Win-Win
提供: miniwiki
Win-Win(ウィン ウィン)とは経営学用語の一つ。取引が行われる際に交渉をしている双方が利益を得られるようになるという形態。
概要
交渉が行われる際に、相手側に売り込む点が1つしか見つけられていない場合には、相手側はその点を価値があると判断しなければこちらと契約を結ばないか、結んだとしても相手側が譲歩したことになるわけである。だがこのような場合でも、その契約の内容にはこちらにとっては価値が無いため意識しないような点であっても、相手側にとっては価値があると判断されるかもしれない点が存在することもある。ゆえに交渉を行う場合には相手の立場にも立って契約内容を見ることにより、自分の立場のみで見ていただけでは見つけることができなかった価値を新たに見つけ出せることもあるわけであり、もしそのようにして見つけ出された新たな価値を相手側に売り込むならば、本来ならば結ばれなかった契約が相手側も満足した状態で結ばれるということになることもあるわけである。そしてそのようにして双方が満足をした上で結ばれた契約の形態というのがWin-Winというわけである。
用語の古い使用例
Win-Winはスティーブン・R・コヴィーの著作『7つの習慣』(1989年)等で広く世界に知られている用語であるが、国際政治学者デイヴィッド・シンガーの著作『Deterrence, arms control, and disarmament』(1962年)にてゼロサムに対置される概念として使用される等、より古い使用例が存在している。