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{{Infobox 空港 <!-- InfoboxについてはWikipedia:ウィキプロジェクト 空港・飛行場を参照。-->
 
{{Infobox 空港 <!-- InfoboxについてはWikipedia:ウィキプロジェクト 空港・飛行場を参照。-->
 
| 名前 = 東京国際空港<br />Tokyo International Airport<br />(羽田空港 Haneda Airport)
 
| 名前 = 東京国際空港<br />Tokyo International Airport<br />(羽田空港 Haneda Airport)
| 画像 = [[ファイル:Haneda kokusaisen entrance.png|250px]]<br />[[ファイル:Haneda_Airport_Terminal1_MarketPlace.jpg|250px]]<br/>[[ファイル:Haneda terminal ii.jpg|250px]]
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'''東京国際空港'''(とうきょうこくさいくうこう、{{lang-en|Tokyo International Airport}})は、[[東京都]][[大田区]][[羽田空港 (大田区)|羽田空港]]にある日本最大の[[空港]]。[[通称]]は'''羽田空港'''(はねだくうこう、{{lang-en|Haneda Airport}})であり、単に「'''羽田'''」と呼ばれる場合もある。[[空港法]]第4条に定める「国際航空輸送網又は国内航空輸送網の'''拠点'''となる空港」の一つであり、同国の[[国土交通大臣]]が設置・管理する<ref>[http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=331AC0000000080#23 空港法 第4条]</ref>。なお、通称の「羽田空港」は当空港周辺の旧町名「[[羽田町]]」に由来する。
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'''東京国際空港'''(とうきょうこくさいくうこう、{{lang-en|Tokyo International Airport}}
  
== 概要 ==
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東京都大田区の南東,六郷川河口左岸の三角州と埋立地にある[[国際空港]]。2008年の空港法で定められた[[拠点空港]]の国管理空港で,旧[[第1種空港]]にあたる。総面積 12.71km<sup>2</sup>。その所在地から羽田空港として知られている。1931年日本最初の国営飛行場として開かれ,第2次世界大戦後アメリカ軍に接収され 1952年に返還,東京国際空港として日本の空の玄関となった。国内線はもとより国際線も乗り入れていることから発着容量の限界を迎え,1978年国際線のほぼすべてが新東京国際空港([[成田国際空港]])に移った。しかし,その後も国内線の発着が増えたことにより,空港機能の増強と騒音問題解消のため,1984年沖合い展開工事を開始。1988年7月新 A滑走路(3000m)の供用が始まり,1993年9月にはビッグバードの愛称をもつ新旅客ターミナルが完成,さらに 1997年3月新 C滑走路(3000m),2000年3月新 B滑走路(2500m)が供用を開始した。2004年12月には第2旅客ターミナルなどが完成,乗降ゲートも増えほぼ 9割の便がターミナルビルから直接航空機に搭乗できるようになった。その後もさらなる需要の増大に対応すべく再拡張・国際化事業が進められ,2010年10月 D滑走路(2500m)と国際線ターミナルの供用を開始した。乗り入れ要求が多いため「混雑飛行場」と規定され,5年ごとに発着枠の再配分が行なわれている。都心とは東京モノレール,首都高速道路,京浜急行羽田線で結ばれている。
[[ファイル:Tokyo Haneda International Airport.jpg|thumb|東京国際空港鳥瞰。]]
 
[[1931年]][[8月25日]]に「'''東京飛行場'''」として正式開港して以来、[[日本]]最大かつ[[東京]]、[[首都圏 (日本)|首都圏]]を代表する空港で、2017年の乗降客数では世界で[[規模別の空港一覧|4番目]]に利用の多い空港となっている<ref>{{Cite news|title=国際空港評議会:羽田旅客数、世界4位浮上 LA抜く - 毎日新聞|url=https://mainichi.jp/articles/20180410/k00/00m/040/136000c|accessdate=2018-04-10|language=ja-JP|work=毎日新聞}}</ref>。[[全日本空輸]]と[[日本航空]]、[[スカイマーク]]、[[ソラシドエア]]、[[AIRDO]]の国内線[[ハブ空港]]である。
 
 
 
年間の[[航空機]]発着回数は約38万4000回、航空旅客数は約6,670万人<ref name="mlit001012970">{{Cite press release|title=暦年・年度別空港管理状況調書|publisher=国土交通省航空局|date=|url=http://www.mlit.go.jp/common/001012970.pdf|format=PDF|accessdate=|archiveurl=https://web.archive.org/web/20131101092822/http://www.mlit.go.jp/common/001012970.pdf|archivedate=2013年11月1日|deadlinkdate=2017年10月}}</ref>でそれぞれ国内最大(2位はいずれも成田国際空港)。航空貨物取扱量は約84.4万トン<ref name="mlit001012970" />で国内第2位(1日あたり約2246トン。1位は成田国際空港)。定期乗り入れ航空会社以外のチャーター便や[[ビジネスジェット]]の乗り入れも行われている。
 
 
 
[[皇族]]や[[内閣総理大臣]]などが[[日本国政府専用機|政府専用機]]を使用する場合や、[[要人|国賓や公賓]]が専用機や特別機で訪日する際はほとんどの場合、羽田空港を使用する<ref>ただし、[[要人|公式実務訪問賓客・実務訪問賓客・外務省賓客]]などは通常成田空港を使用する。</ref>。これは羽田空港の方が成田空港より都心に近く沿道の警備が容易なためである。このため、専用施設としてVIP機専用スポット (V1・V2) や旅客[[空港ターミナルビル|ターミナルビル]]とは別棟の中に設けられた貴賓室がある。
 
 
 
日本では数少ない24時間運用が可能な空港の1つである<ref>ほかには[[関西国際空港]]、[[中部国際空港]]、[[新千歳空港]]、[[北九州空港]]、[[那覇空港]]。メンテナンスや騒音の影響で完全な24時間運用が可能なのはこのうち関西国際空港のみ。</ref>が、深夜から未明の時間帯にかけては国際線や貨物便<ref>[[ヤマト運輸]]の「[[超速宅急便]]」などの高速宅配サービスが行われている。</ref>が発着するのみとなっている。国内線の各旅客ターミナルビルの開館時間は、定期便の運航時間帯に合わせ、第1旅客ターミナル・第2旅客ターミナルとも5:00 - 24:00ごろとなっている。国際線ターミナルビルの開館時間は24時間である。
 
 
 
空港の設置および空港機能の管理・運用については[[国土交通省]][[地方航空局|東京航空局]]東京空港事務所が行なっているが、各ターミナルビルの管理・運用についてはそれぞれ次のようになっている。
 
 
 
{| class="wikitable"
 
!
 
!施設
 
!管理・運用会社
 
!備考
 
|-
 
|{{nowrap|国内線地区}}
 
|{{nowrap|国内線各ターミナルビル}}
 
|[[日本空港ビルデング]]株式会社
 
|
 
|-
 
|rowspan="3"|国際線地区
 
|国際旅客ターミナルビル
 
|[[東京国際空港ターミナル]]株式会社(TIAT=ティアット)<ref>同社への出資については上記の日本空港ビルデングのほか、[[成田国際空港 (企業)|成田国際空港株式会社]]なども参加している。</ref>
 
|rowspan="3"|2010年10月に開業。日本の空港としては初の[[PFI|PFI事業]]として、国との間で事業契約を締結した民間事業者が建設・管理・運用を行なっている。
 
|-
 
|国際貨物ターミナルビル
 
|{{nowrap|東京国際エアカーゴターミナル株式会社}}
 
|-
 
|国際線地区エプロン
 
|羽田空港国際線エプロンPFI株式会社
 
|}
 
 
 
東京空港事務所においては羽田空港に関する[[飛行場管制]]業務のほか、羽田空港、成田空港、[[下総飛行場]]、[[木更津飛行場]]、[[館山飛行場]]に関する[[進入・ターミナルレーダー管制]]業務を実施している。
 
 
 
また、伊豆諸島の各小規模空港([[リモート空港]])に関する情報提供等を[[航空管制運航情報官]]が実施している。なお、[[コールサイン]]について、[[新島空港]]、[[神津島空港]]は「伊豆リモート」、[[三宅島空港]]は「三宅リモート」、[[八丈島空港]]は「八丈リモート」を使用する。
 
 
 
羽田空港は[[東京都区部|東京23区]]内にあり利便性が高い反面、騒音問題・増便規制・小型機の乗り入れ禁止などのいわゆる[[羽田空港発着枠]]問題といった緊急に解決が必要な問題が存在する(航空法上の[[混雑空港]]([[国際航空運送協会|IATA]]のWSGで最も混雑レベルが激しい「レベル3」<ref>{{Cite web |date= |url=http://www.schedule-coordination.jp/jpn/about/pdf/brochure(JPN).pdf |title=国際線発着調整事務局の業務概要 |format=PDF |publisher=国際線発着調整事務局(JSC) |accessdate=2017-02-01}}</ref>)にあたる)。これらの問題を解決するため、現在までに[[#沖合展開事業|沖合展開事業]]や[[#再拡張事業|再拡張事業]]、[[横田飛行場#横田空域|横田空域]]の調整が行われている。空港騒音に関しては羽田空港一帯(羽田空港一丁目 - 羽田空港三丁目、これらに接する地先及び水面)のみ[[騒音規制法]](昭和43年法律第98号)第3条第1項の規定に基づき、大田区長が指定する地域から除外されている。
 
 
 
羽田空港の敷地面積は約1,522ヘクタール<ref>{{Cite web |url=http://www.cab.mlit.go.jp/tcab/conditions/04_kanto/02_haneda.html |title=東京国際(羽田)空港|国土交通省東京航空局 |publisher=国土交通省東京航空局 |accessdate=2015-12-01}}</ref>、埋め立てによる拡張により[[成田国際空港|成田空港]]を超える日本最大の面積の空港となり、大田区全体の面積のおよそ4分の1を占める。
 
 
 
2014年、[[スカイトラックス]]が実施した「Global Airport Ranking 2014」において日本の空港として初めて世界最高水準の5つ星を獲得した<ref>{{Cite web |url=http://www.airlinequality.com/AirportRanking/hnd.htm |title=Tokyo Haneda International Airport 5-Star Airport Ranking |language=英語 |publisher=SKYTRAX |accessdate=2015-12-01}}</ref><ref>{{Cite web |url=http://www.aviationwire.jp/archives/44623 |title=羽田空港、日本初の5つ星 スカイトラックス調査 |publisher=Aviation Wire |date=2014-08-29 |accessdate=2015-12-01}}</ref>。<!--* 米情報サイト「Flight State」で、世界35カ国の国際空港のうち、定時運航率の高かった空港2位に選ばれた<ref>[http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=78007&type= 世界最大・最新鋭の空港を擁する中国、サービス悪くフライトの遅延も常態化―華字メディア] 配信日時:2013年10月18日 8時31分</ref><ref>[http://www.cnn.co.jp/business/35034657.html 空港の定時運航率、「最悪」は中国 航空会社も同様 米調査
 
2013.07.13 Sat posted at 17:37 JST]</ref>。(95.04%、因みにトップは[[大阪国際空港|大阪国際空港(伊丹空港)]]の95.88%で、[[成田国際空港]]は86.38%。)-->
 
 
 
2018年3月、スカイトラックスは、世界の空港ランキングでは2017年の第2位から順位を落として第3位として選出したものの、世界で最も清潔な空港では第1位として選出した<ref>[https://edition.cnn.com/travel/article/worlds-best-airports-2018/index.html World's best airports for 2018 named by Skytrax] CNN travel 2018年3月22日</ref>。
 
 
 
== 歴史 ==
 
=== 羽田飛行場開港 ===
 
[[ファイル:Haneda stadium.jpg|thumb|220px|羽田運動場。]]
 
[[ファイル:Japanese writers at Haneda.JPG|サムネイル|東京飛行場で撮影される[[菊池寛]]ら(1931年)]]
 
[[ファイル:Haneda Airfield in 1933.JPG|thumb|220px|エプロンと滑走路(1933年)右奥に「トウキヤウ」の文字が確認できる。]]
 
[[ファイル:Haneda Airfield 1937.jpg|thumb|220px|ターミナルおよび[[日本航空輸送]]の格納庫。左は同社の[[フォッカー スーパーユニバーサル]](1937年)。]]
 
開港する前の旧地名は東京府羽田江戸見町(鈴木新田字江戸見崎)、羽田穴守町、羽田鈴木町(鈴木新田字宮ノ下・辰巳ノ方・巽ノ方・明神崎・鈴納耕地・堤外東南)、羽田御台場、鈴木御台場(鈴木新田字御台場・御台場耕地・辰巳島)、猟師町御台場(羽田猟師町)であった。
 
 
 
1917年には航空の父とよばれた[[長岡外史]]が所沢につくった空港につづき、日本飛行大学校がこの地に開校、「羽田飛行場」と呼ばれた飛行訓練施設が置かれた<ref>[[#keikyu110|京急電鉄(2008)]]、P21。</ref>。飛行訓練が行われたものの、民間の旅客機の離着陸はまだ行われていなかった。また、[[大正|大正時代]]には[[羽田運動場]]が羽田飛行場の近隣に存在したが、後に空港の拡張に伴い運動場用地が買収されている<ref name="keikyu110-24">[[#keikyu110|京急電鉄(2008)]]、P24。</ref>。1923年の関東大震災の時に、鉄道が壊滅的被害をうけ、飛行機で物資を届けることを長岡外史が思いつき、戦前の羽田飛行場のサイズに拡張整備された。同じ頃、航空事故安全のための神社も建立された。
 
 
 
=== 正式開港 ===
 
1931年8月25日、羽田飛行場のある[[東京府]][[荏原郡]]羽田町鈴木新田字江戸見崎(国際線ターミナル地区付近 翌年に東京府[[東京市]]蒲田区羽田江戸見町となる。)に日本初の国営([[逓信省]]管轄)民間航空専用空港'''東京飛行場'''(羽田飛行場)が正式に開港した<ref name="keikyu110-22">[[#keikyu110|京急電鉄(2008)]]、P22。</ref>。現在の旧整備場地区に位置していた。日本の民間航空黎明期における重要な飛行場であった(面積53haに全長300m、幅15m滑走路1本<ref name="keikyu110-22" />)。ただ、滑走路以外には草が生い茂っていた上、[[無線通信|無線]]による[[航空交通管制|管制]]が行われていないため[[管制塔]]もなかったなど、設備は簡素なものであった<ref name="keikyu110-22" />。記念すべき第1便は[[日本航空輸送]]の[[大連]]行き定期便であったが、当時の航空運賃は非常に高額で乗客がいなかったため、代わりに大連のカフェに送る[[マツムシ|松虫]]や[[スズムシ|鈴虫]]6000匹が載せられた<ref name="keikyu110-22" />。
 
 
 
個人の利用としては1931年8月29日、広島の飛行場から[[マルガ・フォン・エッツドルフ]]が到着している。
 
 
 
=== ハブ空港 ===
 
1933年には、当時「空の都」として名高かった[[北多摩郡]][[立川市|立川町]]、[[砂川町|砂川村]]の[[立川飛行場]]の民間航空部門が移駐してきた。この頃には日本航空輸送や[[満州航空]]の[[ハブ空港]]となり、[[大阪]]や[[福岡]]、[[台北]]や[[京城]]などの国内主要都市に向けた国内線のみならず、[[満州国]]や[[中華民国]]、[[タイ王国]]や[[フランス領インドシナ]]へ向けた国際線の運航も活発化し、これに併せて「東京国際飛行場」と呼ばれるようになったほか<ref>[http://www.tt-museum.jp/haneda_01.html 羽田空港半世紀の歴史]</ref>、ターミナルやハンガー、滑走路や各種航法設備などの充実が行われた。
 
 
 
また、[[1930年代]]後半に同盟関係を結び、その後[[第二次世界大戦]]では[[枢軸国]]同士として一緒に戦うこととなった[[ドイツ]]との直行便の就航も計画されたが、その後の国際情勢の悪化のためにこれは実現されなかった。しかし[[大日本航空]](日本航空輸送の後身)が就航していたタイの[[バンコク]]で、[[ヨーロッパ]]各都市へ向かう[[イギリス]]の[[ブリティッシュ・エアウェイズ|インペリアル航空]]などの国際線と接続することとなった。
 
 
 
この様な国内外の民間航空の発展に伴い、[[北東アジア]]におけるハブ空港としての発展が期待され、1938年に第一次拡張(面積約22万坪、滑走路を600 mから800 mへ延長)し<ref name="kanpou9455">『官報資料版』1958年7月1日第9455号付録、4ページ</ref>、1939年には2本目の滑走路が完成した。同時にターミナルの増築や航法支援施設の整備も進められた。また1937年5月には欧亜連絡飛行を行った「[[九七式司令部偵察機#神風号|神風号]]」の帰着地に、同月にはのちに公認世界記録を樹立する「[[航研機]]」の初飛行場所に、1939年8月には世界一周飛行に向かった「[[九六式陸上攻撃機|ニッポン号]]」の発着地となるなど、日本の航空史に名を残す偉業の舞台となった。
 
 
 
=== 戦時下 ===
 
1937年7月に始まった[[日中戦争]]以降も内際の民間航空輸送は引き続き行われているが、戦時体制のため日本航空輸送は[[国際航空]]などと合併し[[国策会社]]の大日本航空となり、日本国内における航空輸送事業は同社によって統一営業されることとなった。なお、当時羽田を上回る大飛行場の建設工事が現在の[[江東区]][[夢の島]]で進められていたが、戦争の影響で工事が中断したため、引き続き羽田が帝都の航空交通の中心として使われ続けることとなった。
 
 
 
1940年9月には国産旅客機[[三菱重工業|三菱]] [[三菱MC-20|MC-20]]の完成披露式が、同月28日の航空日(のちの[[空の日]])には[[朝日新聞社]]主催の航空ページェントが開催された。後者では[[MF.7 (航空機)|モーリス・ファルマン機]]や[[鹵獲]]機[[I-16 (航空機)|ポリカルポフI-16]]が飛行し、また[[陸軍飛行戦隊|陸軍航空部隊]]の[[戦闘機]]・[[爆撃機]]によるアクロバット飛行・展示飛行や[[東京湾]]上での実弾演習が披露されている。なお、航空ページェントを報じる10月1日公開の[[ニュース映画]]『[[日本ニュース]]』第17号では本地を「羽田の東京空港」と紹介している。
 
 
 
1941年1月より、大日本航空が日本の[[委任統治]]領の[[サイパン]]や[[パラオ]]を経由して[[ジャルート環礁]]までの定期旅客便を[[九七式飛行艇|川西式四発飛行艇]]により就航させたが、羽田には[[飛行艇]]の施設がなかったため[[横浜港]]発着であった。1941年10月には[[大日本帝国海軍|海軍]]航空要員の訓練を行う[[霞ヶ浦海軍航空隊]]の一部が分遣隊として移駐<ref>[[#keikyu110|京急電鉄(2008)]]、P25。</ref>、[[軍用飛行場]]としても使用されることとなり、同年12月に[[太平洋戦争]]([[大東亜戦争]])が勃発すると日本の民間航空は事実上停止した。
 
 
 
これ以降終戦までの間は、国内線や同盟国の満州国やタイ王国の他に、[[香港]]や[[ジャカルタ]]、[[マニラ]]や[[シンガポール]]などこれまでイギリスや[[アメリカ合衆国|アメリカ]]、[[オランダ]]の[[植民地]]であったが、[[南方作戦]]で[[日本軍]]が占領した[[東南アジア]]各都市や、[[ニューギニア]]の[[ウェワク]]や[[ラバウル]]といった日本軍勢力圏へ向けて[[福岡第一飛行場]]をハブとし、[[大日本帝国陸軍|陸軍]]の特務航空輸送部が定期便を就航させている(徴用された大日本航空が委託運航)。
 
 
 
また、南方作戦で鹵獲された[[アメリカ軍]]や[[国民革命軍|中華民国軍]]、[[オランダ軍]]や[[オランダ領インド航空]]の[[ボーイング]][[B-17 (航空機)|B-17]]や[[カーチス・ライト]][[P-40 (航空機)|P-40]]、[[ダグラス DC-5]]などの展示会も行われた。大戦末期には[[日本本土空襲|日本本土を空襲]]や[[機銃掃射]]する[[連合国]]軍機の爆撃目標となったため、空港内外に陸海軍が[[高射砲]]・[[対空砲|高射機関砲]]を配置しこれに備えた<ref name="keikyu110-24" />。
 
 
 
=== 進駐軍による強制接収 ===
 
[[ファイル:Otorii 02.jpg|thumb|220px|西側の[[東京都道311号環状八号線|環八通り]]からの入口脇に置かれている大鳥居。]]
 
[[第二次世界大戦]]終結後、[[連合国軍占領下の日本|連合国による占領下におかれた日本]]は[[一般命令第一号]]により飛行場や航空施設の保存を命じられた。東京飛行場については1945年9月12日に連合国への引き渡しが命じられ、翌13日には[[自動小銃]]で武装した兵士らが[[ジープ]]で乗り付けて飛行場にいた者を追い出して接収した<ref name=":0" />。
 
 
 
東京飛行場は日本に駐留する連合国軍(実態は関東地域の占領を担当した[[アメリカ軍|米軍]])が使用する基地となり、'''ハネダ・アーミー・エアベース'''(''Haneda Army Airbase''、羽田陸軍航空隊基地)と呼ばれることとなった。なお、飛行場の正式名称に「羽田」が用いられたのは、このときが初めてである<ref name=":0" />。
 
 
 
しかし、アメリカから見て当時の東京飛行場の規模(面積72ha)はローカル空港程度でしかなく、早急な機能拡張が求められた。そのため、12日の引き渡し命令の対象は、既存の飛行場施設に留まらず、拡張用地確保を目的として隣接する3町(羽田鈴木町・羽田穴守町・羽田江戸見町)をも含んでいた。この地区には1200世帯・3000人が居住していたが、[[敗戦国]]であった日本に拒絶の余地はなく、終戦を迎えたばかりの対象住民らは同21日に[[日本の警察|警察]]から口頭で'''12時間以内の退去'''を知らされた。その後[[大田区|区役所]]と警察を介して行われた交渉によって制限時間が48時間以内に延長されたが、それ以降立ち入った者に生命の保証はないとの条件が付けられた。住民らは短時間のうちに家財を[[リヤカー]]や舟に積んで立ち退くことを余儀なくされた<ref name=":0" /><ref name=":1">{{Cite web|url=https://aoitrip.jp/haneda-otorii|title=羽田の大鳥居|Haneda Otorii|accessdate=2018-03-08|date=2016-12-11|publisher=aoitrip.jp}}</ref><ref name=":2">{{Cite web|url=https://abhp.net/air/Air_Haneda_900000.html|title=羽田空港 (東京国際空港) 拡張の歴史|accessdate=2018-03-13|date=|publisher=ABHP.net}}</ref>。
 
 
 
制限時間経過後も忘れ物を取りに命懸けで戻る者がいたこと等から、その後[[連合国軍最高司令官総司令部|GHQ]]から日中に限り町への出入りが1週間だけ認められたというが、住民の退去後旧居住区は稲荷橋に設けられた入場ゲートや武装した米軍[[憲兵]]によって封鎖され、住民たちは完全に排除された<ref name=":0" />。
 
 
 
何ら補償も行われないまま<ref>{{Cite web|url=http://www.komei.or.jp/km/oota-tajima-kazuo/2015/12/09/|title=地域を語る会|accessdate=2018-03-08|date=2015-12-09|publisher=公明党 田島和雄 公式ホームページ}}</ref>この地を追われた旧住民らは、住居が米軍の巨大な[[ブルドーザー]]や[[ショベルカー]]によって軒並み取り壊されていく様を[[海老取川]]の対岸から見守ることしかできなかった<ref name=":0" />。接収された地が旧住民らの手に再び戻ることはなく、その大部分がB滑走路の一部を含む空港敷地として今日も使われ続けている<ref name=":0" />。
 
 
 
