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'''制服'''(せいふく)とは、[[会社]]、[[学校]]あるいは[[軍隊]]・[[警察]]など、ある一定の[[集団]]や[[組織 (社会科学)|組織]]の所属者が着用することを目的に規定された[[服]]のことである。同じ集団内でも、[[男性]]と[[女性]]、軍隊などの[[階級]]によって制服の[[デザイン]]が異なる場合も多い。また、普段の着用[[義務]]がない服は、'''標準服'''(ひょうじゅんふく)や'''奨励服'''(しょうれいふく)と呼ばれることもある。なお、制服を[[英語]]でいうと、uniform(ユニフォーム)となるが、日本語で'''[[ユニフォーム]]'''と言う場合、[[スポーツ]]のチームメンバーの統一された服装に限定して使用されることがある。<!--←「ユニフォーム」の項目参照-->
+
'''制服'''(せいふく)
  
== 制服の意義・機能 ==
+
個人の自由意志によらず,制度によって規制された集団の統一的衣服。目的は,その集団の意識的統一をはかると同時に,他の集団との区別を明確化しようとするところにある。典型は各種スポーツの制服,軍服,学生服,企業内の作業服などがある。
[[ファイル:Russian honor guard at Tomb of the Unknown Soldier, Alexander Garden welcomes Michael G. Mullen 2009-06-26 2.jpg|thumb|[[ロシア]]の儀仗兵の制服]]
 
制服を設けるもっとも重要な目的は、[[組織 (社会科学)|組織]]内部の[[人間]]と組織外部の人間、組織内の序列・職能・所属などを明確に区別できるようにすることである。また、同じ制服を着ている者同士の連帯感を強めたり、[[自尊心]]や規律あるいは忠誠心を高めたりする効果が期待される場合もある。格好良い制服やかわいい制服は、あこがれを抱かせ、その制服を着たい、すなわち、その[[職種]]に就きたい、その組織に入りたい)という願望をもたせ、[[人材]]確保に一役買うこともある。
 
  
また[[戦時体制]]や[[独裁政治|独裁国家]]などにおいては、物資の節約や意識の共有などを目的とした服装の統制が行われることがある。[[大日本帝国]]で[[太平洋戦争]]中に用いられた[[国民服]]、[[中華人民共和国|中国]]や[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]の[[人民服]]などがその例である。
+
{{テンプレート:20180815sk}}
 
 
制服にはその職務にあった機能性が求められる。特定の作業用に機能性を重視して規定された服は作業服と呼ばれ、制服と区別されることもある。企業によっては作業服を業務において常に着用する服装であるとし、作業服を制服と位置づけるところもある。但し、この場合でも[[営業職]]など接客を伴う場合に限り[[背広|スーツ]]着用を基本としている。
 
 
 
現在の[[日本]]の[[公務員]]では[[自衛官]]、[[日本の警察官|警察官]]、[[消防吏員]]、[[海上保安官]]など、また[[民間企業]]では[[鉄道員]]・[[駅員]]、[[警備員]]などは業務上の観点から制服の着用が重要視されている<ref>たとえば制服を着用した駅員は一般客との区別がつきやすく、これにより乗り換えについての質問や緊急事態発生時の連絡などをスムーズに受けられる。なお警察官や警備員などでも、[[捜査]]中で身分の露見を防がねばならない、[[労働争議]]中で制服着用が争議関係者を刺激するなどの場合は私服勤務が許される。</ref>。
 
 
 
[[軍人]][[軍属]]や[[警察官]]等の制服には[[階級章]]、所属章、[[部隊]]章、[[資格]]章等の[[記章]]が付けられており、制式([[デザイン]]、色彩、材質等)も厳格に定められているので、これらの機関等における制服の意味は命令系統の統制や上下関係の明示等の役割を果たしている。階級ごとの制服を廃止し、最高司令官から[[兵|兵卒]]までほぼ同じ制服を着用したことがあったが、組織統制上の混乱をもたらしたため階級ごとの制服が復活したかつての[[中国人民解放軍]]のような例もある。[[自衛隊]]においては、[[陸上自衛隊]]と[[航空自衛隊]]が幹部([[士官]])と曹士([[下士官]][[兵]])の制服に若干の差異をもうけているのに対して、[[海上自衛隊]]では幹部と曹の制服は殆ど同じであるが、曹と士の制服は完全にデザインが異なる(男性海士に限る、女性海士は海曹とほぼ同様)。
 
