「CD-ROM」の版間の差分

提供: miniwiki
移動先:案内検索
(1版 をインポートしました)
 
24行目: 24行目:
 
|関連=
 
|関連=
 
}}
 
}}
'''CD-ROM'''(シーディーロム、[[Compact Disc]] [[Read only memory]]、[[日本工業規格|JIS]] X 6281-1992、[[国際標準化機構|ISO]]/[[国際電気標準会議|IEC]] 10149:1989)は、[[コンピュータ]]や[[ゲーム機]]などで取り扱う[[データ]]が記録されている[[コンパクトディスク]]のこと。
+
'''CD-ROM'''(シーディーロム、[[Compact Disc]] [[Read only memory]]、[[日本工業規格|JIS]] X 6281-1992、[[国際標準化機構|ISO]]/[[国際電気標準会議|IEC]] 10149:1989)
 
 
== 概要 ==
 
CD-ROMはもともと[[CD]]がそうであるように、プレス費が比較的安値で、主に製品等の大量配布用に作られた読込み専用のメディアである。規格書'''Yellow Book'''(イエローブック)により[[ライセンス]]されている。CD-ROMのフォーマットには、標準的な[[ISO 9660]]などがある。
 
 
 
CD-ROMを拡張したものに[[CD-ROM XA]]、[[CD-i]]、CD-RAM(早くに消滅)、[[GD-ROM]]などがある。
 
 
 
CDの1トラック分にデータが記録されている。他のトラックには通常のCDプレイヤーで聴ける音が記録されている場合もある([[CD-DA]]) 。
 
 
 
主に[[パーソナルコンピュータ|パソコン]]や[[ゲーム機]](CD-ROMプレイヤー)で利用されているが、ゲーム機用のCD-ROMはコピー防止のため機種独自の[[ファイルシステム|フォーマット]]が使われている場合が多い。
 
 
 
=== 容量 ===
 
規格発表当時は[[誤り訂正]]が重視され容量は540MBが限度とされたが、後にドライブ装置の読み取り技術の進歩により650–700MB程度まで記録されたメディアが主流となり、現在ではさらに容量を確保したメディアもある。
 
 
 
大容量CD-ROMは、一般的な[[CD-R]]ドライブでの記録可能容量を上回る(ダミーの)データを記録しておくことで、容易なコピーを防ごうとする意図で用いられる場合が多かった。(単に容量が必要なだけであれば、複数枚のメディアに記録すれば良いからである)
 
 
 
[[1994年]]頃までは、標準的な[[ハードディスクドライブ|ハードディスク]](当時、300–500MB程度)よりも多くのデータを格納できた。ISO9660フォーマットでは1セクタ2Kバイト単位でファイルを収容できる。対して、当時CD-ROM1枚分に相当する容量のハードディスクドライブの容量 540Mバイトでは32セクタ16Kバイト単位でファイルを記録するため、CD-ROMのファイル充填効率はハードディスクドライブより8倍以上優れておりより多くのファイルを収容できた。
 
 
 
=== 速度 ===
 
読み取り速度(読み込み速度、読み出し速度などとも呼ばれる)は初期には音楽用CDと同じ(1倍速、等速と呼ばれ、150[[キロバイト]]/秒の転送速度)であったが、次第に2倍速、4倍速と高速化し、[[2006年]]末では52倍速までに高速化した。しかし、CD-ROMの材質として一般的な[[ポリカーボネート]]の物性上、これ以上高速で回転させると[[遠心力]]によってディスクが変形・破壊されてしまう。CD-ROMの読み取り速度は既に工学的な限界を迎えている。52倍速時ではディスク最外周の速度は235km/hにも達するからである。これ以上の速度を望むならば、より[[記録密度#線記録密度|記録密度]]の高い媒体(DVDなどの上位規格)を選択する他ない。もっとも、回転速度の上限は同じなので、DVDの読み取り速度もすでに頭打ちである。
 
 
 
CD-ROMの読み取り速度とそれに対する一秒あたりの最大データ読み取り容量は以下の通りである。[[ケンウッド]]は独自方式で72倍読み込みできる製品を販売した。
 
 
 
{| class="wikitable"
 
! style="text-align: right"| 読み取り速度
 
! [[メガバイト|MB]]/秒
 
! [[ビット毎秒|Mbps]]
 
