「湿地」の版間の差分

提供: miniwiki
移動先:案内検索
(1版 をインポートしました)
(内容を「 '''湿地'''(しっち、英語wetland) 湿気が多く、じめじめしている土地。 == 関連項目 == * ラムサール条約…」で置換)
(タグ: Replaced)
 
1行目: 1行目:
{{Otheruses|地形|キノコの一種(しめじ)|シメジ}}
 
  
{{出典の明記|date=2012年10月}}
 
  
[[ファイル:Pantanal, south-central South America 5170.jpg|thumb|right|250px|[[パンタナル]]<br />[[雨季]]には総面積約19.5万[[平方キロメートル|km<sup>2</sup>]]にもなる世界最大の湿地帯。2006年4月撮影の[[空中写真]]。]]
+
'''湿地'''(しっち、[[英語]][[wikt:en:wetland|wetland]]
[[ファイル:暑寒別岳 P7020151.JPG|thumb|right|250px|[[雨竜沼湿原]]/[[日本]]の代表的な湿地帯の一つ。2006年7月撮影。]]
 
[[ファイル:Zapata swamp.JPG|thumb|right|250px|{{仮リンク|サパタ湿地|en|Zapata swamp}}<br />[[キューバ]]にある[[カリブ諸島]]最大の湿地であるが、[[気候変動]]によって21世紀後半にはその大半が貴重な[[生物相]]と共に失われてしまう可能性がある。2007年に撮影された[[アメリカ航空宇宙局|NASA]]の[[衛星画像]]。]]
 
[[ファイル:Mont st michel aerial.jpg|thumb|right|250px|[[モン・サン=ミシェル]](手前の小島)と[[サン・マロ]][[湾]]の[[干潟]]<br />[[潮汐]]によって劇的な変化を日々見せるサン・マロ湾一帯は有史以前より[[聖地]]であったが、陸地化は時代を追うごとに進み、[[19世紀]]後半以降は人為の働きも加わって加速的に進捗した。21世紀は一転、潮の満ち干を妨げていた施設を排除して乾燥化を防ぐ方向にある。2006年6月撮影。]]
 
  
'''湿地'''(しっち、[[英語]]:[[wikt:en:wetland|wetland]])は、[[淡水]]や[[海水]]によって冠水する、あるいは定期的に覆われる[[低地]]のことである<ref>Roger Lincoln, Geoff Boxshall and Paul Clark (1998). ''A dictionary of ecology, evolution and systematics'', 2nd ed, Cambridge University Press, p.317.</ref>。[[生物]]、特に[[水生]]生物やそれを餌とする[[鳥類]]の重要な生育・生息場所となる。英語の[[音写]]で'''ウェットランド'''とも呼ばれる。湿地の特徴によって他と区別される地域一帯は、'''湿地帯'''(しっちたい)と呼ばれる。
+
湿気が多く、じめじめしている土地。
 
 
== 定義と範囲 ==
 
湿地から連想する用語として[[湿原]]があげられるが、湿地には幅広い意味があり、その他にも[[湖]]、[[沼]]、[[地下水系]]、[[水田]]、[[ため池]]、[[干潟]]、[[マングローブ]]、[[藻場]]や[[サンゴ礁]]などが含められる。このように湿地の定義や範囲は広く、その適用範囲は状況に応じて様々である。
 
 
 
例えば、[[渡り鳥]]の保全に関する国際[[条約]]である[[ラムサール条約]]の登録対象は湿地であるが、その定義は条文の第1条第1項に示されており、下記のとおりである。
 
 
 
<blockquote>第一条 1 この条約の適用上、湿地とは、天然のものであるか人工のものであるか、永続的なものであるか一時的なものであるかを問わず、更には水が滞っているか流れているか、淡水であるか[[汽水]]であるか鹹水([[塩水]])であるかを問わず、[[沼沢地]]、湿原、[[泥炭地]]又は[[水域]]をいい、低潮時における水深が6メートルを超えない海域を含む<ref>[http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/jyoyaku/rmsl.html 外務省ホームページ]ラムサール条約の日本語訳</ref>。</blockquote>
 
 
 
また、[[環境省]]が選定する[[日本の重要湿地500]]の選定基準1では「湿原・[[塩性湿地]]、[[河川]]・湖沼、干潟・マングローブ林、藻場、サンゴ礁のうち、生物の生育・生息地として典型的または相当の規模の面積を有している場合」としている<ref>[http://www.sizenken.biodic.go.jp/wetland/ 日本の重要湿地500]</ref>。
 
 
 
== 特徴 ==
 
湿地は多様な生物の生育・生息場所や利用環境として重要な場所である。特に[[渡り鳥]]の飛来地として注目されており[[ラムサール条約]]の登録湿地、[[鳥獣保護法]]に基づく[[鳥獣保護区]](集団飛来地)等の登録・指定を受けて、保全・保護の対象となり得る。
 
 
 
また、河川や湖沼などについては「貯水機能」、干潟やマングローブ等については「[[水質]]の浄化機能」を有している他、[[潮干狩り]]や[[釣り]]等の[[レクリェーション]]の場として活用されることも多く、[[人間]]の[[生活]]や活動に対しても重要な位置付けにある。
 
 
 
== 湿地の種類 ==
 
;[[湖沼]]
 
:陸地等に囲まれた閉鎖性の水域である。地理的な隔離がおこりやすいためしばしば[[固有種]]が確認される。
 
;[[湿原]]
 
:湖沼などに土砂や植物の枯死体が堆積したり、河川がせき止められたりして成立したものである。[[高層湿原]]・[[低層湿原]]・[[中間湿原]]等の種類がある。
 
;[[川|河川]]
 
