園田競馬場

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園田競馬場
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施設情報
通称・愛称 そのだけいば
所在地 兵庫県尼崎市田能二丁目1-1
座標 東経135度26分42.7秒北緯34.766583度 東経135.445194度34.766583; 135.445194
開場 1930年12月15日
所有者 兵庫県競馬組合
管理・運用者 兵庫県競馬組合
収容能力 17,400人
(隣接駐車場に1,900台収容可)
コース
周回 右回り
馬場 ダート(1周1051m)
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園田競馬場(そのだけいばじょう Sonoda Racecourse)は、兵庫県尼崎市にある地方競馬のための競馬場である。主催者は兵庫県競馬組合。2005年8月よりD-Net(地方競馬の統一電話投票システム)に加盟した。

かつては「アラブメッカ」と呼ばれ、楠賞全日本アラブ優駿を開催するなどしてきたが、現在ではアラブ系単独のレースは行われていない。現在の園田競馬場は売り上げが全盛期に比べ大きく減少している。

2012年9月に照明塔が設置され、ナイター開催が可能になって以後、兵庫県営競馬は事実上園田単独での開催が続いている。

施設概要

ファイル:Sonoda Racecourse Aerial Photograph.jpg
園田競馬場付近の空中写真(1985年撮影)
画像右上に大阪国際空港の滑走路の南端が見える。
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成
  • 収容人数:17,400人
  • 入場料:100円

施行距離

  • レース施行距離:820m、1230m、1400m、1700m、1870m、2400m(右周り1051m、直線213m)
    • 改修前:レース施行距離 800m、1300m、1630m、1800m、2300m
2016年現在、2400mは六甲盃でのみ使用される[1]

他場ではあまり例を見ない中途半端な距離設定となっている。これはサラブレッドを導入し、そのスピードでも十分回れるようにするため、1999年スパイラルカーブを設置して1周・1100mにする予定だった。ところが、3コーナー付近にある猪名川の自然林に手を入れることが出来ないと判明したため、止むを得ず1051mとした。限られた敷地内を使って無理矢理拡張したことで、向正面が直線ではなく緩い右カーブとなっているのも特徴である。

開催日程

これまで、大晦日元日初詣などとの混雑緩和のため開催を控えてきたが、1999年度から大晦日開催、2004年度(2005年)から元日開催を実施。元日開催は1965年度(1966年)以来40年ぶりで、この年度は12月28日から1月4日までの8日間連続シリーズとなった。なお、大阪国際空港の3kmほど南にあるため、飛行機から競馬場の全景が良く見える。

アクセス

  • 阪急神戸本線園田駅より無料送迎バス(阪急バス)が随時運行。(姫路競馬場開催、他場開催の場外発売日も運行)
  • JR神戸線尼崎駅より無料送迎バス(阪急バス)が運行。(1日3便。ナイター開催日は5便。園田競馬開催時のみ)
  • 阪神尼崎駅より無料送迎バス(阪急バス)が運行。(1日3便。ナイター開催日は5便。園田競馬開催時のみ 当初は2009年のゴールデンウィークと夏季に限定運行していたが好評のため、2009年9月から定時運行に昇格した)
  • 年末年始やゴールデンウィークなどの多客時のみであるが、北大阪急行千里中央駅からも無料送迎バスが運行されることがある。かつてはJR京都線茨木駅からも運行されていたが、2007年度から廃止となった。[2]
  • 地図上では大阪国際空港から近くにあるが、空港の発着ロビーは滑走路を挟んで反対側にあるため、車で向かうと遠回りになる。タクシー料金は2000円弱。