 
 
一般社会においては制服がない[[業種]]や職種も少なくない。が、社会人の場合はある程度あらたまった[[服装]]で勤務することが求められることもある。例えば、男性の[[サラリーマン|会社員]]の場合は、[[背広|背広(スーツ)]]、[[ワイシャツ]]、[[ネクタイ]]姿で勤務する人が多く、この背広やワイシャツは実質的に制服とされているとの見方もある。
 
 
 
日本の企業ではこれまで、女性社員にのみ制服を採用している企業が多く見られたが、[[バブル崩壊]]後の企業業績悪化に伴うコスト削減、女性が多くを占める派遣社員の増加(その一方での制服着用の[[一般職]]女性社員の削減)に伴う企業の雇用形態の変化に合わせて、近年女性社員の制服を廃止する企業が増えている。[[フェミニズム]]の立場から、女性にのみ制服を適用するのは[[女性差別]]という理由は副次的である。一方、地球環境保全、盛夏における快適性の観点から、男性社員の服装の自由化を求める声も高まり、[[大企業]]を中心としてカジュアルな服装でも勤務可という職場が多くなっている。[[公務員]]においても国策としての温暖化対策のため[[クールビズ]]、[[ネクタイ]]不着用が標準となりつつある。
 
 
 
なお、グループ企業において独自の制服がある場合、子会社が親会社の制服に準じたデザインのものを採用することが多い。
 
 
 
== 制服・標準服がある職業・業種など(日本) ==
 
=== 公務員等 ===
 
* [[自衛官]]
 
* [[防衛省]]職員([[事務官]]や[[技官]]は通常私服<ref>但し外出着のようなラフな格好が許されているわけではなく、基本的に背広若しくはそれに準じた服装で勤務するよう定められている。事務官に関しては最低でもジャケットを着用するように指導される。また技官に関しては専用の作業服での勤務を命ぜられており、創立記念行事等でも姿を確認出来る</ref> であるが、職務内容によっては制服着用者も存在する。詳細は[[軍属]]の項目を参照)
 
* [[裁判官]](いわゆる[[法服]])
 
* [[裁判所書記官]](職服、いわゆる法服)
 
* [[廷吏]]
 
* [[宮内庁]]職員(儀礼式典時に着用する[[礼装]]のみで普段は私服)
 
* [[日本の警察官|警察官]]
 
* 警察事務官・警察技官(制服そのものの有無やデザイン等は警察本部や職務内容により異なる)
 
* [[交通巡視員]]
 
* [[皇宮護衛官]]([[天皇]]・[[皇族]]の身辺警護や[[皇居]]等の施設警備を行なう[[特別司法警察職員]])
 
* [[海上保安官]](海上における警察と消防的業務を兼任している[[特別司法警察職員]])
 
* [[入国警備官]](「入国審査官」と胸章([[階級章]])以外は同一の制服なので混同されやすいが、別の官職)
 
* [[入国審査官]](「入国警備官」と[[胸章]](入国審査官章)以外は同一の制服なので混同されやすいが、別の官職)
 
* [[検疫官]]
 
* [[家畜防疫官]]
 
* [[植物防疫官]]
 
* [[船員労務官]]
 
* [[駐車監視員]](身分は民間の法人・団体の職員であるが、職務中は「みなし公務員」とされる。制服は[[警察庁]]により全国規模で統一されたデザインの物が存在する)
 
* [[交番相談員]](警察官OBが任命される非常勤(嘱託)公務員。いわゆる「[[交番|空き交番]]」の問題解消の一助となると期待されている。都道府県により、制服のある警察本部、ない警察本部が混在)
 
* 車両検査員
 
* [[林野庁]]森林管理局署職員(特に指定を受けた者は「国有林野・部分林・公有林野官行造林、その林野の産物に関する罪又はその林野・国営猟区における狩猟に関する罪」について[[特別司法警察職員]]としての権限を有する)
 