なお、[[穴守稲荷神社]]の大[[鳥居]]だけは頑丈にできていたため撤去できず、その後もこの地(更地、後に[[駐車場]])に残された<ref name=":0">[[東京国際空港#keikyu110|京急電鉄(2008)]]、P26-29。</ref><ref name=":1" /><ref>整地に動員されたもと居住民らが、反抗心から意図的に鳥居を残したのだともいわれる。(小関智弘『大森界隈職人往来』岩波書店、2002年、2-4頁。)</ref>。この大鳥居は、沖合展開事業に伴う新B滑走路の拡張計画にて障害となるため撤去の計画が出ていたが、移転費用を近隣住民を主体とする有志が負担すると申し出たことにより、1999年2月に800メートルほど南の現在位置に移される<ref>{{Cite web|url=http://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/sumaimachinami/haneda_airport/kukoatochi/atotiriyouootakihonpuran.files/hanedaotaplan.pdf|title=羽田空港跡地利用OTA基本プラン|accessdate=2015-12-01|year=2008|month=10|format=PDF|publisher=[[大田区]]}}</ref><ref>{{PDFlink|[http://www.waseda.jp/sem-muranolt01/UE/RP-okamura200501.pdf 蒲田・羽田の歴史について]}} [[早稲田大学]]文学学術院 浦野正樹研究室</ref><ref>[http://www.news.janjan.jp/area/0804/0804070429/1.php 暮らしとたたかい 街と人々 羽田探訪記] JanJanNews 2008年4月8日</ref>。
 
 
 
また、接収地の一部であった黒田家(旧[[福岡藩]])の鴨池には、飛行場に留置されていた日本の飛行機や兵器が投棄された<ref name=":0" />。
 
 
 
この時の拡張工事はGHQの重機と「占領軍労務者」として働いた約2000人の日本人たちによって1946年6月までに竣工し、旧A滑走路(2000m×45m)と旧B滑走路(1650m×45m)が完成した<ref name=":0" /><ref name=":2" /><ref>{{Cite web|url=http://www.cab.mlit.go.jp/tcab/conditions/04_kanto/02_haneda.html|title=東京国際(羽田)空港|accessdate=2018-02-12|date=|publisher=国土交通省東京交通局}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.nikkeibp.co.jp/article/tk/20150126/433101/|title=「羽田空港」が象徴する日本の発展|accessdate=2018-03-12|author=仲原正治|date=2015-01-28|publisher=ワクスタ}}</ref>。
 
 
 
=== 連合国による使用 ===
 
[[ファイル:JAL Aircraft Mokusei-go.JPG|thumb|220px|運航初日の日本航空の「もく星号」と[[客室乗務員]](1951年)。]]
 
連合国の占領下の日本においては、民間航空を含むすべての日本籍の航空機による活動が禁止されていたため、当時はアメリカやイギリス、[[フランス]]などの連合国の[[軍用機]]や[[パンアメリカン航空]]や[[ノースウエスト航空]]、[[英国海外航空]]などの連合国の航空会社の乗り入れのみに使用されていた。
 
 
 
なお1946年3月に、[[イギリス連邦占領軍]]のサー・セシル・バウチャー少将が英国海外航空の[[ショート サンダーランド|ショート・サンドリンガム]]「プリマス型」[[飛行艇]]で運航されていたイギリス南海岸の[[プール (イングランド)|プール]](Poole)と香港を結ぶ路線を延長し、東京国際空港沖へ乗り入れるべく[[連合国軍最高司令部]]の[[ダグラス・マッカーサー]]最高司令官に求めたが、飛行艇用の滑水路やハンガー、ターミナルの施設が無いため拒否された<ref>『英国空軍少将の見た日本占領と朝鮮戦争』P.17 サー・セシル・バウチャー著 社会評論社 [[2008年]]</ref>。このため、1948年3月19日以降暫くは[[イギリス連邦]]占領軍の拠点である[[岩国飛行場|岩国基地]]へ乗り入れていたが、その後羽田空港への陸上機での乗り入れが許可された。
 
 
 
その後[[日本国との平和条約|サンフランシスコ講和条約]]が締結され、連合国による日本占領が終結に近づいた1951年10月25日には、日本の航空活動が解禁されたことを受けて、第二次世界大戦後初の国内民間航空定期便として[[日本航空]]の[[マーチン2-0-2]]型機「[[もく星号]]」が、羽田空港 - [[大阪国際空港|伊丹空港]](大阪) - [[福岡空港|板付空港]](福岡)間の定期旅客運航を開始した<ref name="keikyu110-33">[[#keikyu110|京急電鉄(2008)]]、P33</ref><ref>ただし、運航開始時点ではいまだ占領下であり、運航・整備をノースウエスト航空へ委託しての出発となった]]</ref>。
 
 
 
=== 返還以後(東京国際空港) ===
 
{{Wikisource|東京都大田区羽田町に所在する飛行場を東京国際空港と呼称する件|東京都大田区羽田町に所在する飛行場を東京国際空港と呼称する件|[[航空庁]][[告示]]文}}
 
[[ファイル:Haneda Airport in 1952.JPG|thumb|220px|返還当日の様子。[[アメリカ空軍]]の[[C-97 (航空機)|C-97輸送機]]が見える(1952年)。]]
 
[[ファイル:Tokyo_Airport_(1).jpg|サムネイル|1950年代のターミナル。]]
 
翌1952年7月1日<ref name="kanpou9455"/>には地上施設の一部がアメリカ軍から返還され<ref name="keikyu110-33" />、同日に現名称の「東京国際空港」に改名することになった<ref>同年7月5日[[航空庁]]告示第4号「東京都大田区羽田町に所在する飛行場を東京国際空港と呼称する件」</ref>。
 
 
 
また同月には世界初のジェット旅客機である[[デ・ハビランド DH.106 コメット]]Mk.Iが英国海外航空によって初飛来し、その後[[ロンドン]]の[[ヒースロー国際空港]]との間に南回りヨーロッパ線で定期就航した。翌1953年には日本航空の[[ダグラス DC-6]]によって、日本の航空会社による第二次世界大戦後初の国際線定期路線の就航が開始された。
 
 
 
この頃から日本の経済状況が急激に回復してきたこともあり、国内線の乗客が急増したのみならず、[[スカンジナビア航空]]や[[スイス航空]]、[[カナダ太平洋航空]]や[[カンタス航空]]などが就航するなど外国航空会社の就航開始が相次ぎ国際線の旅客も急増した。これを受け、全面返還に先立つ1955年5月、現在の国際線ターミナルの西側・現B滑走路の南端付近に近代的な設備を持つ新しい旅客ターミナルが開館し、8月には旧A滑走路が2550mに延伸された<ref name="keikyu110-35">[[#keikyu110|京急電鉄(2008)]]、P35。</ref>。その後1958年に全面返還され、1961年には滑走路が3,000mに延伸された<ref name="runway">{{Cite web |author= |date= |url=http://www.cab.mlit.go.jp/tcab/conditions/04_kanto/02_haneda.html |title=東京国際(羽田)空港 |work=管内空港の現況  |publisher=国土交通省東京航空局 |accessdate=2014-07-20}}</ref>。
 
 
 
=== 混雑 ===
 
[[ファイル:Aeroflot Tupolev Tu-114 JAL livery APM.jpg|thumb|right|220px|共同運行する日本航空のロゴが入った[[アエロフロート・ロシア航空|アエロフロート]]の[[Tu-114 (航空機)|Tu-114]](1965年)。]]
 
その後[[1960年代]]に入ると、日本の空の玄関口、首都の空港として日本航空や外国航空会社により[[ダグラス DC-8]]や[[ボーイング707]]、[[コンベア880]]などの大型ジェット旅客機が次々と就航したほか、[[ルフトハンザドイツ航空]](1961年)や[[ガルーダインドネシア航空]](1962年)、ユナイテッド・アラブ航空(現在の[[エジプト航空]]、1962年)や[[アエロフロート航空]](1967年)、マレーシア-シンガポール航空(現在の[[マレーシア航空]]と[[シンガポール航空]]、1968年)など新規乗り入れ航空会社が相次ぎ、さらに地方空港の整備が進んだことで地方路線が増加した。
 
 
 
これを受け、1964年に行われた[[196年東京オリンピック|東京オリンピック]]にあわせ空港設備の整備拡張が行われた。まず、旅客ターミナルが増築(東京五輪後も度々行われた)された他、旧C滑走路(3150m×60m)の新設<ref name="runway"/>、[[東京モノレール羽田空港線|東京モノレール]]の乗り入れや貨物や[[検疫]]施設の拡充などが行われ、8月には旅客ターミナル向かいに初の空港敷地内ホテルである[[東急ホテルズ|羽田東急ホテル]]がオープン。その後1971年に旧B滑走路が2500mまで延伸<ref name="runway"/>し、旧羽田空港が一応の完成を見た。
 
 
 
しかし、同年に一般旅行者の[[海外旅行]]自由化が行われたことや、地方路線の機材大型化やジェット化が進んだことなどもあり、[[高度経済成長期]]真っただ中の1960年代後半には、増大する一方の離着陸をさばくのが困難になり、ターミナル寄りの旧A滑走路 (15R/33L) の使用を停止して駐機スポットにするなどの策も講じたが、それでも増加する乗り入れ機の対応が難しくなった。また、旧A滑走路の使用停止により発着便の増加が事実上不可能になった上に、旅客ターミナルにボーディングブリッジが設置されていない他、旅客ターミナルの混雑や貨物ターミナルの処理能力も限界に達し、抜本的な解決を望む声が多くなった。
 
 
 
この様な声に対し当時の[[運輸省]]は羽田空港の沖合展開(更なる埋め立て)を検討したものの、当時の港湾土木技術では沖合移転に必要な埋め立て工事には多大な困難が予想されたことや、アメリカ空軍[[横田飛行場]]の管理していた東京西部空域との兼ね合いもあり、首都圏第二空港の開設を決定した。その後候補地の策定を行い、[[1966年]]([[昭和]]41年)[[千葉県]][[成田市]]に新東京国際空港(現・[[成田国際空港]]、成田空港)の建設が始まる。
 
 
 
=== 成田空港への国際線移管 ===
 
[[ファイル:MyPhotoJal-14.jpg|thumb|220px|日本航空のボーイング747。]]
 
1970年には、パンアメリカン航空と日本航空が相次いで当時の主力機材であったボーイング707型機やDC-8型機の倍以上の座席数を持つ[[ボーイング747]]型機を就航させ、[[ノースウエスト航空]]や[[英国海外航空]]、[[エールフランス航空]]や[[KLMオランダ航空]]などの他の乗り入れ航空会社もその後を追ったものの、ボーディングブリッジを備えたスポットがわずか3か所しかないなど、大型機の就航に施設拡充が間に合わないような状況は続いた。
 
 
 
もともと成田空港(当初案は[[富里市|富里]]空港)の位置は羽田空港の存続を前提に検討・決定されたものであるが、運輸省は羽田空港を廃止してでも東京湾内に大空港を建設する案を提唱した[[産業計画会議]]に対して非常識と退けつつも「都心から極めて近く、施設もすでに完備されており、国内線用空港として得難い貴重な存在である」と回答しており、羽田の既存の施設を残してあくまで補完的に使用を続けていく方針であった<ref>成田空港問題シンポジウム記録集編集委員会『成田空港問題シンポジウム記録集 資料編』1995年、84頁。</ref>。しかし、[[成田空港問題]]の発生により、成田開港は当初計画の1971年から大幅に遅れた。
 
 
 
その上、日本の高度経済成長が続いていた[[1970年代]]中盤には、日本航空がボーイング747型機を国内線に投入したほか、国内線のみを運航する全日本空輸や[[日本エアシステム|東亜国内航空]]も[[ロッキード L-1011 トライスター]]型機や[[エアバスA300]]型機などの[[ワイドボディ]]機の就航を開始したことから、首都圏の航空需要を一手に引き受けていた羽田空港は、国際線のみならず国内線ターミナル・貨物ターミナルの処理能力も限界に達してしまう。
 
 
 
そして1978年5月20日に漸く成田空港が開港を果たすと、外交的問題から成田空港への移転を行わなかった中華民国(台湾)の中華航空(現・[[チャイナエアライン]])を除く全ての国際線が成田に移転した。なお、その後[[1990年代]]に就航開始した中華民国の[[エバー航空]]も羽田空港を利用することとなった。詳細は「[[#国際線の就航状況|国際線の就航状況]]」の節を参照のこと。
 
 
 
=== 沖合展開事業の進展 ===
 
[[ファイル:Tokyo International Airport Airfield.jpg|thumb|220px|上空からの画像([[:ファイル:20061113HanedaAirportTagged.jpg|解説付き画像]])。]]
 
かつてのターミナルは現在地より陸地側、今のB滑走路の南端付近にあった。3本の滑走路はターミナルの北側にB滑走路(04/22)が、ターミナルの東側にA滑走路(15R/33L)とC滑走路(15L/33R)のクロースパラレルが配置されていたが、1964年の海外旅行自由化以降は航空機の利用客が急増し、便数も増加できない上に国際線・国内線が同居する状態では発着する飛行機の数をさばききれなくなり、空域では航空機同士が急接近することが常にあった。このため、[[1970年代]]には旧A滑走路を事実上閉鎖して駐機場を拡張した。
 
 
 
新設された成田空港には国際線が移転されたが[[三里塚闘争|激しい反対運動]]によって拡張が進められなかったために国際線のみで処理能力が飽和し国内線を引き受けられる余力はなく、さらに国内線需要の急激な増加が続いたため、手狭なターミナルと2本の滑走路のみであった当時の羽田空港は間もなくキャパシティの限界を再び迎えた。滑走路は現在よりも市街地に近かったため、騒音に対する苦情も絶えなかった。これら空港機能の改善および騒音対策を目的として<ref name="keikyu110-37">[[#keikyu110|京急電鉄(2008)]]、P37。</ref>東方の海面を埋め立てて空港施設を移設・拡張するという'''沖合展開事業'''(通称: 沖展)が計画された。[[革新知事]]であった[[美濃部亮吉]]は羽田拡張に反対し国内線専用とすることを主張していたが、[[東京都知事]]交代に前後して調整が進められ、1984年1月に着工した<ref name="keikyu110-41">[[#keikyu110|京急電鉄(2008)]]、P41。</ref><ref>{{Cite web|url=http://ir.c.chuo-u.ac.jp/repository/search/binary/p/9934/s/8534/|title=空港整備概論─日本の空港整備はいつ概成したのか─|accessdate=2018-03-08|author=引頭雄一|date=2017-03|format=PDF|publisher=中央大学}}</ref><ref>{{Cite book|author=原口和久|title=成田 あの1年|date=|year=2002|accessdate=|publisher=崙書房出版|page=130|author2=|author3=|author4=|author5=|author6=|author7=|author8=|author9=}}</ref>。
 
 
 
沖展に不可欠な埋め立て工事は、脆弱な海底地盤により難航した。「[[東京ゴミ戦争|ごみ戦争宣言]]」を出した美濃部施政下、沖展用地は[[東京港]]の浚渫土や首都圏の建設残土を処分する残土処理場として1975年度から土砂の投棄が続けられており、長年の[[ヘドロ]]が堆積した「底なし沼状態」であったことから、重機はおろか人間も立ち入れない場所が多かった。この場所は含水比率100パーセント以上の超軟弱地盤であったことから工事関係者の間では「(羽田)[[マヨネーズ]]層」と呼ばれ始め、工事関係書類に使われたため学名にまでなりかけたが、後にマヨネーズ製造業者から抗議があったため名称が変更されている<ref>上之郷利昭著「羽田空港物語」講談社、1997年3月17日 ISBN 4-06-208026-5</ref><ref>{{Cite web|url=https://www.scopenet.or.jp/main/columns/wagakuni/no9.html|title=第9回 羽田空港の不幸|accessdate=2018-03-09|author=小坂英治|date=2007-06-04|publisher=港湾空港総合技術センター}}</ref>。対策としてチューブの集合体の板を地中深く差し込むことで水を抜く[[ペーパードレーン工法]]や、同じく砂の柱を地中深く構築することで水を抜く[[サンドドレーン工法]]、沈下する地盤を[[ジャッキ]]の[[油圧]]で持ち上げ空洞を特殊な[[コンクリート]]で固める工法などを駆使し、計画から完成まで約20年の歳月を経て完成した<ref>このエピソードについては[[日本放送協会|NHK]]で1993年に放送された[[ドキュメンタリー番組]]『[[テクノパワー]]』第3回および[[2004年]]放送の『[[プロジェクトX〜挑戦者たち〜]]』でも取り上げられた。</ref>。
 
 
 
[[ファイル:Haneda_Airport_Aerial_photograph.1984.jpg|thumb|280px|羽田空港周辺の1984年撮影の空中写真。<br />沖合展開事業埋め立て工事が行われている。<br />{{国土航空写真}}。1984年撮影の15枚を合成作成。]]
 
この[[埋め立て]]によって新たに生まれた土地は広大なもので、これがすべて大田区に組み込まれたことから、[[世田谷区]]は長年保っていた「[[東京都区部|東京23区]]で面積最大」という地位を大田区に譲ることになった。
 
 
 
1988年には、旧C滑走路の450m東側に現A滑走路が完成した。
 
 
 
1993年9月27日には、約29万平方メートルの延べ床面積に、24基のボーディングブリッジを持つ新国内線ターミナルビル(第1旅客ターミナルビル)が供用開始され、チャイナエアラインを除くすべての航空会社が移転した<ref name="scopenet.or.jp">{{Cite journal |和書 |author=生貝貢 |title=東京国際空港第2旅客ターミナルビルの計画について |year=2004 |journal=SCOPE NET |publisher=港湾空港総合技術センター |number=34 |page= |url=http://www.scopenet.or.jp/main/products/scopenet/vol34/ss/ss2.html |accessdate= }}</ref>。同ターミナルを運営する日本空港ビルデングはこれに'''ビッグバード (Big Bird)''' という愛称をつけたが、今日ではこれが羽田空港国内線旅客ターミナルの総称としても用いられている。
 
 
 
2004年12月1日には、約18万平方メートルの延べ床面積に15基のボーディングブリッジを持つ第2旅客ターミナルビルが供用を開始し<ref name="scopenet.or.jp"/>、全日本空輸グループ(以下「ANAグループ」)および業務提携している北海道国際航空(現・[[AIRDO]])の国内線業務が同ターミナルに移転した。12月21日には第1旅客ターミナルビルに残っていた日本航空グループ(以下「JALグループ」)が、従来使用していた同ターミナル南ウイングに加え、全日空グループなどが使用していた北ウイングの使用を開始。その後2006年4月1日より、ANAグループと業務提携しているスカイネットアジア航空(現・[[ソラシドエア]])も第2旅客ターミナルに移転し、2017年10月現在は、
 
* 第1旅客ターミナルはJALグループ、および[[スカイマーク]]、[[スターフライヤー]](北九州線・福岡線)
 
* 第2旅客ターミナルはANAグループ、およびAIRDO、ソラシドエア、スターフライヤー(関西線・山口宇部線)
 
のそれぞれ専用ターミナルとなっている。ただしANA便名でもスターフライヤー運航のコードシェア便である北九州線・福岡線は第1旅客ターミナルから出発・到着する。
 
 
 
各ターミナルのシンボルカラーも、第1ターミナルはJALグループの[[コーポレートカラー]]である赤色、第2ターミナルはANAグループのコーポレートカラーである青色となっている。JALグループでは広い第1ターミナルを活かし、国内線方面別チェックインを行っている([[#就航路線|就航路線]]を参照)。
 
 
 
なおこの事業は3期に分かれ、2013年4月の旧暫定国際線ターミナルビル跡地への第2旅客ターミナルビル南ピア71 - 73番スポット増築部竣工により終了した。
 
* 第1期(1984年1月 - 1988年3月)
 
** A滑走路移転・拡張(1988年7月供用開始)
 
* 第2期(1987年9月 - 1993年8月)
 
** 西側地区旅客(→第1旅客)・貨物ターミナル・新整備場移転・新設(1993年9月供用開始)
 
** 管制塔・運輸省(国土交通省)[[航空局]]棟移転(同上)
 
** 構内道路新設
 
** [[首都高速湾岸線]]延伸(1993年9月開通)
 
** 東京モノレール羽田線(現・[[東京モノレール羽田空港線]])西旅客ターミナルビル'''(新)羽田空港駅'''([[羽田空港第1ビル駅]])まで延伸(同上)
 
* 第3期(1990年5月 - 2013年4月)
 
** C滑走路移転・拡張
 
**: 1996年[[空の日]]には空港イベントの一環として供用前のC滑走路が一般公開された。
 
**: 1997年3月供用開始。これ以降、2本の平行滑走路による同時離着陸が可能になった。(それまでの平行滑走路でも同時に離陸と着陸を行うことは可能であった。)
 
** 暫定国際線旅客ターミナル(1998年3月20日供用開始)
 
** [[京急空港線]]羽田空港駅([[羽田空港国内線ターミナル駅]])まで延伸(1998年11月開通)
 
** B滑走路移転・拡張(2000年3月供用開始)
 
** 第2旅客ターミナルビル(2004年12月1日供用開始)
 
** 東京モノレール、[[羽田空港第2ビル駅]]まで延伸(2004年12月1日開業)
 
** 空港連絡道路(2004年12月1日供用開始)
 
** 第1旅客ターミナルビル北ウイングJALグループ利用拡張(2004年12月21日開始)
 
** 第2旅客ターミナルビル南ピア(2007年2月15日供用開始。66 - 70番スポット)<ref>{{Cite web |url=http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/company/files/news_release/070124.pdf |title=東京国際空港(羽田)第2旅客ターミナルビル南ピア供用開始について |format=PDF |author=日本空港ビルデング株式会社 |date=2007-01-24 |accessdate=2015-12-01}}</ref>
 
** 第2旅客ターミナルビル第4駐車場 (P4) 立体化(2010年8月14日供用開始)
 
** 第2旅客ターミナルビル本館南側(2010年10月13日供用開始)<ref>{{Cite web |url=http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/company/files/news_release/100726_3.pdf |title=東京国際空港(羽田)第2旅客ターミナルビル増築部(本館南側)の供用開始について |format=PDF |author=日本空港ビルデング株式会社 |date=2010-07-26 |accessdate=2015-12-01}}</ref><ref>[http://www.ana.co.jp/int/promotion/haneda/ ANA HANEDA2010] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20100823052018/http://www.ana.co.jp/int/promotion/haneda/ |date=2010年8月23日 }}</ref>
 
** 第2旅客ターミナルビル南ピア71 - 73番スポット(2013年4月8日供用開始)<ref name="中期経営計画 日本空港ビルデング"/><ref name="mx20130408">{{cite news
 
|title=羽田空港でゲート増設 さらに人に優しい空港に |url=http://www.mxtv.co.jp/mxnews/news/201304087.html |publisher=[[東京メトロポリタンテレビジョン]] |date=2013-04-08 |accessdate = 2013-05-04}}</ref><ref name="res20130313">{{cite news |title=羽田空港、国内線第2旅客ターミナルの増築工事が竣工 |url=http://response.jp/article/2013/03/13/193536.html |publisher =[[Response.]] |date=2013-03-13 |accessdate=2013-03-31}}</ref><ref>{{Cite web |url=http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/files/whats_new/430_0313_0953.pdf |title=東京国際空港(羽田)国内線第2旅客ターミナル増築工事(南ピア 3 スポット増設部)4月8日(月)供用開始 |format=PDF |author=日本空港ビルデング |date=2013-03-13 |accessdate=2015-12-01}}</ref>
 
 
 
=== 国際チャーター便就航 ===
 
[[ファイル:Tokyo International Airport International Terminal aspect.JPG|220px|thumb|right|暫定国際線ターミナル(2010年10月20日閉鎖)。]]
 
第2旅客ターミナルビルの供用開始に先駆け、1998年3月20日に第2旅客ターミナルビルの南寄りに暫定国際線旅客ターミナルビルが完成した<ref>{{cite web |url=https://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/enjoy/history_of_haneda_airport/ |title=羽田空港の歴史 |publisher=日本空港ビルデング株式会社 |accessdate=2015-12-01}}</ref>。当初は、チャイナエアラインのみが使用していたが、2002年4月18日に成田空港のB滑走路が暫定供用を開始したことに伴い、チャイナエアラインとエバー航空は成田空港発着となった。
 
