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'''南アメリカ'''(みなみアメリカ、{{lang-es|América del Sur}}、{{lang-pt|América do Sul}}、{{lang-nl|Zuid-Amerika}}、{{lang-fr|Amérique du Sud}})は、[[南アメリカ大陸]]とその周辺の[[島嶼]]・[[海域]]を含む[[地域]]の総称で、[[六大州]]の一つ。'''南米'''(なんべい)ともいう。[[ラテンアメリカ]]に含まれる。[[西半球]]、[[南半球]]に位置し、西は[[太平洋]]に、東と北は[[大西洋]]に面している。[[北アメリカ]]と[[カリブ海]]が北西に横たわっている。
 
  
南アメリカは[[1507年]]、アメリカ州が[[東インド]]ではなく[[ヨーロッパ]]人にとっての新大陸であると指摘した最初のヨーロッパ人[[マルティン・ヴァルトゼーミュラー|ヴァルトゼーミュラー]][[マティアス・リングマン|リングマン]]によって、[[アメリゴ・ヴェスプッチ|ヴェスプッチ]]の名から付けられた。
+
'''南アメリカ'''(みなみアメリカ、{{lang-es|América del Sur}}{{lang-pt|América do Sul}}、{{lang-nl|Zuid-Amerika}}、{{lang-fr|Amérique du Sud}})
  
面積は17,780,000 [[平方キロメートル|km²]]であり、[[地球]]の陸地面積の約12%を占める。人口は、2016年10月現在で4億23千万人と見積もられている<ref>http://www.worldometers.info/world-population/south-america-population/</ref>。南アメリカは[[六大州]]の中で[[アジア]]、アフリカ、ヨーロッパ、北アメリカに続いて5番目に人口が多い。
+
西半球南部にある大陸。東は大西洋,西は太平洋に囲まれ,北東はパナマ地峡によって北アメリカ大陸と結ばれる。世界第4の大陸で面積約 1780万 km<sup>2</sup>。西岸沿いにアンデス山脈が数条の山並みに分れて並走し,その東にアマゾン盆地,パラグアイ盆地,パンパスなどの低地と,ギアナ高地,ブラジル高原,パタゴニア台地などの高地が広がる。主要河川は世界最大の流域面積をもつアマゾン川のほか,オリノコ,ラプラタ,サンフランシスコなどの川である。温帯気候の南部,温帯気候から寒帯気候までを示すアンデス高地を除くと大部分が熱帯・亜熱帯気候に属する。アマゾン川流域に熱帯雨林,ブラジル高原にサバナ,パンパスに大草原,パタゴニアには砂漠が広がり,アマゾン地方以外では牧場や耕地も多くなってきた。西部沿岸やアンデスの山間盆地を中心に古くからインカ文明をはじめとする多様なインディオの文明が繁栄したが,15世紀末~16世紀前半にヨーロッパ人による探検が進み,大部分がスペインとポルトガルの植民地となった。
  
== 地理 ==
+
19世紀初頭にギアナ地方を除く各地が相次いで独立を達成,ギアナ地方でも 1966年にはガイアナ,75年スリナムが独立した結果,独立国 12となり,非独立地域はフランス領ギアナだけとなったが,文化的,人種的に植民地時代の影響が強く残り,住民の大半がローマ・カトリックで,白人が多数を占める南部以外でも,白人とインディオの混血が目立つ。人口は90年代初めに3億人をこえた。しかし人口は東部では沿岸諸都市に,西部ではアンデス山中の高原地帯に集中し,その他の地域はきわめて人口希薄である。経済的には植民地時代の大土地所有制が広く残り,モノカルチャー経済,外国資本への依存が共通の特徴をなしており,全体的に開発途上にあって,ブラジル,アルゼンチン,チリ以外では工業化も遅れている。従来は米州機構を通じてアメリカ合衆国の強い影響下にあったが,近年は民族主義的傾向が強くみられ,外国系大企業の国有化や規制なども目立ってきている。ペルー,コロンビア,エクアドルなど5ヵ国によるアンデス共同市場,ブラジル,アルゼンチンなど4ヵ国による南アメリカ共同市場が発足しており,経済統合への道を歩んでいる。植民地時代から重要であった鉱物資源のほか,森林,水力,水産などの天然資源が豊かで,大部分が未開発なため,世界的に資源不足の傾向にある現在,注目を浴びてきている。しかし,一方ではアマゾン流域の熱帯林伐採など,開発に伴う環境破壊も問題となっている。主産物はベネズエラの石油,ボリビアのスズ,ブラジル・チリ・ペルー・ベネズエラの鉄鉱石,チリ・ペルーの銅,ブラジル・コロンビアのコーヒー,ブラジル・ウルグアイの畜産物と穀物などであるが,ブラジルをはじめとして累積債務に苦しんでいる国が多い。鉄道・道路網は一部の先進地域に分散的に発達しているほかは,大部分の地域で未発達であるが,近年内外と結ぶ航空路網が次第に発展してきている。
南アメリカは[[リャマ]]、[[アナコンダ]]、[[ピラニア]]、[[ジャガー]]、[[ビクーニャ]]といった多種多様な生物の故郷である。アマゾンの[[熱帯雨林]]は生物多様性が高く、地球の種族の主要な部分である。南アメリカにはアンデス諸国、ギアナ、[[コーノ・スール]]、ブラジルが含まれる。[[西インド諸島]]などの[[カリブ海]]地域や[[パナマ]]は含めない。
 
  
総面積は1781万8500平方キロ、人口は約4億2000万人である。面積、人口共に南アメリカ最大の国はブラジルで面積855万平方キロ、人口は約2億人であり、アルゼンチンが面積で続く。大陸の北端はコロンビアのグアヒラ半島ガイーナス岬で、北緯12度28分、南端はティエラ・フエゴ諸島のホーン(オルノス)岬で、南緯55度59分。
 
 
大陸の約3分の2が両[[回帰線]]の中にあり[[熱帯性気候]]だが、大陸の南部では温暖な[[地中海性気候]]から寒冷多雨な[[西岸海洋性気候]]に変わる。
 
 
地形は、西部に南北8500キロにわたって走る[[アンデス山脈]]があり、6960メートルに及ぶ[[アコンカグア]]をはじめ5000~6000メートル級の高山が並んでいる。アンデス山脈は高度は高いものの、とくに北アンデスから中央アンデスにかけての山脈上は麓の熱帯気候と比べて温和で暮らしやすく、山脈の間の河谷や盆地、高原には多くの人々が住む。特にエクアドルからベネズエラにかけての北アンデス山脈には[[キト]]や[[ボゴタ]]、[[カラカス]]といった大都市が立地しており、これらの国で最も人口稠密な地帯となっている。中央アンデスにおいてもこの傾向は顕著で、ペルー南部からボリビアにかけて広がる[[アルティプラーノ]]と呼ばれる広い高原とその周辺地域は、古代アンデス文明の揺籃の地となり、インカ帝国など様々な国家が生まれた。現在でもこの地域は人口が多く、とくにインディオが多く居住する地域となっている。アルティプラーノ北部は農耕に適し、[[チチカカ湖]]などの湖沼も存在する。ボリビアの首都[[ラパス]]は、このアルティプラーノの間の狭い谷に位置している。アルティプラーノ南部は冷涼で乾燥しており、[[ウユニ塩湖]]はこの地域に存在する。
 
 
アンデス山脈の西には海岸に沿って狭い平地が広がっているが、この内コロンビアからエクアドル北部にかけては熱帯雨林気候となっているものの、エクアドル南部からペルーを通りチリ北部にかけては、沿岸を通る[[寒流]]の[[ペルー海流]]の影響によって雨がほとんど降らない[[砂漠|砂漠地帯]]となっており、アンデス山脈から[[太平洋]]に流れ出る川の流域だけが、人間が居住できる場所である。しかし、とくにペルーにおいては海岸部には点々と大都市が連なっており、ペルーの首都[[リマ]]もこうした乾燥海岸に位置している。この乾燥地域の南には[[地中海性気候]]の地域が広がり、アンデスの主脈と海岸山脈とのあいだの盆地で農業が営まれる。チリの首都[[サンティアゴ]]も、こうした盆地の中に存在する。
 
 
東部にはアンデスのような巨大山脈は存在せず、[[ギアナ高地]]や[[ブラジル高原]]といったなだらかな高原が広がるものの、地形はそれほど険しくはない。そしてこれらの高原と西部のアンデス山脈との間には、広い平地が広がっている。そこに[[オリノコ川]]、[[アマゾン川]]、[[ラ・プラタ川]]の三水系がある。オリノコ川は北流して大西洋へと注ぎ、流域は北部がリャノと呼ばれる乾燥サバンナ、南部はアマゾンへと広がる熱帯雨林となっている。オリノコ水系とアマゾン水系は細い水路によってつながっている。アマゾン川はこの3河川中で最も大きく、長さは6300キロにもおよび、流域面積は世界一である。川の勾配は河口から3450キロ上流の[[イキートス]]でも海抜100メートルで非常に緩やかであり、ここまでは外洋汽船の航行が可能である。ネグロ川以西の流域の大部分は、高温多湿の[[熱帯雨林]]で、標高200メートル以下の平地が広がっている。この[[アマゾン熱帯雨林]](セルバ)は世界最大の熱帯雨林として知られており、南アメリカ大陸北部の中央部をすっぽりと覆っている。アマゾンは自然の宝庫として知られており、多くの固有種が存在するが、1960年代以降ブラジル政府が積極的な開発に乗り出したため、徐々に森林が失われ始めている。
 
