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'''都市'''(とし、{{lang-en-short|city}})とは、[[商業]]、[[流通]]などの発達の結果、限られた地域に[[人口]]が集中している領域である。
+
'''都市'''(とし、{{lang-en-short|city}}
==概要==
 
都市についての国際的に統一された[[定義]]はない。都市は、機能的には居住地域、工業地域、商業地域からなる。中心部には[[官衙]]や事務所、商業施設が集中する地域、たとえば[[都心]]、[[中央業務地区]] (CBD: central business district) があり、その周辺に都心[[住宅地]]([[インナーシティ]])や工業地域が、更に外縁に[[郊外]]が形成される。
 
  
ドーナツ型に同心円を描いたり、都市から放射状に広がる[[鉄道路線]][[自動車道]]の上に[[衛星都市]]として点在したり、その周縁の広がり方は、地形的な制約や[[交通]]の整備状況などにも依存する。また、その都市に流れ込んでいる人口、経済的な[[商品]]、人の移動などその用件によって、同心円の形はアメーバの運動のように多様に変化し、一定した周縁という物は無い。
+
多くの人口集団をもち,家屋その他の建造物が密集,住民の生産がおもに第2次,第3次産業に依存して発達した[[集落]][[村落]]に対する地域社会をさす。
  
都市の形成は人類の有史とともにあり、宗教施設や行政施設などを中心に構成された。
+
都市を規定するのに,人口の多少をもって基礎とすることは古くから行われているが,国によって必ずしも決っていない。
また、[[港湾]]や[[宿場町]]といった流通拠点もまた、流通業やその関連業の集中により都市を形成していく。
 
  
現在の[[日本]]では、[[役所]](役場)が所在する[[市街地]]の人口が多く、[[第一次産業]]労働者の比率が低い[[自治体]]が'''[[市]]'''となることが出来、都市と形容される。複数の市街地の連担([[コナーベーション]])が起き、自治体の枠を超えてそれが広がるにつれ、全体として都市や[[都市圏]]と呼ばれる。
+
日本では,だいたい人口3万以上で,中心街を形成し,人口の密集している地域をもって行政上の市制の施行地域の基準としている。都市は政治,経済,文化,交通などの中心となるところが多く,歴史の古いものも多い。
 
 
=== 類義語 ===
 
都市の類義語として'''都会'''や'''都'''などがある。
 
 
 
「都市」と呼んだ場合には、規模の大小を問わないのに対して「都会」「都(みやこ)」というと、「[[田舎]]」「[[鄙]](ひな)」の対義語で、規模が比較的大きな都市を指す場合が多い。
 
 
 
* 都市 ⇔ [[村落]](学術的用語)
 
* 市 ⇔ [[村]](略語)
 
* 都会 ⇔ [[田舎]](俗語)
 
* 都 ⇔ 鄙(俗語の訓読み)
 
* 都心 ⇔ 辺鄙(広がりの視点を伴う俗語)
 
<gallery>
 
ファイル:2017-07-30-21h55m18.jpg|[[クラクフ]], ポーランドの歴史都市
 
ファイル:Panorama clip3.jpg|ニューヨーク([[ミッドタウン]])
 
ファイル:Skyscrapers of Shinjuku 2009 January.jpg|東京([[西新宿]])
 
ファイル:Nishi-Umeda.jpg|大阪([[梅田]])
 
 
 
</gallery>
 
 
 
== 都市共通の機能 ==
 
都市には[[ライフライン]]、[[食料]]の供給と[[水]]、[[電力]]、[[通信]]などの手段が、都市における[[住民]]の[[生活]]を維持し、その他の都市とのつながりを確保する手段として必要とされる。都市には、電力供給の手段と上下[[水道]]の設備、[[道路]]、[[鉄道駅]]や港、[[空港]]などの[[インフラストラクチャー]]も、その人口に応じて必要とされる。また、汚水や[[ゴミ]]の処理などの静脈物流も必須である。更に、大量消費の時代に入ってからは、ゴミ・[[廃棄物]]の問題が顕在化して大都市においても深刻な問題となっている。
 
 
 
[[19世紀]]以降、都市の限られた空間を効率よく使うために、[[高層ビル]]や[[地下]](近年では[[大深度地下]])が利用されるようになった<ref>[[超高層建築物#世界一高い超高層建築物の移り変わり|超高層建築物]]</ref>。
 
 
 
都市の発展により、都市の周辺の農村部においても、[[農地]]の宅地化や[[工場]]・商業施設などの進出など、都市としての性格を持つようになる。この現象を'''[[都市化]]'''という。この内、無計画な都市化を[[スプロール現象]]という。
 
 
 
=== 機能の種類 ===
 
; 政治・行政機能
 
: ([[市役所]]・[[市議会]]・[[消防署]])
 
: 市役所、[[都道府県]]庁、州政府、国家機関といった[[行政機関]]や[[裁判所]]が含まれ、[[警察署]]や消防署などが立地する。[[警察]]や消防の管轄範囲は、エリア(複数の都市)に跨がる物もある。[[水道局]]、下水道局、ゴミ処理施設などライフラインを支える物。日本においては、[[1990年代]]以降、郊外に大規模な庁舎を建設して移転する事例が見られる。
 
; 商業機能
 
: ([[百貨店]]・[[商店街]]・[[ホテル]]・[[ファストフード]]店・[[レストラン]])
 
: 日本においては、都心にあった百貨店や商店街は、郊外の[[ロードサイドショップ]]や大型[[ショッピングセンター]]に押され気味であり、[[消費者]]の動向は郊外に移動している。都心の[[映画館]]も、徐々に姿を消しつつある。
 
; 交通・通信機能
 
: ([[鉄道]]・[[バス (交通機関)|バス]]・[[地下鉄]]・空港・港)
 
: 都心への車の乗入れを制える[[ニューアーバニズム]]などの動きが、ヨーロッパの都市において始まっていて、[[BRT]](高速バスシステム)や[[路面電車]](次世代型路面電車)がその低公害性やバリアフリーの面から再評価されている。
 
; 教育・文化・娯楽機能
 
: ([[学校]]・[[大学]]・[[図書館]]・[[博物館]]・[[公園]]・[[スタジアム|スポーツ施設]]・[[ホール]]・[[ライブハウス]])
 
: 都市の継続的な発展のために、その後進を育て育成していく[[教育]]機関が都市には必要とされる。早くから郊外への移転が進んでいるが、その反省から近年では[[都心回帰]]も進んでいる。
 
; 医療・福祉機能
 
: ([[病院]]・[[母子保健センター]]・[[老人ホーム]])
 
: 住民の[[高齢化]]に伴い、[[医療]]機関や[[社会福祉]]施設の充実が、都市の生き残りのために重要な問題になってきている。[[高齢者]]専用の[[アパート]]やグループホームも、郊外を中心に最近は増えつつある。高齢者に供する分譲地から造られた高齢者のための都市を'''[[シニアタウン]]'''と言う。[[アメリカ合衆国]]で代表的なシニアタウンには、[[サンシティ (アリゾナ州)]]がある。
 
 
 
== 規模 ==
 
{| class="wikitable"  style="float:right; text-align:right; font-size:90%; margin:1em;"
 
|-
 
|colspan="3" |{{center|'''世界の都市人口の順位''' (2016年)}}
 
|-
 
|colspan="1"|{{center|順位}}
 
|colspan="1"|{{center|都市}}
 
|colspan="1"|{{center|人口}}
 
|-
 
|1
 
|align=left|[[東京]]
 
|38,140,000
 
|-
 
|2
 
|align=left|[[デリー]]
 
|26,454,000
 
|-
 
|3
 
|align=left|[[上海]]
 
|24,484,000
 
|-
 
|4
 
|align=left|[[ムンバイ]]
 
|21,357,000
 
|-
 
|5
 
|align=left|[[サンパウロ]]
 
|21,297,000
 
|-
 
|6
 
|align=left|[[北京]]
 
|21,240,000
 
|-
 
|7
 
|align=left|[[メキシコシティ]]
 
|21,157,000
 
|-
 
|8
 
|align=left|[[大阪市|大阪]]
 
|20,337,000
 
|-
 
|9
 
|align=left|[[カイロ]]
 
|19,128,000
 
|-
 
|10
 
|align=left|[[ニューヨーク]]
 
|18,604,000
 
|-
 
| colspan="4"|{{right|''出典:[[国際連合]] [http://www.un.org/en/development/desa/population/publications/pdf/urbanization/the_worlds_cities_in_2016_data_booklet.pdf]}}''
 
|-
 
|}
 
人口で都市の規模を計ろうにも、[[先進国]]の大都市では職住分離が進んでいる場合が多く、中心自治体の範囲と都市機能に主に携わる人々の居住地の範囲が必ずしも一致していないことが多い(例:[[千代田区]]の[[夜間人口]]は約4万4000人なのに対し、[[昼間人口]]は約85万人)。そのため、都市の規模を表すために、自治体の人口、[[人口集中地区]](DID)の人口、都市圏の人口など、各種の人口指標が存在する。
 
 
 
また、[[経済]]に関する統計値や、経済力が端的に現れると見られる[[中心業務地区]](CBD)や[[都心]]の大きさを以って都市の規模と見る向きもある。
 
 
 
=== 大都市 ===
 
「大都市」といった場合には、名目(人口と面積)ではなく、実質(中心市街地の機能や密度)が過度に集中している都市であり、一般に「'''[[過密]]都市'''」と呼ばれる都市を指す。一個の媒体(城・港など)から端を発して、それが巨大化したのが特徴的である。また、商業・交通・[[娯楽]]など、全面において充実度が高い。日本の[[総務省]]は、[[大阪市]]など[[政令指定都市]]を指して大都市と称することがある<ref>総務省発行の「地方財政白書」では、平成20年度版まで政令指定都市の意味で「大都市」を用いている([http://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/hakusyo/chihou/20data/yougo.html 用語の説明 平成20年度版地方財政白書])が、21年度版以降は「政令指定都市」に変更している([http://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/hakusyo/chihou/21data/yougo.html 用語の説明 平成21年度版地方財政白書])。</ref>が、これに[[特別区]]である[[東京]]の23区を加える場合もある。
 
 
 
[[都市圏人口]]で1000万人を超える巨大都市を[[メガシティ]]という。[[国際連合]]の統計によると、[[2009年]]現在、世界中に21の人口1000万人を超えるメガシティが存在しているとしている。世界最大のメガシティは人口3500万人を超える東京圏である。
 
 
 
* 日本の例:[[東京都区部]]、[[大阪市]]など政令指定都市20市
 
* アジアの例:[[ソウル特別市|ソウル]]、[[釜山広域市|釜山]]、[[北京市|北京]]、[[上海市|上海]]、[[香港]]、[[台北]]、[[バンコク]]、[[マニラ]]、[[シンガポール]]、[[ジャカルタ]]、[[ムンバイ]]、[[デリー]]など。
 
* アジア以外の例:[[ロサンゼルス]]、[[シカゴ]]、[[ニューヨーク]]、[[メキシコシティ]]、[[サンパウロ]]、[[シドニー]]、[[メルボルン]]、[[ロンドン]]、[[マドリード]]、[[パリ]]、[[ハンブルク]]、[[アムステルダム]]、[[モスクワ]]、[[カイロ]]、[[ダーバン]]、[[ブエノスアイレス]]など。
 
 
 
=== 世界都市 ===
 
{{main|世界都市}}
 
世界都市は、主に経済的、政治的、文化的な活動において、[[グローバル]]な観点による重要性や影響力の高い都市のことである。'''グローバル都市'''とも言う。
 
 
 
* 例:[[ニューヨーク]]、[[ロンドン]]、[[東京]]、[[パリ]]、[[香港]]、[[シカゴ]]、[[ロサンゼルス]]、[[シンガポール]]、[[シドニー]]、[[ソウル特別市|ソウル]]、[[ブリュッセル]]、[[サンフランシスコ]]、[[ワシントンD.C.]]、[[トロント]]、[[北京]]、[[ベルリン]]、[[マドリード]]、[[ウィーン]]、[[ボストン]]、[[フランクフルト]]、[[上海]]など。
 
 
 
<gallery>
 
ファイル:Tour Eiffel, École militaire, Champ-de-Mars, Palais de Chaillot, La Défense - 01.jpg|[[パリ]]
 
ファイル:LosAngeles06.jpg|[[ロサンゼルス]]
 
ファイル:La Paz-center.jpg|[[ラパス]]
 
ファイル:Downtown Warsaw.jpg|[[ワルシャワ]]
 
</gallery>
 
 
 
== 都市人口の歴史 ==
 
=== 推定人口について ===
 
[[歴史]]・[[地理]]学者は、文献や[[遺跡]]の面積、それぞれの時代の[[生産性]]から都市人口を推定している。[[古代]]・[[中世]]の人口統計は残っている方がまれであり、その信頼性も低い。
 
 
 
以下1850年頃までに100万人以上の都市域人口を有していたと推定されている都市に関し、二人の[[学者]]のピーク時推定人口を列挙する。史料が乏しい場合の推定人口の誤差は大きく、しばしば桁すら変わってしまう。より詳しい推定値については[[歴史上の推定都市人口]]を参照。
 
 
 
{| class="wikitable" style="font-size:90%; text-align:right"
 
! rowspan="2" | 都市名
 
! colspan="2"| Chandler(1987)
 
! colspan="2"| Modelski(2003)
 
! rowspan="2"| 備考
 
|-
 
! 年代
 
! 推定人口
 
! 年代
 
! 推定人口
 
 
 
|-
 
| align="left" | [[パータリプトラ]]<br />([[パトナ]])
 
| [[紀元前]]361年
 
| 150,000
 
| 紀元前300年
 
| 400,000
 
| align="left" |[[マウリヤ朝]]の[[チャンドラグプタ (マウリヤ朝)|チャンドラグプタ]]の時代に、パータリプトラを訪れた[[ギリシア人]][[メガステネス]]の記録によれば、東西約14.4km、南北約2.7km、周囲約35kmの[[平行四辺形]]都市。[[城壁]]で囲み、城壁の周囲には幅180mの[[堀]]が巡らせてあった。
 
 
 
|-
 
| align="left" | [[アレクサンドリア]]<br />(アル=イスカンダリーヤ)
 
| [[紀元前]]60年
 
| 325,000
 
| 紀元前100年
 
| 1,000,000
 
| align="left" | 30万人(紀元前60年, 自由民人口,『[[シケリアのディオドロス#歴史叢書|歴史叢書]]』); 最大推定 110万人
 
 
 
|-
 
| align="left" rowspan=3 | [[ローマ]]
 
| [[紀元]]100年
 
| 450,000
 
| 紀元100年
 
| 1,000,000
 
| align="left" | 17.83 km<sup>2</sup>([[アウグストゥス]]が定めたローマ市の領域)
 
 
 
|-
 
| 171-180年
 
| 600,000
 
| 200年
 
| 1,200,000
 
| align="left" | 最大推定 200万人
 
 
 
|-
 
| 271-280年
 
| 500,000
 
| 300年
 
| 1,000,000
 
| align="left" | 13.05 km<sup>2</sup>(270-273年, [[アウレリアヌス城壁]]内)
 
 
 
|-
 
| align="left" rowspan=5|[[コンスタンティノポリス]]<br />([[イスタンブール]])
 
| 500-565年
 
| 600,000
 
| 600年
 
| 600,000
 
| align="left" |12 km<sup>2</sup>(447年, 城壁内)
 
 
 
|-
 
| 944年
 
| 330,000
 
| 1000年
 
| 600,000
 
| align="left" |16 km<sup>2</sup>(11世紀, 城壁内); 最大推定 100万人
 
 
 
|-
 
| style="white-space:nowrap" |1600-1650年
 
| 700,000
 
| &nbsp;
 
| &nbsp;
 
| align="left" | 11万戸(1552年); 最大推定 130万人
 
 
 
|-
 
| 1675-1690年
 
| 750,000
 
| &nbsp;
 
| &nbsp;
 
| align="left" | 88,185 戸(1794年); 最大推定 110万人
 
 
 
|-
 
| 1850年
 
| 785,000
 
| &nbsp;
 
| &nbsp;
 
| align="left" | 873,565(1885年, 城壁内)
 
 
 
|-
 
| align="left" |京兆府[[長安]]([[西安]])
 
| 700-750年
 
| 800,000
 
| 700年
 
| 1,000,000
 
| align="left" | 30 km<sup>2</sup>(隋唐城壁内); 362,921 戸(742年, 京兆府); 最大推定 200万人
 
 
 
|-
 
| align="left" rowspan=4|マディーナト・アル=サラーム<br />([[バグダード]])
 
| 932年
 
| 1,100,000
 
| 900年
 
| 900,000
 
| align="left" | 73.42 km<sup>2</sup>(932年, 推定都市域); 最大推定 300万人
 
 
 
|-
 
| 1000年
 
| 125,000
 
| 1000年
 
| 1,200,000
 
| align="left" | 公衆浴場 1,500(993年); 最大推定 150万人
 
 
 
|-
 
| 1100年
 
| 150,000
 
| 1100年
 
| 1,200,000
 
| align="left" | 65 km<sup>2</sup>(1070年頃, 推定都市域)
 
 
 
|-
 
| 1150-1258年
 
| 100,000
 
| 1200年
 
| 1,000,000
 
| align="left" | 公衆浴場 2,000(1185年, イブン・ジュバイル)
 
 
 
|-
 
| align="left" | アル=クルトゥバ([[コルドバ (スペイン)|コルドバ]])
 
| 1000年
 
| 450,000
 
| 1000年
 
| 450,000
 
| align="left" | モスク 471, 11.7 km2(1009年, 城壁内); 最大推定 100万人
 
 
 
|-
 
| align="left" rowspan=2 | ヤショダラプラ([[アンコール遺跡|アンコール]])
 
| 1000年
 
| 200,000
 
| 1000年
 
| 400,000
 
| align="left" | 9 km<sup>2</sup>(950年頃, 城壁内); 105 km<sup>2</sup>(アンコール遺跡全域)
 
 
 
|-
 
| 1200年
 
| 150,000
 
| &nbsp;
 
| &nbsp;
 
| align="left" | 11 km<sup>2</sup>(1200年頃, 城壁内); 最大推定 150万人
 
 
 
|-
 
| align="left" | 松都([[開城]])
 
| 927-1100年
 
| 60,000
 
| &nbsp;
 
| &nbsp;
 
| align="left" | 8,457(1000年頃, 職人人口); 最大推定 100万人
 
 
 
|-
 
| align="left" rowspan=2 | 東京[[開封]]府(汴京)
 
| 1100-1102年
 
| 442,000
 
| 1100年
 
| 1,000,000
 
| align="left" | 60 km<sup>2</sup>(1127年, 城壁内); 最大推定 200万人
 
 
 
|-
 
| 1232年
 
| 210,000
 
| 1200年
 
| 1,000,000
 
| align="left" | 90万人虐殺(1232年, [[金史]])
 
 
 
|-
 
| align="left" | [[メルブ遺跡|メルヴ]](マリ)
 
| 1150年
 
| 200,000
 
| &nbsp;
 
| &nbsp;
 
| align="left" | 38 km<sup>2</sup>(1150年頃, 推定都市域); 最大推定 150万人
 
 
 
|-
 
| align="left" rowspan=2 | [[臨安]]府銭塘([[杭州市|杭州]])
 
| 1200年
 
| 255,000
 
| 1200年
 
| 1,000,000
 
| align="left" | 302,800 戸 (1250年頃, 臨安府)
 
 
 
|-
 
| 1273-1350年
 
| 432,000
 
| 1300年
 
| 1,500,000
 
| align="left" | 23 km<sup>2</sup>(1360年, 城壁内); 最大推定 250万人
 
 
 
|-
 
| align="left" rowspan=4 | 北京<br />([[大都]]路大興, 順天府大興)
 
| 1270-1300年
 
| 401,000
 
|
 
| 1,100,000
 
| align="left" | 36 km<sup>2</sup>(1264-8年, 城壁内); 401,350(1270年, 大都路)
 
 
 
|-
 
| 1575-1600年
 
| 706,000
 
| style="white-space:nowrap" | 1500-1600年
 
| 1,000,000
 
| align="left" | 706,861(1579年, 順天府)
 
 
 
|-
 
| 1800年
 
| 1,100,000
 
| 1800年
 
| 1,100,000
 
| align="left" |30 km<sup>2</sup>(1750年頃, 城壁内); 最大推定値 150万人
 
 
 
|-
 
| 1845-1850年
 
| 1,648,000
 
| &nbsp;
 
| &nbsp;
 
| &nbsp;
 
 
 
|-
 
| align="left" rowspan=2 | アル=カーヒラ([[カイロ]])
 
| 1348-1349年
 
| 494,000
 
| &nbsp;
 
| &nbsp;
 
| align="left" | モスク 494, ペストで20万人死去(1348-9年, アブ・ルゴド)
 
 
 
|-
 
| 1500年
 
| 400,000
 
| &nbsp;
 
| &nbsp;
 
| &nbsp;
 
|-
 
| align="left" | 応天府江寧(金陵, [[南京市|南京]])
 
| 1400年
 
| 487,000
 
| 1400年
 
| 1,000,000
 
| align="left" | 75 km<sup>2</sup>(1373年, 城壁内); 1,193,620(1394年, 応天府); 最大推定 140万人
 
 
 
|-
 
| align="left" | [[ヴィジャヤナガル]]
 
| 1500年
 
| 500,000
 
| &nbsp;
 
| &nbsp;
 
| align="left" | 30 km<sup>2</sup>(16世紀, 7層の城壁内); 最大推定 130万人
 
|-
 
| align="left" | [[平安京]]([[京都]])
 
| 1624-1632年
 
| 410,000
 
| &nbsp;
 
| &nbsp;
 
| align="left" | 410,098(1632年); 最大推定 130万人
 
 
 
|-
 
| align="left" | [[エスファハーン]]
 
| 1673-1675年
 
| 360,000
 
| &nbsp;
 
| &nbsp;
 
| align="left" | 29,469 戸(1673年, 城壁内); 38,249 戸,<br/>90 km<sup>2</sup>(1673年, 全都市域); 最大推定 110万人
 
 
 
|-
 
| align="left" | [[アユタヤ]]
 
| 1767年
 
| 180,000
 
| 1700年
 
| 1,000,000
 
| align="left" | 16 km<sup>2</sup>(1720年, 推定都市域)
 
 
 
|-
 
| align="left" rowspan=3 | [[江戸]](東京)
 
| 1721年
 
| 700,000
 
| &nbsp;
 
| &nbsp;
 
| align="left" | 509,708(1721年, 町方支配場町人人口); 最大推定 100万人
 
 
 
|-
 
| 1798-1804年
 
| 685,000
 
| 1800年
 
| 1,000,000
 
| align="left" | 492,449(1798年, 町方支配場町人人口); 最大推定 130万人
 
 
 
|-
 
| 1854年
 
| 788,000
 
| &nbsp;
 
| &nbsp;
 
| align="left" | 573,619(1854年, 町方支配場町人人口); 最大推定 120万人
 
 
 
|-
 
| align="left" rowspan=2 | ロンドン
 
| 1800年
 
| 861,000
 
| 1800年
 
| 1,000,000
 
| align="left" | 128,129(1801年, City of London); 959,310(1801年, Inner London)
 
 
 
|-
 
| 1850年
 
| 2,320,000
 
| &nbsp;
 
| &nbsp;
 
| align="left" | 127,869(1851年, City of London); 2,363,341(1851年, Inner London)
 
