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'''PASPY'''(パスピー)は、[[広島県]]を中心とした[[広島県|広島]]地区の鉄軌道([[広島電鉄]]・[[広島高速交通]])・バス事業者各社局で導入されている[[日本鉄道技術協会|サイバネ規格]]の非接触型[[ICカード]][[乗車カード]]である。[[交通系ICカード全国相互利用サービス|ICカード全国相互利用サービス]]に対応しており、[[Suica]]、[[PASMO]]などが利用できる。
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'''PASPY'''(パスピー)
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[[広島県]]を中心とした[[広島県|広島]]地区の鉄軌道([[広島電鉄]]・[[広島高速交通]])・バス事業者各社局で導入されている[[日本鉄道技術協会|サイバネ規格]]の非接触型[[ICカード]][[乗車カード]]である。[[交通系ICカード全国相互利用サービス|ICカード全国相互利用サービス]]に対応しており、[[Suica]]、[[PASMO]]などが利用できる。
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
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=== マスコットキャラクター ===
 
=== マスコットキャラクター ===
 
マスコットキャラクターは、[[中国山地]]から降りてきた[[ツキノワグマ]]の「'''くまぴー'''」(名称は公募による)。体毛色はグレーでつぶらな瞳を持ち、サングラスとPASPYのロゴがプリントされた白いマントを装備。職業は[[スパイ]]で神出鬼没、乗務員や受付係員に変身することもある<ref>{{Cite web|url=http://www.paspy.jp/about/character.html|title=PASPYのマスコットキャラクター|work=PASPY運営協議会|accessdate=2015-01-11}}</ref>。
 
マスコットキャラクターは、[[中国山地]]から降りてきた[[ツキノワグマ]]の「'''くまぴー'''」(名称は公募による)。体毛色はグレーでつぶらな瞳を持ち、サングラスとPASPYのロゴがプリントされた白いマントを装備。職業は[[スパイ]]で神出鬼没、乗務員や受付係員に変身することもある<ref>{{Cite web|url=http://www.paspy.jp/about/character.html|title=PASPYのマスコットキャラクター|work=PASPY運営協議会|accessdate=2015-01-11}}</ref>。
 
== カード券種 ==
 
[[ファイル:PASPY(呉市交通局)(表面).jpg|270px|thumb|旧呉市交通局のPASPY(現在発行停止)]]
 
=== 事業者が発行するもの ===
 
下記の5種類が発行され、各発行事業者のシンボルカラーに沿った10色のデザインがある。このうち、[[呉市交通局]](事業廃止)・[[芸陽バス]]・[[備北交通]]は自社での発行を終了しており、現行で発行されているのは7色である。色については「[[#カード発行事業者|カード発行事業者]]」の項を参照。
 
; 無記名式PASPY
 
: 無記名式の持参人有効のカード。アストラムラインで発行したものは、取扱窓口にて記名式カードに切り替えることも可能。紛失時の再発行不可。
 
: 各事業者の取扱窓口のほか、各事業者の電車・バス車内、アストラムラインの自動券売機でも発売される。
 
; 記名式PASPY
 
: カード購入時に名前、生年月日、性別、電話番号を登録したカードで、紛失時にカードの利用停止と再発行などが受けられる。申込者とその同行者のみが利用可能。各事業者の取扱窓口のみで発売。
 
; こどもPASPY
 
: 子供用の記名式PASPY。年齢確認のため、購入時に公的証明書(保険証など)の呈示が必要。各事業者の取扱窓口のみで発売。
 
: 「12歳の誕生日経過後の3月31日まで」の有効期限があり、有効期限日の13日前(3月18日)から通常の(成人用)記名式PASPYに切り替えることが可能。
 
: 定期券を付加することも出来る(定期券の有効期限内に記名式PASPYへの切り替えは出来ない)。
 
; 割引PASPY
 
: [[療育手帳]]・[[身体障害者手帳]]・[[精神障害者保健福祉手帳|保健福祉手帳]]を持つ人に発行する記名式PASPY。購入時・利用時に各手帳の呈示が必要で、本人とその同行する介護者のみが利用可能<ref group="注">同行する介護者の割引条件とその内容は旅客輸送業で異なる。</ref>。無記名式PASPYからの切り替えは出来ない。各事業者の取扱窓口のみで発売。
 
: 有効期限は2年間で、期限が切れる前に更新手続きが必要。子供用もあり、有効期限はこどもPASPYに準ずる。
 
; PASPY定期券
 
: 記名式PASPY・こどもPASPY・割引PASPYに定期券機能を付与したもの。
 
: PASPY利用可能区間のみ発売でき、PASPY利用区間外や事業者間をまたぐPASPY定期券は発行できない<ref>[http://www.hirobus.co.jp/news/abolition.html 広島バス・広電バスの連絡定期券廃止について]</ref><!--またPASPY定期券の発行可能区間では原則としてPASPY定期券のみの発売となるが、事業者によっては紙式の定期券の発行を平行発売(中国バス)。-->。このため中国バスでは他社との乗継定期券は紙製の定期券での発行としている。
 
 
: 基本的には当該区間を運行する事業者の発行するPASPYに定期券機能を付与する形となるが、自社でPASPYを発行しない以下の事業者は、それぞれ発行元のPASPYに定期券を付与する形でPASPY定期券を発行している。
 
:* 芸陽バス・備北交通・エイチ・ディー西広島 - 広島電鉄発行のPASPYに定期券を付与。
 
:* 広交観光 - 広島交通発行のPASPYに定期券を付与。
 
:* 第一タクシー - 広島高速交通発行のPASPYに定期券を付与。
 
:* 井笠バス.C - 中国バス発行のPASPYに定期券を付与。
 
:** 廃業した井笠鉄道については、鞆鉄道発行のPASPYに付与していた。
 
:** 中国バスでは、PASPYで対応できない他社との乗継定期券やなごみ定期券(65歳以上の高齢者が全線乗り放題)、サマーキッズ定期券(夏休み期間中に小・中学生が全線乗り放題)などの企画定期券は紙製での発行としている他、利用者の希望に応じてPASPY導入区間での通常の紙定期券の発行も継続している。また井笠鉄道バス路線を社内カンパニーとして継承した際、同社内カンパニー運行路線でも従来からの路線と重複する区間で中国バス発行定期券(紙・PASPYとも)の利用を可能とし、岡山県との越境路線が2013年4月から100%出資子会社の「株式会社井笠バスカンパニー」の運行となった後も中国バスとの重複区間では引き続き同一会社路線に準じた扱いでこの取り扱いを継続しているが、10月1日に井笠バス福山カンパニー路線も中国バスから(株)井笠バスカンパニーに移管された際、同社に移管された車両のPASPYリーダーにタッチすると、他社のPASPYとして認識されチャージ額から引き去られる恐れが出たとして、リーダーにタッチしても両社共通扱いとして認識できる定期券への無手数料での再発行を中国バスの定期券発売窓口で受け付けている。同時に再発行手続きが済んでいない定期券は(株)井笠バスカンパニー車両のリーダーにタッチせず乗務員への呈示とすることを呼びかけている<ref group="注">2013年9月28日付で、中国バス営業部名で福山駅前案内所1・2番窓口及び両社バス車内に重要事項として掲示されているが、両社の公式ホームページには記載されていない。</ref>。ただし、福山〜井原線の蓮池〜井原間・福山〜篠坂線の坪生峠〜篠坂を含む区間は発行しない<ref group="注">他のPASPY対応路線と重複せず、かつPASPYリーダーを装備していない笠岡営業所の車両も使用されるため、紙定期券のみ発行する。ただしPASPY定期券発行区間内では笠岡所属車でも中国バス発行分を含むPASPY定期券を券面呈示で利用可能。</ref>。
 
