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'''全日本空輸株式会社'''(ぜんにっぽんくうゆ、{{Lang-en-short|All Nippon Airways Co., Ltd.}})
{{画像提供依頼|
 
# 国際線のInspiration of Japanのボーイング767-300ERのビジネスクラスの画像[http://www.ana.co.jp/int/inflight/guide/c/seat/business_cradle/]
 
# 国内線プレミアムクラス(ボーイング787以外)の画像[http://www.ana.co.jp/dom/inflight/premiumclass/seat/]
 
# 国内線普通席(新型[http://www.ana-pr.jp/wp_ananews/wp-content/uploads/2012/04/15_%E6%99%AE%E9%80%9A%E5%B8%AD01-266x177.jpg])の画像
 
|date=2013年4月|cat=航空}}
 
{{基礎情報 会社
 
|社名 = 全日本空輸株式会社
 
|英文社名 = {{lang|en|All Nippon Airways Co., Ltd.}}
 
|ロゴ = [[ファイル:ANA logo.webp|200px]]
 
|画像 = [[ファイル:Shiodome City Center 2012.JPG|240px]]
 
|画像説明 = 全日本空輸本社が入居する汐留シティセンター
 
|種類 = [[株式会社]]
 
|市場情報 = <!--上場しているのはANA HD{{上場情報 | 東証1部 | 9202 | 1961年10月}}-->
 
|略称 = ANA<br />全日空
 
|郵便番号 = 105-7140
 
|本社所在地 = [[東京都]][[港区 (東京都)|港区]][[東新橋]]一丁目5番2号<br />[[汐留シティセンター]]<ref name="ana_cp">{{Cite web|url=https://www.ana.co.jp/cp/|title=会社概要|accessdate=2016-11-13|publisher=ANA HOLDINGS INC.}}</ref>
 
|本社緯度度 = 35|本社緯度分 = 39|本社緯度秒 = 55.3|本社N(北緯)及びS(南緯) = N
 
|本社経度度 = 139|本社経度分 = 45|本社経度秒 = 39.7|本社E(東経)及びW(西経) = E
 
|本社地図国コード = JP
 
|国籍 = {{JPN}}
 
|設立 = [[2012年]](平成24年)[[4月2日]]<br />(ANAホールディングス株式会社)
 
|業種 = 5150
 
|事業内容 = 航空運送事業<br />旅行事業
 
|代表者 = 平子 裕志(代表取締役社長)
 
|資本金 = 250億円(2018年3月31日現在)<ref name="fy">第6期決算公告、2018年(平成30年)6月26日付「官報」(号外第137号)181頁。</ref>
 
|発行済株式総数=
 
|売上高 = 単独: 1兆6432億93百万円<br />(2018年3月期)<ref name="fy" />
 
|営業利益 = 単独: 843億69百万円<br />(2018年3月期)<ref name="fy" />
 
|経常利益 = 単独: 825億76百万円<br />(2018年3月期)<ref name="fy" />
 
|純利益 = 単独: 567億86百万円<br />(2018年3月期)<ref name="fy" />
 
|純資産 = 単独: 1313億13百万円<br />(2018年3月31日現在)<ref name="fy" />
 
|総資産 = 単独: 7215億51百万円<br />(2018年3月31日現在)<ref name="fy" />
 
|従業員数 = 単独: 13,518人<br />(2017年3月31日現在)
 
|決算期 = [[3月31日]]
 
|主要株主 = [[ANAホールディングス]]株式会社 100%
 
|主要子会社 =
 
|関係する人物 =[[美土路昌一]]、[[中野勝義]]、[[永野重雄]]、[[普勝清治]]、[[橋本登美三郎]]
 
|外部リンク = https://www.ana.co.jp/
 
|特記事項 =
 
}}
 
{{航空会社情報ボックス
 
|航空会社 = 全日本空輸<br />{{lang|en|All Nippon Airways}}
 
|ロゴ =ANA logo.webp
 
|ロゴサイズ = 200px
 
|IATA = NH
 
|ICAO = ANA
 
|コールサイン = All Nippon
 
|親会社 = [[ANAホールディングス]]
 
|スローガン = あんしん、あったか、あかるく元気!
 
|設立日 = 1952年12月27日
 
|本拠地 = {{JPN}} [[東京都]][[港区 (東京都)|港区]][[東新橋]]一丁目5番2号
 
|代表者 = 平子 裕志(代表取締役社長)
 
|ハブ空港 = [[東京国際空港]](国内線及び国際線)<br />[[成田国際空港]](国際線及び貨物便)<br />[[大阪国際空港]](国内線)<br />[[関西国際空港]](国際線)<br />[[那覇空港]](貨物便)
 
|焦点都市 = [[新千歳空港]]<br />[[中部国際空港]]
 
|マイレージサービス = [[ANAマイレージクラブ|ANA Mileage Club]]
 
|ラウンジ = ANA LOUNGE<br />ANA SUITE LOUNGE<br />ANA ARRIVAL LOUNGE
 
|航空連合 = [[スターアライアンス]]
 
|保有機数 = 193機
 
|就航都市 = 74都市
 
|ウェブ = https://www.ana.co.jp
 
}}
 
'''全日本空輸株式会社'''(ぜんにっぽんくうゆ、{{Lang-en-short|All Nippon Airways Co., Ltd.}})は、[[日本]]の[[航空会社]]。[[ANAホールディングス]][[株式会社]]の[[子会社]]。
 
 
 
[[1952年]]12月設立、国際線定期便の運航開始は[[1986年]]3月だが<ref>[[#国際定期便への進出]] 参照</ref>、2018年4月現在、国際線、国内線ともに国内最大規模を誇る<ref>[[国際航空運送協会]] (IATA) 発表の2007年の国内線の[[旅客キロ]]数では世界第10位 ([http://www.iata.org/ps/publications/wats-passenger-km.htm Scheduled Passenger - Kilometres Flown] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20131104015804/http://www.iata.org/ps/publications/wats-passenger-km.htm/ |date=2013年11月4日 }}) </ref>。[[略語|略称]]は'''ANA'''(エー・エヌ・エー)だが、[[通称]]の'''全日空'''(ぜんにっくう)で呼ばれることも多い。
 
 
 
イギリス・[[スカイトラックス]]による航空会社の[[格付け]]で、実質最高評価の「ザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズ(The World's 5-Star Airlines)」の認定を得ている。日本のエアラインとしては史上初の獲得<ref>[http://www.airlinequality.com/Airlines/NH.htm ANA All Nippon Airways 5-Star Airline Rating] SKYTRAX</ref>。コーポレートスローガンは「あんしん、あったか、あかるく元気!」、タグラインは「Inspiration of JAPAN」<ref>元々は2009年11月から機内サービスなどのプロダクト・サービスブランド「Inspiration of Japan」として使用されていたもので、2013年9月からタグラインとして設定された。</ref><ref>{{Cite web|url=https://www.ana.co.jp/promotion/ioj/|title=タグライン「Inspiration of JAPAN」について|publisher=全日本空輸|accessdate=2014-07-04}}</ref>。
 
<!-- Template:基礎情報 会社の代表者名との整合性がない投稿のため一旦、コメントアウトします。この会社が、2017年4月1日の社長交代人事について発表しましたが、篠辺 修氏は、2017年3月末日までは、この会社の社長職となります。<ref>{{Cite press release | title =社長交代について| publisher = 全日本空輸 | date =2017-02-16| url = http://www.ana.co.jp/group/pr/201702/20170216-2.html| accessdate = 2017-03-18}}2017年2月16日の記者会見にて代表取締役社長だった篠辺修氏が退任した。後任には平子祐志氏が就任した。また、篠辺氏は[[ANAホールディングス]](ANA HD)の取締役副会長に4月1日付で就任する。-->
 
 
 
== 概要 ==
 
国内線では最大の路線網を持ち、2015年9月現在、[[東京国際空港|羽田空港]]における発着枠のシェアの約6割を占める{{要出典|date=2017年2月}}。国際線は[[アジア]]諸国と[[ヨーロッパ]]諸国、[[アメリカ合衆国]]などに就航しており、[[2014年]]5月には有償旅客キロおよび有効座席キロにおいて[[日本航空]]を凌ぐ規模となった<ref>{{Cite news|title=ANAはこうして"国際線トップ"に飛躍した|newspaper=東洋経済|url=http://toyokeizai.net/articles/-/42217|date=2014-07-09|accessdate=2017-02-08}}</ref>。[[航空連合|航空会社連合]]「[[スターアライアンス]]」のメンバー。[[東京証券取引所|東証]]一部上場の[[ANAホールディングス]](ANAHD)傘下であり、[[ANAグループ]]の中核事業たる航空事業を担っている<ref>{{Cite web|title=ANAグループの事業|url=https://www.ana.co.jp/group/about-us/description/|publisher=ANA HOLDINGS INC|accessdate=2017-02-08}}</ref>。
 
 
 
日本では[[日本航空]]と並ぶ主要な航空会社であり、日本国内で航空大手2社と報道された場合、日本航空と全日本空輸を意味する<ref>[https://mainichi.jp/articles/20180428/ddm/008/020/077000c 航空大手2社:ANA・日航とも増収 国際線ビジネス利用伸長] - [[毎日新聞]]</ref>。
 
 
 
[[コーポレートカラー]]は、青色<ref name="co-color">{{Cite web|url =http://www.ana-ri.co.jp/business/pdf/takeoff/129/tw129_06sc.pdf|title = 季刊誌『ていくおふ』Winter 2010 No.129 SPECIAL CONTRIBUTION:快適性を向上させた新しいキャビンプロダクト|publisher = '''ANA総合研究所'''  |accessdate =2017-03-04}}</ref><!-- トリトンブルー{{要出典|date=2017年2月}} -->。[[航空会社コード#IATA航空会社コード(IATA Airline Designators)|2レターコード]]"'''NH'''"は、全日本空輸の前身の社名「日本ヘリコプター輸送 (Nippon Helicopter)」に由来する<ref name="2lettercode">{{Cite journal|和書|url =http://www.iatss.or.jp/common/pdf/publication/iatss-review/31-3-08.pdf|format=PDF|journal=国際交通安全学会誌|Vol=31|issue=3|title=特集 ●  観光立国と交通政策/紹介観光と航空輸送|page=50|date=2006年10月|accessdate=2017-03-04}}</ref><ref>[https://www.ana.co.jp/travelandlife/feature/trivia/vol40//index.html?cid=EMM170399atm ANA Trivia Vol.40 ANAの航空会社コードはNH。さて、なんの略でしょう?](全日本空輸 2017年8月24日)2017年9月28日確認</ref>。[[識別信号#航空機局|識別信号]]は『All Nippon』を使用している。本社所在地は[[東京都]][[港区 (東京都)|港区]][[東新橋]] [[汐留シティセンター]]<ref name="ana_cp"/>。
 
 
 
2015年ごろにはグループの[[格安航空会社]] (LCC) の[[Peach Aviation]]、[[バニラ・エア]]が成長軌道に入り、近年の訪日客需要増にこたえている<ref>{{Cite news|title=ANAHD、傘下のバニラが営業黒字化 格安航空が収益軌道に|date=2015-08-26|newspaper=日本経済新聞 電子版|url=http://www.nikkei.com/markets/kigyo/gyoseki.aspx?g=DGXLZO9096151025082015DTA000}}</ref>。
 
 
 
== 沿革 ==
 
=== 前身 ===
 
全日本空輸の前身は日本ヘリコプター輸送株式会社と極東航空株式会社である。[[太平洋戦争]]後、[[連合国軍最高司令官総司令部]] (GHQ) の命令によって、全ての日本国籍の[[航空機]]は運航を停止していたが、[[1952年]](昭和27年)に運航禁止期間の解除の決定が下されたことを受けて、同年に両社は設立された。
 
 
 
日本ヘリコプター輸送株式会社のルーツは、戦前の[[朝日新聞]]航空部で上司部下の関係であった[[美土路昌一]](後に全日空社長、朝日新聞社長)と[[中野勝義]](後に全日空副社長)が中心となり、終戦後の民間航空関係者の失業救済を目的として、[[1945年]](昭和20年)に設立した社団法人[[興民社]]にある。
 
これが後々の[[1952年]](昭和27年)12月27日に、興民社の組織や人脈を基盤として設立されたのが日本ヘリコプター輸送株式会社(通称「日ペリ」、「日ペリ航空」)であった。設立の際、美土路の呼びかけに応じて[[永野重雄]]ら、[[財界]]の大物が設立発起人に名を連ねた<ref>[[#現在窮乏]]、111-113頁。</ref>。美土路と永野が相談しながら、同社設立の手続きを進めた<ref name="追想集">{{Cite book | 和書 | title = 永野重雄追想集 | chapter = [[若狭得治]] 『かなわんな、永野さんには』 | publisher = 「永野重雄追想集」刊行会 [[日本商工会議所]]・[[東京商工会議所]] | year = 1985 | pages = 252-253 }}</ref>。[[若狭得治]]は「一切永野さんと美土路さんの手によって全日空が作られた」と述べている<ref name="追想集" />。全日空は、その後も[[ハワイ]]の[[チャーター便]]問題や、[[日本貨物航空]]の問題など、多くに永野の力を借りた<ref name="追想集" /><ref>[http://www.nca.aero/profile/history/pdf/history_part01.pdf 第1章 開業前史 - Nippon Cargo Airlines]-20頁。</ref>。
 
当初は東京を拠点に[[ヘリコプター]]による[[宣伝]]事業のみを行っていたが、やがて[[飛行機]]による事業にも参入し、[[1953年]](昭和28年)12月15日に貨物航空事業を開始し、[[1954年]](昭和29年)2月1日には[[旅客輸送|旅客]]航空事業も開始した。
 
 
 
極東航空株式会社は、日ペリより1日早い1952年(昭和27年)12月26日に、太平洋戦争前に[[近畿地方|関西]]で航空事業を行っていた関係者により[[大阪]]で設立。大阪を拠点として、大阪 - [[四国]]・大阪 - [[九州]]といった[[西日本]]方面の航空路線を運営していた。
 
 
 
=== 全日本空輸の設立 ===
 
その後、国内航空輸送を一本化するという[[運輸省]]の方針などにより、両社は[[合併 (企業)|合併]]に向けて協議を開始する。合併比率でもめたものの、[[日本商工会議所]]会頭[[藤山愛一郎]]、[[日本航空協会]]会長[[郷古潔]]、[[日本航空]]社長[[柳田誠二郎]]らの斡旋により、合併手続きは進み、[[1958年]](昭和33年)3月1日、合併登記が完了した。初代社長には、元[[朝日新聞社]][[常務取締役]]で日本ヘリコプター創設者の[[美土路昌一]]が就任した。この合併により全日空は、[[ダグラス・エアクラフト|ダグラス]][[DC-3]]型機9機、[[デ・ハビランド・エアクラフト|デ・ハビランド]] [[デ・ハビランド DH.114 ヘロン|DH.114 ヘロン]]3機、[[デ・ハビランド DH.104 ダブ]]4機、[[ベル47 (航空機)|ベル47D-1]]ヘリコプター4機など、合計26機をもって、北は北海道から南は鹿児島までの日本全国19都市を結ぶ、日本国内最大のネットワークを誇る航空会社となった<ref>限りなく大空へ pp105</ref>。
 
 
 
全日空(ANA)の成長の過程で特徴的な事として、総代理店制度の採用が挙げられる。これは、航空輸送事業の黎明期に、各就航地の有力企業と提携し、航空会社の業務のうち、市内業務(営業活動)と空港業務(ハンドリング業務)を委託するという画期的な制度であった。委託業務は市内では航空券販売・電話予約センター・また代理店販売促進活動や団体営業、空港では、旅客ハンドリング・貨物ハンドリングから、機側における各種業務や機内清掃まで、幅広い業務があった。
 
 
 
総代理店の主な会社は、今は路線廃止で業務を終了している会社もあるが、「北海道地区」で、三ツ輪運輸(釧路・女満別)、[[道北バス]](旭川)、函館エアサービス(函館)、「東北地区」で[[日本通運]](仙台・秋田)、[[庄内交通]](庄内)、[[秋北航空サービス]](青森・大館能代)、「中部地区」で[[名古屋鉄道]](名古屋)、福井空港(福井)、[[北陸鉄道]](小松)、[[富山地方鉄道]](富山)、[[新潟交通]](新潟)、「関西地区」で名古屋鉄道(南紀白浜)、「中国・四国地区」で[[両備ホールディングス|両備バス]](岡山)・中国航空ターミナル(広島)、[[サンデン交通]](山口宇部)、[[日ノ丸自動車]](鳥取・米子)、高松商運(高松)、[[伊予鉄道]](松山)、[[土佐電気鉄道]](高知)、「九州地区」で[[九州産業交通]](熊本)、長崎空港ビル(長崎)、大分航空ターミナル(大分)、[[宮崎交通]](宮崎)、[[南国交通]](鹿児島)、福江空港ターミナルビル(五島福江)、奄美航空(奄美大島)等が挙げられる。総代理店は、大口の株主にもなり、名古屋鉄道は長らく全日空(ANA)の筆頭株主であった。その関係で名古屋鉄道と宮崎交通は全日空(ANA)の社外取締役を輩出、名鉄は現在まで継続している。全日空(ANA)と総代理店が共同で航空需要の開拓を行ってきたが、昨今では予約のインターネットへの移行等で総代理店の業務も空港業務に絞られてきている。
 
 
 
その創立に関わった[[名古屋]]の名鉄グループとの資本関係は変わっておらず、[[全日空]]と[[名鉄]]グループに代表される[[名古屋]]政財界は有形無形両面からの強力な結びつきを持っているといわれている。その結びつきが表面化した一例として、[[全日空]]がそのプログラムローンチ以来深い関わりを持って量産体制を構築したボーイング社最新鋭機[[ボーイング787]]([[ドリームライナー]])の胴体や主翼など主要部品が、[[愛知県]]に集積している日本の[[航空宇宙産業|航空機製造産業]]拠点で製造され、愛知県[[常滑市]]の[[中部国際空港]]から787最終組み立て工場がある米国本土[[シアトル]]まで[[ボーイング747-400#747-400LCF型|専用機]]で特殊貨物輸送を行っている例がある。前述の総代理店制度時代より現在の787国内生産体制に至るまで、[[全日空]]グループと中部地方の産業界とは親密な関係を維持している事が他の企業にはない特徴であるといわれている。
 
