金山駅 (愛知県)

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金山駅(かなやまえき)は、愛知県名古屋市熱田区中区にある、名古屋鉄道(名鉄)・東海旅客鉄道(JR東海)・名古屋市交通局名古屋市営地下鉄)のである。

概要

名鉄の名古屋本線、JR東海の中央本線東海道本線、名古屋市交通局(名古屋市営地下鉄)の名城線および名港線の合計3社局5路線が乗り入れており、名古屋駅に次ぐターミナル駅として機能しており、東京における品川駅大阪における天王寺駅と同じように大都市の南の玄関口という位置づけである。駅の北口から南口のビル・広場と中央のコンコースは名古屋市が建設・保有し、全体を金山総合駅(かなやまそうごうえき)と称している。当駅は、総合駅として一括した形で第1回中部の駅百選に認定されている。

地上1階に線路を南北にまたぐ公共通路があり、通路を挟んで西側にJRの駅舎、東側に名鉄の駅舎が配されている。名鉄とJRのホームは掘割にあり、北側からJR中央本線、名鉄名古屋本線豊橋方面、名鉄名古屋本線岐阜方面、JR東海道本線の順に4本の島式ホームがあり、JR2路線の駅の間に名鉄の駅が挟まれる独特な構造となっている。駅舎およびコンコースは、線路上に設けられた人工地盤の上に設置されている。地下鉄金山駅はこれらの北側地下に位置し、公共通路とエスカレーターで結ばれている。

JRの駅の所属線区は、歴史的経緯により中央本線となっている。また、特定都区市内制度における「名古屋市内」エリアに属している。地下鉄の駅には名城線として「M01」、名港線として「E01」の駅番号が与えられている。なお、JR東海で発券される当駅発着の切符には、根室本線金山駅と区別するため「(中)金山」と印字される。

歴史

金山駅(初代)開業

当駅は東海道本線と中央本線が枝分かれする位置に存在するが、両線には長らく駅がなく、最初に付近へ鉄道駅を設置したのは名古屋鉄道であった。

1944年昭和19年)に名古屋鉄道の豊橋線と名岐線とを結ぶ東西連絡線が開通し、その中間駅として現・金山駅から南東へ約300mの位置[注釈 1]に金山駅(初代)が開業した[1]


開業当初は、当駅を境に架線電圧が異なり折り返し運転となっていて、名鉄線同士の乗り換え駅であった。1945年(昭和20年)には駅名が金山橋へと改称され、1948年(昭和23年)からは西部線が1,500Vに昇圧されたことで東西直通運転が開始された[1]。完全な一中間駅となって当駅折り返し列車は無くなった[注釈 2]が、基本的に全ての営業列車が停車[注釈 3]する駅となった。駅舎は東側のみにあり、ホームとの間は踏切で結ばれていた[1]

当時からホーム2面4線を有する待避可能駅だったが、高密度運行区間のため待避に用いられることは少なく[2]、ホームの左右を使った交互発着で停車時分を確保する目的で使われることもあった。

後述する総合駅構想により、後年には中央本線と名古屋市営地下鉄2号線に金山駅が開業したが、金山橋駅からは距離があり、金山橋駅と国鉄及び地下鉄金山駅とを乗り継ぐ利用客は、金山橋(中央本線を跨ぐ跨線橋)と大津通を渡って乗り換えていた。また、構想によって金山橋駅は駅移転が決定事項となったため、移転直前まで大幅なリニューアルなどは施されず、旧態依然とした設備で営業を続けていた[注釈 4]

金山総合駅構想

ファイル:Kanayama Station-Aerial photography.jpg
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成(1977年度)。高座橋東側に名鉄金山橋駅、金山橋西側に中央本線金山駅がある。東海道本線に駅はないが、ホーム分の用地が確保されている。

名古屋市戦災復興計画において金山を副都心と位置付け、国鉄・地下鉄の新駅および金山橋駅の移転による総合駅構想が提示された[3]1947年(昭和22年)3月に開催された「鉄道復興計画委員会」では以下4点が決議されている[4][注釈 5]

