「国立公文書館」の版間の差分

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|蔵書数 = 約133万冊 |蔵書数年 = 2013年3月
 
|蔵書数 = 約133万冊 |蔵書数年 = 2013年3月
 
|閲覧数 = 約78,000冊 |貸出数年 =  
 
|閲覧数 = 約78,000冊 |貸出数年 =  
|来館者数 = 約4,600人 |来館者数年 = 2012年度
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|来館者数 =
|年運営費 = 2,246百万円 |年運営費年 = 2012年度
 
 
|法令 = [[公文書等の管理に関する法律]]
 
|法令 = [[公文書等の管理に関する法律]]
|館長 = 加藤丈夫<ref name="gaiyou" />
 
|職員数 = 49人<ref name="gaiyou" />
 
 
|公式サイト = http://www.archives.go.jp/
 
|公式サイト = http://www.archives.go.jp/
 
|備考 =  
 
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'''国立公文書館'''(こくりつこうぶんしょかん)とは[[公文書]]を一般公開している国立機関。本頁では日本の国立公文書館について記述する。
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'''国立公文書館'''(こくりつこうぶんしょかん)
  
== 概要 ==
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国の行政に関する公文書などの適切な保存および利用をはかる[[独立行政法人]]。東京都千代田区北の丸公園に主たる事務所を置く。国立公文書館法 (平成 11年法律 79号) に基づき,内閣総理大臣が国の機関から移管された重要な公文書などを歴史資料として保存し,広く一般への利用をはかり,さらに公文書に関連する調査研究も行なうことを目的とする施設として定められた。
日本政府の付属機関等から移管された歴史資料など重要公文書を一般公開している。所蔵資料は明治時代以来の公文書が約60万冊(2006年3月現在)・旧内閣文庫約53万冊。<!---http://www.bunzo.jp/archives/entry/000969.htmlの数字を用いる。---><!--- [[公式サイト]](後記)は「約54万5千冊を所有」としている。--->公文書を閲覧できるように閲覧室に常設したり常設展や企画展にて公開したりしている。
 
 
 
===沿革===
 
従来、各官庁の公文書はそれぞれの官庁で保管されてきたが、公文書を保存し公開するため江戸幕府以来の古文書・古書を含む[[内閣文庫]]の所蔵資料を移管して
 
[[総理府]]の附属機関として[[東京都]][[千代田区]][[北の丸公園]]に国立[[公文書館]]を[[1971年]]([[昭和]]46年)に開館。
 
 
 
[[File:National Archives of Japan Tsukuba Annex.JPG|250px|left|thumb|分館(茨城県つくば市・{{ウィキ座標|36|9|26.8|N|140|3|56.7|E|region:JP|地図|name=国立公文書館分館}})]]
 
[[国立公文書館法]]に基づき[[2001年]]([[平成]]13年)に[[独立行政法人]]化。行政執行法人(旧・特定独立行政法人)であるため、職員の身分は[[国家公務員]]となっている<!---職員は役職員に限らず全部公務員--->。公文書の収集・管理体制が諸外国に比べて遅れていることが指摘されてきたが、[[2007年]]12月、政府では体制を強化し、将来的に公文書館を独立行政法人から国の機関に戻す方針を発表した<ref>[http://www.archives.go.jp/news/071212.html 公文書館推進議員懇談会「緊急提言」の総理提出について](国立公文書館サイト内)</ref>。<!---ノート--->
 
 
 
[[1998年]]に[[茨城県]][[つくば市]]の筑波研究学園都市内につくば分館を設置。2001年には館の組織として[[アジア歴史資料センター]]が開設された。同センターは[[デジタルアーカイブ]]としてインターネットなどを通じてアジア歴史資料を提供することを目的としているため、閲覧室は設けていない(同センターの事務所は東京都文京区本郷にある)。
 
 
 
[[2016年]][[5月26日]]の[[衆議院]][[議院運営委員会]]小委員会で、新国立公文書館として[[憲政記念館]]の敷地を建設することを決定した<ref>[http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS26H3G_W6A520C1PP8000/ 日本経済新聞(2016年5月26日)]</ref>。
 
 
 
== 所蔵資料==
 
主なものは次のとおり。
 
*公文書
 
*: 公文書館の開設以降は、各官庁での保存期限が過ぎた文書のうち重要なものを公文書館に移管している。[[関東大震災]]、戦災などで失われた文書もあり、全ての記録が保存されている訳ではない。公文書館に移管された文書でも、個人情報に関する場合は、公開を制限・禁止しているものがある。なお、外交関係の公文書については[[外務省外交史料館]]、防衛関係の公文書については[[防衛省防衛研究所]]図書館、皇室関係の公文書については[[宮内庁書陵部]]で、それぞれ所蔵している。
 