 
 
=== 全日空設立以降 ===
 
==== 下田沖墜落事故と航空行政の転換 ====
 
合併から約5か月後の1958年(昭和33年)8月、[[全日空下田沖墜落事故|下田沖でダグラス DC-3の墜落事故]]が発生し、これによる旅客離れにより1958年(昭和33年)度には資本金の約3分の1にあたる2億287万円もの損失を計上した。また、この事故の約2週間後の8月27日に同社のDC-3型機がエンジン不調による緊急着陸を行ったため、[[航空局]]による臨時検査を受けることとなったが、2日後にはDC-3型機の安全性が確認され、運行を再開した<ref>限りなく大空へ pp115</ref>。
 
 
 
DC-3は[[第二次世界大戦]]をはさみ2万機以上が製造された大ヒット機であり、ANA発足当時の主力となった本格的な旅客機だった<ref>http://www.anahd.co.jp/company/anapace/</ref>。一方で[[ライセンス生産]]も各国で行われたため、[[旅客機のコックピット|操縦席]]の計器類の配置、操作方法、整備作業手順や一部の部品などの仕様が統一されていなかった。この仕様不統一が事故の誘因となったという見方もあり、[[1960年]](昭和35年)春までに仕様統一作業が行われた<ref>限りなく大空へ pp120</ref>。これにかかる費用は合併直後の全日空には重い負担となったが、この事故を契機に設立された航空安全対策懇談会の答申に基づき、国内航空に対しても国家的助成を行うべく、政府より助成された5,000万円により賄われた<ref>第38回国会 決算委員会議事録 第20号 航空局長今井榮文:「全日空に対しましては、昭和三十四年度におきまして約五千万円、これは、現在国内線に使っておりますDC-3の機器の統一のために補助金を出しました。」</ref>。
 
 
 
==== 日本航空(JAL)からの援助と業務提携 ====
 
下田沖事故を契機とした航空行政の転換に伴い、全日空はJALと[[業務提携]]を行うこととなり、まずは1958年(昭和33年)11月に「整備士査察業務等援助協定」を締結し、次いで1959年(昭和34年)4月には全日空の増資分のうち2億円をJALが引き受けることとし、JALからの役員の受け入れなどの業務提携を続けてゆくことになる<ref>限りなく大空へ pp131</ref>。なお、JALは元より日本ヘリコプター輸送としての創業当時から1974年(昭和49年)までの間、株式保有率10位以内の大株主であった。
 
 
 
==== 高度経済成長と発展 ====
 
全日空は1959年(昭和34年)4月1日に東京 - 大阪[[直行便]](毎日2便 DC-3)の開設に続き、10月10日には東京 - 札幌([[千歳基地|千歳]])直行便を開設し、国内[[幹線#航空|幹線]]への進出を果たす。また、1960年(昭和35年)12月、韓国学生文化使節団一行の帰国便を[[コンベア440]]によりソウル([[金浦国際空港|金浦]])へ運航し、国際[[チャーター便]]も開始した。1961年(昭和36年)9月23日には、当時まだ[[アメリカ合衆国による沖縄統治|米軍施政下にあった沖縄]]への定期便、鹿児島 - 沖縄線の第一便が[[フォッカー F27]]により運航を開始した。この路線は1972年(昭和47年)の[[沖縄返還]]まで全日空で唯一の国際定期便であった。1962年(昭和37年)10月には戦後初の国産旅客機である[[YS-11]]の20機の予備契約を行い、同社は初の[[ローンチカスタマー]]となった。正式契約は1964年(昭和39年)となり、同年9月9日に2号機を[[リース]]し、「オリンピア」の愛称で当時開催された[[前東京オリンピック|東京オリンピック]]の[[オリンピック聖火|聖火]]を日本全国に空輸した。
 
 
 
[[高度経済成長]]に伴う航空需要拡大を受けて、機材も大型化し、当時日本航空の[[ダグラス DC-4]]より1 - 2割高速だった<ref>限りなく大空へ pp137</ref>コンベア440や、フォッカー F27、YS-11、[[ビッカース バイカウント|ヴィッカース・バイカウント]]シリーズ、[[ボーイング727]]型機などの当時の最新鋭機を精力的に導入していった。また、航空行政([[運輸省]])の方針に従い、中小航空会社の[[M&A|合併]]・事業継承も行った。1964年(昭和39年)11月1日、[[藤田航空]]を吸収合併し、1965年(昭和40年)2月1日、[[中日本航空]]の定期航空部門を吸収、さらには1967年(昭和42年)12月1日、[[オリエンタルエアブリッジ#沿革|長崎航空]]の定期航空部門を継承した。これらにより、1968年(昭和43年)には、世界民間航空旅客輸送実績ランキングで、日本航空を抜き第19位に浮上し、1979年(昭和54年)には[[アメリカン航空]]に次ぐ、世界第6位の航空会社となった。
 
 
 
==== 国際定期便への進出 ====
 
設立当初より国内線が主軸であったが、「[[45/47体制]]」と呼ばれる当時の運輸省の政策により、日本航空は国際線と国内線幹線を、全日空は国内線幹線とローカル線・国際線チャーターを、[[日本エアシステム|東亜国内航空]]は国内ローカル線の運航を担当し将来的には幹線に参入する、というように運航を制限されていた。この政策の転換を契機に、1986年(昭和61年)3月3日より国際線定期便の運航を開始した。最初の路線は[[ロッキード L-1011 トライスター]]の運航による[[成田国際空港|成田]] - [[グアム国際空港|グアム]]線だった<ref>{{Cite book|author=原口和久|title=成田 あの1年|date=|year=2002|accessdate=|publisher=崙書房|page=139|author2=|author3=|author4=|author5=|author6=|author7=|author8=|author9=}}</ref>(その後撤退)。
 
 
 
同年に[[アメリカ合衆国本土|アメリカ本土]]への路線として成田 - [[ロサンゼルス国際空港|ロサンゼルス]]線と成田 - [[ワシントン・ダレス国際空港|ワシントンDC]]線を[[ボーイング747#747-200B型|ボーイング747-200B]]型機で就航させた。翌1987年(昭和62年)は[[中華人民共和国]]への路線として成田 - [[北京首都国際空港|北京]]線と成田 - [[大連周水子国際空港|大連]]線、当時[[イギリス]]の[[植民地]]であった成田 - [[啓徳空港|香港]]線を開設、同年10月には成田 - [[シドニー国際空港|シドニー]]線を開設した(その後撤退)。1988年(昭和63年)には[[大韓民国]]への路線として成田 - ソウル([[金浦国際空港|金浦]])線を開設し、1989年([[平成]]元年)には初のヨーロッパ進出となる成田 - ロンドン([[ロンドン・ヒースロー国際空港|ヒースロー]])線を開設した。1990年(平成2年)11月には国際線のネットワーク拡張に合わせて[[ボーイング747-400]]を導入した。
 
 
 
==== 国際線の拡大とスターアライアンスへの加盟 ====
 
[[1994年]](平成6年)の[[関西国際空港]]開港後は、中華人民共和国や[[北東アジア]]路線だけでなく、[[デンパサール国際空港|デンパサール]]、[[ヤンゴン国際空港|ヤンゴン]]、[[チャットラパティー・シヴァージー国際空港|ムンバイ]]、[[ダニエル・K・イノウエ国際空港|ホノルル]]、[[シドニー国際空港|シドニー]]、[[ブリスベン空港|ブリスベン]]、[[フィウミチーノ空港|ローマ]]など関西国際空港からの中・長距離の路線の開設を積極的に行った。同時期には[[名古屋飛行場|名古屋]](小牧)からホノルルへの路線や[[福岡空港|福岡]]から[[ドンムアン空港|バンコク]]や[[上海虹橋国際空港|上海]]、大連等への路線も開設していた。さらにアメリカ線の強化で成田からの[[シカゴ・オヘア国際空港|シカゴ]]や[[サンフランシスコ国際空港|サンフランシスコ]]線を開設したほか、[[スカルノハッタ国際空港|ジャカルタ]]、デンパサール、ムンバイ線を毎日運航で就航させたものの、その後の航空不況により撤退した路線もある。(シカゴ・デリー・ムンバイ・クアラルンプール・シドニー・ヤンゴン等は出発地は違うが2006年〈平成18年〉後半以降に路線を復活させた。)
 
 
 
その後[[1999年]](平成11年)10月に、[[航空連合]]の一つである[[スターアライアンス]]に9番目の航空会社として加盟した。スターアライアンス加盟航空会社との[[コードシェア]]によって国際線路線網の少なさをカバーするとともに、重複路線からの自社運航便の撤退や、日本国外での知名度を向上させるなど、航空連合に加盟することで自社の弱点を補うという[[経営戦略]]への転換を図ることとなる。なお加盟後は機体に「STAR ALLIANCE」のマークと[[ロゴマーク]]を追加している。
 
 
 
==== 政府の援助による経営再建 ====
 
[[2001年]](平成13年)9月に発生した[[アメリカ同時多発テロ事件]]による世界規模での航空需要の落ち込みを受けて業績が低迷し、[[国土交通省]]の助けを受けて日本航空や日本エアシステムとともに[[政策金融機関|政府系金融機関]]の[[日本政策投資銀行]]から無利子融資を受け、経営の再建を図ることとなった<ref>[http://www.as777.com/bn/2003q4/20031006.htm 「国内大手2社 日本政策投資銀行が緊急融資を実行」2003年10月6日 読売新聞]</ref>。しかし、[[2003年]](平成15年)度と[[2004年]](平成16年)度にも[[重症急性呼吸器症候群|SARS]]の蔓延などにより再度世界規模での航空需要の落ち込みが起きたことで業績が低迷し、[[リストラ]]を行うことを条件に日本政策投資銀行から合計500億円に上る無利子融資を受けた<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/business/news/20040331i306.htm 「日航と全日空に緊急融資、リストラ条件に…政策投資銀」2004年3月31日 読売新聞]</ref>。この結果2003年(平成15年)度は[[黒字]]を計上。悲願であった[[配当|復配]]も達成した。併せて2004年(平成16年)4月26日には[[ボーイング]]社が開発している[[ボーイング787]](開発名称7E7)を50機発注<ref name="PR07-075">[https://www.ana.co.jp/pr/07-0709/07-075.html ボーイング787のロールアウトセレモニーでANA社長が挨拶] ANAプレスリリース・2007年7月9日</ref><ref name="PR09-0406">[https://www.ana.co.jp/pr/09-0406/09-ana-boeing0618.html ボーイング787ドリームライナー〜 ANA向け初号機の最終組み立てを開始 〜] ボーイング・ANA共同プレスリリース・2009年6月18日</ref>し、同機のローンチカスタマーとなった。
 
 
 
==== 呼称変更 ====
 
[[ファイル:All Nippon Airways The old paint (reproduction, picture of da Vinci's helicopter) Boeing767-300 JAPAN.jpg|thumb|right|[[レオナルド・ダ・ヴィンチ]]が描いたヘリコプターを意匠とした塗装([[復刻]]、ボーイング767-300)]]
 
2003年(平成15年)に、公式の呼称を慣れ親しまれてきた「'''全日空'''」から「'''ANA'''(エー・エヌ・エー)」へ変更・統一してイメージ転換を図り、[[ロゴマーク]]も「全日空」や「All Nippon Airways」から「ANA」に変更し<ref>最後の「全日空 All Nippon Airways」ロゴマークは[[ボーイング747-400|B747-481]]のJA8966であった。</ref>、グループ航空会社運航機を含めて機体塗装もロゴマーク部分を変更している(一部の機材を除く)。機体への機種名表記はこの時に消滅したが、後に導入されたボーイング787などでは機種名を表記している。グループ会社についてもほとんどが社名の「全日空」を「ANA」に変更しており、2014年(平成26年)2月現在、社名に「全日空」と付く企業は[[全日空商事]]、全日空商事デューティーフリーと全日空モーターサービスを残すのみとなっている。しかし、一般的には引き続き「全日空」<!--もしくは「'''アナ'''」-この読み方は多用されていない-->と呼ばれることが多く、日本のマスメディア各社の報道などでは「全日空」の呼称が使われることが多い。また、同時期(2004年)にグループ航空会社(エアーニッポン・エアージャパン等)での運航便を「ANA」便名へ変更している。
 
 
 
==== 現在 ====
 
2007年10月11日には、[[ボーイング787]]の開発スケジュールの遅れが発表され、初飛行は2008年第1四半期末、引渡しも当初の予定から6か月ほど遅れるとした<ref>{{Cite press release|title=Boeing Reschedules Initial 787 Deliveries and First Flight|publisher=Boeing|date=2007-10-10|url=http://www.boeing.com/news/releases/2007/q4/071010d_nr.html|accessdate=2017-02-12|archiveurl=https://web.archive.org/web/20071011151319/http://boeing.com/news/releases/2007/q4/071010d_nr.html|archivedate=2007-10-11}}</ref>が、さらに2008年第4四半期へと初飛行の延期、引き渡しは2009年第3四半期への遅延が発表された<ref>{{Cite press release|title=Boeing Revises 787 First Flight and Delivery Plans; Adds Schedule Margin to Reduce Risk of Further Delays|publisher=Boeing|date=2008-04-09|url=http://www.boeing.com/news/releases/2008/q2/080409b_nr.html|accessdate=2017-02-12|archiveurl=https://web.archive.org/web/20080411152916/http://www.boeing.com/news/releases/2008/q2/080409b_nr.html|archivedate=2008-04-11}}</ref>。ANAでは2008年6月に国内線に投入、同年8月の[[北京オリンピック]]開催時には羽田 - 北京間のチャーター便に使用すると発表していた<ref>{{cite news |title=米ボーイング新中型旅客機「B787」 ANA、来年6月路線投入へ |newspaper=フジサンケイビジネスアイ |date=2007-07-09 |url=http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200707090015a.nwc |archiveurl=https://web.archive.org/web/20070712103211/http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200707090015a.nwc |archivedate=2007年7月12日 |deadlinkdate=2017年9月 }}</ref>が、就航計画の変更を余儀なくされ、[[北京]]線のオリンピック開催に合わせた就航は不可能となった。その後もさらに開発遅延が重なり、結局2011年10月に営業運航開始となった([[#ボーイング787の導入|後述]])。この2007年には、『エアー・トランスポート・ワールド』 (ATW) 誌上で「エアライン・オブ・ザ・イヤー」に初めて選ばれた。なお、日本の航空会社として選ばれたのは[[日本航空]]に次いで2社目となる。[[B787]]については、[[2013年]]頃より本格的な量産体制に移行し、[[ANA]]は[[B787]]-9型などの派生型も含めて、既に30機以上を受領完了している<ref>{{Cite web|url=http://atwonline.com/atw-awards-airline-year-winners|title=Airline of the Year - Winners|accessdate=2017-02-12|publisher=ATWOnline}}</ref>。2013年4月には、英国[[スカイトラックス]]社が運営する「エアライン・スター・ランキング」で日本の航空会社として初めて、アジアで6社目、世界で7社目として<ref>{{Cite news|title=全日空:英スカイトラックス最高評価を獲得-日本初、世界で7社目|newspaper=Bloomberg|date=2013-03-29|url=http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MKET306KLVR601.html}}</ref>5つ星を獲得した<ref>{{Cite news|title=世界に6社しかない"5つ星エアライン"に全日空が選ばれる|newspaper=マイナビミュース 旅と乗りもの|date=2013-04-02|url=http://news.mynavi.jp/news/2013/04/02/083/index.html}}</ref>。また、2013年7月には2006年4月に日本ユニシスと開発に合意していたAirCoreを採用した予約系システム([[CRS (航空)|CRS]])を稼働し、大手ネットワークキャリアの中では世界で初めて予約系システムを汎用機からオープン系へと移行した<ref>{{Cite news|title=ANAと日本ユニシス、国内線旅客システムをオープンシステムに移行|newspaper=ITPro|date=2013-07-02|url=http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/ActiveR/20130702/488789/}} {{リンク切れ|date=2017-2-12}}</ref><ref>{{Cite press release|title=ANA、日本ユニシス 国内線旅客システムを世界で初めて「オープンシステム」にて刷新 〜 大手ネットワークキャリア初のオープンシステム化により、低コストで迅速な顧客サービスの投入が可能に 〜|publisher=日本ユニシス|date=2013-07-02|url=https://www.unisys.co.jp/news/nr_130702_aircore.html|accessdate=2017-02-12}}</ref>。
 
 
 
2014年(平成26年)5月には「旅客キロ」(RPK)<ref>{{Cite web|url=http://www.anahd.co.jp/investors/data/annual/pdf/13/13_30.pdf|title=用語集|accessdate=2017-01-15|format=PDF|publisher=ANA}}</ref>と呼ばれる航空指標で初めてJALを上回ってANAが日本国籍航空会社のトップに立った。
 
これにはJALの経営再建や、2014年3月の[[羽田空港発着枠]]割当で大幅にANAに対して発着枠が割当られたことなどが影響しているが、ANAがJALを追い抜いたことは日本航空行政の歴史上大きな意味を持つといわれている。
 
 
 
ANAにはボーイング787型機引渡遅延の[[補償|補填]]として、ここ数年でボーイング社から複数の767-300ER新造機([[航続距離]]約11,000 km)が破格の条件で引き渡されたといわれいて、この[[減価償却]]の必要性が少ない機材を有効活用できる路線(高い需要を持ち、日系航空会社による就航を求める意見が多い[[中部国際空港|中部]] - [[アメリカ合衆国西海岸|米国西海岸]]線や[[新千歳空港|新千歳]] - 欧州線)など、中型機なら黒字化が十分可能だといわれている地方の新規路線開拓も期待されていた。しかし、2014年(平成26年)に実施された羽田空港の国際線発着枠新規割当で5便にとどまったJALに対し、11便を獲得したので、[[東京国際空港#定期チャーター便の就航と再国際化|羽田空港再国際化]]により大きな恩恵を受け東京一極集中化している。
 
 
 