 
 
これに伴い、浮いた発着枠が活用されたのが同年開催された[[2002 FIFAワールドカップ|2002年サッカーワールドカップ日韓大会]]開催に伴う日韓間の航路であった。
 
 
 
[[大韓民国|韓国]]の首都・[[ソウル特別市|ソウル]]においては、ソウル市内にある[[金浦国際空港|金浦空港]]に代わり、2001年に国際線空港として新たに[[仁川国際空港]]が開港し、金浦空港に発着する国際線は全て同空港に移転し、金浦空港は事実上国内線専用空港となった。
 
 
 
この仁川国際空港は国際的には行き先こそ「ソウル」と案内されることが多いが、実際にはソウル市内ではなく[[仁川広域市|仁川市]]内に存在する上、当時はソウル市内との[[アクセス]]が遠く不便であるなど、これらの点においては、日本の羽田空港と成田空港との関係によく似た状況にあった。
 
 
 
そこで、このワールドカップ開催期間中およびその前後に、日韓両国の首都かつその中心部から程近い場所に位置する羽田空港と金浦空港を結ぶチャーター便を開設させた。このチャーター便が好評を博したため、翌2003年からは「定期チャーター便」という定期便に限りなく近い方式で同ルートが開設された。
 
 
 
さらに2007年には同じく定期チャーター便方式で、羽田と中華人民共和国の[[上海虹橋国際空港]]の間に、2008年には[[香港国際空港]]との間に、2009年には[[北京首都国際空港]]との間に航路が開設された。
 
 
 
=== B滑走路高速離脱誘導路 ===
 
2009年7月、B滑走路で着陸した航空機が速やかに滑走路から退避するための[[誘導路#取付誘導路|高速離脱誘導路]]と、それに接続する誘導路が供用開始された。高速離脱誘導路とは、航空機が比較的高速のまま滑走路から[[誘導路#平行誘導路|平行誘導路]]へ移動できるように滑走路に対して斜めに配置するものであり、着陸機の滑走路占有時間が短くなることで発着回数を増加させ空港処理能力を向上させることができる。2009年当時羽田空港の出発機は1時間あたり32機、到着機は28機と到着機の方が少なかったが、到着機が速やかに滑走路を脱出する事で到着機を1時間あたり29機へ増やすことが可能とされ、これにより1日あたり14便までの増枠ができると見込まれた。この工事と並行してA・B平行誘導路を結ぶ誘導路も新設した。
 
 
 
== 再拡張事業 ==
 
航空需要の増大から、羽田空港においては、[[ラッシュ時]]は2分間隔で発着が行われるなど、1990年代には発着能力が限界に達しており、増便は困難な状況になっていた。限られた発着枠でできるだけ輸送量を大きくするため、羽田空港では日本の空港としては唯一、小型機の乗り入れが原則として禁止されており、その結果、特に地方空港の利便性が低下し不満が高まっていた。そこで2000年9月から、首都圏第3空港調査検討会により、羽田空港の再拡張や、首都圏に羽田・成田に次ぐ第3の空港を設置し、航空需要の増加に対応する案が検討された。その検討の結果、[[日本国政府]]は2001年12月19日に、第3空港の設置より優位性のある羽田空港の再拡張を優先的に行うことを決定し、以下の事業が行われた<ref>{{Cite web |url=http://www.mlit.go.jp/koku/15_bf_000309.html |title=羽田空港再拡張及び首都圏第3空港 |accessdate=2015-12-01}}</ref>。
 
 
 
=== D滑走路の建設 ===
 
[[ファイル:Haneda Airport D-Runway 01.jpg|thumb|220px|建設中のD滑走路(桟橋部)。]]
 
[[ファイル:ANA Boeing 777 lined up for take off at Tokyo Haneda.jpg|thumb|建設後のD滑走路。2015年9月。]]
 
[[ファイル:Haneda Airport D-Runway seen from sea surface.jpg|thumb|海から見上げるD滑走路(桟橋構造部分)。2010年12月。]]
 
D滑走路は、[[神奈川県]]寄りの[[多摩川]]河口付近の海上に、従来の埋め立てとジャケット工法による桟橋<ref>鋼管杭を打ち立てた上に鋼構造物を載せる桟橋工法 出典:新日本の空港シリーズ1羽田空港</ref> を組み合わせた、'''世界初の[[人工島]]と[[桟橋]]の[[ハイブリッド]]滑走路'''として、既存のB滑走路とほぼ平行に建設された。このD滑走路の設計耐久年数は、100年に設定<ref>羽田再拡張D滑走路建設工事共同企業体の説明パンフレット2冊 第2版 2007年5月発行</ref> されている。
 
 
 
設計・施工・運用にあたっては制約条件がいくつかあり、対策が行われた。
 
* [[多摩川]]の流れを遮らないこと。→南側1100mおよび現空港との連絡誘導路を桟橋形式にして、川の流れをせき止めないようにした。
 
* 既存の滑走路の離着陸を妨害しないように工事をすること。→進入コース直下での大型[[クレーン]]による施工など、[[制限表面]]に抵触する作業は空港運用時間外の夜間に行い、高さを低く改造した作業船も用いた。
 
* 東京港に入出港するタンカー、[[貨物船]]などの安全な航行を妨害しないようにすること。→空港東側にある東京港第一[[航路]]を一部移設した<ref>{{cite web |url=http://www.pa.ktr.mlit.go.jp/haneda/haneda/haneda_saikaku/pr/panf/pdf/new-panf.pdf |title=「東京国際空港(羽田空港)再拡張事業の概要」 |format=PDF |page=13 |author=国土交通省関東地方整備局 東京空港整備事務所 |accessdate=2015-12-01}}</ref>。また、工事期間中は東京航行安全情報センターを設けて一般船舶が工事区域に侵入しないように警戒その他の業務を行った。
 
 
 
羽田空港沖は、[[江戸前]][[マアナゴ]]などで有名な漁場である。滑走路の建設工事の影響により、漁獲量減少が懸念されるとして、地元[[漁業協同組合|漁協]]と[[国土交通省]]の漁業補償交渉が難航した。当初、同省は[[閣議]]決定されていた2009年末の供用開始に向け、2006年春頃の着工を目指していたが、結果的に目標は達成できなかった。工事は2007年3月31日に開始され、5月20日に関係者による着工記念式典が行われた。同省は、当初の計画に間に合わせるために工期短縮の方法などを模索した結果、2010年10月21日に完成し、供用を開始した。
 
 
 
このD滑走路の設置計画当初は既存のB滑走路と完全に平行な滑走路の建設を予定していたが、南風・荒天時に千葉県[[浦安市]]の市街地上空を通過すること、また[[東京ディズニーリゾート]]と直線距離300mの沖合いを通過することが問題視され、滑走路の方位を時計回りに7.5度変更した<ref name="飛行ルート" />。この変更により川崎市にある[[東京湾アクアライン]]の[[換気]]塔が制限表面上に出るため、この換気塔は頂部の装飾を改修(頂部を取り払う)した。
 
 
 
この滑走路の整備により、発着枠が段階的に引き上げられる。引き上げの最短の見通しは以下の通りである<ref name="国交省成長戦略">{{Cite web |url=http://www.mlit.go.jp/common/000115370.pdf |title=国土交通省成長戦略 航空分野報告書 |pages=3-11 |publisher=国土交通省 |accessdate=2015-12-01}}</ref>。
 
* 再拡張以前
 
*: 昼間30.3万回
 
*: (別途、深夜早朝時間帯においてチャーター便等が運航)
 
* 2010年度(10月時点)
 
*:昼間33.1万回+深夜早朝4.0万回
 
*:(うち国際線は昼間3万回+深夜早朝3万回)
 
*2011年度中:昼間35.0万回+深夜早朝4.0万回
 
*:(昼間1.9万回の増枠はすべて国内線)
 
*2013年度中:昼間40.7万回+深夜早朝4.0万回
 
*:(ただし、D滑走路を含めた新しい運用方式の慣熟が前提条件。場合によっては、部分的増枠ないし増枠時期の遅れもありえる。)
 
 
 
なお、[[エアバスA380]]は[[後方乱気流]]が大きく<ref>{{Cite web |url=http://webmagazine.dnv.co.jp/879 |title=DNV エアバス社:乱気流への挑戦 |publisher=WEB MAGAZINE |accessdate=2015-12-01 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130801033857/http://webmagazine.dnv.co.jp/879 |archivedate=2013-08-01}}</ref>、後続機との飛行間隔を広げざるを得ないことから、昼間時間帯の乗り入れは認められないとされた<ref>{{Cite news |title=世界最大の旅客機が羽田初飛来 エアバスA380 |newspaper=47NEWS |date=2010-10-15 |author= |url=http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010101501000067.html |accessdate=2014-07-20 |agency=共同通信社}}</ref>。
 
 
 
国内線については発着枠の増加により、より小型の飛行機を用いた多頻度運航化が可能となる。国際線については、国土交通省は将来の国内航空需要に対応した発着枠を確保した後の余裕枠を活用して年間6万回程度(短距離便と、深夜早朝時間帯の中・長距離便がそれぞれ3万回、1日約80便)の就航が可能になるという見解を示している。おおむね就航可能な国際定期便については、短距離便でソウルや釜山、[[台湾桃園国際空港|台北]]、北京、上海など。中・長距離便で[[北アメリカ]]や[[ヨーロッパ]]、[[東南アジア]]などの主要都市である。当初は羽田発着国内線最長距離の[[石垣空港]]間1,200マイル (1,947&nbsp;km) 以内の区間を目安としていたが、2008年4月1日には香港線が開設され既にこの目安を超えていた。
 
 
 
ただし、2010年5月17日の、国土交通省成長戦略会議最終報告では、国際線のアジア近距離ビジネス路線限定を廃止して、アジア長距離路線や欧米路線も含めた、高需要、ビジネス路線も発着できるルールに変更した<ref name="国交省成長戦略" />。また、これを可能とするため、発着枠40.7万回+4.0万回が達成される時点で、今後の首都圏における国内・国際の航空需要の伸びを勘案しつつ、昼間時間帯の残り5.7万回の半分強に当たる3万回の発着枠を更に国際線に配分することを基本にした<ref name="国交省成長戦略" />。
 
 
 
=== 新管制塔 ===
 
[[ファイル:Tokyo International Airport 01.jpg|thumb|right|新管制塔。]]
 
D滑走路は旧来の管制塔からかなり離れており、旧管制塔から[[管制官]]が目視したとき、安全上規定されている視野角を部分的に確保することができず、また、新設される誘導路の一部が建物の陰に隠れてしまい、機体を目視で確認できない部分が生じてしまう。そこで新たに旧管制塔の南東側、第2駐車場に隣接する「バスプール」のエリアに世界で3番目(当時)・国内最高の高さとなる116mの新管制塔を建設し、2010年1月14日に運用を開始した。これにより、それまでの旧管制塔の飛行場管制室は供用開始から16年で役目を終えたことになるが、新管制塔供用開始後も撤去されずバックアップ用の予備管制塔となった。なお、新管制塔で新設されるのは飛行場管制室とその付帯設備だけで、ターミナルレーダー管制室や航空局庁舎は従来の位置のままである。
 
 
 
また、発着能力増大に伴い[[航空交通管制#グランド(地上管制席)|グランドコントロール]]だけでは対処飽和になる可能性が出てくることから、グランドコントロールとは別に[[エプロン (飛行場)|エプロン]]地区のみを管制する「ランプ・コントロール」導入が考えられた。仮に導入された場合、これまでの旧管制塔は成田国際空港の旧管制塔のように「ランプ・コントロール・タワー」として利用することも検討されたが見送られた。
 
 
 
=== 国際線地区 ===
 
[[ファイル:Haneda_International_Terminal.JPG|thumb|220px|新国際線旅客ターミナルビル。]]
 
A滑走路とB滑走路および[[東京都道311号環状八号線|環八通り]]に囲まれ、かつての国内線ターミナル(1993年まで)と国際線ターミナル(1998年まで)、日本航空のライン整備センターなどがあった区域に、新しい国際線旅客ターミナルビルと国際貨物ターミナル、エプロンなどを建設し、国際線地区として[[PFI]]手法を用いて整備した。2008年4月8日に起工式が行われ、2010年7月末に完成し<ref>{{Cite press release |url=http://www.tiat.co.jp/pdf/2010/20100720_1jp.pdf |title=東京国際空港国際線地区旅客ターミナルビル等新築工事 竣工式の実施について |author=東京国際空港ターミナル株式会社 |date=2010-07-22 |accessdate=2015-12-01}}</ref>、同年10月21日に供用開始された<ref name="TIAT">{{Cite web |url=http://www.tiat.co.jp/terminal/ |title=ターミナル概要 |publisher=東京国際空港ターミナル株式会社 TIAT |accessdate=2015-12-01}}</ref><ref>{{cite web |url=http://www.tiat.co.jp/pdf/2010/20101018jp.pdf |title=東京国際空港(羽田)新国際線旅客ターミナルビル 供用開始日のご案内 |format=PDF |date=2010-10-18 |accessdate=2015-12-01}}</ref>。これに伴い、10月12日に旧・P5国際線駐車場が営業を終了し、10月20日に暫定国際線旅客ターミナルビルが閉鎖された<ref>{{Cite web |url=http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/information/101015.html |title=旧国際線旅客ターミナルの閉館について |publisher=日本空港ビルデング |accessdate=2015-12-01}}</ref>。
 
 
 
国際線旅客ターミナルビルは、5階建て延べ床面積約15万9000平方メートル(付属棟含む)のターミナルビルと6層7段の駐車場(約2300台収容、延べ床面積約67,000平方メートル)で構成される。ターミナルビルには、[[江戸]]の町並みを再現した商業ゾーン(4階「江戸小路」)や国内最大級の規模の[[免税店]]を設置して収益を確保する見通しである。国際旅客ターミナルビルの整備・運営は国内線ターミナルビルを運営している日本空港ビルデングを筆頭株主とする[[特別目的会社]]「'''東京国際空港ターミナル株式会社''' (Tokyo International Airport Terminal Corporation, TIAT)」がPFI方式で実施している。
 
 
 
スポットは固定スポットとオープンスポットが各々10ヶ所設置されるのみである上、旅客ターミナルビルがA滑走路とB滑走路および環八通りに囲まれ、更なる拡張も難しいと考えられたことから、前原国土交通大臣が提唱した「羽田空港国際ハブ空港化」の実現には不十分な規模であるとの指摘もあった。
 
 
 
国際貨物ターミナルは、年間50万トンを処理する貨物上屋2棟・生鮮上屋・燻蒸施設などで構成される。国際貨物ターミナルの整備・運営は[[三井物産]]グループが設立した特別目的会社「'''東京国際エアカーゴターミナル株式会社''' (Tokyo International Air Cargo Terminal LTD, TIACT)」がPFI方式で実施している。
 
 
 
エプロン・周辺道路などの整備は[[大成建設]]を筆頭株主とする特別目的会社「"羽田空港国際線エプロンPFI株式会社"」が実施している。
 
 
 
国際線ターミナルビルの開業に合わせ、同ターミナルへのアクセスとして、東京モノレール羽田線は一部ルートを変更し、ビルに隣接する形での新駅「[[羽田空港国際線ビル駅]]」を建設した。また、[[京浜急行電鉄]]空港線も、羽田空港駅 - [[天空橋駅]]間のターミナルビル地下に新駅「[[羽田空港国際線ターミナル駅]]」を開業し、あわせて国内線ターミナルの最寄駅である羽田空港駅の名称を「羽田空港国内線ターミナル駅」に変更した。
 
 
 
=== 羽田空港船着場の開設 ===
 
観光面及び防災面から、国際線ターミナル近くに[[#羽田空港船着場|羽田空港船着場]]を開設した。
 
 
 
多摩川左岸に[[三愛石油]]株式会社が所有していたタンカーバースを譲り受け、2011年5月より旅客用に改修する工事を行い<ref>{{Cite press release |url=http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/company/files/news_release/110502.pdf |title=「羽田空港船着場」の整備工事について |publisher=日本空港ビルデング株式会社 |format=PDF |date=2011-05-02 |accessdate=2015-12-01}}</ref>、同年7月に利用開始された。その後、陸上部分の2期工事が行われ、同年11月30日に待合室施設などが新設され、完成した<ref>{{cite news |title=羽田空港に「船着き場」完成-旅客サービス・緊急時対策などに活用へ |publisher=羽田経済新聞 |date=2011-12-09 |url=http://haneda.keizai.biz/headline/919/ |accessdate=2011-12-16}}</ref>。
 
 
 
== 再拡張後の整備・拡張 ==
 
=== 国内線第1ターミナルの整備 ===
 
{{multiple image
 
| footer  = 第1ターミナルの出発ロビー。改装前(左)と改装後(右)。
 
| width    = 175
 
| image1  = HND T1 departures.JPG
 
| alt1    = 改装前
 
| image2  = Haneda Airport T1 South Wing.jpg
 
| alt2    = 改装後
 
}}
 
2011年11月16日、国内線第1旅客ターミナルビルのリニューアル工事が完了した<ref name="中期経営計画 日本空港ビルデング">{{Cite web |url=http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/company/ir/medium-term_management_plan/ |title=中期経営計画(2010〜2012年度)の策定について |publisher=日本空港ビルデング |date=2010-05-12 |accessdate=2015-12-01 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20110613073113/http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/company/ir/medium-term_management_plan/ |archivedate=2011-06-13 |deadlinkdate=2014年7月}}</ref><ref>{{Cite web |url=https://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/files/whats_new/111109.pdf |title=羽田空港国内線 第1旅客ターミナル リニューアル工事(出発エリア・屋上エリア)完了 |publisher=日本空港ビルデング株式会社 |format=PDF |date=2011-11-09 |accessdate=2015-12-01}}</ref><ref>{{Cite web |url=http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/company/t1_renewal/ |title=羽田空港国内線第1ターミナル 出発ゲートラウンジ内中央 商業施設エリアを一新 |publisher=日本空港ビルデング株式会社 |accessdate=2015-12-01 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20120228232652/http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/company/t1_renewal |archivedate=2012-02-28 |deadlinkdate=2015年12月}}</ref>。チェックインカウンターが並ぶ2階の出発ロビーの天井には、自然光を取り入れる開口部が設けられ、明るい雰囲気となった。また、保安検査場を通過した後の制限エリア内の商業施設を大幅に拡充したほか、屋上展望デッキも改装して航空機をより見やすくなるようフェンスを更新した<ref>{{cite web|url=http://www.asahi.com/travel/aviation/TKY201109150472.html|title=出発ゲート内に新商業施設 改装進む羽田空港第1ターミナル|publisher=アサヒ・コム編集部|accessdate=2015-10-26}}</ref>。
 
 
 
=== 国際線ターミナルの拡張 ===
 
[[ファイル:Haneda Expansion ja.svg|thumb|拡張後の東京国際空港(2014年3月)。]]
 
2009年10月13日、当時の[[国土交通大臣]]・[[前原誠司]]は地方空港から韓国[[仁川国際空港]]を経由した海外渡航が増加している現状を問題視。その原因とされている、国際線は成田空港、国内線は羽田空港とする「内際分離」の原則を改め、羽田空港と成田空港を一体的に運用し、羽田空港を24時間使用可能な国際[[ハブ空港]]とする方針を明かした<ref>{{Cite news |url=http://www.asahi.com/special/hanedahub/TKY200910130028.html |title=「羽田をハブ空港に」前原国交相、原則転換を表明 |newspaper=朝日新聞デジタル |publisher=朝日新聞社 |date=2009-10-13 |accessdate=2015-12-01}}</ref><ref>{{Cite web |url=http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-11914020091013 |title=羽田の24時間国際ハブ空港化を進めたい=前原国交相 |publisher=トムソン・ロイター |date=2009-10-13 |accessdate=2015-12-01}}</ref>。この方針を受け、新設した国際線旅客ターミナルビルを2013年度をめどに、夜間駐機場として整備された北側エプロン方面へ延長増築し、搭乗口を増設する拡張計画が打ち出された<ref>{{Cite news |url=http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20101026-OYT1T00650.htm |title=羽田、国際線用旅客ターミナルを再拡張へ |newspaper=YOMIURI ONLINE |publisher=読売新聞 |accessdate=2015-12-01 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20101026120554/http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20101026-OYT1T00650.htm |archivedate=2010-10-26 |deadlinkdate=2011年10月}}</ref><ref>[http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/other/385987/ 羽田空港の国際ターミナル拡張、26年度完成へ] イザ!(産経新聞)・2010年4月30日{{リンク切れ|date=2011年10月}}</ref><ref>{{Cite web |url=http://otona.yomiuri.co.jp/trip/news/101026tb01.htm |title=羽田 「新国際線旅客ターミナル」再拡張へ |work=新おとな総研 |publisher=YOMIURI ONLINE |date=2010-10-26 |accessdate=2015-12-01 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20101031191115/http://otona.yomiuri.co.jp/trip/news/101026tb01.htm |archivedate=2010年10月31日 |deadlinkdate=2017年10月 }}</ref>。
 
 
 
拡張部分についてもPFI事業として整備され、2011年6月21日、[[国土交通省]]と[[東京国際空港ターミナル]]が国際線旅客ターミナルビル本館の改修と増築、北側エプロンへの固定スポット8か所分のサテライト増築、立体駐車場の増築、ホテルの新設を内容とする拡張計画に合意した<ref>{{Cite web |url=http://www.tiat.co.jp/pdf/2011/20110621jp.pdf |title=東京国際空港国際線旅客ターミナル拡張計画について |format=PDF |author=東京国際空港ターミナル株式会社 |date=2011-06-21 |accessdate=2015-12-01}}</ref><ref>{{Cite news |url=http://haneda.keizai.biz/headline/818/ |title=羽田国際線ターミナル拡張へ-固定ゲート8カ所増、ホテル新設も |publisher=羽田経済新聞 |date=2011-06-21 |accessdate=2015-12-01 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20120119212806/http://haneda.keizai.biz/headline/818/ |archivedate=2012-01-19 |deadlinkdate=2015年12月}}</ref><ref>{{Cite news |url=http://www.asahi.com/business/topics/economy/TKY201106220198.html |title=国際線争奪さらに激化 羽田新ターミナル拡張決定 |newspaper=asahi.com |publisher=2011-06-22 |accessdate=2015-12-01 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20110625044453/http://www.asahi.com/business/topics/economy/TKY201106220198.html |archivedate=2011年6月25日 |deadlinkdate=2017年10月 }}</ref>。また、2012年8月31日、国際線エプロンの増設などの拡充整備による事業契約の変更について、国土交通省関東地方整備局と羽田空港国際線エプロンPFI株式会社が変更契約を締結した<ref>{{cite press release | title = 東京国際空港国際線地区エプロン等の拡充の着手について | publisher = 国土交通省関東地方整備局港湾空港部 | date =2012-09-04 | url =http://www.pa.ktr.mlit.go.jp/kyoku/62kuukou/01apron-pfi/20120904-01.pdf |format=PDF |accessdate=2015-12-01}}</ref>。
 
 
 
2014年3月30日、拡張部の一部が供用開始。ターミナルビルはT字状になり、延べ面積は約15万9000m{{sup|2}}から約23万6000m{{sup|2}}に約1.5倍拡大、固定スポット(搭乗口)が10から18、チェックインカウンターが96から144、出発保安検査場が1カ所から2カ所に増加するなどした<ref>{{Cite web |url=http://www.haneda-airport.jp/inter/info/N0000085/20140225jp.pdf |title=東京国際空港国際線旅客ターミナル拡張部の供用開始日について |format=PDF |author=東京国際空港ターミナル |date=2014-02-25 |accessdate=2015-12-01}}</ref><ref name="ken20143">{{cite news|title = 羽田国際線ターミナルビルが1.5倍に拡張、9月にホテルも開業 |url = http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20140314/655229/|publisher = [[ケンプラッツ]]|date = 2014-03-17| accessdate = 2014-03-30}}</ref>。
 
 
 