:* 鞆鉄道では、PASPY定期券導入後も紙定期券の発行を継続している。個人商店への委託分は無記名PASPYと紙定期券のの販売となる。
 
:* 広島バスは、他社よりもPASPY定期券への移行が遅れ、2017年3月からの発行となった。
 
 
なお、無記名式PASPY・記名式PASPYでも小児割引・特別割引を受けることも出来る(利用時に乗務員に申し出て、乗務員の操作を受ける必要がある)。
 
 
PASPY購入の際は[[デポジット]]500円とチャージ1500円の計2000円からの発売となっている(ひろぎんPASPYを除く)。払い戻しの際はデポジットの500円とチャージ残額の合計から払い戻し手数料200円が差し引かれる。なお、払い戻し・紛失時の再発行は発行事業者で行う必要がある(たとえば広島電鉄発行のPASPYをアストラムラインの窓口で再発行はできない)が、紛失登録はどの事業者でも可能である<ref>[http://www.paspy.jp/function/loss.html 再発行(紛失したとき)]</ref>。
 
 
=== 事業者以外が発行するもの ===
 
;{{Anchor|ひろぎんPASPY}}
 
:2009年4月13日より[[広島銀行]]が発行を開始した、PASPYに[[中国新聞]]読者向け会員組織「ちゅーピーくらぶ」会員証と非接触型クレジットカード「[[QUICPay]]」([[ジェーシービー|JCB]])または「[[Visa Touch]]」([[DCカード|DC]] [[ビザ|VISA]])を同梱したカード。交通事業者・銀行・マスコミ企業が提携したICカードとしては全国初で、サイバネ規格に準拠した8KBのプリペイド(前払い)機能とポストペイ(後払い式)機能を同時に搭載するマルチアプリIC(多機能)カードの発行も全国初<ref>{{Cite press release|url=http://www.hirogin.co.jp/ir/news/paper/news080904.pdf|format=PDF|title=交通事業者・銀行・マスコミ企業が提携した全国初のカード|publisher=PASPY運営協議会・広島銀行・中国新聞社|date=2008-09-04|accessdate=2015-01-11}}</ref>。
 
:広島銀行のクレジット一体型キャッシュカード「バリューワン」の子カードとして発行される(従って、ひろぎんPASPY自体にはキャッシュカード及び磁気式クレジットカードの機能は有しない)。バリューワンには[[マスターカード|DC Master]]ブランドも発行されているが、このブランドではひろぎんPASPYを発行できない。またJCBブランドは家族カードのひろぎんPASPYの申し込みは不可。
 
:ひろぎんPASPYの発行額は無料(デポジットも不要)であるが、チャージ額0円で発行されるので初めて使う前にチャージが必要となる。クレジットカードの子カードではあるが、クレジットカードからのチャージはできない。また定期券機能は利用できない。
 
:2016年3月23日から、広島銀行が発行し広島県内の一部商業施設等で使用可能な地域電子マネー「HIROCA」を同梱したひろぎんPASPYの取り扱いを開始した<ref>{{Cite press release|url=http://www.hirogin.co.jp/ir/news/paper/news160330-2.html|title=「〈ひろぎん〉PASPY」への地域電子マネー「HIROCA(ヒロカ)」機能搭載について|publisher=広島銀行|date=2016-03-30|accessdate=2016-08-27}}</ref>。JCBブランドにのみ対応し、ICカード乗車券(PASPY)・ポストペイ型電子マネー(QUICPay)・プリペイド型電子マネー(HIROCA)の3種を同梱したカードとして発行される。
 
;{{Anchor|サンフレッチェPASPY}}(新規発行終了)
 
:2009年11月21日に申し込みを開始した<ref name="sanfrecce20091121"/>、[[日本プロサッカーリーグ|Jリーグ]]・[[サンフレッチェ広島F.C|サンフレッチェ広島]]の[[シーズンシート]]券(シーズンパス)として発行されるPASPY<ref name="sanfrecce">{{Cite web|url=http://www.sanfrecce.co.jp/ticket/2016pass.html|title=シーズンパス(サンフレッチェPASPY)|publisher|サンフレッチェ広島F.C|date=2015|accessdate=2016-01-05}}</ref>。サンフレッチェ広島の試合会場やオフィシャルショップ「V-POINT」およびサンフレッチェ広島の公式サイトからのオンライン販売で発行する<ref name="sanfrecce" />。Jリーグが導入したJリーグ全試合対象観戦記録システム「[[ワンタッチパス]]」に対応し、このPASPYでサンフレッチェの公式戦会場にも入場出来る。試合観戦に来るサポーターに対し、公共交通機関を利用してもらうため企画された<ref name="chugoku-np20091114"/>。デザインは、サンフレッチェのエンブレムとサポーターナンバーの「12」をあしらった。
 
:新規販売価格は「シーズンパス料金+2,000円」で、デポジットと1,500円分のチャージが含まれている(継続購入時はデポジット・チャージ分の2,000円が不要)。ファンクラブ(サンフレッチェクラブ)会員以外でも購入可能だが、料金が異なる。「シーズンパスが付随したPASPY」であるため、PASPY単独での解約は出来ない。ただし、シーズンパスの有効期限が切れてもPASPY機能のみで使用することは出来る<ref>{{Cite web|url=http://www.sanfrecce.co.jp/news/release/?n=3456&m=1&y=2010|title=『2010シーズンパス(サンフレッチェPASPY)』についてのご案内|publisher|サンフレッチェ広島F.C|date=2010-01-22|accessdate=2015-01-11}}</ref>。
 