  • 北口に23,000m2、南口に10,400m2分の用地を確保し駅前広場とする。
  • 東海道本線は2面4線、中央本線は1面2線、名鉄は2面2または4線、地下鉄は3面4線とする。
  • 乗降用に跨線橋3、地下鉄連絡に地下道1を整備。
  • 近畿日本鉄道(近鉄)は乗り入れない。

この決議に従って、中央本線では付近の複線化・高架化に合わせて金山駅の配線計画が1958年(昭和33年)8月に決定し、1962年(昭和37年)に開業した[4]。名古屋市交通局も1967年(昭和42年)に地下鉄2号線(現・名城線)を金山駅まで延伸した[注釈 6]

一方、東海道本線は名鉄とともに1970年(昭和45年)頃より用地確保に乗り出したが、当初予定された2面4線分の用地が確保できなかった[5]。協議の結果、1972年(昭和47年)3月には東海道本線を1面2線(将来的に2面3線化される可能性を含む)、名鉄を2面4線とすることが最終決定された[4]が、建設費用などが問題となり工事は停滞した[6]

その後、1989年(平成元年)に開催が決定された世界デザイン博覧会が転機となって総合駅構想が再び具体化し、名古屋市、JR東海(国鉄線を継承)、名鉄の3者で協定が結ばれた[3]。南北連絡通路の整備や地下鉄との一体整備(エスカレーター等出口の新設)、JR東海道線ホームの新設、名鉄金山橋駅の移転[注釈 7]といった工事が進められ[7]、デザイン博開催を控えた1989年(平成元年)7月9日金山総合駅となった[1]

なお、名鉄はこの改良と同時期に神宮前 - 金山間の複々線化工事にも着手しており、総合駅完成後の同年10月12日に着工、翌1990年(平成2年)4月1日に複々線化工事が完了した。

金山橋(金山)―神宮前間 配線変更・移設と複線化の推移
金山橋(金山)―神宮前間 配線変更・移設と複線化の推移
凡例
出典:[8]
図中の赤が本線系統、青が常滑系統を示す。
金山駅神宮前方の渡り線は後に変更されている[9]


空港開業・万博開催

1999年(平成11年)6月に設置された「中部国際空港アクセス利便性向上対策協議会」では金山駅を「名古屋都市圏アクセス拠点」と位置付け、空港開業に向けた整備に取り組むことになった[10]。また同時期に万博(愛・地球博)が開催されることも決定しており、交通拠点の改良は急務であった。

名鉄では2004年(平成16年)に東口、西口およびJR・名鉄乗換口を新設し、乗換利用の利便性向上を図った。また、2005年(平成17年)1月には神宮前方面の渡り線を配線変更し、豊橋 - 空港間の特急運行に備えた[9]

JRの特急「しなの」は1989年の世界デザイン博覧会開催期間中を除き当駅を通過していたが、中部国際空港の開港にあわせて長野方面と同空港のアクセスを図るため、2005年3月1日のダイヤ改正から名古屋方面(上り)・長野方面(下り)とも各1本が停車するようになった。2007年3月18日からは加えて夕方の長野方面行き3本(しなの21・23・25号)も停車しているが、名古屋方面行きは1日1本(しなの2号)のみ停車する。

年表

名古屋鉄道(金山橋)

国鉄・JR東海

名古屋市交通局(市電・地下鉄)

金山総合駅完成後

駅構造

名古屋鉄道

島式ホーム2面4線(有効長は19m車10両分)を有する地上駅である。駅番号はNH34

名鉄の駅のみ熱田区に位置している。駅舎は公共通路を挟んで東棟と西棟に分かれており、改札口は東棟に東改札口(金山橋側。この改札口のみ終日無人)と中央改札口、西棟に西改札口とJR乗換改札口の計4つが設置されている。

西棟コンコースにはホームと連絡するエレベーターがある。このコンコースには全日本空輸 (ANA) の自動チェックイン機が、中部国際空港開港の2005年より設置されていたが、2008年に撤去された。また、ミューチケット券売機は設置後わずか数箇月で同駅に移設されたが、2005年9月にJR乗換口から移設され改めて設置されたほか、同時に東棟コンコースにも設置された。