2014年8月28日、拡張部一般エリアが供用開始。イベントスペースや多目的ホール、レストランや物販店などの商業店舗が設けられた。<ref>{{Cite web |url=http://www.haneda-airport.jp/inter/info/N0000105/20140807.pdf |title=東京国際空港国際線旅客ターミナルビル 一般エリア拡張部諸施設の供用開始について|format=PDF |author=東京国際空港ターミナル |date=2014-08-07 |accessdate=2015-12-01}}</ref>
 
 
 
2014年9月30日、ロイヤルパークホテル ザ 羽田(現・[[ロイヤルパークホテルズ|THE ロイヤルパークホテル]] 東京羽田)開業<ref>{{Cite web |url=https://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/files/whats_new/617_0926_1043.pdf |title=羽田空港国際線旅客ターミナルに 「ロイヤルパークホテル ザ 羽田」 9月30日開業 |author=日本空港ビルデング株式会社・株式会社ロイヤルパークホテルズ アンド リゾーツ・三菱地所株式会社 |format=PDF |date=2014-09-26 |accessdate=2015-12-01}}</ref>。またホテル開業に合わせ、[[ビジネスジェット]]専用ゲートの供用が開始された<ref>{{Cite web |url=http://www.tiat.co.jp/pdf/2014/20140909jp.pdf |title=羽田空港国際線旅客ターミナル ビジネスジェット専用ゲートの供用について |format=PDF |author=東京国際空港ターミナル |date=2014-09-09 |accessdate=2015-05-22}}</ref>。
 
 
 
=== C滑走路の延伸 ===
 
2009年4月、[[麻生内閣|政府]]・[[自由民主党 (日本)|与党]]が長距離国際線への対応としてC滑走路を南東(D滑走路側)へ360m延長して3,360mにする方針を固め、追加経済対策に盛り込むこととした<ref>{{Cite news |url=http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090404-OYT1T00731.htm |title=羽田C滑走路延伸へ、深夜など大型欧米便可能に…政府・与党 |publisher=読売新聞 |date=2009-04-04 |accessdate=2015-12-01 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20090408041110/http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090404-OYT1T00731.htm |archivedate=2009-04-08 |deadlinkdate=2011年10月}}</ref><ref>{{Cite news |url=http://www.asahi.com/politics/update/0408/TKY200904080284.html |title=新経済対策、羽田の滑走路延伸に300億円 国交省方針 |newspaper=asahi.com |publisher=朝日新聞社 |date=2009-04-08 |accessdate=2015-12-01 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20090412134951/http://www.asahi.com/politics/update/0408/TKY200904080284.html |archivedate=2009年4月12日 |deadlinkdate=2017年10月 }}</ref>。これは長距離国際線の輸送力を増強、大型機の離着陸を可能にする施策で、特に深夜早朝時間帯に就航する長距離国際線の大型化が可能となる<ref name="flyteam1">{{cite news|title = 羽田空港、24時間国際線化の事業を継続 C滑走路延伸とエプロン新設など |url =http://flyteam.jp/news/article/19106|publisher = [[Fly team]]|date = 2013-01-30| accessdate = 2013-02-26}}</ref>。[[2009年]]度中に着工し、2013年度完成予定であった<ref>{{Cite web |url=http://www.mlit.go.jp/common/000052188.pdf |title=東京国際空港C滑走路延伸事業 |format=[[PDF]] |publisher= |accessdate=2015-12-01}}</ref><ref>{{Cite web |url=http://www.pa.ktr.mlit.go.jp/haneda/haneda/haneda_saikaku/topics/pdf/no-082..pdf |title=東京国際空港C滑走路延伸事業について |author=国土交通省関東地方整備局 東京空港整備事務所 |format=PDF |date=2011-09-30 |accessdate=2015-12-01}}</ref>が、用地内の廃棄物対策の検討に時間を要したため事業期間が約1年伸び、2014年12月11日より施設供用開始となった<ref>{{Cite web |url=http://response.jp/article/2014/10/17/235264.html |title=羽田空港の延長C滑走路、12月11日供用開始…地上と上空から見る[写真蔵] |publisher=レスポンス |date=2014-10-17 |accessdate=2015-12-01}}</ref><ref name="kantouseibi201306">{{Cite web |url=http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000080384.pdf |title=東京国際空港C滑走路延伸事業 |author=国土交通省関東地方整備局・東京航空局・気象庁 |format=PDF |date=2011-06-27 |accessdate=2015-12-01}}</ref><ref name="nikkei20141016">{{cite news|title = 羽田空港、C滑走路を延長 12月11日から  |url = http://www.nikkei.com/article/DGXLASDF16H0U_W4A011C1EE8000/?bu=BFBD9496EABAB5E6B39EBBB6A5EAA4B0A5B890A488A5A6A2A59CA7B9A4F9A7818BB491E294BB858680A090F9E590E282B5A7EBA5B99BA2B8B19982E59E83BD9EA499EA939EA0E7A6AAB9B3ABE1B684B9E09EF98086E785968BEAFD9F988281B7E6BBA6B0968AA8E1B39BB891849AB8A6949586E6BDBEAAF9E2A6B78080A0A5A1B39ABBBDB9E7888BE3BDE58A98BFE7A0A6A8A5AA9785A4F9E0E79B93A1B3BABE9D9AB3A0949E8291A1A7979FEA9DF9B3BEE5A09F85E39FE198B3B8E291EBB3E680E598BC9ABB82A1FDE0F9A7EB9AE594BEB9A59BB4A1E1E391EAE3E297B68BB4BC94A4B1AAA695ABA2BBB4989E9C8788E49EA48BA48ABBE1B8E385A6A4A7E69EAAE28791E4BB8494988AEBA2BEE6B3B5AAB782A4BF878AB4B98596E386AB87BF9091B09FBEA59E8B87EB8A8A81B193A5BDBC83B1E5AABCA8B7978A9FEBEBE7B18185B1B697A19C9CBEAAE4BB9FFDA78A81B68485E486978AE4848AE4B0B5B4F9919A9886FDB7A4ABB59697EF|publisher = [[日本経済新聞]]|date = 2014-10-16| accessdate = 2014-12-15}}</ref>。
 
 
 
供用開始に伴い、深夜帯の北向き離陸用途として、現在主に使用しているD滑走路に加え、C滑走路の深夜制限も緩和される<ref name="crwy" />ため、エアバスA380型機やボーイング747型機などの大型旅客機も、深夜早朝にC滑走路を使用できるようになる。また関連する工事として、34Rに於ける[[計器着陸装置|ILS]]の更新も行われ、2015年8月20日よりILSカテゴリーIIIa、2016年1月7日よりILSカテゴリーIIIbが供用開始となる事で、視界不良時の着陸基準が新たに設定された事により、空港機能の冗長性向上が図られた。
 
 
 
== 国際線の就航状況 ==
 
=== 成田空港開港まで ===
 
羽田空港には国内線・国際線ともに就航し、[[1930年代]]の開港当初から[[日本航空輸送]]や[[満州航空]]の国際線が乗り入れていた。[[戦後]]は日本の表玄関として、日本航空の国際線ハブ空港となったほか、[[1964年]](昭和39年)に開催された[[1964年東京オリンピック|東京オリンピック]]をピークに、[[世界]]各国からの国際線が乗り入れていた。
 
 
 
しかし、当時の羽田空港の設備では手狭となり、国内線を減便して国際線を運航していたこともあり、東京オリンピック開催後になると、羽田空港に代わる[[首都圏 (日本)|首都圏]]に新たな国際線空港を建設する動きが出始めた。そして、[[千葉県]][[成田市]]に首都圏における事実上の国際線専用空港として、[[1978年]](昭和53年)[[5月20日]]に成田空港(当初の正式名称は[[成田国際空港|新東京国際空港]])が開港した。
 
 
 
なお、この新東京国際空港は[[2004年]](平成16年)[[4月1日]]から[[成田国際空港株式会社法]]により、同空港を管理する[[新東京国際空港公団]]が[[成田国際空港 (企業)|成田国際空港株式会社]]に改組・民営化([[特殊会社]]化)され、同時に正式名称も「成田国際空港」に改称し現在に至る。
 
 
 
=== 成田空港開港後 ===
 
1978年(昭和53年)に新東京国際空港(成田空港、現・[[成田国際空港]])が開港すると、[[中華民国]](台湾)の航空会社である[[チャイナエアライン]](中華航空)を除く国際線定期便は全て成田空港に移り、羽田空港は事実上、国内線専用空港となった。
 
 
 
成田空港が開港しても、チャイナエアラインだけは成田空港には移転せず羽田空港発着となった。この理由は、[[1974年]]1月に日本と[[中華人民共和国]]の[[中国共産党]]政府との間で締結された日中航空協定における予備交渉の席で、中国共産党政府代表団は日中間で航空路線が開設された後も、日本と中華民国との路線を維持することに異議を唱えない立場にあったが「中華民国の国旗([[青天白日旗]])を付けた中華航空機と同時に乗り入れる気持ちはない」と表明した結果、1974年1月に日本側でまとめた外務・運輸両省案の中で「[[中国民用航空局|中国民航]]は成田空港を使用し、中華航空は羽田空港を使用する。なお、成田空港開港までは暫定的に羽田空港を双方が供用するようにするが、所要の時間帯調整を行う」と定められたためである。
 
 
 
ところが、中華民国政府はこの「外務・運輸両省案」に示された中華航空の社名と機上の旗に関する問題を、「日華(日本と中華民国)の2国間のみの問題」ではなく、中華民国と中共間の問題ととらえ、妥協をすることがなかった。その結果、1974年[[4月20日]]を最後にチャイナエアラインによる日本乗り入れが中断された<ref>この措置により日本航空は台湾に乗り入れることができなくなったばかりか、台北[[飛行情報区|FIR]]の通過も拒否され、東南アジア線や南回り欧州線が遠回りを強いられることとなった。</ref> が、翌[[1975年]][[7月1日]]の[[参議院]]における外務委員会において、[[宮沢喜一]]外務大臣が中華民国側の主張に沿った答弁を認める措置を採り、同年[[8月10日]]に再開された。
 
 
 
成田空港の開港後、羽田空港は都心に近く空港アクセスが良い上、空港旅客サービス料が無料であるほか、国内線との接続が良いなどのプラス面を享受することとなったチャイナエアラインの[[台湾桃園国際空港|台北]]経由便を利用してアジア各国や[[ホノルル]]へ行く利用者が増加し、同社はこの恩恵を四半世紀にわたり享受することとなる。[[1989年]]には中華民国の新規参入航空会社である[[エバー航空]]も羽田空港発着で乗り入れを開始した。[[2002年]]には早朝・深夜枠を利用した[[グアム]]やアジア各国へのチャーター便の運航が始まったものの、同年[[4月18日]]に成田空港のB滑走路が暫定供用を開始したことに伴い、チャイナエアラインとエバー航空は成田空港発着となったが、2010年の再国際化に伴い再び羽田空港に発着するようになった。
 
 
 
=== 定期チャーター便の就航と再国際化 ===
 
[[ファイル:Haneda-keikyubus NH3801 BRC-hybrid.jpg|thumb|220px|国際線ターミナルと国内線ターミナル間を結ぶ無料シャトルバス。]]
 
前述した記事と重複するが、[[2002年]]に開催された[[2002 FIFAワールドカップ|日韓共催ワールドカップ]]において、羽田空港と[[ソウル特別市|ソウル]]の[[金浦国際空港]]との間に日韓両国の航空会社がチャーター便を運航した。このチャーター便が好評を博し、翌[[2003年]]からは毎日運航され、かつ個人旅客による航空券購入が可能であり、定期便に限りなく近い「定期チャーター便」という方式で羽田 - 金浦便の運航を開始した。その後、同じく定期チャーター便方式で[[中華人民共和国]]の[[上海虹橋国際空港]]([[2007年]])、[[香港国際空港]]([[2008年]])、[[北京首都国際空港]]([[2009年]])との航路が次々と開設された。今後は、[[大連市|大連]]の[[大連周水子国際空港]]との間に航路を開設することが計画されており、同国東北部において特に経済発展が著しい大連と東京都心から近くて便利な羽田空港を結び、片道約2時間30分の「日中日帰りビジネス」の構築を目指している。
 
 
 
再拡張事業でD滑走路が完成すると、羽田空港の発着枠は大幅に増加することになるが、増加分の一部は同様の形式で近距離国際線向けとする方針とした。これに対し、[[横浜市]]は「[[東南アジア諸国連合|ASEAN地域]]を含む6000キロ以内を含める」よう主張していた。
 
 
 
[[第1次安倍内閣]]が打ち出した[[アジア・ゲートウェイ構想]]に基づき、[[国土交通省]]は[[2008年]][[5月19日]]、再拡張事業により[[2010年]]にD滑走路が完成し羽田空港発着枠が大幅に増加した暁には[[深夜]]と[[朝|早朝]]時間帯に限り国際線の中距離・長距離便の就航を自由化する方針を固めた。また20日の経済財政諮問会議で当時の[[国土交通大臣]]である[[冬柴鐵三]]は「6時台および22時台に羽田空港からの国際線の就航を可能とし、欧米を始めとした世界の主要都市への国際旅客定期便の就航を実現したいと考えている」と表明した。
 
 
 
国土交通省は、再拡張事業完成による発着枠増加分11万回のうち、昼間における3万回を近距離国際定期便に割り振ることを決めている。同省は、周囲の[[騒音]]問題等で成田空港が運用できない午後11時から午前6時まで(リレー時間帯を含める場合は午後10時から午前7時まで)の深夜・早朝には通常の発着枠とは別途、距離に制限が無い3万回が割り当てられ、国際線枠6万回とすることにより成田空港を補完する活用が可能であると判断している。さらに新しい国際線ターミナルが2010年10月に供用開始されたことにより、32年ぶりとなる台湾以外の航空会社の国際線定期便が羽田空港に就航した<ref>{{Cite web |url=http://www.j-cast.com/2008/05/22020467.html |title=羽田空港国際線が本格化 深夜、早朝に欧米各都市へ定期便 |publisher=J-CAST |date=2008-05-22 |accessdate=2015-12-01}}</ref>。
 
 
 
国土交通省の成長戦略会議は2010年4月13日、日本の将来の成長に向けた政策提案の重点項目を公表。その中に羽田空港の国際線発着枠を9万回に拡大し国内・国際線の乗り継ぎ拠点となる「ハブ機能」を強化する、今後、昼の時間帯に段階的に増える発着枠について3万回を国際線に充て、欧米路線の定期便も含めるとの方針が盛り込まれた。2009年9月に国土交通大臣に就任した[[前原誠司]]は約11万回増える発着枠の半分程度を国際線に回すとしていたが、さらに3万回程度が上積みされた格好である。一方、成田空港では格安航空会社専用のターミナル新設を計画するなど、格安航空会社の受け入れを強化するとの方向性が示された。
 
 
 
国際航空貨物便の乗り入れも認められ、[[日本貨物航空]]が2007年4月に、D滑走路運用開始後の2010年10月末以降の深夜・早朝帯(午後11時 - 午前6時)に貨物定期便を就航させる方針を明らかにしていたが、2009年6月の経営見直しにより、羽田空港への就航を当面見送ることを決定した<ref>{{cite press release |url=http://www.nca.aero/news/news_20090713.html |title=『東京国際空港(羽田空港)への就航について』 |publisher=日本貨物航空 |date=2009-07-13 |accessdate=2015-12-01}}</ref>。2010年12月より[[香港航空]]が、定期チャーター貨物便を就航させた。
 
 
 
=== 拡張後の国際線就航協議・合意 ===
 
国土交通省と各国の航空当局は2008年7月以降、羽田空港再拡張後の国際線就航について各国航空当局との間で協議・合意が進められていることを下記のように発表している。
 
 
 
* 2008年
 
** 7月 : 羽田空港再拡張後の深夜・早朝時間帯において、日本と[[マレーシア]]双方の航空企業がそれぞれ週7便まで就航できる枠組み設定で合意したと発表。
 
** 8月 : 同月13日まで開かれていた日韓航空協議で、2010年の羽田空港再拡張後に日韓双方の航空会社が羽田 - 金浦間で1日それぞれ6便計12便の定期便を運航させることなどで合意したと発表。
 
** 9月 : [[シンガポール]]との航空協議において、2010年の羽田拡充後の[[シンガポール・チャンギ国際空港]]との路線の新設を合意した。
 
** 10月 : 2010年10月以降に深夜・早朝枠を利用し、羽田と[[フランス]]の首都・[[パリ]]にある[[シャルル・ド・ゴール国際空港]]との間で、日仏両国の航空会社が1日1便ずつの定期直行便を運航することで日仏両国が合意したと発表。羽田に発着する[[ヨーロッパ]]との定期路線の復活が決定するのは成田空港開港以来初めてである。なお、日本側の航空会社は日本航空が就航を検討していると報道されている<ref>{{Cite web |url=http://www.travelvision.jp/modules/news1/article.php?storyid=38605&cid=2 |title=日仏航空協議、欧の羽田乗入れ初合意-A380就航と関空増便も、AFは歓迎 |publisher=トラベルビジョン |date=2008-10-27 |accessdate=2015-12-01}}</ref><ref>[http://www.47news.jp/CN/200810/CN2008102401000701.html 羽田-パリ定期便開設で合意 拡張後の深夜早朝時間帯 2008/10/24 共同通信] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20090113160212/http://www.47news.jp/CN/200810/CN2008102401000701.html |date=2009年1月13日 }}</ref>。
 
** 11月 : 2010年10月以降に羽田と[[イギリス]]の[[ロンドン・ヒースロー国際空港]]との間で、日英両国の航空会社が1日1便ずつの定期直行便を運航することで日英両国が合意したと発表。ヨーロッパとの定期路線の復活はフランスに続いて2カ国目になる。なお、日本側は日本航空と全日本空輸が、イギリス側は[[ブリティッシュ・エアウェイズ]] と[[ヴァージンアトランティック航空]]が就航に意欲を見せていると報道される<ref>{{Cite web |url=https://www.travelvision.jp/modules/news1/article.php?storyid=38840&PHPSESSID=e13b374b6ac5392c7abc43ba3406d718 |title=日英航空協議、羽田/ロンドン線で合意-パリ線に続き2ヶ国目 |publisher=トラベルビジョン |date=2008-11-14 |accessdate=2015-12-01}}</ref>。
 
* 2009年
 
** [[2月2日]] : 日本・[[タイ王国|タイ]]航空当局間協議の結果、深夜早朝枠で羽田と[[バンコク]]との間に日本・タイそれぞれの航空会社に1日1便の就航が可能とする合意<ref>{{Cite press release |url=http://www.mlit.go.jp/report/press/cab03_hh_000053.html |title=日本・タイ航空当局間協議の結果について |publisher=国土交通省 |date=2009-02-02 |accessdate=2015-12-01}}</ref>。
 
** [[2月9日]] : 日本・[[オランダ]]航空当局と日蘭それぞれの航空会社が週7便で羽田と[[アムステルダム]]との間で就航できるよう合意<ref>{{Cite press release |url=http://www.mlit.go.jp/report/press/cab03_hh_000055.html |title=日本・オランダ航空当局間協議の結果について |publisher=国土交通省 |date=2009-02-09 |accessdate=2015-12-01}}</ref>。
 
** [[3月19日]] : 日本・[[香港]]航空当局間協議の結果、羽田の第4滑走路供用開始後、日本、香港双方の企業に対し、羽田の昼間時間帯を使用して双方1日2便ずつ、羽田 - 香港路線の開設を可能とし、成田空港および羽田空港の深夜早朝時間帯と香港を結ぶ便数を旅客貨物の区別なく週70便まで可能とすることで合意したと発表。
 
** [[4月3日]] : 日本・[[ドイツ]]航空当局間で、羽田の第4滑走路供用開始後に羽田とドイツを結ぶ定期便を1日2便(週14便)まで運航できる合意をする<ref>[http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2009040300599 羽田-ドイツ路線開設へ=2国間航空協議で合意] 2009/04/03 時事通信{{リンク切れ|date=2011年10月}}</ref><ref>{{Cite press release |url=http://www.mlit.go.jp/report/press/cab03_hh_000064.html |title=日本・ドイツ航空当局間協議の結果について |publisher=国土交通省 |date=2009-04-03 |accessdate=2015-12-01}}</ref>。
 
** [[4月6日]] : 日本・[[カナダ]]航空当局間で、日本とカナダ双方の航空会社が羽田空港とカナダ国内の空港([[バンクーバー国際空港|バンクーバー]]もしくは[[トロント・ピアソン国際空港|トロント]])との間にそれぞれ1日1便(週7便)まで定期便を運航できる枠組みが設定される。
 
** 10月 : 羽田と[[台北松山空港]](台北)との間で定期便を就航させることに向けて合意することを明らかにする<ref>{{Cite news |url=http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091123/plc0911232040010-n1.htm |title=羽田-台湾・松山間、定期便就航を年内に正式合意へ |newspaper=MSN産経ニュース |date=2009-11-23 |accessdate=2015-12-01 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20091213043815/http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091123/plc0911232040010-n1.htm |archivedate=2009-12-13 |deadlinkdate=2011年10月}}</ref>。
 
** [[12月11日]] : 日本の対中華民国窓口機関、[[財団法人交流協会]]と中華民国側の[[亜東関係協会]]は11日、羽田 - 台北(松山)路線の開設などで合意した。第4滑走路の供用が開始され次第、1日に最大8便(8往復)が運航される予定。
 
** [[12月12日]] : [[アメリカ合衆国|アメリカ]]の首都である[[ワシントンD.C.]]で開かれていた日米航空交渉の中で、[[オープンスカイ協定|航空自由化(オープンスカイ)協定]]で合意したと発表。羽田・成田両空港については発着便数に余裕のない[[混雑空港]]として、これまで通り政府間の協議で便数を決定するとしている。また、2010年10月の羽田空港再拡張事業完了後の夜間・早朝時間帯について、日米双方の航空会社が羽田とアメリカの空港を結ぶ旅客便の路線をそれぞれ4往復ずつ設定できることでも合意。同協定の枠組みに含まれる「以遠権」も羽田発着便に適用されることになり、アメリカの航空会社は羽田以遠への第3国運航も可能となる。
 
* 2010年
 
** [[4月13日]] : [[エアアジア X]]は年内に羽田 - [[クアラルンプール国際空港|クアラルンプール]]間就航を表明<ref>[http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819696E3E1E2EAEA8DE3E1E2E6E0E2E3E28698E2E2E2E2;at=ALL 『エア・アジア、羽田に年内就航 クアラルンプール便』] 日本経済新聞電子版 2010年4月13日付 {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20111209144033/http://www.nikkei.com/news/category/article/g%3D96958A9C93819696E3E1E2EAEA8DE3E1E2E6E0E2E3E28698E2E2E2E2%3Bat%3DALL |date=2011年12月9日 }}</ref>。
 
** [[5月7日]] : アメリカ運輸省が、10年秋以降、就航可能になる羽田への路線について、[[デルタ航空]]にロサンゼルスとデトロイトの2路線を、[[アメリカン航空]]にニューヨーク線を、新規の[[ハワイアン航空]]にホノルル線を認可したと発表。[[ユナイテッド航空]]と[[コンチネンタル航空]]も羽田線を申請していたが、いずれも却下される<ref>[http://www.zaikei.co.jp/article/biznews/100507/47300.html 『米運輸省:デルタ、アメリカン、ハワイ航空、各社に羽田線認可―運輸省』][[財経新聞]]電子版 2010年5月7日付{{リンク切れ|date=2011年10月}}</ref>。
 
** [[5月10日]] : [[シンガポール航空]]による羽田 - シンガポール線が1日2便就航することを正式発表。
 
** [[5月19日]] : [[キャセイパシフィック航空]]が羽田 - 香港線への就航計画を正式発表。
 
** [[6月5日]] : 国土交通省は、日本の航空会社に割り当てられるアメリカ行き路線4便のうち、日本航空に対してサンフランシスコ便とホノルル便の2便を、全日本空輸に対してロサンゼルス便とホノルル便の2便の就航を認可した。これにより、2010年10月以降の航空会社別の国際線運航便数は日本航空が計10路線、1日13便と最多となる<ref>{{Cite press release |url=http://press.jal.co.jp/ja/release/201006/001576.html |title=『JAL、羽田から世界へ! 10月31日から運航する羽田国際線新路線 発売開始!』 |publisher=JAL |date=2010-06-30 |accessdate=2015-12-01}}</ref>。
 
