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| − | [[ファイル:Nihonkai 4-gō, Aomori Station.ogv|thumb|230px|[[青森駅]]で客車を増結する[[函館駅|函館]]始発・[[大阪駅|大阪]]行の「[[日本海 (列車)|日本海4号]]」（2006年）]]
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| − | [[ファイル:KINTETSU12600 20140127A.jpg|thumb|230px|[[名張駅]]]]
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| − | '''増解結'''（ぞうかいけつ）とは、[[鉄道車両]]の[[編成 (鉄道)|編成]]を運行中に'''増結'''、および'''解結'''（切り離し）することである。
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| − | == 概要 ==
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| − | '''増解結'''は以下の状況において行われる。
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| − | # 2系統以上の編成が一つの編成として運行されるとき（[[多層建て列車]]）。この場合は「'''併結・分割'''」、「'''分割・併合'''」ということがある<ref>[https://news.mynavi.jp/article/trivia-87/ 鉄道トリビア(87) 「前4両はアッチ行き、後ろ6両はコッチ行き」……列車を分割する理由]（マイナビニュース）。市販時刻表（『JTB時刻表』では「時刻表の使い方」「瀬戸大橋線・予讃線」のページなど）、「{{PDFlink|[https://www.jreast.co.jp/development/tech/pdf_31/Tech-31-29-30.pdf 高速化に向けた車両開発（その他）]}}」（JR東日本）などに用例が見られる。</ref>。
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| − | # [[プラットホーム|ホーム]][[有効長]]の都合上や、乗客が極度に増減するとき。
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| − | 増解結は主に[[車両基地|車庫]]が所在する駅や、[[列車]]の[[運用 (鉄道)|運用]]の拠点駅、旅客需要が変動する境となる駅、もしくは複数の路線が合流・分岐する駅で行われる（正確には、上記の条件のうち増解結に要する地上作業を行う作業員が存在する駅、となる）。
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| − | == 増結 ==
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| − | '''増結'''は、2編成以上の車両を連結し1編成にすることを指す。多客時などにおいて、通常の編成に追加される車両や、増結用途の車両・編成自体を、'''増結'''や'''増結車'''と呼ぶことがあり<ref>[[横須賀・総武快速線]]や[[阪急電鉄]]など。</ref>、このとき、号車番号は元の編成の最も大きい号車の続きとなる。列車の中間や1号車の前に連結されるときは、「増1号車」や「増21号車」などされる。[[小田急3000形電車 (初代)|小田急3000形「SSE」]]では、多客時の増結において同一編成を2本連結し、A編成・B編成と称して号車番号を重複させた。
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| − | 列車運用の拠点駅での増結は、[[旅客|乗客]]が乗っている編成に追加して[[空車]]の編成を連結することが多い。増結を行う際の停車時間は他と比べ長く確保される場合が多い。例外として、[[京浜急行電鉄]]（[[金沢文庫駅]]など）では停車から発車まで約2分で増結を完了するダイヤが組まれている（名古屋鉄道などでも同様に待避時間の約3分を利用して増結をすることがある）。
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| − | [[1980年代]]以降は、増解結する可能性を想定して[[連結器#電気連結器|電気連結器]]や[[自動解結装置]]を装備した車両が増えている。また併結時は、恒常的に貫通状態としている場合、自動貫通幌引出装置を搭載していることもある。これにより、増解結に要する時間が短縮されている。なお、自動解結装置を装備しない車両は、連結後に作業員が手作業でブレーキ管や[[ジャンパ連結器|ジャンパ栓]]などの接続・解放を行う必要がある。
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| − | 一例として、[[常磐線]][[土浦駅]]における上り列車（[[上野駅|上野]]方面行）への増結は以下の手順となる。
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| − | # [[水戸駅|水戸]]方面から上り列車が到着。客用扉を開けて客扱いを行う。
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| − | # この間に、水戸方面にある[[土浦運輸区]]電留線から増結する編成が入線。客が乗っている編成の手前で停車。
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| − | # 駅員の無線誘導により増結編成を連結。連結完了後、増結編成の客用扉を開けて客扱いを行う。
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| − | また、[[南海電気鉄道]][[南海高野線|高野線]]や[[近畿日本鉄道]][[近鉄南大阪線|南大阪線]]、[[名古屋鉄道]][[名鉄犬山線|犬山線]]、多層建てとなっているJRの一部特急列車での増結方法は以下の手順となる。
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| − | # 付属編成がホームに待機する。
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| − | # 基本編成が[[日本の鉄道信号#誘導信号機|誘導信号機]]の停止指示により駅手前で停止する。このとき、付属編成が客扱いをしてるときは、一旦車両の客用扉を閉める。
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| − | # 誘導信号機の進行指示により、15km/h以下でホームに進入し、駅員の示す[[日本の鉄道信号#手信号|手信号]]に従い付属編成の手前で停止する。その後基本編成の客用扉を開けて客扱い開始。