 
 
|-
 
| align="left" rowspan=2 | [[広州市|広州]]
 
| 1800年
 
| 800,000
 
| 1800年
 
| 1,000,000
 
| &nbsp;
 
 
 
|-
 
| 1825-1835年
 
| 900,000
 
| &nbsp;
 
| &nbsp;
 
| align="left" | 499,298(1895年, 広州城壁内); 最大推定 150万人(仏山を含む)
 
 
 
|-
 
| align="left" rowspan=2 | パリ
 
| 1775年
 
| 600,000
 
| &nbsp;
 
| &nbsp;
 
| &nbsp;
 
 
 
|-
 
| 1850年
 
| 1,314,000
 
| &nbsp;
 
| &nbsp;
 
| align="left" | 1,053,262(1851年, 城壁内)
 
|}
 
 
 
=== アジア ===
 
[[アジア]]には、伝統的に大都市が多い。これは、ベースとしての地域人口が多いからであり、一帯で主食とされている[[コメ]]は、[[小麦]]と比較して農地あたりの生産性に優れているため、人口が増加しても、一定の食糧を賄えるためである。
 
 
 
すなわち、単位面積当たりの収量が多い[[稲作]]が、アジアの都市の大人口を支えてきた。[[漢書]]によると、紀元2年の人口調査で長安には80,800戸246,200人の人口がいたとされており、戸籍に残らなかった人口を含めて40万人程度の人口を抱えていたと推定されている。以降、[[中国]]では[[唐]]代の長安、[[北宋]]〜金代の開封、[[南宋]]〜[[元 (王朝)|元]]代の杭州(銭塘)、[[明]]代の南京、[[元 (王朝)|元]]代以降の北京などが、人口100万人を超える大都市であったと推定されている。日本においても、[[平城京]]や平安京、[[平泉]]、[[鎌倉]]などが10万人以上の人口を有していたと推定されている。
 
 
 
中世末期(日本においては[[近世]]とも呼ばれる)頃には、江戸が人口100万人を超え、当時の世界においては北京やイスタンブール(当時はコンスタンティノープル)と並ぶ最大規模の都市であった。
 
 
 
近代以降、アジアにおける[[人口爆発]]は大都市の急成長を促す事になる。
 
 
 
[[明治維新]]以後、[[東京市]]<!--第二次大戦前なので「東京市」で。-->は成長を続けて[[20世紀]]初頭には数百万人規模の都市になっていた。なお、当時は[[大阪]]も東京に匹敵する規模を持っており、[[関東大震災]]後には一時的に大阪は東京を上回る規模になった。
 
 
 
[[第二次世界大戦]]の戦災で人口が減った東京は、戦後復興の中で再び成長した。現在では、東京は、「都市」として見た場合には約800万人の規模であるが、「都市'''圏'''」として見た場合には[[神奈川県|神奈川]]、[[千葉県|千葉]]、[[埼玉県|埼玉]]、[[茨城県|茨城]]に住宅地が広がり、3,400万人とも言われる人口を抱える規模になっている。また、大阪市も京都市、[[神戸市]]と複数の核を合わせると都市圏人口1700万人の規模であり、続いて[[中京圏|名古屋]]、[[福岡都市圏|福岡]]、[[札幌都市圏|札幌]]が都市圏人口200万人以上の大都市圏となっている。
 
 
 
20世紀後半には、[[工業化]]の進んだ国だけではなく、[[開発途上国|途上国]]でも都市人口が急増した。より良い[[雇用]]や教育の機会を求めて、地方から過密都市に多量の人口が流入したためである。中華人民共和国、インド、[[パキスタン]]などの大人口国家においては、名目で1千万人を超える[[メガシティ|巨大都市]]を初めとして、大都市が首都以外に幾つも生まれている。
 
 
 
都市部への一極集中などによって大都市が過密化してくると、地方、国内の拠点だけでなく海外との交流拠点も担うグローバル化が進行するため、地価は高騰し、中心部はより高次な開発が求められるようになる。その結果、中心部に北米の大都市を思わせるような超高層ビルが建ち並ぶ大都市が幾つも見られるようになってきた。経済成長が顕著な中華人民共和国や東南アジア、インド、中東(後述)については、このタイプの都市が多く、近年は内陸部の拠点都市でもそのような都市形成が行われている。住宅開発も市街地拡大に沿って行われていき、主に自動車道に沿って、中層階級のための[[団地]]が延々と建設されていくが、一方で肥大化する都市形成にインフラや交通基盤の整備などが追いつかず、[[道路渋滞]]や[[通勤ラッシュ]]が慢性化しているほか、その外れには、都心や団地に住めない貧困層が、不法に[[スラム]]を形成している例が多い。
 
 
 
=== ヨーロッパ ===
 
[[File:Zamość. Ratusz..jpg|thumb|300px|[[ザモシチ]], ポーランド, 16世紀の理想的な都市]]
 
古代[[ヨーロッパ]]において、ローマが200万人とも推定される巨大都市へと成長した後は、商業の衰退や[[荘園]]化、相次ぐ異民族の進入や内乱による都市の破壊が進み、ヨーロッパの都市は軒並み衰退した。<ref>{{Cite book|和書|author = 林玲子|title = 世界歴史人口推計の評価と都市人口を用いた推計方法に関する研究 第五章 考察 4.ヨーロッパ人口について |origdate = 2007-06-27|url = http://www.linz.jp/worldpop/jp07/540.html|accessdate = 2014-11-14|id = 書誌ID 000009362321}}</ref>
 
 
 
中世の都市人口は、最大でも40万から60万人規模([[後ウマイヤ朝]]の首都[[コルドバ (スペイン)|コルドバ]]や、[[東ローマ帝国]]の首都コンスタンティノポリスなど。いずれも[[イスラム圏]]や[[東方正教会]]の影響圏)であった。特に、西ヨーロッパでは10万人規模を超えた例はまれであった([[百年戦争]]休戦期のパリが推定28万人, 最盛期の[[ヴェネツィア]]が推定11万人)。[[大航海時代]]到来後、ヨーロッパ各所に10万人規模を超える都市が出現する。
 
 
 
[[産業革命]]後、[[工業]]の集積でロンドンが巨大化。数百万人規模の都市となり、19世紀中葉において世界最大の都市となった。その後、各地で工業化が進むにつれ、人口100万人を越える大都市が複数生まれた。
 
 
 
現代では、ヨーロッパの人口停滞を背景に、都市の急成長は見られなくなった。主に、各国の首都が大都市となっている他には、大都市は少ない。首都以外での大都市の例としては、[[バルセロナ]]、[[バーミンガム]]、[[ミラノ]]、ハンブルク、[[ミュンヘン]]など、[[国民国家]]誕生以前の地方国家の首都だった都市や、産業革命で鉱工業都市となった都市がある。
 
 
 
また、中心市街地が歴史的価値を持っている都市が多いため、都市開発に制限が設けられている(市街地自体が[[世界遺産]]に登録されている都市も多い)。そのため、アジアや北アメリカのように、摩天楼が林立する大都市は成立し難い。第二次世界大戦の空襲で完全に破壊されたドイツの金融都市・[[フランクフルト・アム・マイン|フランクフルト]]や、中心市街地付近の[[廃墟]]をビル街として再開発したロンドン([[ドックランズ]])や、[[ベルリン]]([[ポツダム広場]])、ヨーロッパの玄関口に位置する[[ロッテルダム]]などは例外である。
 
 
 
現代の始まり以来、機能的でフレンドリーな方法で都市を創造する努力がなされてきました。典型的な例は、16世紀に設立された[[ポーランド]]の[[ザモシチ]]市です。[[ザモシチ]] は、[[ルブリン]]市から約80kmの[[高地]]に建設されました。当時、通りや建物の特別なレイアウトのおかげで完璧な都市でした。
 
 
 
=== アフリカ ===
 
[[アフリカ]]では、紀元前から[[エジプト]]において都市が発達している。特に、[[ヘリオポリス]]近隣は都市が少しずつ場所を変えて成長し、[[フスタート]]、カイロへと発展する。学者によっては[[プトレマイオス朝]]時代の[[アレキサンドリア]]は100万人を超える人口を抱えていたと推定している。
 
また、[[フェニキア人]]が植民都市とした[[カルタゴ]]も全盛期には50万人規模の人口があったと推定されており、[[ローマ時代]]も北アフリカの重要な都市として栄えていた。
 
 
 
[[7世紀]]以降、[[イスラム教]]の伝播により、各地に祭礼と[[交易]]の拠点が築かれ、アフリカ北部で都市が発達した。[[サハラ砂漠]]を越える[[キャラバン]]など交易の網は広がり、次第にサハラ以南においても都市が発達した。
 
 
 
大航海時代以降、ヨーロッパ諸国による[[奴隷貿易]]や[[商品貿易]]の拠点として、西アフリカの[[ギニア湾]]沿岸に港湾都市が建設された。以降、植民地の統括中心地として各地に都市が作られた。
 
 
 
第二次世界大戦後、[[アフリカの年]]を経て独立した国々が、自らの都市として整備を開始したが、間もなく各地で[[内戦]]が勃発。長引く戦乱により、経済活動が停滞して発展を阻害されている。一方、各国の首都などには、地方から[[飢饉]]や内戦を逃れたり、教育や雇用の機会を求めて人口が流入し、無秩序な拡大の一途をたどっている。収容し切れない人口は、都市周辺にスラムを形成している。
 
 
 
=== 中東 ===
 
[[中東]]は、人類が初めて都市を作った場所の一つであり、初めて[[戦争]]を行った場所の一つである([[ハモウカル]]を参照)。以来、多くの[[王国]]や[[帝国]]が生まれ、[[東西交易]]の拠点として商業都市が繁栄していた。[[ウル]]、[[ウルク]]、[[バビロン]]、[[スーサ]]、[[ニネヴェ_(メソポタミア)|ニネヴェ]]、[[ダマスカス]]、[[エルサレム]]、[[ペルセポリス]]、[[セレウキア]]と対岸の[[クテシフォン]]などがその典型である。その多くは、川の流れの変化や政治的拠点の喪失などにより衰退した。
 
 
 
イスラム教の拡大により[[11世紀]]頃には、世界でも最先端の技術と文化が生み出される繁栄の拠点となった。百万都市バグダード、イスラム教の聖地[[メッカ]]、[[バスラ]]、[[アデン]]、[[イスファハン]]、または、ヨーロッパ側のイスタンブール、アフリカ側のカイロなども、[[イスラム文化]]の中心地として繁栄した。
 
 
 
大航海時代以降、陸上貿易が衰えて、商業拠点としての優位性を失った都市は、次第に発展が頭打ちとなり、19世紀にはヨーロッパの都市発展を前に、相対的な没落を経験する。その一方で、[[ベイルート]]が欧米との玄関口となる港湾都市として発達。1975年の[[レバノン内戦]]勃発まで中東で重要な経済・貿易拠点となった。
 
 
 
第二次世界大戦以降、特に、[[石油危機]]の後は[[オイルマネー]]の流入により経済的に躍進を遂げ、[[ペルシャ湾|アラビア湾]]岸には莫大な資金で維持される豊かな都市が現れた。これらの都市の富裕ぶりに人口が集中して、砂漠の中に大都市が存在している。
 
 
 
=== アングロアメリカ ===
 
[[アングロアメリカ]]では、[[ミシシッピ文化]]の時代に各地で大規模な祭祀センターが築かれ、[[カホキア]]は最盛期に人口が1万人に達したと考えられている。しかし、ヨーロッパ人と接触したころにはすでに人々の分散が進んでいた。
 
 
 
[[17世紀]]ごろから西欧諸国による植民地化が始まると、[[大西洋]]岸に新たな都市が誕生していった。当初、大西洋岸に限られていた都市は、19世紀後半には[[アメリカ合衆国中西部|中西部]]から[[太平洋]]岸にまで存在するようになり、その中の幾つかは、20世紀初頭に大都市となった。
 