** [[7月6日]] : アメリカ運輸省は、羽田空港 - アメリカ間の直行便計4路線の配分を内定どおりデルタ航空2路線、アメリカン航空1路線、ハワイアン航空1路線に正式決定した。これにより、2010年10月以降の羽田空港 - アメリカ間の[[航空連合]]別の直行便数は、日本航空とアメリカン航空が加盟する[[ワンワールド]]が最多になる<ref>[https://tjonline.tjnet.co.jp/tjonline2/doc.do?id=9d7ff9-129adcc36d9-84c09da04776bb419ca0f3367215b7c1&TSMDSK=9242554 『米運輸省、羽田4路線を正式決定 10月31日から運航開始』TJオンライン 2010年7月8日]{{リンク切れ|date=2015年12月}}</ref>。
 
 
 
{{See also|羽田空港発着枠#D滑走路供用}}
 
 
 
新東京国際空港(成田国際空港)開港以前に就航していた航空会社については、原則として新空港へそのまま移管されているので「[[成田国際空港]]」を参照されたい。
 
 
 
== 今後の整備構想 ==
 
=== 発着容量拡大試算 ===
 
==== 都心上空飛行の規制緩和 ====
 
[[2014年]][[6月6日]]、国土交通省の有識者会議は、現在は騒音問題に配慮して、現在東京都心の上空6000[[フィート]](約1800[[メートル]])に制限されている飛行ルートを、3000フィート(約900メートル)以下に規制緩和することを提案した<ref name="sankei18">{{Cite news |url=http://sankei.jp.msn.com/life/news/140606/trd14060621290018-n1.htm |title=都心の飛行解禁で羽田・成田1割増便 有識者会議が提案 |publisher=MSN産経ニュース |accessdate=2015-12-01 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20140608173432/http://sankei.jp.msn.com/life/news/140606/trd14060621290018-n1.htm |archivedate=2014-06-08 |deadlinkdate=2015年6月}}</ref><ref>{{Cite web |url=http://www.nikkei.com/article/DGXNASDF0600S_W4A600C1PP8000/ |title=都心上空の飛行解禁 国交省案、羽田など発着枠拡大で 五輪へ国際化を加速 |publisher=日本経済新聞 |date=2015-06-06 |accessdate=2015-12-01}}</ref>。
 
 
 
混雑する15時から19時の4時間の解禁により、年間2.6万回の発着枠拡大が見込める<ref name="sankei18" />。騒音問題や安全性に懸念があり、実現には航路上空の[[地方公共団体]]や地元住民の理解が課題となる。
 
 
 
==== A滑走路の南側延伸提言 ====
 
現在、A滑走路とB滑走路は交差しているため独立運用ができず、発着容量を制限する一因となっている。
 
 
 
社団法人日本土木工業協会の空港技術専門委員会が報告した、「羽田空港の利用状況分析と処理容量の算定」<ref>{{Cite web |url=http://www.nikkenren.com/archives/doboku/ce/ce1008/tokusyu_03.html |title=羽田空港の利用状況分析と処理容量の算定 |publisher=日本土木工業協会 |year=2010 |month=08 |accessdate=2015-12-01 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20140430204849/http://www.nikkenren.com/archives/doboku/ce/ce1008/tokusyu_03.html |archivedate=2014-04-30 |deadlinkdate=2015年12月}}</ref>では、(現在B滑走路と交差している)A滑走路を南にスライドし、独立運用を可能とすることで、発着能力が43回/時(43.7万回/年)になるとされている。
 
 
 
また、財団法人運輸政策研究機構による「首都圏空港将来像調査」によれば、発着機材の戦略的順序付け等の関係運用の高度化により、発着枠が44.7万回/年、加えてA滑走路の南側延伸で45.8万回/年、さらに旧B滑走路の再活用も加えると47.8万回/年まで、発着容量の拡大が可能である。これに加え、A滑走路北側の東京方面への離陸を実施することで、48.8万回/年まで容量が増加する<ref name="首都圏空港将来像調査">{{Cite web |url=http://www.jterc.or.jp/kenkyusyo/subject/airport.html |title=首都圏空港将来像調査 |publisher=運輸政策研究機構 |accessdate=2013-02-05}}</ref>。
 
 
 
==== 第5滑走路の建設提言 ====
 
社団法人日本土木工業協会の空港技術専門委員会が報告した「羽田空港の処理容量拡大策の検討」<ref>{{Cite web |url=http://www.nikkenren.com/archives/doboku/ce/ce1009/tokusyu_03.html |title=羽田空港の処理容量拡大策の検討 |publisher=日本土木工業協会 |year=2010 |month=09 |accessdate=2015-12-01 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20150205011431/http://www.nikkenren.com/archives/doboku/ce/ce1009/tokusyu_03.html |archivedate=2014-02-05 |deadlinkdate=2015年12月}}</ref>によれば、C滑走路の沖側760mに[[クロースパラレル]]方式、あるいは1310mに[[オープンパラレル]]方式で滑走路を建設した場合、発着能力は46回/時(46.8万回)となる。
 
 
 
オープンパラレル方式の場合、大井・青海埠頭のガントリークレーンと第一航路の制限表面の問題をクリアするために、D滑走路と交差するまで南側に寄せる必要がある。そのため、本来ならオープンパラレルのほうがより発着能力が高くなるが、D滑走路と独立運用ができなくなるため、クロースパラレル方式とほぼ変わらない発着能力となる。なお、現行の空域制限が緩和された場合、発着能力はより拡大する。
 
 
 
また、財団法人運輸政策研究機構による「首都圏空港将来像調査」によれば、C滑走路の沖合に、C滑走路と並行する滑走路を建設し、D滑走路の東方延伸も行うことで、技術的には63.0万回まで容量の拡大が可能となる。ただし、この場合は騒音環境基準を超過してしまう。これに対し、発着回数を56.0万回/年まで制限すると、環境基準を超えるエリアをほぼ無くせる可能性があることが確認されている<ref name="首都圏空港将来像調査"/>。
 
 
 
だがこの場合でも、都心方面からのA滑走路やC滑走路への直線進入、B滑走路から西側への離陸など、現在の千葉上空の飛行高度よりも、かなりの低高度の使用が必要である<ref name="首都圏空港将来像調査"/>。
 
 
 
=== 神奈川口 ===
 
{{main|首都圏第3空港構想|キングスカイフロント}}
 
2004年から2006年にかけて、国土交通大臣、神奈川県知事、横浜市長、川崎市長を構成員とする「神奈川口構想に関する協議会」が4回会合を行い、神奈川県などからの提案について検討を進めた。[[神奈川県]]と[[横浜市]]、[[川崎市]]の1県2政令指定都市が共同で提案している、羽田空港の再拡張・国際化に合わせて多摩川にある[[首都高速湾岸線]]と[[大師橋]]の間に空港に接続する[[橋]]または[[海底トンネル]]を建設し、多摩川の対岸にある川崎市側にも空港施設を設置するという構想で、[[いすゞ自動車]]川崎工場跡地の利用を想定していた。国際線旅客ターミナルビルの出国手続き施設を建設する他、[[ホテル]]や[[物流]]施設を併設し、[[経済]]的な[[地盤沈下#用語の用法|地盤沈下]]が進む[[京浜工業地帯|京浜臨海部]]再生の起爆剤になると考えられた。
 
 
 
この神奈川口構想に対しては、東京都大田区が強く反対したが、「[[アジア]]諸都市の国際ハブ空港競争激化の中にあって、日本の羽田空港がそれに勝ち抜くキーのひとつとしてあげられるのが、臨空関連施設やホテル他を擁する神奈川口構想の成立可否かもしれない」とする新聞記事<ref>[http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000160903300001 ハブ空港として国際競争に立ち向かうことができるかは神奈川口構想の可否次第 (asahi.com) ]{{リンク切れ|date=2011年10月}}</ref>もある。<!-- {{要出典範囲|又、神奈川県はd滑走路の用地提供の見返りとして作ろうとしたら、d滑走路の位置を北に移されたと主張。-->
 
 
 
[[2014年]][[9月8日]]、「羽田空港周辺・京浜臨海部連携強化推進委員会」の初会合で政府は羽田空港と川崎市を直結する「連絡橋」と「海底トンネル」の新設を決定<ref name="sankei20141016">{{cite news|title = 長年の“悲願”「羽田連絡道路」具体化 川崎市「歓迎」も課題山積|url =http://www.sankei.com/region/news/141016/rgn1410160064-n1.html|publisher = [[産経新聞]]|date = 2014-10-16 | accessdate = 2015-09-22}}</ref><ref name="kensetsukougyou20140910">{{cite news|title = 政府/羽田空港~川崎間に連絡橋と海底トンネル新設/ビジネス拠点形成後押し|url = https://www.decn.co.jp/?p=17574|publisher = [[日刊建設工業新聞]]|date = 2014-09-10 | accessdate = 2015-09-22}}</ref>。川崎市の15年来の悲願が実現することとなった<ref name="sankei20150519">{{cite news|title = 羽田連絡道路で推進委、中央部に橋新設へ 神奈川|url =http://www.sankei.com/region/news/150519/rgn1505190071-n1.html|publisher = [[産経新聞]]|date = 2015-05-19 | accessdate = 2015-09-22}}</ref>。
 
 
 
[[2015年]][[5月18日]]に開かれた「羽田空港周辺・京浜臨海部連携強化推進委員会」の第二回会合で、羽田連絡橋などの整備場所について「川崎区の殿町地区中央部に両地区を結ぶ新たな橋梁(2車線)」と初めて明記された<ref name="sankei20150519"/><ref name="kanakoro20140910">{{cite news|title = 羽田 - 川崎連絡道実現へ。殿町中央部に橋整備|url =http://www.kanaloco.jp/article/97003|publisher = [[神奈川新聞]]|date = 2015-05-19 | accessdate = 2015-09-22}}</ref>。
 
 
 
ただ2017年現在、川崎市側のエリア(いすゞ工場跡地)については[[キングスカイフロント]]として、既に医薬品関連の研究施設の集積拠点として整備が進められており、一般客向けの空港関連施設の設置は事実上困難となっている(ANAのケータリングセンターなど、業務用の施設は一部設けられている)。そのため新たな空港施設については、羽田連絡橋の大田区側に宿泊施設等を設ける案が検討されている<ref>[http://www.city.kawasaki.jp/980/cmsfiles/contents/0000057/57062/261114machi2-2.pdf 羽田連絡道路の取り組み状況] - 川崎市</ref>。
 
 
 
[[2017年]]1月24日、東京都が都市計画事業認可を取得し、事業に着手したと発表した<ref>[http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/01/24/03.html 東京都公式サイト - 羽田空港と川崎市を結ぶ新しい橋の整備に着手します]</ref><ref name="nikkei20170125">{{cite news|title = 「羽田連絡道路」事業認可 川崎と空港結ぶ 事業費300億円|url =http://www.nikkei.com/article/DGXLZO12074240U7A120C1L82000/|publisher = [[日本経済新聞]]|date = 2017-01-25 | accessdate = 2017-06-11}}</ref>。
 
 
 
== 施設 ==
 
<!--{{雑多な内容の箇条書き|section=1|date=2010年10月}}-->
 
=== 滑走路 ===
 
[[滑走路]]は以下の4本。A滑走路とC滑走路は平行滑走路の[[滑走路#並行滑走路|オープンパラレル配置]]で、同時離着陸が可能である。南風の好天時にはB滑走路とD滑走路で[[計器着陸装置#ILSまたはローカライザの応用施設|LDA]] (Localizer-Type Directional Aid) を使用した同時進入が行われる。
 
 
 
* A滑走路 (16R/34L): 3000 [[メートル|m]]×60 m、北風時着陸用および南風時離陸用、34L側に[[計器着陸装置|ILS]]設置
 
* B滑走路 (04/22): 2500 m×60 m、南風時着陸用、22側にILS設置
 
* C滑走路 (16L/34R): 3360 m×60 m<ref name="crwy" />、北風時離着陸用および南風時離陸用、34R側にILS設置(カテゴリーIIIb)
 
* D滑走路 (05/23): 2500 m×60 m、北風時離陸用および南風時着陸用、23側にILS設置(ローカライザーオフセット2.0度)
 
 
 
上記の各滑走路の離着陸用途は原則として日中帯(午前6時から午後11時まで)のものである。深夜帯(午後11時から午前6時まで)はC滑走路とD滑走路を優先的に使用し、これらが利用できない場合にのみA滑走路、B滑走路の優先順で使用する。<ref>AIP JAPAN RJTT AD 2.21 NOISE ABATEMENT PROCEDURES 2.優先滑走路方式</ref>
 
 
 
B滑走路については、D滑走路供用以前は横風着陸用滑走路としての位置づけ<ref name="飛行ルート">{{Cite press release |title=羽田再拡張後の飛行ルート(修正案)について |publisher=国土交通省航空局 |date=2004-05-25 |url=http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha04/12/120525_2_.html |accessdate= }}</ref>であったが、2010年10月のD滑走路供用開始にともない、南風時着陸用としてD滑走路とともに使用されている<ref name="飛行ルート"></ref><ref>{{cite web |url=http://www.pa.ktr.mlit.go.jp/haneda/haneda/haneda_saikaku/pr/panf/pdf/new-panf.pdf |title=東京国際空港(羽田空港)再拡張事業の概要 |page=15 |format=PDF |author=国土交通省関東地方整備局 東京空港整備事務所 |accessdate=2015-12-01}}</ref>。B滑走路とD滑走路の方位は7.5度違い<ref name="飛行ルート"></ref>で平行に近い。
 
 
 
=== 旅客ターミナル ===
 
国内線第1ターミナルと第2ターミナル、国際線ターミナルの合計3つの[[空港ターミナルビル]]がある。第1・第2ターミナルの間は、地下にある[[動く歩道]]や[[羽田スカイアーチ]]の歩道で移動が出来る。
 
 
 
[[羽田京急バス]]が運行する、[[無料]]の空港ターミナルビル間連絡[[路線バス]](約5:00〜24:00頃までの運行)は、国内線第1・第2ターミナルのみ循環バスは、白い車体の無料連絡バスで移動できる。国内線ターミナルと国際線ターミナル間の連絡は、ペパーミントグリーンの車体の無料循環バスが数分間隔で運行している。ただし、稀に通常路線バスカラーの青いカラーリングのバスで運行する場合や、[[運転手]]や路線バス車両の交替よる運行打ち切りがあるので、案内放送やバス表示板に注意が必要である。なお、無料循環バス乗り場は、第1ターミナルが到着階8番、第2ターミナルが到着階9番、国際線ターミナルが0番である。また、京浜急行やモノレールでの国内線ターミナルと国際線ターミナル間の連絡も可能である(国内線と国際線間を乗継利用する場合に限り、無料乗車票を配布)。
 
 
 
==== 第1旅客ターミナル ====
 
{{内容過剰|date=2017年2月|Wikipedia:過剰な内容の整理}}
 
* 発着航空会社:JALグループ・SKY・SFJ(北九州・福岡線)
 
* 延べ床面積:29万1500平方メートル<ref name="airport-blg">{{Cite web|url =https://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/company/files/ir/Presentations_20161117.pdf|title =平成29年3月期 第2四半期決算説明会資料|publisher =日本空港ビルデング|accessdate =2017-03-12}}</ref>{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=50}}、ボーディングブリッジ24基<ref name="scopenet.or.jp"/>
 
1993年9月27日に供用開始{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=49}}。地下1階・地上5階、一部6階建ての本館と中央南北の3箇所のウィングから構成される{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=50}}。年間4300万人もの旅客需要をこのターミナルで対応できるように設計されており、その規模の大きさは当時世界でも例がなかった{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|pages=49-50}}。そのため、単純で分かりやすく利用しやすい施設となるように目指した{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=51}}{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=53}}。外観は「ターミナルビルとして機能している事を表現することで十分である」と出された結論に基づいて「かたまり」として機能を纏め、材料や色彩はシンプルにした{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=52}}。材料は、維持管理や耐候性を考慮してタイルが使用されている{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=52}}。西側に長く面している事から窓ガラスには熱線吸収タイプのものを採用し、空調の負担軽減を図っている{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=52}}。進入道路からの印象を強めるために建物の南部と北部は、ガラスと金属パネルの構成によって表情を変えている{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=52}}。建物内部は各施設の集約と、その配置がブロック分けされている{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=51}}。また、4つの吹抜けがあり、中央のシースルーエレベーターのある部分に地下1階から5階までの5層の吹抜けが、建物中央部にある店舗の集合する部分に2階から6階までの4層の吹抜けが、2階出発ロビーから5階までは4層の吹抜けが、2階から3階までは「アルカイダ」という2層の吹抜けがある{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=50}}。吹抜け上部には天窓を設けて自然光を取り入れるようにした事により、明るく開放的な空間を実現している{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=50}}。また、良好な視界と開放感を実現している{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=50}}。柱間はすべて12×12メートルで、各階の床に段差はない{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=53}}。大阪国際空港・成田国際空港(第1ターミナル)・新千歳空港などのターミナル施設と同様に建物中央部を商業区画として、店舗が集中する商業施設で構成され、名称は「'''マーケットプレイス'''」である。地下1階の[[フードコート]]には「[[東京エアポートレストラン|東京シェフズキッチン]]」、エリアには「マーケットプレイス '''ガレリア'''」の名称が付けられている{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=50}}。ガレリアにはアパレルブランドを扱う百貨店([[三越]]・[[高島屋]])の[[ブティック]]様の小型売店、高級志向のレストランなどが入居しており、さながら[[百貨店|デパート]]のような内装となっている。規模は有楽町マリオンと同規模である{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=53}}。また、ガレリアには「銀座に出向かなくても買い物ができる」という意図も込められている{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=53}}。2階に[[噴水]]広場があり、待ち合わせ場所などとして使われるほか、稀にライブやトークショーなどのイベント会場として使われることがある。6階は宴会場・会議室があり、一般的な会合や結婚式の開催が可能となっている。また、展望デッキへの出入口がある。また、2012年4月には1階に[[カプセルホテル]](通常のカプセルホテルに比べると、旅客機の[[ファーストクラス]]をイメージした高級な内装になっている)「ファーストキャビン羽田ターミナル1」がオープンした<ref>{{Cite press release |url=http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/files/whats_new/312_0409_0311.pdf |title=飛行機のファーストクラスをイメージしたコンパクトホテル「ファーストキャビン羽田ターミナル1」4月23日(月)オープン |author=日本空港ビルデング |format=PDF |date=2012-04-09 |accessdate=2015-12-01}}</ref>。
 
 
 
出発ロビーは2階、到着ロビーは1階にある{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=53}}。出発ロビーのチェックインカウンターは、搭乗客が目指すカウンターを簡単に把握できる視認性が求められている{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=52}}。そのため、柱を無くしたり表示サインや案内所を設置するなどの工夫が図られている{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=53}}。セキュリティゲートは7か所に分散配置された{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=52}}。旧ターミナルでは慢性的に混雑していたが、このターミナルでは、ピーク時と団体旅客の通過時を除いて混雑は解消された{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=52}}。また、制限区域内への入口と認知されやすくなるよう門形のデザインとなっている{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=53}}。セキュリティゲートから全ての搭乗口までは最長でも300メートル以内に収まっている{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=52}}。歩行軽減のために[[動く歩道]]が設置されている{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=52}}。床はカーペット敷きである{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=52}}。2階のコンコースと接続する搭乗橋は門形で固定部分と可動部分からなる{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=52}}。車椅子を利用する搭乗客と高齢者に配慮して傾斜は1/12以下に抑えられている{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=52}}。ロビー中央にはモニュメントを配した「出会いの広場」が設けられ、送迎・待ち合わせを容易にしている{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=53}}。
 
第1ターミナルでは出発客動線と到着客導線は完全には分離されていない。到着客は搭乗口から出発待合エリアに出た後、到着専用階段を下り1階到着出口へと向かう。このため第1ターミナル相互の乗り継ぎ客は降機後すぐに次の搭乗口へと向かう。
 
 
 
羽田空港には、自動車のほか公共交通機関を利用する利用者の割合が高いと考えられ、特に空港に乗り入れる東京モノレールと京急との接続をスムーズにすることが今回の動線計画の大きなテーマの一つであった{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=51}}。そこで、地下1階の改札口から各フロアへの移動を容易とするために中央南北4箇所に昇降動線を設置、モノレールの駅前にシースルーエレベーターを、2階の出発ロビーと1階の到着ロビーを直通で結ぶエスカレーターと、各階乗り継ぎのエスカレーターを設置した{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=51}}。このほか、計画当時から第2旅客ターミナル完成時に地下1階で接続できるようになっていた{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=50}}。ターミナル前の道路には国内で初めてダブルデッキ構造が採用された{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=51}}。2層に分けられた道路は、上層が出発ロビー、下層が到着ロビーに面している{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=51}}。なお、このデッキは土木構造物扱いである{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=52}}。駐車場は南北にP1とP2の2棟あり、約4700台収容可能である{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=51}}。3階に設置された連絡橋と連絡橋に接続した昇降動線を通じて雨に濡れずにスムーズにターミナル内にアクセスできるよう設計されている{{sfn|鉄道ジャーナル|1995|page=51}}。
 
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ファイル:Tokyo International Airport terminal-1.jpg|第一ターミナル全景と新旧の管制塔。手前はA滑走路と国際線の駐機場。
 
ファイル:Tokyo International Airport Terminal 1 -01.jpg|第1旅客ターミナル。
 
ファイル:Haneda_Airport_Terminal1_South_Wing.jpg|第1旅客ターミナル南ウィング出発ロビー。
 
File:Haneda Airport T1 Market Place.JPG|第1旅客ターミナルマーケットプレイス。
 
<!-- ファイル:Haneda_Airport_Terminal1_ObservationDeck.jpg|第1旅客ターミナル展望デッキ -->
 
ファイル:Haneda Airport T2.jpg|第1旅客ターミナルゲートラウンジ。
 
ファイル:Diamond Premiere Lounge of Tokyo International Airport Domestic03s3.jpg|第1旅客ターミナル [[ダイヤモンドプレミアラウンジ]]。
 
</gallery>
 
 
 
==== 第2旅客ターミナル ====
 
* 発着航空会社:ANAグループ・ADO・SNA・SFJ (関西・山口宇部線)
 
* 延べ床面積:約25万5600平方メートル、ボーディングブリッジ23基<ref>{{Cite web |url=http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/company/files/ir/070124.pdf |title=東京国際空港(羽田)第2旅客ターミナルビル南ピアの供用開始について |format=PDF |accessdate=2015-12-01}}</ref><ref>{{Cite press release |url=http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/company/files/news_release/100928.pdf |title=東京国際空港(羽田)第2旅客ターミナルビル増築部(本館南側)10月13日供用開始 |author=日本空港ビルデング株式会社 |format=PDF |accessdate=2015-12-01}}</ref><ref name="airport-blg" />
 
供用開始当初は北ピアと南端にある上層部が全面ガラス貼りの吹き抜け部分(5階建、[[六本木ヒルズ|メトロハット]]と形状が似ている)のみで、商業区画「マーケットプレイス」は吹き抜け部分の各階に集中している。その後、吹き抜け部分の南側で南ピアの建設が進められて2010年10月に供用開始したことで、第1ターミナルと同様、吹き抜け部分が建物の中心に位置することになった。通常の商業施設の他には北ピアに[[東急ホテルズ|羽田 エクセルホテル東急]]が、南ピアには[[永青文庫]]([[熊本藩]]主である[[細川氏|肥後細川家]]の収集・保存した美術品を保存・展示している)の所蔵品の一部を中心に展示する美術館「ディスカバリーミュージアム」<ref>{{Cite web |url=http://www.discovery-museum.com/about.html |title=ミュージアムについて |publisher=ディスカバリーミュージアム |accessdate=2015-12-01}}</ref>がある。
 
 
 