 
アマゾン熱帯雨林は、東のブラジル高原に近づくにしたがって[[サバンナ気候]]に移行する。さらに東の[[ブラジル北東部]]に入ると、気候は乾燥し[[ステップ気候]]となる。ブラジル高原の南東部は大西洋に面しているが、ここは降水量も多く肥沃な土地で、サンパウロやリオデジャネイロなどブラジルのみならず南米屈指の大都市が連なる人口集中地帯となっている。
 
 
アマゾンから南へ向かうとマトグロッソ高原に入るが、ここはアマゾン川水系とラプラタ川水系の分水嶺となっている。マトグロッソ高原の南には熱帯半乾燥気候の[[グラン・チャコ]]地方や[[パンタナール]]大湿原があり、さらにその南には、アルゼンチンの[[温帯]][[草原]]、いわゆる[[パンパ]]が広がっている。パンパは非常に肥沃な土地であり、各地で大牧場が営まれ、アルゼンチンの主要輸出品である牛肉を生産している。パンパのみならず、ラプラタ川流域の北東方面にある[[パラナ川]]や[[パラグアイ川]]、[[ウルグアイ川]]といった支流の流域にも肥沃な温帯草原が広がっており、豊かな農牧業地帯となっている。ラプラタ川の河口にある[[ブエノスアイレス]]はこの地域の経済の中心である。
 
 
パンパの南には、乾燥して冷涼な[[パタゴニア]]の台地が広がっている。この地域はパンパに比べて自然条件が厳しく、牧場が点在する程度で開発は進んでおらず、強風の吹きすさぶ荒涼とした土地が広がる。パタゴニアは冷涼な気候と強風が特徴であるが、この気候は南に、つまり南極に近づくにつれてより一層強くなる。南アメリカ大陸と属島である[[フエゴ島]]との間には細い[[マゼラン海峡]]が通っており、[[パナマ運河]]ができるまでは大西洋と太平洋をつなぐほぼ唯一の商業水路であったが、南極から吹きつける強風によって非常な難所として知られていた。フエゴ島の南端近くには、世界最南端の都市として知られる[[ウシュアイア]]がある。南アメリカの最南端は同じフエゴ島に位置する[[ホーン岬]]であり、ドレーク海峡を挟んで[[南極大陸]]と向かい合っている。
 
 
南米大陸西岸にあるペルーの首都[[リマ]]と、北米大陸東岸にあるアメリカ合衆国の首都[[ワシントンD.C.|ワシントン]]との経度を比べてみるとほぼ同経度にあることが分かる。つまり、南アメリカは北アメリカよりも[[ヨーロッパ]]に近いということができる。このことが南アメリカの大西洋岸地域をヨーロッパと密接に結びつけた。
 
 
== 地域 ==
 
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! [[面積]]<br />(km²)<ref name="factbook2008">Land areas and population estimates are taken from ''The 2008 World Factbook'' which currently uses July 2007 data, unless otherwise noted.</ref> (per sq&nbsp;mi)
 
! [[人口]]<br />(July 2009 est.)<ref name="factbook2008" />
 
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|- class="sortbottom"
 
! 総計
 
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| style="text-align:right;"| 21.5/km²
 
|
 
|}
 
 
== 歴史 ==
 
南アメリカに人類が出現したのは「氷河の時代」や「人類の時代」といわれる[[洪積世]]の末期である。その時期に[[東北アジア]]から野生の動物を追って渡来してきた[[モンゴロイド]]の[[ヒト|ホモ・サピエンス・サピエンス]]の狩猟民が、気候の温暖化・乾燥化によって変化する環境に適応しながらこの地方に定着した。中央アンデスにおいてはやがて[[ジャガイモ]]や[[トマト]]などこの地域の植物を栽培化していき、この食料生産と農耕を基盤として独自の文明がはぐくまれた。これらの国家は消長を繰り返すが、15世紀末にはアンデス地域の過半はタワンティンスーユ(四つの地方)と呼ばれ、現ペルー南部高原の[[クスコ]]を首都にした[[インカ帝国]]によって統合されていた。このほかの地域では大規模な帝国は生まれなかった。
 
