富山銀行
株式会社富山銀行(とやまぎんこう、英文名:THE TOYAMA BANK, Ltd.)は、富山県高岡市に本店を置く地方銀行。
概要
いわゆる戦後地銀であり、国内最小規模の地方銀行として知られる。富山県外には石川県金沢市に1店舗があるのみで、東京都に店舗を構えていない。
2014年10月2日、東証2部に上場し[1]、翌15年10月28日同1部に指定替えとなった[2]。また同年11月24日には、県中央部の基幹店と位置付ける小杉支店(射水市)が新築オープンしたほか[3]、2016年上期中には金沢事務所(金沢市)を営業所に昇格させ、[4]また、2017年2月には「金沢営業部」として、県外初の窓口店舗を有するようになった。
沿革
- 1954年(昭和29年)2月1日 - 富山産業銀行開業[5]。
- 1954年(昭和29年)8月 - 井波信用金庫から事業譲渡[6]。
- 1964年(昭和39年)11月4日 - 旧北陸銀行高岡支店(現在地)に本店を移転[7]。
- 1967年(昭和42年)8月 - 富山銀行に行名改称。
- 1993年(平成5年)11月 - 名古屋証券取引所市場第二部に上場。
- 2002年(平成14年)6月 - 北陸銀行とメール便を共同化。
- 2012年(平成24年)
- 2013年(平成25年)2月 - インドネシアの商業銀行「バンク ネガラ インドネシア」と業務提携[10]。
- 2014年(平成26年)
- 2月 - 創立60周年。
- 10月2日 - 東京証券取引所市場第二部に上場。
- 12月26日 - 金沢事務所を開設。
- 2015年(平成27年)
- 2019年(平成31年)
情報処理システム
かつてはNTTデータのSTAR-ACEを採用していたが、2012年(平成24年)5月から同社のSTELLA CUBEへ移行した[16][17]。
自動機サービス
同行の通帳・キャッシュカードを同行ATM(他行幹事による共同CDは除く)にて入出金した場合は、時間外を含めて完全無料で利用できる(ただし振込の場合は、別途振込手数料が必要である)。また、2012年10月9日からは、金沢信用金庫のATMを利用した場合でも時間外も含めて無料となっている。法人カードが提携先で無料で利用できるのは、ゆうちょ銀行とセブン銀行となっている。
- ゆうちょ提携
- 同行ATMは前述の通り富山県内にしか展開されていないことから、その利便性を図るため、同行のキャッシュカードを全国のゆうちょ銀行ATMでの利用の場合、利用可能な全時間帯(平日8:00 - 21:00と土曜・日曜・休日9:00 - 17:00)に入出金を行った場合も時間外を含めて手数料が徴収されない。
- イオン銀行との提携
- 全国のイオングループに設置のイオン銀行ATMでも出金可能で、平日8:45 - 18:00の間に限り手数料無料で利用できる(逆にイオン銀行のキャッシュカードを富山銀行ATMにて出金した場合も同様な手数料体系で利用できる)。
- セブン銀行との提携
- 2013年1月21日より、全国のセブンイレブン、イトーヨーカドー等に設置してあるセブン銀行のATMを利用できるようになった。利用可能な全時間帯(平日8:00 - 21:00と土曜・日曜・休日9:00 - 17:00)において手数料が徴収されない[18]。
関連会社
- 富山リース株式会社
- 富山保証サービス株式会社
赤レンガの銀行
赤レンガ建築の本店建物は、1914年(大正3年)12月に高岡共立銀行本店として建てられた[19]。擬ルネッサンス様式の建物で、屋根は銅板葺きである。1964年11月に富山銀行の本店がそこに移転するまでは、北陸銀行が高岡支店として使用していた[7]。
この建物の設計は、東京駅を設計した辰野金吾の監修のもと、清水組の田辺淳吉が担当した。本店が建つ守山町は、国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されている「山町筋伝統的建造物群保存地区」の一画である。この建物も山町筋の景観を構成する伝統的建造物に特定されており、市民より「赤レンガの銀行」として親しまれている[20]。
2014年12月25日には、建築から100年を迎えた[21]。『富山の建築百選』および『とやまの近代歴史遺産百選』にも選ばれている[19]。2019年の夏ごろの本店移転に伴い、現本店建物は高岡市に譲渡される予定である[15]。
脚注
- ↑ “新規上場会社概要 (PDF)”. 株式会社東京証券取引所上場部 (2014年9月25日). . 2014閲覧.
- ↑ 「富山銀行が東証1部に昇格」『北日本新聞』 2015年10月28日
- ↑ 「富山銀行小杉支店移転オープン 県中央部の基幹店に」『北日本新聞』 2015年11月25日
- ↑ 「金沢「営業所」に昇格へ 富山銀」『北日本新聞』 2015年11月12日
- ↑ 引用エラー: 無効な
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タグです。 「hokuriku-bank-100-1978-3
」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ↑ 『創業十年の回顧』 全国信用金庫連合会、1960年。
- ↑ 7.0 7.1 富山銀行60年史(2015年(平成27年)2月、富山銀行発行)73ページ
- ↑ “金沢信金の22人地域貢献誓う 富山銀行入行式”. 北日本新聞 (北日本新聞社). (2012年9月30日)
- ↑ “金沢信金、富山から撤退 3店を譲渡”. 北國新聞 (北國新聞社). (2011年9月17日)
- ↑ “インドネシアの銀行と業務提携 富山銀”. 北日本新聞 (北日本新聞社). (2013年2月22日)
- ↑ “東京駅前への「アフターサービス共同窓口」の設置について” (プレスリリース), 株式会社富山銀行 株式会社百五銀行 株式会社京葉銀行 株式会社十六銀行 株式会社第三銀行 株式会社筑波銀行 株式会社長野銀行 株式会社名古屋銀行 日本ATM株式会社, (2015年4月21日) . 2015-4-22閲覧.
- ↑ 「ファミマに銀行窓口、地銀8行 通帳再発行など」 『日本経済新聞電子版』2015年4月21日
- ↑ 北日本新聞 2016年5月12日付1面『富山銀行本店 高岡駅前移転』より
- ↑ “富山銀、本店を移転新築 19年春完成へ 築102年で老朽化”. 日本経済新聞. (2016年5月12日) . 2016-5-28閲覧.
- ↑ 15.0 15.1 『本店移転新築「発展への城」富山銀が地鎮祭』北日本新聞 2018年1月23日5面
- ↑ “富山銀、システム刷新やローン強化 収益向上へ3年計画”. 日本経済新聞. (2012年2月25日) . 2014-4-30閲覧.
- ↑ “NTTデータ基幹系共同センター「STELLA CUBE®」但馬銀行・富山銀行・長野銀行サービス開始”. 株式会社NTTデータ. (2012年5月7日) . 2014-4-30閲覧.
- ↑ 株式会社セブン銀行とのATM利用提携開始について - 富山銀行 ニュースリリース 2013年1月17日
- ↑ 19.0 19.1 北日本新聞 2016年5月12日付28面『ズーム 富山銀行本店』より
- ↑ 高岡市観光ポータルサイト たかおか道しるべ. “赤レンガの銀行(富山銀行本店)”. 公益社団法人高岡市観光協会 高岡市観光交流課 . 2014-4-30閲覧.
- ↑ “赤れんが本店100歳 富山銀、内部改装も検討”. 北日本新聞. (2014年12月26日) . 2015-4-17閲覧.