第2ターミナルでは出発客導線と到着客導線が分離されており、出発客は2階よりスロープを下り搭乗、到着客は降機後スロープを降り中2階の通路を到着出口へ向かう。第2ターミナル相互の乗り継ぎの場合、出口通路途中にある改札を通過した後2階に上る。<ref>{{cite web |url=https://geographic.org/streetview/special_places/view_tokyo_internatinal_airport_terminal_2.php |title=第2ターミナル: Googleストリートビューと地図 |work=Geographic.org/streetview |accessdate=2016-05-02}}</ref>国際線増便のため、当ターミナルの一部を国際線対応にする計画がある。
 
<gallery widths="200px">
 
ファイル:Haneda Bigbird Tarminal 2.jpg|第2旅客ターミナル。
 
ファイル:HND T2 departures.JPG|第2旅客ターミナル出発ロビー。
 
ファイル:Haneda_Airport_Terminal2_MarketPlace.jpg|第2旅客ターミナルマーケットプレイス。
 
ファイル:Haneda_Airport_Terminal2_ObservationDeck.jpg|第2旅客ターミナル展望デッキ。
 
ファイル:ANA Lounge of Tokyo International Airport (Domestic)05n.jpg|[[ANAラウンジ]]。
 
</gallery>
 
==== 国際線ターミナル ====
 
* 延べ床面積:約23万6000平方メートル(供給処理施設棟を含む)、ボーディングブリッジ18基
 
2010年10月21日に供用を開始した<ref name="TIAT" /><ref name="airport-blg" />。国内線ターミナルビルと違い、24時間供用されており、一部店舗も24時間営業している。一般エリア4階には、「江戸小路」として、日本色を濃く演出されたショップデザインがなされている。第2ターミナルの国際線施設開業に伴い、2020年3月末に「第3ターミナル」への名称変更が予定されている<ref>{{PDFlink|[http://www.mlit.go.jp/common/001200039.pdf 平成30年度 航空局関係 予算概算要求概要]}} 3ページ - 国土交通省 平成29年8月</ref>。
 
<gallery widths="200px">
 
ファイル:Haneda International Terminal and Station.JPG|国際線旅客ターミナル。
 
ファイル:International Airport International Terminal no2.JPG|国際線旅客ターミナル出発ロビー。
 
ファイル:Haneda International Airport International Terminal no5.JPG|国際線旅客ターミナル到着ロビー。
 
ファイル:Haneda Airport Int'l Terminal ObservationDeck.JPG|国際線ターミナル展望デッキ。
 
ファイル:JAL Sakura Lounge HND Intl.JPG|国際線[[サクララウンジ]]。
 
ファイル:Haneda Int Term1.JPG|免税店エリア。
 
ファイル:Tokyo International Airport terminal-SHOPs.jpg|江戸小路。
 
</gallery>
 
 
 
=== 貨物ターミナル ===
 
西貨物地区と東貨物地区があり、第1、第2旅客ターミナルの北側にある。両ターミナルから空港内循環バスでアクセスできる。2010年10月には新たに国際線地区貨物ターミナルがオープンした。
 
 
 
=== VIP用施設 ===
 
[[日本国政府専用機]]を含む[[政府専用機]]などを利用する政府[[要人]]・[[皇族]]・[[国賓]]などいわゆる[[VIP]]が利用できる[[貴賓室]]と、専用機専用の駐機スポットが東貨物地区横にある。ボーディングブリッジはなくタラップを利用する。一般道へ直結する専用の車道・ゲートも設けられているが、警備上、この道路の通行時は周辺道路([[首都高速1号羽田線]])が予告無く一時通行止め(迂回を要請される)となることがある。この駐機スポットでVIPが搭乗するときは、狙撃防止のために駐機スポットを望むラウンジ等には警備員が配置され、窓にはカーテンが降ろされるなど、警備上の配慮が行われている。
 
 
 
=== プライベート機用施設 ===
 
遊覧目的の小型機は乗り入れできないが、企業や個人が所有する[[ビジネスジェット]]などのプライベート機専用スポットが国際線ターミナルとN地区に約10箇所存在する。利用者は専用ゲートを使用し、一般の旅客の目に触れることのない専用動線を利用することができる。2014年時点で年間約2300便が利用しており、多くは国際線である<ref>[http://www.aviationwire.jp/archives/46631 羽田空港、ビジネスジェット専用施設開業]</ref>。
 
 
 
[[国土交通省]]は近年国内外からのビジネスジェットの受け入れ条件を緩和し、発着枠に空きがあればいつでも発着でき、発着当日の手続きでも受け付け可能とするなどの受け入れ環境の整備を進めている<ref>[http://www.mlit.go.jp/report/press/kouku19_hh_000056.html 報道発表資料:羽田空港におけるビジネスジェットの受入れを拡大 - 国土交通省]</ref>。
 
 
 
=== 航空会社施設 ===
 
* 日本航空(格納庫・整備場・訓練施設)
 
* 全日本空輸(格納庫・整備場)
 
* スカイマーク(本社・格納庫・整備場)
 
 
 
=== 羽田空港船着場 ===
 
国際線ターミナル近くに羽田空港船着場がある。[[#羽田空港船着場の開設|再拡張事業のひとつとして開設]]された。
 
 
 
空港周辺への遊覧船が発着するほか、2013年7月から[[アーバンランチ|観光汽船興業]]が都内(芝浦、日本橋、豊洲、浅草)までの予約制水上タクシー「リムジンボート」を運行している<ref>{{Cite web |url=http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/newpier/ |title=羽田空港船着場のご案内 |publisher=羽田空港ターミナル BIG BIRD |accessdate=2015-12-01}}</ref>。
 
 
 
=== 施設がある機関 ===
 
旧整備場地区([[整備場駅]])に、以下の事務所や格納庫がある。
 
* 行政機関
 
** [[海上保安庁]][[第三管区海上保安本部]]羽田航空基地({{ウィキ座標|35|33|27|N|139|45|17|E||地図}})
 
** 海上保安庁第三管区海上保安本部[[羽田特殊救難基地]]↑
 
* 航空機格納庫を持つ報道機関
 
** [[読売新聞社]]
 
** [[産業経済新聞社|産経新聞社]]
 
** [[朝日新聞社]]
 
** [[毎日新聞社]]
 
 
 
=== 旅客取扱施設利用料 ===
 
; 国内線ターミナル
 
2005年4月1日より徴収を開始した。当時は大人100円であった。
 
* 出発客 大人290円 小人140円<ref>{{Cite web |url=https://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/departures_and_arrivals/pfc/ |title=国内線ターミナル旅客取扱施設利用料について |publisher=日本空港ビルデング株式会社 |accessdate=2015-12-01}}</ref>
 
 
 
; 国際線ターミナル
 
2010年10月21日より徴収を開始した。当時は大人2,000円であった。
 
* 出発客:大人2,570円 小人1,280円<ref name="kokusaisen">{{Cite web |url=http://www.haneda-airport.jp/inter/dept/psfc.pdf |title=東京国際空港ターミナル旅客取扱施設利用料に関する約款 |publisher=東京国際空港ターミナル 平成26年4月1日 |format=PDF |accessdate=2015-12-01}}</ref>
 
* 乗継客:大人1,280円 小人640円<ref name="kokusaisen" />
 
 
 
== ハブ空港(拠点空港)・焦点空港としている航空会社 ==
 
下記の航空会社がこの空港を[[ハブ空港|ハブ空港(または焦点空港)]]としている。
 
*ハブ空港(拠点空港)
 
**[[全日本空輸]]
 
**[[日本航空]]
 
**[[スカイマーク]]
 
**[[ソラシドエア]]
 
**[[AIRDO]]
 
*焦点空港
 
**[[スターフライヤー]]
 
 
 
== 就航路線 ==
 
* '''太字'''は、羽田をハブ空港にしている航空会社。
 
* ()内の記号は最初が、[[航空会社コード|航空会社の2レターコード]](国際線)又は3レターコード(国内線)、2つ目が、[[航空連合|航空連合(アライアンス)]]の意味
 
** 2つ目の()がない航空会社はアライアンスに加盟していない航空会社となっている
 
** (ST)は[[スカイチーム]]、(SA)は[[スターアライアンス]]、(OW)は[[ワンワールド]]にそれぞれ所属している航空会社
 
*** 既にアライアンスへの加盟手続きを行った航空会社については加盟予定と記述
 
* ★は、[[格安航空会社|格安航空会社 (LCC)]]
 
 
 
=== 旅客便 ===
 
==== 国内線 ====
 
===== 第1旅客ターミナル北ウィング =====
 
{{空港就航地
 
| {{nowrap|'''[[日本航空]]''' (JAL)(OW) <ref>[[ジェイエア]]及び[[日本トランスオーシャン航空]]の機材・乗務員で運航する便、南ウィング到着便あり</ref>}}
 
|
 
;【北海道地方】
 
:[[女満別空港|女満別]]、[[旭川空港|旭川]]、[[釧路空港|釧路]]、[[帯広空港|帯広]]、[[新千歳空港|札幌/新千歳]]、[[函館空港|函館]]
 
;【東北地方】
 
:[[青森空港|青森]]、[[三沢飛行場|三沢]]、[[秋田空港|秋田]]、[[山形空港|山形]]
 
;【中部地方】
 
:[[中部国際空港|名古屋/中部]]、[[小松飛行場|小松]]
 
;【近畿地方】
 
:[[大阪国際空港|大阪/伊丹]]、[[関西国際空港|大阪/関西]]、[[南紀白浜空港|南紀白浜]]
 
| ''' [[スカイマーク]]''' (SKY) | 札幌/新千歳、[[神戸空港|大阪/神戸]]、[[福岡空港|福岡]]、[[長崎空港|長崎]](大阪/神戸経由)、[[鹿児島空港|鹿児島]]、[[那覇空港|沖縄/那覇]]
 
}}
 
 
 
===== 第1旅客ターミナル南ウィング =====
 
{{空港就航地
 
| '''[[日本航空]]''' (JAL)(OW) <ref>[[ジェイエア]]及び[[日本トランスオーシャン航空]]の機材・乗務員で運航する便、北ウィング到着便あり</ref>
 
|
 
;【中国地方】
 
:[[岡山空港|岡山]]、[[広島空港|広島]]、[[山口宇部空港|山口宇部]]、[[出雲空港|出雲]]
 
;【四国地方】
 
:[[徳島飛行場|徳島]]、[[高松空港|高松]]、[[松山空港|松山]]、[[高知空港|高知]]
 
;【九州・沖縄地方】
 
:[[北九州空港|北九州]]、福岡、長崎、[[大分空港|大分]]、[[熊本空港|熊本]]、[[宮崎空港|宮崎]]、鹿児島、[[奄美空港|奄美]]、沖縄/那覇
 
| {{nowrap|[[日本トランスオーシャン航空]] (JTA)(OW) <ref>北ウィング到着便あり</ref>}}|[[宮古空港|宮古]]、[[新石垣空港|石垣]]、[[久米島空港|久米島]](7月中旬 - 9月のみ運航)
 
| [[スターフライヤー]] (SFJ)<ref name=codeshareana>[[全日本空輸]]とのコードシェア</ref>|北九州、福岡
 
}}
 
 
 
===== 第2旅客ターミナル =====
 
{{空港就航地
 
| ''' [[全日本空輸]]''' (ANA)(SA)<ref>[[ANAウイングス]]の機材・乗務員で運航する便あり</ref>
 
|
 
;【北海道地方】
 
:[[稚内空港|稚内]]、[[紋別空港|紋別]]<ref>“紋別-羽田直行便 通年運航4年ぶり復活”. 北海道新聞朝刊オホーツク版 (2014年3月24日). p. 24オホーツク面。</ref>、[[中標津空港|中標津]]、[[釧路空港|釧路]]、[[新千歳空港|札幌/新千歳]]、[[函館空港|函館]]
 
;【東北地方】
 
:[[大館能代空港|大館能代]]、[[秋田空港|秋田]]、[[庄内空港|庄内]]
 
;【関東地方】
 
:[[八丈島空港|八丈島]]
 
;【中部地方】
 
:[[中部国際空港|名古屋/中部]]、[[富山空港|富山]]、[[小松飛行場|小松]]、[[能登空港|能登]]
 
;【近畿地方】
 
:[[大阪国際空港|大阪/伊丹]]、[[関西国際空港|大阪/関西]]、[[神戸空港|大阪/神戸]]
 
;【中国地方】
 
:[[岡山空港|岡山]]、[[広島空港|広島]]、[[岩国飛行場|岩国]]、[[山口宇部空港|山口宇部]]、[[鳥取空港|鳥取]]、[[米子空港|米子]]、[[石見空港|萩・石見]]
 
;【四国地方】
 
:[[高松空港|高松]]、[[松山空港|松山]]、[[高知龍馬空港|高知]]、[[徳島空港|徳島]]
 
;【九州・沖縄地方】
 
:[[福岡空港|福岡]]、[[佐賀空港|佐賀]]、[[長崎空港|長崎]]、[[大分空港|大分]]、[[熊本空港|熊本]]、[[宮崎空港|宮崎]]、[[鹿児島空港|鹿児島]]、[[那覇空港|沖縄/那覇]]、[[宮古空港|宮古]]、[[新石垣空港|石垣]]
 
| '''[[ソラシドエア]]''' (SNJ) <ref name=codeshareana/> |宮崎、長崎、大分、熊本、鹿児島
 
| '''[[北海道国際航空|AIRDO]]''' (ADO) <ref name=codeshareana/> |[[女満別空港|女満別]]、[[旭川空港|旭川]]、釧路、[[帯広空港|帯広]]、札幌/新千歳、函館
 
| [[スターフライヤー]] (SFJ)<ref name=codeshareana/> |大阪/関西、山口宇部
 
}}
 
 
 
===== 統計 =====
 
{| class="wikitable" style="text-align:center;"
 
|+ (東京国際空港発)就航路線別旅客数/順位<ref>{{Cite press release |title=平成29年度の航空輸送統計の概況について |publisher=国土交通省 |date=2018-06-13 |url=http://www.mlit.go.jp/k-toukei/search/pdf/11/11201700cc0000.pdf |format=PDF |accessdate=2018-06-28}}上位50位までを記載</ref>
 
! 行先 !! 旅客数 !! 国内線順位
 
|-
 
! 新千歳空港
 
| 約904万人 || 上位{{0}}1位
 
|-
 
! 福岡空港
 
| 約853万人 || 上位{{0}}2位
 
|-
 
! 那覇空港
 
| 約579万人 || 上位{{0}}3位
 
|-
 
! 大阪国際空港
 
| 約545万人 || 上位{{0}}4位
 
|-
 
! 鹿児島空港
 
| 約239万人 || 上位{{0}}5位
 
|-
 
! 熊本空港
 
| 約197万人 || 上位{{0}}6位
 
|-
 
! 広島空港
 
| 約189万人 || 上位{{0}}8位
 
|-
 
! 長崎空港
 
| 約173万人 || 上位10位
 
|-
 
! 松山空港
 
| 約155万人 || 上位11位
 
|-
 
! 関西国際空港
 
| 約129万人 || 上位14位
 
|-
 
! 高松空港
 
| 約126万人 || 上位15位
 
|}
 
 
 
==== 国際線 ====
 
===== 国際線旅客ターミナル =====
 
{{空港就航地
 
|{{Flagicon|JPN}} ''' [[全日本空輸]]''' (NH)(SA)
 
|
 
;【東アジア】
 
:  北京/首都、上海/虹橋、上海/浦東、広州、ソウル/金浦、台北/松山、香港<br />
 
;【東南アジア】
 
: [[ニノイ・アキノ国際空港|マニラ]]、[[ノイバイ国際空港|ハノイ]]、バンコク/スワンナプーム、[[クアラルンプール国際空港|クアラルンプール]]、シンガポール、[[スカルノ・ハッタ国際空港|ジャカルタ]]<br />
 
;【北米】
 
: ニューヨーク/ジョン・F・ケネディ、[[シカゴ・オヘア国際空港|シカゴ/オヘア]]、[[ロサンゼルス国際空港|ロサンゼルス]]、[[バンクーバー国際空港|バンクーバー ]]<br />
 
;【ヨーロッパ】
 
: パリ/シャルル・ド・ゴール、ロンドン/ヒースロー、[[フランクフルト空港|フランクフルト]]、[[ミュンヘン国際空港|ミュンヘン]]<br />
 
;【オセアニア・太平洋】
 
: [[シドニー国際空港|シドニー]]、[[ダニエル・K・イノウエ国際空港|ホノルル]]
 
|{{Flagicon|JPN}} [[Peach Aviation]] (MM)★ | [[仁川国際空港|ソウル/仁川]]、[[台湾桃園国際空港|台北/桃園]]、上海/浦東
 
|{{Flagicon|JPN}} ''' [[日本航空]]''' (JL)(OW)
 
|
 
;【東アジア】
 
: [[北京首都国際空港|北京/首都]]、[[上海虹橋国際空港|上海/虹橋]]、[[上海浦東国際空港|上海/浦東]]、[[広州白雲国際空港|広州]]、[[金浦国際空港|ソウル/金浦]]、[[台北松山空港|台北/松山]]、[[香港国際空港|香港]]<br />
 
;【東南アジア】
 
: [[タンソンニャット国際空港|ホーチミンシティ]]、[[スワンナプーム国際空港|バンコク/スワンナプーム]]、[[シンガポール・チャンギ国際空港|シンガポール]]<br />
 
;【北米】
 
: [[ジョン・F・ケネディ国際空港|ニューヨーク/ジョン・F・ケネディ]]、[[サンフランシスコ国際空港|サンフランシスコ]]<br />
 
;【ヨーロッパ】
 
: [[パリ=シャルル・ド・ゴール空港|パリ/シャルル・ド・ゴール]]、[[ロンドン・ヒースロー空港|ロンドン/ヒースロー]]<br />
 
|{{Flagicon|ROC}} [[エバー航空]] (BR)(SA)| 台北/松山
 
|{{Flagicon|ROC}} [[チャイナエアライン]] (CI)(ST) | 台北/松山
 
|{{Flagicon|ROC}} [[タイガーエア台湾]] (IT)★  | 台北/桃園
 
|{{Flagicon|KOR}} [[アシアナ航空]] (OZ)(SA)| ソウル/金浦、ソウル/仁川
 
|{{Flagicon|KOR}} [[大韓航空]] (KE)(ST) | ソウル/金浦、ソウル/仁川
 
|{{Flagicon|CHN}} [[中国国際航空]] (CA)(SA)| 北京/首都
 
|{{Flagicon|CHN}} [[海南航空]] (HU)| 北京/首都
 
|{{Flagicon|CHN}} [[天津航空]] (GS)| [[天津浜海国際空港|天津]]
 
|{{Flagicon|CHN}} [[奥凱航空]] (BK)| 天津
 
|{{Flagicon|CHN}} [[中国東方航空]] (MU)(ST)| 上海/虹橋
 
|{{Flagicon|CHN}} [[上海航空]] (FM)(ST)| 上海/虹橋、上海/浦東
 
|{{Flagicon|CHN}} [[吉祥航空]](HO)| 上海/浦東
 
|{{Flagicon|CHN}} [[春秋航空]] (9C)★ | 上海/浦東
 
|{{Flagicon|CHN}} [[中国南方航空]] (CZ)(ST)| 広州
 
|{{Flagicon|HKG}} [[キャセイパシフィック航空]] (CX)(OW) | 香港
 
|{{Flagicon|HKG}} [[キャセイドラゴン航空]] (KA)(OW) | 香港
 
|{{Flagicon|HKG}} [[香港エクスプレス航空]] (UO)★ | 香港
 
|{{Flagicon|PHI}} [[フィリピン航空]] (PR)| マニラ
 
|{{Flagicon|VNM}} [[ベトナム航空]] (VN)(ST) | ハノイ
 
|{{Flagicon|THA}} [[タイ国際航空]] (TG)(SA) | バンコク/スワンナプーム
 
|{{Flagicon|MAS}} [[エアアジア X]] (D7)★ | クアラルンプール
 
|{{Flagicon|IDN}} [[ガルーダ・インドネシア航空]] (GA)(ST) | ジャカルタ
 
|{{Flagicon|SIN}} [[シンガポール航空]] (SQ)(SA) | シンガポール
 
|{{Flagicon|AUS}} [[カンタス航空]] (QF)(OW) | シドニー
 
|{{Flagicon|NZL}} [[ニュージーランド航空]] (NZ)(SA)| [[オークランド国際空港 (ニュージーランド)|オークランド]]
 
|{{Flagicon|USA}} [[アメリカン航空]]  (AA)(OW)| ロサンゼルス
 
|{{Flagicon|USA}} [[デルタ航空]] (DL)(ST) | ロサンゼルス、[[ミネアポリス・セントポール国際空港|ミネアポリス]]
 
|{{Flagicon|USA}} [[ユナイテッド航空]] (UA)(SA)| サンフランシスコ
 
|{{Flagicon|USA}} [[ハワイアン航空]] (HA) | ホノルル、[[コナ国際空港|コナ]]
 
|{{Flagicon|CAN}} [[エア・カナダ]] (AC)(SA) | [[トロント・ピアソン国際空港|トロント]]
 
|{{Flagicon|UAE}} [[エミレーツ航空]] (EK) | [[ドバイ国際空港|ドバイ]]
 
|{{Flagicon|QAT}} [[カタール航空]] (QR)(OW) | [[ハマド国際空港|ドーハ]]
 
|{{nowrap|{{Flagicon|GBR}} [[ブリティッシュ・エアウェイズ]] (BA)(OW)}} | ロンドン/ヒースロー
 
|{{Flagicon|FRA}} [[エールフランス]] (AF)(ST) | パリ/シャルル・ド・ゴール
 
|{{Flagicon|DEU}} [[ルフトハンザドイツ航空]] (LH)(SA) | フランクフルト、ミュンヘン
 
}}
 
 
 
=== 貨物便 ===
 
{{空港就航地
 
|{{Flagicon|JPN}} [[ANAカーゴ ]](NH) | [[新千歳空港|札幌/新千歳]]、[[関西国際空港|大阪/関西]]、[[佐賀空港|佐賀]]、[[那覇空港|沖縄/那覇]]
 
|{{Flagicon|ROK}} [[エア・インチョン]] (KJ)| [[仁川国際空港|ソウル/仁川]]
 
|{{nowrap|{{Flagicon|ROC}} [[エバー航空カーゴ]] (BR)(SA)}}| [[台湾桃園国際空港|台北/桃園]]
 
|{{Flagicon|HKG}} [[香港航空カーゴ]] (HX) | [[香港国際空港|香港]](定期チャーター便)
 
}}
 
 
 
=== 就航都市 ===
 
==== 国内線 ====
 
原則として到着都市名(リンク先は到着空港)のみを記述するが、同一都市圏に2つ以上の空港が存在もしくは空港名に到着都市名が含まれていないなどの場合は「都市名/空港名」の様式で記述する。
 
* [[北海道]]
 
** [[新千歳空港|札幌/新千歳]]※、[[稚内空港|稚内]]、[[紋別空港|紋別]]、[[女満別空港|女満別]]、[[旭川空港|旭川]]、[[中標津空港|中標津]]、[[釧路空港|釧路]]、[[帯広空港|帯広]]、[[函館空港|函館]]※
 
* [[東北地方|東北]]
 
** [[青森空港|青森]]、[[三沢飛行場|三沢]]、[[大館能代空港|大館能代]]、[[秋田空港|秋田]]、[[庄内空港|庄内]]、[[山形空港|山形]]
 
* [[伊豆諸島|東京離島]]
 
** [[八丈島空港|八丈島]]
 
* [[中部地方|中部]]
 
** [[中部国際空港|名古屋/中部]]※、[[富山空港|富山]]、[[小松飛行場|小松]]※、[[能登空港|能登]]
 
* [[近畿地方|近畿]]
 
** [[大阪国際空港|大阪/伊丹]]※、[[関西国際空港|大阪/関西]]※、[[神戸空港|大阪/神戸]]、[[南紀白浜空港|南紀白浜]]
 
* [[中国地方|中国]]
 
** [[岡山空港|岡山]]、[[広島空港|広島]]※、[[山口宇部空港|山口宇部]]、[[鳥取空港|鳥取]]、[[美保飛行場|米子]]、[[出雲空港|出雲]]、[[石見空港|萩・石見]]、[[岩国飛行場|岩国]]
 
* [[四国]]
 