 
しかしインカ帝国は[[大航海時代]]からのヨーロッパ人の世界進出の波に飲み込まれ、[[1533年]]に[[スペイン]]の[[フランシスコ・ピサロ]]が[[クスコ]]に入城することでほぼ滅亡した。これによりスペインはインカ帝国の遺領を制圧し、さらに周辺地域にも支配を広げていき、16世紀中ごろにはアンデスなど南アメリカ大陸西部を中心として大陸の過半を支配下におさめていた。例外は[[ポルトガル]]で、[[トルデシリャス条約]]の規定を根拠として大陸東部のブラジル北東部(ノルデステ)を中心に勢力を広げ、やがて大陸東半を支配下におさめた。ポルトガル領が17世紀初頭に一時[[オランダ]]領になるなどの変化もあったが、この勢力図は19世紀初頭に各植民地で独立運動が始まるまで基本的な変化はなかった。この両国はどちらもラテン系の国家であり、ラテン系の言語や文化が地域に深く浸透し、中米と並んでラテンアメリカと呼ばれることとなった。
 
 
[[19世紀]]初頭、[[ナポレオン戦争]]によってヨーロッパが混乱すると、南アメリカ各地でも独立への動きが表面化した。例外はブラジルで、本国を[[ナポレオン]]に侵略されたポルトガル王室がリオデジャネイロに遷都し、ブラジルに根を下ろした。戦後も情勢は安定せず、[[シモン・ボリバル]]や[[ホセ・デ・サン=マルティン]]といった独立の英雄たちのもとで、南アメリカのスペイン領諸国は1820年代に相次いで独立した。次いで、ブラジルにおいても王室のポルトガル帰還に際して王家が分裂し、リオデジャネイロに残った王家は[[ブラジル帝国]]の成立を宣言し、ここにスペイン・ポルトガル両国の南アメリカにおける領土は消滅し、南アメリカのほとんどは各独立国家によって統治されることとなった。
 
 
独立はしたものの、各国の統治体制は脆弱で、[[カウディーリョ]]と呼ばれる地域ボスが各地に分立し、各国を専制的に支配することとなった。また、各国間の国境も明確に定まっているわけではなく、このため19世紀には各国間で領土をめぐる戦争が多発した。経済的には旧宗主国に代わってイギリスの強い影響下におかれることとなり、非公式帝国と呼ばれるイギリスの経済覇権が確立していた。[[1870年代]]以降になると、南アメリカ南部で政情が安定しはじめ、それに伴って経済成長がおこった。最初に情勢が安定したのはチリで、ここは建国以降政情の混乱が最小限にとどまり、順調に成長を続けていた。次いで、[[ブエノスアイレス州]]と内陸諸州との内戦をおさめたアルゼンチンが、[[冷凍船]]の開発に伴う[[牛肉]]輸出の爆発的増加によって経済成長を成し遂げた。ウルグアイもこの牛肉輸出ブームの恩恵にあずかり、20世紀初頭にはこの繁栄の中で[[ホセ・バッジェ・イ・オルドーニェス]]があらわれて福祉国家化がなされ、南アメリカでも最も安定した国家となった。ブラジルでは[[コーヒー]]ブームによって[[サンパウロ州]]などの農園主の発言力が増していき、[[1889年]]には皇帝が廃位されて共和制となったことで、南アメリカの国家はすべて共和制国家となった。この両期間を通じてブラジルの政情は安定しており、とくに南部を中心に経済が成長した。南米北部においてもプランテーション農業や鉱物輸出によってある程度の経済成長はあったが、南部に比べると政治的安定に欠け、成長も限定的なものにとどまった。
 
 
[[1930年代]]以降、南米各国では[[世界恐慌]]による一次産品価格の下落による経済危機に見舞われ、この混乱の中からポプリスモ([[ポピュリスト]])が各国に出現し、政権を握るようになっていった。アルゼンチンの[[フアン・ペロン]]や、ブラジルの[[ジェトゥリオ・ドルネレス・ヴァルガス]]などがその代表例である。しかし彼らの政策は経済の混乱を招き、その中で軍部が[[クーデター]]を起こして実権を握るようになっていき、[[1970年代]]半ばにはコロンビアやベネズエラなどの数か国を除いて、ウルグアイやチリなどのかつて安定した民主主義国家であった国々でさえ[[軍政]]が敷かれるようになっていた。しかし、軍部もまた経済危機を乗り越えることはできず、1980年代以降南米各国では急速に民主化が進んだ。
 
 
== 経済 ==
 
{{main|南アメリカの経済}}
 
[[ファイル:MarginalPinheiros.jpg|thumb|180px|right|ブラジル、サンパウロ市の金融地区]]
 
[[ファイル:Buenos Aires-Retiro(CatalinasNorte)-P3090002.JPG|thumb|180px|アルゼンチン、ブエノスアイレスの金融地区]]
 
[[ファイル:Vitacura at night.jpg|thumb|180px|チリ、サンティアゴの[[金融センター]]]]
 
