塩化金(I)

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塩化金(I)(えんかきん いち、Gold(I) chloride)は、化学式でAuClと表される塩素からなる化合物である。

性質

純粋な塩化金酸を注意深く脱水した後、真空中で156℃に加熱すると分解して、塩化金(I)が得られる。

<ce>H[AuCl4] -> AuCl\ + Cl2\ + HCl</ce>

淡黄色の斜方晶系に属する結晶で、比較的不安定であり、加熱により190℃程度で分解し、水との接触により不均化しやすい。

<ce>3 AuCl\ + H2O -> H[Au(OH)Cl3]\ + 2 Au</ce>

塩酸及び塩化アルカリの水溶液に溶解して、ジクロロ金酸イオンを生成するが、やはり不均化しやすい。

<ce>AuCl\ + Cl^- -> [AuCl2]^-</ce>

安全性

塩化金(I)は皮膚や目への刺激性があり、腎機能障害や白血球数の減少の恐れもあるため、取り扱いには注意を要する。

外部リンク

テンプレート:金の化合物