:シーズンパスとしては開幕当初時点で開催が確定しているサンフレッチェ広島主管のホームゲームである、リーグ戦(17試合)・[[Jリーグカップ|JリーグYBCルヴァンカップ]]または[[AFCチャンピオンズリーグ]] (ACL) の各グループリーグ戦(3試合)のみ使用可能<ref name="sanfrecce" />。ルヴァンカップとACLの決勝トーナメント戦、ポストシーズンである[[Jリーグチャンピオンシップ]]、ならびに広島県サッカー協会主管の[[天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会|天皇杯全日本サッカー選手権大会]]及び[[全広島サッカー選手権大会]](天皇杯広島県予選)では使用出来ない<ref name="sanfrecce" />。
 
:なお「サンフレッチェPASPY」としてのシーズンパス発行は2016年シーズンをもって終了し、2017年シーズン以降のシーズンパスはPASPYが搭載されない(旧シーズンパスは引き続きPASPYとして利用可能)<ref>{{Cite web|url=https://www.sanfrecce.co.jp/ticket/2017pass.html|title=シーズンパス|publisher=サンフレッチェ広島|accessdate=2017-01-13}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.sanfrecce.co.jp/ticket/2018pass.html|title=シーズンパス|publisher=サンフレッチェ広島|accessdate=2017-10-05}}</ref>。
 
;{{Anchor|いきいきパス}}
 
:[[呉市]]が2012年4月より高齢者・障害者の外出支援事業として発行する、PASPY機能を利用した[[福祉乗車証]]<ref>{{Cite web|url=https://www.city.kure.lg.jp/soshiki/15/shisei040730.html|title=応援します! 外出いきいきパスの交付|publisher=呉市|date=2017-06-19|accessdate=2017-10-05}}</ref>。満70歳以上の呉市民を対象にした「いきいきパス敬老」と、[[身体障害者手帳]](第1種及び第2種第1-3級)を所持している呉市民を対象とした「いきいきパス障害者」の2種類があり、前者は1乗車当たり100円、後者は無料で乗車が可能。
 
:福祉乗車証としての利用範囲は呉市内の広島電鉄および瀬戸内産交の路線(他市に乗り入れる路線は呉市内での乗降のみ有効)で、PASPYに対応していない安浦・川尻・倉橋・下蒲刈の各地区生活バスはいきいきパスの提示により割引を行う(現金で支払う)。その他の路線は通常の記名式PASPYと同じ扱い。
 
 
== 利用方法 ==
 
[[ファイル:Paspy reader01.jpg|thumb|200px|PASPY読み取り機(乗車時用)]]
 
[[ファイル:Hiroshimabcpaspy.JPG|thumb|250px|PASPYチャージ機]]
 
[[File:PASPY ATM.jpg|thumb|PASPYのチャージに対応したATM(広島信用金庫)]]
 
[[ファイル:iccard.gif|thumb|200px|「タッチ&ゴー」の動き]]
 
=== チャージ ===
 
チャージはどの方法でも1,000円単位で最大20,000円までのチャージが可能。
 
 
;販売窓口
 
:PASPY販売窓口に申し出てチャージする。Suica等のチャージには対応していない。
 
:バスカード、アストラムカード、パセオカード(以下「バスカード」と総称)といさりびカードは窓口でPASPYへの残高移し替えによるチャージが可能(2012年3月31日まで、バスカードについては一部社局が取り扱いを期限を定めずに延長。アストラムカードは当面の間無期限で取り扱い)。広島市発行のいきいきカードと[[岡山県共通バスカード|井笠バス専用バスカード]]は移し替えが不可。
 
;[[自動券売機]]・[[自動精算機|のりこし精算機]](アストラムライン)
 
:アストラムラインの券売機・のりこし精算機を操作することにより、一定額(1,000、2,000、3,000、4,000、5,000、10,000円)を現金でチャージする。
 
:領収書も発行でき、券売機ではカードの利用履歴の表示や印字もできる。
 
;専用チャージ機
 
:[[広島バスセンター]]や広電電車のホームなどに設置されている入金専用の「チャージ機」によりチャージすることも可能。PASPYをホルダーに差し込んで使用し、券売機同様に一定額を現金でチャージする。Suica等のチャージには対応していない。
 
;バス車内
 
:バス乗務員に申し出てPASPYを運賃箱にかざし、運賃箱の紙幣投入口に現金を投入してチャージする。バス車内では残額が1万円を超える場合はチャージができなくなる。「広島地区共通バスカード」とは異なり、購入・チャージ時にプレミア金額は上乗せされないが、運賃支払い時に最大1割引となる(後述)。Suica等のチャージにも対応。
 
;電車車内(広島電鉄)
 
:先頭または最後尾の運賃箱にある「チャージ」ボタンを押し、運賃箱の紙幣投入口に千円札を投入してチャージする。1回の操作で1,000円ずつしかチャージ出来ないため、2,000円以上をチャージする場合にはこの操作を繰り返す。Suica等のチャージにも対応。
 
;ATM
 
:広島県内の[[広島銀行]]、[[広島信用金庫]]、[[呉信用金庫]]、[[しまなみ信用金庫]]、[[広島みどり信用金庫]]の一部[[現金自動預け払い機|ATM]]でPASPYにチャージすることができる。IC乗車カードのATMでのチャージは全国初<ref name="hirogin20090126"/>。Suica等のチャージには対応していない。
 
:ATMでのチャージは現金の他に、キャッシュカード・通帳を使用して口座から直接チャージもできる。クレジットカードでのチャージや[[オートチャージ]]、[[インターネットバンキング]]には対応していない。
 
 
=== バス・電車での利用 ===
 
バス・広島電鉄では、乗車時にカードリーダーにタッチして乗車情報を記録し、降車時に運賃箱のカードリーダーにタッチして事前にチャージ(入金)した金額から区間料金を精算する(運賃前払いの路線では乗車時のタッチ時に精算を行う)。均一区間でも乗車時に乗車情報を記録する必要があるほか、誤乗車の場合は窓口で入場記録を消去するまで使用出来ない。
 
 
アストラムラインでは、乗車駅で自動改札機のカードリーダーにタッチし、乗車駅や時刻などの情報を記録する。PASPYが正確に認証された場合は電子音とともにゲートが開き、正確に認証されない場合、またはカードが使用できない場合は電子音や音声が鳴って即座にゲートが閉まるようになっている。下車駅では、乗車時と同じように自動改札機のカードリーダーにPASPYをタッチすると、乗車時に記録された情報を元に運賃が計算され、チャージ金額から運賃分が引き去られる。
 
 
=== 船舶・ロープウェイでの利用 ===
 
宮島ロープウエーは改札がPASPYに対応しておらず、山麓紅葉谷駅切符売場にて乗車券を購入して利用する(山頂獅子岩駅でのPASPYを使っての乗車券購入は不可)。また、PASPY割引は大人・小人ともに往復のみ適用され、片道・障害者乗車券の場合は適用されない。
 