* [[刑務官]]([[刑務所]]・[[拘置所]]等の職員で「[[看守]]」と俗称される)
 
* [[法務教官]]([[少年院]]・[[少年鑑別所]]等の職員)
 
* [[税関職員]]
 
* [[衆議院]][[衛視]]([[衆議院事務局]]所属の警備職員。議長の[[議院警察権]]を補助執行する)
 
* [[参議院]]衛視([[参議院事務局]]所属の警備職員。議長の議院警察権を補助執行する)
 
* [[日本郵便株式会社]]従業員(旧[[郵政]]事務・郵政外務職員。郵政民営化のため民間企業の社員となるが、[[郵便認証司]]は信書を取り扱うなどの関係上「みなし公務員」とされる、かつては[[郵便事業株式会社]]・[[郵便局株式会社]])
 
* [[消防庁]]職員(私服勤務の場合が多いが、[[式典]]や[[訓練]]、[[災害]]などの際には消防吏員の物に準じたデザインの制服または活動服と[[職名章]]を着用することがある)<!--一例として、平成21年1月26日に三重県津市一身田の専修寺で行われた防災訓練の写真を参照してください。岡本保消防庁長官が消防吏員とほぼ同じ制服に消防庁長官の職名章を着用しているのがはっきりと確認できます。また出典は失念しましたが、防災訓練で消防庁職員が消防吏員と類似した活動服を着用している写真も見た記憶があります。--><ref>{{Cite web |url=http://www.fdma.go.jp/ugoki/h1701/16.pdf |title=消防庁職員活動服と職名章のご紹介 |accessdate=2018-05-20 |author=総務省消防庁 |authorlink=消防庁 |date=2005 |format=PDF |publisher=[[総務省]] |archiveurl=https://web.archive.org/web/20180520193824/http://www.fdma.go.jp/ugoki/h1701/16.pdf |archivedate=2018-05-20 |deadlinkdate= |doi= |ref=}}</ref>。
 
* [[消防吏員]]
 
* [[消防団員]](火災や風水害等の際に動員される非常勤公務員であり、専任の職業ではない)([[法被]]、[[半長靴]]、[[ヘルメット]]、[[飾緒]]、[[階級章]]、[[肩章]]、[[帽章]])
 
* [[水防団員]](水害の危険性がある際に動員される非常勤公務員であり、専任の職業ではない)<!--平成14年服制を廃止←水防団の設置主体は自治体であり、団ごとに異なる。一概に全てが廃止されたわけではない。-->
 
* [[海防団員]]([[香川県]][[観音寺市]]の設置する[[海防団]]の団員・海難救助等の際に動員される非常勤公務員であり、専任の職業ではない)
 
* 漁業監督官([[漁業取締船]]に乗務する[[水産庁]]職員のため、外国入港時の式典の際等に着用する礼服が支給されている。通常時は一般に市販されている作業服と同等の被服で勤務。なお漁業監督吏員は[[都道府県]]職員のため、都道府県によって服制が異なる。)
 
* [[地方公共団体]](都道府県または[[市町村]])の消防・防災関係部署職員(平時はほとんど私服勤務だが、[[式典]]や[[訓練]]、[[災害]]などの際には消防吏員の物に準じたデザインの制服または活動服と[[職名章]]を着用することがある)<!--詳細はわかりませんが確かに見たことがあります。おそらくは消防庁職員に準じていると思われます。--><ref>例:「三重県消防関係職員の服制及び被服貸与規則(昭和四十三年二月二十七日三重県規則第八号・最終改正平成一九年三月九日)」。他の地方公共団体にも同様の規則が存在すると思われる。</ref>
 
* 地方公共団体(主に市町村)の一般職員(平時の「事務服」、作業時の作業服、[[災害]]時の防災服または活動服)
 
**作業服・防災服・活動服は地方公共団体名が入ったものを着用することが多い。大規模な自然災害の発生時には、[[首長]]・議員など特別職も防災服または活動服を着用する。「事務服」は定めていないところ、女性職員のみに定めているところもある。
 
<!--* [[宇宙飛行士]]([[宇宙服]])←これは用途的にも技術的にも「制服」というよりも「宇宙空間で活動するための生命維持装置」。宇宙船内限定の普段着を「宇宙服」とはまず呼ばない-->
 
