環太平洋合同演習

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RIMPAC2000
RIMPAC2006
RIMPAC2010

環太平洋合同演習(かんたいへいようごうどうえんしゅう、英語: Rim of the Pacific Exercise)は、アメリカ海軍主催によりハワイの周辺海域で実施される各国海軍の軍事演習のこと。リムパック(RIMPAC)とも呼ばれる。

目的

演習の主目的は、参加国間の共同作戦能力の向上にある。

初めて開催されたのは1971年。その後、1974年まで毎年開催されたが、規模の拡大に伴い隔年実施に変更された[1]

日本海上自衛隊が参加したのは1980年からであり、非英語圏からの参加は初であった。現在では非英語圏からも多くの海軍が参加しており、海軍組織を持つ海洋国家同士での親善交流に大きく役立っている。

参加国はアメリカ合衆国の同盟国に限定されているわけではなく、かつての仮想敵国であるロシア中国なども参加した実績がある[2]。これは、同盟国以外の海軍関係者が軍軍関与(mil-mil engagement)を深めることが信頼醸成を促進し、不測の衝突を避けることにつながるとの考えによるもので、演習以外に相互に他国の海軍関係者を広く軍艦に招いて行われるレセプションなどの儀礼で人的交流も行われている[3]。ただし、ロシアと中国は演習中にバルザム型情報収集艦[3]情報収集艦北極星」を派遣したこともあるなど信頼醸成に反する動きも出ている。

過去の参加状況

1971年


1972年


1973年


1975年


1977年


1979年


1980年

前年から連続しての開催であり、当年度から日本の海上自衛隊が参加する。

テンプレート:Country flagnavy

テンプレート:Country data AUS

テンプレート:Country data CAN

  • 艦艇 4隻
  • 航空機 2機

テンプレート:Country data NZL

  • 艦艇 2隻
  • 航空機 2機


1982年

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  • CV-61 レンジャー
  • 巡洋艦 4隻
  • 駆逐艦 15隻
  • 補給艦 7隻
  • 両用艦 11隻
  • 潜水艦 6隻
  • 航空機 180機

テンプレート:Country data AUS

  • 艦艇 5隻
  • 潜水艦 1隻
  • 航空機 8機

テンプレート:Country data NZL

  • 艦艇 2隻
  • 航空機 2機

テンプレート:Country data CAN

  • 艦艇 4隻
  • 航空機 4機


1984年

テンプレート:Country flagnavy

テンプレート:Country data AUS

  • 艦艇 3隻
  • 潜水艦 1隻
  • 航空機 8機

テンプレート:Country data NZL

  • 艦艇 1隻
  • 航空機 2機

テンプレート:Country data CAN

  • 艦艇 4隻
  • 航空機 4機


1986年

イギリス海軍が初参加。ヨーロッパの国家としては初、北大西洋条約機構 (NATO) 諸国としては米国、カナダに続き3例目。

Naval Ensign of Japan.svg 海上自衛隊

テンプレート:Country flagnavy

  • 空母 2隻
  • CG-49 ヴィンセンス他 5隻
  • 駆逐艦 17隻
  • 補給艦 6隻
  • 両用艦 2隻
  • 掃海艇 3隻
  • 潜水艦 7隻

テンプレート:Country data AUS

  • 艦艇 2隻
  • 潜水艦 2隻
  • 航空機 4機

テンプレート:Country data CAN

  • 艦艇 4隻
  • 航空機 2機

テンプレート:Country flagnavy

  • 艦艇 2隻
  • 潜水艦 2隻
  • 航空機 4機


1988年

Naval Ensign of Japan.svg 海上自衛隊

テンプレート:Country flagnavy

  • 空母 1隻
  • BB-63 ミズーリ
  • 巡洋艦 3隻
  • 駆逐艦 18隻
  • 補給艦 1隻
  • 両用艦 3隻
  • 潜水艦 6隻

テンプレート:Country data AUS

  • 艦艇 4隻
  • 潜水艦 1隻
  • 航空機 9機

カナダの旗 カナダ

  • 艦艇 4隻
  • 航空機 2機


1990年

大韓民国海軍が初参加。

Naval Ensign of Japan.svg 海上自衛隊

テンプレート:Country flagnavy

  • 空母 1隻
  • BB-63 ミズーリ
  • 巡洋艦 3隻
  • 駆逐艦 5隻
  • 補給艦 3隻
  • 両用艦 11隻
  • 潜水艦 5隻
  • その他 32隻
  • 航空機 百数十機

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  • 艦艇 4隻
  • 潜水艦 1隻
  • 航空機 3機

テンプレート:Country data CAN

  • 艦艇 7隻
  • 航空機 2機


1992年

Naval Ensign of Japan.svg 海上自衛隊

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  • 空母 2隻
  • 巡洋艦 6隻
  • 駆逐艦 5隻
  • 補給艦 2隻
  • 潜水艦 5隻
  • その他 20隻以上

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  • 艦艇 4隻
  • 潜水艦 1隻
  • 航空機 3機

テンプレート:Country data CAN

  • 艦艇 7隻
  • 航空機 2機


1994年

テンプレート:Country flagnavy

テンプレート:Country data AUS

  • 艦艇 4隻
  • 潜水艦 1隻

テンプレート:Country data CAN

  • 艦艇 4隻
  • 潜水艦 1隻


1996年

チリ海軍が初参加。ラテンアメリカ諸国としては初、非英語圏諸国としては日本、韓国に続き3例目。

Naval Ensign of Japan.svg 海上自衛隊

テンプレート:Country flagnavy


1998年

Naval Ensign of Japan.svg 海上自衛隊

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  • 艦艇 5隻
  • 潜水艦 1隻
  • 航空機 1機