 
宮島航路では、乗下船時とも宮島側に設置された読み取り機にタッチすることにより利用可能。ICOCAへのチャージは宮島口側では桟橋ではなく、近接する[[山陽本線]][[宮島口駅]]で対応する。宮島側ではJR西日本宮島フェリーの窓口でのみ可能(宮島松大汽船はICOCA非対応の自動チャージ機がある)。
 
 
瀬戸内海汽船の場合、広島港・呉港・松山観光港の窓口で高速船・フェリーの乗船券を購入することにより利用可能。共同運航の[[石崎汽船]]便にも対応している。
 
 
=== その他 ===
 
*ひろしまカレッジの受講証として利用可能。
 
*2012年10月、地域の企業でつくるICカードの活用を考える「ひろしま地域カード連携コンソーシアム」に参加した。コンソーシアムを通じてICカードの活用に前向きな病院や大学や企業に、診察券や学生証、社員証との一体化を提案するとしている。
 
*将来的に[[電子マネー]]に対応し、店舗でも利用可能な構想が発表されているが、具体的な時期などは決まっていない。
 
 
== 割引サービス ==
 
以下の割引サービスが設定されている<ref>{{Cite web|url=http://www.paspy.jp/use/discount.html|title=お得な割引サービスについて|work=PASPY運営協議会|accessdate=2015-03-12}}</ref>。なお、[[ICOCA]]で利用した場合は「1人1枚で利用した場合の電車乗り換え制度」以外は適用されない<ref name="ICOCA-use">{{Cite web|url=http://www.paspy.jp/use/use.html|title=ご利用方法|work=PASPY運営協議会|accessdate=2015-03-12}}</ref>。
 
; PASPY割引
 
: 現金で利用した場合の運賃に対して10%割引(10円未満の端数は切り上げ)により残高を引き去る。
 
: 例えば、230円区間の場合、PASPYからの引き去り額は、230円の10%引き=207円の端数切り上げ=210円となる。
 
: 小児割引または特別割引が適用される場合はそれらの当該割引が優先される。
 
; 乗継割引
 
: バスとバス、または路面電車とバスを1時間以内に乗り継いだ場合、2回目に乗車したバスまたは路面電車で20円(小児・割引運賃適用者は10円)の割引。ただし、一部適用されない路線もある。
 
: アストラムラインと[[フィーダーバス]]([[第一タクシー]])を1時間以内に乗り継いだ場合、2回目に乗車したアストラムラインまたはフィーダーバスが20円(小児・割引適用者は10円)割引となる。
 
; 電車乗り換え制度
 
: 広島電鉄の路面電車の指定された乗換電停で30分以内に行先が異なる電車へ乗り継ぎの場合、継続乗車扱いとなる。
 
: 現金決済時に配布される「[[広島電鉄#乗換制度・乗換カード|乗換カード]]」の機能をPASPYに持たせたもの。
 
 
== 導入事業者と導入路線 ==
 
=== カード発行事業者 ===
 
{{色|節}}
 
事業者名左側の色は、その事業者のカードの色
 
* {{color box2|#b2d37c}} [[広島電鉄]] - 電車(市内線・宮島線)全線、一般路線バス全線、高速バスの内広島県内で完結する区間のすべて。裏面の17桁の英数字の頭2文字は、HI。
 
* {{color box2|#f5aab1}} [[広島バス]] - 一般路線バス全線および[[エアポートリムジン (広島空港線)|エアポートリムジン]]。裏面の17桁の英数字の頭2文字は、HB。
 
* {{color box2|#f6ad7a}} [[広島交通]] - 一般路線バス全線およびエアポートリムジン。裏面の17桁の英数字の頭2文字は、HC。
 
* {{color box2|#71aedd}} [[中国ジェイアールバス]] - [[雲芸南線]]、[[広浜線]]([[いさりび号]]含む)、西条線、グリーンフェニックス、エアポートリムジン、[[クレアライン (高速バス)|クレアライン]]、ひろしまめいぷるーぷ。裏面の17桁の英数字の頭2文字は、CJ。
 
* {{color box2|#70bcb8}} [[鞆鉄道]] - 一般路線バス全線およびエアポートリムジン。裏面の17桁の英数字の頭2文字は、TD。
 
* {{color box2|#48b0b1}} [[中国バス]] - 一般路線バス全線およびエアポートリムジン。裏面の17桁の英数字の頭2文字は、CB。
 
* {{color box2|#fcce6c}} [[広島高速交通]] - [[広島高速交通広島新交通1号線|アストラムライン]]全線。裏面の17桁の英数字の頭2文字は、HR。
 
 
上述のように、裏面の17桁の英数字の頭二文字のアルファベットは発行事業者により区分されている(かつて発行されていた、[[呉市交通局]]はKU、[[備北交通]]はBK、[[芸陽バス]]はGBとなっている)。
 
 
なお、旧[[呉市交通局]]発行のカードは、事業を引き継いだ広島電鉄発行のカードに無手数料でチャージ残高を移行させることが可能となっている(広島電鉄以外の事業者発行のカードへの発行替えは、実質的に、有手数料による払い戻しと同様の対応となる)。定期券を載せないのであれば、2017年現在は、継続して利用は可能となっている。
 
 
=== 利用のみ可能な事業者 ===
 
精算については、各社ごとに指定された発行会社を通じて行っている<ref>{{Cite|url=http://www.mighty.co.jp/news/newsLetter/no03.pdf|title=Mighty News letter Vol.3|publisher=(株)マイティネット|date=2008年春|archiveurl=https://web.archive.org/web/20140722175406/http://www.mighty.co.jp/news/newsLetter/no03.pdf|archivedate=2014-07-22}}
 
広島電鉄株式会社バスカンパニー・バス企画グループマネジャー、仮井康裕へのインタビュー記事「図4 ICカード導入計画の枠組み(予定)」より。井笠鉄道廃業前のため、井笠バスカンパニーについての記述はない。</ref>。
 
* 広島電鉄を通じて精算し、同社のカードが自社発行に準じた扱い(瀬戸内海汽船・石見交通・いわくにバス・呉市生活バスを除いて広電グループ)
 
** [[備北交通]] - 高速バスを含む全線
 
** [[芸陽バス]] - 本郷地域内交通バスを除く一般路線バス全線、高速バス全線
 
** [[エイチ・ディー西広島]] - 全線
 
** [[広島観光開発]] - 宮島ロープウエー(山麓紅葉谷駅切符売場での乗車券購入時に限る)
 
** [[宮島松大汽船]] - 宮島航路
 
** [[瀬戸内海汽船]] - 広島港・呉港 - 松山観光港航路
 
** [[石見交通]] - いさりび号
 
** [[いわくにバス]] - 錦帯橋・岩国駅 - 岩国錦帯橋空港
 
** 以下は広島電鉄から移管された呉市生活バス
 
*** なべタクシー ‐ 音戸さざなみ線
 
*** 富士交通 ‐ 横路交叉点循環線
 
*** 野呂山タクシー ‐ 白石白岳交叉点循環線
 
*** 朝日交通 ‐ 昭和循環線・北コース
 
*** 東和交通 ‐ 昭和循環線・中央コース
 
*** 呉交タクシー ‐ 昭和循環線・南コース
 
*** 倉橋交通 ‐ 倉橋地区生活バス(長谷線を除く)
 
* 広島交通を通じて精算し、同社のカードが自社発行に準じた扱い(広交グループ)
 