! [[メビバイト|MiB]]/秒
 
|-
 
! 1x
 
| 0.15
 
| 1.2
 
| 0.1465
 
|-
 
! 2x
 
| 0.3
 
| 2.4
 
| 0.2930
 
|-
 
! 4x
 
| 0.6
 
| 4.8
 
| 0.5859
 
|-
 
! 8x
 
| 1.2
 
| 9.6
 
| 1.1719
 
|-
 
! 10x
 
| 1.5
 
| 12.0
 
| 1.4648
 
|-
 
! 12x
 
| 1.8
 
| 14.4
 
| 1.7578
 
|-
 
! 20x
 
| 3.0
 
| 24.0
 
| 2.9297
 
|-
 
! 32x
 
| 4.8
 
| 38.4
 
| 4.6875
 
|-
 
! 36x
 
| 5.4
 
| 43.2
 
| 5.2734
 
|-
 
! 40x
 
| 6.0
 
| 48.0
 
| 5.8594
 
|-
 
! 48x
 
| 7.2
 
| 57.6
 
| 7.0313
 
|-
 
! 50x
 
| 7.5
 
| 60.0
 
| 7.3242
 
|-
 
! 52x
 
| 7.8
 
| 62.4
 
| 7.6172
 
|}
 
 
 
== 歴史 ==
 
*[[1985年]] - [[フィリップス]]、[[PC/XT]]、[[PC/AT]]用CD-ROMドライブ「CM100」を発売。
 
*1985年10月 - [[三修社]]、日本初のCD-ROMソフトウェア「最新科学技術用語辞典」を発売<ref>{{cite web|date =2016年5月9日|url=https://www.sanshusha.co.jp/company/|title=会社案内|publisher=三修社|accessdate=2016年5月9日}}</ref>。
 
*[[1987年]]6月 - [[富士通]]、CD-ROMドライブ対応のワープロ専用機[[OASYS]] 100GX-CDを発売。
 
*[[1988年]]3月 - [[アップル (企業)|アップルコンピュータ]]、[[Macintosh]]用CD-ROMドライブ「Apple CDsc」を発表。
 
*1988年12月 - [[日本電気ホームエレクトロニクス]]、世界初のCD-ROMドライブ搭載[[ゲーム機|家庭用ゲーム機]][[PCエンジン]]用CD-ROMドライブ「[[CD-ROM2|CD-ROM<sup>2</sup>]]」を発売<ref>{{cite web|date =2007年9月15日|url=http://www.jp.playstation.com/info/release/nr_20090715_psstore_pce.html|title=PlayStationStore「ゲームアーカイブス」カテゴリ内にて「PCエンジンアーカイブス」を、本日より取り扱い開始|publisher=ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン ニュースリリース|accessdate=2016年5月9日}}</ref>。
 
*1988年12月 - [[ハドソン]]、世界初のCD-ROMゲームソフトウェア『[[ストリートファイター (ゲーム)|ファイティング・ストリート]]』と『[[小川範子|No・Ri・Ko]]』を発売<ref>{{cite web|date =2009年10月6日|url=http://dl.capcom-onlinegames.jp/details/game34.html|title=カプコンオンラインゲームズ|タイトル詳細|ファイティング・ストリート|publisher=株式会社カプコン|accessdate=2016年5月9日}}</ref>。
 
*[[1989年]]2月 - 富士通、CD-ROM標準搭載のパソコン「[[FM TOWNS]]」を発表。
 
*1989年10月 - [[日本電気]]、CD-ROM標準搭載のパソコン「[[PC-8800シリーズ|PC-8801 MC]]」を発表。
 
*[[1990年]]7月 - ソニー、8cmCD-ROM専用電子ブックプレイヤー「データディスクマン DD-1」を発売。
 
{{節スタブ}}
 
 
 
== CD-ROMを採用しているゲーム機 ==
 
*[[日本電気ホームエレクトロニクス]]
 
** [[PCエンジン]]
 
*** [[CD-ROM2|CD-ROM<sup>2</sup>]] ([[1988年]])
 
*** [[SUPER CD-ROM2|SUPER CD-ROM<sup>2</sup>]] ([[1991年]])
 
*** [[PCエンジンDuo]] (1991年)
 
** [[PC-FX]] ([[1994年]])
 
* [[セガゲームス|セガ]]
 
** [[メガドライブ]]
 
*** [[メガCD]] (1991年)
 
*** [[ワンダーメガ]] ([[1992年]])
 
*** GENESIS CDX/マルチメガ(1994年)
 
** [[セガサターン]] (1994年)
 
*[[ソニー・コンピュータエンタテインメント]]
 
** [[PlayStation (ゲーム機)|PlayStation]] (1994年)
 
** [[PlayStation 2]] ([[2000年]])
 
*[[バンダイ]]
 