急拡大したANAの国際路線網は、ANAHDグループが安定的な黒字決算に寄与し、2014年(平成26年)には追加発注となる777-300ER型機6機を含む多数の新規機材発注を行うなど、同社の中長期的な成長投資を支える原動力になっているといわれている。中期的な成長原資として追加発注した[[ボーイング777|B777]]-300ERや[[エアバスA320neo|A320neoファミリー]]などの新規機材を活用し、さらなる自社運航の国際路線強化を推進している。
 
 
 
[[2015年]](平成27年)4月には初の国際線仕様[[ボーイング787|B787]]-9型機を受領した。また新サービスブランド「Inspiration of Japan(IOJ、インスピレーション・オブ・ジャパン)」仕様に機内内装を改修する為、約4年がかりで特別改装作業を行っていたB777-300ER型機も全機改修が完了し、全ての機体に「IOJ」のロゴが塗装された他、2015年(平成27年)前半に受領した新造機と合わせて20機以上のB777-300ER型機を自社保有している。中長期的展望としては、[[中央アジア]]や[[アフリカ大陸]]などへ長距離国際線の新規開設や、[[2020年東京オリンピック構想|2020年東京オリンピック]]関連の航空移動特需への対応などを重要課題として挙げた。
 
 
 
2015年(平成27年)には日本の航空会社として、初の直行便として[[東京]]から[[ベルギー]]/[[ブリュッセル]]への自社運航便を就航させることを発表した。[[ヨーロッパ]]の中央に位置する[[ブリュッセル]]は[[欧州連合]](EU)本部や、[[自衛隊]]がオブザーバー参加しており、事実上の[[軍事同盟]]関係にあるため、日常的な[[要人]]往来の機会も多い[[NATO]]本部が所在し、ビジネス利用などの安定需要が期待できるという。同年6月にはアメリカ合衆国[[ヒューストン]]への直行便を新規開設した。
 
 
 
[[2017年]](平成29年)2月には、[[日本]]からの経済進出事例が急増している[[メキシコ]]/[[メキシコシティ]]に自社運航便を就航させた<ref>{{Cite press release|title=成田=メキシコシティ線の運航開始日・ダイヤの決定について|publisher=ANA NEWS|date=2016-11-10|url=http://www.ana.co.jp/group/pr/201611/20161110.html|accessdate=2017-12-10}}</ref>。
 
 
 
いずれの路線でも[[ローンチカスタマー]]として50機以上を発注しているB787ファミリー([[ドリームライナー]])が持つ長大な[[航続距離]]を活用する事により、[[直行便]]運航を可能としている。
 
 
 
==== 持株会社化 ====
 
[[2012年]](平成24年)2月17日、全日本空輸は2013年(平成25年)4月1日を以て[[持株会社]]制へ移行する方針を発表した。持株会社の名称は「[[ANAホールディングス]]株式会社」、事業会社の名称は「全日本空輸株式会社」となり、[[会社分割]]の手法により持株会社となった。持株会社制移行に先立ち、2012年(平成24年)4月2日に事業の受け皿となる子会社としてANAホールディングス株式会社が設立され(事業譲り受け時に「全日本空輸株式会社」に社名変更)、持株会社移行の際に「全日本空輸株式会社」が「ANAホールディングス株式会社」に社名変更された<ref>{{Cite press release|title=グループ経営体制変更の検討について|publisher=ANA NEWS|date=2012-02-17|url=https://www.ana.co.jp/pr/12-0103/11a-179.html|accessdate=2017-02-12}}</ref><ref>{{Cite press release|title=持株会社制移行に伴う会社分割並びに定款変更(商号および事業目的の変更)に関するお知らせ|publisher=ANA NEWS|date=2012-05-15|url=https://www.ana.co.jp/pr/12_0406/12-025.html|accessdate=2017-02-17}}</ref>。また、2012年(平成24年)4月よりそれまで使われていた[[レオナルド・ダ・ヴィンチ]]のヘリコプターの絵をあしらった社章・社旗をANAロゴに変更した<ref>{{Cite press release|title=2012年度ANAグループ入社式の実施について〜「グループ一丸」の象徴としてグループ統一社章・社旗を導入します。〜|publisher=ANA NEWS|date=2012-04-02|url=https://www.ana.co.jp/pr/12_0406/12a-001.html|accessdate=2017-02-12}}</ref>。
 
 
 
2012年(平成24年)まで使用されていた社章は、ANAマイレージクラブ入会からの総飛行距離が一定数に達した際の記念品に用いられている<ref>{{Cite web|url=http://www.ana.co.jp/amc/promo/million_miler/index.html|title=「ANA Million Miler プログラム」のご案内|accessdate=2017-02-12|publisher=ANA}}</ref>。
 
 
 
== ロゴマーク ==
 
1982年より使用している現行のロゴは、「ANA」の文字の横に、機体塗装にも使用されているトリトンブルーとモヒカンブルーを組み合わせたラインが入っている。トリトンブルーは、海の波と風を鎮めたといわれる[[ギリシア神話]]の神[[トリートーン]]に由来し、「海」と「空」の違いはあるものの、「旅の安全」を願う気持ちを込めて命名された。モヒカンブルーは1982年の塗装変更以前の「モヒカン塗装」に使用されていた色で、この2色がロゴ、機体塗装など様々な個所で使用されている<ref>{{Cite web|url=https://www.ana.co.jp/travelandlife/feature/trivia/vol07/|title=ANA Trivia Vol.07 ANAのロゴカラーの濃いブルーの由来は?|accessdate=2017-02-12|publisher=ANA}}</ref>。2013年にはタグラインとして「Inspiration of JAPAN」が設定されたことは前記したが、これは機体にも順次表記されている。([[フォント]]は「[[ミリアド]]」)
 
 
 
== 機材 ==
 
=== 運航機材 ===
 
全日本空輸が発注したボーイング製航空機の顧客番号([[ボーイング#カスタマーコード|カスタマーコード]])は'''81'''で<ref name="747-65">[[#B747-1986|『ボーイング747ジャンボ』 p.65]]</ref>、航空機の型式名は747-4'''81'''D、777-3'''81'''ER、737-7'''81'''、787-8'''81'''などとなる。[[ボーイング737 クラシック|737-500]]の新造機は全日本空輸を通さずに当時子会社の[[エアーニッポン]]が直接ボーイングに発注したため、型式名は同社のカスタマーコードである'''4K'''をつけた737-5'''4K'''となる。
 
 
 
<center>
 
{| class="toccolours" border="1" cellpadding="5" style="border-collapse:collapse; text-align:center;"
 
|+ '''ANA フリート''' 2017年現在<ref>[https://www.planespotters.net/airline/All-Nippon-Airways All Nippon Airways Fleet List]</ref><ref>[http://flyteam.jp/airline/ana/aircrafts/current 全日空 機材一覧]</ref>
 
|- style="background:#223F9A; color:white;"
 
! rowspan="2" | 機材
 
! rowspan="2" | 運用機数
 
! rowspan="2" | 発注機数
 
! colspan="5" style="color:white;" | 座席数
 
! rowspan="2" | エンジン
 
! rowspan="2" | 備考
 
|- style="background:#223F9A; color:white;"
 
! <abbr title="ファーストクラス"> F</abbr>
 
! <abbr title="ビジネスクラス"> C</abbr>
 
! <abbr title="プレミアムエコノミークラス">PY</abbr>
 
! <abbr title="エコノミークラス">Y</abbr>
 
! Total
 
|-
 
| [[エアバスA320neo|エアバス A320neo(-271N]])
 
| 3
 
| 8
 
| &mdash;
 
| 8
 
| &mdash;
 
| 138
 
| 146
 
| [[プラット・アンド・ホイットニー|PW]]<br />[[プラット・アンド・ホイットニー PW1000G|PW1100G-JM]]
 
| ANA国際線の運航機材としては数少ないナローボディ機で、主に[[成田国際空港|成田]]と[[関西国際空港|関西]]発着の中国路線で運航中。<br>全席モニター、電源コンセント、Wi-Fi、充電用USB端子対応。<br>PWエンジントラブルによって納入遅延
 
|-
 
| [[エアバス A320|エアバス A320-211]]
 
| 7
 
| &mdash;
 
| &mdash;
 
| &mdash;
 
| &mdash;
 
| 166
 
| 166
 
| [[CFMインターナショナル|CFM]]<br />[[CFMインターナショナル CFM56|CFM56-5A1]]
 
| 順次引退中、Wi-Fi未対応。
 
|-
 
| [[エアバス A321|エアバス A321-211]]
 
| 4
 
| -
 
| &mdash;
 
| 8
 
| &mdash;
 
| 186
 
| 194
 
| CFM<br />CFM56-5B3/3
 
| シャークレット装備機 国内線専用機 リース機。<br>Wi-Fi、充電用USB端子対応。
 
|-
 
| [[A321|エアバス A321neo(-272N)]]
 
| 2
 
| 25<ref name="aviationwire143027" />
 
| &mdash;
 
| 8
 
| &mdash;
 
| 186
 
| 194
 
| PW<br />PW1100G-JM
 
| ボーイング737とA320の代替、国内線専用機。<br>全席モニター、電源コンセント、Wi-Fi、充電用USB端子対応。<br>国内線機材で唯一全席モニターを装備している機種。<br>PWエンジントラブルによって納入遅延
 
|-
 
| [[ボーイング737 ネクストジェネレーション|ボーイング737-700]]
 
| 7
 
| ‐
 
| &mdash;
 
| &mdash;
 
| 8
 
| 120
 
| 128
 
| CFM<br />CFM56-7B24
 
| 9機 [[Air Do]]へリース、Wi-Fi未対応
 
|-
 
|rowspan="2"| [[ボーイング737 ネクストジェネレーション|ボーイング737-800]]
 
|rowspan="2"| 36
 
|rowspan="2"| 4?
 
| &mdash;
 
| &mdash;
 
| 8
 
| 158
 
| 166
 
|rowspan="2"| CFM<br />CFM56-7B24
 
|rowspan="2"| MRJ遅延で追加導入。
 
|-
 
| &mdash;
 
| &mdash;
 
| 8
 
| 159
 
| 167
 
|-
 
| [[B767|ボーイング 767-300]]
 
| 9
 
| &mdash;
 
| &mdash;
 
| &mdash;
 
| 10
 
| 260
 
| 270
 
|rowspan="4"| [[GE・アビエーション|GE]]<br />[[ゼネラル・エレクトリック CF6|CF6-80C2]]
 
|rowspan="4"| 順次退役、ボーイング787とA321へ切替。<ref name="ANA orders 11 more 787-9s">{{cite web |title=ANA orders 11 more 787-9s |url=http://atwonline.com/aircraft-engines-components/news/ana-orders-11-more-787-9s-0921 |publisher=ATWOnline|accessdate=2016-02-28}}</ref>
 
|-
 
|rowspan="3"| [[B767|ボーイング 767-300ER]]
 
|rowspan="3"| 25
 
|rowspan="3"| -
 
| &mdash;
 
| &mdash;
 
| 10
 
| 260
 
| 270
 
|-
 
| &mdash;
 
| 35
 
| &mdash;
 
| 179
 
| 214
 
|-
 
| &mdash;
 
| 35
 
| &mdash;
 
| 167
 
| 202
 
|-
 
| [[ボーイング 777|ボーイング 777-200]]
 
| 9
 
| &mdash;
 
| &mdash;
 
| &mdash;
 
| 21
 
| 384
 
| 405
 
| PW<br />PW4084
 
| 順次引退、ボーイング787-9へ切替。<ref name="ANA orders 11 more 787-9s" />
 
|-
 
| [[ボーイング 777|ボーイング 777-200ER]]
 
| 12
 
| &mdash;
 
| &mdash;
 
| &mdash;
 
| 21
 
| 384
 
| 405
 
| [[プラット・アンド・ホイットニー|PW]]<br />[[プラット・アンド・ホイットニー PW4000|PW4090]]
 
| 全機国内線仕様へ切替済。
 
|-
 
| [[ボーイング 777|ボーイング 777-300]]
 
| 7
 
| &mdash;
 
| &mdash;
 
| &mdash;
 
| 21
 
| 493
 
| 514
 
| PW<br />PW4090
 
| Wi-Fi対応
 
|-
 
|rowspan="3"| [[ボーイング 777|ボーイング 777-300ER]]
 
|rowspan="3"| 22
 
|rowspan="3"| 6
 
| 8
 
| 52
 
| 24
 
| 166
 
| 250
 
|rowspan="3"| GE<br />[[ゼネラル・エレクトリック GE90|GE90-115B]]
 
|rowspan="3"| Wi-Fi対応、残発注機は2019年以降受領見込み。<br>次期[[日本国政府専用機|政府専用機]]選定機種で<br>同社運用業務委託のため長期運用見込み。<br>同社所有の777で唯一、「全日空 - All Nippon Airways」の漢字ロゴが一機も存在したことがない型でもある。
 
|-、
 
| 8
 
| 52
 
| 24
 
| 180
 
| 264
 
|-
 
| 8
 
| 68
 
| 24
 
| 112
 
| 212
 
|-
 
|rowspan="4"| [[ボーイング787|ボーイング 787-8]]
 
|rowspan="4"| 36 <ref name="autogenerated1">[http://www.planespotters.net/Airline/All-Nippon-Airways] Retrieved 22 June 2013.</ref>
 
|rowspan="4"| -
 
| &mdash;
 
| &mdash;
 
| 12
 
| 323
 
| 335
 
|rowspan="4"| [[ロールス・ロイス・ホールディングス|RR]]<br />[[ロールス・ロイス トレント|Trent 1000]]
 
|rowspan="4"| 同型機最大オペレーター
 
|-
 
| &mdash;
 
| 42
 
| &mdash;
 
| 198
 
| 240
 
|-
 
|&mdash;
 
|42
 
|&mdash;
 
|180
 
|222
 
|-
 
| &mdash;
 
| 46
 
| 21
 
| 102
 
| 169
 
|-Launch Customer
 
| rowspan="3" | [[ボーイング787|ボーイング 787-9]]
 
| rowspan="3" | 27<ref>{{cite web|url=https://docs.google.com/spreadsheet/pub?key=0AtfsHdXQ5rl9dFp4b1hETmNQNzN0b2dSUlRNWEFOOVE&single=true&gid=28&output=html|title=787 Tables|publisher=|accessdate=2015-05-10}}</ref>
 
| rowspan="3" | 17?
 
| &mdash;
 
| &mdash;
 
| 18
 
| 377
 
| 395
 
| rowspan="3" | RR<br />Trent 1000
 
| rowspan="3" | ボーイング777-200の後継機、2020年までに導入完了<br />246席仕様は2016年から投入、Wi-Fi対応
 
|-
 
| &mdash;
 
| 40
 
| 14
 
| 192
 
| 246
 
|-
 
| &mdash;
 
| 48
 
| 21
 
| 146
 
| 215
 
<!--ANA Cargo子会社化のため別項記載
 
|-
 
! colspan="11" style="background:#223F9A;color:white;"|貨物機
 
|-
 
| [[B767|ボーイング 767-300ERF]]
 
| 4
 
|
 
| colspan="5" style="text-align:center;"|<center>貨物</abbr>
 
| GE<br />CF6-80C2B6
 
|
 
|-
 
| [[B767|ボーイング 767-300BCF]]
 
| 8
 
| 0
 
| colspan="5" style="text-align:center;"|<center>貨物</abbr>
 
| GE<br />CF6-80C2B6
 
|
 
-->
 
|-
 
! 合計
 
! 206
 
! 60?
 