:陸地と海域を連絡する水の流れのことである。内陸と沿岸を行き来する[[魚類]]([[サケ]]・[[ヨシノボリ]]など)や[[甲殻類]]([[モクズガニ]]など)が存在し、[[河川横断構造物]]による上流と下流の分断はその生息に影響を与える。
 
;[[干潟]]
 
:主に河川の河口部や沿岸域に存在する砂泥が堆積した場所のことである。[[底生生物]]を中心とした多様な[[生物相]]とそれらを餌とする[[鳥類]]の生育・生息環境として重要であるとともに、陸地からの過剰な有機物等の浄化作用を有する。また[[アサリ]]や[[ハマグリ]]等の[[二枚貝]]が豊富であり、[[潮干狩り]]が行われる。広義ではWetlandに含まれるが、日本語の「干潟」に対応するのは"Tidal flat"である。
 
;[[マングローブ]]
 
:主に[[熱帯]]から[[亜熱帯]]の[[汽水域]]に分布する森林のことである。俗にマングローブ植物と言われる特徴的な植物群が生育するとともに、多くの動物の生息環境を提供している。東南アジアなどでは漁場として重要であるとともに、高波や台風などを防除する役割も有する。
 
;[[藻場]]
 
:主に水深20mまでの海底に立地する[[海草]]や[[海藻]]が繁茂した地域である。陸地における[[森林]]と同様な機能を有し、[[酸素]]の供給や[[炭素]]の貯蓄等が行われる。また、藻場そのものが[[魚類]]や[[ウミガメ]]等の餌となる他、多くの海生動物の生息環境としても重要である。また[[ヒジキ]]や[[アオサ]]等の食用となる[[藻類]]の採取場所ともなる。
 
;[[サンゴ礁]]
 
:主に[[熱帯]]から[[亜熱帯]]の[[浅海]]域に分布する[[サンゴ]]の群落である。藻場と同様に[[酸素]]の供給機能や[[炭素]]の貯蓄機能を有する。また多様な生物に対して生息・繁殖・採餌環境を提供している。[[スクーバダイビング|ダイビング]]の場としても利用されている。
 
 
 
== 湿地の開発と保全 ==
 
上述のように、湿地は生物の生育・生息環境として重要な地域であると同時に、人間の利用の場としても重要であり、しばしば開発の対象となる。たとえば河川などは[[ダム]]の設置、干潟やマングローブなどは沿岸海域の[[埋立]]などが行われている。そのため、多数の条約や法令等により湿地の保全・保護が図られており、いくつかの地域では[[ラムサール条約]]や[[鳥獣保護区]]等の登録・指定を受けている。
 
 
 
また、サンゴ礁に関しては直接的な開発行為の他に[[オニヒトデ]]による捕食や海水温の上昇に伴う[[白化現象]]による影響も懸念されており、[[沖縄県]]に位置する[[石西礁湖]]では、[[自然再生]]事業が推進されているほか、[[西表石垣国立公園]]の海中公園地域にも含められている。
 
 
 
== 世界の湿地 ==
 
; 世界最大級の湿地
 
* [[パンタナル]] :総面積 140,000 - 195,000[[平方キロメートル|km<sup>2</sup>]]。世界最大の湿地。
 
* [[スッド]] :総面積 30,000 - 130,000km<sup>2</sup>。
 
* [[ニジェール内陸デルタ]] :総面積 78,000km<sup>2</sup><ref>
 
{{Cite web |date=1992-07 |title=ニジェール共和国 地下水モニタリング・ネットワークシステム建設計画及びギダン・マガジダリハビリ計画 プロジェクト ファインディング調査 報告書 |url=http://www.adca.or.jp/page/pf/info_PF_H04/04kiso13.pdf |format=pdf |work=(公式ウェブサイト)|publisher=社団法人 海外農業開発コンサルタンツ協会[http://www.adca.or.jp/] |accessdate=2012-10-12}}</ref>。
 
 
 
== 湿地と地名 ==
 
{{要出典範囲|date=2016-01|「[[地名]]は土地の[[履歴書]]」という表現があるが、洋の東西を問わず、古くから引き継がれてきた伝統的地名というものはその土地の過去における有り様を伝えていることが少なくない。[[日本]]を例にとれば、[[北関東]]から[[北海道]]にかけてもともと湿地であった所の地名は「〜谷地(やち)」と付けられている}}
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{reflist}}
 
 
 
== 参考文献 ==
 
{{参照方法|date=2012年10月}}
 
* 生物多様性政策研究会編 『生物多様性キーワード事典』中央法規出版、2002年、56-65頁、ISBN 4-8058-4422-1。
 
  
 
== 関連項目 ==
 
== 関連項目 ==
{{Commonscat|Wetlands}}
 
 
* [[ラムサール条約]]
 
* [[ラムサール条約]]
 
* [[鳥獣保護区]]
 
* [[鳥獣保護区]]
* [[日本の重要湿地500]]
 
 
== 外部リンク ==
 
* {{EoE|Wetland|Wetland}}
 
  
  
 
{{地形}}
 
{{地形}}
 
+
{{テンプレート:20180815sk}}
 
{{DEFAULTSORT:しつち}}
 
{{DEFAULTSORT:しつち}}
 
[[Category:湿地|*]]
 
[[Category:湿地|*]]
 
[[Category:生物多様性]]
 
[[Category:生物多様性]]
{{Biosci-stub}}
 
{{env-stub}}
 
{{geo-stub}}
 

2018/10/26/ (金) 23:45時点における最新版


湿地(しっち、英語wetland

湿気が多く、じめじめしている土地。

関連項目




楽天市場検索: