沼田場

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沼田場(ヌタ場、ぬた場[1]、ぬたば、英語: wallow[2][3]ドイツ語: Suhle[4])とは、イノシシシカなどの動物が、表に付いているダニなどの寄生虫や汚れを落とすためにを浴びる場所のこと[5]の畔、休耕田[6]など。

概説

ファイル:Nolan warthog (Phacochoerus africanus africanus) in mud.jpg
泥につかったイボイノシシセネガルガンビア国境付近のファサラ動物保護区(: Fathala Wildlife Reserve)にて。2016年2月27日。西経16度26分59秒北緯13.6459度 西経16.4498度13.6459; -16.4498

猟師の間ではぬた場に、山の神がいて、祈ることでが現れると考えられていた[1]

イノシシや獣が泥土の上をころげまわる様を「ぬたうつ」(あるいは「のたうつ」)といい[7]、その行動は「ぬたうちEnglish版(ぬた打ち)」と表現されることもある[8]

この体表をきれいにする行動には、大型哺乳類泥浴びEnglish版 のほか、スズメなど鳥類砂浴びヒト入浴にも該当する水浴び などがある。

「沼田(ぬた)」だけで、泥の深い田んぼのことさし、イノシシの寝床、あるいは泥土をさす場合もある[9]

脚注

  1. 1.0 1.1 新村出編『広辞苑』(第五版)岩波書店、1998年。ISBN 4000801112
  2. wallowの意味 - goo辞書 英和和英
  3. wallowの意味・用例英辞郎 on the WEB:アルク
  4. 三省堂『クラウン独和辞典(第3版)』(2002年。ISBN 4385120080)において、「イノシシ・シカなどが泥浴びをする泥水の水たまり」とある。
  5. 藤ノ木正美「雪深い地方で越冬するイノシシ(十日町清津峡)」、『柏崎市博物館報』第24巻、柏崎市博物館、2010年、 107-110頁。柏崎市立博物館館報:第21号~第25号|柏崎市
  6. 鹿の「ぬたうち」って何? | DEER INFO-日本で唯一の鹿情報総合サイト

関連項目

外部リンク