ドン・ペリニヨン (ワイン)

提供: miniwiki
移動先:案内検索

ドン・ペリニヨン: Dom Pérignon)は、フランスモエ・エ・シャンドン(Moët et Chandon)社によって生産されるシャンパンの銘柄。俗にドンペリとも呼ばれる。

概説

ドン・ペリニヨンという銘柄名は、シャンパンを発明したとされるベネディクト会修道士ドン・ペリニヨンにちなんで名付けられた。その修道士が、発酵中のワインを瓶詰めして放置したところ、偶然シャンパンができたという。

日本ではバブル期において、一部の成金の間で「ロマコンのピンドン割り」(高級なフランス赤ワインロマネ・コンティを「ピンドン」(ドン・ペリニヨンのロゼ。ピンクのドン・ペリニヨンという意味)で割ったもの)という飲み方が流行ったりもしたため非常に知名度が高い。

シャンパンの中でも特に熟成年数の長い「ヴィンテージ・シャンパン」に属し、一番下のランクでも8年程度の熟成を行う[1]。また基本的に「ブドウの出来が良い年のみ仕込みを行う」ため、年によっては製造を行わない場合もある。

種類

ドン・ペリニヨン
ラベルの色は白。俗に「ドンペリ白」と呼ばれる。一般的なグレード。
ドン・ペリニヨン ロゼ
ピノ・ノワール種のブドウを用いた、ロゼワインベースのシャンパン。ラベルがピンクで、通称「ドンペリピンク」「ピンドン」とも。8 - 10年程度の熟成を行う。
ドン・ペリニヨン エノテーク
ラベルの色は黒。俗に「ドンペリブラック」と呼ばれる。熟成年数は15年程度。
ドン・ペリニヨン レゼルヴ・ドゥ・ラベイ
ラベルの色はゴールド。澱引きを行わず約20年程度の長期熟成を行う。
ドン・ペリニヨン P2/P3
製造元では、ドン・ペリニヨンについて「プレニチュード」(熟成を経て飲み頃になる時期)が8年、12 - 15年、30年超の3回あるとして、そのうち2回目を迎えたものを「P2」、3回目を迎えたものを「P3」として発売している[2]

これ以外にも期間限定品などが存在する。

なお日本では、エノテークの古いヴィンテージなどを指して俗に「ドンペリプラチナ」と呼ぶことがあるが、明確に定義が定まったものではない。


出典

外部リンク