月25日)
NHK総合テレビ 金曜18:10枠 → 金曜18:00枠
バレエの庭
(1955年5月20日 - 1956年10月26日)
※18:00 - 18:30、水曜18:32枠へ移動
世界のくにぐに
(1956年6月8日 - 1956年11月2日)
※18:30 - 18:50、土曜18:40枠へ移動
チロリン村とくるみの木
(1956年11月9日 - 1962年3月30日)
ドラが鳴る
(1962年4月6日 - 1963年3月29日)
NHK総合テレビ 平日17:40枠 → 平日17:45枠
まんが 鉄腕ポパイ
(1962年1月4日 - 1962年3月28日)
17:35 - 17:45
月曜:宇宙船シリカ
(1961年4月10日 - 1962年3月26日)
火曜:宇宙船シリカ
(1961年4月4日 - 1962年3月27日)
水曜:ぼくは科学記者
(1961年4月5日 - 1962年3月28日)
木曜:ものしり博士
(1961年4月6日 - 1962年3月15日)
金曜:おとうさんの手品
(1961年4月7日 - 1962年3月30日)
※※17:45 - 18:00
チロリン村とくるみの木
(1962年4月2日 - 1964年4月3日)
ひょっこりひょうたん島
(1964年4月6日 - 1969年4月4日)

テンプレート:NHK人形劇 テンプレート:黒柳徹子