 
 
=== 法令で定められたもののうち現在は廃止されたもの ===
 
* 旧[[日本軍|陸海軍]]の軍人([[敗戦]]に伴う軍の解体・消滅により廃止)
 
* 旧陸海軍の軍属(同上)
 
* [[華族]](宮中に於ける指定された式典時に着用する[[大礼服]]が制定されていた・戦後「皇室令及附属法令廃止ノ件」(昭和22年5月2日皇室令第12号)により廃止)<ref>明治十七年十月二十五日宮内省達乙八号「有爵者大礼服制」参照</ref>
 
* 戦前の[[文官]]官僚
 
**文官[[大礼服]]・「内閣及び総理府関係法令の整理に関する法律」により廃止
 
**南洋群島に在勤する文官のために大礼服及び小礼服([[燕尾服]])に代わる制服が制定されていた、実効性喪失
 
* 戦前の[[外交官]](熱帯地域又は炎暑酷烈なる地方に勤務する外交官のために大礼服に代わる制服が制定されていた、実効性喪失)
 
* [[宮内省]]職員(「皇室令及附属法令廃止ノ件」(昭和22年5月2日[[皇室令]]第12号)により廃止)
 
* [[国民服]]([[太平洋戦争]]中の日本人男子の標準服、「日本国憲法施行の際現に効力を有する命令の規定の効力等に関する法律」(昭和22年4月18日法律第72号)により失効)
 
* [[消防組]]組員([[警防団]]へ改組移行)
 
* [[警防団]]団員(敗戦に伴い存在意義を喪失・解体。[[消防団]]へと移行)
 
* [[韓国統監府]]職員([[朝鮮総督府]]へ移行)
 
* [[朝鮮総督府]]職員(敗戦に伴う当該区域の統治権喪失で廃止)
 
* [[台湾総督府]]職員(同上)
 
* [[南洋庁]]職員(同上)
 
* [[樺太庁]]職員(同上)
 
* [[関東都督府]]・[[関東庁]]職員(同上)
 
* [[青島市|青島]]守備軍民政部職員(青島統治権の中国への返還に伴い廃止)
 
* [[禁衛府]]衛士隊員(禁衛府の消滅に伴い廃止)
 
* [[南満州鉄道]]職員(終戦に伴う活動停止・閉鎖により廃止、半官半民の特殊企業であった)
 
* [[天皇]][[服]](第二次世界大戦後の僅かな期間、天皇の制服「天皇御服」として定められていたもの)
 
* [[警察予備隊]]の警察官([[保安庁]]へ移行、後の[[自衛隊]]の母体となる)
 
* [[海上警備隊|海上警備官]]([[海上自衛隊]]へ移行)
 
* [[刑務所]]・[[拘置所]]・その他の[[矯正施設]]に勤務する[[刑務官]]以外の[[法務事務官]]および法務[[技官]](かつては制服・制帽が制定されていたが、現在は廃止され私服勤務となっている)<ref>昭和二十七年三月二十二日法務府訓令第一号「刑務官服制」の別表および形状図参照</ref>
 
* [[日本国有鉄道]](国鉄)職員([[1987年]]の国鉄分割民営化により廃止)
 
* [[鉄道公安職員]](同上)
 
* [[帝都高速度交通営団]]([[東京地下鉄|東京メトロ]]への民営化により廃止)
 
* [[郵政]]事務・外務職員([[郵政民営化]]により民間企業の社員となったため、旧[[郵政省]]時代および旧[[郵政公社]]時代の制服は廃止された)
 
*[[天皇]]、[[皇族]]、[[神職]]などの「礼(禮)服」「朝服」「制服」などの儀式装束様式が定められていた。しかし、今もその伝統の一部は継承されている<ref>神社本庁『装束と衣装』1952年8月1日発行全89頁中2頁
 
</ref>。
 
 
 
=== 民間の企業並びに法人・団体等の従業員及び公営企業職員 ===
 
* [[公共交通機関]]の[[職員]]
 
