サイバーテロ
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サイバーテロ(英: cyber-terrorism)
コンピュータおよびコンピュータネットワーク(サイバースペース〈電脳空間〉)におけるテロリズム。警察庁は「重要インフラの基幹システムに対する電子的攻撃又は重要インフラの基幹システムにおける重大な障害で電子的攻撃による可能性が高いもの」と定義している。小規模で政治的意図をもたないものも含めてサイバー攻撃 cyberattackと呼ばれ,特に国家や軍隊が主体となる場合にサイバー戦争 cyberwar; cyberwarfareなどの語も用いられる。今日世界的に,インフラストラクチャーや企業活動など,社会の多くの側面が情報技術に依拠しており,サイバーテロの及ぼす社会的な影響は甚大なため,安全保障上でも対応の重要性が高まっている。政府や地方公共団体,エネルギーや交通などインフラストラクチャー関連,金融機関や報道機関のシステムなどが攻撃されることが多い。手段としてはコンピュータウイルス,トロイの木馬,スパイウェア,ワームなどマルウェアと呼ばれるソフトウェアによるものなどがあり,分散型サービス拒否攻撃(DDoS攻撃)と呼ばれる,マルウェアによって多数のコンピュータを乗っ取り,コンピュータの集合体(ボットネット)を構築して,標的のコンピュータを攻撃する手法も多く用いられる。サイバーテロは物理的テロに比して匿名性が高く,抑止が難しいとされる。国家規模のサイバー防衛機構のおもな要素は,ファイアーウォール,データの暗号化,ネットワーク侵入者の探知,設備機器の物理的安全確保,ネットワーク利用者の訓練と監視などである。(コンピュータセキュリティ,コンピュータ犯罪)