発売する馬券の種類

○…発売 ×…発売なし

単勝 複勝 枠番連複 枠番連単 馬番連複 馬番連単 ワイド 3連複 3連単
園田競馬場 ×
払戻率[3] 80% 75% - 77.5% 75% 72.5%
  • 開催中は毎日姫路競馬場で場外馬券を発売。
  • 園田競馬場・姫路競馬場開催時の火曜・水曜・木曜はウインズ神戸B館でも場外馬券を発売する。
  • 2005年秋にウインズ難波での場外発売を試験的に行い、(2005年は11月3日、11月23日、12月28日の3日間)2006年以降は原則週1回発売することとなった。(通常は水曜もしくは木曜だが、週により発売なし、あるいはダートグレード競走開催日や祝日に振り替える場合もある)2011年1月13日からは原則として毎週水・木曜日に拡大した(ただし月・火・金曜日が祝日場合でも場外馬券は発売されない)。
  • 2008年6月12日(姫路競馬場外は2008年7月17日)までは園田競馬場における3連単の発売は、最終競走から数えて4競走(11競走施行の場合、第8~11競走の4競走)に限られていた。現在は全レース購入可能。
  • 2008年10月28日より三木市吉川町の競輪場外車券売場サテライト阪神の施設を一部利用して、兵庫県競馬直営初の場外発売所「DASHよかわ」でも全開催日・全レースを発売する(払い戻しは原則として兵庫県競馬開催日のみ行う)。
  • 2013年3月に廃止となった福山競馬場の「DASH柳津(旧シャトル柳津)」と「DASH福山駅前(旧福山駅前場外発売所)」が兵庫県競馬組合へ移管され、DASH柳津は同年6月19日より、DASH福山駅前は同年6月26日より園田と姫路の場外として再開された。
  • 2014年10月22日より和歌山市に場外発売所「DASH和歌山」として園田・姫路競馬の全競走と地方競馬の広域場外競走を発売開始[4]
  • 2015年1月15日より香川県観音寺市サテライト観音寺の施設を一部利用しての、場外発売所「DASH観音寺」で園田・姫路競馬の全競走と地方競馬の広域場外競走を発売開始。[5]
  • 2015年2月24日、大阪市中央区に場外発売所「DASH心斎橋」を開設し、園田・姫路競馬の全競走と地方競馬の広域場外競走の発売を開始した。[6]
  • 2015年3月24日、広島県呉市ボートピア呉が入居する施設の別構内に、場外発売所「DASH呉」を開設し、園田・姫路競馬の全競走と地方競馬の広域場外競走の発売を開始した。[7]

そのだ金曜ナイター

ファイル:Sonokin01.jpg
「その金ナイター」スタンド前
ファイル:Sonokin02.jpg
「その金ナイター」パドック

2011年頃に、園田競馬が「翌年からナイター競走の開催を予定している」と報じられた[8]。ナイター競馬の開催は大井競馬場川崎競馬場門別競馬場高知競馬場と並んで5場目である。ところが、同年9月26日に一人の兵庫県議が周辺住民を対象として導入の是非を問うアンケートを実施したところ、回答者の約7割が反対の意思を示した。これを受けて兵庫県議は、兵庫県競馬組合の管理者に対してナイター開催の計画中止を求める申し入れ書を提出した[9]

園田競馬は、2012年夏に姫路競馬場での代替開催を行い、その間にナイター設備の設置工事を実施、9月7日から11月9日までの毎週金曜日に園田競馬をナイターで開催する方針が報じられた[10]。なお当面ナイターは金曜日のみとするが、冬季期間は金曜日でもナイターを行わない。

その後、この名称を「そのだ金曜ナイター(その金ナイター)」とすることが決定[11]

各年のナイター開催日時
ナイター開催時の概要 
  • 開場:14時
  • 第1競走発走:15:10(12レース開催日は14:50)
  • 最終競走発走:20:30
  • 閉場:21時
  • 馬券の場外発売
姫路競馬場、DASH場外(よかわ、柳津、福山駅前、和歌山、心斎橋、呉)、電話投票楽天競馬オッズパーク プッシュフォン・インターネット。
日本中央競馬会が行う「IPAT投票」は、土曜日の開催準備の関係で当面は即PAT、A-PATとも発売しない)
  • 無料送迎バスを11台に増便

主な競走

園田競馬ではダートグレード競走を除いて、重賞競走の格付けを行っていない。

ダートグレード競走

2歳馬限定戦

3歳馬限定

古馬

騎手招待

JRA認定 2歳認定競走

  • アッパートライ(1着賞金250万円)

廃止・休止となった重賞・競走

アラブ競走の廃止後も「楠賞」として継続していた
2011年以降は実施されていない
2011年以降は実施されていない
ニュージーランドトロフィーの北陸、東海、近畿地区トライアル、2012年まで実施