テンプレート:Country data CAN

  • 艦艇 4隻
  • 航空機 1機


2000年

Naval Ensign of Japan.svg 海上自衛隊

テンプレート:Country flagnavy


2002年

Naval Ensign of Japan.svg 海上自衛隊 [4]

  • DDG-174 きりしま
  • DD-155 はまぎり
  • DD-101 むらさめ
  • DD-107 いかづち
  • SS-584 なつしお
  • SH-60J 3機
  • P-3C 8機

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  • 巡洋艦 2隻
  • 駆逐艦 3隻
  • 補給艦 2隻
  • 両用艦 3隻
  • 潜水艦 4隻
  • その他 8隻

テンプレート:Country data AUS

  • 艦艇 4隻
  • 航空機 6機

テンプレート:Country data CAN

  • 艦艇 3隻
  • 航空機 2機


2004年

Naval Ensign of Japan.svg 海上自衛隊


2006年

期間:2006年(平成18年)6月26日-同年7月28日

ペルー海軍が初参加。

当初は、DDG ミサイル護衛艦「きりしま」を含めた護衛艦4隻が参加予定であったが、北朝鮮によるミサイル発射実験に対応するため、「きりしま」は参加を中止し、日本近海に引き返したことが2006年(平成18年)6月29日に発表された。

なお、「きりしま」は6月23日(日本時間で。米国時間では22日。)に、ハワイ沖で行われた海上配備型迎撃ミサイル迎撃実験に参加し、模擬ミサイルの捕捉・追尾に成功していた。[5]

Naval Ensign of Japan.svg 海上自衛隊

テンプレート:Country data AUS

テンプレート:Country data CAN


2008年

シンガポール海軍が初参加。東南アジア諸国としては初。

当初は「CVN-73 ジョージ・ワシントン」が参加予定だったが2008年5月22日中南米沖を航行中に船尾の一角で火災が発生。火災の影響により参加中止(「キティホーク」が急遽代理を務めた)を初め、6月上旬のハワイでの「キティホーク」との交代式の実施、8月19日に横須賀入港・配備が延期となった。

Naval Ensign of Japan.svg 海上自衛隊

  • DDH-141 はるな
  • DDG-174 きりしま
  • DD-156 せとぎり
  • DD-112 まきなみ
  • SS-595 なるしお
  • P-3C 5機


2010年

期間:2010年(平成22年)6月23日 - 8月1日

海上自衛隊は参加するに併せて派遣部隊はカナダ海軍創立百周年記念観艦式へ参加。

テンプレート:Country flagnavy

テンプレート:Country flagnavy

  • WHEC-723 ラッシュ


2012年

期間:2012年(平成24年)6月23日 - 8月3日

この回ではロシア海軍が初参加している。また、中国海軍から人員だけがオブザーバーとして参加した[3]。他にチリ、コロンビア、ペルー、インド、インドネシア、マレーシア、タイ、フィリピントンガ、オランダ、ノルウェーおよびイギリスからも演習に参加している。

テンプレート:Country flagnavy

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2014年

期間:2014年(平成26年)6月26日 - 8月1日

この回では中国海軍が初めて正式参加したが、演習参加艦艇以外に情報収集艦北極星」をも近海へ派遣し、他国艦艇の諜報活動を行ったため顰蹙を買った[3]

日本からは海上自衛隊のほか、陸上自衛隊の西部方面普通科連隊(現 第1水陸機動連隊)が初めて参加した。西普連を海兵隊・海軍陸戦隊と見なすのであれば、アメリカ海兵隊に続き2例目のRIMPAC参加となった。

テンプレート:Country flagnavy

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他にマレーシアオランダペルーフィリピントンガイギリスが演習に参加している。

2016年

期間:2016年(平成28年)6月30日 - 8月4日

計26カ国。デンマークドイツイタリアが初参加。

テンプレート:Country flagnavy

アメリカ空軍

アメリカ海兵隊

テンプレート:Army

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  • WMSL-752 ストラットン

テンプレート:Country data SIN

  • F70 ステッドファスト

テンプレート:Country data THA

  • 派兵部隊

テンプレート:Country data MYS

  • 地上部隊

テンプレート:Country data NED

  • 地上部隊

テンプレート:Country data NZL

テンプレート:Country data COL

  • 派遣部隊

テンプレート:Country data IDN

  • 365 ディポネグロ
  • 地上部隊

テンプレート:Country data BRN

  • 派遣部隊

テンプレート:Country flagnavy

  • 派遣部隊

テンプレート:Country flagnavy

テンプレート:Country data DEN

  • 派兵部隊

テンプレート:Country flagnavy

テンプレート:Country flagnavy

  • 地上部隊
  • 派兵部隊

テンプレート:Country data PHL

  • 派兵部隊

テンプレート:Country data TON

  • 地上部隊


脚注

  1. 米国防総省、太平洋合同演習への中国招待を撤回”. AFP (2018年5月24日). . 2018閲覧.
  2. “中国海軍、環太平洋合同演習に初参加へ”. ロイター (ロイター). (2014年6月9日). http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0EK0JZ20140609 . 2014閲覧. 
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 北村淳、「リムパックで海上自衛隊を露骨に侮辱した中国海軍 海軍の信義を再びないがしろに」『JBpress』、2016年8月4日、日本ビジネスプレス [1]
  4. 海上自衛隊50年史編さん委員会『海上自衛隊50年史 資料編』海上自衛隊幕僚幹監部 p236~p237
  5. The Participants

関連項目