天神 (福岡市)

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天神
—  町丁  —
天神の位置
天神
座標: 東経130度23分35秒北緯33.58917度 東経130.39306度33.58917; 130.39306
Flag of Japan.svg 日本
都道府県 Flag of Fukuoka Prefecture.svg 福岡県
市町村 25px 福岡市
等時帯 JST (UTC+9)
郵便番号 810-0001
市外局番 092 (福岡MA)
ナンバープレート 福岡

天神(てんじん)は、福岡県福岡市中央区にある繁華街の通称、及び町名である。

概要

百貨店やファッションビルなどの商業施設が高度に集積した九州最大の繁華街である。福岡市の中心業務地区でもある。博多駅周辺から福岡市地下鉄で数分の距離にあり、博多との間には全国的にも有名な歓楽街中洲南新地がある。

厳密には住所表記に「天神」が付く天神1 - 5丁目を指すもので、親不孝通り - 天神西通り那の津通り国体道路国道202号)、那珂川・薬院新川で囲まれたエリアを指す。天神地区の中心は、かつては渡辺通り明治通りが交差し岩田屋があった天神交差点付近とされたが、時代が平成に入るとイムズソラリアプラザが開業し、その後は西鉄福岡駅の南進と福岡三越の開業など、天神駅の南部に商業施設が相次いで新設され、天神地区の中心は南下している[1]2005年には七隈線天神南駅渡辺通五丁目)が開業し、2007年には天神ロフト(渡辺通四丁目)(旧ユーテクプラザ天神、ジークス天神)が開業した。

北天神
渡辺通り沿いにイオンショッパーズ福岡店ノース天神ミーナ天神といった大型商業施設があるほか、親不孝通り沿いに歓楽街を形成している。1990年代中ごろから主に渡辺通り北天神地区にサブカルチャー向けショップ(アニメイトとらのあなまんだらけメロンブックスジーストア等)やメイド喫茶が集い、福岡のオタク街としての機能も有するようになった[1]。これは「朝日新聞」(西部本社版)の2006年5月27日付の夕刊の一面でも取り上げられた。

天神地区の有名な通りとして、渡辺通り天神西通り親不孝通りきらめき通り明治通り昭和通り国体道路などがある。また、天神には路線バス用のバスターミナルが無い(西鉄天神高速バスターミナルは高速バス・特急バス専用である)。そのため、エリア内に数多くのバス停が広範囲に位置しており、さらにバス停ごとに停車する系統が異なる(西鉄天神高速バスターミナル#天神地区の一般路線バス停留所参照)。

天神2丁目は福岡市の「人に優しく安全で快適なまち福岡をつくる条例」の路上禁煙地区に指定されている。ここで喫煙した者は同条例により2万円以下の過料に処される。

歴史

天神の名は江戸時代に当地へ遷宮された天神様を祀る水鏡天満宮に由来する。現在の明治通りの那珂川から西鉄グランドホテル前の喰違(クランク)までの道沿いが、江戸時代の天神町(てんじんのちょう)であった。

現在、天神と呼ばれる地域は商業地域の印象が強いが、かつては福岡城下町の武家町で、商人町は博多にあった。明治維新により大名屋敷から人がいなくなりスラム化した天神町に警察署や県庁・市役所などの官公庁が設けられ官庁街となる。1936年(昭和11年)に岩田屋が当時の西鉄福岡駅隣に開店。太平洋戦争末期の空襲では罹災するも戦後の復興のなかで徐々に商業の中心はこの地域へ移っていき、1964年6月15日町名町界整理により町丁名が「天神」となり、その際隣接する因幡町や鍛冶町なども含まれて現在の天神地区が確立した。

町域の変遷

住居表示実施後 実施年月日 住居表示実施前
天神1丁目 1964年
昭和39年)
6月15日
(福岡)橋口町・天神町・因幡町・薬院堀端・大字春吉*
天神2丁目 天神町・因幡町・薬院堀端・万町*・子烏馬場・大字下警固*
天神3丁目 鍛冶町・材木町・下名島町・万町*・薬研町・長浜町一丁目
天神4丁目 (福岡)橋口町・須崎土手町・極楽寺町
天神5丁目 須崎裏町・船津町