** [[広交観光]] - 井原線
 
* 広島高速交通を通じて精算し、同社のカードを委託販売
 
** フォーブル([[第一タクシー (広島県)|第一タクシー]]) - 筒瀬線を除く全線
 
* 親会社・中国バスのカードが自社発行に準じた扱い([[両備グループ]])
 
** [[井笠バスカンパニー|井笠バス.C]](福山営業所担当分のみ)
 
* どの発行会社を通じての精算か不明
 
** [[JR西日本宮島フェリー]] - 宮島航路
 
** [[さんようバス]] - 沖友天満宮 - 呉駅 - 広島バスセンター間
 
** [[瀬戸内産交]] - 沖友天満宮 - 中国労災病院間
 
 
=== 過去に利用のみ可能だった事業者 ===
 
* [[井笠鉄道]] - 福山駅前案内所とPASPYリーダー装備車の車内では、鞆鉄道発行のカードを委託販売し、精算も同社を通じて行っていた。
 
 
=== その他 ===
 
* 2008年4月9日付けの広島銀行ATMでのチャージ機能導入に関するニュースリリース<ref>{{Cite press release|url=http://www.hirogin.co.jp/ir/news/paper/news080409.pdf|format=PDF|title=広島県交通系ICカードPASPY 広島銀行ATMにチャージ機能導入|publisher=広島銀行・PASPY運営協議会|date=2008-04-09|accessdate=2015-01-15}}</ref> では[[エンゼルキャブ]]全路線にて2009年度に導入予定と明示されていたが、2009年1月26日付けニュースリリース<ref>[http://www.hirogin.co.jp/ir/news/paper/news090126.pdf 広島県交通系ICカードPASPY 広島銀行ATMでのPASPYチャージの取扱開始について ~全国の銀行では初めての交通系ICカードのATMチャージサービス~] 広島銀行 ニュースリリース 2009年1月26日</ref> では当該記述が削除されており、何らかの理由で導入計画が取りやめになったものと推察される。
 
* [[おのみちバス]]・[[因の島運輸]]・[[本四バス開発]]は、参加するかどうかの意向を明らかにしていないが、尾道市が平成30年度からの5カ年で予定している「尾道市地域公共交通網形成計画」の中で、PASPYの導入を掲げている為、平成30年度以降には導入されると思われる<ref>当該内容は、2016年6月8日付けの山陽日日新聞紙面に掲載</ref>。
 
* [[コミュニティバス]]では府中町の「[[つばきバス]]」(運行は広島電鉄)、府中市の「[[府中ぐるっとバス]]」(運行は中国バス)で利用可能である。ただし、前者ではPASPY割引は適用されない<ref>{{PDFlink|[http://www2.town.fuchu.hiroshima.jp/contents/7d8c160f2f320ea/other/7d8c160f2f320ea13.pdf つばきバスでPASPYが利用できます]}} 広報ふちゅう 2009年1月1日号</ref>。
 
* 廿日市市のコミュニティバスである「[[さくらバス|廿日市さくらバス]]」「[[おおのハートバス]]」は、平成29年度以降導入予定<ref>[https://www.city.hatsukaichi.hiroshima.jp/uploaded/attachment/11739.pdf 廿日市市地域公共交通網形成計画]</ref>。
 
* ICカードシステム更新に伴い、[[東芝]]<ref>[http://www.toshiba.co.jp/tech/review/2009/09/64_09pdf/a07.pdf 広島県交通系ICカード PASPYの安全なデータ運用を実現するセンターシステム]</ref> から[[NEC]]<ref>[http://jpn.nec.com/case/hiroden/index.html 国内ICカードシステム初のベンダースイッチを実現 安定性・拡張性を強化しサービス拡充につなげる] NEC 導入事例</ref> へ、全国で初となるICカードシステムの「ベンダースイッチ」を行った。
 
*[[2016年]][[9月27日]]に、広島県外の事業者としては初めて[[いわくにバス]]の[[岩国錦帯橋空港]]シャトルバス専用車両でPASPYを導入<ref name="PASPYご利用エリアの拡大について">[http://www.paspy.jp/enterprise/news20160826a.html PASPYご利用エリアの拡大について] PASPY運営協議会 2016年8月26日</ref>。PASPY導入車両では山口県共通バスカードが使用不可になるほか、岩国市発行の敬老優待乗車証での乗車も出来なくなった。
 
 
== 他のIC乗車カードの利用について ==
 
[[ファイル:ICCard Connection.svg|thumb|right|249px|相互利用関係(クリックで拡大)]]
 
まず、2008年4月1日から、PASPYのエリア内で[[西日本旅客鉄道]](JR西日本)のICカード・[[ICOCA]]の対応を開始した<ref name="ICOCA-use"/><ref name="release20080206"/>。相互利用ではなく、ICOCAをPASPYエリア内で乗車カードとして使用出来るというものであり、PASPYをICOCAエリア内で利用することは出来ない。また、ICOCAをPASPYエリア内で使用する際に割引制度などに制限がある(前述)。
 
 
2013年3月に開始された[[交通系ICカード全国相互利用サービス]]についても、採算上の理由から見送ったが、[[中国新聞]]により2017年度末の導入(Suica等による片利用)を前提にシステム改修を予定していると報じられた<ref>{{Cite|url=http://www.home-tv.co.jp:80/ana/blog/nishimura/profile/|title=広島県内のIC乗車券11種に拡充|newspaper=[[中国新聞]]|date=2017-01-13|archiveurl=https://web.archive.org/web/20170112143254/https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=310966&comment_sub_id=0&category_id=112|archivedate=2017-01-12}}</ref>。その後、2017年9月28日に広島県バス協会・広島電鉄・広島高速交通・JR西日本の連名で2018年春からPASPYエリアで全国相互利用サービス対象カードの片利用を開始することが発表され<ref>{{Cite press release |url = http://www.paspy.jp/enterprise/press20170928a.html |title = PASPYエリアで全国相互利用ICカードが新たに利用できるようになります! |publisher=公益社団法人広島県バス協会・広島電鉄株式会社・広島高速交通株式会社・西日本旅客鉄道株式会社 |date = 2017-09-28 |accessdate = 2017-09-28}}</ref>、2018年2月27日に同4者の連名で発表され、2018年3月17日よりサービスが開始された<ref name="release20180227">{{Cite press release |url = http://www.paspy.jp/enterprise/press20180227a.html |title = PASPYエリアにおける全国相互利用ICカードのサービス開始について |publisher=公益社団法人広島県バス協会・広島電鉄株式会社・広島高速交通株式会社・西日本旅客鉄道株式会社 |date = 2018-02-27 |accessdate = 2018-02-27}}</ref><ref>{{Cite web|work=[[鉄道ファン (雑誌)|railf.jp(鉄道ニュース)]] |date=2018年03月01日 |url=https://railf.jp/news/2018/03/01/115000.html |title=3月17日から広島地区の「PASPY」で交通系ICカードの相互利用サービスを開始 |publisher=[[交友社]] |accessdate=2018年3月2日}}</ref>。
 
