シモン・マグス
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シモン・マグス(Simon Magus)は、聖書に登場する人物でグノーシス主義の開祖ともいわれる。別名は魔術師シモン。サマリア人。
人物
新約聖書の『使徒行伝』第8章によると、シモンはサマリヤの魔術師として多くの信者がいたが、使徒フィリポによって洗礼をうけキリスト教に入信。ペテロとヨハネが宣教に訪れたときに、彼らの聖霊を授ける力を見てその力が欲しくなり、金で売って欲しいと持ちかけ叱責を受けた。それ以後、聖職売買のことをシモンの行為にちなんでシモニア(英: Simony、羅: Simonia)と呼ぶようになった。
新約聖書外伝の『ペテロ行伝』によると、自らの魔術によって空中を浮揚しペテロに対し挑んだが、ペテロが神に祈りを捧げると忽ち墜落し落命したとされる[1]。
脚注
- ↑ アーサー・コッテル『世界神話辞典』、柏書房、1993年、39-40頁より引用