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| − | # 駅員の指示によりゆっくり付属編成が接近し連結完了。付属編成の客用扉を再度開けて客扱いを行う。
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| − | 南海高野線や近鉄南大阪線では、[[ダイヤグラム|ダイヤ]]の都合上付属編成がホームに待機していないときがある。その場合、基本編成が先にホームに進入し客扱いをしている最中に付属編成が同じホームに進入し、基本編成の手前で一旦停止し、その後ゆっくり接近し連結となる。[[古市駅 (大阪府)]]の場合、改札が南寄りの1ヶ所しかないため、基本編成は到着後、客扱いをするがすぐに扉を閉めて付属編成が入りきる場所に移動し、再度客扱いをする。また同様の方法を行なっているJRの特急列車の一部では、基本編成は客扱いを終了すると'''乗客を乗せた状態'''で一旦、引き上げ線まで回送し、付属編成のホームへの待機が完了すると基本編成が再度ホームへ入線し、併結する方法をとっている。
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| − | また、[[京急川崎駅]]での下り線での増結方法は以下の手順である。
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| − | 1.羽田空港発の4両増結編成が品川方の引き上げ線に入線しいったん停車する。
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| − | 2.後続の8両の快特が5番線に進入し、客扱いを行う。
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| − | 3.この間に、品川方の引き上げ線から4両増結編成が入線。8両の快特の手前で停車。
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| − | 4.誘導により増結編成を連結。連結完了後、増結編成の客用扉を開けて客扱いを行う。
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| − | == 解結 ==
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| − | '''解結'''とは、編成の一部車両をその編成から切り離すことを指す。近鉄では「解放」と称する。
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| − | 解結の例として、[[優等列車]]の一部車両を切り離し[[各駅停車]]とする運行が挙げられる。これにより、解結が行われる駅以遠において、優等列車が通過する通過駅を利用する旅客需要に対して各駅停車の運行による補完が可能となる。あるいは切り離した車両を、解結した駅始発の列車として、逆方向へ折り返し運転する場合もある。
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| − | 南海高野線の場合、
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| − | # [[難波駅 (南海)|難波]]方面から下り列車が到着。
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| − | # 到着後全車の客用扉を開けて客扱いを行う。その間付属編成と基本編成の間に構内[[運転士]]が乗り込み、解結の準備をする。
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| − | # 準備終了後、直ちに付属編成側で自動解結装置のスイッチを「運転」位置から「解放」位置に操作することで、連結が解放される。
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| − | # 付属編成に乗り込んでいる構内運転士が、[[操縦席|運転席]]の窓から半身乗り出して後方へ向かって、「バックしまーす」と乗客に対して声を掛ける。
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| − | # 乗客の乗降が完全に終わったことを確認すると、付属編成が客用扉を開扉したまま後退して停車。付属編成が折り返し営業列車となる場合はそのまま開扉で客扱いを継続するが、折り返し[[回送]]車となる場合は閉扉する。
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| − | == 注釈 ==
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| − | {{脚注ヘルプ}}
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| − | {{Reflist}}
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| − | == 関連項目 ==
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| − | * [[多層建て列車]]
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| − | * [[始発]]
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| − | * [[連結器]]
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| − | * [[協調運転]]
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| − | * [[鉄道信号機]]
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| − | * [[日本の鉄道信号]]
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| − | * [[手旗]]
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| − | * [[合図灯]]
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| − | {{rail-stub}} | |
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| − | {{DEFAULTSORT:そうかいけつ}}
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| − | [[Category:列車]]
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| − | [[Category:鉄道運転業務]]
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