!colspan="7"|
 
|}
 
</center>
 
 
 
ANAの機材は以下の航空機で構成される。登録名義は持株会社のANAホールディングスに残されている。総二階建超大型機[[A380]]や[[ボーイング777X|B777-9X]]などを次期主力国際線機材として発注しており、現行国際線主力機B777-300ERも、2014年に6機追加発注し、2016年頃から受領予定である。[[A320neo]]・[[A321]]neoも国内線用機材として確定発注している。
 
 
 
[[B787]]([[ドリームライナー]])は全タイプ発注しており、B787保有機材数も世界最大の航空会社である。
 
 
 
2015年から開始された米国映画界とのタイアップ企画「ANA STAR WARS™プロジェクト」によって、完成披露式典には[[ハリウッド]]関係者も同乗して記念飛行を行った特別塗装機はB787-9型機とB777-300ERとB777-200ER及びB767-300型機にそれぞれ異なる塗装が施されており、計4機が定期運航に投入されている。
 
 
 
{{Gallery
 
|ファイル:ANA Airbus A320-211 JA8304.jpg|エアバスA320-200
 
|File:ANA A320neo (JA211A).jpg|エアバスA320-271N(neo)
 
|File:All Nippon Airways Airbus A321 (JA113A) at Tokyo Haneda Airport.jpg|エアバスA321-200(ceo)
 
|File:All Nippon Airways Boeing 737-700 (JA17AN) at Chubu International Airport.jpg|[[ボーイング737 ネクストジェネレーション|ボーイング737-700]]
 
|File:All Nippon Airways Boeing 737-800 (JA86AN) at Tokyo Haneda Airport.jpg|[[ボーイング737 ネクストジェネレーション|ボーイング737-800]]
 
|File:All Nippon Airways, B767-300, JA8567 (18250715548).jpg|ボーイング767-300
 
|ファイル:All Nippon Airways Boeing 767-381-ER (WL) (JA622A-40567-1000) (20378798080).jpg|ボーイング767-300ER
 
|ファイル:All Nippon Airways, B777-200, JA701A (21937027891).jpg|ボーイング777-200
 
|ファイル:All Nippon Airways, Boeing 777-281(ER), JA716A - LAX (22619373631).jpg |ボーイング777-200ER
 
|ファイル:All Nippon Airways Boeing 777-381 (JA757A) at Tokyo Haneda Airport.jpg|ボーイング777-300
 
|ファイル:All Nippon Airways, Boeing 777-381(ER), JA791A - PAE (20845393515).jpg|ボーイング777-300ER
 
|File:All Nippon Airways Boeing 787-8 Dreamliner JA801A OKJ.jpg|ボーイング787-8
 
|ファイル:ANA Boeing 787-9 JA830A.jpg|ボーイング787-9
 
}}
 
 
 
===グループ会社が運航している機材===
 
[[ANAウイングス]]保有機材
 
* [[ボーイング737 クラシック|ボーイング737-500]] : 16機
 
*:うち数機はANAからのリース機材
 
* [[デ・ハビランド・カナダ DHC-8|ボンバルディアDHC-8-Q400]] : 21機
 
{{Gallery
 
|ファイル:ANA Wings,B737-500, JA8195 (16730994534).jpg|[[ボーイング737 クラシック|ボーイング737-500]]
 
|ファイル:ANA Wings,DHC-8-400, JA855A (17351589812).jpg
 
|デ・ハビランド・カナダ DHC-8-400
 
}}
 
 
 
[[ANA Cargo]]保有機材
 
* [[ボーイング767#767-300F|ボーイング767-300F]] : 4機
 
*: このうちJA605Fは、Florida West International Airways ([[:en:Florida West International Airways|en]])(2017年運行停止)から2014年に購入した中古機(2001年製造)である。そのため、モデルネームは767-3'''16'''F<ref>カスタマーコード「16」は、当時同社の主要株主だったラン航空(現[[LATAM チリ]])のものである。</ref>となっている。
 
* [[ボーイング767#767-300BCF|ボーイング767-300BCF]] : 8機
 
*:元ANA運用旅客型改修機
 
{{Gallery
 
|ファイル:JA605F (21859211428).jpg|ボーイング767-300ER(F)
 
|ファイル:JA8358 (18985925739).jpg|ボーイング767-300ER(BCF)
 
}}
 
 
 
=== 新規導入予定機材 ===
 
 
 
<center>
 
{| class="toccolours" border="1" cellpadding="5" style="border-collapse:collapse; text-align:center;"
 
|+ ANA 発注機材
 
|- style="background:#223F9A; color:white;"
 
! 機材
 
! 発注機数
 
! オプション機数
 
! 受領予定
 
! エンジン
 
! 備考
 
|-
 
| [[A380|エアバス A380-841]]
 
| 3<ref>http://www.anahd.co.jp/pr/201601/pdf/20150129-3-1.pdf 固定資産(航空機)の取得に関するお知らせ ANAホールディングス 2016年1月29日付</ref>
 
|
 
| 2019年3月受領予定<br>同年4月就航目標
 
| RR<br />Trent900
 
| 成田=ハワイ線投入見込み、3機色違い塗装、<br>F8/C56/PY73/Y383(うち60席カウチ対応可)予定<ref>[https://www.ana.co.jp/ja/jp/promotions/airbus380/ ANA公式A380HAWiiプロモーション案内]</ref>
 
|-
 
| [[ボーイング777X|ボーイング 777-9X]]
 
| 20<ref name="aviationwire143027" />
 
|
 
| 2020年予定
 
| GE<br />GE9X-105
 
| ボーイング777-300ERの代替
 
|-
 
| [[ボーイング777#777貨物型(777F)|ボーイング 777 Freighter]]
 
| 2<ref>[https://www.ana.co.jp/group/pr/201803/20180323-5.html ボ-イング777F型機の導入を決定]</ref>
 
|
 
| 2019年度予定
 
| GE<br />GE90-110BL1
 
| [[ANA Cargo]]がアジア/北米を結ぶ太平洋路線で運用見込み
 
|-
 
| [[ボーイング787|ボーイング 787-10]]
 
| 3<ref name="anahdpress150130" />
 
| 7
 
| 2019年3月予定
 
| RR<br />Trent 1000
 
| ボーイング777-300の代替
 
|-
 
|[[MRJ|三菱 MRJ-90]]
 
| 15<ref>[http://www.ana.co.jp/group/pr/201410/20141018.html MRJロールアウト式典でのANAHD伊東社長挨拶概要]</ref>
 
| 10
 
| 2020年見込み(遅延中)
 
| PW<br />PW1217G
 
| [[ANAウイングス]]で運用予定
 
<!--合計欄の必要性が低い
 
|-
 
!合計
 
!
 
!
 
!colspan="5"|-->
 
|}
 
</center>
 
 
 
* [[エアバスA380|エアバスA380-800]] 型機<ref>http://www.anahd.co.jp/pr/201601/pdf/20150129-3-1.pdf 固定資産(航空機)の取得に関するお知らせ ANAホールディングス 2016年1月29日付</ref><ref>http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ24HSI_R31C15A2MM8000/ 日本経済新聞 2016年1月1日付</ref><ref>http://www.asahi.com/articles/ASJ134W6SJ13ULFA006.html 全日空がA380導入へ 「空飛ぶホテル」コストが課題 朝日新聞 2016年1月4日付</ref><ref>http://www.sankei.com/economy/news/160103/ecn1601030007-n1.html ANAが超大型機エアバスA380を3機導入へ 産経ニュース 2016年1月3日付</ref> - [[2015年]]12月にA380-800型機を3機発注、[[2019年]]3月受領予定、同年4月就航目標、[[ハワイ]]線専用機と報道(ANAホールディングスのプレスリリースでは「リゾート路線を拡充するための機材」としている)。
 
* [[ボーイング737 ネクストジェネレーション|ボーイング737-800]] 型機<ref name="anahdpress150130" /> - A320neoシリーズ受領まで補填機材及び長期的視点から成長に必要な更新機材を安定的に確保(MRJ遅延による追加発注)
 
* [[ボーイング777#777貨物型(777F)|ボーイング 777 Freighter]]型機 - アジア・中国と北米間の航空貨物需要逼迫により2019年度からANA Cargoで運用予定。
 
* [[ボーイング777-300ER]] 型機 - ボーイング777-9X受領まで補填機材及び次期政府専用機整備・運用委託能力維持のため追加発注
 
* [[ボーイング777X|ボーイング777-9X]] 型機<ref name="aviationwire143027">{{Cite web|url=http://www.aviationwire.jp/archives/34148 |title=ANA、777-9XとA321neoなど70機発注 過去最大の投資規模 |author= |date=2014-03-27 |work= |publisher=Aviation Wire |accessdate=2014-03-27 }}</ref> - 次期大型主力機材として選定された新世代型[[ボーイング777]]。
 
* [[ボーイング787#派生型|ボーイング787-10]] 型機<ref name="anahdpress150130">{{Cite press release|url=http://www.anahd.co.jp/pr/201501/pdf-3/20150130-3-1.pdf|title=固定資産(航空機)の取得に関するお知らせ|publisher=ANAホールディングス|format=PDF|date=2015-01-30|accessdate=2015-01-30}}</ref> - 国内線用長胴モデル。この機材を受領すると全日空は787-8.787-9.787-10と[[B787]]全種類を保有するアジア初の航空会社となる。
 
* [[MRJ|MRJ(三菱リージョナルジェット)MRJ90]] 型機 - [[三菱航空機]]製で国産初のジェット旅客機。2018年よりANAウイングスが運航する予定。これによりANAグループで初めて[[リージョナルジェット]]が乗り入れることになる<ref>{{Cite web|url=http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920000&sid=an2La4YAC5M0 |title=全日空:MRJ90型機15機発注を決議、約692億円-受領は14-17年度 |author= |date= 2010-06-21|work= |publisher=ブルームバーグ |accessdate= 2011-08-12}}</ref>。
 
 
 
=== 退役済機材 ===
 
* [[エアバスA321|エアバスA321-131]]型機 - 2008年2月29日退役。[[2020年]]の[[2020年夏季オリンピック|東京オリンピック]]を見据えて2014年に次世代型A321neoを、2015年にはシャークレット装着の在来型A321ceoを発注済である。
 
* [[エアバスA320|エアバスA320-214]]型機
 
* オースター J5G オートカー
 
* [[コンベア440]]
 
* [[ダグラス DC-3]]
 
* [[デ・ハビランド DH.104 ダブ]]
 
* [[デ・ハビランド DH.114 ヘロン]]
 
* [[デ・ハビランド・カナダ DHC-8#Qシリーズへの改良|DHC-8-300 (Q300)]]型機 - ANAウイングスが運航。2014年3月31日に退役。
 
* [[ハンドレページ マラソン]]
 
* [[ビッカース バイカウント]]
 
* [[フォッカー F27]] フレンドシップ型機
 
* [[ボーイング727|ボーイング727-100 / -200]]型機 - 1964年 - 1990年4月。全日空初のジェット旅客機。
 
* [[ボーイング737#737-100/-200(第1世代)|ボーイング737-200]]型機 - 1969年 - 1992年8月31日。日本近距離航空(のちのエアーニッポン)に移管。
 
* [[ボーイング737 ネクストジェネレーション|ボーイング737-700ER]]型機 - 2007年世界初同型機受領、「ANA BusinessJet(ANAビジネスジェット)」として燃料タンクを増設して航続距離を延長した機体。2機のみ就航。
 
:JA10AN:C24Y24(20)計48(44)
 
:JA13AN:Cのみ38
 
* [[ボーイング747#747SR-100型|ボーイング747-100SR]] / [[ボーイング747#747-200B型|-200B]]型機 - 2006年3月10日退役。世界初の500席仕様機。全日空最後の3人乗務機。<!--必ずしも最後とは言い切れない(→コメント:2015年時点でANAは三人乗務機の新規発注はしていないし、航空機関士という職種での雇用は行っていない。さらに人件費の観点から、ANAがこれまでにない莫大な利益を上げたとしても、新たに航空機関士を雇用しなければならない航空機を導入することは考え難いです。)-->
 
* [[ボーイング747-400#747-400型|ボーイング747-400]]型機 - 2011年3月21日退役。
 
*:323席:F10C61PY24Y228
 
*:287席:F10C75PY20Y182
 
* [[ボーイング747-400#747-400D型|ボーイング747-400D]]型機 - 2014年3月31日退役<ref>{{cite news |title=FINAL 747 THANKS JUMBO! |author= |newspaper=ANAプレスリリース |date=2013-09-02 |url=https://www.ana.co.jp/thanks_jumbo/|agency=ANA |accessdate=2013-09-02}}</ref><ref>[http://flyteam.jp/news/article/30893 ANA、2014年3月末に747とQ300を退役 787-9は夏に初号機受領] FlyTeam 2014年1月22日付</ref>。
 
*:565席:PY23Y542
 
* [[ボーイング767#767-200|ボーイング767-200]]型機 - 2004年3月退役。初のワイドボディ2人乗務機
 
* [[日本航空機製造]] (NAMC) [[YS-11]]型機 - [[前東京オリンピック|1964年東京オリンピック]]の[[オリンピック聖火|聖火]]を輸送し「[[オリンピア]]」の愛称で就航した。
 
* [[ロッキード L-1011 トライスター]] - 1974年 - 1995年11月30日。全日空初の[[ワイドボディ機|ワイドボディ旅客機]]および国際線運用機。<!--情勢の変化等で必ずしも最後とは言い切れない(→コメント:2015年時点で、ANAは三発エンジン旅客機の新規発注はしていない。さらに航空機に関する諸経費、及び、人件費を考えれば今後の発注は考えにくいし、情勢が良い方向に変化したからと言って双発機より経費がかかる三発機に主体に運用を切り替えることも考え難いです。)-->
 
 
 
{{Gallery
 
|ファイル:Boeing 727-81, All Nippon Airways (ANA) JP6862123.jpg|ボーイング727-100
 
|ファイル:All Nippon Airways Boeing 727-281 (JA8343 881 20572) (7855381336).jpg|ボーイング727-200
 
|ファイル:ANA Boeing 737-200 old livery.jpg|[[ボーイング737]]-200
 
|ファイル:MyPhotoYS11-4.jpg|YS-11
 
|ファイル:Lockheed L-1011-385-1 TriStar 1, All Nippon Airways - ANA AN0764363.jpg|ロッキードL-1011
 
|ファイル:JA8156 B747-SR81 ANA All Nippon Aws HND 23MAY03 (8461306504).jpg|ボーイング747-SR
 
|ファイル:95by - ANA - All Nippon Airways Boeing 747-281B; JA8190@LHR;01.06.2000 (6169127037).jpg|ボーイング747-200
 
<!--|ファイル:Air Central F50.JPG|フォッカー F27-->
 
|ファイル:JA8238 B767-281 ANA KIX 11JAN99 (6741776739).jpg|ボーイング767-200
 
|ファイル:95at - ANA - All Nippon Airways Boeing 747-481; JA8094@LHR;01.06.2000 (6169655396).jpg|ボーイング747-400
 
|ファイル:ANA B747-400D(JA8966) (4801909072).jpg|ボーイング747-400D
 
|ファイル:All Nippon Airways A321(JA101A) (2149170494).jpg|エアバスA321-100
 
|ファイル:ANA Bombardier DHC8-Q300(JA803K) (6084253339).jpg|DHC-8-300|ファイル:All Nippon Airways Boeing 737-700ER JA10AN NRT (16072066394).jpg|[[ボーイング737 ネクストジェネレーション|ボーイング737-700ER]]
 
}}
 
 
 
=== 訓練用機材 ===
 
自社のパイロットを自社で養成するため訓練用の機体を導入している。なおアメリカのIFTA(International Flight Training Academy)で利用する機体は、カラーリングは運航機材と同じだが尾翼にはANAではなくIFTAを掲示している。
 
 
 
また、2018年2月に退役したボーイング737-500(機体記号JA301K)を、整備士養成のための訓練専用機材に転用している<ref>[https://www.ana.co.jp/group/pr/201805/20180511.html 退役機を1機丸ごと整備訓練専用の機材へと活用~整備品質向上を目指して今夏より訓練に投入~]ANA NEWS 2018年5月11日</ref><ref>[http://www.aviationwire.jp/archives/147432 ANA、退役機を整備訓練機材に 737-500転用]Aviation Wire 2018年5月11日</ref>。これに先立ち、登録名義もANAHDからANAに変更されている。塗装は機首のANAロゴが「ANA TECHNICAL TRANING」に改められている。
 
 
 
{{Gallery
 
|ファイル:Ifta-a36-N812AD-071115-01-16.jpg|IFTAの[[ビーチクラフト ボナンザ|ビーチクラフトA36]]([[モハーヴェ空港]]
 
}}
 
 
 
== 国際線 ==
 
*主に東京国際空港(羽田空港)・成田国際空港を中心に国際線を展開している。ANAは、成田を日本を発着する需要に加え拡大する北米〜アジア間の国際線の乗り継ぎ拠点として、羽田を日本各地と海外とを結ぶ国際線と国内線の乗り継ぎ拠点として位置づけ、これを「'''首都圏デュアルハブモデル'''」と称している<ref>[https://www.ana.co.jp/pr/16_0103/15-099.html 2016年度 ANAグループ航空輸送事業計画を策定] - ANAプレスリリース 2016年1月20日</ref>
 
* 2017年現在、アジア、ヨーロッパ、北米などの各都市に自社運航機材(グループ会社含む)による運航を行っている。併せてスターアライアンスの各加盟航空会社との[[コードシェア便|コードシェア]](共同運航)を行なっている。
 
* スターアライアンス加盟各社との共同運航では、[[シンガポール航空]]や[[ルフトハンザドイツ航空]]、[[ユナイテッド航空]]などと相互コードシェアを行っている。また、[[南アフリカ航空]]や[[ターキッシュ エアラインズ]]などとのコードシェア便の運航も開始した。
 
* アライアンス外では、[[ガルーダ・インドネシア航空]]や[[マカオ航空]]、[[エティハド航空]]などとのコードシェア便の運航や提携を行っている。
 
 
 
=== 就航地 ===
 
[[ファイル:All Nippon Airways Destinations.svg|thumb|center|700px|{{legend|#204a87|日本}}{{legend|#729fcf|就航地}} ]]
 
==== 就航地 ====
 
2017年6月1日現在。ただしコードシェア便による就航路線は含まれない。
 
 
 
自社国際線路線を開設している日本の空港は[[成田国際空港]]、[[東京国際空港]](羽田空港)、[[中部国際空港]]、[[関西国際空港]]である。
 
{{Columns-list|colwidth=20em|
 
;{{KOR}}
 
:* 羽田 - [[金浦国際空港|ソウル(金浦)]]
 
;{{ROC}}
 
:* [[成田国際空港|成田]] - [[台湾桃園国際空港|台北(桃園)]]<ref name="i2">エアージャパンの機材・乗務員で運航。</ref>
 
:* [[東京国際空港|羽田]] - [[台北松山空港|台北(松山)]]
 
;{{CHN}}
 
:* 成田/羽田/[[関西国際空港|関西]] - [[北京首都国際空港|北京(首都)]]
 
:* 成田/羽田/関西/[[中部国際空港|中部]] - [[上海浦東国際空港|上海(浦東)]]
 
:* 羽田 - [[上海虹橋国際空港|上海(虹橋)]]
 
:* 成田/羽田 - [[広州白雲国際空港|広州]]
 
:* 成田/関西 - [[大連周水子国際空港|大連]]
 
:* 成田 - [[瀋陽桃仙国際空港|瀋陽]]
 
:* 成田/関西 - [[青島流亭国際空港|青島]]<ref name="i3">成田発着便はエアージャパンの機材・乗務員で運航。</ref>
 
:* 成田/関西 - [[杭州蕭山国際空港|杭州]]<ref name="i3" />
 
:* 成田 - [[厦門高崎国際空港|厦門]]<ref name="i2" />
 
:* 成田 - [[成都双流国際空港|成都]]<ref name="i2" />
 
:* 成田 - [[武漢天河国際空港|武漢]]
 
;{{HKG}}
 
:* 成田/羽田/関西/中部 - [[香港国際空港|香港]]<ref name="i3" />
 
;{{PHL}}
 
:* 成田/羽田 - [[ニノイ・アキノ国際空港|マニラ]]
 
;{{VIE}}
 
:* 羽田 - [[ノイバイ国際空港|ハノイ]]
 
:* 成田 - [[タンソンニャット国際空港|ホーチミンシティ]]<ref name="i2" />
 
;{{KHM}}
 
:* 成田 - [[プノンペン国際空港|プノンペン]]
 
;{{THA}}
 
:* 成田/羽田 - [[スワンナプーム国際空港|バンコク(スワンナプーム)]]
 
;{{MAS}}
 
:* 成田/羽田 - [[クアラルンプール国際空港|クアラルンプール]]
 
;{{SIN}}
 
:* 成田/羽田 - [[シンガポール・チャンギ国際空港|シンガポール]]
 
;{{IDN}}
 
:* 成田/羽田 - [[スカルノ・ハッタ国際空港|ジャカルタ]]
 
;{{MMR}}
 
:* 成田 - [[ヤンゴン国際空港|ヤンゴン]]<ref name="i2" />
 
;{{IND}}
 
:* 成田 - [[インディラ・ガンディー国際空港|デリー]]
 
:* 成田 - [[チャットラパティー・シヴァージー国際空港|ムンバイ]]
 
;{{AUS}}
 
:* 羽田 - [[シドニー国際空港|シドニー]]
 
;{{GBR}}
 
:* 羽田 - [[ロンドン・ヒースロー空港|ロンドン(ヒースロー)]]<ref>[[ヴァージン・アトランティック航空]]の日本撤退により国交省の'''「成田縛り」'''ルールには反した状態になっている</ref><ref>{{Cite web|url=http://tabiris.com/archives/naritashibari/|title=「成田縛り」ルールは崩壊するか。ヴァージン撤退でANAがコードシェア失い、羽田運航ができなくなる?|date= 2014-10-06 |publisher=旅行総合研究所タビリス|accessdate=2016-10-09}}</ref><ref>{{Cite news|url=http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1502/12/news083.html|title=ヴァージン航空の日本撤退で浮上した「成田縛り」とは何か?|date= 2015-02-12|newspaper=ITmedia ビジネスオンライン|accessdate=2016-10-09}}</ref>
 
;{{FRA}}
 
:* 羽田 - [[シャルル・ド・ゴール国際空港|パリ(CDG)]]
 
;{{DEU}}
 
:* 羽田 - [[フランクフルト空港|フランクフルト]]
 
:* 羽田 - [[ミュンヘン空港|ミュンヘン]]
 
:* 成田 - [[デュッセルドルフ空港|デュッセルドルフ]]
 
;{{BEL}}
 
:* 成田 - [[ブリュッセル国際空港|ブリュッセル]]
 
;{{USA}}
 
:* 成田/羽田 - [[ジョン・F・ケネディ国際空港|ニューヨーク(JFK)]]
 
:* 成田 - [[ワシントン・ダレス国際空港|ワシントンD.C.]]
 