*が付いているものはその一部、それ以外は全域が実施後の町域に含まれる事を表す。

位置

那珂川河口左岸付近に位置する。

福岡空港の影響

ファイル:Aircraft approaching Fukuoka Airport.jpg
天神のビル上空を飛行する航空機

高度経済成長期以降、日本各地の主要都市の中心部や都心には高層ビルが建ち並んでいる中、福岡市中心部に位置する天神には見上げるほどの超高層ビルは少なく、特に渡辺通りなど天神の中心部には1つもない。この要因の一つとして、福岡空港が天神地区を含む福岡市都心部に近いため、航空法第49条の規定による福岡空港の制限表面(円錐表面)の範囲内に含まれ、構造物(建築物だけではなく、テレビアンテナやアドバルーンも含まれる)の高さに制限がかかるというものがある[2]

天神地区の場合、航空法の規制に基づけば約67mの高さまでしか建てられず、天神の中心部のビルはほとんどが高さ60メートル程度・10数階建ての高層ビルだけであり、天神エリアの西端に近い今泉二丁目に建つ高さ約74m・22階建ての「グランアルト天神タワー」が辛うじて建築基準法上の通称「超高層建築物」に当たる程度である。なお、天神よりさらに福岡空港に近い中洲地区や博多駅周辺はさらに厳しい高さ60mの制限地域であり、2011年オープンのJR博多シティも高さとしては高層ビルにとどまる。逆に、福岡空港から離れた大濠公園近辺やシーサイドももちエリア(中央区地行浜・早良区百道浜)には複数の超高層ビルが建築され、都市中心部よりその外側により高層のビルが建つという逆転現象が生じている。

この状況を受け、福岡市では天神交差点を中心としたエリアについて国家戦略特区の制度を活用した都市計画「天神ビックバン」を策定[3]。2014年11月に航空法高さ制限のエリア単位での特例承認として天神明治通り地区(天神一丁目および二丁目、ベスト電器福岡本店および福岡ビルを含む一帯)の高さ制限を76mにまで緩和したのに続き、2017年9月には渡辺通り以西の天神明治通り地区と旧大名小学校跡地(大名二丁目)の高さ制限を約115mに、渡辺通り以東の天神明治通り地区の高さ制限を最大で100mまで緩和した[4][5]。福岡市では高さ制限の緩和により、民間によるビルの高層化を期待しているという。

主要施設

ソラリアターミナルビル(福岡三越・西鉄福岡(天神)駅)
福岡PARCO
天神地下街
天神中央公園とアクロス福岡
岩田屋天神本店
天神ビブレ
新天町商店街
警固公園のイルミネーション

商業施設

渡辺通り沿い
昭和通り沿い
明治通り沿い
福博であい通り沿い
きらめき通り沿い
天神西通り沿い
  • 天神ルーチェ
  • アバクロ福岡店
  • 天神西通りスクエア
    • H&M天神
    • FOREVER 21福岡天神店
国体道路沿い
警固公園通り沿い
その他の地域

公園

役所・公共施設等

学校(専修学校)

ホテル

  • 西鉄イン福岡(元の博多東急イン)
  • ソラリア西鉄ホテル
  • ホテルアセント福岡
  • 福岡ガーデンパレス
  • ホテルマイステイズ福岡天神
  • アークホテルロイヤル福岡天神

オフィスビル

マスメディア

その他

交通

航路

鉄道

バス

ファイル:Fukuoka-tenjin-busstop.jpg
福岡天神バス停に停車中の「福岡・山口ライナー」

ソラリアターミナルビル内に西鉄天神高速バスターミナル(高速バス・急行バス専用)があるほか、天神地区には西鉄バスの停留所が複数分布している。西鉄バスに関しては西鉄天神高速バスターミナル#天神地区のバス停留所参照。

このほか、昭和通り沿いに昭和自動車(昭和バス)の高速バスいと・しま号「天神」停留所、渡辺通りの西鉄バス天神南停留所と同位置にJR九州バスの高速バス福岡・山口ライナー「福岡天神」停留所、福岡市役所前にロイヤルバスの「天神福岡市役所前」停留所が存在する。

脚注

外部リンク


座標: 東経130度23分35秒北緯33.58917度 東経130.39306度33.58917; 130.39306 (天神 (福岡市))