キクラデス文明
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キクラデス文明(キクラデスぶんめい;Cycladic civilization)
前 2500~1600年頃エーゲ海のキクラデス諸島に栄えた文明。特に大理石を素材とした小偶像は有名で,扁平であるが幾何学的に単純化された形態の女性を表わす像が多い。これらの出土品はエーゲ海域全体に広く及んでおり,キクラデス諸島がこの時期にギリシア本土とアナトリアを結ぶ交易上重要な役割を果したことを示している。前 2000年以降,エーゲ海域でクレタ文明が優勢となるにつれ,キクラデス文明の独自性はそのなかに包み込まれていく。遺跡はミロス島フュラコペの数層の住居跡およびシロス,パロスの墓域など。
脚注