竜骨突起
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竜骨突起(りゅうこつとっき)とは、翼をもつ鳥類に特有の骨部分。棒状の骨ではなく、鳥の竜骨(凸面のような形で胸部に備わる大きな骨)の中央で縦に走る突起。船の底で縦に走る竜骨に似ている。発達した大胸筋を支えるために必要なので、翼をもつ鳥類では竜骨突起が発達した。
翼がヒレのようになったペンギンや、翼が退化しかけているドードーも、発達した竜骨突起をもっている(ただしドードーは絶滅種)。
飛べない鳥類であるダチョウは、竜骨突起をもたない。ダチョウと近縁のシギダチョウは、小さめの翼をもち、竜骨突起をもつ。
竜骨というのは、木造船(など)の、船首から船尾までをつらぬく弓状の太い部材のこと。英語では、船の竜骨も鳥の竜骨突起も、ともに keel と呼ばれる。鳥の竜骨は keel bone と呼ばれる。
尚、翼手目は哺乳類であるが、竜骨突起をもつ。
関連項目
- アルヴァレスサウルス科 (竜骨突起をもつ恐竜)
- 鳥類の体の構造