中継・関連番組

2009年4月より、スカパー!鉄道チャンネル(255ch)で開催日に無料放送(ノースクランブル放送)の「園田競馬」中継を放送していたが、標準画質放送の終了に伴い2014年3月末で終了した。 2014年4月からは地方競馬ナイン(701chか702ch)で中継を開始している。当初は当チャンネルの開局を機にスカパー!での中継から撤退するとしていたが、開局直前になって急遽中継を行うことが決まった。ただしばんえい競馬ホッカイドウ競馬名古屋競馬場高知競馬場での中継を優先するため、中継しない日がある。そのため、地方競馬ナインで中継しない日は寄席チャンネル(542ch)で中継を補完している。

グリーンチャンネルではダートグレード競走と園田金盃(2012年)を中継放送している(詳細はグリーンチャンネル地方競馬中継を参照)。

サンテレビでは2015年9月まで開催当日の夜に「競馬ダイジェスト」を放送していた[15]

2014年5月16日から、ラジオ大阪で「OBCドラマティック競馬 金曜版 そのだ金曜ナイター中継」と題し、 ナイター開催期間中の毎週金曜日に放送する。

ラジオ関西では毎週月 - 金曜日の17:43から「競馬レポート」を放送している。

インターネット中継は開始時期不明だが「地方競馬ライブ」、2017年9月29日から、ニコニコ生放送の「ニコニコ競馬チャンネル」でも開始された。

その他

  • 競馬に造詣の深い三浦太郎英知大学で教授を務めていることもあり、2003年に「英知大学賞」が創設された。年一回の施行で出走条件などは決まっておらず、競走後の表彰式にはミス英知が参加していたが、2007年に「聖トマス大学」へ改称されることにより廃止された。学内で「カトリックの聖人の名をギャンブルと組み合わせるのはいかがなものか」という意見が強かったのも一因[16]という。
  • オリックス・バファローズが神戸市を本拠地としていた頃(「ブルーウェーブ」時代)、園田競馬で「ブルーウェーブ特別」(2005年は「バファローズ特別」)という特別競走を実施したことがある。
  • 2008年11月3日に、地方競馬の祭典として1日にJpnI競走を複数回行う「JBC」が園田競馬場で開催された。 当時はJBCレディスクラシックが存在せず、JBCスプリント(優勝馬はバンブーエール)、JBCクラシック(優勝馬はヴァーミリアン)が実施された。近畿地方で初の開催ということもあって当日は22,174人の観衆を集めて盛大に行われ、園田競馬の1日売り上げも関係者の予想を大幅に上回る20億5584万900円を記録、園田競馬場開設以来のレコードを記録した。
JBC開催に向けて、7月27日に施設改修がほぼ完了した。この施設改修にはJRAからの援助を受けている。具体的には
  1. 入場門の改修 - 一部の地方競馬場・競艇場などで設置されているような「コインゲート[17][18]」の設置。
  2. 招待席の増設 - 「ホワイトルーム」と呼ばれる、事前申し込みで利用可能な招待席の増設。その一部を女性専用とし、座席数も40席から「32席(ホワイトルーム1)+34席(ホワイトルーム2)の計68席」に大幅に増加した。さらに女性ファン獲得のため、女性向けのイベントとして期間限定で「園田競馬体験ツアー」を企画していた。
  3. スタンド4階「特別観覧席」の改修 - 座席シートの変更や天井、床の改装を実施。一部モニターを液晶モニターへ変更した。これにより座席数は400席から283席へ減少した。
  4. 本馬場走路の改修 - 本馬場の路面を全面改修
  5. 食堂の増設 - JBC開催へ向け、2008年8月5日に3件のフードコート形式の食堂が開設された。
  • 園田競馬の一般・特別競走で出走馬が使用しているゼッケンは、中央競馬のゼッケンで馬名入りが採用される前に使用していたものとフォント、形がほぼ同じである。特別競走についてはクラスの違いでゼッケンの色が異なる。
  • 騎手の勝負服は騎手個人の服色ではなく、枠番ごとにデザインが決められ、色も騎手帽の色と同様のものが採用されていた。現在は騎手独自の勝負服へ変更されている。
  • 年間を通じて、兵庫県内の全自治体に因んだ特別競走(市町特別)が行われる。この取り組みは大井競馬場でも同様のものが実施されている。
  • 2010年1月26日より、インターネットのオッズパーク重勝式のOddsPark LOTOが発売されるようになった。
  • 独特の口上を売りとし、常に多くの聴衆を集める名物予想屋が存在する。
  • 2015年10月4日、実際の競走で使用している走路を人間が走る、「第1回ダートランinそのだけいば」が開催された[19]2016年も引き続き開催[20]
  • 園田競馬場の西側には厩舎が併設されているが、昭和30年代までは、競馬場周辺に厩舎が分散しており、調教や競馬に出走する馬は、厩舎から競馬場へ一般道を歩いて向かっていた。その後競馬場内に厩舎が建設されたが、全競走馬を収容出来なかった為、昭和50年代前半まで、一部の厩舎は競馬場外に残っていた。これらの厩舎は、一旦姫路競馬場内の厩舎に移動し、さらに1980年に開設された西脇馬事公苑に移動した。
  • 園田競馬場の現在の入場門は、1968年に設置されたもので、それ以前の入場門は、現在の無料送迎バス乗降場の北側にあった。1968年の競馬場内整備の際、パドックを場内右奥から現在の位置に移設するのに併せて、入場門も移設した。

