山形市

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山形市(やまがたし)は、山形県の中部東にある人口約25万3千人ので、同県の県庁所在地でもある。市域は旧南村山郡東村山郡(現在は村山地方)に属しており、当域を管轄する村山総合支庁の所在地でもある。県内人口1位で、周辺自治体と共に形成する山形都市圏は(人口約52万人)東北で3番目に人口が多い。施行時特例市

地理

山形盆地の南部3分の1ほどを占め、盆地の東南部に位置する扇状地の上に市街地が立地している。盆地中央部である市の北、北西方向は広く平地が続き、広大な田園となっている。市の東部は奥羽山脈による山岳地帯、南西部は丘陵が占めている。

  • 蔵王連峰奥羽山脈)、千歳山
    東には奥羽山脈があり、宮城県との県境となっている。南西は白鷹丘陵と呼ばれる丘陵地となっており、村山地方置賜地方を分けている。南東の上山市との市境付近に蔵王連峰があり、裾野には蔵王高原が広がる。北へは広く平地が続き、北西方向には遠く月山・葉山を眺めることができる。また、市街地東部の県庁庁舎付近に近接する千歳山には阿古耶(あこや)姫伝説が語り継がれる。なお、山形の地名は蔵王連峰のふもとにあったことから「山方」と呼ばれていたことに由来する。山方の南部は「上山方」と呼ばれ、後に「上山」となった。
  • 須川馬見ヶ崎川最上川
    市内には、馬見ヶ崎川や須川など最上川水系の河川が流れる。
    市街地は、馬見ヶ崎川による扇状地上に広がり、伏流水による古井戸などが多くある。馬見ヶ崎川から取水した水は、市街地にはり巡らされた堰(山形五堰)を利用して、山形城址(現霞城公園)の濠を満たし町を潤す。
    市南部、西部には、東から犬川竜山川鳴沢川、西から本沢川花川南沢川上の沢川など、複数の河川が須川に向かって流れ込む。市北部は、立谷川の扇状地となっており、工業団地や流通団地が整備されている。馬見ヶ崎川、立谷川も市北部で須川に合流し、市境付近天童市寺津で最上川と合流する。

気候

盆地の中に位置するため、盆地特有の内陸型気候で寒暖の差が激しく、夏は暑く冬は寒い。夏は東北の中でも暑さが厳しく、35℃を超える猛暑日となることも珍しくない。ただ、盆地であるために一日の気温差が大きく、熱帯夜となることは少ないため、朝夜は過ごしやすい。一方、冬は寒さが厳しく底冷えとなり、雪の降る日も多いが、月山等、出羽山地の山々によって日本海で発生した雪雲が遮られるため降雪量は山形県内では少ない方である。過去に-20.0℃を記録しているものの、近年の冬は都市化などの影響により温暖化してきており、特に最低気温の上昇が激しくマイナス10℃以下は1996年を最後に一度も無くなった。一方、郊外にある東根や村山、左沢などの隣接アメダスとの差が非常に大きくなっており、県内内陸部では最低気温が最も高く、中心市街地に関してはもはや冷え込みが厳しいとは言えなくなってきているが、それでも1月の最低気温平年値は-3.4℃である。しかしながら、気象庁により、長期間の観測実績がある地点の中では都市化の影響の比較的少ない地点として、日本の平均気温算出に使われている[1]。日最高気温の最も高い記録40.8℃は、2007年8月16日に埼玉県熊谷市岐阜県多治見市が40.9℃を記録するまでの74年間もの長い間、日本における最高気温の記録を保持していた。