一部の案内表示の表記には、従来の日本語英語に加えて朝鮮語中国語ポルトガル語ブラジルポルトガル語)などを追加した。ホームには冷暖房完備の待合室を設置、発車案内表示器ミュースカイ・快速特急・特急の号車案内表示器は英語表示が可能なLED式に更新された。

上下それぞれ2線ずつ設けられた線形となっているが、当駅で待避(追い越し)を行う列車は土休日の朝1本(793レ)、深夜1本(2395レ)の計2本しかない。また、中部国際空港の開港にともない豊橋駅発着の中部国際空港駅への乗り入れ列車の折り返しを行うために神宮前方に複々線に跨る渡り線を増設した[注釈 9]が、この渡り線を使用する営業列車は2011年3月のダイヤ改正以降は存在しない。

金山 - 枇杷島分岐点間に待避線がなく列車の増発が難しいため、平日朝に限り3番線から当駅で分割し常滑線、名古屋本線に向かう普通列車が存在する(佐屋7:28発普通常滑行き(須ケ口 - 名古屋間は準急)、先頭の4両が常滑行き、後方の4両が東岡崎行き)。

改札口にある発車標は、岐阜・津島方面、犬山・可児方面、中部国際空港・河和方面、豊橋・西尾方面の4つに分かれて表示される。

のりば

番線 路線 方向 行先
1・2 NH 名古屋本線 下り 一宮岐阜方面[16]
津島方面[16]
岩倉犬山方面[16]
3・4 上り 東岡崎豊橋方面[16]
中部国際空港河和内海方面[16]

方向別に完全に分離されている神宮前駅と同様、名古屋本線豊橋方面発着の列車が1・4番線、常滑線発着の列車が2・3番線を使用することがほとんどである。

JR東海

東海道本線中央本線でそれぞれ島式ホームを1面2線ずつ、計2面4線を有する地上駅。中央本線の信号場古渡信号場)を移設・格上げしたものである。東海道本線のホームは1989年に設置されたが、それまで東海道本線熱田駅 - 名古屋駅の間には駅がなかった[注釈 10]。また、東海道本線にホームが設置されるまでは中央本線の快速も通過していた。現在は東海道本線は特別快速以下の列車、中央本線は「ホームライナー」、快速、普通と一部の特急「しなの」が停車する。

東海道本線と中央本線の乗り換えには、名鉄名古屋本線をまたぐ通路を通る必要がある。改札口は中央本線ホーム側と、通路中央の名鉄乗換改札口の2か所である。

直営駅駅長駅員配置駅)で、管理駅でもあり熱田駅および鶴舞駅を管理する。JR全線きっぷうりばJR東海ツアーズ金山支店が隣接している。JR改札口付近、ならびに東海道線ホーム、中央線ホームの3箇所にそれぞれ自動体外式除細動器(AED)が設置されている。また、バリアフリー用エレベーター・エスカレーターが整備されている。

東海道本線のホームは設置当初、武豊線直通列車が乗降口にステップを設置していた気動車で運行されていたため、高さが920mmとされていたが、同列車がステップを廃したキハ75形に統一された1999年に1,100mmへ嵩上げされている。東海道本線のホームは名鉄のホームより南側に設置されており、熱田区になる。

なお、東海道本線の駅設置に伴い、中央本線との乗換駅は名古屋駅から金山駅に変更された。その結果、東海道新幹線三河安城駅以東(東京駅)方面と中央本線の列車を名古屋駅で乗り継ぐ場合、東海道本線(在来線)の熱田駅以東と中央本線の各駅を金山駅を通過する列車[17]を利用して名古屋駅で乗り継ぐ場合には、金山駅 - 名古屋駅の間が区間外乗車の適用対象となり、同区間を除外して運賃を計算する。ただし、名古屋駅では途中下車ができず、途中下車の場合には同区間の往復運賃が必要となる。JR東海ではこの区間外乗車の実例として、東海道新幹線と中央本線を利用した東京駅 - 多治見駅での運賃計算を図例で紹介している[18]

のりば

番線 路線 方向 行先[19] 備考
1 CF中央本線 下り 多治見中津川方面  
2 上り 名古屋行き 尾頭橋駅は通過、一部大垣方面直通あり
3 CA東海道本線 豊橋武豊方面  
4 下り 名古屋・大垣方面  