** [[鉄道]]:[[鉄道員]](旅客と接する鉄道係員は、[[鉄道営業法]]第22条で着用が定められている)
 
** [[船舶]]:[[船員]]等
 
** [[航空]]:[[パイロット (航空)|パイロット]]、[[客室乗務員]]、[[グランドスタッフ]]、[[航空整備士]]等
 
** [[バス (交通機関)|バス]]:[[運転手]]、[[バスガイド|ガイド]]等
 
** [[タクシー]]:[[運転士]]、[[乗務員]]等([[制帽]]、手袋)
 
* [[医療従事者]]:[[医師]]、[[歯科医師]]、[[薬剤師]]、[[助産師]]、[[看護師]]、[[保健師]]等([[白衣]])
 
* [[福祉従事者]]:[[訪問介護員]]、[[介護福祉士]]([[ポロシャツ]]、[[エプロン]])等
 
* 工場勤務など([[作業着]]、[[つなぎ]]、作業靴、[[ヘルメット]]、[[手袋]]、[[命綱]]、[[安全帯]])
 
* [[交通管理隊|高速道路交通管理隊]]
 
* [[電力会社]]
 
* [[警備員]]
 
* [[調理師]]:[[コック (職業)|コック]]、[[板前]]等
 
* [[ウェイター]]、[[ウェイトレス]]([[背広]]、[[ワイシャツ]]、[[蝶ネクタイ]]、[[革靴]]、黒い[[スニーカー]])
 
* [[ソムリエ]]([[タキシード]]、背広、ワイシャツ、蝶ネクタイ、革靴)
 
* [[家政婦]]([[メイド]])([[三角巾]]、エプロン)
 
* [[ホテル]]従業員([[フロント]]係、[[コンシエルジュ]]、ドアマン、[[ベルボーイ]]等)([[ケピ帽]])
 
* [[銀行]]、[[信用金庫]]ほか[[金融機関]]の女性従業員
 
* 宗教関係者([[僧]]、[[神職]]、[[神父]]、[[牧師]]、[[救世軍]]の士官・下士官・兵士、[[神宮衛士]]等)
 
** [[教衆]]([[ステハリ]])、[[主教]]、[[司祭]]、[[輔祭]]、[[修道士]]([[リヤサ]]、[[ストラ]]、[[エピタラヒリ]]、[[ポドリャスニク]])、[[神父]]([[キャソック]])、[[助祭]] ([[ダルマティカ]]・[[アルバ (衣服)|アルバ]])、[[巫女]]([[袙]]・[[小忌衣]]・[[汗衫]]・[[千早]]・[[緋袴]])、[[神職]]([[女性神職装束]])、[[僧侶]] ([[白衣 (巡礼用品)|白衣]]、[[袈裟]]、[[作務衣]]、[[輪袈裟]]、[[略肩衣]])など
 
* [[エレベーターガール]]、[[ショッピングセンター]]や[[百貨店]]の総合案内担当社員(いわゆる“受付嬢” 目立つように明るい色の、帽子付き[[レディーススーツ]]風つまり略[[礼装]]であることが多い)
 
* [[テーマパーク]]で園内業務に直接携わるスタッフ
 
* 一般企業の女性事務系従業員(定めていない企業もある)
 
* [[スポーツ選手]]
 
* [[力士]](外出の際は[[和服]]着用とまげを結うことを義務付けられている、[[廻し]])
 
* [[武道家]]([[道着]]、[[帯 (柔道)|帯]]、弓道着、[[防具 (剣道)|防具]]、[[ゆがけ]])
 
* [[交通指導員]]
 
* [[審判員]](ブレザー、ブルゾン)
 
* [[ポロ]]、[[テニス]]、[[ゴルフ]]選手 (ポロシャツ、[[オープンフィンガーグローブ]])
 
* [[乗馬]]、[[馬術]]選手([[燕尾服]]、[[シルクハット]]、[[山高帽]]、[[ヘルメット]]、[[ブーツ]]、[[ジョッパーブーツ]]、[[拍車]]、乗馬ズボン、[[チャップス]]、[[鞭]])
 