 
この地域を統括する経済組織としては、[[1948年]]に[[国際連合]]の下部組織として設置された国連ラテンアメリカ経済委員会(1984年に[[国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会]]に改称)<ref>http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/latinamerica/keizai/andes/andina_gaiyo.html 「国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会」 外務省 2012年4月 2015年2月4日閲覧</ref>や[[1961年]]に発足した[[ラテンアメリカ自由貿易連合]](LAFTA、のちに[[1981年]]に[[ラテンアメリカ統合連合]]に改組)<ref>http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/latinamerica/kikan/aladi_gaiyo.html 「ラテンアメリカ統合連合」 外務省 平成24年10月 2015年2月4日閲覧</ref>などがあったが、いずれも中米との統一組織の上、加盟各国の足並みの乱れなどでそれほどの効果が上がっていなかった。そのため、近接する国家同士による経済機構結成の機運が生まれ、1969年にボリビア,コロンビア,エクアドル,ペルー、ベネズエラ、チリのアンデス6か国によって[[アンデス共同体]]が結成され<ref>http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/latinamerica/keizai/andes/andina_gaiyo.html 「アンデス共同体 概要」 外務省 平成24年8月 2015年2月4日閲覧</ref>、次いで[[1991年]]にはアルゼンチン,ブラジル,パラグアイ,ウルグアイの南アメリカ南部4か国によって[[メルコスール]]が結成された<ref>http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/latinamerica/keizai/mercosur/gaiyo.html 「南米南部共同市場(メルコスール)概要」 外務省 平成25年10月15日 2015年2月4日閲覧</ref>。この2つの共同体は加盟国間の出入国管理の簡素化や域内関税の撤廃などで一定の成果を上げた。そしてこれらの成果を基に、南米全体を統括する2004年に南米共同体が結成された(のち、2007年には[[南米諸国連合]](UNASUR)に改組)<ref>http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/latinamerica/kikan/unasur/gaiyo.html 「アンデス共同体 概要」 外務省 平成24年8月 2015年2月4日閲覧</ref>。南米諸国連合は[[メルコスール]]と[[アンデス共同体]]の二つの関税同盟を統合して、大陸一体の自由貿易圏を計画している。
 
 
南米諸国の所得格差は、他の大陸を含めても最も大きいと考えられている。ベネズエラ、パラグアイ、ボリビア、及び他の南米諸国は上位20%の富裕層が60%の国富を有し、下位20%の最貧層は5%に満たない。この大きな較差は南アメリカの諸都市で摩天楼と上流階級の豪華なアパートに隣接する貧困層のスラムという形で目にすることができる。南アメリカの富は南部諸国のほうがより多く、チリ、アルゼンチン、ウルグアイの3国は[[コーノ・スール]]と呼ばれる先進地域を形成している。ブラジルもまた、南部と南東部は開発が進んだ豊かな地域であり、コーノ・スールから連続する先進地域の一角をなしている。一方で、チリを除くアンデス諸国やブラジルの北東部は相対的に貧しい地域となっている。
 
 
{| class="wikitable sortable" style="font-size:85%;"
 
|-
 
! [[国]]
 
! 2011年のGDP<ref name=PPP_GDP>{{cite web|url=http://www.imf.org/external/pubs/ft/weo/2012/01/weodata/weorept.aspx?sy=2010&ey=2011&scsm=1&ssd=1&sort=country&ds=.&br=1&pr1.x=44&pr1.y=10&c=336%2C213%2C218%2C223%2C228%2C288%2C233%2C293%2C248%2C366%2C298%2C299&s=NGDPD%2CNGDPDPC%2CPPPGDP%2CPPPPC&grp=0&a=https://www.cia.gov/library/publications/the-world-factbook/rankorder/2004rank.html |title=World Economic Outlook Database |publisher=IMF |date=April 2012 |accessdate=2012-05-24}}</ref>
 
! 2011年のGDP(購買力平価)<ref name=PPP_GDP/>
 
! 2011年のひとりあたりGDP(購買力平価)<ref name=PPP_GDP />
 
! 輸出額<br />($bn), 2011<ref name=wfex>{{cite web|url=https://www.cia.gov/library/publications/the-world-factbook/rankorder/2078rank.html?|title=Country Comparison:Exports|work=The World Factbook |year=2011|publisher=CIA|accessdate=2015-02-04}}</ref>
 
! HDI(2011年)<ref name="UN">{{cite web|url=http://hdr.undp.org/en/media/HDR_2011_EN_Complete.pdf|title=Human Development Report 2011. Human development indices. p.23 |publisher=The United Nations|accessdate=2011-05-24}}</ref>
 
