ポーランド空軍
ポーランド空軍(ポーランド語: Siły Powietrzne シーウィ・ポヴィェートシュネ、略称SP)は、ポーランド軍の空軍組織。空軍司令部は、ワルシャワに位置する。2005年10月1日現在で、職業軍人15,543人、任期制2,711人、任期延長者1,013人、召集兵10,372人。なお、ポーランドではこのほかに陸軍航空隊がMi-24のような地上部隊支援用のヘリコプターの運用を、海軍航空隊がMi-14のような海上ヘリコプターの運用を行っている。
編成
ポーランド空軍は、航空軍、防空軍、電波技術軍の3主要構成要素から成る。
航空軍
航空軍(Wojska Lotnicze)。
- 第1戦術航空旅団
- 第2戦術航空旅団
- 第36特殊輸送航空連隊
- 第2輸送航空飛行隊
- 第3輸送航空飛行隊
- 第13輸送航空飛行隊
- デンブリン教育センター
- ラドム教育センター
2個戦術航空旅団は、9個戦術航空飛行隊(第1、3、6、7、8、10、39、40、41)から成り、MiG-29、Su-22を装備する。
防空軍
防空軍(Wojska Obrony Przeciwlotniczej;略称WLOP)。
電波技術軍
電波技術軍(Wojska Radiotechniczne)。
- 第2電波技術旅団:ビドゴシュチュ
- 第3電波技術旅団:ワルシャワ
装備
2012年4月1日現在の状態。
- F-16 C/D ×48機
- MiG-29A/UB×36機
- Su-22M4/UM3K×48機
- TS-11bisイスクラ×54機
- PZL-130オルリク×28機
- Embraer 175×2機
- C-295M×12機
- M-28ブルィザ×17機
- Mi-2×16機
- Mi-8×12機
- Mi-17×3機 (7)
- W-3ソクウ×23機
- SW-4ソクウ×14機
- Bell-412HP×1機
- C-130 ×1機 (5)
MiG-21の退役に伴い数量ともに主力戦闘機となったMiG-29に関しては、近年かつてSu-22M4/UB3Kを増強したようにドイツ空軍よりMiG-29G/GT’(ドイツ空軍のMiG-29は旧東ドイツ空軍から引き継いだ機材)の購入を行い増強を図っている。これら旧東側製の機体はすべてNATO規格に合わせた標準化を行っており、今後とも維持していく方針である。また、これに加えてアメリカ合衆国よりF-16戦闘機の購入を行い、より一層のNATO標準化を目指している。F-16は2006年から導入が開始された。輸送機では、これに先立ちてC-295のような西側製の機体を導入している。また、これまでに引き続き国産機の開発も行っていく方針である。
外部リンク
- ポーランド共和国国防省公式サイト (英語) (ポーランド語)