:* 成田 - [[サンフランシスコ国際空港|サンフランシスコ]]
 
:* 成田/羽田 - [[ロサンゼルス国際空港|ロサンゼルス]]
 
:* 成田/羽田 - [[シカゴ・オヘア国際空港|シカゴ]]
 
:* 成田 - [[シアトル・タコマ国際空港|シアトル]]
 
:* 成田 - [[ノーマン・Y・ミネタ・サンノゼ国際空港|サンノゼ]]
 
:* 成田 - [[ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港|ヒューストン]]
 
:* 成田/羽田 - [[ダニエル・K・イノウエ国際空港|ホノルル]]
 
;{{CAN}}
 
:* 羽田 - [[バンクーバー国際空港|バンクーバー]]
 
;{{MEX}}
 
:* 成田 - [[メキシコシティ国際空港|メキシコシティ]]<ref name="ananews20160512">{{Cite press release|url=http://www.ana.co.jp/group/pr/201605/20160512.html|title=北米及び中南米へのネットワーク拡充について|publisher=ANA |date= 2016-05-12 | accessdate=2016-10-31}}</ref><ref>{{Cite news|url=http://www.aviationwire.jp/archives/80764|title=ANA、メキシコ就航へ 16年冬ダイヤで|newspaper=Aviation Wire|date=2016-01-29|accessdate=2016-10-31}}</ref><ref name="ananews20161110">{{Cite press release|url=http://www.ana.co.jp/group/pr/201611/20161110.html|title=成田=メキシコシティ線の運航開始日・ダイヤの決定について|publisher=ANA |date= 2016-11-10 | accessdate=2016-11-12}}</ref>
 
}}
 
 
 
<!--
 
==== 就航計画 ====
 
-->=== 機内クラス ===
 
{{複数の問題
 
| section =1
 
| 出典の明記 = 2015年11月
 
| 独自研究 = 2015年11月
 
}}
 
; [[ファーストクラス]]
 
: 国際線就航時から長距離便を中心に設定されており、新しいコンセプトのファーストクラスは、ボーイング777-200ERの[[CLUB ANA#CLUB ANA(2代)|CLUB ANA「スーパースタイル」]]と同時に導入され、炊き立てのご飯を提供するサービスや「ザ・快食」(好きなときに好きな食事をとれるア・ラ・カルトサービス)、フルフラットシートの導入が開始されたのもこの頃である。
 
 
 
: 2002年には「New Style, CLUB ANA」実施と同時に導入された「New First Class」が採用され、ボーイング747-400とボーイング777-300ERに装備され、全席ソロシート、フルフラットシートとなっている。大型の[[枕]]や[[羽毛布団]]・ベッドパッドが用意され、快適な睡眠を行えるよう配慮されている。
 
 
 
: 2010年よりボーイング777-300ERの新造機に半個室型シートの「ANA FIRST SQUARE」が導入された。
 
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ファイル:ANA B777-300ER①.JPG|thumb|ANA ボーイング777-300ERファーストクラス
 
ファイル:ANA B777-300ER②.JPG|thumb|国際線ファーストクラスの定員は8名
 
</gallery>
 
{{-}}
 
 
 
; [[ビジネスクラス]]
 
: ビジネスクラス導入時には、他社がボーイング747-200で横7列、もしくは8列が標準であった中で、世界的にも数少ない横6列で運航を始めたが、1991年に導入した本格的なビジネスクラス「CLUB ANA」では、ボーイング747-200/-400で横7列と競合他社と同じものに戻した。同時に50[[インチ]]の[[座席#シートピッチ|シートピッチ]]や、AVOD(オーディオ・ビデオ・オン・デマンド)対応のシートテレビ、ビジネスコーナーの設置などサービス拡充を進めた。
 
 
 
: 2002年には「New Style, CLUB ANA」を導入、電動ライフラットシートや一皿一皿サーブするコーススタイルの[[機内食]]を採用し、これを機に、機内食の食器を全て一新し、プラスチック製ではなく[[レストラン]]や[[料亭]]でみられるような陶器とされた。
 
: 詳細は[[CLUB ANA]]を参照。
 
 
 
: 2010年以降よりボーイング777-300ER(新造機)、ボーイング767-300(新造機)、ボーイング787-8には新しい座席が導入された。ボーイング777-300ERと長距離国際線仕様のボーイング787-8はスタッガード配列のフルフラットシート「ANA BUSINESS STAGGERED」を導入、ボーイング767-300ERの新造機と中短距離国際線仕様のボーイング787-8はクレードル式シート「ANA BUSINESS CRADLE」が導入されている<ref>[https://www.ana.co.jp/int/inflight/guide/c/seat/ BUSINESS CLASS シート]ANA国際線</ref>。
 
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ファイル:ANA B777-300ER③.JPG|thumb|ANA ボーイング777-300ERビジネスクラス
 
ファイル:ANA B777-300ER④.JPG|thumb|長距離路線のビジネスクラスは全席通路に面したスタッガード配列のフルフラットシート
 
ファイル:0706-lang-multi.jpg|thumb|短距離路線の場合はこのようなANAクレードルの座席の場合が多い。
 
ファイル:0707-lang-multi.jpg|thumb|B767ビジネスクラス
 
</gallery>
 
{{-}}
 
 
 
; [[ビジネスクラス#プレミアムエコノミークラス|プレミアムエコノミー]]
 
: 2002年に「New Style」のサービスと同時に導入された。世界でもプレミアムエコノミーの導入例が少ない中での導入だった。2011年現在、ボーイング777-300ER、ボーイング777-200ER(一部)、[[ボーイング737 ネクストジェネレーション|ボーイング737-700]]、[[ボーイング737 ネクストジェネレーション|ボーイング737-700ER]](1機)型機に24-36席設置されている。主に、[[エコノミークラス]]普通運賃利用者や、[[マイレージサービス|マイレージ]]上級会員が対象となる。機内食はエコノミークラスと同様だが、空港では優先[[搭乗手続き|チェックイン]]や[[空港ラウンジ|ラウンジ]]利用、機内ではパソコン電源付きの大型シートやアメニティグッズのサービスが行われている。
 
: 2010年にボーイング777-300ERの新造機に、可動型大型デバイダーなどを備えた新型プレミアムエコノミーシートを導入する予定<ref>[https://www.ana.co.jp/pr/09-1012/09-183.html 2010年、新しいANAがスタート] ANAプレスリリース・2009年11月10日</ref>だったが撤回され、2012年より新デザインの新型プレミアムエコノミーシートがボーイング777-300ERの機材にも改修され導入が進んでいる。
 
<gallery>
 
ファイル:ANA B777-300ER⑤.JPG|thumb|長距離路線従来タイプのプレミアムエコノミークラス。新座席への改修が進んでいる
 
ファイル:0324-lang-multi.jpg|thumb|旧型機プレミアムクラス
 
|thumb|ANA-B787プレミアムクラス
 
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{{-}}
 
 
 
; [[エコノミークラス]]
 
: [[キャセイパシフィック航空]]や[[シンガポール航空]]と同様に、1990年後半からエコノミークラスにもシートテレビを設置するようになった。2011年現在ではボーイング787-8・ボーイング777-200ER・ボーイング777-300ERと、ボーイング767-300ER等の国際線機材には全席シートテレビが搭載されている。さらに2009年以降に新造機で受領したボーイング777-300ERやボーイング767-300ERにはシートテレビ (AVOD) だけでなく、パソコン電源・[[iPod]]接続端子・[[ユニバーサル・シリアル・バス|USB]]接続端子が全席・全クラスに設置されている。
 
<gallery>
 
ファイル:ANA B777-300ER⑥.JPG|thumb|長距離路線のエコノミークラスは、3-4-2の変則配置で様々なグループに対応している。
 
</gallery>
 
{{-}}
 
 
 
=== サービス ===
 
==== Wi-Fi サービス ====
 
Wi-Fi サービスは2014年3月より開始された。サービス開始当初はOnAir社の機材を導入し5MBプラン(6米ドル)、10MBプラン(12米ドル)、20MBプラン(24米ドル)の3つが用意されていたが、最大のプランでもデジカメの写真数枚送っただけで使い切ってしまうほど少なかった。特にOSのアップデートなどが始まってしまった場合、何もできないまま使い切ってしまうなど、評判は非常に悪く、2014年8月には早くもサービスの改善をせざるを得なくなった。8月からはPanasonic製の機材が導入され、時間制のサービスも行われるようになった。また一部の機種では最初の15分間を無料にするなど、汚名返上に努めている。
 
 
 
== 国内線 ==
 
2017年12月現在、[[アイベックスエアラインズ]]、[[AIRDO]]、[[ソラシドエア]]、[[スターフライヤー]]、[[オリエンタルエアブリッジ]]とのコードシェア(共同運航)を行っている<ref>{{Cite web  |url = https://www.ana.co.jp/book-plan/airinfo/codeshare/domestic/  |title =コードシェアについて[国内線]|ご予約/旅の計画|航空券予約・空席照会|ANA  |publisher =全日本空輸  |accessdate =2017-03-18}}</ref>。
 
 
 
=== 就航地 ===
 
コードシェア便及び季節運航便を含む。×印は貨物の取り扱いを行っていない。
 
{{Columns-list|colwidth=15em|
 
;北海道
 
:* [[新千歳空港]]
 
:* [[稚内空港]]
 
:* [[利尻空港]]
 
:* [[旭川空港]]
 
:* [[紋別空港|オホーツク紋別空港]]
 
:* [[女満別空港]]
 
:* [[中標津空港|根室中標津空港]]
 
:* [[釧路空港|たんちょう釧路空港]]
 
:* [[帯広空港|とかち帯広空港]]×
 
:* [[函館空港]]
 
;東北
 
:* [[青森空港]]×
 
:* [[大館能代空港|あきた北空港]]
 
:* [[秋田空港]]
 
:* [[庄内空港|おいしい庄内空港]]
 
:* [[仙台空港]]
 
:* [[福島空港]]
 
;関東
 
:* [[東京国際空港]](羽田空港)
 
:* [[成田国際空港]]
 
:* [[八丈島空港]]
 
;中部
 
:* [[新潟空港]]
 
:* [[能登空港|のと里山空港]]
 
:* [[富山空港|富山きときと空港]]
 
:* [[小松飛行場|小松空港]]
 
:* [[静岡空港|富士山静岡空港]]
 
:* [[中部国際空港]](セントレア)
 
;近畿
 
:* [[大阪国際空港]](伊丹空港)
 
:* [[関西国際空港]]
 
:* [[神戸空港]](マリンエア)×
 
;中国
 
:* [[岡山空港]]
 
:* [[鳥取空港|鳥取砂丘コナン空港]]
 
:* [[広島空港]]
 
:* [[美保飛行場|米子鬼太郎空港]]
 
:* [[石見空港|萩・石見空港]]
 
:* [[山口宇部空港]]
 
:* [[岩国飛行場|岩国錦帯橋空港]]
 
;四国
 
:* [[高松空港]]
 
:* [[徳島飛行場|徳島阿波おどり空港]]×
 
:* [[松山空港]]
 
:* [[高知空港|高知龍馬空港]]
 
;九州・沖縄
 
:* [[福岡空港]]
 
:* [[北九州空港]]
 
:* [[対馬空港|対馬やまねこ空港]]
 
:* [[佐賀空港|九州佐賀国際空港]]
 
:* [[福江空港|五島福江空港]]
 
:* [[壱岐空港]]×
 
:* [[長崎空港]]
 
:* [[熊本空港|阿蘇くまもと空港]]
 
:* [[大分空港]]
 
:* [[宮崎空港|宮崎ブーゲンビリア空港]]
 
:* [[鹿児島空港]]
 
:* [[那覇空港]]
 
:* [[宮古空港]]
 
:* [[新石垣空港|南ぬ島石垣空港]]
 
}}
 
 
 
=== 座席 ===
 
[[ファイル:ANA Domestic Premium Class Seats.jpg|thumb|230px|プレミアムクラスシート(福岡空港における展示)。新型のシートで、順次導入・置換されている。]]
 
[[ファイル:Premiumclass.JPG|thumb|230px|B787-8「ANA BUSINESS CRADLE」。本来は国際線ビジネスクラスシートであるが、当該機材が国内線で使用されていた時に供用されていた(現在は国際線へ転用)。]]
 
[[ファイル:2110-lang-multi.jpg|thumb|B777型機用ANAプレミアムクラス旧型座席]]
 
; プレミアムクラス
 
: 2008年4月に導入された国内線上位クラスで、同年3月までの『スーパーシートプレミアム』およびそれ以前に存在した『[[スーパーシート]]』と同等のクラスである。他社で言うところの、JALにおけるクラスJの設定便数の多さとファーストクラスの上質とされるサービスを足し合わせたような内容である。設定座席数は機種で異なっており、2011年11月現在、ボーイング777-200/300では21席、ボーイング767-300では10席、[[ボーイング737 ネクストジェネレーション|ボーイング737-700]]/800では8席、ボーイング787-8では12席、ボーイング787-9では18席が設定されている。また、国際線仕様のエアバスA320が充当される便ではビジネスクラス座席が割り当てられることもある。
 
 
 
: シートピッチは50インチ(ボーイング787-8の一部の機材は57インチ)である。座席の種類は、ボーイング767-300で使用されるもの、ボーイング777で使用されている先代のスーパーシートプレミアムと同様のもの(座席表地の色はほかのプレミアムクラスと同一)、ボーイング737で使用される座席にAC電源および読書灯が内蔵されているもの、ボーイング787で使用される暫定的に国際線ビジネスクラス用座席を装備するもの、2012年に受領したボーイング777-200ER新造機(国内線仕様)から導入された本革素材の新デザインのもの<ref name="release20120411">[https://www.ana.co.jp/pr/12_0406/12a-004.html ANA国内線サービスリニューアルについて](プレスリリース) - 全日本空輸(2012年4月11日付、同年8月6日閲覧)</ref>の5種類がある。かつて運用されていたボーイング747-400D型機では、767-300型機と同タイプのシートを、シートピッチ45インチで配置していた。新デザインの座席は2013年11月現在、ボーイング787と[[ボーイング737 ネクストジェネレーション|ボーイング737-800]]にも装備されており、他の機材についても順次更新をすることが発表されている<ref name="release20120411" />。
 
 
 
: 各空港にある[[ANAラウンジ]]を無料で利用でき、羽田・伊丹・新千歳・福岡の各空港には優先的に利用できる保安検査場が設定されている。また、機内預かりの荷物は40[[キログラム|kg]]まで無料となっているほか、搭乗・返却時の取り扱いが(一般客に先んじて)優先的に案内される。
 
 
 
: 機内での喫食の提供については、2012年より「Inspiration of Japan」のコンセプトに準じたものに変更されている。朝食・昼食・夕食は「Premium Gozen」(プレミアム御膳)の弁当を、それ以外は「Premium Sabo」(プレミアム茶房)と茶菓子と軽食をセットにしたものが供される。
 
 
 
: 運賃は『プレミアム運賃』と称した普通運賃より高めのものが設定されており、割引運賃として特割・旅割28のプレミアムクラス用設定の『プレミアム特割』『プレミアム旅割28』も存在する。また、普通席を予約している旅客においては2018年3月31日までは当日空席がある場合に限り、カウンター等で追加料金9,000円<ref>[https://www.ana.co.jp/book-plan/fare/domestic/guide/details.html プレミアムクラスへの変更に関するご案内](ANA)</ref>(2015年3月から。それ以前は8,250円、2014年3月まで8,000円、2012年9月搭乗分までは7,000円)を負担することでアップグレードが可能である。2018年4月1日からは、ANAマイレージクラブ会員のみ搭乗日の2日前からアップグレードの予約を受け付けるとともに、アップグレード料金が一律料金では無く路線ごとに料金が変り、東京-九州・沖縄路線や東京-新千歳、東京-大阪などの一部の遠距離・高需要路線は高く、そうでない路線は従来より低い金額が適用されるようになる<ref name="release20171222">[https://www.ana.co.jp/group/pr/201712/20171220.html 2018年春 プレミアムクラスのご利用がより便利になります](プレスリリース) - 全日本空輸(2017年12月22日付、2018年3月27日閲覧)</ref>。
 