東海道本線は平日夕方のラッシュ時には大垣方面へ、当駅始発の快速列車の設定が数本存在する。当駅には引き上げ線や渡り線がないため、車両は留置先の熱田駅などから回送される。

ホームの有効長は中央本線が21m車12両対応、東海道本線が20m車11両対応(同線ホーム設置当時に停車した最長編成である「大垣夜行」の編成長と同じ)となっている。

階段付近は非常に狭い(階段の壁と電車の乗車位置までが国の最低基準である1.5mほどしかない)ため、2012年10月24日より1番線及び3番線の階段付近8 - 14mを降車優先エリアとしている[20]。特段大きな事故は発生していなかったが、2012年7月に電車との接触事故があったため、予てから危険性を認識していた当時のJR東海社長山田佳臣により設置が決められた[21]。設置当初は警備員が配備され、そのルールが徹底された。なお、降車優先エリア部分など非常に狭い部分には転落検知マットも設置されている。

2018年1月31日より東海道本線3番ホーム最後尾(8両目)部分に可動式ホーム柵(以下ホームドア)の試作機1台が設置され、実証実験が開始された。同年秋[注釈 11]まで実施される。実証実験は、近い将来[注釈 12]同駅と刈谷駅に設置するために行われている。ホームドアはJR東海と三菱電機との共同開発で、高さ1.3m、全体で幅約9.2m(うち開口幅は最大4m強)ある。車両の形式・種類ごとの違いにも対応できるようになっており、車両入車時にはセンサーでドアが自動で開き、発車時には車掌がボタン操作でドアを閉める仕組みになっている。開発費は7000万円で、設置に伴うホームの補強に5000万円が併せて投じられている[15][22][23]

中央本線1番ホーム(多治見・中津川方面)に10両編成の列車が来た場合、1両目は列車とホームとの隙間がかなり開くため、足元に注意するよう喚起ステッカーが貼られている。

名古屋市営地下鉄

名古屋市営地下鉄の駅では唯一の同一場所に島式ホーム2面4線を有する地下駅となっており、外側2線が名城線、内側2線が名港線となっている。名港線の各駅と名城線の新瑞橋・八事方面とを最短時間で行き来する場合、当駅で乗り換えとなる。

東別院方には、早朝・夜間の名古屋港方面行き折り返し運転用の引上線が1本ある。新瑞橋・名古屋港側は4本の単線シールドトンネルによる立体交差となっている。

改札口は南、中、北の3つ。出入口は、公共通路へのエスカレータ・エレベーターと、それ以外に地上との出入口が6か所ある。また、 名古屋市民会館(愛称 : 日本特殊陶業市民会館)への地下連絡通路がある。また、中改札口の改札内には日本の公営地下鉄としては比較的珍しいドトールコーヒーの店舗が設置されている。

名城線南部駅務区金山管区駅が管轄する駅であり、妙音通駅から矢場町駅までの各駅(上前津駅を除く)と名港線の全駅(名古屋港駅を除く)を管理している。[24]

当駅を通る計画中の路線として金山線があるが、事業化の目処は立っていない。

右回り方面への線路は名港線からの線路が分岐器なしで接続しており、当駅を発車後に引き上げ線を分けた後、新瑞橋方面からの線路が合流する形になっている(逆は新瑞橋方面への線路から名港線の線路が分岐し引き上げ線に合流)。

のりば

行先記述は駅案内表示による。

ホーム 路線 方向 行先 備考
1 18px 名城線 左回り 新瑞橋八事方面  
2 18px 名港線 - 名古屋港行き  
3 18px 名城線 右回り 大曽根方面 名古屋港方面からの列車
4 新瑞橋方面からの列車

配線図

地上

金山駅 構内配線略図(名鉄・JR東海)

熱田



神宮前
金山駅 構内配線略図(名鉄・JR東海)
尾頭橋



山王



名古屋
鶴舞
凡例
出典:[25][26]
橙線がJR東海、赤線が名鉄


地下

金山駅 構内配線略図(市営地下鉄)

