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'''人工衛星'''(じんこうえいせい)とは、[[惑星]]、主に[[地球]]の[[軌道 (力学)|軌道]]上に存在し、具体的な目的を持つ[[人工天体]]。地球では、ある物体を[[ローンチ・ヴィークル|ロケット]]に載せて[[宇宙速度#第一宇宙速度|第一宇宙速度]](理論上、[[海抜]]0 mでは約 7.9 km/s = 28,400 km/h<ref group="注">高度が高くなれば重力の影響が小さくなるので、より低速(小さい遠心力)で周回できる。例えば高度約36,000 kmの[[静止軌道]]では約 3.1 km/sで人工衛星([[静止衛星]])となる。</ref>)に加速させることで、[[地球の重力]]と重力から脱出しようとする[[遠心力]]とが釣り合い、その物体は[[地球周回軌道]]を回り続ける人工衛星となる<ref>[http://www.hokudai-rbp.jp/check-data/953/ 第12回『秒速7.9Km』] 北大リサーチ&ビジネスパーク</ref>。ただし軌道上を周回し続けていても、目的を持たない使用済みロケットの残骸や人工衛星の破片などは[[スペースデブリ]]として区別される。また、惑星以外の軌道([[月周回軌道]]、[[太陽周回軌道]])を周回する人工天体は[[宇宙探査機]]と呼ばれ、一般に区別される。
+
'''人工衛星'''(じんこうえいせい)
  
[[有人宇宙船]]や[[宇宙ステーション]]、[[スペースシャトル]]も人工衛星に含まれ、[[アメリカ航空宇宙局]]等の人工衛星軌道データに掲載もされるが、これらについて触れる際には人工衛星とは呼ばれないのが一般的である。
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[[地球]]を回る人工の天体。目的によって,[[科学衛星]][[実用衛星]][[軍事衛星]]などの区別がある。1957年10月4日,ソビエト連邦が史上最初の人工衛星『[[スプートニク]]』1号の打ち上げに成功,1958年1月にはアメリカ合衆国も『[[エクスプローラ]]』1号を軌道に乗せた。以来おびただしい数の衛星が地球のまわりを回るようになった。ソ連とアメリカに続いて,フランス,中国,[[ヨーロッパ宇宙機関]] ESAなどが衛星の自力打ち上げを行なった。日本は 1970年に初めて『[[おおすみ]]』の打ち上げに成功,以降[[静止気象衛星]][[ひまわり]]』など多数の衛星を打ち上げた。
 
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人類初の人工衛星は、[[1957年]]に[[ソビエト連邦]]が打ち上げた[[スプートニク1号]]である。[[21世紀]]初頭までに、数千もの人工衛星が地球周回軌道に打ち上げられた。
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{{テンプレート:20180815sk}}
 
 
人工衛星の用途は多岐にわたり、一般的なものは、[[軍事衛星]]、[[偵察衛星]]、[[通信衛星]]、[[放送衛星]]、[[地球観測衛星]]、[[航行衛星]]、[[気象衛星]]、[[科学衛星]]、[[アマチュア衛星]]などである。
 
 
 
人工衛星は地球を周回する軌道にあるものが大部分であるが、[[惑星探査]]目的で[[火星]]や[[土星]]などの他の惑星の軌道上にも観測機がいくつか到達しており、各惑星の人工衛星となっている。これらは惑星の観測を行ったり、[[火星探査機]]などのように他惑星の表面に着陸した宇宙探査機からの各種観測データを地球まで中継送信している。
 
 
 
== 歴史 ==
 
=== 構想 ===
 
{{see|宇宙開発}}
 
人工衛星がフィクション内で初めて描かれたのは{{仮リンク|エドワード・エヴァレット・ヘイル|en|Edward Everett Hale}}の短編小説、『{{仮リンク|レンガの月|en|The Brick Moon}}』である。この話は''[[:en:The Atlantic Monthly|The Atlantic Monthly]]'' にて1869年からシリーズ化された<ref>{{Cite web|title=Rockets in Science Fiction (Late 19th Century)|url=http://history.msfc.nasa.gov/rocketry/tl4.html|publisher=マーシャル宇宙飛行センター|accessdate=2008-11-21}}</ref><ref>{{citebook|title= Science-fiction, the Early Years |author=Everett Franklin Bleiler|coauthors=Richard Bleiler|pages=325|isbn=978-0873384162 |publisher=[[ケント州立大学|ケント州立大学出版]]|year=1991}}</ref>。この概念が次に登場したのは1879年、[[ジュール・ヴェルヌ]]の『{{仮リンク|インド王妃の遺産|en|The Begum's Fortune}}』である。
 
 
 
[[1903年]]、[[コンスタンチン・ツィオルコフスキー]]は「反作用利用装置による宇宙探検」({{Lang-ru|''Исследование мировых пространств реактивными приборами''}})を出版。これは宇宙船を打ち上げるための[[ロケット工学]]に関する最初の学術論文だった。ツィオルコフスキーは地球の回る最小の軌道に求められる[[軌道速度]]を8km/sと計算し、[[液体燃料]]を使用した[[多段式ロケット]]ならば達成可能であることを示した。また、彼は[[液体水素]]と[[液体酸素]]の使用を提案した。
 
 
 
1928年、[[スロベニア]]の{{仮リンク|ヘルマン・ポトチェニク|en|Herman Potočnik}}が''The Problem of Space Travel — The Rocket Motor''({{lang-de|''Das Problem der Befahrung des Weltraums — der Raketen-Motor''}})を出版し、宇宙旅行と人間の永続的滞在性について述べた。彼は宇宙ステーションを発想し、ステーションの静止軌道計算を行った。彼はまた、人工衛星が平和的・軍事的に地上の観測に使用できることを詳細に記述し、宇宙空間の特殊な状態が科学実験に有意であることや、静止衛星を通信などに利用できることについても述べた。
 
 
 
1945年、[[アーサー・C・クラーク]]は雑誌{{仮リンク|ワイヤレス・ワールド|en|Wireless World}}上で、通信衛星を用いた[[マスコミュニケーション]]の可能性を詳細に記述した<ref>{{citebook|title= Visions of Technology |author= Richard Rhodes|pages=160|publisher=Simon & Schuster|year=2000|isbn=978-0684863115}}</ref>。また、クラークは人工衛星打ち上げの計画、可能な衛星軌道などについても調査し、3機の静止軌道衛星で地球全体をカバーすることを提案した。
 
 
 
=== 人工衛星の誕生 ===
 
{{main|宇宙開発競争}}
 
[[ファイル:Sputnik asm.jpg|thumb|200px|スプートニク1号:世界初の人工衛星]]
 
[[第二次世界大戦]]中に開発された[[ドイツ]]の[[V2ロケット]]の技術とその技術者たちによって、アメリカとソ連のロケット技術は急速な進歩を成し遂げ、人工衛星が現実のものとなりつつあった。
 
 
 
アメリカ合衆国は、[[1945年]]より{{仮リンク|海軍航空局|en|Bureau of Aeronautics}}の下、人工衛星の打ち上げを検討してきた。[[1946年]]5月に米空軍の[[ランド研究所]]が提出した報告書、「実験周回宇宙船の予備設計」(''Preliminary Design of a Experimental World-Circling Spaceship'' )には「適当な装置を搭載した人工衛星は20世紀の最も強力な科学ツールの一つになりうる」と述べられており<ref>{{Cite web|url=http://www.rand.org/pubs/special_memoranda/SM11827/index.html|title=Preliminary Design of an Experimental World-Circling Spaceship|publisher=''[[ランド研究所]]''|accessdate=2008-03-06}}</ref>、人工衛星が軍事的重要性を持つとは思っておらず、むしろ科学的、政治的、プロパガンダ的なものと当時見なしていた。[[アメリカ合衆国国防長官|アメリカ国防長官]][[チャールズ・E・ウィルソン]]は[[1954年]]「私は国内の人工衛星計画を知らない」(''I know of no American satellite program'')と述べた<ref>{{citebook|title=Venture Into Space: Early Years of Goddard Space Flight Center|author=Alfred Rosenthal|publisher=''[[アメリカ航空宇宙局|NASA]]''|year=1968|pages=15}}</ref>。
 
 
 
[[1955年]][[7月29日]]、[[ホワイトハウス]]は[[1958年]]の春までに人工衛星を打ち上げると発表した。これは[[ヴァンガード計画]]として知られるようになる。同年7月31日、ソ連は[[1957年]]の秋までに人工衛星を打ち上げると発表した。
 
 
 
[[セルゲイ・コロリョフ]]と助手の{{仮リンク|ケリム・ケリモフ|en|Kerim Kerimov}}が率いるソ連の[[スプートニク計画]]が始まり、[[1957年]][[10月4日]]初の人工衛星「[[スプートニク1号]]」が打ち上げられた<ref>{{citation|contribution=Kerim Kerimov|title=[[ブリタニカ百科事典|Encyclopædia Britannica]]|url=http://www.britannica.com/EBchecked/topic/914879/Kerim-Kerimov|accessdate=2008-10-12}}</ref>。スプートニク1号はその軌道変化を分析することによって大気上層の密度の確認に役立ち、電離層の無線信号外乱のデータを提供した。衛星の機体は加圧された窒素で満たされており、地球に送信された温度データから隕石が機体表面を貫通し、内圧が低下したことがわかった。これは初の[[流星物質]]の探知であった。
 
 
 
この突然の成功が[[アメリカ合衆国]]に[[スプートニク・ショック]]を引き起こし、その後のアメリカとソ連の熾烈な[[宇宙開発競争]]に繋がっていった。
 
 
 
スプートニク1号から3年半が経過した1961年6月、米空軍は{{仮リンク|米国宇宙監視ネットワーク|en|United States Space Surveillance Network}}のリソースを利用し、115の人工衛星の目録を作成した<ref>{{cite web |author=David S. F. Portree |coauthors=Joseph P. Loftus, Jr |url=http://ston.jsc.nasa.gov/collections/TRS/_techrep/TP-1999-208856.pdf |title=Orbital Debris: A Chronology |pages=18 |date=1999 |publisher=''[[ジョンソン宇宙センター]]'' |accessdate=2008-11-21 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20000901071135/http://ston.jsc.nasa.gov/collections/TRS/_techrep/TP-1999-208856.pdf |archivedate=2000年9月1日 |deadlinkdate=2017年9月 }}</ref>。
 
 
 
== 宇宙監視網 ==
 
米国宇宙監視ネットワーク (SNN) は1957年より宇宙天体を追跡しており、2008年現在8,000以上の人工天体を追跡している。軌道上に存在する人工物は数[[トン]]の人工衛星から5[[キログラム]]のロケットの部品まで様々である。これらの7パーセントは運用中の人工衛星であり、それ以外は全て[[スペースデブリ]]である<ref>{{Cite web|title=Orbital Debris Education Package|url=http://www.orbitaldebris.jsc.nasa.gov/library/EducationPackage.pdf|publisher=''[[ジョンソン宇宙センター]]''|accessdate=2008-03-06|archiveurl=https://web.archive.org/web/20080408183946/http://www.orbitaldebris.jsc.nasa.gov/library/EducationPackage.pdf|archivedate=2008年4月8日|deadlinkdate=2017年9月}}</ref>。
 
 
 
SNNは直径10センチ以上の物体を追跡している。[[アメリカ戦略軍]]は主に活動中の衛星に関心を持つが、ミサイルの接近と誤認しないように再突入するであろうスペースデブリも追跡している。
 
 
 
== 非軍事衛星業務 ==
 
非軍事的な人工衛星の業務は基本的に3種類存在する<ref name=Grant&Meadows>{{citebook|author=Grant, A.|coauthors=Meadows, J.|year=2004|title=Communication Technology Update|edition=ninth edition|pages=284|publisher=Focal Press|isbn=0240806409}}</ref>。
 
 
 
=== 固定衛星サービス ===
 
{{仮リンク|固定サービス衛星|en|Fixed Service Satellite}}は国や大陸をはさんで、特定の地点間の何千億もの音声、動画、データ通信タスクを処理している。
 
 
 
=== モバイル衛星システム ===
 
モバイル衛星システムは辺境にある自動車や船舶、飛行機、人々にナビゲーションシステムとして利用されることだけでなく、世界の違う場所にいる、もしくは他のモバイル・固定通信装置と通信することに使用される。
 
 
 
=== 科学観測衛星(営利・非営利)===
 
{{main|地球観測衛星}}
 
科学観測衛星は気象情報や地上情報、といった[[地球科学]]的、[[海洋学]]的、[[大気科学|大気学]]的調査に利用される。
 
 
 
== 人工衛星の分類 ==
 
[[ファイル:Milstar.jpg|thumb|[[アメリカ軍の衛星通信|ミルスター]]:通信衛星]]
 
 
 
=== 目的による分類 ===
 
* '''[[軍事衛星]]''' - 軍事目的の衛星。今までに最も多く打ち上げられた衛星。
 
** '''[[衛星攻撃兵器]]/キラー衛星''' - 敵の衛星を攻撃するための兵器。粒子ビーム兵器、エネルギー兵器、[[運動エネルギー兵器]]、[[核ミサイル]]、または通常[[ミサイル]]などを用いて破壊する。
 
** '''[[偵察衛星]]/スパイ衛星''' - 軍事目的の[[リモートセンシング衛星]]や[[通信衛星]]。運営者である政府が情報を秘匿するため、これらの完全な性能が知られることはほとんど無い。[[早期警戒衛星]]はここに分類される。
 
* '''[[通信衛星]]''' - [[電気通信]]を目的とする衛星。21世紀初頭の通信衛星は一般的に[[対地同期軌道]]、[[モルニア軌道]]、[[低軌道]]を利用する。
 
** '''[[放送衛星]]''' - 地上の放送局から発信された電波を各家庭のアンテナまで中継する衛星。
 
* '''[[科学衛星]]''' - 地球、惑星、太陽などの天体や宇宙線、電離層といった宇宙空間の科学観測を目的とする衛星。
 
** '''[[宇宙望遠鏡]]/天文衛星''' - 地球以外の[[惑星]]や[[銀河]]など外宇宙の天体を観測目的とする衛星。
 
** '''[[宇宙探査機|惑星周回探査機]]''' - [[火星]]や[[木星]]などを周回する衛星。人工衛星と呼ばれることは稀である。
 
* '''[[地球観測衛星]]''' - 環境モニタリングや[[気象学]]、[[地図学]]といった非軍事的な地球上の観測を目的とした人工衛星。[[気象衛星]]や、[[海洋観測衛星]]はここに分類される。[[地球観測システム]]を参照。
 