 
 
=== 教育を受けている者 ===
 
{{main|学校制服|日本の学校制服}}
 
 
 
* [[在学生]]
 
** [[在学生#幼児|幼児]] ([[幼稚園|幼稚園児]]など):国立や私立の幼稚園では制服を定めているところが多い。
 
** [[在学生#児童|児童]] ([[小学校|小学生]]など):[[公立学校|公立]](特に東日本)では定められていないことが多く、また制服ではなく標準服であることも多い。いわゆる「[[体操着|体操服]]」を、制服に相当するものとして校内では常時着用させるところもある。[[国立学校|国立]]・[[私立学校|私立]]の小学校では大抵、制服を定めている。
 
** [[在学生#生徒|生徒]] ([[中学校|中学生]]、[[高等学校|高校生]]、[[中等教育学校|中等教育学校生]]、[[専修学校|専修学校生]]〔[[専門学校|専門学校生]]、[[専修学校#高等課程|高等専修学校生]]等〕、[[各種学校|各種学校生]]など):中学校・高校では国・公・私立を問わず多くの学校で制服を定めている。中学校の場合、地域によっては[[ジャージー (衣類)|ジャージ]](夏季は体操服)を制服に相当するものとして常時着用させ、制服は登下校時や式典時のみ着用というところもある。
 
** [[在学生#学生|学生]] ([[大学|大学生]]、[[大学院|大学院生]]、[[短期大学|短大生]]、[[高等専門学校|高等専門学校生]]など):定められていない、あるいは定められていても着用義務がなく在学生にも存在が知られていないことが多いが、[[応援団]]・[[クラブ活動|体育会]][[サークル]]で制服を定めているところもある。また、商船系や水産系の大学では主に乗船時に着用する制服がある。[[女子大学]]、女子短期大学の中には制服の着用が義務付けられているところが存在する。群馬医療福祉大学は男子学生の制服も定められており式典や就職活動時には着用することとなっている [http://www.shoken-gakuen.ac.jp/junior/about/features04.html]。
 
 
 
[[経済学者]]のロバート・H・フランクは「制服着用の義務化は、生徒たちが自分自身を表現する能力を制限することになるが、着る服を競い合うという金銭的・感情的な負担を減らすことができる」と指摘している<ref>ロバート・H・フランク 『日常の疑問を経済学で考える』 日本経済新聞社〈日経ビジネス人文庫〉、2013年、171頁。</ref>。
 
 
 
=== その他 ===
 
[[ファイル:Woman agent wearing the winning NPB Baseball team's cap and uniform at the reception desk of the Department store.jpg|thumb|地元チームの優勝にともない、通常の制服でなく一時的に[[日本プロ野球|プロ野球]]の帽子とユニフォームを着用する例([[2009年の日本プロ野球#10月|2009年]]10月25日、[[大丸]]札幌店)]]
 
* [[日本赤十字社]]職員(通常は私服勤務であるが、勤務部署等によっては胸部・上腕部あるいは背面に[[赤十字]]のマークが入った[[ブレザー]]、[[ジャンパー (衣服)|ジャンパー]]、[[ポロシャツ]]等を着用することがあり、これが実質上の制服と言える。また災害時等の際には「救護服」と呼ばれる作業服・防災服的な衣服を着用して救護活動に従事することがある)
 
* [[ボーイスカウト]]
 
* [[ガールスカウト]]
 
* [[海洋少年団]]
 
* [[鉄道少年団]]
 
 
 
== 制服を悪用した犯罪 ==
 
制服が職業・職務を表すという機能を悪用し、警察官などを装った犯罪は後を絶たない([[警察手帳]]を貸与され携行しているにもかかわらず、提示を要求されても「制服が身分証明だ」と強弁し拒否する警察官もいる為。[[1968年]]に[[三億円事件]]、[[1978年]]に[[制服警官女子大生殺人事件]]、[[1988年]]には[[警察官ネコババ事件]]が発生)。このため、[[2002年]]には階級章一体で個人コードが刻まれた[[名札]]「識別章」が導入された。
 
 
 
制服以外の身分証明を求めたり、[[電話]]で確認したりすることで防げる事もあるが、通常はそこまで確認は困難である。[[宅配便]]業者では訪問先・地域ごとに専従の担当者を置く対策法を取るところもある(別の人間が配達に訪れる事は代理の際に限られる)。[[消防吏員]]・[[消防団]]員を装った[[消火器]]販売(灰色の作業服姿で来る)や電力会社・ガス会社の集金・点検を装った詐欺事件、宅配便業者を装い鍵を開けさせる強盗事件なども起きている(このため電力・ガス・水道各社では使用量通知書に「本票を使って集金する事はありません」と注意書きをしている)。
 
 
 
[[ノルウェー連続テロ事件]]のウトヤ島銃乱射では、[[犯人]]は警察官の制服を着用してテロ対象者を安心させた上で犯行に及んでおり、[[被害者]]は[[テロリズム|テロリスト]]を警察官と信じて整列した。その影響で69人が死亡した。
 
 
 
[[ハーグ陸戦条約]]では交戦相手国の[[軍服]]を着用し偽装して武力行使する事は禁止されている。[[1944年]]の[[バルジの戦い]]の際には、[[オットー・スコルツェニー]]率いる[[武装親衛隊|SS特殊部隊]]が[[アメリカ軍]]兵士が遺棄して行った軍服を着用し連合軍勢力圏に潜入、通信網や交通網に混乱を与えたこともあったが、もし連合軍兵士によって素性が明かされたら銃殺は免れなかった(実際に数名が、発見されたその場で銃殺されている)。逆に、自軍の軍服の上に敵軍の軍服を着込み、戦闘時には敵軍の軍服をパッと脱ぎ捨てるという方法も両軍の一部特殊部隊では行われており、この戦法を採ったおかげで処刑を免れた兵士も多かったという。
 
 
 
== 制服の管理 ==
 
制服はそれ自体が[[身分]]・[[職業]]を示す意味が大きく、盗難や模造・偽造により悪用されると、上記のように犯罪を容易にする虞がある。[[司法]]官権職員や[[治安]]・[[保安]]・[[防災]]関係機関、[[ライフライン]]関係機関の職員は特に厳正に制服が管理される必要性および傾向がある。一例として、[[ジェイアール東日本商事|JR東日本商事]]は、鉄道会社向け制服を一着ごとに個別管理するシステムを開発した<ref>{{Cite web |url=https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00447184 |title=JR・私鉄の制服、外部流出防止 JR東日本商事が個別管理システム |accessdate=2018-05-20 |date=2017-10-19 |publisher=[[日刊工業新聞]][商社・流通・サービス] |archiveurl=https://web.archive.org/web/20180520194600/https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00447184 |archivedate=2018-05-20 |deadlinkdate= |doi= |ref=}}</ref>。
 
 
 
またイベント「[[コミックマーケット]]」においては、警官・消防官・警備員の制服に見える[[コスプレ]]時は、移動する際には上着で隠す、本職になりすましたような言動の禁止といった規制が科されている<ref>{{Cite web |url=http://www.comiket.co.jp/info-p/C84/C84cosplay.html |title=コスプレの注意事項 |accessdate=2018-05-20 |author=コミックマーケット準備会 |date=n.d. |publisher=コミックマーケット公式サイト |archiveurl=https://web.archive.org/web/20180518055117/http://www.comiket.co.jp/info-p/C84/C84cosplay.html |archivedate=2018-05-20 |deadlinkdate= |doi= |ref=}}</ref>。
 
 
 
また、制服を着用するだけで無条件に信頼するのでは無く、[[身分証明書]]自体も制服の装備品の一つとして考えられ、当然通常は着用(携帯)しなくてはならない(例えば、[[日本の警察官|警察官]]の[[警察手帳]]は、“勤務中は勤務先本部長から認められた場合を除き常に携帯し、公務執行で市民から求められた場合は'''身分証を'''提示すること”と法律で定められている)。
 
 
 
警備会社は社員である[[警備員]]に制服を貸与しているが、制服を紛失した場合は速やかに管轄の[[警察署]]に届け出る事になっている。これは、制服を悪用されないためであり、制服の着用による社会的立場を悪用した[[犯罪]]を防止する観点から必要な措置なのである。
 
 
 
犯罪に悪用されないまでも制服自体に興味を持つ愛好家も多数おり、盗難などにより紛失する可能性は極めて高い。制服を管理する上で留意する事は、洗濯し制服を干す場合は外に干さない(特に低階層住宅)事や、制服を運搬する場合には、中身を秘匿するなどが考えられる。
 
 
 
[[警察博物館]]では警察官の制服、[[徽章]]の展示がされているが、このコーナーはコピーを防止するために常に職員が[[写真]]撮影されないように見張っている。
 
 
 
== 参考文献 ==
 
* 太田臨一郎『日本服制史』上・中・下巻 (文化出版局、1989年)
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{Reflist}}
 
 
 
== 関連項目 ==
 
{{Col-begin}}
 
{{Col-2}}
 
* [[軍服]]
 
* [[制服 (自衛隊)]]
 
* [[階級章]]
 
* [[職名章]]
 
* [[名札]]
 
* [[人民服]]
 
* [[国民服]]
 
* [[軍隊における階級呼称一覧]]
 
* [[アメリカ合衆国の警察]]
 
* [[コスプレ]](一般用語)
 
* [[コスプレ (性風俗用語)|コスプレ]](性風俗用語)
 
{{Col-2}}
 
* [[学校制服]]
 
* [[学生服]]
 
* [[セーラー服]]
 
* [[自由服]] - [[私服]]
 
* [[ルーズソックス]] - [[紺ハイ]]
 
* [[服装の乱れ]]
 
* [[制帽]]
 
* [[通学帽]]
 
* [[学生帽]]
 
* [[制服向上委員会]]
 
* [[事務服]]
 
 
 
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== 外部リンク ==
 
{{commonscat|Uniforms}}
 
* [http://www.nuc.or.jp/ 日本ユニフォームセンター](制服についての啓発・調査を行う[[公益財団法人]])
 
* [http://www.police.pref.hyogo.jp/variety/kodomo/tenjisitu/seihuku/ 警察官の制服] (こどもけいさつ図鑑、[[兵庫県]][[警察本部]])
 
* [http://www.police.pref.miyagi.jp/keimu/kaikyuusyou/kaikyuusyou11.htm 宮城県の警察官のエンブレム・階級章・記章] ([[宮城県]]警察本部)
 
*[http://www.fdma.go.jp/concern/law/kokuji/hen51/51020004010.htm 消防吏員服制基準(総務省消防庁)]
 
*[http://www.fdma.go.jp/concern/law/kokuji/hen51/51020004020.htm 消防団員服制基準(総務省消防庁)]
 
*[http://rule2.lifelong.city.gifu.gifu.jp/reiki_honbun/ai70005751.html 岐阜市水防団員服制規則(水防団員の制服・作業服・階級章等の一例)]
 
*[http://www.jrc.or.jp/plaza/l3/Vcms3_00001770.html 日本赤十字社赤十字情報プラザ(「救護服」の画像が掲載されている)]
 
*[http://blog.livedoor.jp/kuroneko_studio/archives/51503078.html 明治時代の日本赤十字社の男性職員と看護婦の制服の画像]
 
*[http://be.cias.osakafu-u.ac.jp/~nakamura/a3-5.html 『卒業写真で見る暮らしと風俗の変化』の概略]
 
<!-- *[http://www.tugakufuku.org/06matubara.html 松原論文 公立学校に標準服は必要か?] -->
 
*[http://y30.net/sci/uniform/ 制服廃止委員会]
 
*[http://zukansha.com/index.shtm 制服図鑑通信局](『[[東京女子高制服図鑑]]』の著者・森伸之のサイト)
 
 
 
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[[Category:衣類]]
 
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[[Category:シンボル]]
 
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2019/6/12/ (水) 08:58時点における最新版

制服(せいふく)

個人の自由意志によらず,制度によって規制された集団の統一的衣服。目的は,その集団の意識的統一をはかると同時に,他の集団との区別を明確化しようとするところにある。典型は各種スポーツの制服,軍服,学生服,企業内の作業服などがある。



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