開始コドン

提供: miniwiki
2018/8/19/ (日) 21:21時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版 (1版 をインポートしました)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先:案内検索

開始コドン(かいしコドン)とは、mRNA上でタンパク質の合成開始を指定するコドンのこと

真核生物ゲノム遺伝子に由来するmRNAではほぼ AUG(メチオニン)が使われる。合成する蛋白質に対応するコドンフレームのうち、mRNAの5'末端から最初に現れる AUG が開始コドンである場合が多い。一方、原核生物である真正細菌のmRNAでは、リボゾーム結合部位(シャイン・ダルガノ配列など)の数~10塩基程度下流に存在するAUGが主ではあるが、GUG(バリン)や AUA(イソロイシン)、UUG(ロイシン)なども開始コドンとして使用されている。

AUG はメチオニンをコードするコドンであり、真核生物本体および古細菌ではそのままメチオニンから翻訳が開始される。しかし、真正細菌と真核生物の細胞内小器官ミトコンドリア葉緑体)では、開始コドンの AUG のみN-ホルミルメチオニンに対応する。結果としてホルミルメチオニンから翻訳が開始される(途中で出てきた AUG はメチオニンをコードしている)。

参考文献

関連項目

外部リンク