軟甲綱

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軟甲綱(なんこうこう 別名エビ綱 Malacostraca)は、甲殻亜門の中で最大のである。たとえばカニロブスター、小エビなど十脚目(エビ目)や口脚目(シャコ目)、オキアミ目などのを含む。さらに端脚類や、この綱で唯一陸上生活をするワラジムシ亜目も含まれている。22,000以上のがあり、これは甲殻類全体の種の3分の2を占め、また、大型種はほとんどこの類に含まれる。軟甲類という名は紛らわしいが、フジツボなどに比して硬くない、と言うことに由来するらしい。

軟甲綱の最初の動物はカンブリア紀に出現したと考えられている。

形態

頭部は6節に分かれ、口器の他に2対の触角があり、1対はその先端に2本の分枝がある。複眼眼柄が有るものと無いものとがいる。

胸部は8節に分かれ、3節は互いに癒合して構成された背甲に覆われているが、5節は覆われていない。8対の付属肢を持ち、1対もしくは複数が食べることに特化した顎脚と呼ばれる足になっている。顎脚の次の1対の脚は時として大きく発達し、はさみと呼ばれる構造をとる。

腹部は後方に伸び、時に泳ぐ時に使われ、6節に分かれている。は2つの部屋に分かれている[1][2]

前方に集中した神経系を持つ。

ファイル:General malacostracan en.svg
軟甲類(エビ)の体制図

下位分類

参考文献

  1. 内田亨監修『学生版 日本動物図鑑』1948年初版・1999年重版 北隆館 ISBN 4832600427
  2. 内海冨士夫・西村三郎・鈴木克美『エコロン自然シリーズ 海岸動物』1971年発行・1996年改訂版 ISBN 4586321059