 
 
<gallery perrow="3">
 
 
 
ファイル:Ana gozen.JPG|朝食・昼食・夕食時間帯の便に提供される「Premium GOZEN」の一例(2012年10月14日、鹿児島→羽田便)
 
ファイル:Ana sabo.JPG|間食時間帯の便に提供される「Premium SABO」の一例(2012年8月4日、羽田→岡山便)
 
ファイル:ANA Premium Class Seat AC Power Sockets and USB ports.JPG|電源コネクタとUSBポート
 
</gallery>
 
 
 
; 普通席
 
 
 
[[ファイル:ANA B737-800 Newseat.JPG|thumb|普通席([[ボーイング737 ネクストジェネレーション|ボーイング737-800NG]])]]
 
[[ファイル:ANA-D-new.jpg|thumb|ANA新型機新シート]]
 
[[ファイル:ANA-D-old.jpg|thumb|ANA旧型機新シート]]
 
: 普通席は2005年以降、ボーイング747-400、エアバスA320、[[ボーイング737 クラシック|ボーイング737-500]](一部リース機は除く)およびターボプロップ機以外で従来より背もたれ部を薄くした座席に順次取り換えられている<ref>[http://www62.tok2.com/home/tsubame787/seat_airliner-seat.html 新型シートの画像のあるページ(スーパーシートおよびスーパーシートプレミアムの画像などもあり)]</ref>。なお、ボーイング737-800で使用されるもののみ座席表地の色がほかの機材と異なっているほか、ヘッド部分のクッションがないという相違点がある<ref>[http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20080603/1013807/?SS=expand-life&FD=1723244606 B737-800のシート画像]</ref>。これまで一般的に座席の下部にあったシートポケットを背面テーブルと同じ位置に移動させたため、従来の座席よりも足元の空間が広くなった。また、旧型座席にはかつて喫煙席を設定していた名残から肘掛けに灰皿を装備していたが、1999年に機内が[[禁煙]]となったため、新型座席には灰皿が設置されていない。なお、2011年に導入されたボーイング787-8の暫定国内線仕様機においては<!--暫定的に国際線エコノミーシートを設置しており、-プレミアムクラスと異なり暫定であるとは明言していない-->シートモニターが標準装備されている<!--現在国内線普通席にシートモニターが附けられているのは、JALが運航する旧JASが導入したB777-200型機、およびスターフライヤーのエアバスA320型機と当機の3社3機種である。-国際線の間合い運用含めるともっと多くなる-->。2012年以降に新規導入されるボーイング777-200ERより順次、従来より軽量の新型座席が導入<ref name="release20120411" />されており、ボーイング787-8国内線仕様機にも導入されている。
 
 
 
: 2010年4月から「ANA My Choice」と銘打った有料での機内サービスを拡充し<ref name="release20100129">{{Cite press release |title=選べる有料サービス「ANA My Choice」を拡充します〜サービス体系を大幅に見直し、有料サービスをリニューアルします〜 |publisher=ANA |date=2010-01-29 |url=https://www.ana.co.jp/pr/10_0103/10-013.html |accessdate=2013-11-08}}</ref>、有料ではあるがより上質とされる飲料が販売されるほか、プレミアムクラス設定便では普通席でもプレミアムクラスの昼食・夕食を購入でき、さらに沖縄便限定でサンドセットなども有料で提供している。一方で、2010年4月から普通席で無料で提供される飲料は水と日本茶(冷・温)のみに縮小されたが<ref name="release20100129" />、のちに[[格安航空会社]]への対抗から、無料の飲料メニューは追加され、アップルジュース、2012年6月からコーヒー(同時に、有料だったスターバックスコーヒーの販売は取りやめ)、2013年4月1日からビーフコンソメスープの無料提供を再開した。
 
 
 
: 他の航空会社に先立ち、普通席での新聞貸出は2010年1月4日に廃止されている<ref>{{Cite press release |title=新しいサービス「ANA My Choice」がスタートします〜お客様のご希望に応じて選べる有料サービスを追加して空の旅を自分らしくアレンジ〜 |publisher=ANA |date=2009-10-30 |url=https://www.ana.co.jp/pr/09-1012/09-176.html |accessdate=2013-11-08}}</ref>。
 
 
 
: 2017年10月29日から[[ヘッドフォン|ヘッドホン]]がヘッドバンド型からインナーイヤー型に変更された。ヘッドバンド型は座席前の収納ポケットに置いてあったが、インナーイヤー型に変更後は、搭乗改札を通過後イヤホンが入っているカゴから取る又は機内で貰う。インナーイヤー型は持ち帰りができる。
 
 
 
=== SKiPサービス ===
 
{{See|SKiPサービス}}
 
航空券の発行を省略した[[電子航空券]]によるチケットレス搭乗サービスである。[[QRコード]]または、[[ANAマイレージクラブ]]会員の場合はIC付き会員カードか[[おサイフケータイ]]対応の携帯端末での利用が提供されている。
 
 
 
==== Wi-Fi サービス ====
 
国内線のWi-Fi サービスは2016年1月25日より開始された<ref>{{cite web|url=http://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/1034348/012500004/|title=ANAの「国内線Wi-Fiサービス」を乗って検証、“自分の端末でテレビを見られる”のが売り!?|accessdate=2016-01-26}}</ref>。
 
システムは、米パナソニックアビオニクス製の航空機内インターネット接続サービス「eXConnect」と、航空機内衛星テレビサービス「eXTV」 を採用。
 
「ビデオプログラム」、「電子書籍」、「オーディオプログラム」、「ANA SKY LIVE TVサービス」のエンタテイメントコンテンツは無料で提供され、機内インターネット接続サービスは有料で40分接続できる550円のプランと時間無制限の1050円のプランがある<ref>{{cite web|url=http://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/20160122_740146.html|title=ANA、国内線の機内インターネット接続サービス「ANA Wi-Fiサービス」を1月25日提供開始|accessdate=2016-01-26}}</ref>。
 
2018年度末までに、国内線機材約100機にWi-Fi機器を導入予定で、2017年末現在は約70機に導入済み。
 
対象機種は、ボーイング777、787、767、737、エアバスA320の全クラス。ただし、ボンバルディアQ400ではインターネット接続やテレビ番組の視聴は出来ず、ビデオ番組とオーディオ番組、電子書籍サービスのみ利用できる。
 
 
 
== 社員 ==
 
;パイロット養成
 
自社のパイロットを養成するため定期的にパイロット候補生を採用している<ref>[http://ana-recruit.com/jobs/pilot/ 自社養成パイロット|RECRUITING 2017]</ref>。国内だけでなく[[モハーヴェ空港]]など海外にも訓練拠点を開設している。
 
日本の航空会社でパイロットの養成を初等訓練から行っているのは、全日本空輸の他に[[日本航空]]などがある。
 
 
 
 
 
;歴代制服
 
*初代:1955年 - 社員がデザイン<ref>[http://news.mynavi.jp/column/ca/003/ 客室乗務員の制服で知る、あの航空会社の昔と今 (3) AラインのミニやCA泣かせの制服も! ANA歴代の全制服を紹介 | マイナビニュース]</ref>
 
*2代:1958年 - 社員がデザイン
 
*3代:1966年 - [[中村乃武夫]]
 
*4代:1970年 - [[芦田淳]]
 
*5代:1974年 - [[伊藤達也]]
 
*6代:1979年 - [[三宅一生]]
 
*7代:1982年 - [[芦田淳]]
 
*8代:1990年 - [[芦田淳]]
 
*9代:2005年 - [[田山淳朗]]
 
*10代:2015年 - [[シンガポール]]生まれの[[ネパール]]人の[[プラバル・グルン]]が、外国人としては初めてデザイナーに起用された。発表会には羽生結弦選手がゲストで訪問<ref>[http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1120140425caaf.html ANA、制服デザイン一新-外国人デザイナー初起用:日刊工業新聞]</ref><ref>http://www.fashion-headline.com/article/2014/04/24/6012.html</ref>
 
 
 
== ボーイング787の導入 ==
 
[[ローンチカスタマー]]として発注した[[ボーイング787]]を、2011年に世界で最初に導入した<ref name="PR11-0406">[https://www.ana.co.jp/pr/11-0406/11-ana-boeing-0526.html ボーイング787、日本初飛来が決定] ボーイング・ANA共同プレスリリース・2011年5月26日</ref>。<!--{{要出典|date=2011年5月|}}-->ボーイング767-300/300ERの後継に位置づけられる機種だが、230席 - 250席規模で767より[[航続距離]]が長いので、2011年時点でボーイング767-300ERを投入しているアジアへ向けた路線だけでなく、ボーイング767-300ERでは航続距離が足りない欧米線を787で新たに開設したり、777-200ER/300ERと平行して運用することでダブルデイリー化を進める見込みがある。
 
 
 
このうちボーイング787-3は元々国内線向け<ref>{{要出典範囲|世界でもANAと日本航空のみが発注|date=2011年5月}}しており、事実上日本国内線専用モデルとされていた。</ref>であり、航続距離が5,000km以上あるため、国内線および短・中距離国際線の兼用になる公算が大きかったが、度重なる納入延期で開発も遅滞が続いていたが、航続距離でも活用用途が広い787-8型などに発注変更された。
 
 
 
また、2010年9月には発注済み787-8(55機)のうち15機を787-9に変更<ref name="PR10-131">[https://www.ana.co.jp/pr/10-0709/10-131.html ボーイング787-9へのモデル変更について] ANAプレスリリース・2010年9月30日</ref>した。
 
 
 
そして、2011年10月26日に国際線の成田 - 香港線で、同年10月30日からの運航ダイヤにおいて11月1日から羽田 - 岡山、および羽田 - 広島の2路線において日本における国内線にそれぞれ初就航した<ref>[https://www.ana.co.jp/dom/promotion/787dms/ ボーイング787が国内線に就航] - ANA公式サイト</ref>。この国内外の3路線が、世界初の定期路線におけるボーイング787の運用となる。当面は国際線用のボーイング767-300ERにおいて使用されている、ビジネス・エコノミークラスの座席を流用したキャビンが使用され、ビジネスクラス部分をプレミアムクラスとして設定している。
 
 
 
さらに2012年1月21日からは長距離国際線仕様の機材が羽田 - フランクフルト線に就航した。2014年7月27日(日本時間 28日)に787-9を初受領<ref>[http://www.ana.co.jp/pr/14_0709/14-030.html ANA、日本で初めてボーイング787-9型機を受領 〜初号機を7月27日に引き渡し、7月29日に日本到着〜 〜初号機は国内線仕様、395席に決定〜] 全日本空輸 2014年7月24日付</ref>し、同年8月7日から羽田 - 福岡・大阪/伊丹・松山の3路線に投入されている<ref>[http://www.ana.co.jp/pr/14_0709/14-036.html ボーイング787-9型機が世界初の定期便運航を開始! 〜8月7日(木) 羽田=福岡線から国内定期便へ投入〜 〜今年度末受領予定の国際線仕様を215席に決定〜] 全日本空輸 2014年7月31日付</ref><ref>[http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20140807_661273.html ANA、ボーイング787-9型機を世界で初めて定期路線で運航] CarWatch 2014年8月7日付</ref>。
 
 
 
[[2015年]]には国内線用787-10型機を3機発注し、[[ボーイング787|787]]全タイプ(787-8、-9、-10)を保有するアジア初の航空会社となる事が確定した。同年4月には初の国際線仕様[[B787]]-9型機を受領し、本格的に中長距離国際路線の主力機材として活用される事となる。なお787導入と同時に[[B777]]-300ERも追加発注しており、2015年現在もB777-300ER新造機を受領が続いている。
 
 
 
== 貨物・郵便 ==
 
'''ANAカーゴ''' (''ANA Cargo'') はANAグループの[[貨物航空会社|航空貨物]]サービスのブランドである。2013年6月現在、旅客便のベリースペース(床下貨物室)と9機の[[貨物機|貨物専用機]]を合わせて、国内線は114路線に1日あたり818便を運航する(旧[[エアーセントラル]]が貨物搭載を行っていなかったため、ANAウイングスがDHC-8-Q400で運行する便では貨物搭載ができない場合がある)<ref>[https://www.ana.co.jp/cargo/index.html] 2007年1月13日閲覧。</ref>。国際線は33都市に週あたり972便を運航する<ref>2006年度には、国内線の貨物は30,574百万円、郵便は8,936百万円、国際線の貨物は62,915百万円、郵便3,438百万円の実績を残した</ref>。
 
 
 
2014年8月31日現在、貨物専用機はANAが世界初受領となった<ref name="release20080616">{{Cite press release |title=世界で初めて貨物専用機767-300BCFを受領〜ANAグループの貨物事業拡大に貢献します〜 |publisher=ANA |date=2008-06-16 |url=https://www.ana.co.jp/pr/08-0406/08-072.html |accessdate=2013-11-08}}</ref>ボーイング767-300BCFを含むボーイング767-300Fを10機保有している<ref>[https://www.ana.co.jp/cargo/ja/int/service/freighter/ ANAのフレイターについて](2014年8月31日閲覧)</ref>。2007年ごろには[[:en:ABX Air|ABX Air]]社のボーイング767-200を2機ウェット[[リース]]利用していた<ref>{{PDFlink|[https://www.ana.co.jp/cargo/information/bimonth/crg102007/pdf/cargo_no93.pdf ''月刊ANA Cargo'' 2007年10月号]}} 2009年1月13日閲覧。{{リンク切れ|date=2013年11月}}</ref>。
 
 
 
2014年4月、'''株式会社 ANA Cargo'''として貨物事業を独立させることが明らかとなった<ref>[https://www.ana.co.jp/pr/13_1012/13-137.html 貨物事業会社「株式会社ANA Cargo」が始動します] ANA プレスリリース 2013年12月24日</ref>。
 
 
 
また、2018-2020中期経営戦略において、大型貨物機(B777)の導入を発表した。
 
 
 
郵便は、国内郵便のほか、EMS, SAL郵便などの国際郵便も貨物機および旅客機の床下を利用して輸送している。
 
 
 
=== 貨物専用便就航地 ===
 
* 東京/成田 - ソウル/仁川、[[青島流亭国際空港|青島]]、[[廈門高崎国際空港|厦門]]、[[香港国際空港|香港]]、[[広州白雲国際空港|広州]]、[[上海浦東国際空港|上海/浦東]]、[[台湾桃園国際空港|台湾/桃園]]、[[大連周水子国際空港|大連]]、[[スワンナプーム国際空港|バンコク]]、[[天津浜海国際空港|天津]]
 
* 東京/羽田 - 沖縄/那覇
 
* [[関西国際空港|大阪/関西]] - 北九州 - 沖縄/那覇(2018年6月4日より開設予定)、青島、香港、上海/浦東、天津、大連、バンコク
 
* 沖縄/那覇 - ソウル/仁川、青島、上海/浦東、広州、台北/桃園、香港、バンコク、シンガポール、厦門
 
2017年6月1日現在
 
{{main|ANA Cargo}}
 
 
 
== 全日本空輸 (ANA) グループ企業 ==
 
{{main|ANAグループ}}
 
* [[ANAホールディングス]] - ANAグループの[[持株会社]]。
 
* [[エアージャパン]] (AJX)
 
* [[ANAウイングス]] (AKX)
 
* [[ANA Cargo]] (ACX)
 
* [[オールニッポンヘリコプター]] (ANH) - [[日本放送協会]] (NHK) 取材ヘリコプター運用専業の会社。2011年3月期以降は株式の持ち分比率が低下し、[[名鉄グループ]]傘下になっている。
 
* [[全日空商事]] - 航空機輸出入・リース、機内販売、ANAグループ広告業務など。
 
* [[Peach Aviation]] - ANAが67.0%出資の[[格安航空会社]]。2012年3月1日に運航開始。
 
* [[バニラ・エア]] - ANA完全子会社の格安航空会社。2013年12月20日に運航開始。
 
 
 
この他、航空業に付帯・関連する事業を中心に多くのグループ企業がある。''※詳細は[https://www.ana.co.jp/group/sky/ ANAグループ一覧]を参照。''
 
 
 
== 業務提携航空会社 ==
 
* [[AIRDO]] (ADO)
 
* [[アイベックスエアラインズ]] (IBX)
 
* [[スターフライヤー]] (SFJ)
 
* [[ソラシドエア]] (SNA)
 
* [[オリエンタルエアブリッジ]](ORC)
 
 
 
== 外部コードシェア便提携先航空会社 ==
 
=== 国内線 ===
 
* [[アイベックスエアラインズ]] (IBX)
 
* [[AIRDO]] (ADO)
 
* [[ソラシドエア]] (SNA)
 
* [[スターフライヤー]] (SFJ)
 
* [[オリエンタルエアブリッジ]] (ORC)
 
 
 
=== 国際線 ===
 
最新のコードシェア情報は、ANA公式サイトの[http://www.ana.co.jp/int/airinfo/codeshare/ コードシェア便のご案内海外航空券ANA国際線]を参照のこと。
 
==== スターアライアンス ====
 
{{columns-list|4|colwidth=15em|
 
* {{Flagicon|CAN}} [[エア・カナダ]]
 
* {{Flagicon|CHN}} [[中国国際航空]]
 
* {{Flagicon|NZL}} [[ニュージーランド航空]]<ref>[https://www.ana.co.jp/pr/11-1012/11-ana-nz1215.html ANAとニュージーランド航空コードシェア運航に向けた基本合意を締結] ANA、ニュージーランド航空共同プレスリリース・2011年12月15日</ref>
 
* {{Flagicon|KOR}} [[アシアナ航空]]
 
* {{Flagicon|AUT}} [[オーストリア航空]]
 
* {{Flagicon|COL}} [[アビアンカ航空]]<ref>[http://www.ana.co.jp/pr/15_1012/15-072.html ANA、中南米へのコードシェアを拡充](2015年10月13日)</ref>
 