  • 最高気温極値40.8℃(1933年7月25日)
  • 最低気温極値-20.0℃(1891年1月29日)[2]
山形市の気候資料
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C (°F) 18.1(64.6) 17.3(63.1) 23.7(74.7) 33.3(91.9) 33.4(92.1) 35.6(96.1) 40.8(105.4) 38.9(102) 36.1(97) 32.3(90.1) 26.9(80.4) 20.1(68.2) 40.8(105.4)
平均最高気温 °C (°F) 3.1(37.6) 4.0(39.2) 8.4(47.1) 16.2(61.2) 22.0(71.6) 25.4(77.7) 28.4(83.1) 30.4(86.7) 25.2(77.4) 19.0(66.2) 12.2(54) 6.4(43.5) 16.7(62.1)
日平均気温 °C (°F) -0.4(31.3) 0.1(32.2) 3.5(38.3) 10.1(50.2) 15.7(60.3) 19.8(67.6) 23.3(73.9) 24.9(76.8) 20.1(68.2) 13.6(56.5) 7.4(45.3) 2.6(36.7) 11.7(53.1)
平均最低気温 °C (°F) -3.4(25.9) -3.3(26.1) -0.7(30.7) 4.5(40.1) 10.1(50.2) 15.2(59.4) 19.4(66.9) 20.7(69.3) 16.2(61.2) 9.2(48.6) 3.2(37.8) -0.7(30.7) 7.5(45.5)
最低気温記録 °C (°F) -20.0(-4) -19.0(-2.2) -15.5(4.1) -7.3(18.9) -1.8(28.8) 3.0(37.4) 6.7(44.1) 8.4(47.1) 3.0(37.4) -2.4(27.7) -7.2(19) -15.0(5) -20.0(-4)
降水量 mm (inches) 83.0(3.268) 62.7(2.469) 68.6(2.701) 68.4(2.693) 75.4(2.969) 110.5(4.35) 157.0(6.181) 150.8(5.937) 127.2(5.008) 92.4(3.638) 84.5(3.327) 82.7(3.256) 1,163.0(45.787)
降雪量 cm (inches) 148(58.3) 125(49.2) 57(22.4) 3(1.2) 0(0) 0(0) 0(0) 0(0) 0(0) 0(0) 10(3.9) 77(30.3) 426(167.7)
湿度 81 77 69 62 65 72 77 75 77 77 78 80 74
平均降雪日数 26.6 22.2 16.5 2.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0 4.2 18.5 90.6
日照時間 84.8 98.9 140.3 176.1 191.5 158.8 143.7 178.4 128.7 132.1 99.2 80.7 1,613.3
出典: 気象庁
山形地方気象台・1961 - 1990年平均の気候資料
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C (°F) 2.6(36.7) 3.2(37.8) 7.4(45.3) 15.9(60.6) 21.9(71.4) 24.9(76.8) 28.3(82.9) 30.2(86.4) 24.6(76.3) 18.2(64.8) 11.8(53.2) 5.9(42.6) 16.2(61.2)
日平均気温 °C (°F) -0.9(30.4) -0.6(30.9) 2.6(36.7) 9.6(49.3) 15.4(59.7) 19.4(66.9) 23.1(73.6) 24.6(76.3) 19.4(66.9) 12.7(54.9) 6.9(44.4) 2.1(35.8) 11.2(52.2)
平均最低気温 °C (°F) -4.1(24.6) -4.1(24.6) -1.6(29.1) 3.9(39) 9.4(48.9) 14.7(58.5) 18.9(66) 20.2(68.4) 15.3(59.5) 8.1(46.6) 2.6(36.7) -1.3(29.7) 6.8(44.2)
出典: 理科年表

隣接自治体との関係

山形市は、南方で上山市と隣接し、北に天童市、北西に山辺町、中山町などの山形盆地の各市町と隣接し、それぞれ道路、鉄道によって接続している。東根市とは、奥羽山脈の山岳部で市域の境界を接するが、通常の往来には場合は天童市を経由した国道13号が用いられる。また、南陽市との場合も、直接市域の境界を接するのは白鷹山の山頂付近で通常の往来には上山市を経由して国道13号を用いるか、山形県道5号山形南陽線を用いる。

宮城県側は仙台市太白区)の西部や川崎町と隣接し、往来には山形自動車道や仙山線などが使われる。山形市と仙台市の中心間の直線距離は45km余り離れており、途中に奥羽山脈を隔てているものの、経済的には一体的な商圏が形成されつつある。