 
 
アングロアメリカの都市は、世界に先駆けてモータリゼーションを経験した事から、[[自動車]]保有を前提にした[[都市計画]]が実施されると共に、[[連邦]]制国家であるために、各地で生み出された富や技術がさほど中央に伝播せずに蓄積し、商業、工業などの産業を成熟させたため拠点都市が幾つも形成されることになった。また、さほど自治体やカウンティの合併も行われていない。このため、中心となる都市の人口だけを見て、他国の都市と比較する事はほとんど意味を成さず、都市地理学などでは都市圏のレベルで都市規模を分析することが多い。分析の指標としては都市圏で分析したMSA(Metropolitan statistic area),広域都市圏で分析したCSA(Combined statistic area)などがある。以下の数値はCSA及びMSA、2010年)での例示である<ref>[http://factfinder2.census.gov/main.html American FactFinder]. U.S. Census Bureau. 2011年2月4日.</ref><ref>[http://www.whitehouse.gov/sites/default/files/omb/bulletins/2013/b13-01.pdf OMB BULLETIN NO. 13-01: Revised Delineations of Metropolitan Statistical Areas, Micropolitan Statistical Areas, and Combined Statistical Areas, and Guidance on Uses of the Delineations of These Areas]. Office of Management and Budget. 2013年2月28日. (PDFファイル)</ref>。
 
 
 
主たる例示として、[[サンフランシスコ|サンフランシスコ'''市''']]が挙げられる。サンフランシスコの人口は81万人であるが、東岸のオークランドを含めたMSAでは468万、サンノゼなどの近郊都市も含めた[[サンフランシスコ・ベイエリア|サンフランシスコ'''都市圏''']]のCSAは875万人にも上る。また、ワシントンD.C.(市域68万人、MSA613万人、ボルティモアを含めたCSAで967万人)、[[ボストン]](市域62万人、MSAで455万人、プロヴィデンスなどを含めたCSAで818万人)、[[アトランタ]](市域42万人、MSAで579万人、CSAで645万人)、[[シアトル]](市域61万人、MSAで380万人、CSAで468万人)、[[マイアミ]](市域40万人、MSAで607万人、CSAで672万人)などが代表的である。他には[[ミネアポリス]]及び[[セントポール (ミネソタ州)|セントポール]]のTwin City(双子都市)(市域:ミネアポリス41万人、セントポール30万人、MSAで355万人、CSAで389万人)、[[デンバー]](市域69万人、MSAで285万人、CSAで347万人)などがある。アメリカ以外ではカナダの[[トロント]](都市圏550万人)などが代表であり、高層建造物が林立する大規模なCBD(業務中枢地区)が見られ、地域中心都市、あるいは[[グローバル都市]]として顕著な拠点性を持つ。
 
 
 
[[デトロイト]](市域71万人、CSAで532万人)、[[ボルティモア]](市域62万人、CSAは[[ワシントンD.C.]]を含め967万人)[[クリーブランド (オハイオ州)|クリーブランド]](市域38万人、CSAはアクロンなどを含め348万人)、[[セントルイス]](市域31万人、CSAで291万人)、[[ピッツバーグ]](市域30万人、CSAで264万人)、[[シンシナティ]](市域30万人、CSAで222万人)、[[リッチモンド (バージニア州)|リッチモンド]](市域22万人、MSAで128万人、CSA算出なし)、[[バーミングハム]](市域21万人、CSAで136万人)などのような歴史の古い拠点、産業都市は、中心市街地の空洞化、インナーシティのスラム化、再開発に伴う建物の高次化・地価高騰などによって住民が郊外に移住したことにより、都市圏が拡大された例もある。他に[[ハートフォード (コネチカット州)|ハートフォード]]、[[ソルトレイクシティ]]、[[デイトン (オハイオ州)|デイトン]]、[[グランドラピッズ (ミシガン州)|グランドラピッズ]]などは、市域人口は20万人未満だが、MSAでも100万人を超えている。極端な例では、[[オールバニ (ニューヨーク州)|オールバニ]](市域9.8万人、CSAで117万人)、[[グリーンビル (サウスカロライナ州)|グリーンビル]](市域5.8万人、CSAで136万人)、[[ハリスバーグ (ペンシルベニア州)|ハリスバーグ]](市域5.0万人、CSAで122万人)なども存在する。
 
 
 
反面、1970年以降になって急速に発展した[[アメリカ西海岸|西海岸]]や[[サンベルト]]などの都市は人口増加のため広域合併などによって市域を拡大したため、市域人口に反してMSAやCSAが比較的少数であるケースも見られる。フロリダ州の[[ジャクソンビル (フロリダ州)|ジャクソンビル]]市は都市人口は約82万人で、州内で一番多いが、広域合併によって市域を拡大したためにCSAで測ると160万人に過ぎず、市域人口24万人の[[オーランド]]のCSA(320万人)より小規模である。他の例では[[エルパソ (テキサス州)|エルパソ]]、[[オースティン (テキサス州)|オースティン]]、[[サンアントニオ]]、[[サンディエゴ]]、[[サンノゼ]]、[[シャーロット (ノースカロライナ州)|シャーロット]]、[[フェニックス (アリゾナ州)|フェニックス]]、[[ポートランド (オレゴン州)|ポートランド]]、[[ナッシュビル]]、[[ツーソン]]、[[アルバカーキ]]、[[フレズノ]]などの例が挙げられる。また、西海岸・サンベルト諸都市以外では、[[インディアナポリス]]や[[コロンバス (オハイオ州)|コロンバス]]などの例があるが、これらの都市は社会的な人口増加が顕著であり、古くからの大都市圏を席捲するようになってきている。
 
 
 
一方で、MSAやCSAだけで、確実に都市規模を算出できるわけではない。一つ目の問題は、[[カリフォルニア州|カリフォルニア]]や[[テキサス州|テキサス]]、[[フロリダ州|フロリダ]]などの流入人口増加が顕著な地域において、CBDも形成されないような衛星都市、回廊都市に対し、人口の値が大都市並みに算出されることがある。このような例としては、カリフォルニア州[[サンバーナーディーノ]]及び[[リバーサイド]](ロサンゼルス東部に位置する内陸都市。MSAでは周辺の都市を含め、440万人《全米13位》の規模に上るが、CBDが殆ど形成されていない(人口10万人ほどの小規模MSA程度)。なお、CSAではロサンゼルス広域大都市圏に含む)、テキサス州[[マッカレン]]([[メキシコ湾]]岸の都市。メキシコ国境にあり、主要道が通っているため、人口流入が著しくMSA換算では80万人強に上るが、ロードサイドしか発展していない)、フロリダ州[[タンパ]]近郊のケープコーラル(MSA66万人強)などが挙げられる。これらの都市は、[[ブーンバーブ]]と呼ばれているものが多い。
 
 
 
もう一つの問題は、MSA及びCSAは、あくまで拠点、中心都市をベースにした統計上の算出のため、大都市の衛星、近郊都市(特に中心地に跨がった他州の都市など)における都市規模を測れないことである。このような例では、ニューヨーク大都市圏近郊の衛星都市、ニューアーク、ジャージーシティやロサンゼルス近郊の衛星都市、アナハイムなどがある。
 
 
 
=== ラテンアメリカ ===
 
[[ラテンアメリカ]]では、古来より祭礼の中心地として、[[メソアメリカ文明|メキシコ及びグアテマラ]]や[[アンデス文明|アンデス]]として[[テオティワカン]]や[[テノチティトラン]]、[[クスコ]]などの都市が盛えた。
 
 
 
大航海時代に[[スペイン]]と[[ポルトガル]]が侵略したため、これらの都市は破壊され、跡地はメキシコシティなど[[キリスト教]]を中心とする植民都市となった。また、大西洋沿岸部に、ヨーロッパとの[[金]]や[[エメラルド]]の交易窓口として[[カリブ海]]沿岸やブラジル、アルゼンチンなどに港湾都市([[カルタヘナ (コロンビア)|カルタヘナ]]、ブエノスアイレス、[[リオデジャネイロ]]、[[レシフェ]]など)が建設され、19世紀後半から20世紀前半にかけて、農作物の集散地と欧州への輸出拠点として、これらの都市は繁栄した。太平洋沿岸に築かれた[[リマ]]などの都市からは[[パナマ地峡]]を経てヨーロッパへ金や銀が運ばれた。
 
 
 
20世紀後半も、工業化により都市の成長は続き、[[サンパウロ]]、[[メキシコシティ]]、[[ブエノスアイレス]]などの千万人規模の都市が複数ある。また、2億人近くの人口を抱えるブラジルでは[[クリチバ]]やレシフェなど各州の中心都市も近代化が進んでいる。その一方で、アジアやアフリカと同様に、これらの都市も人口流入とスラムの形成が深刻である。
 
 
 
また、ラテンアメリカの大都市は、植民地時代の名残の残る歴史的な旧市街と、富裕層が集まる近代的な新市街に分かれている場合が多く、階級社会を象徴している。
 
 
 
=== オセアニア ===
 
[[オセアニア]]では、19世紀あたりから[[アングロ・サクソン人]]の支配が始まり、それに従って各地に拠点となる都市が開発された。だが、大陸の大半を占める内陸部は居住に適さない砂漠であるため、人口はわずか2000万人に過ぎず、そのうちの多くがシドニー、[[メルボルン]]などの拠点都市に居住している。また、一般に知られるシドニーやメルボルンの人口規模はいわば都市圏での換算であり、シドニー市の市域人口はわずか5万人に過ぎない([[ブリスベン]]は市域を合併したために唯一都市圏人口と合致する)。一方、[[オーストラリア]]を除けば、後大規模な都市を形成しているのは[[ニュージーランド]]の[[オークランド (ニュージーランド)|オークランド]]ぐらいで、太平洋上の島嶼国は観光業主体や産業が不毛である上、平地が少なく都市形成には不適であるために、大都市の形成は行われていない。
 
 
 
== 都市の成立要件 ==
 
[[ファイル:Toyamaken-top.JPG|thumb|300px|right|交通の結束点としての宿場町、[[立山信仰]]の門前町、[[富山城]]の城下町、[[富山の売薬|薬売り]]の商業町、[[北前船]]の廻船町、富山湾の漁師町が融合した[[富山市]]。周囲に高い山が聳えることから、平野でありながら盆地の様な気候になることがある。]]
 
=== 地形的要件 ===
 
; 平野の中心部
 
: 広い[[平野]]は開発に制約が少なく、土地を有効活用できる。そのため、大規模な都市が発展し易い。
 
: 例:[[東京都|東京]]、[[大阪府|大阪]] 、[[名古屋市|名古屋]]、[[札幌市|札幌]]、[[仙台市|仙台]]、[[新潟市|新潟]]、[[岡山市|岡山]]、[[福岡市|福岡]]、[[熊本市|熊本]]、[[宮崎市|宮崎]]、[[久留米市|久留米]]、[[佐賀市|佐賀]]、[[モスクワ]]、[[ロサンゼルス]]、[[パリ]]、[[ブエノスアイレス]]
 
 
 
; 盆地
 
: [[盆地]]は山に囲まれているが、土地が比較的広いので、土地を有効活用できる。
 
: 例:[[京都市|京都]]、[[奈良市|奈良]]、[[甲府市|甲府]]、[[平泉町|平泉]]、[[山口市|山口]]、[[旭川市|旭川]]、[[盛岡市|盛岡]]、[[山形市|山形]]、[[福島市|福島]]、[[会津若松市|会津若松]]、[[長野市|長野]]、[[松本市|松本]]、[[高山市|高山]]、[[秩父市|秩父]]、[[沼田市|沼田]]、[[津山市|津山]]、[[飯塚市|飯塚]]、[[田川市|田川]]、[[阿蘇市|阿蘇]]、[[人吉市|人吉]]、[[えびの市|えびの]]、[[小林市|小林]]、[[都城市|都城]]、[[フェニックス (アリゾナ州)|フェニックス]]、[[カトマンズ]]、[[ソフィア (ブルガリア)|ソフィア]]
 