* {{Flagicon|BEL}} [[ブリュッセル航空]]<ref>[http://www.ana.co.jp/pr/15_1012/15-074.html ANA、欧州へのコードシェアを拡充](2015年10月16日)</ref>
 
* {{Flagicon|ETH}} [[エチオピア航空]]<ref>[http://www.ana.co.jp/pr/14_1012/14-ana-et1017.html ANAとエチオピア航空、コードシェア提携を開始] ANAプレスリリース・2014年10月17日</ref>
 
* {{Flagicon|TWN}} [[エバー航空]]
 
* {{Flagicon|POL}} [[LOTポーランド航空]]
 
* {{Flagicon|DEU}} [[ルフトハンザドイツ航空]]
 
* {{Flagicon|CHN}} [[深セン航空|深圳航空]]
 
* {{Flagicon|SGP}} [[シンガポール航空]]
 
* {{Flagicon|ZAF}} [[南アフリカ航空]]
 
* {{Flagicon|CHE}} [[スイス インターナショナル エアラインズ]]
 
* {{Flagicon|POR}} [[TAPポルトガル航空]]
 
* {{Flagicon|THA}} [[タイ国際航空]]
 
* {{Flagicon|TUR}} [[ターキッシュ エアラインズ]]
 
* {{Flagicon|USA}} [[ユナイテッド航空]]<ref name="codeshare-int">{{Cite web  |url = http://www.ana.co.jp/book-plan/airinfo/codeshare/international/index.html|title =コードシェアについて[国際線]|ご予約/旅の計画|国際線航空券予約・空席照会|ANA|publisher =全日本空輸|accessdate =2017-03-18}}</ref>}}
 
===== スターアライアンス・コネクティングパートナー =====
 
* {{Flagicon|CHN}} [[吉祥航空]]<ref>[https://www.ana.co.jp/group/pr/201803/20180314.html ANAと吉祥航空がコードシェアおよびマイレージ・プログラム提携を開始] ANAプレスリリース・2018年3月14日</ref>
 
 
 
==== スターアライアンス以外 ====
 
{{columns-list|4|colwidth=15em|
 
* {{Flagicon|MAC}} [[マカオ航空]]
 
* {{Flagicon|ITA}} [[エア・ドロミティ]]<ref>{{cite web| url=https://www.ana.co.jp/topics/notice140626/|title=エア ドロミティとのコードシェア開始について|date= |accessdate=2014-08-31}}</ref>
 
* {{Flagicon|UAE}} [[エティハド航空]]
 
* {{Flagicon|DEU}} [[ユーロウイングス]]
 
* {{Flagicon|IDN}} [[ガルーダ・インドネシア航空]]([[スカイチーム]]メンバー)<ref>[http://www.traicy.com/archives/8285847.html ANA、ガルーダ・インドネシア航空とコードシェア 3月30日から] Traicy 2014年3月10日付</ref>
 
* {{Flagicon|DEU}} [[ジャーマンウイングス]]
 
* {{Flagicon|IND}} [[ジェットエアウェイズ]]<ref>[http://www.ana.co.jp/int/airinfo/codeshare/jai.html ジェットエアウェイズ,コードシェア便 - ANA]</ref>
 
* {{Flagicon|PHL}} [[フィリピン航空]]<ref>[https://www.ana.co.jp/pr/14_1012/14-057.html ANAとフィリピン航空は、二社間提携に合意] ANAプレスリリース・2014年10月1日</ref>
 
* {{Flagicon|CHN}} [[山東航空]]<ref>[https://www.ana.co.jp/pr/12_0406/12-ana-sc0612.html ANAと山東航空がコードシェア提携を開始] ANAプレスリリース・2012年6月12日</ref>
 
* {{Flagicon|VNM}} [[ベトナム航空]](スカイチームメンバー)<ref>[http://www.ana.co.jp/group/pr/201610/20161024.html ベトナム航空と10月30日よりコードシェア提携を実施~マイレージ・プログラム提携など、本格的な業務提携を開始~]ANA HOLDINGS NEWS 2016年10月26日</ref>}}
 
 
 
<!--最新情報に更新します。スターアライアンス加盟区分で分割しました。なお、過去のコードシェア履歴については補追(メンテナンス)しておりません。
 
[[スターアライアンス]]に加盟している会社が多い。以下、※印はスターアライアンスメンバー(2015年11月現在)<ref>
 
{{Columns-list|colwidth=15em|
 
* {{Flagicon|USA}} [[ユナイテッド航空]]※
 
* {{Flagicon|USA}} [[ユナイテッド・エキスプレス]]
 
* {{Flagicon|USA}} [[ハワイアン航空]]<ref>[https://www.ana.co.jp/pr/12_0103/12-ana-hal0116.html ANAとハワイアン航空 コードシェアおよびマイレージサービス提携を開始しました]</ref>
 
* {{Flagicon|CAN}} [[エア・カナダ]]※
 
* {{Flagicon|AUT}} [[オーストリア航空]]※
 
* {{Flagicon|TWN}} [[エバー航空]]※
 
* {{Flagicon|DEU}} [[ルフトハンザドイツ航空]]※
 
* {{Flagicon|DEU}} [[ユーロウイングス]]※
 
* {{Flagicon|DEU}} [[ジャーマンウイングス]]
 
* {{Flagicon|THA}} [[タイ国際航空]]※
 
* {{Flagicon|KOR}} [[アシアナ航空]]※
 
* {{Flagicon|MAC}} [[マカオ航空]]
 
* {{Flagicon|CHN}} [[中国国際航空]]※
 
* {{Flagicon|CHN}} [[深セン航空|深圳航空]]※
 
* {{Flagicon|CHN}} [[山東航空]]<ref>[https://www.ana.co.jp/pr/12_0406/12-ana-sc0612.html ANAと山東航空がコードシェア提携を開始] ANAプレスリリース・2012年6月12日</ref>
 
* {{Flagicon|SGP}} [[シンガポール航空]]※
 
* {{Flagicon|IND}} [[ジェットエアウェイズ]]<ref>[http://www.ana.co.jp/int/airinfo/codeshare/jai.html ジェットエアウェイズ,コードシェア便 - ANA]</ref>
 
* {{Flagicon|IDN}} [[ガルーダ・インドネシア航空]]([[スカイチーム]]メンバー)<ref>[http://www.traicy.com/archives/8285847.html ANA、ガルーダ・インドネシア航空とコードシェア 3月30日から] Traicy 2014年3月10日付</ref>
 
* {{Flagicon|POL}} [[LOTポーランド航空]]※
 
* {{Flagicon|CHE}} [[スイス インターナショナル エアラインズ]]※
 
* {{Flagicon|POR}} [[TAPポルトガル航空]]※
 
公式サイトの「コードシェアについて」から消えているのでコメントアウト* {{Flagicon|DNK}} {{Flagicon|NOR}} {{Flagicon|SWE}}[[スカンジナビア航空]]※<ref>[https://www.ana.co.jp/pr/11-0406/11-ana-scan0427.html ANAとスカンジナビア航空が、コードシェアを開始] ANAプレスリリース・2011年4月27日</ref>
 
* {{Flagicon|ZAF}} [[南アフリカ航空]]※
 
公式サイトの「コードシェアについて」から消えているのでコメントアウト* {{Flagicon|EGY}} [[エジプト航空]]※<ref>[https://www.ana.co.jp/pr/10-1012/10-ana-egyptair1213.html ANAとエジプト航空がコードシェアを開始] ANAプレスリリース・2010年12月13日</ref>
 
* {{Flagicon|TUR}} [[ターキッシュ エアラインズ]]※
 
* {{Flagicon|UAE}} [[エティハド航空]]
 
* {{Flagicon|ETH}} [[エチオピア航空]]※<ref>[http://www.ana.co.jp/pr/14_1012/14-ana-et1017.html ANAとエチオピア航空、コードシェア提携を開始] ANAプレスリリース・2014年10月17日</ref>
 
* {{Flagicon|NZL}} [[ニュージーランド航空]]※<ref>[https://www.ana.co.jp/pr/11-1012/11-ana-nz1215.html ANAとニュージーランド航空コードシェア運航に向けた基本合意を締結] ANA、ニュージーランド航空共同プレスリリース・2011年12月15日</ref>
 
* {{Flagicon|ITA}} [[エア・ドロミティ]]※<ref>{{cite web| url=https://www.ana.co.jp/topics/notice140626/|title=エア ドロミティとのコードシェア開始について|date= |accessdate=2014-08-31}}</ref>
 
* {{Flagicon|PHL}} [[フィリピン航空]]<ref>[https://www.ana.co.jp/pr/14_1012/14-057.html ANAとフィリピン航空は、二社間提携に合意] ANAプレスリリース・2014年10月1日</ref>
 
* {{Flagicon|BEL}} [[ブリュッセル航空]]※<ref>[http://www.ana.co.jp/pr/15_1012/15-074.html ANA、欧州へのコードシェアを拡充](2015年10月16日)</ref>
 
* {{Flagicon|VNM}} [[ベトナム航空]](スカイチームメンバー)<ref>[http://www.ana.co.jp/group/pr/201610/20161024.html ベトナム航空と10月30日よりコードシェア提携を実施~マイレージ・プログラム提携など、本格的な業務提携を開始~]ANA HOLDINGS NEWS 2016年10月26日</ref>
 
* {{Flagicon|COL}} [[アビアンカ航空]]※<ref>[http://www.ana.co.jp/pr/15_1012/15-072.html ANA、中南米へのコードシェアを拡充](2015年10月13日)</ref>
 
* [[エアージャパン]]}}※-->
 
 
 
===共同運航開始予定の航空会社===
 
* {{Flagicon|ITA}} [[アリタリア-イタリア航空]](スカイチームメンバー)(2018年3月に包括提携契約を締結し、2018年10月末からコードシェア開始の予定)<ref>[https://www.ana.co.jp/group/pr/201803/20180323-2.html ANAとアリタリア、包括提携契約を締結] ANAプレスリリース・2018年3月23日</ref>。
 
* {{Flagicon|JPN}} [[日本貨物航空]](2018年2月に業務提携契約を締結し、コードシェア再開の予定<ref>[https://www.ana.co.jp/group/pr/201802/20180226.html ANAとNCAによる戦略的業務提携の合意] ANAプレスリリース・2018年2月26日</ref>。
 
 
 
=== 過去に共同運航をしていた会社 ===
 
* {{Flagicon|RUS}} [[アエロフロート・ロシア航空]](オーストリア航空と3社での共同運航/提携解消のため)
 
* {{Flagicon|BEL}} [[サベナ・ベルギー航空]]<ref>[https://www.ana.co.jp/ana-info/ana/ana_history/menu/chrono-90.html ANA公式サイト・ANA歴史年表]</ref>(提携解消のため。後に倒産)
 
* {{Flagicon|BRA}} [[ヴァリグ・ブラジル航空]]([[2007年]]に破産、それに伴い日本路線を運航停止したため)
 
* {{Flagicon|MEX}} [[メキシカーナ航空]](スターアライアンスを脱退したため)
 
* {{Flagicon|CHN}} [[上海航空]](スターアライアンスを脱退したため)
 
* {{Flagicon|AUS}} [[アンセット・オーストラリア航空]](倒産したため)
 
* {{Flagicon|JPN}} [[日本貨物航空]]([[日本郵船]]の[[連結子会社]]になったため。上述のように2018年2月に業務提携契約を締結したため、コードシェア再開の予定。)
 
* {{Flagicon|MYS}} [[マレーシア航空]](ワンワールドへ加盟のため)<ref>[https://www.ana.co.jp/topics/notice120227/index.html マレーシア航空(MH)とのコードシェア・マイレージ提携の終了について] ANAプレスリリース・2012年2月27日</ref>
 
* {{Flagicon|GBR}} [[Bmi (航空会社)|bmi]](スターアライアンス脱退のため)<ref>[https://www.ana.co.jp/topics/notice120419/ ビーエムアイ(BD)とのコードシェア・マイレージ提携の終了について]ANAプレスリリース・2012年4月20日</ref>
 
* {{Flagicon|GBR}} [[ヴァージン・アトランティック航空]](日本路線撤退のため。マイレージ提携は維持<ref>[http://www.ana.co.jp/amc/reference/tameru/travel/flight/tk/vs.html ヴァージン アトランティック航空〔VS) 提携航空会社]](ANA公式サイト)</ref>)
 
* {{Flagicon|USA}} [[コンチネンタル航空]]<ref>[https://www.ana.co.jp/pr/10-0103/10-ana-co0316.html ANAとコンチネンタル航空がコードシェアを開始] ANAプレスリリース・2010年3月16日</ref>(ユナイテッド航空に統合のため)<ref>[https://www.ana.co.jp/topics/notice120229_2/index.html ユナイテッド航空とコンチネンタル航空の予約・運航システム統合について]</ref>
 
* {{Flagicon|USA}} [[USエアウェイズ]](アメリカン航空に統合のため)<ref>[https://www.ana.co.jp/pr/09-0709/09-ana-airways0805.html ANAとUSエアウェイズのコードシェア開始について] ANAプレスリリース・2009年8月5日</ref>
 
* {{Flagicon|QAT}} [[カタール航空]](ワンワールドへ加盟のため)<ref>[http://www.ana.co.jp/topics/notice140531/ カタール航空(QR)とのコードシェアおよびマイレージ提携の終了について] ANAマイレージクラブ 2014年6月25日</ref>
 
* {{Flagicon|EGY}} [[エジプト航空]]※ (日本路線運休のため。マイレージ提携は維持)<ref>[https://www.ana.co.jp/pr/10-1012/10-ana-egyptair1213.html ANAとエジプト航空がコードシェアを開始] ANAプレスリリース・2010年12月13日</ref>-
 
* {{Flagicon|BRA}} [[TAM航空]]([[ワンワールド]]メンバー)
 
* {{Flagicon|USA}} [[ハワイアン航空]](提携終了のため)<ref>[https://www.ana.co.jp/ja/jp/topics/notice170926/ ハワイアン航空(HA)との提携終了について]</ref>
 
 
 
== 政府専用機 ==
 
{{main|日本国政府専用機}}
 
1992年にボーイング747-400型機2機が政府専用機として導入されて以降は、日本航空が整備作業や機内改装などを受託しているほか、政府専用機のうちの1機が整備などで使用できない場合は、日本航空の機材を予備機として提供しているが、2019年以降に次期政府専用機としてボーイング777-300ERを導入し、機体整備等の委託先に全日本空輸を選定したことで、日本航空による機体整備は打ち切られ、全日空が受託することとなる<ref>[http://www.cas.go.jp/jp/houdou/pdf/140812senyouki.pdf 新たな政府専用機の機種決定について-政府専用機検討委員会]</ref>
 
<ref>[http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS12H0G_S4A810C1000000/ 政府専用機の後継、B777に決定 整備は全日空に] 日本経済新聞 2014年8月12日</ref>
 
 
 
 
== 特別塗装機 ==
 
=== マリンジャンボ ===
 
[[ファイル:ANA marinjambo jr. tak.jpg|thumb|「マリンジャンボJr.」 767-300 JA8579]]
 
{{main|マリンジャンボ}}
 
ANAが創設以来の乗客数累計5億人突破を記念し、1992年12月から2か月にわたり、一般からスペシャルマーキングを募集した所、最優秀作として[[クジラ]]と[[海]]の[[生物|生き物]]の仲間を機体一杯にユーモラスに描いた作品が選ばれた。新規に受領した機体[[ボーイング747-400 #747-400D型|ボーイング747-400D]]([[機体記号|登録番号]]:JA8963)機にそのペイントが施され、海の生き物をあしらったことからANAは「マリンジャンボ」と名づけ、1993年から約1年半の間、国内線定期便の運用に組み込み、日本全国の[[空港]]を交互に訪問する形態を取った。また、[[ボーイング767|ボーイング767-300]](登録記号:JA8579)に同種のペイントを施し、「マリンジャンボJr.」としてローカル空港への訪問を主目的とした運航が組まれていた。「マリンジャンボ」は全日本空輸の[[登録商標]](日本第4284977号)である<ref>出願したのは1993年だが、商標登録されたのは運行終了から4年が経過した1999年6月18日だった。</ref>。
 
 
 
=== ポケモンジェット ===
 
[[ファイル:050221.ポケモンジェット1999.JA8288.767-300.jpg|thumb|「ポケモンジェット1999」 767-300 JA8288]]
 
{{main|ポケモンジェット}}
 
「ポケモンジャンボ」とも呼ばれ、[[ポケットモンスター]]の[[キャラクター]]がペイントされた[[ボーイング747-400]]・[[ボーイング777|ボーイング777-300]]・[[ボーイング767|ボーイング767-300]]が、[[東京国際空港|東京]]・[[大阪国際空港|大阪]]・[[新千歳空港|札幌]]・[[福岡空港|福岡]]・[[那覇空港|那覇]]など国内幹線を中心に運航していた。また、747-481のJA8962が「ANAポケモンジェットインターナショナル」として、ポケモンジェット唯一の国際線用として東京([[成田国際空港|成田]]) - [[ジョン・F・ケネディ国際空港|ニューヨーク]]間に就航していた。その他、「ANAポケモンジェット1999」「ピカチュウジャンボ」「お花ジャンボ」「ピース★ジェット」などの種類があった。2016年4月15日に唯一のポケモン特別塗装機である「ピース★ジェット」が運航を終了(通常塗装に変更)し、ポケモンジェットは消滅した。
 
 
 
===FLY!パンダ===
 
[[File:Boeing 767-381(ER), All Nippon Airways (ANA) JP6770222.jpg|thumb|「FLY!パンダ」 767-300ER JA606A]]
 
2007年、ANAの中国路線就航20周年を記念して登場<ref>{{Cite press release|url=https://www.ana.co.jp/pr/07-0709/07-078.html|title=20周年特別塗装機 『FLY!パンダ』が初就航~7月25日、成田⇒北京線に 機内サービスもパンダ一色!~|date=2007年7月13日|publisher=ANA NEWS|accessdate=2017-9-18}}</ref>。ボーイング767-300ER1機(登録番号:JA606A)を白黒のパンダを模した塗装にし、成田発北京行で就航を開始。2014年まで国際線機材として運用された<ref>{{Cite news|url=http://www.aviationwire.jp/archives/51159|title=パンダジェットもさよなら ANAの767特別塗装機、9日にラスト|date=2014年12月5日|newspaper=Aviation Wire|accessdate=2017-9-18}}</ref>。
 