{{-}}
 
 
== 記念PASPY ==
 
* 市内電車サービス開始記念PASPY 発売額2000円(デポジット500円含む)
 
*:発行会社・広島電鉄 発売日2009年3月1日 発行枚数1万枚(先着7000枚までは記念台紙付き)
 
*:この記念PASPYも定期券機能をつけることが可能である。
 
 
== 歴史 ==
 
* [[2007年]]
 
** [[7月2日]] - 広島県内のバスや路面電車などで運賃支払いができる共通ICカードの名称が「PASPY」に決まった事を公表<ref>{{Cite web|url=http://www.media-club.jp/media/news/backnumber/enews070706.html|title=経済ニュース 【6月29日(金)〜7月5日(木)】|work=週刊中国新聞経済メールマガジン|publisher=中国新聞情報文化センター|accessdate=2015-01-11}}</ref>。
 
** [[9月24日]] - 「ひろしまバスまつり」で、PASPYのマスコットキャラクター候補の人気投票や[[エイチ・ディー西広島]](ボン・バス)の車両に搭載された読み取り機での乗車体験など広報宣伝を行う<ref>{{Cite press release|url=http://www.paspy.jp/enterprise/news20070905a.html|title=「第9回ひろしまバスまつり」にてパスピー・キャラクター候補発表!!|publisher=PASPY運営協議会|date=2007-09-05|accessdate=2015-01-11}}</ref>。
 
* [[2008年]]
 
** [[1月]] - 中国バス・[[井笠鉄道]](2008 - 2009年度導入)が参加を表明し、[[広島県]]発行の「ひろしま県民だより」にも掲載される。
 
** [[1月12日]] - 導入日を正式に発表。
 
** [[1月23日]] - PASPY取り扱い窓口でPASPY発売開始。
 
** [[1月26日]] - 広島市内中心部と一部郊外線、福山市内循環線の路線バスと広島 - 呉・蒲刈線のバスや広島 - 三次・庄原・東城線、広島 - 広島空港の高速バスからサービス開始。
 
** [[3月1日]] - [[西日本旅客鉄道]](JR西日本)の[[ICOCA]]がPASPY利用路線で使用可能になる<ref name="release20080206">{{Cite press release|url=http://www.paspy.jp/enterprise/press20080206a.html|title=PASPYエリアにおけるICOCAの利用開始について|publisher=PASPY運営協議会|date=2008-02-06|accessdate=2015-01-11}}</ref>。広島電鉄が軌道線の[[広島電鉄白島線|白島線]]に導入。
 
** [[10月25日]] - 広島電鉄などバス7社52路線294両にPASPYを導入<ref>{{Cite press release|url=http://www.paspy.jp/enterprise/press20081009a.html|title=PASPYご利用エリアの拡大について|publisher=PASPY運営協議会|date=2008-10-09|accessdate=2015-01-11}}</ref>。
 
** [[12月20日]] - 広島電鉄などバス6社38路線189両にPASPYを導入<ref>{{Cite press release|url=http://www.paspy.jp/enterprise/press20081009a.html|title=PASPYの利用エリア拡大日について|publisher=PASPY運営協議会|date=2008-11-28|accessdate=2015-01-11}}</ref>。
 
* [[2009年]]
 
** [[1月28日]] - PASPYエリア周辺の[[広島銀行]]ATM200台でPASPYのチャージサービスを順次利用開始<ref name="hirogin20090126">{{Cite press release|url=http://www.hirogin.co.jp/ir/news/paper/news090126.pdf|format=PDF|title=広島県交通系ICカードPASPY 広島銀行ATMでのPASPYチャージの取扱開始について|publisher=広島銀行・PASPY運営協議会|date=2009-01-26|accessdate=2015-01-11}}</ref>。
 
** [[2月14日]]‐新規導入の中国バス、井笠鉄道、広交観光を含めたバス5社26路線79両にPASPYを導入<ref>{{Cite press release|url=http://www.paspy.jp/enterprise/press20090130a.html|title=PASPYの利用エリア拡大日について|publisher=PASPY運営協議会|date=2009-01-30|accessdate=2015-01-11}}</ref>。
 
** 3月1日 ‐ 広島電鉄の[[軌道線]](1・3・5・6・7・8号線)で導入。
 
** [[3月2日]] ‐ 定期券機能を開始<ref>{{Cite press release|url=http://www.paspy.jp/enterprise/press20090205a.html|title=PASPY定期券の発売開始について|publisher=PASPY運営協議会|date=2009-02-05|accessdate=2015-01-11}}</ref>。
 
** [[3月28日]] - 広電バスの藤の木団地線で利用開始。
 
** [[4月13日]] ‐ ひろぎんPASPYを発行開始。
 
** [[8月8日]] - [[広島高速交通]]([[広島高速交通広島新交通1号線|アストラムライン]])と、新規導入の第一タクシーを含めたバス9社54路線にPASPYを導入<ref>{{Cite press release|url=http://www.paspy.jp/enterprise/press20090715a.html|title=PASPY導入拡大スケジュールについて|publisher=PASPY運営協議会|date=2009-01-30|accessdate=2015-07-15}}</ref>。
 
** [[9月12日]] - 広電バス、中国バス、鞆鉄道の21路線にPASPYを導入<ref>{{Cite press release|url=http://www.paspy.jp/enterprise/press20090826a.html|title=PASPYの利用エリア拡大日について|publisher=PASPY運営協議会|date=2009-08-26|accessdate=2015-01-11}}</ref>。
 
** [[9月26日]] - PASPYの在庫不足のため広島高速交通での販売を一時中止(定期券は発売継続)<ref>{{Cite press release|url=http://www.paspy.jp/enterprise/press20090924a.html|title=アストラムラインで発行するPASPYの発売制限に関するおしらせ|publisher=PASPY運営協議会|date=2009-09-24|accessdate=2015-01-11}}</ref>。
 
** [[10月16日]] - 広島バスでも在庫不足のためPASPYの販売を一時中止<ref>[http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000000910270001 PASPY人気で品薄/IC乗車券] asahi.com 2009年10月27日</ref>。
 
