カーブル(カブール)
カーブル كابل Kabul | |
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位置 | |
座標 : 東経69度9分58秒北緯34.53306度 東経69.16611度 | |
行政 | |
国 | アフガニスタン |
州 | カーブル州 |
地区 | カーブル地区 |
市 | カーブル |
人口 | |
人口 | (2009年現在) |
市域 | 3,568,500人 |
都市圏 | 3,678,034人 |
都市圏人口密度 | 13,000人/km2 |
カーブル市(カーブルし、فارسی: كابل, ラテン文字転写: Kābul)
アフガニスタンの首都で,同名州の州都。険しい山地の谷間を流れるカブール川に臨み,標高 1800mに位置する。国内大都市と幹線道路で結ばれるほか,北はトルクメニスタンなど,東はパキスタンと道路が通じている。 3000年以上の歴史をもつ古い都市で,インドの聖典『リグ・ベーダ』にも言及され,プトレマイオスの著書にも記述がある。しかし,その所在が広く知られるよりはるか以前から,北はヒンドゥークシ山脈を越えて,南はガズニーやガルデーズを経由して,東はカイバー峠を越えて,パキスタンやインドからこの地にいたる経路を支配する町であった。
13世紀にはチンギス・ハンの侵入によって大きな被害を受けたが,16世紀にはムガル帝国カブール県の県都となって,1738年にペルシアのナーディル・シャーが占領するまで続いた。アフガニスタンの首都となったのは 1773年。第1次アフガン戦争中はイギリス駐留軍大虐殺の場となった。
1979年のアフガニスタン紛争以後,旧ソ連軍が駐留し反政府ゲリラの攻撃の的となり,大きな損害を受けた。歴史的記念物が多く,また多くの美しい庭園があり,旧市街の西端に近いバーブル庭園にはムガル帝国創始者であるバーブル帝の墓があり,行楽地としてよく知られる。また,市の北 80kmにあるダーマン山脈の渓谷には前イスラム時代の文化の中心地で,アレクサンドリア・カピサなどの町跡があり,古代史上重要なところである。カブール美術館はシルクロード遺物,ガンダーラ美術の収集で知られる。食品加工,皮革,織物,家具製造のほか,大理石製品などの工業がある。市の北部にはカブール国際空港がある。人口 293万8300(2009)。
脚注