! 一日あたり2ドル(購買力平価)以下で暮らす人々の割合<ref name=wb2>{{cite web|url=http://data.worldbank.org/indicator/SI.POV.2DAY/countries|title=Poverty headcount ratio at $2 a day (PPP) (% of population)|publisher=The World Bank|year=|accessdate=2015-02-04}}</ref>
 
|-
 
| style="text-align:left;" | {{flagcountry|Argentina}}
 
| {{Nts|447644}}
 
| {{Nts|716419}}
 
| {{Nts|17516}}
 
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|-
 
| style="text-align:left;" | {{flagcountry|Bolivia}}
 
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|-
 
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|-
 
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|-
 
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| {{Nts|10.6}}
 
|-
 
| style="text-align:left;" | {{flagcountry|Falkland Islands}}<ref>{{cite web|url=https://www.cia.gov/library/publications/the-world-factbook/geos/fk.html|title=Falkland Islands|work=The World Factbook |year=2011|publisher=CIA|accessdate=2015-02-04}}</ref> ([[イギリス]])
 
| {{Nts|165}}
 
| {{Nts|165}}
 
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| {{Nts|0.1}}
 
|
 
|
 
|-
 
| style="text-align:left;" | {{flagcountry|French Guiana}}<ref>{{cite web|url=http://www.iedom.fr/IMG/pdf/ra2009_guyane-.pdf|title=Guyane|year=2009|publisher=IEDOM|accessdate=2015-02-04}}</ref> ([[フランス]])
 
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| {{Nts|4456}}
 
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|
 
|
 
|-
 
| style="text-align:left;" | {{flagcountry|Guyana}}
 
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|-
 
| style="text-align:left;" | {{flagcountry|Paraguay}}
 
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| {{Nts|12.9}}
 
|-
 
! style="text-align:left;"| 総計 || {{Nts|4176712}} || {{Nts|4738384}} || {{Nts|11962}} || {{Nts|669.1}} || {{Nts|0.729}} || {{Nts|11.3}}
 
|}
 
 
===2010年の南アメリカ経済10大都市===
 
 
{| class="wikitable sortable"
 
|-
 
! 順位
 
! 都市
 
! 国
 
! GDP(GKドル)(10億ドル)<ref name="pricewater">{{cite web|url=https://www.ukmediacentre.pwc.com/imagelibrary/downloadMedia.ashx?MediaDetailsID=1562|title=Global city GDP rankings 2008–2025|publisher=Pricewaterhouse Coopers|accessdate=31 July 2010|archiveurl=https://web.archive.org/web/20130531000745/https://www.ukmediacentre.pwc.com/imagelibrary/downloadMedia.ashx?MediaDetailsID=1562|archivedate=2013年5月31日|deadlinkdate=2017年9月}}</ref>
 
! 人口 (mil)<ref>{{cite web|url=http://www.demographia.com/db-worldua.pdf|title=Demographia World Urban Areas p.22|publisher=Demographia|date=April 2012|accessdate=2015-02-04}}</ref>
 
! 一人当たりGDP
 
|-
 
| 1
 
| [[サンパウロ]]
 
| {{BRA}}
 
| $388
 
| 20,186,000
 
| $19,221
 
|-
 
| 2
 
| [[ブエノスアイレス]]
 
| {{ARG}}
 
| $362
 
| 13,639,000
 
| $26,542
 
|-
 
| 3
 
| [[リオデジャネイロ]]
 
| {{BRA}}
 
| $201
 
| 12,043,000
 
| $16,690
 
|-
 
| 4
 
| [[サンティアゴ (チリ)|サンティアゴ]]
 
| {{CHI}}
 
| $120
 
|  6,015,000
 
| $19,950
 
|-
 
| 5
 
| [[ブラジリア]]
 
| {{BRA}}
 
| $110
 
|  2,362,000
 
| $46,571
 
|-
 
| 6
 
| [[リマ]]
 
| {{PER}}
 
| $109
 
|  9,121,000
 
| $11,950
 
|-
 
| 7
 
| [[ボゴタ]]
 
| {{COL}}
 
| $100
 
|  8,702,000
 
| $11,492
 
|-
 
| 8
 
| [[カラカス]]
 
| {{VEN}}
 
| $99
 
| 5,965,000
 
| $15,646
 
|-
 
| 9
 
| [[ベロオリゾンテ]]
 
| {{BRA}}
 
| $61
 
| 5,523,000
 
| $11,045
 
|-
 
| 10
 
| [[メデリン]]
 
| {{COL}}
 
| $50
 
| 3,686,000
 
| $13,565
 
|}
 
 
== 言語と文化 ==
 
南アメリカ人の約50%を占めるブラジル人は[[ポルトガル語]]を話す。その他のほとんどの国<ref>ベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビア、チリ、パラグアイ、アルゼンチン、ウルグァイ</ref>で[[スペイン語]]が公用語であり、スリナムでは[[オランダ語]]、フランス植民地のギアナが[[フランス語]]、ガイアナでは[[英語]]が話されている。
 