* '''[[生物衛星]]''' - [[宇宙生物学]]的目的で生物をのせた衛星。科学衛星には分類されない。
 
* '''[[衛星測位システム|航行衛星]]''' - 地上の携帯型受信機が現在の正確な場所を判明できるように無線報時信号を送信する衛星。リアルタイムで誤差数メートルの[[衛星測位システム|衛星ナビゲーションシステム]]を可能とした。[[GPS衛星]]。
 
 
 
=== それ以外の分類 ===
 
* '''[[小型衛星]]'''- 小型・軽量の人工衛星<ref>{{Cite web|date=2008|pages=6|title=Workshop on the Use of Microsatellite Technologies|url=http://www.unoosa.org/pdf/reports/ac105/AC105_903E.pdf|publisher=United Nations|accessdate=2008-03-06}} </ref>。[[アマチュア衛星]]、[[ピギーバック衛星]]、[[CubeSat]]などはほとんどがここに分類される。新しい分類法ではミニ衛星(500-100kg)、マイクロ衛星(100-10kg)、ナノ衛星(10kg以下)とさらに分けられる<ref>{{cite web|title=小型宇宙衛星技術競争 ―NANO・PICOは国際標準技術化―(大型副次利用から最適小型利用へ)|url=http://opencube.dip.jp/~hh001/content/nano_pico_space2009.html|accessdate=2010-03-15}}</ref>。
 
* '''[[宇宙ステーション]]''' - 宇宙空間に人間が生存できるよう設計された構造物。推進・着陸装置が無いという点で他の[[有人宇宙船]]とは区別される。
 
* '''[[原子力衛星]]''' - [[原子力]]を動力源とする衛星。宇宙開発初期に、米ソによって複数打ち上げられたが、現在は打ち上げられていない。ソ連の[[コスモス954号]]はカナダに落下した。
 
* '''[[テザー衛星]]''' - テザーと呼ばれる細いケーブルで他の衛星と繋がれた衛星。
 
 
 
=== 構想 ===
 
* '''[[太陽光発電衛星]]''' - 軌道上で[[太陽光発電]]を行い電力を[[マイクロ波]]などで地上に送る衛星。[[宇宙太陽光発電]]を参照。
 
* '''[[掃除衛星]]''' - デブリを除去する目的の衛星。2020年度を目途にJAXAが開発に乗り出した<ref>{{cite web|title=JAXA、“掃除衛星”の研究開発に着手-10年後小型機実用化|url=http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720100217aaao.html|work=日刊工業新聞|accessdate=2010-03-17}}</ref>。デブリに導電性のテザー(紐)を取り付けて軌道を下げ大気圏に突入させるというアイディアが提唱されている([[テザー推進]]も参照)<ref>[http://www.mitsubishielectric.co.jp/dspace/column/c0904_2.html 三菱電機 DSPACE/2009年4月コラムVol.2[自己増殖を続ける「宇宙ゴミ」を掃除せよ!:林公代]]</ref><ref>[http://www.ard.jaxa.jp/research/mitou/mit-edt.html 導電性テザー(EDT):研究開発部門] - JAXA</ref>。テザーの開発は[[漁網]]メーカーの[[日東製網]]が協力している<ref>[http://www.nittoseimo.co.jp/13/34/ 環境事業]  - 日東製網株式会社</ref>。名称は暫定的なものである。
 
 
 
== 軌道の種類 ==
 
{{see|人工衛星の軌道|人工衛星の軌道要素}}
 
[[ファイル:Orbits around earth scale diagram.svg|thumb|250px|
 
{{Legend|#00FFFF|[[低軌道]]|border=1px solid #AAAAAA}}
 
{{Legend|#FFFF00|[[中軌道]]|border=1px solid #AAAAAA}}
 
{{legend-line|#FF0000 dotted 2px|[[国際宇宙ステーション]]の軌道}}
 
{{legend-line|#00C800 dotted 2px|[[GPS衛星]]}}
 
{{legend-line|#000000 dotted 2px|[[対地同期軌道]]}}
 
]]
 
 
 
世界初の人工衛星[[スプートニク1号]]は[[地球周回軌道]]に打ち上げられた。現在、この種類の[[軌道 (力学)|軌道]]が最も一般的なので、軌道名に地球を省略することが多い。地球周回軌道はさらに、高度、軌道傾斜角、軌道離心率によって分類される。
 
 
 
=== 中心による分類 ===
 
* '''[[銀河周回軌道]]''' - [[銀河]]の中心を周回する軌道。地球の太陽は[[銀河系]]の[[銀河核]]を周回しているので、この軌道に分類される。
 
* '''[[太陽周回軌道]]''' - 太陽の周りを周回する軌道。太陽系では全ての惑星、準惑星、彗星、小惑星はこの軌道に属する。人工衛星がこの軌道に入ると[[人工惑星]]とも呼ばれる。
 
* '''[[地球周回軌道]]''' - 月のように地球の周りを周回する軌道。[[2006年]]時点で、およそ2465機の人工衛星がこの軌道に存在する。
 
* '''[[月周回軌道]]''' - 地球の自然衛星である月を周回する軌道。[[月探査機]]を参照。月(平均高度384,403 km、[[楕円軌道|楕円]]-[[傾斜軌道]])を回りながら地球も回る。
 
* '''[[火星周回軌道]]''' - [[火星の衛星]]のように火星の回りを周回する軌道。
 
 
 
=== 高度による分類 ===
 
* '''[[低軌道]] (LEO)''' - 高度2,000km以下の地球周回軌道。国際宇宙ステーションなどはこの軌道に存在する。
 
* '''[[中軌道]] (MEO)''' - 高度2,000kmから[[対地同期軌道|地球同期軌道]](35,786km)までの地球周回軌道。
 
* '''[[高軌道]] (HEO)''' - 地球同期軌道より外の地球周回軌道。
 
 
 
=== 軌道傾斜角による分類 ===
 
* '''[[傾斜軌道]]''' - 衛星の[[軌道傾斜角]]が惑星の赤道に対して傾いている軌道。
 
** '''[[極軌道]]''' - 惑星の[[極]]、または極近傍の上空を通過する軌道。よって軌道傾斜角は90°近くなる。
 
** '''極[[太陽同期軌道]]''' - 極軌道に近く、[[赤道]]を常に同じ現地時間で通過する軌道。[[影]]が常に同じ場所にできるので画像の撮影に便利である。
 
* '''[[順行・逆行|順行軌道]]''' - 軌道傾斜角が90°以下の軌道。惑星の自転と同方向に周回する。
 
* '''逆行軌道''' - 軌道傾斜角が90°以上の軌道。惑星の自転方向とは逆向きに周回する。太陽同期軌道は別にして、燃料の問題で逆行軌道に投入される衛星はほとんど無い。なぜなら、地球からロケットを打ち上げる際、飛翔体はすでに射場の緯度と同じ自転速度分を得ているからである。
 
 
 
=== 離心率による分類 ===
 
[[ファイル:Geostational-Transfer-Orbit.png|200px|thumb|right|静止トランスファ軌道と静止軌道]]
 
