ドン・ペリニヨン (ワイン)
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ドン・ペリニヨン(仏: Dom Pérignon)は、フランスのモエ・エ・シャンドン(Moët et Chandon)社によって生産されるシャンパンの銘柄。俗にドンペリとも呼ばれる。
概説
ドン・ペリニヨンという銘柄名は、シャンパンを発明したとされるベネディクト会の修道士ドン・ペリニヨンにちなんで名付けられた。その修道士が、発酵中のワインを瓶詰めして放置したところ、偶然シャンパンができたという。
日本ではバブル期において、一部の成金の間で「ロマコンのピンドン割り」(高級なフランス赤ワインのロマネ・コンティを「ピンドン」(ドン・ペリニヨンのロゼ。ピンクのドン・ペリニヨンという意味)で割ったもの)という飲み方が流行ったりもしたため非常に知名度が高い。
シャンパンの中でも特に熟成年数の長い「ヴィンテージ・シャンパン」に属し、一番下のランクでも8年程度の熟成を行う[1]。また基本的に「ブドウの出来が良い年のみ仕込みを行う」ため、年によっては製造を行わない場合もある。
種類
- ドン・ペリニヨン
- ラベルの色は白。俗に「ドンペリ白」と呼ばれる。一般的なグレード。
- ドン・ペリニヨン ロゼ
- ピノ・ノワール種のブドウを用いた、ロゼワインベースのシャンパン。ラベルがピンクで、通称「ドンペリピンク」「ピンドン」とも。8 - 10年程度の熟成を行う。
- ドン・ペリニヨン エノテーク
- ラベルの色は黒。俗に「ドンペリブラック」と呼ばれる。熟成年数は15年程度。
- ドン・ペリニヨン レゼルヴ・ドゥ・ラベイ
- ラベルの色はゴールド。澱引きを行わず約20年程度の長期熟成を行う。
- ドン・ペリニヨン P2/P3
- 製造元では、ドン・ペリニヨンについて「プレニチュード」(熟成を経て飲み頃になる時期)が8年、12 - 15年、30年超の3回あるとして、そのうち2回目を迎えたものを「P2」、3回目を迎えたものを「P3」として発売している[2]。
これ以外にも期間限定品などが存在する。
なお日本では、エノテークの古いヴィンテージなどを指して俗に「ドンペリプラチナ」と呼ぶことがあるが、明確に定義が定まったものではない。
出典
- ↑ ドンペリの種類と価格
- ↑ エネルギーと球体感、ドン・ペリニヨン P3-1982 - ワインレポート・2015年5月12日