歴史

古代から鎌倉時代

古墳時代の集落跡(嶋遺跡、国の史跡)が山形市北西部で検出されている。8世紀に入ると最上郡が設置される。702年大宝2年)には、国司の藤原豊光の娘・阿古耶姫によって千歳山と命名。967年康保4年) に編纂された延喜式では、多賀城から秋田城へと向かう官道に「最上駅」があり、これは現在の山形市域にあたる「最上郷」のいずれかにあったものと推定されている[3]。市域の大部分は皇室領荘園の大山荘であり、北西(須川以西)に摂関家領の大曾祢荘があった[4]鎌倉時代に入ると大曾祢荘には安達氏が地頭として任じられ土着した一族は大曾祢氏を名乗り、中央政界で引付衆などとして活躍するが霜月騒動により滅んだ。

室町から安土桃山時代

1356年延文元年)に、斯波兼頼羽州探題として山形に入部。子孫は、最上郡の名称をとって最上氏を名乗るようになり、最上氏11代目当主の最上義光が山形を拠点に最上・村山地方を統一。現在の基礎となる山形城城下町の町割を整備した。山形城が位置したのは扇状地の西端で、その東部を走る羽州街道に沿って七日町・八日町・十日町・旅籠町などの商人町、宿場町が並んだ。また、町人町は東方の笹谷街道、北西に向かう六十里越街道に沿って並び、東裏通りと北部には職人町が位置していた。なお、太閤検地のころ、南の最上郡と北の村山郡の名称入れ替えとともに再編が行われ、旧最上郡が村山郡に、旧村山郡の北部が最上郡、旧村山郡の南部が村山郡となった。

江戸時代から市制施行以前

最上氏が転封された後は、鳥居忠政が領主となって、馬見ヶ崎川の改修などが行われた。以後、幕末まで、保科氏松平氏など複数の領主の入れ変わりが続き、天保の改革に失敗した水野忠邦の子忠精が山形に転封され、版籍奉還まで水野氏5万石が続くことになった。山形市西部の須川沿いの船町は、最上川水運において、中流域で有数の港であった。

廃藩置県後は、村山郡山形が山形県の県庁所在地となり、その後、複数の県の統合を経て、現在の範囲の山形県でも県庁所在地となった。

市制施行以後

ファイル:Yamagata shigai zu.jpg
高橋由一による山形市街の油彩画。1881年頃。

行政区域の変遷

註1:現在の南山形地区、註2:現在の西山形地区

市政

山形市の行政の課題

合併問題
山形市では、周辺市町との合併を計画している。1990年代、山形市と天童市、上山市、東村山郡山辺町、東村山郡中山町の3市2町を範囲とした合併構想が持ち上がった。当初の枠組みでは合併後40万人程度の人口が期待された。
合併協議の難航
山形市長の交代などから、合併協議は停滞し、長年の課題として残された。2001年、天童市が、市名の問題や他市町の財政状況などを理由に合併協議会から離脱し、残った2市2町による合併協議へと移行する。やがて「平成の大合併」と呼ばれる合併ブームに突入し、山形県の支援を受けて2市2町の枠組みで法定合併協議会を設立するが、議員定数などで折り合わず、協議は難航した。
合併協議会の解散
2005年(平成17年)2月28日、合併協議会を解散し、合併計画は頓挫した。

議会

市議会

議員定数は35人である。

  • 議長:加藤孝
  • 副議長:鑓水一美
会派名 議員数
新翔会 12
市民連合山形市議団 8
緑政会 5
日本共産党山形市議会議員団 3
公明党山形市議団 3
会派に属さない議員 2

2015年(平成27年)12月5日現在。

山形県議会(山形市選挙区)

  • 定数:9名
  • 任期:2015年(平成27年)5月15日 - 2019年(平成31年)5月14日
議員名 会派名 備考
大内理加 自由民主党
吉村和武 県政クラブ
菊池文昭 公明党
金沢忠一 自由民主党
高橋啓介 県政クラブ 党籍は社会民主党
今井栄喜 自由民主党
渡辺ゆり子 日本共産党
奥山誠治 自由民主党
広谷五郎左ェ門 県政クラブ 党籍は社会民主党