周年記念

  • 毎年11月(以前は10月)に開催される1節を「兵庫県競馬組合設立記念シリーズ」として開催している。これは、1981年に兵庫県営競馬が兵庫県競馬組合の設立に伴い移行したことを記念したもので、アラブ系が主流だった時代には全日本アラブクイーンカップや六甲盃を中心に編成していたが、サラブレッド主流になって以後は統一グレードGIIの「兵庫ジュニアグランプリ」と地方交流の牝馬限定重賞・兵庫クイーンカップを中心に開催している。
  • またこの期間中は芸能人によるトークやライブショーも開かれている。

脚注

  1. 第53回六甲盃”. 園田・姫路競馬場. . 2016閲覧.
  2. 日刊スポーツ大阪本社版 2007年4月25日付 園田競馬欄
  3. 兵庫県競馬組合における平成27年度以降の勝馬投票法ごとの払戻率について - 園田・姫路競馬場2015年3月5日
  4. 新規場外発売所の開設について  園田・姫路競馬場2014年8月26日閲覧
  5. 新規場外発売所の開設について 園田・姫路競馬場2014年12月27日閲覧
  6. 新規場外発売所(DASH心斎橋)の開設について 園田・姫路競馬場2015年1月22日閲覧
  7. 新規場外発売所(DASH呉)の開設について 
  8. “園田競馬でナイター開催 来年度めど”. デイリースポーツ. (2011年6月24日). http://www.daily.co.jp/newsflash/2011/06/24/0004204260.shtml . 2011閲覧. 
  9. “ 「園田競馬場:ナイター7割反対 県議調査、計画中止申し入れ /兵庫」”. 毎日.jp. (2011年9月27日). http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20110927ddlk28050390000c.html . 2011閲覧. 
  10. “園田競馬:ナイター9月7日開始、県組合が方針 反対住民ら改善要求 /兵庫”. 毎日.jp. (2012年6月16日). http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20120616ddlk28050405000c.html . 2012閲覧. 
  11. 園田・姫路競馬場・おしらせ「そのだ金曜ナイター」の開催について
  12. 兵庫県競馬組合平成28年開催日程 (PDF) - 兵庫県競馬組合、2016年6月6日閲覧
  13. 平成29年の開催日程について - 兵庫県競馬組合、2017年2月10日閲覧
  14. 第1回 西日本ダービーの実施についてnetkeiba.com、2016年8月5日閲覧
  15. なおサンテレビでは、1980年代より毎週水曜日に園田競馬の中継放送を行っていたが、スカパーでの放送開始に伴い、放送終了している。
  16. [1]
  17. 鉄道駅の自動改札機のように、切符挿入口のような部分に直接入場料を入れて入場するシステム。入場料がワンコイン(100円)であるため実現でき、既に浦和・金沢・笠松・名古屋・高知の各競馬場に導入されている。
  18. 大井・川崎などのように無料入場券やキャンペーンなどによって無料入場を可能としていたり、割引料金で入場できる設定がある場合は、有人ゲートからの入場となる。
  19. サンスポマラソン
  20. 第2回ダートランinそのだけいば

関連項目

外部リンク