* '''[[円軌道]]''' - [[軌道離心率]]が0で、円の形をした軌道。
 
* '''[[楕円軌道]]''' - 軌道離心率が0より大きく1より小さい軌道。楕円を描く。
 
** '''[[静止トランスファ軌道]]''' - 近地点が低軌道上で、遠地点が静止軌道上にある楕円軌道。
 
** '''[[モルニア軌道]]''' - 軌道傾斜角が63.4°で、公転周期が恒星時の半分である楕円軌道。
 
** '''[[ツンドラ軌道]]''' - 軌道傾斜角が63.4°で、公転周期が恒星時と同じである楕円軌道。
 
* '''[[双曲線軌道]]''' - 1以上の離心率を持つ[[軌道 (力学)|軌道]]。[[宇宙速度]]以上の速度を持ち、天体の引力を振り切る。
 
* '''[[放物線軌道]]''' - 離心率が1である[[軌道 (力学)|軌道]]。宇宙速度と同じ速度を持ち、地球の引力を振り切る。速度が増加すれば双曲線軌道になる。
 
** '''{{仮リンク|脱出軌道|en|Escape orbit}} (EO)''' - 物体が宇宙速度で地球から離れていく放物線軌道。
 
** '''{{仮リンク|捕捉軌道|en|Capture orbit}}''' - 物体が宇宙速度で地球に近づいていく放物線軌道。
 
 
 
=== 周期性による分類 ===
 
[[File:Animate orbit.gif|thumb|静止軌道]]
 
* '''[[回帰軌道]]''' - 1日のうちに惑星を何度か周回し、1日後の同じ時刻に元の地表面上空に戻る軌道。惑星の自転周期が衛星の公転周期の整数倍になっている。
 
** '''[[同期軌道]] (SO)''' - 惑星の自転周期と衛星の[[公転周期]]が等しい軌道。地上観測者から見ると衛星は[[アナレンマ]]上を動く。
 
*** '''[[対地同期軌道|地球同期軌道]] (GEO)''' - 地球を周回する同期軌道。高度約 35,786 km。
 
**** '''[[静止軌道]] (GSO)''' - [[軌道傾斜角]]が0°の[[対地同期軌道]]。地上の観測者からは衛星が空に固定されているように見える<ref>{{Cite web|title=Pearl Harbor In Space|author=James Oberg|url=http://www.jamesoberg.com/pearl.html|publisher=''Omni Magazine''|accessdate=2008-03-06|year=1984|month=July|pages=42–44}}</ref>。[[アーサー・C・クラーク]]に因んで'''クラーク軌道'''とも呼ばれる。
 
**** '''[[準天頂衛星|準天頂軌道]] (QZO)''' - 軌道傾斜角と[[離心率]]を調節して、赤道から離れた特定地域の上空に長時間留まるようにした同期軌道。非対称8の字軌道、縦の[[デンプシーロール]]軌道とも呼ばれる。
 
**** '''[[墓場軌道]]''' - 地球同期軌道の数百km上の軌道。衛星は任務終了時にここに移動する。
 
**** '''{{仮リンク|亜同期軌道|en|Subsynchronous orbit}}''' - 静止軌道・地球同期軌道のすぐ下にあるドリフト軌道。衛星は東にドリフトする。
 
*** '''{{仮リンク|火星同期軌道|en|Areosynchronous orbit}}''' - 火星を周回する同期軌道。公転周期は火星の[[恒星時]](24.6229時間)と等しい。
 
**** '''{{仮リンク|火星静止軌道|en|Areostationary orbit}} (ASO)''' - 火星の赤道上、高度1700kmの火星同期軌道。地球の静止軌道に相当する。
 
*** '''{{仮リンク|太陽周回同期軌道|en|Heliosynchronous orbit}}'''<!--定訳不明。修正求む--> - 太陽を周回する同期軌道。軌道半径は0.1628[[天文単位|AU]]で、水星の軌道半径の半分より少し小さい。
 
** '''[[準同期軌道]] (SSO)''' - 公転周期が惑星の自転周期の2分の1に等しい軌道。
 
* '''[[準回帰軌道]]''' - 1日のうちに地球を何度か周回し、その日のうちには戻らないが、定数日後に元の地表面上空に戻る軌道。
 
* '''[[太陽同期軌道]]''' - 人工衛星の軌道面と太陽光線との角度が常に一定の角度であるような軌道。太陽光が常に利用でき、地表に対して常に太陽光線の角度が一定なので、[[地球観測衛星]]に用いられている。
 
 
 
[[ファイル:Hohmann_transfer_orbit.svg|thumb|ホーマン遷移軌道 (2)。軌道 (1) から (3)、または逆に移動する。]]
 
 
 
=== 擬似軌道 ===
 
* '''{{仮リンク|馬蹄形軌道|en|Horseshoe orbit}}''' - 地上の観測者から見ると、観測者のいる惑星の周りを周回しているように見えるが、実際には観測物体は惑星と{{仮リンク|共有軌道|en|Co-orbital satellite}}となっている軌道。[[クルースン]]や{{mpl|2002 AA|29}}を参照。
 
* '''[[弾道飛行|エクソ軌道]]''' - [[軌道 (力学)|軌道]]に到達する予定であったが、速度不足のため落下する軌道。[[弾道飛行]]の類義語。
 
* '''[[ホーマン遷移軌道]] (LTO)''' - [[推進装置]]を二回使用して円軌道から他の円軌道に移る軌道。[[ヴァルター・ホーマン]]に因んで命名された。
 
* '''[[ハロー軌道]]'''/'''[[リサージュ軌道]]''' - [[ラグランジュ点]]の周りを回る軌道。
 
 
 
== 人工衛星の構成 ==
 
人工衛星のシステムは「'''衛星系'''」と「'''地上支援系'''」により構成され<ref>{{Cite book|和書|author=鈴木弘一|year=2007|title=はじめての宇宙工学|publisher=森北出版株式会社|isbn=978-4-627-69071-4}}</ref>、この二つの間で[[アップリンク]]と[[ダウンリンク]]が行われる。衛星系は、その衛星特有のミッションを遂行するための「'''ミッション機器'''」と[[電力]]、[[通信]]、[[姿勢制御]]などの基本的な機能に必要な「'''[[衛星バス|バス機器]]'''」から構成される。また、地上支援系は人工衛星を追跡し、データを取得して運用・管制を行うための機器からなる<ref name=iwasaki>{{Cite book|和書|author=岩崎信夫|year=1999|title=図説 宇宙工学概論|publisher=丸善プラネット株式会社|isbn=4-944024-64-9}}</ref>。
 
 
 
=== 衛星バス部 ===
 
{{main|衛星バス}}
 
 
 
==== TTC系 ====
 
TTCとはテレメトリ(衛星の動作状況を地上に送信)・トラッキング(軌道測定用信号の送受信)・コマンド(機器の電源のオンオフ、モード切替などの動作指令)機能のことである。しかし近年はコマンドは搭載された計算機により自動送信される場合が増えており、TTC系をC&DH系(コマンド・データハンドリング系)と呼ぶようになっている<ref name=iwasaki/>。
 
 
 
==== 電源系 ====
 
* [[太陽電池]]、[[バッテリー]]、[[シャント装置]]、電力制御機からなる。太陽電池は機体の表面、または太陽電池パドルに装着される。
 
* かつては小型[[原子炉]]が人工衛星にも使われたことがあるが、現在はほぼ[[太陽電池]]が使用される。また太陽電池を装備せず、[[バッテリー]]のみの衛星も存在する。
 
* 宇宙探査機では太陽電池が使えない事があるが、その場合は[[原子力電池]]など代替の電源を用意する。
 
 
 
