マリー・クワント
マリー・クヮント (Mary Quant, CBE, 1934年2月11日 - )は、イギリスのファッション・デザイナーで、ファッションブランドの名前でもある。マリー・クアントとも表記される。スウィンギング・ロンドンと呼ばれた1960年代にブレイクした。
人物・来歴
ケント州でウェールズ人の両親の元に生まれる。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジでイラストを学んだ。1955年10月、夫アレグザンダー・プランケット=グリーンらとともに、ロンドンのキングズ・ロードに『バザール』という店を開いた。
1958年頃から、スカート丈を短くして『ミニスカート』(Miniskirts)として売り出したところ、大ヒットする。ミニとは、クヮント自身が大好きな英国車『Mini』から採用した。同時期にフランスでアンドレ・クレージュも、クヮントと関係はないがミニスカートを世に出している。カラフルなデザインのタイツを考案したのは彼女が最初で、これはクリストバル・バレンシアガにインスピレーションを受けたという。1960年代に入ってから、とびきり丈の短いホットパンツを考案。化粧品も売り出した。1957年にナイツブリッジに2号店を開店。 1962年にはアメリカ市場に進出した。1966年には化粧品のデザインも始め、MARY QUANT COSMETICSを発表、同年、大英帝国勲章(英国王室第4等勲章:OBE)を受賞した。1969年にはRoyal Designer for industry(RDI)に選ばれ、英国ファッションの多大な貢献が認められ殿堂入りした。
日本への展開は、1971年3月から化粧品を販売開始した。翌1972年には初来日した。以後、現在まで何度となく来日している。1983年にはレオタード、タイツ等のアパレルの発売も開始した。
1988年、Miniの内装デザインを担当。
現在、全世界のすべての権利は『株式会社マリークヮントコスメチックス』に移行。
2012年現在日本国内125店舗、本拠地ロンドン、上海にて展開中。