** [[10月17日]] - [[広島電鉄宮島線]](2号線)、[[宮島松大汽船]]、[[JR西日本宮島フェリー]]、[[広島観光開発]](宮島ロープウエー)と、新規導入の井笠鉄道を含むバス4社37路線にPASPYを導入<ref name="release20090930">{{Cite press release|url=http://www.paspy.jp/enterprise/press20090930a.html|title=広電電車宮島線等へPASPY導入路線拡大!|publisher=PASPY運営協議会|date=2009-09-30|accessdate=2015-01-11}}</ref>。
 
** [[10月21日]] - [[広島信用金庫]]、[[呉信用金庫]]、[[しまなみ信用金庫]]、[[広島みどり信用金庫]]のATM75台でチャージサービスを順次利用開始<ref>{{Cite press release|url=http://www.shimanami-shinkin.jp/attach/paspycharge.pdf|format=PDF|title=広島県交通系ICカードPASPY 広島県内4信用金庫ATMでのPASPYチャージの取扱開始について|publisher=PASPY運営協議会・広島信用金庫・呉信用金庫・しまなみ信用金庫・広島みどり信用金庫|date=2009-10-15|accessdate=2015-01-11}}</ref>。
 
** [[10月31日]] - [[瀬戸内海汽船]]に導入(この拡大をもって、当初の導入予定計画が完了)<ref name="release20090930"/>。
 
** [[11月4日]] - PASPYの在庫不足により広島電鉄での販売を一時中止(定期券の発売は継続)<ref>{{Cite press release|url=http://www.paspy.jp/enterprise/press20091102a.html|title=広島電鉄で発行するPASPYの販売制限について|publisher=PASPY運営協議会|date=2009-11-02|accessdate=2015-01-11}}</ref> 。
 
** [[11月21日]] - [[日本プロサッカーリーグ|Jリーグ]]・[[サンフレッチェ広島F.C|サンフレッチェ広島]]のシーズンパスと一体化した『[[#サンフレッチェPASPY|サンフレッチェPASPY]]』の申し込み受付を開始<ref name="sanfrecce20091121">{{Cite press release|url=http://www.sanfrecce.co.jp/news/release/?n=3338&m=11&y=2009|title=サンフレッチェ広島のシーズンパスが変わります!『2010シーズンパス(サンフレッチェPASPY)』11月21日(土)より申込受付開始のご案内|publisher=サンフレッチェ広島F.C|date=2009-11-16|accessdate=2015-01-11}}</ref><ref name="chugoku-np20091114">{{Cite news|url=http://www.chugoku-np.co.jp/Sanfre/Sw200911140053.html|title=年間パスとパスピー合体|newspaper=中国新聞|date=2009-11-14|archiveurl=http://web.archive.org/web/20091118040805/http://www.chugoku-np.co.jp/Sanfre/Sw200911140053.html|archivedate=2009-11-18|accessdate=2015-01-11}}</ref>。
 
** [[12月3日]] - PASPYの販売が一時停止されていた広島高速交通、広島バス、広島電鉄にて販売を再開<ref>{{Cite press release|url=http://www.paspy.jp/enterprise/press20091201a.html|title=PASPYの販売再開について|publisher=PASPY運営協議会|date=2009-12-01|accessdate=2015-01-11}}</ref>。
 
** [[12月7日]] - PASPYの在庫不足により広島交通での販売を一時中止(定期券の発売は継続)<ref>[http://www.hiroko-group.co.jp/kotsu/paspy-seigen.htm 広島交通発行のPASPYの発売制限について] 広島交通公式サイト 2009年12月4日</ref>。現在は発売を再開している。
 
*[[2010年]]
 
**[[1月31日]] - バスカード(井笠バス専用バスカードを除く)、アストラムカード、パセオカードをPASPY導入している会社すべてで販売を終了。
 
**[[4月8日]] - ソニーの「SFCard Viewer2」でPASPYの残高、利用履歴が確認できるようになる<ref>{{Cite press release|url=http://www.paspy.jp/enterprise/news20100408a.html|title=ソニーの「SFCard Viewer2」でPASPYの利用履歴が確認できます。|publisher=PASPY運営協議会|date=2010-04-08|accessdate=2015-01-11}}</ref>。
 
**[[8月2日]] - 石見交通運行の「[[いさりび号]]」でもPASPYが利用可能になる<ref>{{Cite press release|url=http://www.paspy.jp/enterprise/news20100803a.html|title=広島〜浜田線「いさりび号」全車両へPASPY導入完了!|publisher=PASPY運営協議会|date=2010-08-03|accessdate=2015-01-11}}</ref>{{Refnest|group="注"|「いさりび号」には同路線対応磁気式乗車カード「いさりびカード」が導入されていたが、同年[[8月31日]]をもって発売終了、翌[[2011年]][[3月31日]]をもって利用停止している<ref>{{Cite press release|url=http://www.chugoku-jrbus.co.jp/news/detail.html?pid=169|title=広島〜浜田線専用バス(いさりび)カードの発売終了及び利用停止について|publisher=中国ジェイアールバス|date=2010年7月|archiveurl=http://web.archive.org/web/20120518041801/http://www.chugoku-jrbus.co.jp/news/detail.html?pid=169|archivedate=2012-05-18|accessdate=2015-01-11}}</ref>。}}。
 
*[[2011年]]
 
**[[3月31日]] - バスカード、アストラムカード、パセオカードのサービスを終了。
 
**[[4月23日]] - ひろしまカレッジのIC受講証サービス開始<ref>{{Cite press release|url=http://www.paspy.jp/enterprise/images/press20110408a.pdf|title=『ひろしまカレッジ』IC受講証サービス連携について|publisher=(一社)教育ネットワーク中国・PASPY運営協議会・広島銀行・中国新聞社|date=2011-04-08|format=PDF|accessdate=2015-01-11}}</ref>。
 
*[[2012年]]
 
**[[3月31日]] - [[呉市交通局]]、バス事業廃止による広島電鉄への事業譲渡に伴いPASPYの販売を終了。
 
**[[7月1日]] - [[瀬戸内産交]]、[[さんようバス]]の一部路線でPASPYを導入<ref>{{Cite press release|url=http://www.paspy.jp/enterprise/news20120702a.html|title=PASPYご利用エリアの拡大について|publisher=PASPY運営協議会|date=2012-07-02|accessdate=2015-01-11}}</ref>。
 
**[[10月]] - 「ひろしま地域カード連携コンソーシアム」に加盟。
 
**[[10月31日]] - 井笠鉄道、バス事業廃止による全路線にバスカードのサービスを終了。
 
**[[11月1日]] - 中国バスの社内カンパニー「中国バス・井笠バスカンパニー」が、井笠鉄道の路線とPASPY定期券発行範囲を継承(定期券に付帯するPASPYの発行会社が鞆鉄道から中国バスに変更)。
 
*[[2013年]]
 