==== 姿勢制御系 ====
 
{{Main|姿勢制御|姿勢制御システム}}
 
人工衛星は、地球重力場のひずみ、月・太陽の引力、[[太陽風]]や希薄な空気分子など、地球の引力以外の微小な力を受け徐々に姿勢が変動する。姿勢安定には大きく分けて「スピン姿勢安定方式」と「三軸姿勢安定方式」があり、前者は構成が簡潔で、特殊な機器を必要としないため、宇宙開発の初期に多用されたが、形状が円筒形に限定され、太陽電池が円筒の表面にしか貼ることができない。後者は姿勢方向が自由に選択でき、縦型の大きな太陽電池パドルを取り付けられるなどの長所があるが、熱制御が複雑になるなどの短所もある<ref name=iwasaki/>。
 
 
 
==== 推進系 ====
 
{{main|宇宙機の推進方法}}
 
* 計画した軌道に衛星を投入しても、放置しておくと地球の[[重力異常]]や、[[太陽風]]による擾乱のために、徐々に軌道が変わっていく。そのため、[[スラスター]]を稼働させ、軌道制御を行う。
 
* [[偵察衛星]]の場合、偵察のために必要な軌道変更を行うためにも使われる。
 
* [[静止衛星]]の場合、[[静止トランスファー軌道]]から[[静止軌道]]に軌道変更するための[[アポジ・モーター]]を搭載するが、それも推進系を構成する。
 
* 静止衛星が寿命を全うし、残骸が貴重な静止軌道を占有することがないよう、最後に軌道高度を上昇させるためにも使用する。周回衛星が、地球に落下するとき、安全な突入軌道にするためにも使用できる。
 
 
 
==== 構体系 ====
 
衛星は打上げ時、分離時に大きな荷重・振動・衝撃を受ける。よって搭載機器への負担を軽減するように機体を設計する必要がある。中央円筒型、パネル支持型、トラス型などの構造があり、これらの複合により構成されることもある。材料としては強度が必要な箇所には[[ステンレス材]]、[[チタン]]などが使用される<ref name=iwasaki/>。
 
 
 
==== 熱制御系 ====
 
衛星は宇宙空間にて高温から低温の過酷な環境に晒される。また、真空である宇宙空間では[[輻射]]による[[廃熱]]しかない。そのため、搭載した機器が良好に動作するためには、動作温度に収まるよう上手く設計する必要がある。実際の[[ハードウェア]]としては、次のような手段を駆使して実現する。
 
* [[サーマルブランケット]] - 断熱材のこと。熱の出入りを抑える。
 
* [[ヒートパイプ]] - 熱源からの過剰な放熱をラジエータまで伝達する。
 
* [[ラジエーター|ラジエータ]] - 熱放射器のこと。
 
* [[ヒーター]] - 過剰に冷却されないよう機器を暖める。
 
静止衛星では、[[夏至]]、[[冬至]]、[[春分]]、[[秋分]]の条件下で、太陽光の当たり具合や、地球からの[[輻射]]を考慮しながら、有限要素化した衛星の構造モデルを用いて設計解析する。
 
 
 
=== ミッション部 ===
 
==== 観測機器 ====
 
ミッションを実現するための観測機器。詳細はそれぞれの人工衛星の項目を参照。
 
 
 
==== トランスポンダ ====
 
[[トランスポンダ]]は通信・放送衛星の場合搭載される機器。地上から発射された電波を受信し、周波数変換し、大電力増幅して再び地上に送出するための送受信機。
 
 
 
==== アンテナ系 ====
 
[[アンテナ]]は電波の出入り口で、放送・通信ミッションやレーダー観測衛星で重要な役割を果たす。
 
 
 
=== 地上管制系 ===
 
{{see|地上局|ミッションコントロールセンター}}
 
{{節stub}}
 
 
 
== 衛星の廃棄 ==
 
{{see|ケスラーシンドローム|墓場軌道|2009年人工衛星衝突事故}}
 
人工衛星の任務が終了に近づくと、衛星を現在の軌道から離脱するのか、そのままにしておくのか、墓場軌道まで動かすのかという選択肢がある。初期の人工衛星は予算的な都合によって軌道変更のための機能を持つことはほとんど無かった。たとえば、[[1958年]]に打ち上げられた[[ヴァンガード1号]]は4番目に軌道に投入された衛星であるが、[[2009年]][[8月]]現在も軌道上に存在し、最も長く軌道上に存在する衛星となっている<ref>{{cite web | url=http://www.spaceref.com/news/viewnews.html?id=1241| title=Vanguard Approaches Half A Century In Space|work=SpaceRef.com|accessdate=2010-03-17}}</ref>。
 
 
 
現在、気象衛星をふくめ、静止軌道上の衛星は姿勢・軌道制御を行うためにスラスターを搭載している。スラスターの燃料が切れると衛星は静止軌道を保てなくなるため、寿命末期には静止軌道からさらに高度の軌道([[墓場軌道]])に上昇させ、[[停波]]・廃棄する。しかし、中には何らかの理由により軌道離脱ができず、[[スペースデブリ]]と化す衛星もある<ref>{{cite web|url=http://www.tethers.com/OrbitalDebris.html|title=Conventional Disposal Method: Rockets and Graveyard Orbits|accessdate=2010-03-17}}</ref>。
 
 
 
地上にコントロールしがら落下させる際には、南太平洋上にある[[到達不能極]]([[ポイント・ネモ]])に向けて落下させる<ref>{{Cite web |date= 2018年4月2日 |url= http://www.afpbb.com/articles/-/3169744?cx_position=11|title= 陸から最も離れた海、宇宙施設の墓場「ポイント・ネモ」|publisher= AFP|accessdate=2018-04-07}}</ref>。
 
 
 
== 人工衛星の軌道投入に成功した国・機関 ==
 
{{Main|各国初の軌道投入の年表}}
 
このリストは、自国の打ち上げ機([[ローンチ・ヴィークル]])で人工衛星を軌道上に到達させることに成功した国のリストである。多くの国は人工衛星を設計・製造する能力を有するが、独自開発の打上げ機で人工衛星を打ち上げることができる国は、[[2013年]][[1月]]末時点で9カ国([[ロシア]]、[[ウクライナ]]、[[アメリカ]]、[[日本]]、[[中国]]、[[インド]]、[[イスラエル]]、[[イラン]]、[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]])と1機関([[欧州宇宙機関]](ESA))のみであり、大多数の国々はこれら少数の国と機関に打ち上げ業務を依存することになる。
 
