豊島区

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としまく
豊島区
地方 関東地方
都道府県 東京都
団体コード 13116-4
面積 13.01km2
総人口 298,562
推計人口、2018年4月1日)
人口密度 22,949人/km2
隣接自治体 文京区新宿区中野区北区
板橋区練馬区
区の木 ソメイヨシノ
区の花 ツツジ
豊島区役所
区長 高野之夫
所在地 171-8422
東京都豊島区南池袋二丁目45番1号
北緯35度43分34秒東経139度43分00秒
外部リンク 豊島区

豊島区位置図

― 区 / ― 市 / ― 町・村

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豊島区(としまく)は、東京都西部に位置する特別区の一つ。

概要

東京23区の西北部に位置する。池袋駅を中心とする副都心を擁し、サンシャインシティ豊島区役所などの超高層ビル群が建ち並ぶ。区の中心は地理や行政・民間ともに池袋地区で、2020年春には旧豊島区役所跡地周辺に超高層ビルが建設され、8つの劇場を含む国際的な「文化にぎわい拠点」が開業予定となっている。また、池袋駅西口では三菱地所による池袋駅西口地区再開発事業が計画されており、超高層ビル3棟が駅前に建設される予定となっている。

また、立教大学学習院大学川村学園女子大学東京音楽大学といった教育機関高級住宅街である目白、「おばあちゃんの原宿」として知られる巣鴨、多くの著名人が眠る雑司ヶ谷霊園慈眼寺染井霊園などが存在する。1965年の国勢調査の結果、日本一の人口密度の自治体になった(前回調査までの1位は東京都台東区[1]。2005年の国勢調査では、東京都中野区に次いで国内第二位となったが、2010年の調査で再び人口密度日本一となった。

人口

豊島区(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

昼夜間人口

2005年の夜間人口(居住者)は233,141人であるが、区外からの通勤者と通学生および居住者のうちの区内に昼間残留する人口の合計である昼間人口は378,475人で、昼間人口は夜間人口の1.623倍になる(東京都編集『東京都の昼間人口2005』平成20年発行134,135ページ。国勢調査では年齢不詳者が東京都だけで16万人いる。上のグラフには年齢不詳者を含め、昼夜間人口に関しては年齢不詳者は数値に入っていないので数値間に誤差がある)。

将来像

2014年5月8日、日本創成会議の人口減少問題検討分科会で発表された「2040年における消滅可能性都市」で、東京23区内で豊島区が唯一ランクインした際に、「豊島区消滅する説」などの見出しが用いられて報道がなされた。この集計は、20歳から39歳までの豊島区に居住する女性人口に着眼し、女性居住人口が2040年に半分以下になる市区町村を、国立社会保障・人口問題研究所による人口流出の推計に基づいて公表したものであり、前述のような昼間人口の激しい人の流出入などを考慮しないため選出されたものである。

歴史

区の沿革

ソメイヨシノ(桜)発祥地

日本の国花であるサクラの代表品種、ソメイヨシノは、現在の豊島区駒込から巣鴨の旧染井村が発祥。染井の植木屋が江戸時代後期、交配して生み出した新種がソメイヨシノである。旧染井村では鉢植えをつくることが盛んで、ここでつくられた植木や盆栽は、売りによって江戸中に運ばれていた。1860年(万延元年)に染井を訪れた英国人植物学者、ロバート・フォーチュンはその種類の多さに驚き、世界一とのお墨付きを与えている。また霧島ツツジも多くつくられ、JR駒込駅の土手が春になるとツツジでいっぱいになるのは、その名残である。

地名の由来

ファイル:Tokyo KitaToshima-gun 1889.png
色の塗られた地域がかつての北豊島郡。そのうち、青色の部分が現在の豊島区。

北豊島郡に属する4つの町が合併して東京市に編入される時に、郡名からこの名前が採用された。ただし、豊島区の前身である4町は北豊島郡の一部に過ぎず、元々の北豊島郡は現在の北区から練馬区にかけての広い範囲を含んでいた(右図)。本来の郡の中心地は板橋町であったが、東京市に隣接する4町が郡内で最も発展した地域であったため、4町の区域が「豊島区」と名付けられた[1]

さらに元を辿ると、北豊島郡はかつての武蔵国豊島郡の一部であり、「豊島」が指す範囲はより一層広かった。古代豊島郡の郡衙は現在の北区に置かれ、中世には北区を発祥とし石神井川流域を本拠地とする桓武平氏豊島氏が豊島郡を治めた。北区に豊島という地名があったり、練馬区にとしまえん(豊島氏の城の一つ練馬城の跡地)があったりするのはそのためである。なお、豊島氏は1477年に江古田・沼袋原の戦い太田道灌に敗れて滅亡した。

東京市による最初の区名原案は「池袋区」(いけぶくろく)だった。その後区名案が「目白区」(めじろく)に変更され、その後各所から寄せられた様々な陳情を受け、東京府議会に於いて「豊島区」と再変更され決定された[2]

なお、「豊島」という町名は豊島区にはなく北区にある。遊園地の豊島園も豊島区ではなく、練馬区にある。

地域

町丁

主な公園

  • 池袋の森
  • 目白の森
  • 目白庭園
  • 谷端川北緑道
  • 谷端川南緑道
  • 谷端川親水公園
  • 谷端川第二親水公園

病院

  • 東京都立大塚病院(南大塚2-8-1)
  • 要町病院(要町1-11-13)
  • 総合病院一心病院(北大塚1-18-7)
  • 高田馬場病院(高田3-8-9)
  • としま昭和病院(南長崎5-17-9)
  • 長汐病院(池袋1-5-8)

主な祭事

ナンバープレート

自動車のナンバープレートは練馬ナンバー(東京運輸支局)を割り当てられている。練馬ナンバー割り当て地域は以下の通りである。

  • 新宿区・文京区・中野区・杉並区・豊島区・北区・板橋区・練馬区[2]

プロジェクト

  • 池袋駅西口地区再開発 - 西口駅前に3棟の超高層ビルを建設する予定。三菱地所が事業参画。
  • 旧豊島区役所跡地 - 2020年には約158m、35階建の超高層ビルと8つの劇場がオープン予定。東京建物が事業参画。
  • 南池袋2丁目B地区再開発 - としまエコミューゼタウン(A地区)の南側に隣接する街区。丸紅が事業参画。
  • 南池袋2丁目C地区再開発 - A地区の東側。2棟の超高層ビルを計画中。住友不動産が事業参画。
  • 造幣局東京支局跡地開発 - さいたま市に移転する予定の造幣局跡地の東半分は防災公園を整備する予定。西半分には超高層ビルを建設する予定。
  • 西武池袋旧本社ビル建て替え - 約99m、2018年度完成予定。
  • 池袋駅東西連絡通路 - 池袋駅の上空にデッキを建設する計画。
  • 東池袋四丁目2番街区再開発 - 約130m、35階建て。野村不動産が参画。
  • 東池袋五丁目地区再開発 - 2020年完成予定。

区政

区長

  • 区長:高野之夫 (4期目)
  • 任期:1999年(平成11年)4月27日 - 2015年(平成27年)4月26日[3]

行政機構

  • 区長
    • 副区長
      • 政策経営部
      • 総務部
      • 施設管理部
      • 区民部
      • 文化商工部
      • 清掃環境部
      • 保健福祉部
        • 池袋保健所
      • 子ども家庭部
      • 都市整備部
      • 土木部
      • 会計管理室

区のシンボル「ふくろう」

豊島区はフクロウミミズクを区のシンボルの鳥としており、区内各所にオブジェなどを設置している。区の形が羽を広げたフクロウに似ていることや、郷土玩具「すすきみみずく」が伝わっていること、寄贈されたコレクションを基にした「豊島ふくろう・みみずく資料館」があることなどが理由である。豊島区立舞台芸術交流センターの愛称を「あうるすぽっと」(あうる=owlはフクロウの英名)としているほか、区制70周年記念キャラクターとして2002年にフクロウの「としま ななまる」を制定[4]。2018年にはフクロウを擬人化したキャラクターのコンテストで最優秀作を決め、池袋エリアのPRアニメーション作品を制作する[5]