 
 
; 谷口
 
: [[谷]]間で、[[山地]]と平野の接点。山間に住む人たちが、商売などの目的のために集積する。
 
: 例:[[青梅市|青梅]]、[[飯能市|飯能]]、[[寄居町|寄居]]、[[桐生市|桐生]]、[[大間々町|大間々]]、[[日立市|日立]]、[[棚倉町|棚倉]]、[[新城市|新城]]、[[中津川市|中津川]]、[[五條市|五条]]、[[朝倉市|朝倉]]、[[日田市|日田]]、[[西都市|西都]]
 
 
 
; 湾の窪み
 
: [[湾]]は海と陸との交易上の拠点となり、[[港町]]が発達し易い。
 
: 例:[[東京23区|東京]] [[横浜市|横浜]]、[[大阪市|大阪]] [[神戸市|神戸]]、[[名古屋市|名古屋]]、[[福岡市|福岡]]、[[広島市|広島]]、[[清水区|清水]]、[[鹿児島市|鹿児島]]、[[別府市|別府]]、[[長崎市|長崎]]、[[ニューヨーク]]、[[シドニー]]、[[リオデジャネイロ]]、[[サンクトペテルブルク]]、[[ジェノヴァ]]、[[サンフランシスコ]]
 
 
 
; 海峡の両端
 
: [[海上交通]]において、重要な拠点となる。[[海峡]]の双方に都市が形成される事が多い。
 
: 例:[[神戸市|神戸]]と[[淡路島]]と[[鳴門市|鳴門]]([[明石海峡]]と[[鳴門海峡]])、[[下関市|下関]]と[[北九州市|北九州]]([[関門海峡]])、[[青森市|青森]]と[[函館市|函館]]([[津軽海峡]])、[[コペンハーゲン]]と[[マルメ]]([[エーレスンド海峡]])、[[イスタンブール]]、[[ジブラルタル]]、[[デトロイト]]と[[ウィンザー (オンタリオ州)|ウィンザー]]、[[バンクーバー (ブリティッシュコロンビア州)|バンクーバー]]と[[ビクトリア (ブリティッシュコロンビア州)|ビクトリア]]
 
 
 
; 運河の両端
 
: [[運河]]における海上交通の重要な拠点となる。
 
: 例:[[スエズ]]、[[ポートサイド]]、[[コロン]]、[[パナマ市|パナマ]]、スーセントマリー([[スーセントマリー (ミシガン州)|アメリカ合衆国側]]・[[スーセントマリー (オンタリオ州)|カナダ側]])
 
 
 
; 河口・可航河川沿岸
 
: 水陸交通の接点として重要な地位を占める。[[河口]]や、[[川]]の合流点、[[潮汐]]限界点などに立地する。日本では殆ど見られなくなったが、川が大規模な海外においては舟運が多いため、依然として多い。
 
: 例:[[酒田市|酒田]]、[[新庄市|新庄]]、[[新潟市|新潟]]、[[水戸市|水戸]]、[[銚子市|銚子]]、[[鰍沢町|鰍沢]]、[[新宮市|新宮]]、[[宿毛市|宿毛]]、[[柳川市|柳川]]、[[延岡市|延岡]]、[[宮崎市|宮崎]]、[[ロンドン]]、[[ブレーメン]]、[[ケルン]]、[[ロッテルダム]]、[[ニューオーリンズ]]、[[リスボン]]、[[ベレン (パラー州)|ベレン]]、ブエノスアイレス、[[モンテビデオ]]、[[ル・アーヴル]]、[[上海市|上海]]、[[天津市|天津]]、[[済南市|済南]]
 
 
 
; 湖岸
 
: [[湖]]と[[陸]]との接点に発達する。湖は大抵、運河を経て海に至る。
 
: 例:[[大津市|大津]]、[[土浦市|土浦]]、[[諏訪市|諏訪]]、[[下諏訪町|下諏訪]]、[[松江市|松江]]、[[境港市|境港]]、[[米子市|米子]]、シカゴ、[[ジュネーヴ]]、[[ストックホルム]]、[[バクー]]、[[トロント]]
 
 
 
; [[滝線]](瀑布線ともいう)
 
: [[滝]]の近くや、河川交通の終着点に当たる。急流の落差を利用した[[水力発電]]が行われ、工業都市が発展する。特に、アメリカ合衆国東部から南東部の[[アパラチア山脈]]東麓に広がる[[ピードモント台地]]東縁には、[[滝線#滝線都市の例|滝線都市]]が多く見られる。
 
: 例:フィラデルフィア、[[ボルチモア]]、[[ワシントンD.C.]]、[[リッチモンド (バージニア州)|リッチモンド]]、[[ローリー (ノースカロライナ州)|ローリー]]、[[オーガスタ (ジョージア州)|オーガスタ]]、[[モンゴメリー (アラバマ州)|モンゴメリー]]、[[ヘルシンキ]]
 
 
 
; 峠の麓
 
: [[峠]]の[[山#山の部分名称|麓]]は人や物資が滞留する交通拠点となる。
 
: 例:[[遠野市|遠野]]、[[小田原市|小田原]]、[[塩尻市|塩尻]]、[[三島市|三島]]、[[安中市|安中]]、[[佐伯市|佐伯]]、[[延岡市|延岡]]、[[ミラノ]]、[[トリノ]]、[[デンバー]]、[[ペシャーワル]]
 
 
 
; 渡津(としん)
 
: 道路が川を横切る地点。人や物資が滞留する事で、都市が発達し易い。
 
: 例:[[江別市|江別]]、[[滝川市|滝川]]、[[島田市|島田]]、[[桑名市|桑名]]、パリ、[[ベルリン]]、[[セントルイス]]、[[ミネアポリス]]・[[セントポール (ミネソタ州)|セントポール]]、[[メンフィス (テネシー州)|メンフィス]]、[[マナウス]]
 
 
 
; [[陸繋島]](トンボロ)
 
: 天然の良港を生み出しやすく、風光明媚なため観光化されやすい。
 
: 例:函館、[[藤沢市|藤沢]]、[[串本町|串本]]、福岡、[[ダカール]]、[[カディス]]、[[ラス・パルマス・デ・グラン・カナリア]]
 
 
 
; 地下資源
 
: [[鉄鉱石]]、[[金]]、[[石炭]]などの埋蔵により、鉱工業都市が発展する。
 
: 例:[[夕張市|夕張]]、日立、[[新居浜市|新居浜]]、[[大牟田市|大牟田]]、[[飯塚市|飯塚]]、[[田川市|田川]]、[[撫順]]、[[キンバリー]]、[[ポトシ]]
 
 
 
; 国境
 
: 国際的な関係が深いために発展する場合と、[[移民]]などの行き来が多いために発展する場合がある。
 
: 例:[[サンディエゴ]]と[[ティフアナ]]、[[エルパソ (テキサス州)|エルパソ]]と[[シウダー・フアレス]]、[[ラレド (テキサス州)|ラレド]]と[[ヌエボラレド]](以上[[アメリカ=メキシコ国境|アメリカ合衆国・メキシコ]])、デトロイトとウィンザー(アメリカ合衆国・カナダ)、[[バーゼル]](スイス・フランス・ドイツ)
 
 
 
=== 形態的要件 ===
 
; 城下町
 
: 主に[[封建制|中世]]に築かれた、士族や領主の城を媒体として発達した都市。[[日本]]や[[ドイツ]]等に多く見られる。
 
: 日本の例:[[弘前市|弘前]]、[[盛岡市|盛岡]]、[[奥州市|奥州]]、[[一関市|一関]]、仙台、会津若松、[[佐倉市|佐倉]]、[[川越市|川越]]、江戸、小田原、松本、[[静岡市|静岡]]、[[名古屋市|名古屋]]、[[犬山市|犬山]]、[[清須市|清州]]、[[小牧市|小牧]]、[[岡崎市|岡崎]]、[[豊橋市|豊橋]]、[[西尾市|西尾]]、[[岐阜市|岐阜]]、[[金沢市|金沢]]、[[福井市|福井]]、[[彦根市|彦根]]、[[姫路市|姫路]]、[[和歌山市|和歌山]]、[[岡山市|岡山]]、[[広島市|広島]]、[[萩市|萩]]、[[高知市|高知]]、福岡、[[北九州市|北九州]]、[[朝倉市|朝倉]]、[[中津市|中津]]、[[大分市|大分]]、[[佐伯市|佐伯]]、[[熊本市|熊本]]、[[八代市|八代]]、延岡、都城、[[小林市|小林]]、[[日南市|日南]]、[[肝付町|肝付]]、[[鹿児島市|鹿児島]]
 
: 日本国外の例:[[ミュンヘン]]、[[カールスルーエ]]、[[フライブルク・イム・ブライスガウ|フライブルク]]、[[ハイデルベルク]]、[[エディンバラ]]、[[トレド]]、[[北京市|北京]]
 
 
 
; 門前町・寺内町
 
: [[門前町]]または[[寺内町]]と呼ばれ、神社や[[寺院]]などの宗教施設を媒体として発達した都市。'''宗教都市'''とも呼ばれ、特定の[[宗教]]の[[聖地]]となっている所もある。都市の経済が、訪問客の滞在費で成り立つ場合も少なくない。
 
: 日本の例:[[鹿嶋市|鹿嶋]]、[[成田市|成田]]、[[一宮市|一宮]]、[[津島市|津島]]、[[富士宮市|富士宮]]、[[身延町|身延]]、長野、[[伊勢市|伊勢]]、[[永平寺町|永平寺]]、大阪、[[京都市|京都]]、[[天理市|天理]]、[[高野町|高野山]]、[[琴平町|琴平]]、[[金光町|金光]]、[[出雲市|出雲]]、[[太宰府市|太宰府]]、[[宗像市|宗像]]、[[添田町|英彦山]]、[[宇佐市|宇佐]]、[[高千穂町|高千穂]]、[[都農町|都農]]、宮崎、[[日南市|鵜戸]]、[[霧島市|霧島]]、[[宜野湾市|普天間]]
 
: 日本国外の例:[[メッカ]]、[[バチカン]]、[[ルルド]]、[[エルサレム]]、[[ソルトレイクシティ]]、ケルン、[[サンティアゴ・デ・コンポステーラ]]
 
 
 
; 宿場町
 
: 旅人を泊めるために、街道沿いに作られた宿場として発展した都市
 
: 日本の例:[[水沢]](奥州市)、三島、塩尻、[[関町|関]]([[亀山市]])、[[中津川市|中津川]]、[[大曲市|大曲]]([[大仙市]])、[[行橋市|行橋]]
 
 
 
; 港町
 
: 港を媒体にして発達した都市。水産都市として[[漁港]]が発展するケースも多い。
 
: 日本の例:[[苫小牧市|苫小牧]]、[[小樽市|小樽]]、函館、[[秋田市|秋田]]、新潟、[[横浜市|横浜]]、[[清水区|清水]]、[[半田市|半田]]、敦賀、[[舞鶴市|舞鶴]]、[[神戸市|神戸]]、[[高松市|高松]]、[[尾道市|尾道]]、[[呉市|呉]]、福岡、北九州、佐世保、[[長崎市|長崎]]、[[別府市|別府]]、[[日向市|日向]]、宮崎、日南、志布志、鹿児島
 
: 水産都市の例:[[釧路市|釧路]]、[[八戸市|八戸]]、[[石巻市|石巻]]、[[塩竈市|塩竈]]、[[小名浜]]([[いわき市]])、[[境港市|境港]]、[[浜田市|浜田]]、[[松浦市|松浦]]、[[壱岐市|壱岐]]、[[細島]](日向市)、[[油津]](日南市)、など
 