日比野
金山駅 構内配線略図(市営地下鉄)
東別院
西高蔵
凡例
出典:[27]


利用状況

金山駅の総合駅化によって利便性が向上したため、1989年(平成元年)から1993年(平成5年)にかけてJR、名鉄、地下鉄ともに利用者が急増した。以降はほぼ横ばいで推移したが、名鉄は1993年(平成5年)以降一時的に減少に転じた。これは同年に実現した上小田井駅経由の犬山線鶴舞線相互乗入れによる交通流動の変化が影響したと考えられる[28]

名鉄交通広告の公式サイトによると、JR・名鉄・地下鉄を含めた金山総合駅全体の利用者数は、2010年現在1日平均396,038人である[29]

『名古屋市統計年鑑』によると、JR・名鉄・地下鉄を含めた金山総合駅全体の乗降客数は、2013年現在1日平均430,298人である。

各駅ごとの利用状況

(以下、出典の関係から「乗降人員」と「乗車人員」が混在しているため、比較の際は注意を要する)

名古屋鉄道

『名鉄120年:近20年のあゆみ』によると2013年度当時の1日平均乗降人員は156,516人であり、この値は名鉄全駅(275駅)中2位、名古屋本線(60駅)中2位であった[30]

『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は139,989人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中2位、 名古屋本線(61駅)中2位であった[31]

『名鉄 1983』によると、1981年度当時の金山橋駅の1日平均乗降人員は85,311人であり、この値は名鉄全駅中2位であった[32]

『創立70周年記念 今日と明日の名鉄』によると、1960年度当時の金山橋駅の1日平均乗降人員は46,631人であり、1963年度の値は60,175人であった[33]

JR東海

2017年度の1日の平均乗車人員は69,010人である。これはJR東海の駅では名古屋駅東京駅新大阪駅に次いで第4位(東京駅と新大阪駅は東海道新幹線のみの数字)である[34]

名古屋市交通局

『交通局事業概要(平成28年度)』によると2015年度当時の1日平均乗車人員は79,350人であり、この値は名城線では栄駅に次いで2位、名港線では1位、地下鉄全駅では名古屋駅(1位)が加わるため3位である[35]

1日平均乗車人員

「名古屋市統計年鑑」によると、近年の1日平均乗車人員の推移は下表の通り推移している。

年度別乗車人員
年度 名鉄乗車人員(人/日) JR乗車人員(人/日) 地下鉄乗車人員(人/日)
1999年(平成11年) 62,372 45,725 56,283
2000年(平成12年) 59,785 44,897 53,948
2001年(平成13年) 58,463 45,343 56,505
2002年(平成14年) 56,947 45,670 54,331
2003年(平成15年) 56,267 46,336 54,881
2004年(平成16年) 63,988 47,292 61,581
2005年(平成17年) 70,049 51,285 67,629
2006年(平成18年) 70,947 53,081 69,074
2007年(平成19年) 72,077 55,382 70,501
2008年(平成20年) 73,167 56,759 71,313
2009年(平成21年) 71,893 56,244 70,125
2010年(平成22年) 72,178 56,291 70,807
2011年(平成23年) 73,371 56,364 72,536
2012年(平成24年) 74,674 58,377 74,295
2013年(平成25年) 77,351 61,704 76,094
2014年(平成26年) 77,939 63,319 77,041
2015年(平成27年) 81,039 66,078 79,350
2016年(平成28年) 82,648 68,057 80,769
2017年(平成29年) 69,010 80,728

駅周辺

ファイル:Toshiba TEC Chubu Branch.JPG
金山橋駅駅舎跡地(現・東芝テック中部支社)

金山総合駅として整備されたことにより、駅周辺の事業用地、商業地としての価値が上昇し、施設の立地や集積に伴う建物の高層化が進行している[36]国土交通省による調査では当駅周辺を「中高層の店舗兼事務所が林立する商業地区」と評している[37]

北口側には金山バスターミナル複合商業施設アスナル金山」があり、新設された南口側には駅前再開発事業で1999年4月に開業した金山南ビルがある。金山南ビルにはANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋名古屋ボストン美術館などが入居する。南口は広場になっており、土日祝日などには、ストリートミュージシャンなどによるライブやバザー等のイベントが頻繁に行われている。manaca導入後は、金山駅構内も含め多くの飲食店などでmanacaが使用できるようになっている。