衆議院

選挙区 議員名 党派名 当選回数 備考
山形県第1区(山形市、上山市天童市東村山郡 遠藤利明 自由民主党 8 選挙区

歴代市長

氏名 就任年月日 退任年月日
初代 濱村勘太郎 1889年(明治22年)6月 1894年
2 雄倉茂次郎 1894年(明治27年)12月8日 1901年
3 佐治吉左衛門 1901年(明治34年)11月 1904年
4 菱田義民 1904年(明治37年)6月 1906年
5 新関善八 1906年(明治39年)12月 1912年(大正元年)12月12日
6 林兎喜太郎 1913年(大正2年)1月 1917年(大正6年)1月
7 小鷹鋭健 1917年(大正6年)2月 1923年(大正12年)5月22日
8 川合為吉 1923年(大正12年)6月 1927年(昭和2年)7月13日
9 高橋勝兵衛+ 1927年(昭和2年)7月28日 1932年(昭和7年)10月31日
10 大沼保吉 1932年(昭和7年)11月18日 1944年
11 大内有恒 1944年(昭和19年)12月 1946年(昭和21年)1月19日
12 鈴木重屹 1947年(昭和22年)4月5日 1954年(昭和29年)10月25日
13 大久保傳蔵 1954年(昭和29年)11月22日 1966年(昭和41年)10月25日
14 金澤忠雄 1966年(昭和41年)11月16日 1994年
15 佐藤幸次郎 1994年 2000年
16 吉村和夫+ 2000年(平成12年)2月7日 2003年(平成15年)8月20日
17 市川昭男 2003年(平成15年)9月28日 2015年(平成27年)9月27日
18 佐藤孝弘 2015年(平成27年)9月28日 現職

(+印は在職中死去)

都市宣言

  • 平和都市宣言
  • 暴力のない明るい都市宣言
  • ゆとり宣言
  • 米等の自給確立都市宣言
  • スポーツ都市宣言
  • 男女共同参画都市宣言

経済

中世から城下町として発展したが山形城の拡大に合わせて市町・職人町・寺社などの計画的な配置が行われた。近世に入ると職人町を土台として出羽三山参詣の拠点としての側面から、山形鋳物が土産物や仏具で全国的に有名になり、明治期発展の土壌が作られた。鉄道が開業して以降、工業と商業が両立して発展し、平成に入ってからは様々な経済の分野が目覚ましく成長してる。高速道路網の発展と共に工場の立地が増え、山形新幹線開業にともない県内外からの観光客が増加した。東日本大震災での太平洋側への被害によって日本海側の重要性が再認識され、拠点の一つとして注目されている。中心市街地にはホテルや外国人向けの観光案内所が数多くある。市民1人当たりの外食ラーメンに使う金額は全国一位である[6]

伝統工芸品

国指定
その他の伝統的工芸品

本社を置く主な企業

上場企業
その他企業

金融機関

山形市に本店・支店・出張所等の窓口を置く金融機関一覧は以下のとおり(2015年2月現在)。

金融機関種別 金融機関名称
地方銀行 山形銀行(23)、荘内銀行(13)、七十七銀行
第二地方銀行 きらやか銀行(20)
都市銀行 みずほ銀行
信用金庫 山形信用金庫(10)、米沢信用金庫
労働金庫 東北労働金庫(2)
商工中金 商工組合中央金庫
公庫 日本政策金融公庫
信用組合 山形県医師信用組合
生命保険 住友生命日本生命富国生命大同生命明治安田生命太陽生命朝日生命第一生命かんぽ生命保険など
農林中金 農林中央金庫
農協 山形市農業協同組合(6)、山形農業協同組合(18)
日本郵政グループの銀行 ゆうちょ銀行
証券会社 野村證券SMBC日興証券大和証券山形證券荘内証券
損害保険 東京海上日動損害保険ジャパン日本興亜三井住友海上火災保険あいおいニッセイ同和損害保険AIG損害保険など
括弧内は窓口事務所数(事務所数1の場合は省略) 荘内銀行、山形銀行、きらやか銀行、山形農業協同組合のブランチインブランチは除く。

就業人口

(2000年国勢調査)