<!--
 
{|class="sortable wikitable"
 
|+ 自国のロケットによる初の人工衛星の打ち上げ
 
!順位
 
!国・機関!!年!!ロケット!!人工衛星!!重量(kg)!!class="unsortable"|特記事項
 
|-
 
|1
 
|style="text-align:left; style="white-space:nowrap"|{{flag|Soviet Union}}||1957||style="white-space:nowrap"|[[スプートニク (ロケット)|スプートニク-PS]]||''[[スプートニク1号]]''||style="text-align:right"|83.6||[[ソ連崩壊]]により打ち上げシステムはロシアとウクライナに継承。
 
|-
 
|2
 
|'''{{flag|United States}}'''||1958||[[ジュノーI]]||style="white-space:nowrap"|''[[エクスプローラー1号]]''||style="text-align:right"|13.7||
 
|-
 
|3
 
|{{flag|France}}||1965||[[ディアマンロケット|ディアマン]]||''[[アステリックス (人工衛星)|アステリックス]]''||style="text-align:right"|42||外国([[アルジェリア]]の[[アマギール|アマギール射場]])から打ち上げ。<br />打ち上げ能力は[[欧州ロケット開発機構|ELDO]]を経て[[欧州宇宙機関|ESA]]に継承。
 
|-
 
|4
 
|'''{{flag|Japan}}'''||1970{{Display none|02/}}|| [[L-4Sロケット|L-4S]]||''[[おおすみ]]''||style="text-align:right"|23.8||
 
|-
 
|5
 
|'''{{flag|China}}'''||1970{{Display none|04/}}||[[長征1号]]||''[[東方紅1号]]''||style="text-align:right"|173||
 
|-
 
|6
 
|{{flag|United Kingdom}}||1971||[[ブラック・アロー]]||''[[プロスペロ (人工衛星)|プロスペロ]]''||style="text-align:right"|65.8||外国([[オーストラリア]]の[[ウーメラ試験場]])から打ち上げ。<br />後に[[欧州ロケット開発機構|ELDO]]を経て[[欧州宇宙機関|ESA]]に参加したが、打ち上げシステムの提供はELDO時代のみ。<br />独自の打ち上げシステムを構築しながら、それを放棄した<ref>[http://spaceinfo.jaxa.jp/ja/uksa.html JAXA宇宙情報センター イギリス宇宙庁]</ref>唯一の国である。
 
|-
 
| -
 
|'''[[欧州宇宙機関|ESA]]'''||1979||[[アリアン1]]||''CAT-1''||style="white-space:nowrap; text-align:right"|1,602||[[欧州ロケット開発機構|ELDO]]を発展的解消、仏・独・伊が中心となり10か国により設立。<br />[[フランス領ギアナ]]の[[ギアナ宇宙センター]]から打ち上げ。
 
|-
 
|7
 
|'''{{flag|India}}'''||1980||[[SLV]]||''[[ロヒニ (人工衛星)|ロヒニ]]''||style="text-align:right"|35||
 
|-
 
|8
 
|'''{{flag|Israel}}'''||1988||[[シャヴィト]]||''[[オフェク|オフェク1号]]''||style="text-align:right"|155||
 
|-
 
| -
 
|'''{{flag|Russia}}'''||1992{{Display none|01/}}||[[ソユーズU]]||''[[コスモス2175号]]''||style="text-align:right"|6,600||ソ連から打ち上げシステムを継承。<br />ソ連の直接的な継承国家扱いとして順位には含めていない。
 
|-
 
| -
 
|'''{{flag|Ukraine}}'''||1992{{Display none|07/}}||[[ツィクロン|ツィクロン3]]||''[[ストレラ (人工衛星)|ストレラ]]<br />(x3、ロシア製)''||style="text-align:right"|不明||ソ連時代のウクライナから打ち上げシステムを継承。ソ連時代からウクライナは[[ユージュノエ設計局]]、[[ユージュマシュ]]を有し、ソ連宇宙開発における一大クラスタであり、独立後も独自の衛星打ち上げ能力を有している。<br />外国(ロシアの[[プレセツク宇宙基地]])から打ち上げ。
 
|-
 
|9
 
|'''{{flag|Iran}}'''||2009||[[サフィール (イランのロケット)|サフィール]]||''[[オミード]]''||style="text-align:right"|27||北朝鮮から技術提供を受けた可能性が指摘されている。
 
|-
 
|10
 
|'''{{flag|North Korea}}'''||2012||[[銀河3号 (ロケット)|銀河3号]]||''[[光明星3号2号機]]''||style="text-align:right"|100||北朝鮮の主張によれば、初めての軌道投入成功は1998年の[[テポドン1号|白頭山1号]]による[[光明星1号]]の打上げであるが、この時は他国機関は軌道上の衛星を確認していない。<br />フランスのアステリックスと同様、軌道到達後の運用には失敗<ref>ワシントン時事「北朝鮮『衛星』機能せず=落下まで数年―米専門家」(2012年12月18日)</ref>。
 
|-
 
|}
 
 
 
[[Image:Orbital Launches.svg|thumb|right|350px|Oribital launches by country {|style="width:100%;"|-|valign=top|
 
{{legend|#ff3232|人工衛星の軌道投入に成功した国}}
 
{{legend|#3200ff|人工衛星の軌道投入に成功したと主張する国(未確認)}}
 
{{legend|#008000|将来打ち上げ能力を獲得する計画のある国}}
 
]]
 
; 注釈
 
# [[欧州ロケット開発機構]](ELDO)はイギリス・フランスなどの打ち上げシステムを継承して、1968年から人工衛星を搭載した[[ヨーロッパ (ロケット)|ヨーロッパ1]]を、1971年に[[ヨーロッパ (ロケット)|ヨーロッパ2]]を打ち上げたが全て失敗している。<br />この時の教訓は[[欧州宇宙機関|ESA]]の[[アリアン]]ロケットに活かされている。<br />なお、イギリス由来の主要技術は[[欧州宇宙機関|ESA]]には継承されずに断絶した。
 
# [[イラク]]は1989年に最初の人工衛星の打ち上げに成功したと主張したが、軌道上に衛星は確認されていない。
 
# [[ブラジル]]は1997年と1999年、2003年に[[VLS-1]]で人工衛星の打ち上げを試みたが失敗した。<br />2003年の失敗が死傷者を出す事故となったため計画が大幅に遅延したが、現在では2018年に最初の衛星の打ち上げを目指している。
 
# [[イタリア]]が開発を主導した[[ヴェガロケット]]が2012年に人工衛星の軌道投入に成功したが、欧州宇宙機関の中で開発・運用されているためリストに含めていない。
 
{{-}}
 
-->
 
 
 
== 民間団体による打ち上げ能力 ==
 
{{see|民間宇宙飛行}}
 
* [[オービタル・サイエンシズ]]は[[トーラスロケット]]を用いた打ち上げを行っている。
 
* [[2008年]][[9月28日]]、民間航空会社[[スペースX]]は[[ファルコン1]]ロケットの軌道への打ち上げに成功した。これは民間が建造した液体燃料ブースターが軌道に到達した初めてのことである<ref name="malik">{{Cite web|title=SpaceX Successfully Launches Falcon 1 Rocket Into Orbit |url=http://www.space.com/missionlaunches/080928-spacex-falcon1-fourthtest.html|publisher=''Space.com''|author=Tariq Malik|accessdate=2008-10-02}}</ref>。ロケットは長さ1.5mの模型を軌道へ打ち上げた。このRatsatと呼ばれるダミー衛星は5年から10年で大気圏で燃え尽きる<ref name="malik"/>。そのほかにも、数は少ないがいくつかの民間会社が弾道飛行可能なロケットを開発している。
 
* [[アリアンスペース]]や[[三菱重工業]]などは宇宙機関から業務移管されて人工衛星の打ち上げを行っている。
 
 
 
