皮膚

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皮膚(ひふ)

体表をおおう被膜。 (1) 表皮,真皮,皮下組織に分けられ,付属器として汗腺,皮脂腺,爪,毛などがある。表皮は上皮組織から成り,4~5層に分けられる。表皮細胞は最下層の基底層で新生し,次第に上昇して最上層の角質層ではがれ落ちる。真皮は結合組織から成り,乳頭層と網状層に分けられる。皮下組織は主として脂肪組織である。血管は真皮に,神経終末装置は真皮深層から皮下組織にかけて存在する。皮膚の表面には皮膚小陵,皮膚小溝と呼ばれる高まりと溝があり,指紋はこれで形成される。皮膚の役割は,体表にある器官として種々の外的障害から体内を守ること,接触する外界の状況を探知する感覚器であること,体温調節や老廃物の排泄をすること,皮膚呼吸を行うことなどである。 (2) 脊椎動物の皮膚は外胚葉性の表皮と,中胚葉性の真皮および脂肪組織を含む繊維性の皮下組織からできている。そして表皮の粘液層に由来する皮膚腺,真皮内に生じる骨鱗,表皮が角化した爪,角,甲,また羽毛や毛髪などが付属している。哺乳類の皮膚腺には皮脂腺と汗腺とがある。皮膚の機能には体内部の保護のほかに,汗腺などによる分泌,排泄,皮下の触覚小体による感覚,また呼吸,体温調節などがある。