: 日本国外の例:[[マルセイユ]]、[[リオデジャネイロ]]、[[バルセロナ]]、ジェノヴァ、[[ヴェネツィア]]、[[ムンバイ]]、[[シアトル]]、[[ベルゲン]]、[[仁川広域市|仁川]]、[[高雄市|高雄]]
 
 
 
; 古代政庁の町
 
: 古代の官衙・政庁から発達した都市。[[観光都市]]となっている所が多い。なかでも、首都が置かれた事のある都市は'''[[古都]]'''とも呼ばれる。
 
: 日本の例:[[奈良市|奈良]]、[[京都市|京都]]、[[長岡京市|長岡京]]、[[平泉町|平泉]]、[[首里]]
 
: 日本国外の例:[[アテネ]](ただし、[[ギリシャ]]の首都である)、[[ローマ]](ただし、こちらも現在[[イタリア]]の首都である)、[[慶州市|慶州]]、[[西安]]、トレド、[[コルドバ (スペイン)|コルドバ]]、[[イスタンブール]]([[コンスタンティノポリス]])、[[アレクサンドリア]]、[[クスコ]]
 
 
 
== 機能別分類 ==
 
複数の機能を集積することは都市の本質的な特徴であり、一つの都市は複数の分類に属することが多い。例えば、京都市は、[[国際都市]]であり、観光都市であり、学術都市でもある。
 
 
 
=== 行政都市・政治都市 ===
 
[[国家]]の[[中央政府]]([[国会]]・[[最高裁判所]]・[[中央省庁]])や地方政府([[道 (行政区画)|道]]政府・[[州]]政府・[[県庁]]などの広域自治体)が置かれている都市。特に、国家の中央政府が置かれている都市を'''首都'''といい、州政府の置かれている都市を'''[[州都]]'''、道政府の置かれている都市を'''[[道都]]'''ともいう。
 
 
 
中央政府や地方政府から政策などに関する発表(日本国政府においては[[内閣官房]]が発表する)が行われるので、自然と[[放送局]]や[[新聞]]社などの[[報道機関]]が立地し情報の発信地ともなる。更に、官衙([[行政庁]])への届出などのために企業が立ち並び、いつしか「経済の中枢」となる都市も少なくない。(東京特別区や[[ソウル特別市|ソウル]]など)
 
 
 
こうなった後の首都を持つ国の一部は、政治の中枢と経済の中枢を分離するため、[[遷都]]([[首都機能移転]])によって新たな都市が誕生する例もある([[ブラジリア]]や[[キャンベラ]]など)。しかし、遷都には多くの問題(経済的問題や世論の反発など)を妊むため、計画が破綻する例もある。日本では、首都機能移転計画が宙に浮いたままであり、[[大韓民国]]においても首都移転計画を[[憲法裁判所]]が却下した、など。
 
* 日本の例:[[日本の首都#歴代日本の首都一覧|歴代日本の首都]]、名古屋、[[前橋市|前橋]]、[[浦和市|浦和]](現[[さいたま市|さいたま]])、静岡、[[山口市|山口]]、[[大宰府]](律令時代)、[[衣川]]、平泉([[平安時代]])、[[鎌倉]]、[[十三湊]]([[鎌倉時代]])、[[上越市|上越]](春日山・高田)([[江戸時代]])、首里(現[[那覇市]])([[琉球王朝]]時代)
 
* 日本国外の例:[[ワシントンD.C.]]、ベルリン、[[ボン]]、[[台北]]、ソウル、北京、[[ニューデリー]]、[[イスラマバード]]、キャンベラ、[[オタワ]]、[[ベルン]]、ブラジリア、[[プレトリア]]、[[ウェリントン]]、[[ラバト]]、[[アスタナ]]、[[アブジャ]]、[[ヤムスクロ]]、[[ベルモパン]]
 
 
 
=== 地方中枢都市 ===
 
その地方における中枢機関(特に、道政府。日本の場合にはその地方を総轄する国の出先機関。)が置かれている都市。人口の多少に拘らず、その地方の中央部に置かれる場合が多い。州都に見られるタイプである。括弧内は、その都市が中心になっている地方。
 
* 日本の例:東京特別区([[関東地方|関東]])、大阪([[近畿地方|近畿]])、名古屋([[東海地方|東海]])、札幌([[北海道]])、仙台([[東北地方|東北]])、新潟([[北陸地方|北陸]])、広島([[中国地方|中国]])、高松([[四国]])、福岡([[九州地方|九州]])
 
* 日本国外の例:バルセロナ([[カタルーニャ州|カタルーニャ]])、[[リヨン]]([[ローヌ=アルプ地域圏|ローヌ=アルプ]])、[[トゥールーズ]]([[ミディ=ピレネー地域圏|ミディ=ピレネー]])、[[ハノーファー]]([[ニーダーザクセン州|ニーダーザクセン]])、[[ペルージャ]]([[ウンブリア州|ウンブリア]])、[[パース (西オーストラリア州)|パース]]([[西オーストラリア州]])、[[済南市|済南]]([[山東省|山東]])
 
*[[拠点都市]]・地方中枢拠点都市
 
 
 
=== 港湾(商業)都市 ===
 
古くから交易が活発な都市。古くから大口の物資の運搬方法が[[船]]である事から、大河の辺や潮流の穏やかな、海に面した場所が多い。商業都市の近くに観光地ができやすい。
 
 
 
* 日本の例:[[函館]]、[[十三湊]]、水沢、[[東京]]、[[横浜]]、[[高岡市|高岡]]、[[小諸市|小諸]]、大阪、名古屋、[[堺市|堺]]、神戸、米子、福岡、[[久留米市|久留米]]、宮崎
 
* 日本国外の例:高雄、[[基隆]]、[[ニューヨーク]]、[[パリ]]、[[ハンブルク]]、上海、[[香港]]、ムンバイ
 
 
 
=== 工業都市 ===
 
特定の工業が集積した都市。都市の経済が[[第二次産業]]で成り立つ。古くからある工業都市は、原料や完成品の運搬のために港湾設備を備えた所が多い。最近は、工業生産品がPCパーツのように小型である場合には、空港があれば、臨空都市としても産業振興が図れるという新たなケースもある。
 
 
 
なお、産業の裾野が広い企業(自動車産業など)の本社や主力工場が立地する都市は、その企業に関連する下請けのための工場も林立するため、俗に'''[[企業城下町]]'''と呼ばれる。
 
* 日本の例:苫小牧、[[室蘭市|室蘭]]、[[北上市|北上]]、仙台、[[いわき市|いわき]]、日立、鹿嶋、[[神栖市|神栖]]、[[太田市|太田]]、[[市原市|市原]]、[[川崎市|川崎]]、[[富士市|富士]]、[[浜松市|浜松]]、[[磐田市|磐田]]、[[豊田市|豊田]]、[[四日市市|四日市]]、[[守口市|守口]]、[[倉敷市|倉敷]]、[[福山市|福山]]、広島、[[周南市|周南]]([[徳山市|徳山]]・[[新南陽市|新南陽]])、[[宇部市|宇部]]、[[下関市|下関]]、[[坂出市|坂出]]、[[四国中央市|四国中央]]([[川之江市|川之江]]・[[伊予三島市|伊予三島]])、新居浜、北九州、[[宮若市|宮若]]、[[苅田町|苅田]]、久留米、大牟田、佐世保、長崎、[[八代市|八代]]、[[中津市|中津]]、[[大分市|大分]]、[[延岡市|延岡]]、[[日向市|日向]]、[[霧島市|霧島]]
 
* 日本国外の例:高雄、[[蔚山広域市|蔚山]]、[[浦項市|浦項]]、[[シュトゥットガルト]]、[[ヴォルフスブルク]]、トリノ、シアトル、[[ミルウォーキー]]、デトロイト、[[イェーテボリ]]
 
 
 
=== 農業・水産業・林業都市 ===
 
経済が第一次産業([[農業]]・[[水産業]]・[[林業]])で成り立つ都市。[[自然環境]]に恵まれた場所に位置する。天候不順の時には経済的打撃を激しく受ける。
 
* 日本の例
 
** 農業:[[近郊農業]](主に[[首都圏 (日本)|東京都市圏]]・[[京阪神]]近郊都市)、[[中標津町|中標津]]、[[鉾田市|鉾田]]、[[小出町|小出]]、[[田原市|田原]]、[[八女市|八女]]、[[みやま市|みやま]]、[[筑後市|筑後]]、佐賀、[[嬉野市|嬉野]]、[[諫早市|諫早]]、[[児湯郡]]([[都農町|都農]]、[[木城町|木城]]、[[高鍋町|高鍋]])、[[えびの市|えびの]]、[[小林市|小林]]、[[都城盆地]](都城、[[曽於市|曽於]]、[[鹿屋市|鹿屋]])、[[南九州市|南九州]]
 
** 水産業:[[稚内市|稚内]]、[[釧路市|釧路]]、根室、[[大間町|大間]]、八戸、宮古、気仙沼、石巻、いわき、銚子、[[三浦市|三浦]]三崎、[[清水区|清水]]、[[焼津市|焼津]]、境港、[[室戸市|室戸]]、[[土佐清水市|土佐清水]]、下関、[[有明海]]沿岸([[柳川市|柳川]]、佐賀、[[鹿島市|鹿島]])、松浦、壱岐、[[臼杵市|臼杵]]、[[津久見市|津久見]]、[[佐伯市|佐伯]]、[[川南町|川南]]、[[日南市|日南]]、[[串間市|串間]]、志布志、[[枕崎市|枕崎]]
 
** 林業:新宮、日田、日南、[[木曽町|木曽]]
 
* 日本国外の例:[[ケープタウン]]、[[セントジョンズ (ニューファンドランド・ラブラドール州)|セントジョンズ]](漁業)
 
 
 
=== 軍事都市 ===
 
[[基地]]や[[兵站]]などの軍事機関が立地している都市。[[陸軍]]、[[空軍]]主体の場合は広大な平地に、[[海軍]]主体の場合は[[軍艦]]の停泊に適した港湾に面して位置する事が多い。
 
* 日本の例:旭川、[[むつ市|むつ]]、[[三沢市|三沢]]、[[横須賀市|横須賀]]、[[相模原市|相模原]]、[[福生市|福生]]、[[舞鶴市|舞鶴]]、広島(第二次大戦まで)、呉、[[春日市|春日]]、久留米、[[玖珠町|玖珠]]、佐世保、[[大村市|大村]]、[[新富町|新富]]、都城、鹿屋、[[名護市|名護]]、[[嘉手納町|嘉手納]]
 
* 日本国外の例:[[キール (都市)|キール]]、[[ウラジオストク]]、[[サンディエゴ]]、[[ノーフォーク (バージニア州)|ノーフォーク]]、[[ヴィスビュー]]、[[オデッサ]]、[[ポーツマス (イングランド)|ポーツマス]]、[[トゥーロン]]
 
 
 
=== 学術都市・研究都市 ===
 
[[計画都市#学術系都市|研究都市]]、[[学術都市]]や[[学術研究都市]]・[[学研都市]]は、[[大学]]を初めとした高等教育機関や[[研究所]]が集まる都市。[[ハイテクパーク]]など。大学の新設や移転と共に付属する研究所が林立し、更に発展して、先端産業の工場が立地する事もある。海外では、名門大学が本拠を置く[[大学都市]]{{Enlink|College town}}('''[[大学町]]'''または'''[[大学街]]''')が存在する。このほかに'''[[学園都市]]'''、'''[[研究学園都市]]'''、'''[[文教都市]]'''といった都市がある。
 
* 日本の例:[[あいの里#学園都市|札幌ニュータウン]]、[[弘前市]]、[[仙台市]]([[学都仙台]])、[[筑波研究学園都市]]([[つくば市|つくば]])、[[国立市]]、[[多摩市]]、[[金沢市]]([[学都]])、[[松本市]]、[[名古屋市]]、[[長久手市]]、[[日進市]]、[[京都市]]、[[関西文化学術研究都市]](大阪学研都市、関西学研都市)、[[播磨科学公園都市]]、[[東広島市|東広島]]、[[若松区|北九州市若松区]]、[[宮崎学園都市]]など
 
* 日本国外の例:[[新竹市|新竹]]、[[モントリオール]]、[[バークリー (カリフォルニア州)|バークリー]]、[[シリコンバレー]]([[サンノゼ]])、[[リサーチ・トライアングル]]([[ローリー_(ノースカロライナ州)|ローリー]]、[[ダーラム (ノースカロライナ州)|ダーラム]]、[[チャペルヒル (ノースカロライナ州)|チャペルヒル]])、[[アナーバー]]、[[カーボンデール (イリノイ州)|カーボンデール]]、[[ボストン]]、[[プリンストン (ニュージャージー州)|プリンストン]]、[[オックスフォード]]、[[ケンブリッジ]]、[[ゲッティンゲン]]、ハイデルベルク、ミュンヘン、ストックホルム、[[ウプサラ]]、[[ルンド]]
 
 
 
=== 資源都市 ===
 
[[地下資源]]を産出するか、産出地に生産要素([[労働力]]・[[資材]]・[[機械]]・[[技術]]など)を供給する都市。資源を運搬する[[鉄道]]・[[船|船舶]]や労働者、資源を利用する[[重工業]]が集まる。産出量が落ちて衰えるなどの問題を抱える事が多い。
 
* 日本の例:佐世保、[[飯塚市|飯塚]]、[[田川市|田川]]、[[直方市|直方]]、大牟田、[[夕張市|夕張]]、[[歌志内市|歌志内]]、いわき、[[高萩市|高萩]]、宇部、松浦(これらは[[炭鉱]])、[[新津市|新津]]([[秋葉区|秋葉]])([[石油]])、[[釜石市|釜石]](鉄鉱)、[[鹿角市|鹿角]](銅鉱)、[[大田市|大田]](銀鉱)、[[菱刈町|菱刈]](金鉱)、秩父、[[美祢市|美祢]]、田川(これらは[[石灰石]])
 
* 日本国外の例:[[アブダビ]]、[[ドバイ]]、[[リヤド]]、[[マラカイボ]]、[[ヒューストン]](これらは石油)、[[ダルース (ミネソタ州)|ダルース]]([[メサビ鉄山]]で産出される鉄鉱石の積出港)、[[スクラントン (ペンシルベニア州)|スクラントン]](石炭)、[[キンバリー]]([[ダイヤモンド]])、[[パース (西オーストラリア州)|パース]]([[西オーストラリア州]]内で産出される金・鉄鉱石・ニッケル・[[アルミナ]]・ダイヤモンド等各種資源の積出港)
 
 
 
=== 観光都市 ===
 
{{main|観光都市}}
 
[[観光地]]を持つ都市。都市の経済が観光業で成り立つため、特に、自然が関わるレジャー(夏の海水浴や冬のスキーなど)では、天候不順などによる経済的打撃が大きい。
 
 
 
#歴史文化的な資源を主とする(寺社・教会や歴史的建造物や街並など)。
 
#海や山などの自然資源を主とする(リゾート都市も含む)。
 
#レジャー産業が発展している(大規模テーマパーク・カジノ・ショッピングモールなど)。大都市近辺に立地する。
 
#伝統工芸、文化、芸術を主とする。
 
#[[祭]]や大規模イベント、スポーツ大会を売りとする。
 
 
 
などのタイプがある。必然的に、一時期に客が集中する現象が起こる。
 
 
 
=== 保養都市 ===
 
保養地のある都市。[[温泉]]や[[高原]]の保養施設が多く立地する都市や、避暑地・避寒地がここに属する。観光都市に含まれることもある。
 
* 日本国外の例:[[ダージリン]]、[[バース (イギリス)|バース]]、[[ホットスプリングス (アーカンソー州)|ホットスプリングス]]、[[バーデンバーデン]]、[[ニース]]、[[カンクン]]
 
* 日本の例については、[[日本の観光地一覧]]を参照されたい。
 
 
 
=== 宗教都市 ===
 
{{main|宗教都市}}
 
 
 
=== 田園都市 ===
 
{{main|田園都市}}
 
 
 
=== その他の都市 ===
 
[[自由都市]]、[[帝国自由都市]](神聖ローマ帝国内)、[[双子都市]]、[[中核都市]]、[[衛星都市]]、[[自治都市]]、[[内陸都市]]など。
 
 
 
== 都市問題 ==
 
[[都市問題]]としての課題に次のようなものがある。
 
* '''[[環境]]問題''':ごみ、[[大気汚染]]、[[水質汚濁]]、廃棄物
 
* '''[[エネルギー]]供給関連''':[[発電]]、[[停電]]
 
* '''[[労働]]問題''':[[不況]]、[[ホームレス]]、[[外国人労働者]]、スラム、[[収入#収入(所得)格差|所得格差]]
 
* '''[[自然災害]]''':[[地震]]、[[台風]]
 
* '''[[セキュリティー]]''':[[犯罪]]、[[麻薬]]、[[テロ]]、[[都市型犯罪]]、[[郊外型犯罪]]
 
* '''住民心理''':[[疎外]]、[[孤独]]
 
* '''インフラストラクチャー''':水(上下水道、工業用水)、交通問題([[渋滞|交通渋滞]]など)
 
* '''都市の経済・都市の構造''':[[住宅]]、人口(増加・減少)、[[景観]]、[[地価]]高騰、郊外化、[[ドーナツ化現象]]、スプロール現象、インナーシティ、[[ジェントリフィケーション]]など
 
 
 
==都市の生物的自然==
 
それぞれの地域は、それぞれに固有の在来の[[生物群集]]を持っているが、[[ヒト]]は自分の周辺にそれらとやや異なった生物群を引き連れることが多い。例えば積極的に育成するものに[[家畜]]や[[作物]]があり、それらを育成するために作る環境にはまた多数の生物が付随して出現する。そのためそこには外来種が多く出現する。さらに、そこから家のみが集中する都市においては、作物や家畜に関わる部分が少なくなった分だけ、さらに自然な生物群集の成立する環境とかけ離れた条件となっている。従ってそこに生活する生物は多くない。しかしながら全く存在しないわけではなく、それなりに独自の生物群集が存在する。このような観点から、都市を一つの自然環境と見なした場合、[[都市生態系]]ということもある。
 
 
 
これは一つにはそのような環境にも耐えられる生物が残ることで成立する。踏まれても枯れない[[オオバコ]]や、アスファルトのひび割れからでも花を咲かせる[[スミレ]]などは都市の道ばたにも出現する。また、[[公園]]などの形で残された緑地にはそれなりに様々な生物が住んでいる。
 
 
 
逆に、人間の作り出した環境条件が好適であるために増えるものもある。例えばヒトの住居は往々にして乾燥した垂直の壁や庇的構造を提供し、[[ツバメ]]は現在ではほとんど人間の作った構造で巣を作る。青木純一が都市で[[ササラダニ]]を採集したところ、コンクリートの上に生えるコケから珍種が発見された。これは後に海岸近くの岩の上などに生息するものであることがわかったという。他に、保温性が高いためにより暖地の生物が都市で繁殖する例もある。[[ゴキブリ]]などもこの例であろう。
 
 
 
== 都市を形容する俗称 ==
 
特定の都市を指し、[[接尾語]]として「○都」「○○の都」「○京」の様に命名している事がある(歴史上の「都」と同意義ではない)。古くは、[[国府]]や守護大名の所在都市に、「府」「陽{{要出典範囲|date=2014年7月|([[洛陽]]つまりその国の都)}}<!-- 多くの場合、命名意図について推測以上の文献は存在しないと思われる。都を意図したのか、「陽」の字義に基づくのか、なんとなく南程度の意味か、単に語感を求めたものか、一般には定めがたい。 -->」を付けた名称もあった。甲府や防府など、現在の都市名に引き継がれているものや町おこし・地域ブランドづくりのために地域の歴史や産業にちなんで名付けられたものもある。
 
=== 「○京」 ===
 
* [[西京]]:山口。[[応仁の乱]]以降、[[大内氏]]が戦乱を逃れた貴族や文人を迎え、文化的に繁栄したため、「西の京」と呼ばれた事に由来する。山口市を指すより、歴史・観光上の美称の色が濃い。
 
* [[中京]]:名古屋の別名として使われる事がある。
 
 
 
=== 「○都」 ===
 
* みやこ(都):普通名詞としては「首都」と同義。限定詞をつけない固有名詞としては、京都を指す。
 
* 古都:日本の都であった都市、または往時の地方の中心都市として一般に認識されている京都市、奈良市、大阪市など。また古都保存法からの見地もある<ref>[http://www.mlit.go.jp/singikai/infra/city_history/historic_climate/hozon/1/images/10.pdf 古都保存法における古都の定義]</ref>。
 
* 方角関連
 
** [[東都]]:東京の別称。
 
** 南都:京都の南方にある都として奈良を指す。「南都北嶺」。
 
** 北都:札幌、秋田、平泉、新潟、(奈良に対して)京都などの企業名に用いられているが、いずれも都市自体の呼称としては一般的ではない。
 
** 西都:[[西都市|西都]]
 
* 都市機能
 
** [[帝都]]:[[天皇]]、[[皇帝]]の住まう都。終戦までは[[東京]]を指す言葉として使われたが、今は殆ど見られない。日本国外では[[長安]]、[[ウィーン]]などにも使われる。
 
** [[商都]]:これも本来一般名詞である。交易が盛んな都市として使われることが多く、大阪や横浜などに使われる。大阪は天下の台所とも呼ばれることもある。
 
** [[軍郷|軍都]]:相模原、呉、佐世保、旭川、三沢、[[習志野市|習志野]]
 
** 港都:函館、小樽、横浜、新潟、名古屋、神戸、高松、門司、博多、長崎 開港された時の港が多い。
 
** 神都:[[伊勢神宮]]があることから、伊勢市の別称。
 
** 仏都:[[善光寺]]があることから、長野市の別称。
 
** [[学都]]:京都、仙台、岡山、金沢、松本
 
** 県都:県庁所在地一般について用いられる。
 
* 工業関連
 
** 工都:日立、東海、四日市、尼崎、新居浜、北九州、大分、延岡 各企業の企業城下町として機能していることが多い。
 
** 陶都:[[瀬戸市|瀬戸]]、[[常滑市|常滑]]、[[甲賀市|信楽]]、[[備前市|備前]]、[[唐津市|唐津]]、[[伊万里市|伊万里]]、[[多治見市|多治見]]、[[土岐市|土岐]]、[[瑞浪市|瑞浪]]
 
** 鉱都:佐世保(かつての炭鉱都市)、[[足尾町|足尾]]
 
** 炭都:[[田川市|田川]]([[筑豊]]最大の炭鉱都市であった)、[[夕張市|夕張]]
 
** 織都/機(はた)の都:桐生
 
** 蚕都:[[上田市|上田]]
 
** 刀都:[[堺市|堺]]、[[関市|関]]
 
** 鋼都:[[安来市|安来]]
 
** 車都:[[太田市|太田]]、[[横浜市|横浜]]、[[豊田市|豊田]]、[[名古屋市|名古屋]]、[[浜松市|浜松]]、[[池田市|池田]]、[[広島市|広島]]、[[鈴鹿市|鈴鹿]]、[[デトロイト]]、[[トリノ]]、[[ミラノ]]、[[ヴォルフスブルク]]、[[ミュンヘン]]、[[シュトゥットガルト|シュツットガルト]]
 