== 国別の最初の人工衛星 ==
 
{{see also|各国初の人工衛星の年表}}
 
{|class="sortable wikitable"
 
|+ '''他国のロケットによるものを含めた その国初の人工衛星'''<ref>{{Cite web|title=First time in History|url=http://www.tbs-satellite.com/tse/online/thema_first.html|publisher=''The Satellite Encyclopedia''|accessdate=2008-03-06}}</ref>
 
|- bgcolor=#efefef
 
! 国・機関||初の<br />打ち上げ年||最初の人工衛星||軌道上にある衛星数<ref>2013年1月17日(2011年12月2日)時点。{{Cite web|title=SATCAT Boxscore|url=http://www.celestrak.com/satcat/boxscore.asp|publisher=celestrak.com|accessdate=2011-12-03}}</ref><br />2013年(2011年)時点
 
|-
 
|{{flag|Soviet Union}}<br />({{flag|Russia}})||1957年<br />(1992年)||''[[スプートニク1号]]''<br />''([[コスモス衛星|コスモス2175号]])''||1,457 (1,446)
 
|-
 
|{{flag|United States}}||1958年||''[[エクスプローラー1号]]''||1,110 (1,112)
 
|-
 
|{{flag|United Kingdom}}||1962年||''[[アリエル1号]]''||<span style="display:none">00</span>30 (28)
 
|-
 
|{{flag|Canada}}||1962年||''[[アルエット1号]]''||<span style="display:none">00</span>34 (32)
 
|-
 
|{{flag|Italy}}||1964年||''[[サン・マルコ1号]]''||<span style="display:none">00</span>22 (18)
 
|-
 
|{{flag|France}}||1965年||''[[アステリックス (人工衛星)|アステリックス]]''||<span style="display:none">00</span>57 (49)
 
|-
 
|{{flag|Australia}}||1967年||''[[WRESAT]]''||<span style="display:none">00</span>13 (12)
 
|-
 
|{{flag|Germany}}||1969年||''[[アズール (人工衛星)|アズール]]''||<span style="display:none">00</span>42 (41)
 
|-(
 
|{{flag|Japan}}||1970年||''[[おおすみ]]''||<span style="display:none">0</span>134 (126)
 
|-
 
|{{flag|China}}||1970年||''[[東方紅1号]]''||<span style="display:none">0</span>140 (117)
 
|-
 
|{{flag|Netherlands}}||1974年||''[[ANS]]''||<span style="display:none">00</span>13 (12)
 
|-
 
|{{flag|Spain}}||1974年||''[[INTASAT]]''||<span style="display:none">000</span>9 (9)
 
|-
 
|{{flag|India}}||1975年||''[[アリヤバータ (人工衛星)|アリヤバータ]]''||<span style="display:none">00</span>54 (49)
 
|-
 
|{{flag|Indonesia}}||1976年||''[[パラパ#パラパA|パラパA1]]''||<span style="display:none">00</span>12 (11)
 
|-
 
|{{flag|Czechoslovakia}}||1978年||''[[マギオン#マギオン1|マギオン1]]''||<span style="display:none">000</span>5
 
|-
 
|[[欧州宇宙機関]]||1979年||''{{仮リンク|CAT-1|en|CAT-1}}''||<span style="display:none">0000</span>不明 (49)
 
|-
 
|{{flag|Bulgaria}}||1981年||''[[ブルガリア1300]]''||<span style="display:none">000</span>1 (1)
 
|-
 
|{{flag|Saudi Arabia}}||1985年||''{{仮リンク|アラブサット1A|en|Arabsat-1A}}||<span style="display:none">00</span>12
 
|-
 
|{{flag|Brazil}}||1985年||''[[ブラジルサットA1]]''||<span style="display:none">00</span>13 (12)
 
|-
 
|{{flag|Mexico}}||1985年||''{{仮リンク|モレロス1|en|Morelos 1}}''||<span style="display:none">000</span>7 (8)
 
|-
 
|{{flag|Sweden}}||1986年||''[[バイキング (人工衛星)|バイキング]]''||<span style="display:none">00</span>11 (13)
 
|-
 
|{{flag|Israel}}||1988年||''[[オフェク1]]''||<span style="display:none">00</span>11 (10)
 
|-
 
|{{flag|Luxembourg}}||1988年||''{{仮リンク|アストラ1A|en|Astra 1A}}''||<span style="display:none">000</span>5 (19)
 
|-
 
|{{flag|Argentina}}||1990年||''[[ルーサット]]''||<span style="display:none">000</span>9 (9)
 
|-
 
|{{flag|Hong Kong}}||1990年||''{{仮リンク|AsiaSat 1|en|AsiaSat 1}}''||<span style="display:none">000</span>9
 
|-
 
|{{flag|Pakistan}}||1990年||''{{仮リンク|バダ-1|en|Badr-1}}''||<span style="display:none">000</span>3 (3)
 
|-
 
|{{flag|South Korea}}||1992年||''[[KITSAT-A|ウリビョル1号]]''||<span style="display:none">00</span>11 (10)
 
|-
 
|{{flag|Portugal}}||1993年||''{{仮リンク|ポーサット-1|en|PoSAT-1}}''||<span style="display:none">000</span>1 (1)
 
|-
 
|{{flag|Thailand}}||1993年||''[[タイコム (人工衛星)|タイコム1号]]''||<span style="display:none">000</span>7 (7)
 
|-
 
|{{flag|Turkey}}||1994年||''{{仮リンク|トルクサット1B|en|Turksat 1B}}''||<span style="display:none">000</span>8 (7)
 
|-
 
|{{flag|Ukraine}}||1995年||''[[シーチ-1]]''||<span style="display:none">000</span>6
 
|-
 
|{{flag|Malaysia}}||1996年||''{{仮リンク|ミーサット|en|MEASAT Satellite Systems|label=ミーサット1号}}''||<span style="display:none">000</span>6
 
|-
 
|{{flag|Norway}}||1997年||''[[トール (人工衛星)#トール2号|トール2号]]''||<span style="display:none">000</span>3
 
|-
 
|{{flag|Philippines}}||1997年||''{{仮リンク|アギラ2号|en|Agila 2}}<br />(マブハイ1号)''||<span style="display:none">000</span>2
 
|-
 
|{{flag|Egypt}}||1998年||''{{仮リンク|ナイルサット101号|en|Nilesat 101}}''||<span style="display:none">000</span>4
 
|-
 
|{{flag|Chile}}||1998年||''{{仮リンク|ファーサット・アルファ|en|FASat-Alfa}}''||<span style="display:none">000</span>2 (1)
 
|-
 
|{{flag|Singapore}}||1998年||''[[ST-1]]''||<span style="display:none">000</span>3
 
|-
 
|{{flag|Taiwan}}||1999年||''[[FORMOSAT-1]]''||<span style="display:none">000</span>8 (8)
 
|-
 
|{{flag|Denmark}}||1999年||''{{仮リンク|エルステッド (人工衛星)|en|Ørsted (satellite)|label=エルステッド}}''||<span style="display:none">000</span>4
 
|-
 
|{{flag|South Africa}}||1999年||''[[SUNSAT]]''||<span style="display:none">000</span>2
 
|-
 
|{{flag|United Arab Emirates}}||2000年||''[[スラーヤ#衛星|スラーヤ1号]]''||<span style="display:none">000</span>6 (5)
 
|-
 
|{{flag|Morocco}}||2001年||''{{仮リンク|マロック・トゥブサット1|en|Maroc-Tubsat}}''||<span style="display:none">000</span>1
 
|-
 
|{{flag|Algeria}}||2002年||''{{仮リンク|アルサット1|en|Alsat 1}}''||<span style="display:none">000</span>2
 
|-
 
|{{flag|Greece}}||2003年||''{{仮リンク|ヘラスサット2|en|Hellas Sat 2}}''||<span style="display:none">000</span>2
 
|-
 
|{{flag|Nigeria}}||2003年||''[[NigeriaSat-1]]''||<span style="display:none">000</span>4
 
