グリシドール
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グリシドール (Glycidol) は、エポキシドとアルコール基の両方を含む有機化合物である。
無色透明の液体で、わずかに粘性がある。水、エタノール、エーテル、ベンゼンに溶解する。
用途
発癌性
国際がん研究機関 (IARC) により、発癌性物質グループ2A (おそらく発癌性がある)に分類されている。
2009年、花王は食用油「エコナ」のグリシドール脂肪酸エステルの含有量が比較的多いとして、その出荷を一時的に停止した[1]。グリシドール脂肪酸エステルはグリシドールの前駆体で、胃酸などの強酸下で分解しグリシドールを生成するとの説がある。
脚注
- ↑ 日本経済新聞社 (2009), 「エコナ」出荷一時停止, 日本経済新聞 全日版 (13 ed.), 日本経済新聞社 (2009-09-17発行), p. 15