** [[徳島飛行場|徳島]]、[[高松空港|高松]]※、[[松山空港|松山]]※、[[高知空港|高知]]
 
* [[九州]]
 
** [[福岡空港|福岡]]※、[[北九州空港|北九州]]、[[佐賀空港|佐賀]]※、[[長崎空港|長崎]]、[[大分空港|大分]]※、[[熊本空港|熊本]]※、[[宮崎空港|宮崎]]※、[[鹿児島空港|鹿児島]]※
 
* [[沖縄県|沖縄]]・[[南西諸島]]
 
** [[那覇空港|沖縄/那覇]]※、[[奄美空港|奄美]]※、[[宮古空港|宮古]]、[[新石垣空港|石垣]]、[[久米島空港|久米島]](7月中旬〜9月のみ運航)
 
※は[[成田国際空港]]便もある空港
 
 
 
==== 国際線 ====
 
* [[東アジア]]
 
** {{ROK}}:[[金浦国際空港|ソウル/金浦]]、[[仁川国際空港|ソウル/仁川]]
 
** {{ROC}}:[[台北松山空港|台北/松山]]、[[台湾桃園国際空港|台北/桃園]]
 
** {{PRC}}:[[北京首都国際空港|北京/首都]]、[[上海虹橋国際空港|上海/虹橋]]、[[上海浦東国際空港|上海/浦東]]、[[広州白雲国際空港|広州]]、[[天津浜海国際空港|天津]]
 
** {{HKG}}:[[香港国際空港|香港]]
 
* [[東南アジア]]
 
** {{PHI}}:[[ニノイ・アキノ国際空港|マニラ]]
 
** {{VNM}}:[[ノイバイ国際空港|ハノイ]]、[[タンソンニャット国際空港|ホーチミンシティ]]
 
** {{THA}}:[[スワンナプーム国際空港|バンコク/スワンナプーム]]
 
** {{MYS}}:[[クアラルンプール国際空港|クアラルンプール]]
 
** {{SGP}}:[[シンガポール・チャンギ国際空港|シンガポール]]
 
** {{IDN}}:[[スカルノ・ハッタ国際空港|ジャカルタ]]
 
*[[中近東]]
 
** {{UAE}}:[[ドバイ国際空港|ドバイ]]
 
** {{QAT}}:[[ハマド国際空港|ドーハ]]
 
* [[北アメリカ|北米]]
 
** {{USA}}:[[ジョン・F・ケネディ国際空港|ニューヨーク/JFK]]、[[シカゴ・オヘア国際空港|シカゴ]]、[[ミネアポリス・セントポール国際空港|ミネアポリス]]、[[ロサンゼルス国際空港|ロサンゼルス]]、[[サンフランシスコ国際空港|サンフランシスコ]]
 
** {{CAN}}:[[バンクーバー国際空港|バンクーバー]]、[[トロント・ピアソン国際空港|トロント]]
 
* [[ヨーロッパ]]
 
** {{FRA}}:[[パリ=シャルル・ド・ゴール空港|パリ/シャルル・ド・ゴール]]
 
** {{GBR}}:[[ロンドン・ヒースロー空港|ロンドン/ヒースロー]]
 
** {{DEU}}:[[フランクフルト空港|フランクフルト]]、[[ミュンヘン国際空港|ミュンヘン]]
 
* [[オセアニア]]・[[太平洋]]
 
** {{AUS}}:[[シドニー国際空港|シドニー]]
 
** {{NZL}}:[[オークランド国際空港 (ニュージーランド)|オークランド]]
 
** {{USA}}:[[ダニエル・K・イノウエ国際空港|ホノルル]]、[[コナ国際空港|コナ]]
 
 
 
=== 就航開始・運航再開予定 ===
 
<!-- ==== 国内線 ==== -->
 
<!-- ==== 国際線 ==== -->
 
=== 増便・減便・運休・その他変更予定 ===
 
<!-- ==== 国内線 ==== -->
 
<!-- ==== 国際線 ==== -->
 
*{{Flagicon|SGP}} [[シンガポール航空]]:2018年12月28日より[[シンガポール・チャンギ国際空港|シンガポール]]線を1日3便から1日4便に増便予定<ref>[http://www.traicy.com/20180713-SQaddflight シンガポール航空、東京/羽田〜シンガポール線を12月28日より増便 東京線は6便体制]Traicy 2018年7月13日</ref>
 
 
 
=== かつて定期便で就航していた航空会社 ===
 
{{出典の明記|date=2015年5月|section=1}}
 
<!-- チャーター便は含めないでください。 -->
 
{{節スタブ}}
 
==== 現存する会社 ====
 
* {{Flagicon|CHN}} [[山東航空]]
 
* {{Flagicon|MYS}} [[マレーシア航空]]<ref name="travelvision20120212">[http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=52182 マレーシア航空、羽田/コタキナバル線運休-2月1日から]トラベルビジョン 2012年2月12日</ref>
 
* {{Flagicon|IND}} [[エア・インディア]]
 
* {{Flagicon|PAK}} [[パキスタン国際航空]]
 
* {{Flagicon|IRN}} [[イラン航空]]
 
* {{Flagicon|IRQ}} [[イラク航空]]
 
* {{Flagicon|HOL}} [[KLMオランダ航空]]
 
* {{Flagicon|ITA}} [[アリタリア-イタリア航空]]
 
* {{Flagicon|SWE}}{{Flagicon|NOR}}{{Flagicon|DEN}} [[スカンジナビア航空]]
 
* {{Flagicon|USSR}} [[アエロフロート・ロシア航空|アエロフロート航空]] (アエロフロート・ロシア航空)
 
* {{Flagicon|EGY}} [[エジプト航空]]
 
 
 
==== 現存しない会社 ====
 
* {{Flagicon|JPN}} [[日本アジア航空]]
 
* {{Flagicon|JPN}} [[日本エアシステム|日本エアシステム(日本航空ジャパン)]]
 
* {{Flagicon|JPN}} [[大日本航空]]
 
* {{Flagicon|ROC}} [[Vエア]]<ref name="aviationwire20160809">[http://www.aviationwire.jp/archives/96619 台湾Vエア、羽田と茨城9月運休]Aviation Wire 2016年8月9日</ref>
 
* {{Flagicon|ROC}} [[民航空運公司]]
 
* {{Flagicon|CHN}} [[中国民用航空局|中国民航]]
 
* {{flagicon|South Vietnam}}  [[エア・ベトナム]]
 
* {{Flagicon|THA}} [[エア・サイアム]]
 
* {{Flagicon|USA}} [[パンアメリカン航空]]
 
* {{Flagicon|USA}} [[ノースウエスト航空]]
 
* {{Flagicon|USA}} [[コンチネンタル・ミクロネシア]]
 
* {{Flagicon|CAN}} [[カナダ太平洋航空]]
 
* {{Flagicon|BRA}} [[ヴァリグ・ブラジル航空]]
 
* {{Flagicon|BRA}} REAL航空
 
* {{Flagicon|SWI}} [[スイス航空]]
 
* {{Flagicon|GBR}} [[英国海外航空]]
 
* {{Flagicon|FRA}} [[UTA]]
 
* {{Flagicon|BEL}} [[サベナ・ベルギー航空]]
 
 
 
=== 運休・廃止路線 ===
 
{{出典の明記|date=2015年5月|section=1}}
 
{{節スタブ}}
 
==== 国内線 ====
 
* [[東北地方|東北]]
 
** [[花巻空港|いわて花巻]]、[[仙台空港|仙台]]※<ref>2011年3月11日に発生した[[東北地方太平洋沖地震]]([[東日本大震災]])の影響によっていわて花巻線、仙台線に臨時便が運航されている。</ref>
 
* [[伊豆諸島]]
 
** [[大島空港|大島]]<ref>{{Cite web |url=http://www.aviationwire.jp/archives/72971 |title=ANA、羽田-大島が最終便 国際線強化へ |publisher=Aviation Wire |date=2015-10-24 |accessdate=2015-12-01}}</ref>、[[三宅島空港|三宅島]]<ref>{{Cite web |url=http://www.aviationwire.jp/archives/34564 |title=ANA、Q300退役で羽田-三宅島線休止 最終便は火山ガス引き返し |publisher=Aviation Wire |date=2014-03-31 |accessdate=2015-12-01}}</ref>
 
* [[中部地方|中部]]
 
** [[新潟空港|新潟]]※<ref>2004年10月23日に発生した新潟中越地震の影響によって10月24日から翌年1月4日まで、2007年7月16日に発生した新潟中越沖地震の影響で同日と17日に臨時便が運航された。</ref>、[[福井空港|福井]]、[[名古屋飛行場|名古屋/小牧]]<ref>{{Cite web |url=http://toyokeizai.net/articles/-/43498 |title=ANA羽田-名古屋、32年ぶり復活のワケ |publisher=東洋経済オンライン |date=2014-07-24 |accessdate=2015-12-01}}</ref>
 
※は[[成田国際空港]]便あり
 
 
 
==== 国際線 ====
 
* [[東アジア]]
 
** {{KOR}}:釜山
 
** {{ROC}}:高雄
 
** {{CHN}}:貴陽、済南、大連
 
* [[東南アジア]]
 
** {{MYS}}:コタキナバル<ref name="travelvision20120212"/>
 
** {{IDN}}:デンパサール<ref name="garuda2015summer">2015年 夏期の運航計画について[http://www.garuda-indonesia.co.jp/ga_news/news/10185.html ガルーダ・インドネシア航空]</ref>
 
* [[南アジア]]
 
** {{IND}}:ニューデリー、カルカッタ、ムンバイ
 
** {{PAK}}:カラチ
 
* [[中東]]
 
** {{IRN}}:テヘラン
 
** {{IRQ}}:バグダッド
 
** {{UAE}}:アブダビ
 
** {{LEB}}:ベイルート
 
* [[北アメリカ|北米]]
 
** {{USA}}:アンカレッジ、ポートランド、デトロイト<ref name="aviationwire20120821">{{Cite web |url=http://www.aviationwire.jp/archives/7458 |title=デルタ航空、羽田-デトロイト線9月末で運休 ロス線も羽田着時刻変更 |publisher=Aviation Wire |date=2012-08-21 |accessdate=2015-12-01}}</ref>、シアトル<ref name="sankei150619">{{Cite news |url=http://www.sankei.com/economy/news/150619/ecn1506190047-n1.html |title=デルタが9月末で羽田-シアトル線を廃止 |publisher=産経新聞 |date=2015-06-19 |accessdate=2015-12-01}}</ref>、マイアミ
 
* [[南アメリカ|中南米]]
 
** {{MEX}}:メキシコシティ
 
** {{COL}}:ボゴタ
 
** {{PER}}:リマ
 
** {{BRA}}:サンパウロ、リオデジャネイロ
 
** {{ARG}}:ブエノスアイレス
 
* [[ヨーロッパ]]
 
** {{GRE}}:アテネ
 
** {{BEL}}:ブリュッセル
 
** {{NLD}}:アムステルダム
 
** {{ITA}}:ローマ、ミラノ
 
** {{DEU}}:ハンブルグ
 
** {{CHE}}:チューリッヒ
 
** {{DNK}}:コペンハーゲン
 
** {{RUS}}:モスクワ
 
* [[オセアニア]]
 
** {{GUM}}:グアム
 
** {{NZL}}:クライストチャーチ
 
** {{NCL}}:ヌーメア
 
** {{FIJ}}:ナンディ
 
* [[アフリカ]]
 
** {{EGY}}:カイロ
 
 
 
=== 航空会社別運休・廃止路線一覧 ===
 
{{出典の明記|date=2015年5月|section=1}}
 
{{節スタブ}}
 
<!-- ==== 国内線 ==== -->
 
==== 国際線 ====
 
{{空港就航地
 
|{{Flagicon|JPN}} [[日本航空]] (JL)(OW)| [[金海国際空港|釜山]]、[[インディラ・ガンディー国際空港|ニューデリー]]、[[ネータージー・スバース・チャンドラ・ボース国際空港|カルカッタ]]、[[チャトラパティ・シヴァージー国際空港|ムンバイ/サンタクルズ]]、[[ジンナー国際空港|カラチ]]、[[バグダード国際空港|バグダッド]]、[[アブダビ国際空港|アブダビ]]、[[ラフィク・ハリリ国際空港|ベイルート]]、[[グアム国際空港|グアム]]、[[ウェーク島|ウェーク]]、[[ダニエル・K・イノウエ国際空港|ホノルル]]<ref>[http://www.aviationwire.jp/archives/116142 JAL、羽田からニューヨーク線復活 植木社長「乗継の利便性高めた」]Aviation Wire 2017年4月1日</ref>、[[テッド・スティーブンス・アンカレッジ国際空港|アンカレッジ]]、[[シアトル・タコマ国際空港|シアトル/タコマ]]、[[ロサンゼルス国際空港|ロサンゼルス]]、[[マイアミ国際空港|マイアミ]]、[[ヴィラコッポス国際空港|サンパウロ/ヴィラコッポス]]、[[アントニオ・カルロス・ジョビン国際空港|リオデジャネイロ/ガレオン]]、[[アテネ国際空港|アテネ]]、[[シェレメーチエヴォ国際空港|モスクワ/シェレメーチェヴォ]]、[[チューリッヒ空港|チューリッヒ]]、[[アムステルダム・スキポール空港|アムステルダム]]、[[ハンブルク空港|ハンブルク]]、[[フィウミチーノ空港|ローマ/フィウミチーノ]]、[[マルペンサ国際空港|ミラノ/マルペンサ]]、[[コペンハーゲン空港|コペンハーゲン]]、[[カイロ国際空港|カイロ]]、[[ナンディ国際空港|ナンディ]]、[[シドニー国際空港|シドニー]]、[[オークランド国際空港 (ニュージーランド)|オークランド]]
 
|{{Flagicon|JPN}} [[日本アジア航空]] (EG)(OW)| [[台北松山空港|台北/松山]]、[[高雄国際空港|高雄]]、[[啓徳空港|香港/啓徳]]
 
|{{Flagicon|JPN}} [[大日本航空]] | [[新京]]、[[奉天]]、[[南京]]、[[上海]]、[[広州]]、[[北京]]、[[大連周水子国際空港|大連]]、[[ニノイ・アキノ国際空港|マニラ]]、[[タンソンニャット国際空港|サイゴン]]、[[ハノイ]]、[[ドンムアン空港|バンコク/ドンムアン]]、[[セレター空港|昭南/セレター]]
 
|{{Flagicon|KOR}} [[大韓航空]] (KE)(ST)| 釜山
 
|{{Flagicon|KOR}} [[アシアナ航空]] (OZ)(SA) | 釜山
 
|{{Flagicon|ROC}} [[チャイナエアライン]] (CI)(ST)| [[台湾桃園国際空港|台北/桃園]]、ホノルル
 
|{{Flagicon|ROC}} [[エバー航空]] (BR)(SA)| 台北/桃園
 
|{{Flagicon|ROC}} [[Vエア]] (ZV)| 台北/桃園<ref name="aviationwire20160809"/>
 
|{{Flagicon|ROC}} [[民航空運公司]]| 台北/松山
 
|{{Flagicon|CHN}} [[中国民用航空局|中国民航]](CA)| [[上海虹橋国際空港|上海/虹橋]]、[[北京首都国際空港|北京/首都]]
 
|{{Flagicon|CHN}} [[中国南方航空]](CZ)(ST)| [[貴陽龍洞堡国際空港|貴陽]]
 
|{{Flagicon|CHN}} [[山東航空]](SC)| [[済南遥墻国際空港|済南]]
 
|{{flagicon|South Vietnam}}  [[エア・ベトナム]]|  香港/啓徳、サイゴン
 
|{{Flagicon|THA}} [[エア・サイアム]]| バンコク/ドンムアン、ホノルル
 
|{{Flagicon|MYS}} [[マレーシア航空]] (MH)(OW) | [[コタキナバル国際空港|コタキナバル]]<ref name="travelvision20120212"/>
 
|{{nowrap|{{Flagicon|IDN}} [[ガルーダ・インドネシア航空]] (GA)(ST)}}| [[ングラ・ライ国際空港|デンパサール]]<ref name="garuda2015summer"/>
 
|{{Flagicon|IND}} [[エア・インディア]] (AI)(SA) | 香港/啓徳、ニューデリー、カルカッタ
 
|{{Flagicon|PAK}} [[パキスタン国際航空]] (PK) | 北京/首都、バンコク/ドンムアン、カラチ
 
|{{Flagicon|IRN}} [[イラン航空]] (IA) | [[メヘラーバード国際空港|テヘラン]]
 
|{{Flagicon|IRQ}} [[イラク航空]] (IQ) | [[バグダード国際空港|バグダード]]、バンコク/ドンムアン
 
|{{Flagicon|USA}} [[パンアメリカン航空]] (PA)| 香港/啓徳、台北/松山、[[金浦国際空港|ソウル/金浦]]、上海/虹橋、北京/首都、マニラ、サイゴン、バンコク/ドンムアン、シンガポール、ニューデリー、ウェーク、サイパン、グアム、ホノルル、アンカレッジ、[[サンフランシスコ国際空港|サンフランシスコ]]、ロサンゼルス、[[ジョン・F・ケネディ国際空港|ニューヨーク/ジョン・F・ケネディ]]、ローマ、[[ヒースロー国際空港|ロンドン/ヒースロー]]
 
|{{Flagicon|USA}} [[ノースウェスト航空]] (NW)(ST) |香港/啓徳、台北/松山、ソウル/金浦、上海/虹橋、北京/首都、マニラ、シンガポール、バンコク/ドンムアン、サイパン、グアム、ホノルル、アンカレッジ、[[ポートランド国際空港|ポートランド]]、サンフランシスコ、ロサンゼルス、[[ミネアポリス・セントポール国際空港|ミネアポリス]]、ニューヨーク/ジョン・F・ケネディ
 
|{{Flagicon|USA}} [[アメリカン航空]] (AA)(OW) | ニューヨーク/ジョン・F・ケネディ<ref name="travelvision20131017">[http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=59232 アメリカン航空、羽田撤退へ、ニューヨーク線運休]トラベルビジョン 2013年10月17日</ref><ref>[http://flyteam.jp/news/article/27699 アメリカン航空、羽田/JFK線を再び運休へ 12月から] FlyTeam 2013年10月17日付</ref>
 
|{{Flagicon|USA}} [[デルタ航空]] (DL)(ST) | [[デトロイト・メトロポリタン・ウェイン・カウンティ空港|デトロイト]]<ref name="aviationwire20120821"/>、シアトル/タコマ<ref name="sankei150619" />
 
|{{Flagicon|USA}} [[コンチネンタル・ミクロネシア]] (CS) |グアム
 
|{{Flagicon|CAN}} [[カナダ太平洋航空]] (CP) | [[バンクーバー国際空港|バンクーバー]]、香港/啓徳、[[ホルヘ・チャベス国際空港|リマ]]、[[エセイサ国際空港|ブエノスアイレス]]
 
|{{Flagicon|BRA}} [[ヴァリグ・ブラジル航空]] (RG)(SA) | ロサンゼルス、リマ、リオデジャネイロ/ガレオン、サンパウロ/ヴィラコッポス
 
|{{Flagicon|BRA}} REAL航空 (RL)| ホノルル、ロサンゼルス、[[メキシコ・シティ国際空港|メキシコシティ]]、[[エルドラド国際空港|ボゴタ]]、[[マナウス]]、リオデジャネイロ/ガレオン
 
|{{Flagicon|USSR}} [[アエロフロート・ロシア航空|アエロフロート航空]] (SU)(ST) | モスクワ/シェレメーチェヴォ
 
|{{Flagicon|SWI}} [[スイス航空]] (SR)|チューリッヒ、アンカレッジ
 
|{{Flagicon|GER}} [[ルフトハンザドイツ航空]] (LH)(SA) | アンカレッジ、[[ジンナー国際空港|カラチ]]
 
|{{Flagicon|BEL}} [[サベナ・ベルギー航空]] (SB)|[[ブリュッセル空港|ブリュッセル]]、アンカレッジ
 
|{{Flagicon|HOL}} [[KLMオランダ航空]] (KL)(ST)|アムステルダム、アンカレッジ
 
|{{Flagicon|FRA}} [[エールフランス航空]] (AF)(ST) | [[ヌメア国際空港|ヌメア]]
 
|{{Flagicon|FRA}} [[UTA]] (UT)|ヌメア
 
|{{Flagicon|ITA}} [[アリタリア-イタリア航空]] (AZ)(ST)|ローマ、アンカレッジ
 
|{{Flagicon|SWE}}{{Flagicon|NOR}}{{Flagicon|DEN}} [[スカンジナビア航空]] (SK)(SA) | [[コペンハーゲン空港|コペンハーゲン]]、アンカレッジ、バンコク/ドンムアン、カラチ、ローマ
 
|{{Flagicon|GBR}} [[英国海外航空]] (BA)| 香港/啓徳、ニューデリー、ムンバイ/サンタクルズ、カイロ、ローマ、ホノルル、サンフランシスコ、ニューヨーク/ジョン・F・ケネディ、アンカレッジ、ロンドン/ヒースロー
 
|{{Flagicon|EGY}} [[エジプト航空]] (MS)(SA) | 香港/啓徳、バンコク/ドンムアン、ニューデリー、カイロ
 
|{{Flagicon|AUS}} [[カンタス航空]] (QF)(OW) | 香港/啓徳
 
|{{Flagicon|NZL}} [[ニュージーランド航空]] (NZ)(SA) |[[クライストチャーチ国際空港|クライストチャーチ]]
 
}}
 
 
 
== 空港へのアクセス ==
 
[[ファイル:Keikyu HanedaAirport Station.jpg|thumb|220px|京急羽田空港国内線ターミナル駅。]]
 
[[ファイル:Haneda Terminal 1 Monorail station.jpg|thumb|220px|東京モノレール羽田空港第1ビル駅。]]
 
[[ファイル:Shuto expressway kuko chuo.jpg|thumb|220px|首都高速湾岸線空港中央出入口。]]
 
=== 鉄道 ===
 
{{main|空港連絡鉄道#東京国際空港(羽田空港)}}
 
* [[京浜急行電鉄]][[京急空港線|空港線]]
 
** [[羽田空港国内線ターミナル駅]]・[[羽田空港国際線ターミナル駅]]・[[天空橋駅]]
 
** 羽田空港国内線ターミナル駅は第1ターミナルビルと第2ターミナルビルの双方に共通の最寄り駅である
 
** 両駅から[[都営地下鉄浅草線|都営浅草線]]・[[京成電鉄|京成]][[京成成田空港線|成田スカイアクセス]]経由で成田国際空港への直通列車([[エアポート快特]]・[[京成成田空港線#アクセス特急|アクセス特急]])もある
 
 
 
* [[東京モノレール]][[東京モノレール羽田空港線|羽田空港線]]
 
** [[羽田空港第1ビル駅]]・[[羽田空港第2ビル駅]]・[[羽田空港国際線ビル駅]]
 
** [[整備場駅]]・[[新整備場駅]](2駅とも駅名通りに空港及び航空会社関係者による使用が主で、旅客ターミナルからは遠い。)
 
 
 
==== 将来の計画 ====
 
[[羽田空港発着枠]]の緩和や[[2020年]]に開催される予定の[[2020年東京オリンピック|東京オリンピック]]により羽田空港の利用客増加が見込まれるため、複数の[[空港連絡鉄道]]の整備が計画または検討されている。
 
* [[羽田空港アクセス線]]
 
*: [[東日本旅客鉄道]](JR東日本)が計画。羽田空港(国内線ターミナル) - [[東京貨物ターミナル駅]]付近は新たにトンネルを建設し、休止中の[[東海道貨物線]](大汐線)を活用して田町駅付近で[[東海道本線]]に乗り入れ、[[上野東京ライン]]経由で[[宇都宮線]]・[[高崎線]]・[[常磐線]]に直通する「'''東山手ルート'''」、[[大井町駅]]付近への短絡線を建設して[[東京臨海高速鉄道りんかい線]]に乗り入れ、[[大崎駅]]から[[埼京線]]と直通する「'''西山手ルート'''」、東京貨物ターミナルに隣接する[[東臨運輸区]]から[[品川埠頭分岐部信号場]]までの回送線を複線化しりんかい線に乗り入れ、[[新木場駅]]から[[京葉線]]に直通する「'''臨海部ルート'''」の3ルートが想定されている。
 
