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{{出典の明記|date=2011年7月}} [[ファイル:Abductee families of North Korean abductions.jpg|thumb|日本総領事館脱北者駆け込み事件で日本総領事館に駆け込んだ少女と[[北朝鮮による日本人拉致問題|日本人拉致事件]]で拉致された横田めぐみの家族を[[ホワイトハウス]]に招き会見する[[ジョージ・W・ブッシュ]][[アメリカ合衆国大統領|米大統領]]（2006年4月28日）]] '''瀋陽総領事館北朝鮮人亡命者駆け込み事件'''（しんようそうりょうじかんきたちょうせんじんぼうめいしゃかけこみじけん）は、[[中華人民共和国]][[瀋陽市]]に置かれている[[在瀋陽日本国総領事館]]に[[朝鮮民主主義人民共和国|朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）]]からの[[亡命|亡命者]]（金高哲一家など5人）が侵入・救助を謀った事件。 == 概要 == 2002年5月8日、金高哲一家など5人の亡命者は日本国総領事館に駆け込みを画策、失敗し[[中国人民武装警察部隊]]に取り押さえられた。その際、総領事館の敷地内に無断で足を踏み入れていたこと、逮捕された亡命者が北朝鮮へと送還される可能性があったこと、日本国内の中華人民共和国大使館および駐中[[特命全権大使]]・[[阿南惟茂]]の事件への対応（'''事件発生直前、亡命者が大使館に入ってきた場合は追い返すよう指示を出していた'''<ref>{{Cite news | url = http://www.47news.jp/CN/200205/CN2002051401000407.html | title = 亡命者は追い出せ 阿南駐中国大使が指示 | agency = [[共同通信社]] | publisher = [[47NEWS]] | date = 2002-05-14 | accessdate = 2014-01-29 }}</ref>）を巡り批判、問題が発生した。 「拉致被害者、北朝鮮脱出者の人権と救命のための市民連帯」などを始めとする[[非政府組織|NGO]]によって、事件の始終が[[ビデオカメラ]]で撮影された。 日本総領事館の敷地に入った中国武装警察官に対し、'''応対に出た副領事の宮下謙が、亡命者の取り押さえおよび敷地立ち入りへの抗議を行わず、武装警官の帽子を拾うなど友好的な態度に出た'''映像が、日本のテレビ局により報道され、日本と[[大韓民国]]における批判を呼んだ。 事件が発生した翌日の5月9日夜、抗議に訪れた阿南大使に対し、中国外務省の外務次官補・劉古昌は問題の武装警官が日本総領事館立ち入り許可を得ていないとの前提で対応していたことが後に判明した。劉外務次官補は、火災など緊急の場合においては同意を必要としない、との[[領事関係に関するウィーン条約]]第31条第2項を論拠に挙げている。 その後中国政府は「同意は存在した」と主張を変更。訪中した、現地調査チームトップの外務省[[小野正昭]]官房領事移住部長が、羅田広[[中華人民共和国外交部]]領事司司長と面会し、日本側職員は[[中国人民武装警察部隊]]の警官が瀋陽総領事館に入り亡命者を連行することに同意していないとの日本側調査内容を説明したのに対し、羅司長は、中国側の調査結果と食い違うとし、副領事の同意を得ていたなどとする反論を行った。日本側外務省が情報を小出しにして事態の沈静化を図る。 事件前日の5月7日に、[[中国北方航空6136便放火墜落事件]]が発生しており、領事はこの墜落事件に遭遇した日本人のために[[大連市]]に出張しており、不在であったことも背景として挙げられる。 その後[[大韓民国|韓国]]への亡命が認められた金高哲は、日本での講演に際して、[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]における体制、事件の際の領事館の対応、日本の一部[[マスメディア]]などを批判している。 北朝鮮と同盟関係にある中華人民共和国は、この事態を重く見て、今後同様なことが起こらないよう、領事館の廻りを[[中国人民解放軍]]により厳重警備し、城壁・堀を構築するなど対応を強めている。 == 責任者 == * [[川口順子]]外務大臣 - 給与20%･1月自主返納<ref name="shobu">[https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/gaisho/020704_s2.html 在瀋陽総領事館事件に関する処分 ]外務省平成14年7月4日</ref> * [[竹内行夫]]事務次官 - 厳重訓戒処分・給与20%･1月自主返納<ref name="shobu"/> * [[北島信一]]官房長 - 訓戒処分・給与10%･1月自主返納<ref name="shobu"/> * [[田中均]]アジア大洋州局長 - 訓戒処分・給与10%･1月自主返納<ref name="shobu"/> * [[阿南惟茂]]中国大使 - 厳重訓戒処分・給与20%･1月自主返納<ref name="shobu"/> * [[高橋邦夫 (外交官)|高橋邦夫]]中国公使 - 訓戒処分・給与10%･1月自主返納<ref name="shobu"/> * [[堀之内秀久]]中国課長 - 訓戒処分<ref name="shobu"/> * [[平松賢司]]北東アジア課長 - 厳重注意処分<ref name="shobu"/> == 脚注 == {{脚注ヘルプ}} {{Reflist}} == 関連項目 == * [[亡命]] * [[脱北者]] * [[中華人民共和国]] * [[朝鮮民主主義人民共和国]] * [[外務省]] == 外部リンク == * [http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/shinyo/ 外務省（各国・地域情勢）] * [http://www.shenyang.cn.emb-japan.go.jp/ 在瀋陽日本国総領事館] {{DEFAULTSORT:しんようそうりようしかんきたちようせんしんほうめいしやかけこみしけん}} [[Category:中華人民共和国の事件]] [[Category:日中関係]] [[Category:日朝関係]] [[Category:平成時代の外交]] [[Category:2002年の朝鮮民主主義人民共和国]] [[Category:2002年の中華人民共和国]] [[Category:朝鮮民主主義人民共和国の国際関係]] [[Category:脱北者]] [[Category:瀋陽の歴史|そうりようしかんきたちようせんしんほうめいしやかけこみしけん]] [[Category:和平区 (瀋陽市)]] [[Category:外務省の歴史]] [[Category:2002年の国際関係]] [[Category:2002年5月]]

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