ベトナム高速鉄道計画

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ベトナム高速鉄道計画(ベトナムこうそくてつどうけいかく ベトナム語: Dự án Đường sắt cao tốc Bắc Nam / 預案塘鐵高速北南?)はベトナム鉄道総公社が提唱した高速鉄道建設計画。

概要

ベトナム鉄道総公社は2007年5月2日中華人民共和国との国際列車運行が予定されているパンアジア鉄道建設に絡んで、ベトナムの鉄道のスピードアップを図るためにハノイ(河内)からホーチミン(胡志明)を結ぶ高速鉄道建設計画があることを発表した。計画では日本政府開発援助ODA)が投入される[1]

ベトナム鉄道総公社が政府に提出した報告書によれば、高速鉄道は既存の在来線である統一鉄道(ベトナム鉄道南北線)と分離、新規敷設が提案されている。複線レール幅は1,435ミリ標準軌、総投資額は330億米ドルと見込まれ、設計上の最高速度は300キロ。現在、29時間程度を要するハノイ~ホーチミン間が10時間程度で結ばれるようになる。

また、計画によれば建設中のパンアジア鉄道とも接続する。パンアジア鉄道は、雲南省昆明を経由してベトナム鉄道との乗り入れが行われる予定。

2009年12月11日、11月にベトナムのグエン・タン・ズン首相が来日して鳩山由紀夫首相と会談した際、日本の新幹線方式の導入を検討している、と伝えていた事が明らかになった[2]。2010年5月20日開会のベトナム国会にて、高速鉄道計画について審議されたが、同年6月16日に計画案は否決された。2011年の国会には、計画が修正のうえ、再提出される見込みであった。

しかしベトナム鉄道総公社は2013年3月、費用のかかる時速300キロメートルの高速鉄道建設計画を中止して、従来鉄道路線の整備により時速200キロメートル以下の準高速鉄道化を行う案を発表した。建設費用がかかりすぎることに加えて、パンアジア鉄道との高速鉄道の連結によって中国の影響が強くなることを警戒したものである。

ルート

高速鉄道のルートには2案が検討されている。第1案は統一鉄道と平行して沿海側を進むルート。第2案はハノイ~ダナン(沱)間は第1案と同じルートで、ダナン以南は中部高原地方を経由しホーチミンを終点とするものである。総延長距離はいずれも1,630キロとされている。

建設時期

計画は資金調達を考慮し、2期に分けて進められる。第1期ではハノイ~ヴィン間、ニャチャン~ホーチミン間、フエ~ダナン間が建設され、第2期に残されたルートが建設される。

脚注

関連項目