 
 
=== モヒカンジェット ===
 
[[ファイル:Boeing 767-381, All Nippon Airways - ANA AN1626288.jpg|thumb|復刻塗装「モヒカンジェット」 767-300 JA602A]]
 
[[イタリア]]の芸術家[[レオナルド・ダ・ヴィンチ]]が描いたヘリコプターがデザインされ、1969年5月のボーイング737-200型機ANA受領初号機(登録番号:JA8401)以降、B737やB727、ロッキードL-1011トライスターなどが身にまとい1989年3月まで使用していた旧塗装「モヒカンルック」を、社員の発案によって2009年に国内線仕様のボーイング767-300のJA602Aに塗装し、「モヒカンジェット」として復刻した。創立記念日である2009年12月1日に、羽田-宮崎線・鹿児島線を中心に運航し、その後は全国各地の空港に就航した。2014年8月11日の[[岩国飛行場|岩国]]発羽田行きのNH638便をもって「モヒカンジェット」としての運航を終了し、[[台北市|台北]]にある整備工場で通常塗装に戻された<ref>{{Cite news|title=ダ・ヴィンチのヘリ姿消す 写真特集・ANAモヒカンジェット最後の1日|newspaper=Aviation Wire|date=2014-08-13|url=http://www.aviationwire.jp/archives/43297}}</ref>。
 
 
 
===ANA 『STAR WARS プロジェクト』===
 
[[File:All Nippon Airways, Boeing 787-9 Dreamliner, JA873A (25875894404).jpg|thumb|「R2-D2 ANA JET」 787-9
 
JA873A]]
 
映画『[[スター・ウォーズシリーズ|スター・ウォーズ]]』シリーズとのコラボレーション・プロジェクト「ANA STAR WARS PROJECT」の実施に伴い、スター・ウォーズ シリーズに登場するキャラクターをデザインした4機の特別塗装機を就航させている。
 
 
 
*[[R2-D2]] ANA JET([[ボーイング787|ボーイング787-9]] 登録番号:JA873A)
 
*[[BB-8]] ANA JET(ボーイング777-300ER 登録番号:JA789A)
 
*STAR WARS ANA JET([[ボーイング767|ボーイング767-300ER]] 登録番号:JA604A)
 
*[[C-3PO]] ANA JET([[ボーイング777|ボーイング777-200ER]] 登録番号:JA743A)
 
 
 
=== HELLO 2020 JET ===
 
[[2020年]]に開催される[[2020年東京オリンピック|東京オリンピック]]・[[東京パラリンピック (2020年)|パラリンピック]]大会に向け、一般公募作品から選考した各種目のシルエットなどを描いたデザインを[[ボーイング777-200ER]]1機(登録番号:JA741A)に塗装し、2018年1月から就航した<ref>{{Cite news|title=ANA、東京五輪の特別塗装機 HELLO 2020 JETが18年1月就航|newspaper=Aviation Wire|date=2017-04-02|url=http://www.aviationwire.jp/archives/116218}}</ref>。
 
 
 
=== FLYING HONU(フライング・ホヌ) ===
 
2019年春から[[ホノルル国際空港|ホノルル]]路線に使用予定の[[エアバスA380]]型機の塗装を一般公募すると発表し、選考の結果[[ウミガメ]]をモチーフにしたデザインが採用され、「FLYING HONU」という愛称が付けられた<ref>[https://www.ana.co.jp/group/pr/201703/20170306.html A380型機 特別塗装機が「FLYING HONU」に決定!]</ref>。
 
 
 
== 広告・宣伝活動 ==
 
 
 
=== スポーツ事業 ===
 
*[[横浜フリューゲルス]]([[日本プロサッカーリーグ]] [[1992年]]-[[1998年]])
 
**[[全日空スポーツ]](運営法人。当初は全日空グループ完全出資であったが、のちに[[佐藤工業]]と合弁)
 
**[[全日空横浜サッカークラブ]](当初は市民クラブ「横浜サッカークラブ」への支援のみだったが、後に全日空側に移管)
 
***[[全日空横浜サッカークラブ・ボイコット事件]](上記の移管の際、「横浜サッカークラブ」側との間で発生した事件)
 
*[[横浜F・マリノス]](フリューゲルスと合併後クラブスポンサーとして支援。運営会社にも一時出資していた)
 
*[[国際水泳連盟]](オフィシャルエアライン)
 
*[[全米女子プロゴルフ協会]](オフィシャルエアライン)
 
**[[ANAインスピレーション]]
 
*[[ANAオープンゴルフトーナメント]]
 
 
 
=== 所属スポーツ選手 ===
 
*[[羽生結弦]](フィギュアスケート)
 
*[[福原愛]](卓球)
 
*[[瀬戸大也]](競泳)2017年4月〜
 
*[[小池祐貴]] (陸上)
 
 
 
=== 文化事業 ===
 
* [[まんが甲子園]](オフィシャルエアライン [[2002年]] - )
 
* [[NHK交響楽団]](ANA HDが、2017年に海外公演に関する連携協定を締結<ref>[https://www.ana.co.jp/group/pr/201711/20171128.html ANAホールディングスとNHK交響楽団は音楽を通じた国際文化交流に取り組んでいきます] - ANAホールディングス 2017年11月28日</ref>。
 
 
 
== 映画・ドラマ・アニメ ==
 
* [[虹のエアポート]] -パイロットを目指し航空学校から航空会社へと進み、厳しい訓練を重ね、一人前に成長していく若者たちの様を、教官やスチュワーデスたちの交流を絡ませながら描く
 
* [[ハッピーフライト]] - 2008年秋公開の映画。実際の航空機の貸し出し等の映画制作に全面協力・協賛。
 
* [[花より男子|花より男子F・ファイナル]] - 特別協賛。出演者全国行脚の際にはANAの航空機をチャーター。
 
* [[GOOD LUCK!!]] - ANAのパイロット(副操縦士)と女性航空整備士の恋愛や仕事ぶりを中心に描いた[[TBSテレビ|TBS]]の[[日曜劇場|テレビドラマ]]で2003年1月期に放送。
 
* [[経済ドキュメンタリードラマ ルビコンの決断|ルビコンの決断]] - 2010年8月19日に「日本の空を取り戻せ! 〜全日空創業 “民”の力を信じた飛行機野郎たち〜」としてドキュメンタリードラマを放送。
 
* [[ミス・パイロット]] - ANAの新人パイロット訓練生の奮闘振りを中心に描いた[[フジテレビジョン|フジテレビ]]系連続ドラマで2013年10月期に放送。
 
* [[スーラジ ザ・ライジングスター]] - 、[[巨人の星]]を原案とした[[日本|日]][[インド|印]]合作の[[:Category:リメイクアニメ|リメイクアニメ]]。全日空はアソシエイトスポンサーとして協力。
 
 
 
== 事件・事故・トラブル関連 ==
 
全日空関連の事故・事件は以下の通り。
 
* [[全日空機事故]](全件記載)
 
* [[全日本空輸ハイジャック事件]](全件記載)
 
* [[ロッキード事件]]
 
=== ボーイング787型機エンジントラブル ===
 
2016年8月25日、ANAはボーイング787型機で運用しているロールスロイス製トレント1000エンジンの中圧タービンブレードに大気中の汚染物質に起因する硫化腐食が表面に発生し、フライトを重ねるにつれて腐蝕点を起点とする疲労亀裂が進行、通常整備サイクルでは発見することができない短期間のうちに破断することがあることが公表された<ref>{{Cite web|url=http://www.ana.co.jp/group/pr/787/20160909.html|title=ボーイング787型機のエンジン不具合への対応について|accessdate=2017-03-14|date=2016年8月26日|publisher=[[ANA]]}}</ref>。
 
 
 
2018年4月17日、[[米国連邦航空局]](FAA)と[[欧州航空安全機関]](EASA)は同エンジンを搭載した787-8、9型機について長時間運航した際、エンジンの劣化が進む可能性があるとして、エンジンが1基停止しても洋上飛行が一定時間可能な「[[ETOPS]](イートップス)」で許容する飛行時間を、最大140分(2時間20分)に制限する[[耐空証明#改善命令|耐空性改善命令]](AD)を発出、これを受け[[国土交通省]][[航空局]](JCAB)も耐空性改善通報(TCD)を発行。ANAによると一部便で使用機材を変更するものの、座席変更などで済む見通しとした<ref>[http://www.aviationwire.jp/archives/146028 RR製エンジンの787、ETOPS運航制限 ANAは影響軽微]</ref>が、同様のエンジンを使用する他社の多くはこの時点で他機種の[[リース]]などをして運用制限のある787は地上待機などの対応を行い部品交換を優先させた<ref>[https://leehamnews.com/2018/04/14/faa-ad-may-severely-limit-etops-of-rr-powered-787s-sources/ FAA AD may severely limit ETOPS of some RR-powered 787s: sources]</ref>がANAは前述対応で運航継続、同年7月4日になり、6月12日にEASAが対象拡大し、6日~12日までの7日間に、国内線113便が欠航すると発表。4月から他社は対応していた交換部品の供給がひっ迫していることで交換に時間がかかっていることも、欠航につながった要因だとした<ref>[http://www.aviationwire.jp/archives/150617 ANA、787エンジン問題で国内線113便欠航 2万人以上に影響]</ref>。
 
 
 
* 国際線
 
:2016年2月22日、ANA816便(クアラルンプール-成田)、また同年3月3日にANA858便(ハノイ-羽田)において、離陸後エンジン不具合により出発空港に引き返す事象が発生。ロールスロイス社と協議の上で原因究明を行ったところ、特に大気中の化学成分の多い環境の中を飛行し、かつ高出力が必要なために燃焼ガスの温度が高い国際線機材において、亀裂が生じ易く、破断に至る過程が判明し、個々のエンジンの飛行環境や飛行サイクルを踏まえた解析を行い、中圧タービンブレードの破断に至る飛行サイクル数を算出、その飛行サイクル数に到達する前に国際線機材については運用間整備や待機機材繰りなどで運用調整し、計画的なエンジンの交換で国際線で飛ばす機材で使用するエンジンのうち、17基は8月25日までにブレード交換を完了している<ref>{{Cite news|title=ANAの787、エンジン不具合で一部欠航 離陸直後にブレード破断|newspaper=Aviation Wire|date=2016-08-25|url=http://www.aviationwire.jp/archives/98012|accessdate=2017-03-14}}</ref>。
 
* 国内線
 
:国内線機材に関しては国際線に比べ、大気中の化学成分が少ない環境の中で、かつ比較的低出力で飛行し、硫化腐食による亀裂が発生しにくいとの判断から、計画的なエンジン交換の対象外としていたが、2016年8月20日に国内線であるANA609便(羽田-宮崎)において、離陸後に同様の事象が発生したことから、自主的判断として、国内線機材においてもメーカーの指定より早期にエンジン交換を行うこととし、これに伴い8月26日以降9月末までに一日あたり10数便の787で運航する国内線の一部を欠航する可能性があるとした<ref>{{Cite web|url=https://www.ana.co.jp/apps/info/info20160825192059734.pdf|title=【お詫び】ボーイング 787 型機の整備にともなう欠航便の発生について|accessdate=2017-03-14|date=2016年8月25日|format=PDF|publisher=[[ANA]]}}</ref>。
 
* メーカー対応
 
:問題のエンジンメーカーであるロールスロイス社は2016年9月になってANA幹部社員と面会し、この問題でより緊密に協力していくことを確認したと発表し、不具合が起きた中圧タービンブレードの改良型を、2017年初頭から供給するとの声明を発表。2017年1月にも対策を施した改良型タービンブレードの供給を開始。ANAが当時保有していた全50機の787用エンジン100基については、3年後の2019年末までにすべて改良型に交換する計画で、改良型の供給が始まるまでは新品や飛行回数が少ない現行品に規定より早く交換することで、トラブル発生を防ぐとした<ref>{{Cite news|title=ANAの787エンジン問題、ロールス・ロイス社長「17年初頭に改良型」|newspaper=Aviation Wire|date=2016-09-09|url=http://www.aviationwire.jp/archives/99498}}</ref>。また、同様の問題は、ロイヤルブルネイ航空の787-8で2015年10月に発生以降、再度同社で同様の事象が発生し、原因調査の結果タービンブレードに亀裂が生じやすい不具合がある事が判明しているとした<ref name=":0" />。ANAは一連のトラブルに関して補償請求も検討しているとも報道された<ref name=":0">{{Cite news|title=ANA、787エンジン不具合問題でロールスロイスと会談 協力を確認|newspaper=FlyTeam|date=2016-09-11|url=http://flyteam.jp/airline/ana/news/article/68672|accessdate=2017-03-14}}</ref>。
 
* 運航影響
 
:ANAは国内線で8月26日に9便、27日に3便、28日に4便、31日に2便の計18便が欠航及び8月27・31日、{{要出典範囲|9月11日に2便の計6便|date=2017-3}}の遅延が計画され<ref>[https://www.ana.co.jp/apps/info/info20160826143902037.pdf?cid=anatwitteretc201608260242 【お詫び】ボーイング 787 型機の整備にともなう国内線ダイヤへの影響について]</ref>、以降は余剰機材を投入するなど機材繰りで調整し、全便を運航するとしている<ref>{{Cite news|title=ANA、9月欠航なし 10月ずれ込みも、787エンジン不具合|newspaper=Aviation Wire|date=2016-09-06|url=http://www.aviationwire.jp/archives/99370}}</ref><ref>{{Cite news|title=ANA、10月以降欠航なし 787エンジン不具合|newspaper=Aviation Wire|date=2016-09-15|url=http://www.aviationwire.jp/archives/99844}}</ref>。但し、ANA全運用機材およそ200機中4分の1に当たる50機以上、該当機材で交換対応済み機材と未対応機材の内訳が一般利用者への公表は無く、未対応機材は通常交換サイクル前の交換をするので安全として運航しているのを不安に感じる利用者も有り該当期間中該当便を避ける風評が発生やすい状況でのANAの対応に疑問を呈する報道もある<ref>{{Cite news|title=ANAの787「本当に大丈夫?」相次ぐトラブル、利用者から不安の声|newspaper=Aviation Wire|date=2016-08-26|url=http://www.aviationwire.jp/archives/98102}}</ref>。
 
 
 
== 脚注・出典 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{Reflist|2}}
 
 
 
== 参考文献 ==
 
* {{Cite book|和書|author=全日空30年史編集委員会|year=1983|title=限りなく大空へ 全日空の30年|publisher=全日本空輸株式会社|isbn=}}
 
* {{Cite book|和書|author=全日空30年史編集委員会|year=1983|title=限りなく大空へ 全日空の30年 資料編|publisher=全日本空輸株式会社|isbn=}}
 
* {{Cite journal|和書|title=あらかると 747|author=|journal=エアライン臨時増刊 ボーイング747ジャンボ|year=1986|month=9|pages=59-68|publisher=イカロス出版|ref =B747-1986}}
 
* {{Cite book|和書|author=早房長治|year=2009|title=現在窮乏 将来有望評伝 全日空を創った男、美土路昌一|publisher=[[プレジデント社]]|isbn=9784833419253|ref=現在窮乏}}
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[マリンジャンボ]]
 
* [[名古屋鉄道]]
 
* [[ポケモンジェット]]
 
* [[大西卓哉]]
 
* [[ANAマイレージクラブ]]
 
* [[東海大学]]
 
  
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世界の上位 10社に入る日本の大手航空会社。1952年日本ヘリコプター輸送として設立され,1957年現社名に変更。1958年極東航空,1963年藤田航空を合併。1965年中日本航空,1967年長崎航空の[[定期航空]]部門を統合,日本政府の規制により国内線に限定した定期航空運送事業を展開した。1971年,東京―ホンコン間の不定期便を皮切りに,東南アジアを中心とする国際不定期便に乗り出し,1986年東京―グアム間の定期運航を開始した。以後,国際定期便にも本格参入し,2011年初現在,国内 50都市,海外 27都市に乗り入れている。[[ボーイング787ドリームライナー]]の開発にあたっては,2004年最初の発注者(ローンチ・カスタマー)として 55機を発注し,2011年11月,量産 1号機を受領して定期路線に投入した。三菱航空機開発のリージョナルジェット MRJも 15機を発注している。2011年初時点の保有機は約170機。
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== 外部リンク ==
 
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{{Commons&cat|All Nippon Airways|All Nippon Airways}}
 
 
* [https://www.ana.co.jp/ ANA|航空券 予約・空席照会・運賃案内・国内線]
 
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** {{Twitter|ANA_flight_info|ANA運航の見通し情報}}
 
** {{Twitter|ANA_travel_info|ANA旅のつぶやき}}
 
  
{{日本の航空会社}}
 
{{スターアライアンス}}
 
{{ANAグループ}}
 
{{JOCオフィシャルスポンサー(2015-2020)}}
 
{{航空機操縦士養成連絡協議会}}
 
 
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[[Category:全日本空輸|*]]
 
[[Category:全日本空輸|*]]

2018/12/24/ (月) 16:51時点における最新版

全日本空輸株式会社(ぜんにっぽんくうゆ、: All Nippon Airways Co., Ltd.

世界の上位 10社に入る日本の大手航空会社。1952年日本ヘリコプター輸送として設立され,1957年現社名に変更。1958年極東航空,1963年藤田航空を合併。1965年中日本航空,1967年長崎航空の定期航空部門を統合,日本政府の規制により国内線に限定した定期航空運送事業を展開した。1971年,東京―ホンコン間の不定期便を皮切りに,東南アジアを中心とする国際不定期便に乗り出し,1986年東京―グアム間の定期運航を開始した。以後,国際定期便にも本格参入し,2011年初現在,国内 50都市,海外 27都市に乗り入れている。ボーイング787ドリームライナーの開発にあたっては,2004年最初の発注者(ローンチ・カスタマー)として 55機を発注し,2011年11月,量産 1号機を受領して定期路線に投入した。三菱航空機開発のリージョナルジェット MRJも 15機を発注している。2011年初時点の保有機は約170機。

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