 
その他の言語としては、[[ヒンディー語]]と[[インドネシア語]]がスリナムで話されている。[[イタリア語]]がアルゼンチン、ブラジル、ペルー、ウルグアイ、ベネズエラ、チリで話されている。[[ドイツ語]]がアルゼンチン、チリ、ベネズエラ、ペルー、パラグアイの極一部とブラジル南部各州の多くの地域で話されている([[Riograndenser Hunsrückisch]] は国で最も話されているドイツ語の方言であり、その他のドイツ語の方言も広く話されている。ブラジル式ポメラニア語もリバイバルされている)。ウェールズ語はアルゼンチンのパタゴニアのトレレウ、ラウソンで話され、書かれている。少数の[[日本語]]話者もブラジル、ボリビア、コロンビア、パラグアイ、エクアドルにいる。レバノン系、シリア系、パレスチナ系のアラビア語話者はブラジル、エクアドル、チリ、アルゼンチンのアラブ人コミュニティーにおり、コロンビアとパラグアイには少ない。
 
[[ファイル:Rio de Janeiro from Sugarloaf mountain, May 2004.jpg|thumb|right|ブラジルは米州で唯一ポルトガル語を話す国であり、ポルトガル語はブラジルの重要な国民的アイデンティティとなっている。]]
 
[[ファイル:Bariloche- Argentina2.jpg|thumb|right|アルゼンチンの[[サン・カルロス・デ・バリローチェ]]の風景]]
 
 
上流階級と高等教育のある人々は一般に英語、フランス語、ドイツ語またはイタリア語を学習する。この地域で観光は大きな産業であり、英語や他のヨーロッパの言語はしばしば話されている。ウルグアイと近接しているため、南ブラジルの大半にはスペイン語の話される小さな地域がある。
 
 
ヨーロッパ、特にスペイン、ポルトガルとの歴史的な繋がりのため文化的に豊かであり、アメリカ合衆国の大衆文化からインパクトを受けている。
 
 
南アメリカのスペイン語圏アメリカの文学は1960年代、1970年代のラテンアメリカ文学ブームで大きな人気を得た。小説では[[ガブリエル・ガルシア=マルケス]]が、他のジャンルでは[[パブロ・ネルーダ]]や[[ホルヘ・ルイス・ボルヘス]]といった作家が注目された。
 
 
南アメリカの広範な人種混合により、ラテンアメリカ料理は黒人、インディオ、アジア人、ヨーロッパ人の影響を受けている。西アフリカの影響を受けているブラジルの[[バイーア]]は特に有名である。アルゼンチン、チリ、ウルグアイでは一般に[[ワイン]]が好まれており、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ、チリ南部とブラジル南部の住民は好んで[[マテ茶]]を飲み、パラグアイでは冷やした[[テレレ]]が飲まれる。[[ピスコ]]はチリとペルーでグレープワインから生産される酒であるが、双方の国が起源を主張している。[[ペルー料理]]は中国、日本、スペイン、アフリカ、アンデス、アマゾンの料理の要素の混合である。
 
 
== 住人 ==
 
インディヘナとしてはペルーとボリビアの人口の大多数を占めている[[ケチュア人]]、[[アイマラ人]]は他のスペイン語圏諸国よりも注目される存在となっている。大陸南西部のアルゼンチンとウルグアイでは南ヨーロッパ人の子孫がマジョリティである。チリ、パラグアイ、コロンビア、エクアドル、ベネズエラではメスティーソが最大のエスニック・グループである。スリナムはアジア人が最大の唯一の国である。フランス領ギアナではクレオールが最大のエスニック・グループだが、ガイアナ、ベネズエラ、スリナム、コロンビア、ペルー、エクアドルでもまた大きな人種集団である。ブラジルは南アメリカで最も多様な人種構成の国であり、多くの黒人、白人、ムラートと、注目されるべき数のアジア人、アメリカインディアンの住人を抱えている。
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{reflist|2}}
 
 
== 出典 ==
 
* "South America". ''[http://www.columbiagazetteer.org/ The Columbia Gazetteer of the World Online]''. 2005. New York: Columbia University Press.
 