一方、名鉄金山橋駅が廃止されたことで波寄町(金山橋駅前付近)の商店街は衰退し、地価が比較的安価なこともあって、現在は商業地から住宅地へと土地利用が変化しつつある[36]

公共施設

商業施設

金融機関 

宿泊施設 

美術館・資料館

その他

バス路線

金山バス停

駅北・アスナル金山側にバスターミナルがあり、昭和区・中川区・瑞穂区・港区方面などへのバスが多数発着している。なお、金山総合駅の完成前は名鉄の駅名と同じ「金山橋」という名称だった。路線は名古屋市営バスが中心で、一部他社の路線も設定されている。

2番乗り場(三菱UFJ銀行金山支店前)
3番乗り場(地下鉄3番出口前)
4番乗り場
5番乗り場
  • 金山20 野立町・太平通五丁目経由権野行
  • 金山22 篠原橋・地下鉄高畑・春田駅経由戸田行(地下鉄高畑止便有り)
  • 金山22 篠原橋・地下鉄高畑経由中川車庫前行
6番乗り場
7番乗り場
8番乗り場
  • 金山14 高辻・桜山・瑞穂区役所・清水ヶ岡経由瑞穂運動場東行
  • 金山14 高辻・豆田町・瑞穂区役所・清水ヶ岡経由瑞穂運動場東行
  • 金山15 熱田プール・牛巻・豊岡通経由瑞穂運動場東行
  • 金山25 熱田駅・船方・築地口稲永駅経由野跡駅
  • 金山25 熱田駅・船方・築地口経由港区役所行

金山南口バス停

高速金山バス停

無料シャトルバス(無料送迎バス)

金山総合駅北口付近
金山総合駅南口付近

隣の駅

名古屋鉄道
NH 名古屋本線
ミュースカイ快速特急特急快速急行・急行・準急
神宮前駅 (NH33) - 金山駅 (NH34) - 名鉄名古屋駅 (NH36)
■普通
神宮前駅 (NH33) - 金山駅 (NH34) - 山王駅 (NH35)
東海旅客鉄道
CF 中央本線
快速・普通
鶴舞駅 (CF02) - 金山駅 (CF01) - (山王信号場) - 名古屋駅 (CF00)
CA 東海道本線
特別快速
刈谷駅 (CA58) - 金山駅 (CA66) - 名古屋駅 (CA68)
新快速
大府駅 (CA60) - 金山駅 (CA66) - 名古屋駅 (CA68)
快速・区間快速
共和駅 (CA61) - 金山駅 (CA66) - 名古屋駅 (CA68)
普通
熱田駅 (CA65) - 金山駅 (CA66) - 尾頭橋駅 (CA67)
15px 名古屋市営地下鉄
18px 名城線
西高蔵駅(M28) / 金山駅(M01) - 東別院駅(M02)
18px 名港線
日比野駅(E02) - 金山駅(E01) - 東別院駅(名城線・M02)