  • 第一次産業就業者数 6,881人
  • 第二次産業就業者数 30,779人
  • 第三次産業就業者数 91,282人

マスメディア

県内を範囲として活動しているメディアの本社機能が集中する。ただし、テレビユー山形については、県内で影響力のある山形新聞などの既存マスコミから距離を置く意味合いから、本社を酒田市としている。また、コミュニティ放送局は、東北地方ではもっとも早く開局し、現在では市内に2つの放送局が放送をしている。なお、山形市役所屋上には山形コミュニティ放送の送信アンテナが設置されている。

新聞
テレビ局
ラジオ局
コミュニティ放送局
ケーブルテレビ局

郵便

郵便局

  • 東沢郵便局
  • 山形県庁内郵便局
  • 山形あこや町郵便局
  • 山形諏訪郵便局
  • 山形三日町郵便局
  • 山形駅前郵便局
  • 山形緑町一郵便局
  • 山形緑町二郵便局
  • 山形緑町四郵便局
  • 山形七日町五郵便局
  • 山形七日町二郵便局
  • 山形木の実町郵便局
  • 山形旅籠町郵便局
  • 山形銅町郵便局
  • 山形宮町五郵便局
  • 山形宮町二郵便局
  • 山形鈴川郵便局
  • 山形流通センター内郵便局
  • 山形長町郵便局
  • 山形下条郵便局
  • 山形肴町郵便局
  • 霞城セントラル郵便局
  • 山形城西郵便局
  • 椹沢郵便局
  • 江俣郵便局
  • 山形中野郵便局
  • 出羽郵便局
  • 村山明治郵便局
  • 楯山郵便局
  • 村山高瀬郵便局
  • 蔵王温泉郵便局
  • 半郷郵便局
  • 金井郵便局
  • 柏倉郵便局
  • 本沢郵便局
  • 村木沢郵便局
  • 滝山郵便局
  • 山形南二番町郵便局
  • 南沼原郵便局
  • 山形上町郵便局
  • 山形五日町郵便局
  • 山寺郵便局


簡易郵便局

  • 大野目簡易郵便局
  • 新井田簡易郵便局
  • 宮浦簡易郵便局
  • 鮨洗簡易郵便局
  • 伊達城簡易郵便局
  • 大森簡易郵便局
  • 山形大学病院内簡易郵便局
  • 山形南原町簡易郵便局
  • 東青田簡易郵便局
  • 南舘簡易郵便局


姉妹都市・提携都市

国内
海外

地域

山形市では行政上、市内を30の地区に分けている。これらの区割りは、多くの場合、山形市と合併した旧自治体の範囲と名称を残しているが、合併時の経過や実用上の必要性から、改称や周辺の地域と統廃合された地区(例:南山形地区、西山形地区)がある。合併以前の山形市を中心とした範囲は、細分化され、第一地区から第十地区の各地区に分割されている。

山形市と上山市の市境付近にあたる、山形市南西部の丘陵に、ニュータウン(蔵王みはらしの丘)を建設している。これに合わせて西廻りバイパス(山形県道51号山形上山線)が延長され、国道458号長谷堂バイパスが開通するなど、交通環境も整いつつある。すでに分譲が始まっており、2006年(平成18年)3月に新しい小学校(山形市立みはらしの丘小学校)が開校した。

ファイル:Yamagata Nonokamachi Street 2006.jpg
中央公民館(AZ七日町)

また、山形市内には、比較的公民館が多く存在し、地域コミュニティの拠点として利用されている。山形市と合併した町村の多くは旧自治体名をそのまま地域名としており、公民館の名前の冠となっている場合がある。また、市内の高校や中学の跡地を利用したものは、比較的広い敷地に、図書館や体育館、公園、市の管理する施設などが併設されている。

中央公民館は、複合施設AZ七日町の施設内にあり、図書館分館やホールがある。ホールは、山形国際ドキュメンタリー映画祭のメイン会場の一つになっている。

人口

山形市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

市町村間関係

山形県内の庄内地方置賜地方などの他地域の市町村との関係に比べて、蔵王連峰を越えた太平洋沿岸の仙台市との関係が親密であり、この傾向は、山形・仙台間の交通網の整備とともに大きくなっている。