*[http://www.xist.org/earth/pop_region.aspx GeoHive: The population of continents, regions and countries]
 
 
== 地域機構 ==
 
{{ウィキポータルリンク|南アメリカ|[[画像:P South America.png|42px|Portal:南アメリカ]]}}
 
{{ウィキポータルリンク|地理|[[画像:Gnome-globe.svg|34px|Portal:地理]]}}
 
{{Wikibooks|中学校社会_地理/南アメリカ州}}
 
*[[ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体]]
 
*[[アンデス共同体]]
 
*[[メルコスール]]
 
*[[南米諸国連合]]
 
 
== 関連項目 ==
 
{{Commons&cat|South_America|South America}}
 
{{osm box|n|36966069}}
 
{{Wikivoyage|pt:América_do_Sul|南アメリカ{{pt icon}}}}
 
{{Wikivoyage|es:Sudamérica|南アメリカ{{es icon}}}}
 
{{Wikivoyage|South_America|南アメリカ{{en icon}}}}
 
* [[ラテンアメリカ]]
 
* [[アメリカ州]]
 
* [[北アメリカ]]
 
** [[アングロアメリカ]]
 
** [[中央アメリカ]]
 
* [[コーノ・スール]]
 
* [[アメリカ大陸諸国の独立年表]]
 
 
* [[国の一覧]]
 
* [[国の一覧 (大陸別)]]
 
* [[海外領土・自治領の一覧]]
 
* [[国の面積順リスト]]
 
* [[国の人口順リスト]]
 
* [[国の人口密度順リスト]]
 
* [[国の国内総生産順リスト]]
 
* [[欧米]]
 
 
{{大州横}}
 
{{世界の地理}}
 
{{アメリカ}}
 
{{Authority control}}
 
 
[[Category:南アメリカ|*]]
 
[[Category:南アメリカ|*]]
 +
{{テンプレート:20180815sk}}

2018/12/28/ (金) 00:18時点における最新版

南アメリカ(みなみアメリカ、スペイン語: América del Surポルトガル語: América do Sulオランダ語: Zuid-Amerikaフランス語: Amérique du Sud

西半球南部にある大陸。東は大西洋,西は太平洋に囲まれ,北東はパナマ地峡によって北アメリカ大陸と結ばれる。世界第4の大陸で面積約 1780万 km2。西岸沿いにアンデス山脈が数条の山並みに分れて並走し,その東にアマゾン盆地,パラグアイ盆地,パンパスなどの低地と,ギアナ高地,ブラジル高原,パタゴニア台地などの高地が広がる。主要河川は世界最大の流域面積をもつアマゾン川のほか,オリノコ,ラプラタ,サンフランシスコなどの川である。温帯気候の南部,温帯気候から寒帯気候までを示すアンデス高地を除くと大部分が熱帯・亜熱帯気候に属する。アマゾン川流域に熱帯雨林,ブラジル高原にサバナ,パンパスに大草原,パタゴニアには砂漠が広がり,アマゾン地方以外では牧場や耕地も多くなってきた。西部沿岸やアンデスの山間盆地を中心に古くからインカ文明をはじめとする多様なインディオの文明が繁栄したが,15世紀末~16世紀前半にヨーロッパ人による探検が進み,大部分がスペインとポルトガルの植民地となった。

19世紀初頭にギアナ地方を除く各地が相次いで独立を達成,ギアナ地方でも 1966年にはガイアナ,75年スリナムが独立した結果,独立国 12となり,非独立地域はフランス領ギアナだけとなったが,文化的,人種的に植民地時代の影響が強く残り,住民の大半がローマ・カトリックで,白人が多数を占める南部以外でも,白人とインディオの混血が目立つ。人口は90年代初めに3億人をこえた。しかし人口は東部では沿岸諸都市に,西部ではアンデス山中の高原地帯に集中し,その他の地域はきわめて人口希薄である。経済的には植民地時代の大土地所有制が広く残り,モノカルチャー経済,外国資本への依存が共通の特徴をなしており,全体的に開発途上にあって,ブラジル,アルゼンチン,チリ以外では工業化も遅れている。従来は米州機構を通じてアメリカ合衆国の強い影響下にあったが,近年は民族主義的傾向が強くみられ,外国系大企業の国有化や規制なども目立ってきている。ペルー,コロンビア,エクアドルなど5ヵ国によるアンデス共同市場,ブラジル,アルゼンチンなど4ヵ国による南アメリカ共同市場が発足しており,経済統合への道を歩んでいる。植民地時代から重要であった鉱物資源のほか,森林,水力,水産などの天然資源が豊かで,大部分が未開発なため,世界的に資源不足の傾向にある現在,注目を浴びてきている。しかし,一方ではアマゾン流域の熱帯林伐採など,開発に伴う環境破壊も問題となっている。主産物はベネズエラの石油,ボリビアのスズ,ブラジル・チリ・ペルー・ベネズエラの鉄鉱石,チリ・ペルーの銅,ブラジル・コロンビアのコーヒー,ブラジル・ウルグアイの畜産物と穀物などであるが,ブラジルをはじめとして累積債務に苦しんでいる国が多い。鉄道・道路網は一部の先進地域に分散的に発達しているほかは,大部分の地域で未発達であるが,近年内外と結ぶ航空路網が次第に発展してきている。



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