* [[都心直結線]]
 
*: [[国土交通省]]による計画。[[都営地下鉄浅草線]]のバイパス路線として、[[京急本線]][[泉岳寺駅]]から[[新東京駅]]を経由し、[[京成押上線]][[押上駅]]を結ぶ。これにより羽田空港 - 成田空港間の[[スカイライナー]]による直通運転が可能になる。
 
* [[蒲蒲線|新空港線「蒲蒲線」]]
 
*: [[東急多摩川線]]の[[矢口渡駅]]から[[蒲田駅]]、[[京急蒲田駅]]を経由して、[[京急空港線]]の[[大鳥居駅]]を結ぶ。[[大田区]]による計画では、まず矢口渡駅 - 京急蒲田駅を東急多摩川線と同じ狭軌(1067mm)で建設して東急多摩川線の全列車を乗り入れさせ、次いで京急蒲田駅 - 大鳥居駅間は京急空港線と同じ標準軌(1435mm)で建設、[[フリーゲージトレイン]]で[[東急東横線]]・[[東京メトロ副都心線]]方面から羽田空港までの直通列車を運転するとしている。
 
 
 
=== 路線バス ===
 
羽田空港からの高速バス、路線バスの行き先の詳細情報は運行会社に関係なく'''「[http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/access/bus/according_to_direction.html バス/方面別案内]」'''に記載されている。<br />
 
 
 
一般[[路線バス]]は[[大森駅 (東京都)|大森駅]]、[[川崎駅]]、[[蒲田駅]]からの便が運行されている。特に蒲田駅からは途中大鳥居停留所のみの停車の急行シャトルバスも運行されている。主要ターミナル駅やホテル等と接続する[[空港連絡バス|リムジンバス]]は東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城の主要駅や主要ホテルを中心に首都圏各県の県庁所在地および主要都市さらに静岡県[[御殿場市]]、長野県[[軽井沢町]]、[[東京ディズニーリゾート]]、[[お台場]]、[[東京スカイツリー]]、[[東京ビッグサイト]]、[[幕張メッセ]]、[[富士急ハイランド]]、[[河口湖]]、などのレジャースポットなどからも運行されているほか、[[成田国際空港]]や[[東京シティエアターミナル]]、[[横浜シティエアターミナル]]への直行便もある。また、一部の路線では、深夜便・早朝便の運行もある。
 
 
 
さらに、首都圏の国際競争力の強化や外国人旅行客の一層の増加を目的として、羽田空港の24時間活用を促進するために、2014年10月26日から、既存の公共交通機関の運行が行われていない深夜早朝時間帯に羽田空港と都心方面等を結ぶアクセスバス(5路線)が試験運行されることになった。5路線の内訳は、銀座・東京・秋葉原線、新宿([[新宿駅]]、[[東新宿駅]])・池袋線、渋谷線、大鳥居・蒲田・品川線、横浜(YCAT)線であり、羽田発が深夜1時00分台、羽田着が早朝4時00分台で、各ルート1日1往復の運行となる<ref>{{Cite web |url=http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2014/09/DATA/20o9j800.pdf |title=「羽田空港アクセスバス運行時間拡大」 |publisher=東京都 |accessdate=2015-12-01}}</ref>。
 
さらに2015年4月1日から深夜早朝バスの運行が拡大され、新たに浅草、六本木、二子玉川、お台場、桜木町、みなとみらい、川崎、有明、豊洲、東陽町、葛西、一之江へも運行されるようになった<ref>{{Cite press release |url=http://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/press/date/1503/j1_p150312.pdf |title=羽田空港の深夜早朝アクセスがさらに便利になります! |publisher=国土交通省 |author=航空局・関東運輸局 |date=2015-03-12 |accessdate=2015-12-01}}</ref>。2017年4月1日からは[[新橋駅]]、[[大井町駅]]の停留所を新設、一部の路線では運行ルートの見直しを行っている。<ref>{{Cite press release |url=http://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/press/date/1703/0324/j1_p170324.pdf |title=羽田空港の深夜早朝アクセスバスを平成29年度も継続して運行します! |publisher=国土交通省 |author=航空局・関東運輸局 |date=2017-03-24 |accessdate=2017-04-09}}</ref>。
 
 
 
これらの路線バスは'''[[京浜急行バス]]'''または'''[[東京空港交通]]'''が運行しており、発着地により共同運行会社も乗り入れる。
 
 
 
=== タクシー ===
 
* 定額運賃タクシー
 
** 東京都内<ref>{{Cite web |url=http://www.taxi-tokyo.or.jp/teigaku/ |title=羽田空港 定額運賃 |publisher=東京ハイヤー・タクシー協会 |accessdate=2015-12-01}}</ref>、神奈川県内<ref>{{Cite web |url=http://www.taxi-kanagawa.or.jp/fixed_prices/ |title=定額運賃表 |publisher=神奈川県タクシー協会 |accessdate=2017年9月27日}}</ref>へ(それぞれ空港の近接地域を除く)ゾーン内均一運賃で運行
 
 
 
=== 首都高速道路 ===
 
* [[首都高速湾岸線]] [[空港中央出入口]]・[[湾岸環八出入口]]
 
* [[首都高速1号羽田線]] [[空港西出入口]]・[[羽田出入口]]
 
 
 
=== 一般道路 ===
 
* [[国道357号]](東京湾岸道路)
 
* [[東京都道311号環状八号線]](環八通り)
 
 
 
=== 徒歩・自転車 ===
 
空港に至る道路は[[東京都道311号環状八号線|環八通り]]、[[国道357号]]の一部を除いてすべて自動車専用トンネルであるため、徒歩・[[自転車]]でのアクセスは一般的ではない。[[天空橋駅]]付近から環八通りを多摩川沿いに直進すると、左側に国際線ターミナルが見える。さらに直進し羽田空港トンネルを抜けると[[新整備場駅]]方面に進むことができる。さらに、国道357号沿いに整備されている歩道で国内線各ターミナルに移動できる。各旅客ターミナル内に駐輪場はないがP1駐車場(第1ターミナル側)に駐輪することができる。
 
 
 
=== 航路 ===
 
* '''[[ケーエムシーコーポレーション]]'''
 
** 2014年夏から毎週日曜日に羽田空港船着場から[[ぷかりさん橋|横浜ぷかりさん橋]]と[[お台場海浜公園|お台場海浜公園桟橋]]を1往復ずつ結んでいる。
 
 
 
== 事件・事故 ==
 
羽田空港内やその周辺で起こった[[航空事故]]や[[ハイジャック]]事件は以下の通りである。
 
<!--羽田空港内やその周辺で起こったもののみで十分。羽田空港を離発着した機材の事故を含める必要性はない-->
 
=== 事故 ===
 
* [[1938年]][[8月24日]] 日本飛行学校訓練機と[[日本航空輸送]]旅客機がどちらも離陸後に[[空中衝突]]。両機の乗員5人が死亡したほか、墜落後燃料タンクが爆発して地上の45人を巻き添えにした([[大森民間機空中衝突墜落事故]])。
 
* [[1940年]][[12月20日]] 耐空証明取得中の[[三菱MC-20]]が[[東京湾]]に墜落。原因不明。
 
* [[1966年]][[2月4日]] 全日空60便の[[ボーイング727|ボーイング727-100]] (JA8302) が着陸進入中に東京湾に墜落。乗員乗客133人全員死亡は当時単独機として世界最悪の事故となった。当時の[[旅客機]]は[[ブラックボックス (航空)|ブラックボックス]]の搭載が義務づけられていなかったため事故原因は不明となった([[全日空羽田沖墜落事故]])。
 
* 1966年[[3月4日]] [[カナダ太平洋航空]]402便の[[ダグラス DC-8]] (CF-CPK) が濃霧の中最終着陸進入中に意図的に高度を下げすぎたために[[進入灯]]に激突し炎上。乗員乗客72人中64人が死亡([[カナダ太平洋航空402便着陸失敗事故]])。
 
* 1966年[[8月6日]] [[KLMオランダ航空]]863便([[アムステルダム]]発・DC-8)の機長が羽田空港着陸寸前で意識不明に。高度45mまで下がっていたが副機長の素早い対応により着陸復行の後に無事着陸。到着後医師により機長の死亡が確認された。
 
* 1966年[[8月26日]] 日本航空の[[コンベア880]] (JA8030) が訓練飛行中に操縦ミスで墜落。乗員5人全員死亡([[日本航空羽田空港墜落事故]])。
 
* [[1982年]][[2月9日]] 日本航空350便のDC-8-61 (JA8061) が着陸進入中に滑走路手前の東京湾に墜落。24人死亡。[[統合失調症]]の[[機長]]が[[副操縦士]]や[[航空機関士]]の制止にも関わらず[[逆噴射装置]]を作動させたのが原因([[日本航空350便墜落事故]])。
 
* [[2016年]][[5月27日]]、[[大韓航空]]2708便のボーイング777-300が離陸滑走中にエンジン火災事故を起こした([[大韓航空2708便エンジン火災事故]])。
 
* [[2017年]][[9月5日]]、日本航空6便のボーイング777-300が離陸中にエンジンから火災事故を起こし羽田空港に引き返した。当初はバーストストライクと思われていたが後々、エンジンの部品破損が見つかり重大インシデントに認定された。
 
 
 
=== ハイジャック ===
 
* [[1971年]][[5月13日]] 全日空801便[[仙台空港|仙台]]行きの[[YS-11]]が東京湾上空でビニール電線を持った男にハイジャックされ、犯人は羽田に緊急着陸後逮捕。
 
* 1971年[[12月19日]] 全日空758便[[福井空港|福井]]発の[[フォッカー F27]]が羽田への着陸準備中に男が機内トイレに放火し、消火活動のすきに操縦席に押し入り、ナイフで機長を切りつけた。犯人は羽田に着陸後逮捕されたが、逮捕後に死亡した。
 
* [[1972年]][[11月6日]] 日本航空351便[[福岡空港|福岡]]行きのボーイング727が覆面をかぶった男にハイジャックされ、羽田に緊急着陸。犯人の要求で逃亡機として日本航空はDC-8-62(JA8040)を用意させたが、犯人は逃亡機への移動中に逮捕された([[日本航空351便ハイジャック事件]])。
 
* [[1975年]][[4月9日]] 日本航空514便([[千歳基地|千歳]])発の[[ボーイング747|ボーイング747-SR]]が滑走路を滑走中に、男が拳銃で乗員を脅迫。犯人は乗客を解放後に逮捕。
 
* 1975年[[7月28日]] 全日空63便札幌(千歳)行きの[[トライスター]]が[[宮城県]][[松島]]上空で高校生にハイジャックされ、ハイジャック機は羽田へ引き返し、犯人は羽田に到着後逮捕。
 
* [[1977年]][[3月17日]] 全日空817便仙台行きのボーイング727が離陸後に暴力団員にハイジャックされ、機内で乗客を改造モデルガンで殴打した上、改造モデルガンが暴発。羽田に緊急着陸した。犯人は機内で服毒自殺した([[全日空817便ハイジャック事件]])。
 
* [[1999年]][[7月23日]] 全日空61便札幌([[新千歳空港|新千歳]])行きの[[ボーイング747-400|ボーイング747-400D]] (JA8966) が離陸後に[[包丁]]を持った[[フライトシミュレーター]][[マニア]]の男に[[ハイジャック]]された。男は副操縦士を[[コクピット]]の外へ追い出し、機長を殺害した。その男が操縦する飛行機が墜落寸前になったため、副操縦士がコクピットへ突入。男を取り押さえ、羽田に緊急着陸した。東京国際空港の[[空港ターミナルビル]]における構造上の欠陥が指摘された([[全日空61便ハイジャック事件]])。
 
 
 
===警備体制===
 
*1960年 - 整備場地区に[[蒲田警察署]]から独立する形で[[東京空港警察署]]が発足。
 
*1973年 - 環状八号線沿いに東京空港警察署の新庁舎が完成。
 
*1997年 - 東ターミナル地区に新庁舎が完成。
 
*2012年 - [[警視庁]]第6機動隊所属の空港警備中隊が配備<ref>{{Cite web |date= 2012年4月3日|url= http://www.news24.jp/articles/2012/04/03/07203092.html|title= 羽田空港専門警備部隊が発足、出陣式|publisher= 日テレ24|accessdate=2018-03-31}}</ref>。
 
*2014年 - 空港警備中隊が改組し、爆発物処理やテロ対策を強化した東京国際空港テロ対処部隊が発足<ref>{{Cite web |date= 2014/4/3|url= https://ww羽田空港専門警備部隊が発足、出陣式w.nikkei.com/article/DGXNASDG03046_T00C14A4CC1000/|title= 羽田空港にテロ対処部隊 警視庁、24時間警備 |publisher= 日本経済新聞|accessdate=2018-03-31}}</ref>。
 
 
 
==エピソード==
 
[[ファイル:Hagerty Incident 04.jpg|thumb|200px|right|ハガティ事件。]]
 
* [[安保闘争]]さなかの[[1960年]]6月10日に、当時の[[アメリカ合衆国大統領]]・[[ドワイト・D・アイゼンハワー]]訪日の日程を協議するため来日した大統領報道官(当時は新聞係秘書と報じられた)・[[ジェイムズ・ハガティ]](報道は「ハガチー」表記)が空港周辺に詰め掛けたデモ隊に包囲され、[[アメリカ海兵隊]]の[[ヘリコプター]]で救助されるという事件が発生した(ハガティ事件)。
 
* 2007年6月7日に、新国際線ターミナルの造成工事現場より、第二次世界大戦当時に[[大日本帝国陸軍]]が使用していた[[対空砲]]が発掘された。
 
* [[文藝春秋]]の[[週刊誌]]『[[週刊文春]]』2008年2月28日号に、「『不正駐機ビジネス』を暴く」との題名で、[[楽天]]会長・[[三木谷浩史]]の[[ガルフストリーム V]]型機や、[[ソニー]]が所有する[[ダッソー ファルコン 900]]型機などの複数の[[ビジネスジェット]]機が、「整備目的」と称して、東京国際空港内の整備エリアに違法に駐機し続けているとの内容の記事が掲載された<ref>「『不正駐機ビジネス』を暴く」週刊文春2008年2月28日号 文藝春秋刊</ref>。その後これらのビジネスジェット機は指摘を受けて撤去されたが、2010年3月現在、再び数機が以前のように駐機し続けているとの指摘がある。
 
* 2008年より施設内の食堂街から出た[[廃油]]を処理し、貨物運搬車の燃料として用いている<ref>[http://www.47news.jp/CN/200802/CN2008021401000010.html 旅客ビルの食用油を再利用 羽田空港で作業車燃料に] 共同通信 2008年2月13日 {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20130512012328/http://www.47news.jp/CN/200802/CN2008021401000010.html |date=2013年5月12日 }}</ref>。
 
* 2010年2月25日朝、関東地方一帯に於いて記録的な濃霧が発生し、視界不良により計130便が欠航など終日運航が混乱する事態が発生。当時装備されていた計器着陸装置([[計器着陸装置|ILS]])カテゴリーIIでは着陸出来ない状況となった<ref>[http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&rel=j7&k=2010022500319 羽田で濃霧、130便欠航=東京湾では船舶事故] 時事通信 2010年2月25日{{リンク切れ|date=2015年12月}}</ref>それを鑑み、2015年8月20日より滑走路34Rに於いてILSカテゴリーIIIaの供用を開始。
 
* 2012年4月3日、猛烈に発達した低気圧が関東地方に接近し、羽田空港では方位180度から55ノット以上の強風を観測した。B(22)およびD(23)滑走路で横風規制を超えたため多くの欠航便が出たが、一部の到着便が22へのILSアプローチからC(16L)滑走路へのサークリングを行い、着陸した。
 
* [[2015年]]から[[2016年]]にかけ、[[東亜建設工業]]が羽田空港の[[滑走路]]の[[地震]]の際の[[液状化現象|液状化]]防止工事を行ったが、その際、地盤に注入した薬剤の量が不足していたのにもかかわらず、適切に工事を完了したと国土交通省に報告していたことが、2016年5月に判明した。滑走路の強度には影響は無いとしている<ref>[http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160506/k10010511131000.html?utm_int=nsearch_contents_search-items_003 羽田空港の滑走路 液状化防ぐ工事で虚偽の報告] NHKニュース 2016年5月6日</ref>。
 
*[[2017年]][[10月18日]]、[[法務省]][[入国管理局]]は、日本で初めて羽田空港の[[入国審査]]に[[顔認識システム]]を導入。日本人帰国者を対象に、顔写真を撮影してパスポートと照合するセルフゲートを設けた<ref>{{Cite web |date=2017.10.12  |url= https://trafficnews.jp/post/78772|title= パスポートのスタンプはなくなるのか? 羽田空港で入国手続きに「顔認証」導入へ|publisher= 乗り物ニュース|accessdate=2018-04-22}}</ref>。
 
 
 
== 東京国際空港を舞台とする作品 ==
 
{{main|Category:東京国際空港を舞台とした作品}}
 
=== テレビ ===
 
* [[ウルトラQ]] 第14・27話(1966年、[[円谷プロダクション|円谷プロ]] / [[TBSテレビ|TBS]]、主演:[[佐原健二]])
 
* [[アテンションプリーズ]](1970年版、[[東宝]] / TBS、主演:[[紀比呂子]])
 
* [[白い滑走路]](1973年、TBS、主演:[[田宮二郎]])
 
* [[スチュワーデス物語]](1983年 - 1984年、TBS、主演:[[堀ちえみ]])
 
* [[逢いたい時にあなたはいない…]](1991年、[[フジテレビジョン|フジテレビ]]主演:[[中山美穂]])
 
* [[ビッグウイング]](2001年、TBS、主演:[[内田有紀]])
 
* [[GOOD LUCK!!]](2003年、TBS、主演:[[木村拓哉]])
 
* [[アテンションプリーズ]](2006年版、フジテレビ、主演:[[上戸彩]])
 
* [[TOKYOエアポート〜東京空港管制保安部〜]](2012年、フジテレビ、主演:[[深田恭子]])
 
* [[金曜プレステージ ]]「山村美紗サスペンス黒の滑走路3」(2013年、フジテレビ)
 
* [[ミス・パイロット]](2013年、フジテレビ、主演:[[堀北真希]])
 
 
 
=== 映画 ===
 
* [[大怪獣バラン]](東宝)
 
* [[モスラ]](東宝)
 
* [[フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ]](東宝)
 
* [[大巨獣ガッパ]](日活)
 
* [[ゴジラvsモスラ]](東宝)
 
* [[ゴジラvsデストロイア]](東宝)
 
* [[ハッピーフライト]](2008年、[[フジテレビ]])
 
* [[フライングラビッツ]](2008年、東映/[[電通]])
 
* [[カーズ2]](2011年、[[ウォルト・ディズニー・カンパニー|ディズニー]])
 
 
 
=== 歌謡曲 ===
 
* [[羽田発7時50分]](1958年、[[フランク永井]]/[[ビクターエンタテインメント|ビクターレコード]])
 
* [[土曜の夜は羽田に来るの]](1975年、[[ハイ・ファイ・セット]])
 
* [[羽田空港の奇跡/KIBOU|羽田空港の奇跡]](2012年、[[TOKIO]])
 
 
 
===ゲーム===
 
* [[ぼくは航空管制官シリーズ]](新シリーズが登場した場合、ほぼ必ずと言ってよいほど第一作目の舞台になる。またひとつのシリーズの中でリメイクされて2回以上舞台になることが多い。)
 
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
+
{{Reflist}}
{{Reflist|2}}
 
 
 
== 参考文献 ==
 
*{{cite book | title=京急グループ110年史 最近の10年 | publisher=[[京浜急行電鉄]] | year=2008 |1=和書|ref=keikyu110}}
 
* {{Cite journal |和書 |title=羽田空港旅客ターミナルの設計と意匠 |journal=鉄道ジャーナル |publisher=鉄道ジャーナル社 |year=1995 |issue=339 |pages=49 - 53 |ref={{SfnRef|鉄道ジャーナル|1995}}}}
 
 
 
== 関連項目 ==
 
{{Sisterlinks
 
|commons=東京国際空港
 
|commonscat=Tokyo International Airport
 
|wikt=no
 
|q=no
 
|v=no
 
|voy=Tokyo Haneda Airport
 
|d=Q204853
 
}}
 
{{Wikinews|「羽田空港をハブ空港に」 前原国土交通大臣発言に大阪府・橋下知事反発}}
 
{{main|Category:東京国際空港|Category:東京国際空港を舞台とした作品}}
 
* [[日本空港ビルデング]]
 
* [[東京国際空港ターミナル]]
 
* [[首都圏第3空港構想]]
 
* [[第三管区海上保安本部羽田特殊救難基地]]
 
* [[東京空港警察署]]
 
* [[羽田空港発着枠]]
 
* [[羽田スカイアーチ]]
 
* [[羽田・成田リニア新線構想]]
 
* [[羽田事件]]
 
* [[成田国際空港]]
 
* [[ドラマ人間模様]] - 「[[羽田浦地図]]」で1945年に強制退去させられた旧住民らの人生を描いている
 
  
 
== 外部リンク ==
 
== 外部リンク ==
 
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* [http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/ 羽田空港ターミナルBIG BIRD(日本空港ビルデング)Webサイト] {{ja icon}}
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* [http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/ 羽田空港ターミナルBIG BIRD(日本空港ビルデング)Webサイト]  
* [http://www.tiat.co.jp/index.html 東京国際空港ターミナル株式会社(国際線ターミナル)] {{ja icon}}
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* [http://www.tiat.co.jp/index.html 東京国際空港ターミナル株式会社(国際線ターミナル)]  
* [http://www.hanedaas.co.jp/index.html 羽田空港サービス株式会社] {{ja icon}}
 
* [http://www.cab.mlit.go.jp/tcab/ 国土交通省 東京航空局] {{ja icon}} - 空港管理者
 
* {{PDFlink|[http://www.mlit.go.jp/tokyo_cab/06_oshirase/20090430/haneda/kitei.pdf 東京国際空港供用規定]}}  {{ja icon}}
 
* {{Instagram|haneda.airport_international}}  {{ja icon}}
 
* [[ウィキトラベル]]旅行ガイド - [http://wikitravel.org/ja/東京国際空港 東京国際空港] {{ja icon}}
 
* {{Googlemap|東京国際空港}}
 
  
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東京国際空港(とうきょうこくさいくうこう、英語: Tokyo International Airport

東京都大田区の南東,六郷川河口左岸の三角州と埋立地にある国際空港。2008年の空港法で定められた拠点空港の国管理空港で,旧第1種空港にあたる。総面積 12.71km2。その所在地から羽田空港として知られている。1931年日本最初の国営飛行場として開かれ,第2次世界大戦後アメリカ軍に接収され 1952年に返還,東京国際空港として日本の空の玄関となった。国内線はもとより国際線も乗り入れていることから発着容量の限界を迎え,1978年国際線のほぼすべてが新東京国際空港(成田国際空港)に移った。しかし,その後も国内線の発着が増えたことにより,空港機能の増強と騒音問題解消のため,1984年沖合い展開工事を開始。1988年7月新 A滑走路(3000m)の供用が始まり,1993年9月にはビッグバードの愛称をもつ新旅客ターミナルが完成,さらに 1997年3月新 C滑走路(3000m),2000年3月新 B滑走路(2500m)が供用を開始した。2004年12月には第2旅客ターミナルなどが完成,乗降ゲートも増えほぼ 9割の便がターミナルビルから直接航空機に搭乗できるようになった。その後もさらなる需要の増大に対応すべく再拡張・国際化事業が進められ,2010年10月 D滑走路(2500m)と国際線ターミナルの供用を開始した。乗り入れ要求が多いため「混雑飛行場」と規定され,5年ごとに発着枠の再配分が行なわれている。都心とは東京モノレール,首都高速道路,京浜急行羽田線で結ばれている。

脚注

外部リンク



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