隣接している自治体・行政区

山形県

宮城県

教育

大学・短期大学
専修学校・各種学校
  • 竹田家政専門学校
  • 専門学校 山形V.カレッジ(旧校名:山形総合ビジネス専門学校)
  • 篠田看護専門学校
  • 山形市立病院済生館高等看護学院
  • 国立病院機構山形病院附属看護学校
  • 山形厚生看護学校
  • 山形美容専門学校
  • 山形ヘアモード学院
  • 山形医療技術専門学校
  • 山形歯科専門学校
  • 山形女子専門学校
  • 山形ドレスメーカー専門学校
  • 山形デザイン専門学校
  • 山形調理師専門学校
  • 大原学園山形校
特別支援学校

盲学校は山形市内になく、上山市にある山形県立山形盲学校が最寄りの盲学校となる。また、養護学校は、病弱者を教育する養護学校として山形県立山形養護学校が山形市内にあるが、肢体不自由者を教育する養護学校や知的障害者を教育する養護学校は山形市内にはなく、最寄りの学校はいずれも上山市で、それぞれ山形県立ゆきわり養護学校、山形県立上山高等養護学校がある。

高等学校
小中学校

山形県では、小学校の少人数学級編成を押し進める「さんさんプラン」(学級の人数を33人程度に編成する)を導入しているため、山形市立の小学校でも少人数学級が行われていることが多い。これにより多くの利点をもたらす一方で、財政的な負担が大きいことや、学級数の増加による教室不足などの問題が表面化している。特に山形市においては都市化が急速に進んだ地域や、児童数の多い大規模校などの教室不足が深刻な学校では、グラウンドに仮設の校舎を急増したり、多目的教室などのスペースを教室として利用するなどの対策を行っている。なお、この施策は、中学校にも導入された。

中学校

市立中学校(15校)※「山形市立」を省略

小学校

市立小学校(36校)※「山形市立」を省略

幼稚園

幼稚園は私立幼稚園が26箇所ある。市立の幼稚園は存在しない(他に山形大学附属幼稚園がある)。2004年に「山形市のびのび入園特区(第5回構造改革特区)」が認められ、市内18の幼稚園で、満3歳未満の園児が入園できるようになった。また、参考として保育園は、私立17箇所、市立12箇所市内に存在する。

学校教育以外の施設

山形県立山形職業能力開発専門校

保健医療

山形市内には、山形大学医学部附属病院山形県立中央病院の二病院が三次医療機関として県全域をカバーする高度医療を提供するとともに、山形市立病院済生館山形済生病院といった村山地方の基幹となる病院が位置しているほか、篠田総合病院至誠堂総合病院などの民間の総合病院、さらには単科型の民間病院も複数、設営されている。

公共施設

ファイル:Night yamagata city.jpg
西蔵王公園より見下ろした山形駅周辺の夜景
中央のビルが霞城セントラル山形駅
図書館
博物館
美術館
植物園
ホール
総合複合施設
スポーツ施設

交通

鉄道路線

山形駅は、いくつかの鉄道路線が集中しているターミナル駅であるが、山形以南(米沢・福島方面)を除いて全て単線であるため発車間隔は、各路線で1時間に1~2本程度の頻度しかない。従って、市内の移動は道路網を利用したほうが利便性が高い場合が多い。山形新幹線つばさがミニ新幹線新幹線直行特急)方式で開通し、東京方面への移動時間が大幅に短縮された。

東日本旅客鉄道(JR東日本)

未成線

索道路線

ロープウェイは、蔵王の山麓(蔵王温泉)から、山頂までを結ぶものである。蔵王温泉までの交通は、バス、自動車などを利用することになる。以下にゴンドラタイプのものを列挙するが、これらの他に、スキーゲレンデには多数のリフトが設置されている。

バス路線

路線網では、山交バスが多くの路線を運行している。山形市を経由する都市間の高速バスでは、山交バスを初め、JRバス東北東北急行バス宮城交通庄内交通新潟交通などが運行している。また、山形商工会議所が運行していた「中心街100円循環バス」は、山形市コミュニティバス(ベニちゃんバス)と統合のため、2017年7月2日をもって運行を終了した[8]