姉妹都市・友好都市

国内

海外

立法

区議会

  • 定数:36名
  • 任期:2017年(平成29年)5月25日 - 2020年(平成32年)4月30日[3]
  • 議長:木下広(公明党豊島区議団)
  • 副議長:大谷洋子(民主ネット豊島区議団)
会派名 議席数 議員名(◎は幹事長)
自由民主党豊島区議団 9 ◎磯一昭、藤澤愛子、有里真穂、松下創一郎、芳賀竜朗、池田裕一、竹下ひろみ、村上宇一、吉村辰明
公明党豊島区議団 8 ◎高橋佳代子、西山陽介、島村高彦、根岸光洋、西山陽介、辻薫、中島義春、木下広、ふまミチ
日本共産党豊島区議団 6 ◎渡辺くみ子、森とおる、清水みちこ、儀武さとる、小林ひろみ、垣内信行
民主ネット豊島区議団 5 ◎永野裕子、藤本きんじ、村上典子、大谷洋子、山口菊子
都民ファーストの会豊島区議団 4 ◎里中郁男、細川正博、星京子、河原弘明
豊島刷新の会 1 ◎ふるぼう知生
豊島区無所属元気の会 1 ◎小林弘明
社民党 1 ◎石川大我
35

都議会

議員名 会派名 当選回数
本橋弘隆 都民ファーストの会 1
長橋桂一 都議会公明党 5
米倉春奈 日本共産党東京都議会議員団 2

衆議院

議員名 党派名 当選回数 備考
鈴木隼人 自由民主党 2 選挙区

交通

鉄道

夜の池袋駅東口

池袋駅が豊島区の中心駅であり、一日の乗降客数は約264万人(2006年)で、新宿区新宿駅に次ぐ世界第2位である。

JR logo (east).svg

東日本旅客鉄道(JR東日本)

Tokyo Metro logo.svg

東京地下鉄(東京メトロ)

PrefSymbol-Tokyo.svg

東京都交通局

Tōbu Tetsudō Logo.svg

東武鉄道

西武鉄道

※ また、新宿線高田馬場駅の北側(JRを跨ぐ部分)で僅かながら豊島区(高田三丁目)を通過している。

埼京線板橋駅はホームが豊島区にかかっているが、所在地は板橋区である。また、東武東上線下板橋駅の所在地は板橋区ではなく豊島区である。

道路

路線バス

教育

大学

短期大学

高等学校

中学校

小学校

その他の学校

豊島区に本社を置く私塾

豊島区に本社を置く企業

商業施設

東武東上線埼京線など北方面に向かう路線が多数走っていることから埼玉県、東京都北西部、北東部まで巨大な商圏を形成している[6]

公共施設

警察・消防

観光・名所・旧跡

集合住宅

  • 豊島区営ライブピア長崎-斉藤邦彦アンドアソシエイツ、東京都、公営住宅建替え、1996年
  • UR 目白団地-目白 男子単身 賃貸206 1959年 現存 全面建替
  • 都営高松三丁目第4アパート(高松 3-3、2005年)
  • 都営西巣鴨二丁目アパート(西巣鴨 2-23、1970 - 1976 年)
  • 都営北池袋アパート(池袋 1-13、1970年)
  • 都営池袋本町三丁目アパート(池袋本町 3-9、1974年)
  • 都営南大塚二丁目アパート(南大塚 2-36、1971年)
  • 都営北大塚一丁目アパート(北大塚 1-15、1968年)
  • 都営要町二丁目アパート(要町 2-14、1980年)

出身著名人

学者

芸能

宝塚歌劇団

文化人

スポーツ

アナウンサー

政治家

名誉区民

特別区民

※2012年7月、区制施行80年を記念するイベントの一環として、同区に45年在住していた漫画家・横山光輝の作品の主人公たちに特別住民票を発行、特別区民とした[7]

縁のある人物

豊島区を舞台とする作品

脚注

  1. 日本列島「地名」をゆく! 第54回 東京都の区名あれこれ(3)、歴史地名ジャーナル:ジャパンナレッジ、2011年7月22日配信、2012年11月16日閲覧。
  2. なんだこりゃ? 知って驚く東京「境界線」の謎(小林政能 著、実業之日本社 2016年3月1日 刊)p.120 - 121
  3. 3.0 3.1 3.2 東京都選挙管理委員会 | 都内選挙スケジュール | 任期満了日(定数)一覧
  4. 豊島区とふくろうの関係(2018年4月27日閲覧)
  5. 「池袋アニメ『ふくろう』擬人化キャラクターデザインコンテスト」の受賞作品が決定!豊島区(2018年3月12日)2018年4月27日閲覧
  6. 「東京都における繁華街利用実態調査」 - 東京都産業労働局商工部調整課調査分析係(2013年3月)
  7. 豊島区HP『文化・観光』項「横山光輝作品・特別住民票」。期間限定で職員の名刺などにもキャラクターのイラストを印刷したものを使用している。

外部リンク