三角島 (広島県)
三角島 | |
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座標 | 東経132度48分47.2秒北緯34.191806度 東経132.813111度 |
面積 | 0.78 km² |
最高標高 | 110.3 m |
所在海域 | 瀬戸内海 |
所属諸島 | 芸予諸島 |
所属国・地域 | 日本 広島県呉市 |
地図 |
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三角島(みかどしま)は、瀬戸内海芸予諸島の島。有人島である。
地理
大崎下島の北約0.6kmに位置する[1]。大崎下島は安芸灘とびしま海道によって本州の広島県呉市中心部とは結ばれているが、三角島は結ばれておらず離島になる。島の東側大部分が〒734-0304呉市豊町久比、西側斜面付近のみが〒734-0102呉市豊浜町大浜。
面積0.78km2、周囲約4km(2010年度[1])。主峰は110.3m、大部分が山地である[1][2]。気候は瀬戸内海式気候。
集落は南側に1つのみ[1]。島の就業者のほとんどは柑橘栽培と、造船業を営む(株)寺岡に従事している[1][3]。2010年人口61人(高齢化率42.6%)、ただし寺岡の外国人労働者を除くと高齢化率は70%を超える[1]。観光・宿泊施設は全く無いが、日帰りで釣り客は訪れる[4]。
歴史
この島には古墳が2つ発見されている[5]。双方とも横穴式石室で[5]、つまり古墳時代後期以降のものである。
宮島の厳島神社がその建立(593年)にあたり主祭神として宗像三女神を勧請、その際にこの島に仮宮を建立した。これがこの島に残る美加登神社だと伝承に残る[6]。
明治以降の行政区分は、豊田郡豊町久比と豊田郡豊浜町大浜になるが、分割された理由など詳細は不明。2005年に市町村合併により全島域が呉市になった。
広で創業した寺岡がこの地に三角工場を置いたのは1972年のこと。現在はこの工場が寺岡の主要工場となっている[7]。
- MIKADOSHIMA Island, Kure 1948.jpg
1948年アメリカ軍撮影。ほぼハゲ山なのがわかる。島の南側の耕作地は入堀が見えるため塩田であった可能性がある。ハゲ山の理由の一つとして、この地域では製塩の際に薪が必要であったため大量に伐開されたと考えられる[8]。
- MIKADOSHIMA Island, Kure 1962.jpg
1962年[9]
- MIKADOSHIMA Island, Kure 1974.jpg
1974年[9]。寺岡が進出している。
- MIKADOSHIMA Island, Kure 1990.jpg
1990年[9]。
- MIKADOSHIMA Island, Kure 2006.jpg
2006年[9]。
交通
大崎下島久比港を往復する「三角航路」があるのみ。なおこの航路は2015年より斎島汽船に事業譲渡されている。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 広島県 2013, p. 48.
- ↑ 広島県 2013, p. 53.
- ↑ 広島県 2013, p. 50.
- ↑ 広島県 2013, p. 52.
- ↑ 5.0 5.1 “呉市(旧・安芸郡倉橋町,音戸町,蒲刈町,下蒲刈町,豊田郡安浦町,川尻町,豊浜町,豊町を含む) (PDF)”. 広島県教育委員会. . 2016閲覧.
- ↑ “美加登神社”. Naorai inc.. . 2016閲覧.
- ↑ “会社概要”. 寺岡. . 2016閲覧.
- ↑ “47 広島県沿岸部のはげ山を復旧した治山事業 (PDF)”. 林野庁. . 2016閲覧.
- ↑ 9.0 9.1 9.2 9.3 国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成
参考資料
- “広島県離島振興計画(平成25年度~平成34年度) (PDF)”. 広島県 (2013年12月). . 2016閲覧.