**[[天皇]]が署名した[[日本国憲法]]の原本をはじめ、[[法律]]、[[法令|政令]]などの原本
 
**明治以降、各官庁で作成され、公文書館に移管された公文書
 
*内閣文庫
 
*: [[内閣文庫]]の所蔵資料<!---(約48万冊)--->は、[[江戸城]]の[[紅葉山文庫]]や[[昌平坂学問所]]から引き継いだ古書・[[古文書]]をはじめ、[[太政官]]の公文書、政府が収集した古文書・洋書などを含む貴重な資料群である。
 
*寄贈・寄託文書
 
*: 公文書ではないが個人や団体から寄贈された貴重な書類や書籍などが所蔵されている。書類だけでなく[[竹下登]]が所持していた「[[平成]]の[[奉書紙]]」なども寄贈されている。
 
 
 
== 所在地情報 ==
 
; 所在地
 
:* 東京都千代田区北の丸公園3番2号
 
; 交通
 
:*鉄道
 
:** [[竹橋駅]]([[東京メトロ東西線]])より徒歩。
 
 
 
== 指定文化財 ==
 
独立行政法人国立公文書館所有の[[重要文化財]]は以下のとおりである。
 
* [[法曹類林]] 3巻
 
* 本朝続文粋 13巻 - 『[[本朝文粋]]』に倣って、[[後一条天皇]]から[[崇徳天皇]]までの約120年間に作られた優れた漢詩文232編を蒐集・分類した、平安時代の漢文学の隆盛を今に伝える漢詩文集の一つ。本書は現存最古の写本で、[[金沢文庫]]の創始者・[[北条実時]]が[[1272年]]([[文永]]9年)に書写させた。『本朝続文粋』は明治時代まで写本のみで伝来したため、誤記・異同が多く、古い時代のものが完本として伝えられるのは珍しい。
 
* 宋版廬山記 5冊
 
* 元版全相平話 5冊 - [[元 (王朝)|元]]時代の[[至治 (元)|至治]]年間([[1321年]]-[[1323年|23年]])に刊行。中国の歴史上の出来事をフィクションを交えながら面白く講談した大衆向けの歴史物語。「武王伐紂書」3巻、「楽毅図斉七国春秋後集」3巻、「秦併六国平話」3巻、「前漢書続集」3巻、「[[三国志]]」3巻の5種類を収録。本書は現存する唯一の版本で、中国文学史や書誌学の貴重な資料として世界的に知られる。題名の「全相」とは全てのページに[[挿絵]]があること、「平話」とは歴史を専門に語る講談のこと。[[紅葉山文庫]]旧蔵。
 
* 宋版周易新講義 3冊
 
* 宋版子略・[[史略]] 3冊
 
* 宋版東坡集 12冊
 
* 宋版淮海集 10冊
 
* 管見抄 9冊
 
* 宋版鉅宋広韻 5冊
 
* 宋版予章先生集 7冊
 
* 宋版頴浜先生大全文集 15冊
 
* 宋版平斎文集 12冊
 
* 宋版梅亭先生四六標準 19冊
 
* 国絵図並びに郷帳 127鋪85冊 [[紅葉山文庫]]伝来
 
** 元禄国絵図8鋪、天保国絵図119鋪、天保郷帳85冊
 
** 附:元禄国絵図写8鋪、天保国絵図縮図写12鋪、天保郷帳写19冊、桐箱(天保九年勘定所墨書)4合
 
* 正保城絵図 63鋪 紅葉山文庫伝来
 
* [[朽木氏|朽木家]]文書(1,066通) 38巻13冊9通
 
* 諸宗末寺帳 34冊9通 附:入目録(内一通貞享元年)2通
 
* [[間宮林蔵]]北蝦夷等見分関係記録 14帖7鋪
 
** 北蝦夷島地図并凡例(文化七年七月)1帖7鋪、北夷分界余話(文化八年三月)10帖、東韃地方紀行(文化八年三月)3帖
 
* [[吾妻鏡]](北条本) 51冊
 
* [[北槎聞略]] 12冊2巻1帖9鋪 - 18世紀末ロシア[[大黒屋光太夫]]
 
* [[貞享暦]](巻四補写本) 7冊 [[渋川春海]]筆
 
* [[庶物類纂]] 465冊、庶物類纂図翼 28冊 - [[加賀藩]]主[[前田綱紀]]が[[稲生若水]]に編纂させた博物書
 
* 阿蘭陀本草和解 2冊 - [[野呂元丈]]抄訳 自寛保元年三月至寛延三年三月書写奥書
 
* [[大乗院寺社雑事記]] 尋尊記1巻122冊、政覚記38冊、経尋記23冊 - [[興福寺]]大乗院門跡の日記
 
* [[経覚私要鈔]] 82冊 - 興福寺大乗院門跡の日記
 
* 三箇院家抄 4冊 - 興福寺大乗院門跡関係の記録
 
* 尋憲記 12冊
 
* 公文録(図表共)並びに索引 4146冊1301点 - 太政官が各省と収受した明治元年-18年の公文書を、省庁別・年次別に編集したもの
 
* '''(2018年度指定見込み)'''江戸幕府書物方関係資料<ref>[http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/1402236.html 「文化審議会答申〜国宝・重要文化財(美術工芸品)の指定について〜」](文化庁サイト、2018年3月9日発表)</ref>
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{Reflist}}
 