* 自然関連
 
** 岳都/山の都:松本、甲府
 
** 湖都:大津([[琵琶湖]])、浜松([[浜名湖]])、松江([[宍道湖]])
 
** [[泉都]]:[[別府市]]、[[伊東市]]、[[熱海市]]
 
** 氷都:釧路、八戸
 
* 文化関連
 
** 聖都:京都
 
** 俳都:松山
 
** [[球都]]:桐生、[[木更津市|木更津]]、敦賀、松山
 
* その他
 
** 桑都/桑の都:八王子
 
** 柳都:新潟。地元での呼称ではあるが、地域外にも広報中。
 
** [[雷都]]:[[宇都宮市|宇都宮]]
 
** 江都:江戸
 
 
 
=== 「○府」 ===
 
* 甲府:甲府
 
* 信府:松本
 
* 防府:[[防府市|防府]]
 
* [[駿府]]:静岡
 
* 江府:かつての江戸
 
* 別府:別府
 
* 水府:水戸
 
* [[長府]]:長府(現下関市)
 
* 豊府:大分
 
 
 
=== 「○陽」 ===
 
* 宇陽:宇都宮
 
* 武陽:東京(以前の[[江戸]])
 
* 華陽:岐阜<ref>[[金華山 (岐阜県)|金華山]]に由来する。「[[wikt:陽|陽]]」は[[北半球]]において日当たりがよい山の南側、あるいは川の北側を意味する。岐阜のもともとの市街地は金華山の南西を中心に広がっている。</ref>
 
* 尾陽:名古屋
 
* 洛陽:京都<ref>[[洛陽市|洛陽]]にそのままちなむ。[[平安京]]の[[左京]](東側)の称であり、[[右京]](西側)を[[長安]]と称したのと対比したが、右京が衰退して京都の市街地の中心が左京となったことにともない京都全体を「洛陽」と呼ぶようになった、ともされる。</ref>
 
* 崎陽:長崎<!-- この項(もともと五畿七道順を意図していた可能性があるが)都道府県コード順。「摂陽」(大阪)、「紀陽」(和歌山)といった称もあるが、どこまで追加するのが妥当か、判断しがたい。 -->
 
 
 
=== 「○の都」 ===
 
* 音楽の都/楽都:[[仙台]]、[[浜松]]、[[ウィーン]]
 
* 華の都/花の都:京都、東京、パリ、[[フィレンツェ]]。
 
* 霧の都:ロンドン
 
* 永遠の都:ローマ
 
* 芸術の都:パリ、フィレンツェ、ウィーン
 
* 千年の都:京都
 
* 黄金の都/平和の都:平泉
 
* [[水の都]]/水都:大阪、平泉、[[郡上市|郡上]]、広島、新潟、松江、[[大垣市|大垣]]、[[西条市|西条]]、[[徳島市|徳島]]、[[柳川市|柳川]]、熊本、延岡、ヴェネツィア、[[ブルッヘ]](ブルージュ)、ストックホルム、サンクトペテルブルク、[[蘇州市|蘇州]]
 
[[西条市|西条]](地下水が豊富で「うちぬき」と呼ばれる自噴井が多数存在)、大垣(水都タクシー、デリカスイト等所在企業名にも使用)
 
* [[杜の都]]:仙台(特有名称)
 
* [[森の都]]:熊本、ウィーン、シアトル、アトランタ、[[サクラメント (カリフォルニア州)|サクラメント]]、[[メルボルン]]
 
* 杜と水の都:盛岡
 
* 鉄の都:[[八幡東区|八幡]]
 
* 薬の都:[[富山市|富山]]、大阪([[道修町]])
 
* 泉の都:[[済南市|済南]]
 
 
 
=== 音訳 ===
 
また、海外の都市を漢字で音訳する場合、都市名の音の頭文字を漢字に置き換えて、それに「都」「府」「港」を付ける事がある。ただし、これは、古風な表現で現在においては殆ど用いられない。なお、現在での漢字表記を、括弧内に記す。
 
* 紐育:ニューヨーク
 
* 巴里:パリ
 
* 倫敦:ロンドン
 
* 羅馬:ローマ
 
* 伯林:ベルリン
 
* 雅典:アテネ
 
* 維納:ウィーン(維也納)
 
* 寿府:ジュネーヴ(日内瓦)
 
* 桑港:[[サンフランシスコ]](三藩、旧金山)
 
* 羅府:ロサンゼルス(洛杉磯)
 
* 沙都、沙港:シアトル
 
* 波府:ボストン(波斯頓)
 
* 華府:ワシントンD.C.(華盛頓)
 
* 費府:フィラデルフィア
 
* 星港:シンガポール(新嘉坡)
 
* 曼谷:バンコク<!--
 
「河内」は音訳による表記ではないと思われる - * 河内:[[ハノイ]] -->
 
 
 
=== 「○○の大阪」 ===
 
* 山陰の大阪:[[米子市|米子]]
 
* 北陸の大阪:[[高岡市|高岡]]
 
* 東北の大阪:[[酒田市|酒田]]
 
* 伊予の大阪:[[八幡浜市|八幡浜]]
 
 
 
=== 「○○のパリ」 ===
 
* 北米の[[パリ]]:モントリオール
 
* 北米のパリ:[[ケベック]]
 
* 東洋のパリ:[[ホーチミン市|ホーチミン]]
 
* 東洋のパリ:[[プノンペン]]
 
* 中東のパリ:[[ベイルート]]
 
* [[シベリア]]のパリ:[[イルクーツク]]
 
* 南米のパリ:[[ブエノスアイレス]]
 
* 東欧のパリ:[[ブカレスト]]
 
 
 
=== 「○○のヴェネツィア」 ===
 
* 北の[[ヴェネツィア]]:サンクトペテルブルク
 
* 北欧のヴェネツィア:ストックホルム
 
* 東洋のヴェネツィア:蘇州
 
* アメリカのヴェニス:サンアントニオ
 
 
 
=== 「○○のフィレンツェ」 ===
 
* ドイツの[[フィレンツェ]]:[[ドレスデン]]
 
* 日本のフィレンツェ:岐阜
 
 
 
=== 「○○のアテネ」 ===
 
* 北の[[アテネ]]:エディンバラ
 
 
 
=== 「○○のナポリ」 ===
 
* 東洋の[[ナポリ]]:[[鹿児島市|鹿児島]]
 
 
 
=== 「○○の真珠」 ===
 
* [[アドリア海]]の[[真珠]]:ヴェネツィア、[[ドゥブロヴニク]]
 
* [[ドナウ]]の真珠:[[ブダペスト]]
 
* 東洋の真珠:[[マニラ]]
 
* 極東の真珠:ホーチミン
 
 
 
== 行政 ==
 
=== 日本の行政制度 ===
 
[[ファイル:Seireishiteitoshi.png|thumb|250px|日本の政令指定都市の位置。]]
 
* [[政令指定都市]] - 20市
 
** 北海道:札幌
 
** 東北:仙台
 
** 関東:さいたま、[[千葉市|千葉]]、横浜、川崎、相模原
 
** 中部:新潟、静岡、浜松、名古屋
 
** 近畿:京都、大阪、堺、神戸
 
** 中国:岡山、広島
 
** 九州:北九州、福岡、熊本
 
 
 
* [[中核市]] - 41市 <small>※は政令指定都市の人口要件(法定人口50万人以上<ref>本来は将来自治体人口が100万人以上となる都市が指定されており、市町村合併支援プランの運用上では特例中に市町村合併を行った70万人以上(都市圏人口100万人以上)の都市が指定されている。</ref>)については満たすものの指定されていない市</small>
 
** 北海道:旭川、函館
 
** 東北:青森、盛岡、秋田、郡山、いわき
 
** 関東:前橋、高崎、宇都宮※、[[川越市|川越]]、[[船橋市|船橋]]※、[[柏市|柏]]、横須賀
 
** 中部:富山、金沢、長野、岐阜、豊橋、[[岡崎市|岡崎]]、豊田
 
** 近畿:大津、[[高槻市|高槻]]、[[東大阪市|東大阪]]※、[[豊中市|豊中]]、姫路※、西宮、尼崎、奈良、[[和歌山市|和歌山]]
 
** 中国:倉敷、福山、下関
 
** 四国:高松、松山※、高知
 
** 九州:[[久留米市|久留米]]、長崎、[[大分市|大分]]、宮崎、鹿児島※
 
 
 
* [[特例市|施行時特例市]] - 40市 <small>※は中核市の人口要件(法定人口30万人以上)を満たすものの指定されていない市</small>
 
** 東北:八戸、山形
 
** 関東:水戸、つくば、[[伊勢崎市|伊勢崎]]、太田、[[川口市|川口]]※、[[越谷市|越谷]]※、[[草加市|草加]]、[[所沢市|所沢]]※、[[春日部市|春日部]]、[[熊谷市|熊谷]]、厚木、大和、[[茅ヶ崎市|茅ヶ崎]]、[[平塚市|平塚]]、小田原
 
** 中部:[[長岡市|長岡]]、上越、[[福井市|福井]]、甲府、松本、沼津、富士、春日井※、[[一宮市|一宮]]※
 
** 近畿:四日市※、[[茨木市|茨木]]、吹田※、[[寝屋川市|寝屋川]]、[[枚方市|枚方]]※、[[八尾市|八尾]]、[[岸和田市|岸和田]]、[[宝塚市|宝塚]]、[[明石市|明石]]、[[加古川市|加古川]]
 
** 中国:[[鳥取市|鳥取]]、松江、呉
 
** 九州:佐世保
 
 
 
=== 日本国外の都市行政制度 ===
 
大都市や小都市や村落など、規模を問わず、[[基礎自治体]]を同じ名称で呼ぶ国はヨーロッパに多く見られる。
 
 
 
この代表的な国家には、[[フランス]]や[[イタリア]]などがある。これらの国家では、パリやミラノのような大都市でも、[[カンヌ]]のような小都市でも、[[カマンベール]]のような村落でも、全て「'''commune'''(仏:[[コミューン]])」や「'''comune'''(伊:[[コムーネ]])」と呼ばれる。イタリアでは、市役所(・村役場)の[[ウェブサイト]]の[[Uniform Resource Identifier|URI]]において“comune”の後に都市名(・村落名)が付く自治体が多い。
 
 
 
=== 首都以外の特別市 ===
 
一般に、首都は「特別市」として、一市単独で[[州]]・[[道 (行政区画)|道]]を構成する所も多い。しかし、首都以外でも、過密になり大都市となっている市もある。その中にも、「特別市」として、一市単独で州・道を形成する所もある。以下に、その例を挙げる。
 
 
 
* [[釜山広域市]]
 
* 上海市
 
* [[重慶市]]
 
* [[ハンブルク]]<ref name="Hansestadt">[[ブレーメン]]([[ブレーメン州]])と並んで、[[ハンザ同盟]]以来の[[自由都市]]としての地位を現在まで保持している。</ref>
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{Reflist}}
 
 
 
== 参考文献 ==
 
* [[羽仁五郎]]『都市の論理 歴史的条件─現代の闘争』
 
* [[増田四郎]]『都市』
 
* Tertius Chandler, "Four Thousand Years of Urban Growth: An Historical Census", Lewiston, NY: The Edwin Mellen Press, 1987.  ISBN 0889462070
 
* George Modelski, ''World Cities: –3000 to 2000'', Washington DC: FAROS 2000, 2003. ISBN 0967623014
 
  
 
== 関連項目 ==
 
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== 外部リンク ==
 
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[[Category:都市|*]]
 
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[[Category:都市地理学]]
 
[[Category:都市地理学]]

2018/8/23/ (木) 00:15時点における最新版

都市(とし、: city

多くの人口集団をもち,家屋その他の建造物が密集,住民の生産がおもに第2次,第3次産業に依存して発達した集落村落に対する地域社会をさす。

都市を規定するのに,人口の多少をもって基礎とすることは古くから行われているが,国によって必ずしも決っていない。

日本では,だいたい人口3万以上で,中心街を形成し,人口の密集している地域をもって行政上の市制の施行地域の基準としている。都市は政治,経済,文化,交通などの中心となるところが多く,歴史の古いものも多い。

関連項目


外部リンク



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