  • 定期路線バス
    ほとんどの路線を山交バスが運行しているが、山交が撤退した路線の一部を、山形市・山形商工会議所(ベニちゃんバスのみ)がコミュニティバスとして運営している(山交が委託運行)。
  • 都市間高速バス
  • 特急バス
    仙台市へ直結する特急バスとして、仙台 - 山形線が運行されている。

道路

市街地の道路は、城下町を土台とする町の特性から、市街地中心部など一部に、狭く丁字路の多い構造を残している。周辺市町村への移動には、国道、主要地方道が市街地から放射状に伸びる。また、2つの高速道路と、一般国道13号山形バイパスが市街地を迂回するように取り囲んでいる。

高速道路
一般国道
県道

空港

市内に空港はない。最寄りの空港は東根市にある山形空港である。山形空港は、山形新幹線つばさと競合のため、特に東京便の運行本数が減っている。しかし、アクセス面では、国道13号に加え、近接する東北中央自動車道東根ICができたことで、より利便性が向上している。

隣接する宮城県仙台空港も、路線数・便数が多いことや定期国際便があることから利用されることが多い。山形駅から公共交通機関を利用する場合は、仙山線を経由して仙台駅仙台空港アクセス線に乗り継ぐ方法(1,680円)がある。

観光

名所・旧跡

  • 蔵王連峰
    • 蔵王国定公園
    • 山形蔵王温泉スキー場
      スキーゲレンデが密集する巨大なスノーリゾートとなっており、国際的なスキー(ジャンプ)大会が開かれる。
    • 蔵王温泉
      古くは高湯と呼ばれた蔵王温泉は、強酸性の泉質が特徴である。東征した日本武尊に従った吉備多賀由によって発見されたという伝説から、多賀由温泉、転じて高湯と呼ばれるようになった。また、山形の戦国大名最上義光が、わずか16歳のとき、父義守と湯治中に襲ってきた山賊の大将を一刀両断に討ち取ったとされる。
  • 山寺
  • 面白山高原スキー場
  • 千歳山阿古耶姫伝説、「阿古耶の松」が歌枕となっている。千歳山萬松寺
  • 山形城址(霞城公園三の丸跡最上義光歴史館、桜の名所)
  • 専称寺最上義光が、娘の駒姫を弔うために天童市高擶から移築建立した。東北一の規模の木造建造物。)
  • 文翔館(旧県庁舎、旧県議事堂、大正時代の洋風建築)
    山形県の県庁舎として1916年(大正5年)に建てられた洋風建築。県庁舎としては2代目で、木造の初代県庁舎が、大火で焼失したため、耐火性を重視した煉瓦造り、石張りの庁舎として建築された。1975年、新県庁舎を市東部に移転するまで実際に使用される。1983年に重要文化財に指定され、復元修復された後、1995年より文翔館(県の郷土資料館)として一般公開されている。
  • 水の町屋七日町御殿堰

文化財

山形市にある国指定の文化財、省略あり。

元木の石鳥居を参照。

重要無形文化財(工芸技術)「茶の湯釜」の保持者高橋敬典1996年(平成8年)5月10日認定)は山形市出身・在住。

祭り・行事

山形花笠まつり
山形市の夏の祭りで、市内の七日町大通りを中心に、パレードを組んで花笠が踊られる。静岡県伊東市大分県日田市中津江村などに伝播し、祭りで踊られるようになった。発祥は、尾花沢市といわれる。
植木市
5月8日~10日に市内薬師寺周辺で行われる。全国三大植木市に数えられている。
初市
1月10日に、市内七日町大通り(十日町から七日町)で行われる。縁起物の市が立ち賑わう。
蔵王樹氷まつり
蔵王龍岩祭
 夏の蔵王で三日間行われる日本最大級の入場無料のロックフェスティバル。
山形国際ドキュメンタリー映画祭
世界中のドキュメンタリー映画作家やフィルムが集うドキュメンタリー映画の祭典、隔年で例年秋頃に開かれる。
日本一の芋煮会フェスティバル
山形では秋になると、各地の河原でグループによる芋煮会が行われるが、そのシーズンの先駆けとして、毎年9月の第1日曜に馬見ヶ崎河川敷で開催される。6mの大鍋に約3万食の芋煮が作られる。
豊烈神社例大祭
毎年10月6日の行われる例大祭では、豊烈神社に伝わる、日本に残る三つの打毬のひとつが奉納される。
山形大花火大会
例年8月14日に行われる夏の花火大会。打ち上げ数は約2万発。須川河畔の反田橋周辺を会場に行われる。