 
 
== 関連機関など ==
 
* 国立公文書館つくば分館([[茨城県]][[つくば市]][[上沢 (つくば市)|上沢]])
 
* [[外務省]]・[[外務省外交史料館|外交史料館]](東京都港区麻布台) [http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/honsho/shiryo/ 外務省外交史料館]
 
* [[防衛省]]・[[防衛研究所]]図書館(東京都目黒区中目黒)
 
* 東京都公文書館(東京都世田谷区玉川) [http://www.soumu.metro.tokyo.jp/01soumu/archives/ 東京都公文書館]
 
 
 
== 関連項目 ==
 
<!-- 関連するウィキリンク、ウィキ間リンク -->
 
{{Commonscat|National Archives of Japan}}
 
* [[アジア歴史資料センター]]
 
* [[公文書等の管理に関する法律]]
 
* [[国立国会図書館]]
 
* [[官報]]
 
* 各国の国立公文書館
 
** [[イギリス国立公文書館]] - イギリス
 
**[[アメリカ国立公文書記録管理局]]-アメリカ合衆国
 
** [[連邦公文書館]] - ドイツ
 
** [[フランス国立中央文書館]] - フランス
 
** [[オランダ国立公文書館]]([[:en:Nationaal Archief|英語版]]) - オランダ
 
** [[オーストラリア国立公文書館]]([[:en:National Archives of Australia|英語版]]) - オーストラリア
 
** [[カナダ国立図書館・文書館]]([[:en:Library and Archives Canada|英語版]]) - カナダ
 
** [[大韓民国国家記録院]] - 韓国
 
** [[国家档案局]]([[:en:State Archives Administration|英語版]]) - 中国
 
** [[シンガポール国立公文書館]]([[:en:National Archives of Singapore|英語版]]) - シンガポール
 
** [[マレーシア国立公文書館]]([[:en:National Archives of Malaysia|英語版]]) - マレーシア
 
  
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1971年7月総理府 ([[内閣府]] ) の施設等機関として設置,[[内閣文庫]]を統合し一課とする。 2001年4月中央省庁改編に伴い独立行政法人に移行。 1998年筑波研究学園都市につくば分館を開館し書庫を拡充,2001年アジア歴史資料センターを開設し,関連資料をインターネット上に提供するサービスを開始した。 ([[公文書館]] )  
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== 外部リンク ==
 
== 外部リンク ==
 
* [http://www.archives.go.jp/ 公式ウェブサイト]
 
* [http://www.archives.go.jp/ 公式ウェブサイト]
 
* [http://www.jacar.go.jp/ アジア歴史資料センター]
 
* [http://www.jacar.go.jp/ アジア歴史資料センター]
* {{Wayback |url=http://www.bunzo.jp/index.html |title=歴史公文書探究サイト『ぶん蔵』 BUNZO |date=20141019051414 }}
 
* {{Twitter|JPNatArchives}}
 
* {{Facebook|JPNatArchives}}
 
  
 
{{独立行政法人}}
 
{{独立行政法人}}
 
{{内閣府}}
 
{{内閣府}}
{{Normdaten}}
 
  
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{{テンプレート:20180815sk}}
 
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[[Category:独立行政法人 (内閣府所管)]]  
 
[[Category:独立行政法人 (内閣府所管)]]  

2018/10/16/ (火) 23:10時点における最新版

Japanese Map symbol (Library) w.svg.png 国立公文書館
National Archives of Japan
施設情報
専門分野 古文書公文書
事業主体 日本
管理運営 独立行政法人国立公文書館
所在地 102-0091
東京都千代田区北の丸公園3番2号[1]
位置 東経139度45分13.8秒北緯35.690222度 東経139.753833度35.690222; 139.753833
統計情報
蔵書数 約133万冊 (2013年3月時点)
公式サイト http://www.archives.go.jp/
テンプレートを表示

国立公文書館(こくりつこうぶんしょかん)

国の行政に関する公文書などの適切な保存および利用をはかる独立行政法人。東京都千代田区北の丸公園に主たる事務所を置く。国立公文書館法 (平成 11年法律 79号) に基づき,内閣総理大臣が国の機関から移管された重要な公文書などを歴史資料として保存し,広く一般への利用をはかり,さらに公文書に関連する調査研究も行なうことを目的とする施設として定められた。

1971年7月総理府 (内閣府 ) の施設等機関として設置,内閣文庫を統合し一課とする。 2001年4月中央省庁改編に伴い独立行政法人に移行。 1998年筑波研究学園都市につくば分館を開館し書庫を拡充,2001年アジア歴史資料センターを開設し,関連資料をインターネット上に提供するサービスを開始した。 (公文書館 )  

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  1. 館の概要・組織図 (PDF)”. 国立公文書館. . 2016閲覧.