「能動光学」の版間の差分

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能動光学(のうどうこうがく、: active optics)とは、レンズなどの光学素子において、静的な、それ自身の剛性や架台に頼るのではなく、能動的に制御されるアクチュエータなどでそれらの性能を保つ・高めるシステムである。特に天体望遠鏡コンピュータ制御により、例えば補償光学を実現する方法の一つである。これにより、薄くて軽い鏡による巨大な(大口径の)天体望遠鏡が可能になった。鏡は“たわむ”鏡でもいいし、分割鏡という小さな鏡の組み合わせでもよい。鏡の重さが減ると、望遠鏡の架台の部分も軽くすることができる。これは結果的に、より安くて強い構造をもつ望遠鏡を生み出すことにつながった。また、薄い鏡は夕暮れになるとすばやく冷えるため、よりよい画像を生み出せるようにもなった[1]

脚注

  1. Michael A.Seeds・Dana E.Backman 『最新天文百科 : 宇宙・惑星・生命をつなぐサイエンス』 有本信雄監訳、中村理ほか訳、丸善、2010年。ISBN 978-4-621-08278-2。

関連項目