山形市を拠点として活動している団体

山形交響楽団
山形市を本拠地として活動するプロ・オーケストラ。山形市を中心に東北六県と新潟などで活動している。
スポーツ山形21
山形市をホームタウンとするJリーグに加盟するモンテディオ山形(1991年に本拠地を山形市に移転、他に鶴岡市天童市など全県をホームとしている。)や、女子駅伝部の運営をしている。
Paragosto/T.F.N.
パラゴストは、山形大学サッカー部有志によって結成されたFC小白川を前身とするフットサルチーム。全日本フットサル選手権に、東北代表として何度か出場する。

山形市を舞台とする作品

映画『銀嶺の王者』(監督 番匠義彰 1960年)
オリンピック金メダリスト 後に俳優の トニーザイラー 主演。  「白銀は招くよ」に続くスキー映画。

鰐淵晴子なども出演。 八王スキー場という長野県の架空のスキー場が舞台。 蔵王温泉スキー場で撮影。 未だに、この映画の影響で山形蔵王温泉スキー場を訪れる1930~40年代生まれのスキーヤーもいる。

映画『おもひでぽろぽろ』(監督高畑勲、1991年)
山形市高瀬地区が舞台、1982年当時の山形駅仙山線高瀬駅山寺駅など鉄道や蔵王山頂、馬見ヶ崎河川敷、風間ガード下などがほぼ実物のまま登場する。
漫画『レベルE』(著者冨樫義博、1995年-1997年)
山形市周辺をモチーフとした場面が多い。

郷土料理

山形でよく食べられる特徴的な料理方法、食材。

料理方法

  • 芋煮:全国的には醤油で味付けられている「すきやき風」が有名だが、地域によっては調味料や具材が若干異なる。山形の最も代表的な名物。また、秋になると県内にある河川敷のあちこちで芋煮会が行われる。
  • コンニャク:醤油味で煮られた丸いコンニャクで山寺や千歳山、蔵王温泉などの名物。他県では「山形おでん」という名称で呼ばれる事もある。
  • 納豆汁
  • だし
  • 青菜漬け
  • おみ漬け
  • どんどん焼き:割り箸に巻き付けた薄いお好み焼き。
  • 冷やしラーメン:夏場に食べられる冷たいラーメンの一種。
  • 冷たい肉そば:親鶏の骨でスープを取り、醤油味のスープに親鶏肉とねぎなどが添えられている。夏場に食べられる冷たいそばの一種だが、温かいものもある。河北町谷地が発祥の地で名物。
  • すっぽこうどん:卓袱うどんが山形に伝えられたものが源流と思われるが、一般的な「あんかけうどん」に近いうどん。
  • げそ天:いかげそ(足)の天ぷらの消費量が多く、おかずの他に、天ぷらそば(げそ天そば)はもとよりラーメンのトッピングにも供される。

食材

スポーツチーム

出身有名人

郵便番号

(括弧内は管轄する郵便局)

脚注

注釈

出典

  1. 気温・降水量の長期変化傾向 気象庁
  2. 気象庁(山形の観測史上1〜10位の値)
  3. 『角川日本地名大辞典(旧地名編)』
  4. 『山形県史第一巻』荘園分布図
  5. 「村廃止市区域変更」『官報』1943年4月1日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  6. 総務省統計局HP 家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(平成25年(2013年)~27年(2015年)平均)
  7. 山形県の人口と世帯数(推計)について”. 山形県. . 2018閲覧.
  8. 山形商工会議所 (2017年7月3日). “「中心街100円循環バス運行終了について」”. . 2017閲覧.
  9. 山形新聞"地元出身トップアスリート3人が市職員に 故郷山形での活躍期待"<ウェブ魚拓>2011年9月8日(2012年6月10日閲覧。)
  10. 三浦里佳子

関連項目

外部リンク

行政
観光