** [[プレイディア]] (1994年)
 
** [[ピピンアットマーク]] ([[1996年]])
 
*その他のゲームメーカー
 
** [[3DO]] ([[1993年]]、[[パナソニック|松下電器]]、[[三洋電機]]、[[金星電子]])
 
** [[ネオジオCD]] (1994年、[[SNK (1978年設立の企業)|SNK]])
 
 
 
== CD-ROM標準搭載を売りにしていたパソコン ==
 
* [[FM TOWNS]]
 
* [[FM TOWNS マーティー]]
 
* [[PC-8800シリーズ|PC-8801 MC]]
 
* [[PC-9800シリーズ|PC-98GS]](一部モデル)
 
* [[PC-9821シリーズ|PC-9821(初代)]]
 
 
 
==流通形態としてのCD-ROM==
 
音楽CD(基本的に[[CD-DA]])の中には、通常の音楽CDの販路ではなく、PCソフトと同じPC流通に乗るものがある。そのようなCDは流通上、CD-ROMとして扱われる。
 
 
 
CD-ROM流通のCDは、メーカーからPCソフト[[問屋]]に卸されるため、通常のCDショップでは売られず、PCソフト店か、CDショップでも専門的な店でのみ売られることになる。
 
 
 
[[ゲーム会社]]が自社の[[ゲームソフト]]の[[主題歌]]や[[サウンドトラック]]などを独自[[レコードレーベル|レーベル]]で販売するというケースが多い。なお、そのようなCDの収録曲は[[日本音楽著作権協会|JASRAC]]非信託であることが多いが、そのこととCD-ROM流通であることとの間に直接の関係はない。
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[CD-R]]
 
* [[CD-RW]]
 
* [[Live CD]]
 
* [[スーパー・ハイ・マテリアルCD]]
 
* [[CD EXTRA]]
 
* [[光学ドライブ]]
 
 
 
==脚注==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{reflist|2}}
 
 
 
{{CD規格}}
 
{{光ディスク}}
 
  
 +
オーディオ用[[コンパクトディスク]] (CD-DA) を利用して,音楽用信号の代りにコンピュータのデータ (コード) を記録し,コンピュータの読出し専用の外部記憶媒体としたもの。直径 12cmのディスク片面に 650MB前後 (利用者の使用可能な容量) のコンピュータ用デジタル情報が記録できる。記録メディアとして大容量の記録が可能,製造が容易,検索が容易などの特徴をもっている。このため辞書,百科事典,新聞,部品カタログ,文献情報などを CD-ROMに収録し,電子出版として提供する CD-ROMデータベースが出現して利用されている。また,コンピュータ・ゲームや各種のソフトウェアの収録媒体としても流通している。
 +
 +
{{テンプレート:20180815sk}}
 
{{DEFAULTSORT:しいていいろむ}}
 
{{DEFAULTSORT:しいていいろむ}}
 
[[Category:コンパクトディスク|ROM]]
 
[[Category:コンパクトディスク|ROM]]
 
[[Category:補助記憶装置]]
 
[[Category:補助記憶装置]]

2018/10/16/ (火) 23:57時点における最新版

Compact Disc Read Only Memory
CD-ROM
メディアの種類 光ディスク
記録容量 650MB
700MBなど(12cm)
フォーマット ISO 9660など
読み込み速度 1.2Mbps
(150kiB/s、1倍速)
最高72倍速
回転速度 200/min. - 600/min.
読み取り方法 780nm赤外線レーザー
主な用途 データ
PCエンジン用ゲームソフト
PC-FX用ゲームソフト
メガドライブ用ゲームソフト
セガサターン用ゲームソフト
3DO用ゲームソフト
ネオジオCD用ゲームソフト
PlayStation用ゲームソフト等
ディスクの直径 12cm、8cm
上位規格 DVD-ROM
下位規格 なし
テンプレートを表示

CD-ROM(シーディーロム、Compact Disc Read only memoryJIS X 6281-1992、ISO/IEC 10149:1989)

オーディオ用コンパクトディスク (CD-DA) を利用して,音楽用信号の代りにコンピュータのデータ (コード) を記録し,コンピュータの読出し専用の外部記憶媒体としたもの。直径 12cmのディスク片面に 650MB前後 (利用者の使用可能な容量) のコンピュータ用デジタル情報が記録できる。記録メディアとして大容量の記録が可能,製造が容易,検索が容易などの特徴をもっている。このため辞書,百科事典,新聞,部品カタログ,文献情報などを CD-ROMに収録し,電子出版として提供する CD-ROMデータベースが出現して利用されている。また,コンピュータ・ゲームや各種のソフトウェアの収録媒体としても流通している。



楽天市場検索: