龍ケ崎市

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龍ケ崎市(りゅうがさきし)は、茨城県南部に位置するである。東京都市圏#茨城県(東京通勤圏)。

様々な表記をされるが(後述)、正式には「龍ケ崎市」で、「龍」・「ケ」を使用する。ただし、鉄道駅は「竜ヶ崎駅」、県立高等学校は「竜ヶ崎」の文字を使用する。郵便番号の上3桁は301。

東京都心から約45kmの位置にあり、ベッドタウンとして市北部の丘陵地帯に竜ヶ崎ニュータウンが開発された。

地名

由来

表記について

本自治体の正式表記は「龍ケ崎市」(旧漢字の「龍」、大きいカタカナの「」)である。これは1954年に自治体ができたときに官報に載った表記であり、1996年から市の公文章は「龍」で統一されている。一方茨城県は、公文書には常用漢字を使うという文書管理規定があるため、県の施設名を「竜」で統一している[1]。関東鉄道は、開業免許状などの古い文献で「龍」、65年に合併したあたりから「竜」である。また、筑波銀行は「龍ケ崎」、常陽銀行は「竜崎」である[1]

さらに、施設名や企業名などでは小さい「」を使った表記も見られる。

  • 竜ヶ崎」表記
    • 関東鉄道竜ヶ崎線
      • 竜ヶ崎駅
    • 県立高等学校各校 - 竜ヶ崎第一、竜ヶ崎第二、竜ヶ崎南
  • ケ崎」
    • 竜ケ崎税務署、竜ケ崎農業協同組合
  • 「龍崎」表記
    • 崎公共職業安定所

地理

  • 市北西部には牛久沼があり、沼全体が市域である。牛久沼は名称が同じ隣接の牛久市ではなく龍ケ崎市となっている。
  • 市西部には一級河川の小貝川が流れ、流域には支流や湖沼が点在している。
  • 馴馬町には牛久市女化町に囲まれる小さな飛地があり、女化神社がある。
  • 冬の冷え込みは厳しく、1984年昭和59年)1月20日には-15.5℃を記録している。これは、近年の関東平野部の最低気温では最も低い部類に入る。

隣接している市町村

人口

昭和50年代後半からの竜ヶ崎ニュータウン造成により人口が増加し、1995年(平成7年)には人口増加率において全国第2位を記録したが、2015年(平成27年)前後に減少傾向に転じたと見られる。[2]

龍ケ崎市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

歴史

ファイル:Ryugasaki city center area Aerial photograph.1989.jpg
龍ケ崎市中心部周辺の空中写真。
1989年撮影の8枚を合成作成。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。

常陸と下総

旧川原代村と旧北文間村(長沖、長沖新田、羽黒、豊田、須藤堀、北方)および旧高須村(高須、大留)は北相馬郡、すなわち下総国であった。それ以外は元来常陸国河内郡であった。小貝川が現在より東を流れ国境を形成していたのである。

市街

旧龍ケ崎町中心市街は、関東鉄道竜ヶ崎線竜ヶ崎駅から東に2km程度伸びている。その中には薬師堂八坂神社・竜泉寺などの古い寺社があるほか、当時の豪商「小野瀬家」の店舗兼住宅が残されており、国の登録有形文化財に登録されて保存されている。江戸時代以前から地域の商業都市として栄えた。

805年に常陸国府に向かう東海道の経路が変更され布佐付近から北上し龍ケ崎付近を通った。その後も武蔵国から常陸国および東北に向かうルートだった。江戸幕府によって水戸街道が制定された際に、水戸街道は龍ヶ崎より西の取手宿藤代宿若柴宿牛久宿を抜けるルートになり、龍ヶ崎は正式な街道筋からは外れた。

その後も、藤代宿と若柴宿の間にある追分から脇街道が分岐し、龍ヶ崎を通ったのち現千葉県の布佐・木下・安食を経由して成田に至っていた。また小貝川利根川江戸川の水運もあって、交通の要衝・物資の集積地であることに変わりなかった。

旧水戸街道

また、旧水戸街道若柴宿は現在の龍ケ崎市内に含まれている。若柴宿は、南東端の八坂神社、北西端の金竜寺に挟まれ、両端にクランクを持つ古い宿場町の立地をよく残す街並みとなっている(ただし建物は、度重なる火災によって失われた)。

行政

市長

財政

  • 2008年平成20年)度は215億7,400万円の一般会計予算が組まれており、歳入の約50%を市税に、約12%を国からの地方交付税による。一般会計からの支出は民生費が最も多くを占め、ついで教育費、公債費、総務費が続く。また、同年度は9つの特別会計で147億5,202万2,000円の予算が組まれている。
  • 都市再生機構によるニュータウン開発による急速な基盤整備やたつのこアリーナ(市営体育館)やたつのこフィールド(市営競技場)等の整備のため、2006年(平成18年)度末時点で、地方債現在高比率214.3%(県内ワースト3)、実質的な債務残高比率285.1%(県内ワースト2)、将来にわたる財政負担比率251.6%(県内ワースト1)と、地方債への依存度が高く、苦しい財政運営であることが伺える。今後、約410億円にのぼる負債の処理が大きな課題となっている。

議会

龍ケ崎市議会

  • 定数:22名 [5]
  • 任期:2015年(平成27年)5月1日 - 2019年(平成31年)4月30日
  • 議長:寺田寿夫
  • 副議長:山宮留美子
会派名 議席数 議員名
公明党 4 久米原孝子、山宮留美子、深沢幸子、札野章俊
日本共産党 2 金剛寺博、伊藤悦子
無会派 16 岡部賢士、石引礼穂、福島正明、山﨑孝一、後藤光秀、滝沢健一、坂本隆司、糸賀淳、椎塚俊裕、油原信義、

大竹昇、後藤敦志、寺田寿夫、杉野五郎、鴻巣義則、大野誠一郎

22

公共施設

龍ケ崎市総合運動公園

 その他、テニスコートなど

広域事務

  • 茨城県南水道企業団
    龍ケ崎市・取手市・牛久市・利根町の上水道供給を行う。
  • 龍ヶ崎地方衛生組合
    龍ケ崎市・取手市・牛久市・稲敷市・阿見町・利根町・河内町・美浦村のし尿などの処理を行う。
  • 火葬場
    龍ケ崎市営斎場
    龍ケ崎市・利根町・河内町
  • 利根川水系県南水防事務組合
    龍ケ崎市・取手市・牛久市・つくば市・つくばみらい市の広域的な水防事務を行う。
  • 消防広域
    龍ケ崎市・牛久市・稲敷市(旧江戸崎町・新利根町・東町・桜川村)・利根町・河内町・美浦村
  • 稲敷地方広域市町村圏事務組合
    龍ケ崎市・牛久市・稲敷市・利根町・河内町・美浦村
  • 龍ケ崎地方塵芥処理組合
    くりーんプラザ・龍
    龍ケ崎市・利根町・河内町(牛久市は1999年(平成11年)3月、単独で牛久クリーンセンターを建設、脱退)
  • 茨城県市町村総合事務組合
    県内市町村の職員退職手当の管理や県民交通災害共済事業等の事務を行う。
  • 茨城租税債権管理機構
    県内市町村の一部の市税徴収代行事務を行う。
  • 公共施設相互利用
    龍ケ崎市・牛久市・利根町

国の出先機関

  • 龍ヶ崎公共職業安定所(ハローワーク)
    龍ヶ崎市・取手市・牛久市・稲敷市・利根町・河内町・美浦村
  • 竜ケ崎税務署
    龍ケ崎市、取手市、牛久市、守谷市、稲敷市、稲敷郡、北相馬郡

県議会

第三セクター等

  • (財)龍ヶ崎市開発公社
  • (財)龍ヶ崎市農業公社
  • (財)龍ヶ崎市文化振興事業団
  • 茨城県南流通センター(株)
  • JA竜ヶ崎市
    龍ケ崎市・牛久市(2001年(平成13年)8月1日 JA牛久市を吸収合併・2008年(平成20年)2月にJA利根町と合併予定)
  • 竜ヶ崎市・牛久市医師会(龍ケ崎市・牛久市・旧新利根町)
    1947年(昭和22年)11月1日に竜ヶ崎医師会として稲敷郡医師会から分離独立、1987年(昭和62年)に現在の名称になる。
  • 筑波都市整備株式会社
    つくば市・龍ケ崎市・牛久市・阿見町およびその周辺地域。小柴地区に龍ヶ崎・牛久運営部がある。
  • 稲敷土地改良事務所
    龍ケ崎市・牛久市・稲敷市・阿見町・利根町・河内町・美浦村を対象に農業農村整備事業を行っている。

警察

経済

郵便局

  • 龍ケ崎郵便局 - 出し山町168番地
  • 龍ケ崎米町郵便局 - 米町4552番地2
  • 龍ケ崎下町郵便局 - 下町2842番地6
  • 佐貫駅前郵便局 - 佐貫一丁目8番地11
  • 龍ケ崎中根台郵便局 - 中根台四丁目1番地22
  • 龍ケ崎藤ヶ丘郵便局 - 藤ヶ丘二丁目1番地14
  • 龍ケ崎長山郵便局 - 長山二丁目1番地8
  • 北文間郵便局 - 北方町785番地1
  • 稲敷大宮郵便局 - 大徳町2571番地
  • 長戸郵便局 - 塗戸町2031番地

銀行

  • 常陽銀行
    • 竜崎支店 - 横町4209番地
    • 北竜台支店 - 小柴五丁目2番地3
    • 佐貫支店 - 佐貫三丁目14番地9
  • 筑波銀行
    • 佐貫支店 - 佐貫町555番地1
    • 竜ヶ崎支店 - 龍ケ崎市4020番地3
    • 竜ヶ崎東支店 - 龍ケ崎市2854番地

教育

大学

高等学校

中学校

  • 龍ケ崎市立城西中学校
  • 龍ケ崎市立愛宕中学校
  • 龍ケ崎市立城南中学校
  • 龍ケ崎市立長山中学校
  • 龍ケ崎市立城ノ内中学校
  • 龍ケ崎市立中根台中学校

小学校

  • 龍ケ崎市立龍ケ崎小学校
  • 龍ケ崎市立八原小学校
  • 龍ケ崎市立城ノ内小学校
  • 龍ケ崎市立長山小学校
  • 龍ケ崎市立久保台小学校
  • 龍ケ崎市立馴柴小学校
  • 龍ケ崎市立龍ケ崎西小学校
  • 龍ケ崎市立松葉小学校
  • 龍ケ崎市立大宮小学校
  • 龍ケ崎市立川原代小学校
  • 龍ケ崎市立馴馬台小学校


幼稚園

  • 板橋幼稚園
  • 富士見幼稚園
  • 北竜台ふたば文化幼稚園
  • めばえ幼稚園
  • 竜ケ崎愛宕幼稚園
  • 佐藤文化学園竜ケ崎文化幼稚園
  • 竜ケ崎みどり幼稚園
  • 竜ケ崎幼稚園
  • 学校法人龍ヶ岡ちゅうりっぷ学園愛友幼稚園

交通

市西部に位置する東日本旅客鉄道(JR東日本)・関東鉄道佐貫駅が玄関口となる。

鉄道

バス

一般路線バス
「佐貫駅 - ニュータウン」(全4路線・深夜バスあり)・「佐貫駅 - 流通経済大学」・「竜ヶ崎駅 - 取手駅東口」等を主に運行
「北方 - 取手駅東口」を運行
市内経由の深夜バス「取手駅西口 - 土浦駅東口」(土浦リレー号)を運行
中距離バス
コミュニティバス

航空

  • 竜ヶ崎飛行場

※定期便は無し

道路

出身・ゆかりの有名人

ファイル:Kisenosato Yutaka1.jpg
明治神宮での稀勢の里関の奉納土俵入り(2017年1月27日撮影)

福祉

  • あすなろ保育園
  • ことり保育園
  • しらはね保育園
  • ときわ保育園
  • 長戸保育園
  • まつやま中央保育園
  • 龍ケ崎市立大宮保育所
  • 龍ケ崎市立北文間保育所
  • 龍ケ崎市立八原保育所
  • 龍ヶ崎つばめ保育園
  • 学校法人龍ヶ岡ちゅうりっぷ学園愛友保育園
  • ながと夢保育園
  • どんぐりの家

名産・名所

名産

  • うな丼―牛久沼が発祥の地とされる
  • 龍ケ崎トマト(別名ファーストトマト)―エコファームの認定を受けた農家が栽培している、甘さと酸味がマッチしておいしい
  • 龍ケ崎コロッケ―2016年には地元で全国コロッケフェスティバルも開催された
  • 龍のまごごろ―特別栽培米の龍ヶ崎産コシヒカリ

工芸品

名所

  • 般若院のしだれ桜
  • 来迎院多宝塔
  • 旧水戸街道若柴宿
  • 牛久沼の景勝
  • 龍ヶ崎カントリークラブ

祭り

  • 撞舞(つくまい) ― 国選択・県指定無形民俗文化財
  • 八坂神社祇園祭 ― 八坂神社で行われる夏祭り
  • いがっぺ市 ― 毎年勤労感謝の日に行われる本町商店街大通りで行われるイベント[7]

その他

  • 馴馬城:茨城県史跡
  • 大相撲式秀部屋がある。元小結大潮式守秀五郎1992年に茨城県で初めての相撲部屋を市内に置いた。
  • 国土交通省発表の平成20年都道府県地価調査によると、住宅地の下落率は東京圏のワースト4位と10位に市内の外れが入っている。
  • 町村制の施行時に藩政村から龍ケ崎町が単独で設置され、その後に新設合併が行われなかったこともあり、旧龍ケ崎町域では大字町丁が存在せず、上記の市役所の住所のように正式な住所が「龍ケ崎市○番地」となっている[8]
  • 市のマスコットキャラクター(龍ケ崎ふるさと大使)はまいりゅう。名前は伝統行事の撞舞と市名を合わせたもの[9]

脚注

参考文献

  • ロム・インターナショナル(編) 『道路地図 びっくり!博学知識』 河出書房新社〈KAWADE夢文庫〉、2005-02-01。ISBN 4-309-49566-4。

外部リンク

  • [{{#property:P856}} 公式ウェブサイト]