**[[4月1日]] - 中国バス・井笠バスカンパニーの広島県完結分が「中国バス・井笠バス福山カンパニー」に名称変更。PASPY関連は引き続き旧井笠鉄道の範囲を担当。
 
**[[10月1日]] - 中国バス・井笠バス福山カンパニーの路線を同年4月から岡山県との越境路線を担当している中国バスの100%子会社「株式会社・井笠バスカンパニー」に移管。PASPY利用会社としての旧井笠鉄道関連の業務も継承。
 
*[[2014年]]
 
**[[9月30日]] - 備北交通、自社発行のPASPYの販売を終了(広島電鉄発行のPASPY販売に切り替え)。
 
**[[10月1日]] - 広島電鉄の呉市一部路線撤退に伴い生活バス運行7社によるPASPYの利用開始。
 
**[[10月31日]] - [[芸陽バス]]、自社発行のPASPYの販売を終了(広島電鉄発行のPASPY販売に切り替え)。
 
*[[2016年]]
 
**[[9月27日]] - [[いわくにバス]]が一部路線でPASPYを導入<ref name="PASPYご利用エリアの拡大について"/>。
 
**9月30日 - 安芸高田市のコミュニティバス「[[お太助バス]]」での利用が運行業者の変更に伴い終了<ref>[http://www.akitakata.jp/ja/shisei/section/kikaku/paspy/ お太助バスのパスピー使用サービス終了について] 安芸高田市</ref>。
 
*[[2018年]]
 
**[[3月17日]] - PASPYエリアにおける[[交通系ICカード全国相互利用サービス]]の片利用を開始<ref name="release20180227"/>。
 
  
 
== 脚注 ==
 
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=== 注記 ===
 
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=== 出典 ===
 
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== 関連項目 ==
 
* [[バスカード (広島県)]]([[2011年]][[4月1日]]で廃止)
 
* [[交通系ICカード全国相互利用サービス]](PASPYエリアで利用可能)
 
* [[まなみのりさ]] - CM
 
  
 
== 外部リンク ==
 
== 外部リンク ==
{{ICカード乗車券|co=PASPY運営協議会加盟各社局|index=はすひ}}
 
 
* [http://www.paspy.jp/ 公式ホームページ]
 
* [http://www.paspy.jp/ 公式ホームページ]
* [http://www.sony.co.jp/Products/felica/consumer/download/sfcardviewer2.html SFCard Viewer 2(ソニー公式の非接触ICカードFeliCa履歴確認ソフト)]
 
 
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2018/8/11/ (土) 10:04時点における最新版

PASPY
通称 パスピー
導入 2008年
規格
通貨 日本円 (最高チャージ金額20,000円)
有効期限 10年
取扱事業者
  • 広島電鉄
  • 広島バス
  • 広島交通
  • 中国ジェイアールバス
  • 鞆鉄道
  • 中国バス
  • 広島高速交通
販売場所
  • PASPY取扱事業者のバス車内
  • 広島電鉄路面電車車内
  • アストラムライン駅自動券売機
  • 広島バスセンター
  • PASPY取扱事業者の主要な定期券売り場
ウェブサイト http://www.paspy.jp/

PASPY(パスピー)

広島県を中心とした広島地区の鉄軌道(広島電鉄広島高速交通)・バス事業者各社局で導入されているサイバネ規格の非接触型ICカード乗車カードである。ICカード全国相互利用サービスに対応しており、SuicaPASMOなどが利用できる。

概要

ソニーの非接触型ICカードFeliCaの技術を用いている。ジェイアール東日本メカトロニクス、ソニー、パナソニックが開発した高性能カードを使用しており、マイレージ機能、社員証学生証等の機能を最大3個まで追加できる[1]広島県バス協会が商標を管理している(登録商標第5121817号[注 1])。2012年12月末現在、111万2109枚発行されている。

名称の由来は、PASS(乗車券)・HAPPY(幸せ)・SPEEDY(早さ)の3つの英単語の組み合わせである[2]

なお、乗車カード以外の電子マネーとしての利用は単独では行われておらず、ひろぎんPASPYにポストペイ型電子マネー「QUICPay」「Visa Touch」および地域電子マネー「HIROCA」を搭載する形で実施されている(詳細後述)。

導入の経緯

広島地区では、1993年から磁気式プリペイドカード型の乗車カード「バスカード」(アストラムカード、パセオカード)が導入されていたが、経年による機器の取り替え時期が近づいてきたことや、磁気ストライプカードよりセキュリティが高く容量の大きいICカードの交通分野での実用化を踏まえ、国土交通省中国運輸局主導の下、広島県内の9つの交通事業者(広島電鉄広島バス広島交通芸陽バス中国ジェイアールバス備北交通鞆鉄道呉市交通局広島高速交通)を中心に協議が行われ導入が決定された。また、この9つの交通事業者に加え、後日参加を発表した中国バスがそれぞれPASPYを発行している。またこの10社で「PASPY運営協議会」(代表会社は広島電鉄)を構成している。

2004年8月22日付け中国新聞「時流」欄[3] が導入検討時の様子について報じている。「関係者の話を総合すると」として、導入の想定時期については各社間で温度差もあると報じており、関連する事業者のコメントとして、西日本旅客鉄道(JR西日本)社長(当時)の垣内剛の「広島地区への(ICOCA)導入については当面は考えていない」、広島電鉄社長(当時)大田哲哉の「ICカードを導入するならJR(ICOCA)と互換性のあるPiTaPa式しかないだろう」という発言が掲載されていた。その後、JR西日本が2007年に広島地区にICOCAを導入し、広島県バス協会はPiTaPaへの参加を見送り、独自にPASPYを立ち上げている。

マスコットキャラクター

マスコットキャラクターは、中国山地から降りてきたツキノワグマの「くまぴー」(名称は公募による)。体毛色はグレーでつぶらな瞳を持ち、サングラスとPASPYのロゴがプリントされた白いマントを装備。職業はスパイで神出鬼没、乗務員や受付係員に変身することもある[4]

脚注

注記

  1. ただし、別分野ではすでに他社が商標登録している。

出典

  1. 交通事業者様向けの新しいICカードがデビューします ジェイアール東日本メカトロニクス ニュースリリース 2008年1月24日
  2. PASPYについて(名前の由来&サービスマークについて) PASPY公式サイト
  3. 山本浩司 (2004年8月29日). “共通乗車券にICカード検討 利便性アップ 期待度大”. 中国新聞. オリジナル2007年5月10日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20070510203147/http://www.chugoku-np.co.jp/jiryu/040829.html . 2015閲覧. 
  4. PASPYのマスコットキャラクター”. PASPY運営協議会. . 2015閲覧.

外部リンク