小熊凌祐

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小熊 凌祐(おぐま りょうすけ、1990年8月11日 - )は、中日ドラゴンズに所属するプロ野球選手投手)。滋賀県大津市出身。

経歴

志賀町立和邇小学校(現大津市立)3年時に和邇野球スポーツ少年団で野球を始める。卒業後に志賀町立志賀中学校(現大津市立)に入学し大津瀬田レイカーズに所属後近江高等学校に進学する。近江高時代は2年時の第89回全国高等学校野球選手権大会滋賀大会決勝で現チームメイトの石川駿率いる滋賀県立北大津高等学校に勝利し出場したが2回戦で熊代聖人率いる愛媛県立今治西高等学校に敗れた。秋季大会では皇子山球場で行われた初戦の光泉高等学校戦で毎回15奪三振でノーヒットノーランを達成。2回戦では則本昂大率いる滋賀県立八幡商業高等学校に勝利するも準決勝で北大津高に敗れ選抜大会出場はならなかった。翌年3年時の第90回全国高等学校野球選手権記念大会は初戦敗退に終わった。尚2年時と3年時の選抜大会は石川駿率いる北大津高が出場している。近江高の同級生に丸山亜季がいる。

2008年10月30日ドラフト会議で中日から6位で指名された。指名後の11月7日に以前から不安を抱えていた右肘を手術し、11月28日に契約金2500万円、年俸540万円(金額は推定)で仮契約した。

プロ3年目の2011年5月6日に一軍初登板。5月20日埼玉西武ライオンズ戦でプロ初勝利を挙げるも防御率は16.00と精彩を欠く[1]

2012年は、ウエスタン・リーグ最多の16セーブをあげたが、一軍での登板は1試合に留まった。

2013年は、初の開幕1軍入りを果たす。しかし、右肩痛のためわずか7試合で2軍落ちとなってしまう。8月に一軍復帰した後は安定した投球を続け、自己最多の28試合に登板、防御率も二桁だった過去2年に比べて大幅に改善した。同年10月3日に行われた前田智徳引退試合では前田の最後の対戦相手となりピッチャーゴロに打ち取っている。

2014年は5月に一軍昇格したものの、5月6日の阪神タイガース戦で、延長12回表に梅野隆太郎に勝ち越し2ランを浴びる[2]など打ち込まれて敗戦投手になり、翌日二軍落ちとなった。この年はわずか2試合の登板に留まった。

2015年5月2日横浜DeNAベイスターズ戦でプロ初先発。好投し勝ち投手の権利を持って降板したが、9回に抑えで同学年の福谷浩司が逆転を許し、先発での初勝利はお預けになったものの、同年8月26日に同じくDeNA戦で8回途中3失点で先発初勝利を挙げ、初のヒーローインタビューを受けた。

2016年は、春季キャンプから2軍スタートだったものの4月6日のDeNA戦に先発し、1被安打1与四球5奪三振無失点の好投で僅か93球でプロ初完封を挙げた。100球未満での完封勝利は球団では2011年8月17日チェン・ウェイン以来5年振りであった。その後ローテーション入りするも5月5日原口文仁の放った打球が右腕を直撃し負傷退場した。

選手としての特徴

平均球速約142km/h[3]ストレートスライダーが武器。

2016年に発足したプロ野球滋賀県人会のメンバーである。

詳細情報

年度別投手成績

2011 中日 6 0 0 0 0 1 0 0 1 1.000 48 9.0 14 5 6 0 1 8 0 0 16 16 16.00 2.22
2012 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 12 2.0 2 0 4 0 0 1 0 0 3 3 13.50 3.00
2013 28 0 0 0 0 1 0 0 3 1.000 103 27.1 21 2 2 0 2 19 0 0 7 7 2.30 0.91
2014 2 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 10 2.0 4 1 1 0 0 0 0 0 3 3 13.50 2.50
2015 13 7 0 0 0 1 1 0 1 .500 183 42.0 39 6 17 0 2 24 1 0 21 19 4.07 1.33
2016 14 8 1 1 0 5 2 0 0 .714 231 54.2 43 4 29 1 1 25 3 0 17 17 2.80 1.33
2017 4 3 0 0 0 0 3 0 0 .000 77 17.0 22 6 5 0 0 9 0 0 18 18 9.53 1.59
NPB:7年 68 18 1 1 0 8 7 0 5 .533 664 154.0 145 24 64 1 6 86 4 0 85 83 4.85 1.36
  • 2017年度シーズン終了時

記録

投手記録
打撃記録
  • 初安打:2016年4月28日、対横浜DeNAベイスターズ6回戦(横浜スタジアム)、5回表に砂田毅樹から中前安打
  • 初打点:2016年9月17日、対広島東洋カープ25回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、4回表にブレイディン・ヘーゲンズから左前2点適時打

背番号

  • 64 (2009年 - )

脚注

  1. 2番手で登板の3年目小熊 プロ初勝利に感謝しきり スポーツニッポン 2011年5月20日付記事
  2. 中日・岩瀬 9回1点リード守れず…勝てた試合落とした スポーツニッポン 2014年5月7日付記事
  3. 『2014 プロ野球オール写真選手名鑑』 日本スポーツ企画出版社、2014年、158頁。ISBN 978-4-905411-17-8。

関連項目

外部リンク

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