地震
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(海溝型地震から転送)
じしん、英: earthquake
地震学では,地震とは断層運動(断層)であるとする地震=断層説がとられている。断層運動とは,地中の有限な広がりをもった面上で急激にその面に平行なくい違いが生じ,たまっていたひずみエネルギーを解放し,同時に弾性波を放出する現象をいう。ここでいう断層運動は地質学でいう断層運動とは異なる。深い地震の場合は,マントル物質(マントル)の相変化などが原因と考えられることもある。多くの地震は深さ 50km以内の浅い地震であり,約 700kmより深い地震は起こっていない。地震の規模はマグニチュード(M)で示され,1923年の関東地震(関東大震災)は M7.9,1960年のチリ地震は M9.5,1964年のアラスカ地震は M9.2,2004年のスマトラ島沖地震は M9.0,2011年の東北地方太平洋沖地震は M9.0であった。地震のエネルギーは,M8で約 6.3×1023erg(エルグ),M7で約 2×1022ergと推定されている。ゆれの強さは震度で表され,国によって違いがあり,日本では気象庁が決めた震度階級が使われる。階級は震度0から震度7まであり,そのうち震度5と震度6を強と弱の 2段階に分けた 10段階で示される。日本海溝やチリ海溝(ペルー-チリ海溝)など,プレートテクトニクス説でプレートの沈み込み口とされているところで浅い巨大地震(M8以上)が発生し,内陸部でそれより小規模の地震が発生している。