かつて存在した路線

25px 名古屋市電
熱田線
沢上町電停 - 金山橋電停 - 古沢町電停
八熊東線東西連絡線
金山橋電停 - 池内町電停

脚注

注釈

  1. 金山橋・高座橋(金山総合駅の東側に位置する大津通の跨線橋、JR東海道本線・名鉄名古屋本線を跨ぐ橋は高座橋(たかくらばし)、JR中央本線を跨ぐ橋は金山橋と称する)と沢上跨線橋の間に存在した。
  2. 神宮前駅方のみ非常時用に渡り線が残された。
  3. 但し「北アルプス」の特急昇格当初など通過する列車も僅かに存在した。旧駅は本線(2・3番線)にカントの低い曲線があり、通過列車でも50km/hの速度制限がかかった。
  4. 地上駅時代の堀田駅跨線橋を流用して構内踏切が1970年に解消されたが、それ以外は特に移転まで大きな変化はなかった。
  5. 会議には愛知県、名古屋市、商工会議所、国鉄名古屋鉄道管理局、岐阜工事局、名古屋鉄道のほか近畿日本鉄道も参加していた。付近に路線がないにもかかわらず近鉄の事項が含まれているのはそのためである。
  6. 地下鉄駅は決議と異なり2面4線となった。
  7. 現在駅に移転した当初は、旧ホームや跨線橋が完全に撤去されるまでほんの暫くの間だが旧駅の神宮前駅方分岐器を残し、そこから新駅へ旧駅の4本の線路をそのまま繋いで営業運行していた。現在、旧線路敷は名鉄の複々線に転用され、電気通信機器業者が進出している駅舎跡地も含めて、旧駅の遺構は全く残っていない。
  8. 書類上は古渡信号場を移設した上で駅に格上げしたとされている。
  9. 空港線開業前は現在と逆向きの渡り線があり、2番線から神宮前駅方向へ発車することができた。
  10. 尾頭橋駅は1995年の開設である。
  11. うち3月下旬までは終電後、その後は営業時間中に実施予定。
  12. 金山駅は2021年度末、刈谷駅は改修工事実施時(実施年度未定)。

出典

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 澤田 2009, p. 140
  2. 白井良和「名古屋本線 852レ」、『鉄道ピクトリアル』第473巻、電気車研究会、1986年12月、 108頁。
  3. 3.0 3.1 森川 1996, p. 58
  4. 4.0 4.1 4.2 新修名古屋市史編集委員会 1998, p. 669
  5. 徳田耕一 『名古屋近郊 電車のある風景 今昔』 JTB、2003-01。ISBN 978-4533045981。
  6. 新修名古屋市史編集委員会 1998, p. 670
  7. 森川 1996, pp. 58-59
  8. 名古屋鉄道広報宣伝部(編) 『名古屋鉄道百年史』 名古屋鉄道、1994年
  9. 9.0 9.1 澤田 2009, p. 141
  10. 髙木 2006, p. 44
  11. 名古屋鉄道広報宣伝部(編) 『名古屋鉄道百年史』 名古屋鉄道、1994年。
  12. 清水武「名古屋鉄道の輸送・運転業務に携わって」、『鉄道ピクトリアル』第771巻、電気車研究会、2006年1月、 131頁。
  13. 13.0 13.1 13.2 13.3 新修名古屋市史編集委員会 『新修名古屋市史 第7巻』 名古屋市、1998年3月31日。
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  17. 金山駅を通過する特急「しなの」への名古屋駅での発着利用などが想定される。
  18. JR東海ホームページ、「運賃計算の特例」(平成30年4月1日現在)”. 東海旅客鉄道. . 2018年5月29日閲覧.
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  21. JR金山駅に「降車優先エリア」 2012年10月25日付読売新聞YOMIURI ONLINE)より。
  22. 金山駅ホームドア、来年1月に実証実験 - 2017年12月13日付毎日新聞より。
  23. ホームドア試作機、金山駅に 名古屋 - 2018年1月31日付毎日新聞より。
  24. 名古屋市公報第1202号 (PDF) p702
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  26. 川島令三、『東海道ライン 全線・全駅・全配線 第4巻 豊橋駅 - 名古屋エリア』、p.16、 講談社、2009年6月、ISBN 978-4062700146
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  32. 名古屋鉄道(編集) 『名鉄 1983』 名古屋鉄道、1983年。
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  38. 『ダイエー金山店』のオープンについて ダイエー・ニュースリリース(2014年6月30日)

参考文献

  • 澤田幸雄「名鉄の駅,構内設備の思い出」、『鉄道ピクトリアル』第816巻、電気車研究会、2009年3月
  • 『新修名古屋市史』7、新修名古屋市史編集委員会、名古屋市、1998-03。
  • 髙木秀樹「空港輸送アクセス開始に至る経過」、『鉄道ピクトリアル』第771巻、電気車研究会、2006年1月
  • 名古屋都市センター, 編纂.「金山駅及び周辺における施設整備と土地利用等の変化に関する調査」、『研究報告書』No.45、名古屋都市センター、2003年3月
  • 森川優「近年の主な改良工事」、『鉄道ピクトリアル』第624巻、電気車研究会、1996年7月

外部リンク


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