シッソイド
提供: miniwiki
- [math]x^3 + (x-a)y^2 = 0\ (a\gt 0)[/math]
によって表される曲線である。音訳から疾走線(しっそうせん)とも呼ばれる。
性質
x軸に対して線対称である。原点は尖点である。x = a を漸近線に持つ。パラメータ表示では
- [math]x=\frac{at^2}{1 + t^2},y=\frac{at^3}{1 + t^2}[/math]
と表される。極座標の方程式では
- [math]r=\frac{a\sin^2 \theta}{\cos \theta}[/math]
と表される。
一般化
シッソイドは、次のようにも定義される。線分 OA を直径とする円 C および、点 A における円 C の接線 L を考える。点 O を通る直線と C, L との交点をそれぞれ K, N とし、OQ = KN を満たす点 Q を半直線 OK 上にとる。直線を動かしたときの点 Q の軌跡がシッソイドである。座標平面において、O を原点に、A を (0, a) にとると、冒頭の方程式を得る。
一般に、ふたつの曲線 C, C′ と定点 O に対してシッソイドが定義される。O を通る直線と C, C′ との交点をそれぞれ K, N とし、OQ = KN を満たす点 Q を半直線 OK 上にとるときの Q の軌跡を、曲線 C, C′ と点 O に関するシッソイドと呼ぶ。特に、C を円とし、O を C 上にとり、C′ を O の反対側における C の接線とした場合が冒頭に定義されたものであり、ディオクレスのシッソイド (Cissoid of Diocles) とも呼ばれる。ディオクレスは古代ギリシアの幾何学者である。
参考文献
- 聖文社編集部『曲線・グラフ総覧』1971年 ISBN 978-4792200701
- 『曲線の事典―性質・歴史・作図法―』 礒田正美、Maria G. Bartolini Bussi編、田端毅、讃岐勝、礒田正美著
- 共立出版、2009年 ISBN 9784320019072
外部リンク
- Weisstein, Eric W. “Cissoid of Diocles”. MathWorld(英語). Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
- Weisstein, Eric W. “Cissoid”. MathWorld(英語). Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。