沼田場
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沼田場(ヌタ場、ぬた場[1]、ぬたば、英語: wallow[2][3]、ドイツ語: Suhle[4])とは、イノシシやシカなどの動物が、体表に付いているダニなどの寄生虫や汚れを落とすために泥を浴びる場所のこと[5]。沼、湖や川の畔、休耕田[6]など。
概説
猟師の間ではぬた場に、山の神がいて、祈ることで獣が現れると考えられていた[1]。
イノシシや獣が泥土の上をころげまわる様を「ぬたうつ」(あるいは「のたうつ」)といい[7]、その行動は「ぬたうち(ぬた打ち)」と表現されることもある[8]。
この体表をきれいにする行動には、大型哺乳類の泥浴び のほか、スズメなど鳥類の砂浴び 、ヒトの入浴にも該当する水浴び などがある。
「沼田(ぬた)」だけで、泥の深い田んぼのことさし、イノシシの寝床、あるいは泥土をさす場合もある[9]。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 新村出編『広辞苑』(第五版)岩波書店、1998年。ISBN 4000801112
- ↑ wallowの意味 - goo辞書 英和和英
- ↑ wallowの意味・用例|英辞郎 on the WEB:アルク
- ↑ 三省堂『クラウン独和辞典(第3版)』(2002年。ISBN 4385120080)において、「イノシシ・シカなどが泥浴びをする泥水の水たまり」とある。
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- ↑ 藤ノ木正美「雪深い地方で越冬するイノシシ(十日町清津峡)」、『柏崎市博物館報』第24巻、柏崎市博物館、2010年、 107-110頁。柏崎市立博物館館報:第21号~第25号|柏崎市
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- ↑ 鹿の「ぬたうち」って何? | DEER INFO-日本で唯一の鹿情報総合サイト
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関連項目
外部リンク
- 「垈」読める? 意味は? 山梨にしかない漢字、ルーツ探ってみた - withnews(ウィズニュース)2018年7月19日
- 船越公威「野生動物の痕跡を探そう : 意外に身近にいる野生動物たち」、『Nature of Kagoshima』第42巻、鹿児島県自然環境保全協会、2016年3月、 527-537頁、 ISSN 1882-7551。
- イノシシ_ヌタ場 – 鳥獣被害対策の知恵袋
- inoshishi
- Wild boars, behavior and body language:wallowing and threat postures.(英語)
- Physical Signs of Wild Pigs(英語)