祭政一致

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祭政一致(さいせいいっち)とは、祭祀政治とが一元化、一体化していること。祭政一致の祭は、「まつり」であり宗教を意味する。政は「まつりごと」、政治を意味する[1]

祭政一致の体制の下では、政治的指導者が同時に宗教的指導者を兼ねている。その思想並びに政治形態はアニミズム宗教で統治される古代社会に多い、日本でも古代の神権政治琉球王国の統治体制に遡ることができる。

日本での祭政一致

慶応4年3月13日、明治新政府は「太政官布達」で祭政一致し神祇官を再興する、と述べる[2]

明治3年1月3日、『宣布大教詔』(大教宣布)でも使われている[3]

出典

  1. 『世界大百科事典』に山田武の署名記事があるほか,無記名ではあるが『マイペディア』などの百科事典,『日本国語大辞典』『広辞苑』などの国語辞典,また新聞報道などにも細部の表現は違うが使われている。
  2. 「此度王政復古,神武創業ノ始ニ被為基,諸事御一新,祭政一致之御制度ニ御復被遊候ニ付テハ,先第一神祇官御再興御造立ノ上……(後略)」安丸良夫宮地正人編『日本近代思想大系5 宗教と国家』425ページ
  3. 「朕恭惟 天神 天祖,立極垂統;列皇相承,継之述之。祭政一致,億兆同心。治教明于上,風俗美于下。而中世以降,時有汚隆,道有顕晦,治教之不洽也久矣。今也,天運循環,百度維新,宜明治教,以宣揚惟神大道也。因新命宣教使,以布教天下。汝群臣衆庶,其体斯旨。」安丸良夫・宮地正人編『日本近代思想大系5 宗教と国家』431ページ

関連項目

参考文献

  • 世界大百科事典&マイペディア 第2版[CD-ROM],ISBN 978-4816981838
  • 広辞苑 第六版 DVD-ROM版,ISBN 978-4001301618
  • 安丸良夫・宮地正人編『日本近代思想大系5 宗教と国家』岩波書店,1988,ISBN 978-4002300054