|-
 
|{{flag|Iran}}||2005年||''[[スィーナー1号]]''||<span style="display:none">000</span>1
 
|-
 
|{{flag|Kazakhstan}}||2006年||''[[KazSat|KazSat-1]]''||<span style="display:none">000</span>2
 
|-
 
|{{flag|Colombia}}||2007年||''[[リベルタード1]]''||<span style="display:none">000</span>1
 
|-
 
|{{flag|Vietnam}}||2008年||''[[Vinasat-1]]''||<span style="display:none">000</span>1
 
|-
 
|{{flag|Venezuela}}||2008年||''[[ヴェネサット-1]]''||<span style="display:none">000</span>1
 
|-
 
|{{flag|Switzerland}}||2009年||''[[スイスキューブ]]'' <ref>[http://www.swissinfo.ch/eng/front/India_launches_Switzerland_s_first_satellite.html?siteSect=105&sid=11253287&rss=true&ty=st&ref=ti_spa India launches Switzerland's first satellite]</ref>||<span style="display:none">000</span>2
 
|-
 
|{{flag|Poland}}<ref>In a difference of first full Bulgarian Intercosmos Bulgaria 1300 satellite, Poland's near first satellite, Intercosmos Copernicus 500([[インターコスモス#無人ミッション|インターコスモス・<br />コペルニクス500]]) in 1973, were constructed and owned in cooperation with Soviet Union under the same Interkosmos program.</ref>||2012年||''{{仮リンク|PW-Sat|en|PW-Sat}}''||<span style="display:none">000</span>2 (1)
 
|-
 
|{{flag|Hungary}}||2012年||''[[MaSat-1]]'' <ref>[http://blogs.wsj.com/emergingeurope/2012/02/13/hungary-launches-its-first-satellite-into-orbit/ Hungary launches its first satellite into orbit.]</ref>||<span style="display:none">000</span>5
 
|-
 
|{{flag|Romania}}||2012年||''[[ゴリアテ (人工衛星)|ゴリアテ]]'' <ref>[http://english.hotnews.ro/stiri-top_news-11498074-video-romania-39-first-satellite-goliat-successfully-launch-from-kourou-base-french-guyana.htm First Romanian satellite Goliat successfully launched]</ref> ||<span style="display:none">000</span>1
 
|-
 
|{{flag|Belarus}}||2012年||''BKA (BelKA-2)''||<span style="display:none">0000</span>n/a
 
|-
 
|{{flag|North Korea}}||2012年||''[[光明星3号2号機]]'' <ref>{{cite web |url=http://www.norad.mil/News/2012/121112b.html |title=アーカイブされたコピー |accessdate=2012年12月12日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20121214134546/http://www.norad.mil/News/2012/121112b.html |archivedate=2012年12月14日 |deadlinkdate=2017年9月 }}</ref>||<span style="display:none">000</span>1
 
|-
 
|{{flagcountry|Azerbaijan}}
 
|2013年
 
|{{仮リンク|アゼルスペース|en|Azerspace}}
 
|
 
|-
 
|{{flagcountry|Peru}}
 
|2014年
 
|{{仮リンク|チャスキー1号|en|Chasqui 1}}
 
|
 
|}
 
 
 
カナダは人工衛星を製作した3番目の国であるが<ref>{{citebook|title=Space Programs Outside the United States|author=Daphne Burleson|publisher=McFarland & Company|pages=43|year=2005|isbn=978-0786418527}}</ref>、打ち上げはアメリカの射場でアメリカのロケットにより行われた。オーストラリアは、アメリカから寄贈された[[PGM-11 (ミサイル)|レッドストーン]]とアメリカのサポートチームにより[[WRESAT]]を打ち上げた<ref>{{citebook|title=Blazing the Trail|author=Mike Gruntman|pages=426|isbn=978-1563477058|year=2004|publisher=American Institute of Aeronautics and Astronautics}}</ref>。イタリアは[[アメリカ航空宇宙局|NASA]]の訓練を受けたイタリア人チームとともにアメリカの[[ワロップス島]]から[[スカウト (ロケット)|スカウトロケット]]を使用して打ち上げた<ref>{{citebook|title=Europe's Space Programme|pages=114|author=Brian Harvey|year=2003|publisher=Springer Science+Business Media|isbn=978-1852337223}}</ref>。
 
 
 
=== 計画中 ===
 
* {{flagcountry|Bangladesh}}は2017年6月までに人工衛星バンガバンドを打ち上げる意向<ref>http://bddnews.com/post/20140916_806/</ref><ref>http://bangla-joho.com/culture/2015/12/17/703/</ref>。
 
* {{flagcountry|Croatia}}は2013年から2014年の間に人工衛星を製作する予定<ref name="CroatianSpace">{{Cite web|url=http://www.astronautika.com/vremenik|title=Vremenik|accessdate=2010-03-17}}</ref>(※2016年7月現在追加情報未確認)。
 
* {{flagcountry|Sri Lanka}}は通信衛星の製造と打ち上げを中国に発注<ref>https://sorae.info/030201/4906.html</ref>。
 
 
 
== 衛星への攻撃 ==
 
{{main|衛星攻撃兵器}}
 
21世紀初頭では、衛星は軍事組織によって[[プロパガンダ]]目的や軍事ネットワークから[[機密情報]]を盗むため、[[ハッキング]]を受けている<ref>{{Cite web|title=Hack a Satellite while it is in orbit|url=http://blogs.ittoolbox.com/security/dmorrill/archives/hack-a-satellite-while-it-is-in-orbit-15690|author=Dan Morrill|publisher=''ITtoolbox''|accessdate=2008-03-25}}</ref><ref>{{Cite web|title=AsiaSat accuses Falungong of hacking satellite signals|url=http://www.accessmylibrary.com/coms2/summary_0286-5205866_ITM|publisher=Press Trust of India|accessdate=2008-03-25}}</ref>。
 
 
 
低軌道上の人工衛星は地球からの[[弾道ミサイル]]によって破壊可能である。ロシア、アメリカ、中国は衛星破壊の実験を行ったことがある<ref name="asat">{{Cite web|author=William J. Broad|coauthors=David E. Sanger|title=China Tests Anti-Satellite Weapon, Unnerving U.S.|url=http://www.nytimes.com/2007/01/18/world/asia/18cnd-china.html?_r=1&pagewanted=all&oref=slogin|publisher=''[[ニューヨーク・タイムス]]''|year=2007|accessdate=2008-03-25}}</ref>。2007年、中国は自国の気象衛星[[風雲 (気象衛星)#風雲1号C|風雲一号C]]を破壊し<ref name="asat"/>、2008年2月、アメリカ海軍は自国の偵察衛星[[USA-193]]を破壊させている<ref>{{Cite web|year=2008|title=Navy Missile Successful as Spy Satellite Is Shot Down |url=http://www.popularmechanics.com/blogs/science_news/4251430.html|publisher=''Popular Mechanics''|accessdate=2008-03-25}}</ref>。
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
=== 注釈 ===
 
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=== 出典 ===
 
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== 関連項目 ==
 
{{portal|宇宙開発}}
 
{{commonscat|Satellites}}
 
* [[ロケット]] - [[射場]] - [[発射台]]
 
* [[人工衛星観測]]
 
* [[国際衛星識別符号]]
 
* [[衛星カタログ番号]]
 
* {{仮リンク|画像諜報|en|Imagery intelligence|label=IMINT}}
 
* {{仮リンク|地球観測衛星の一覧|en|List of Earth observation satellites}}
 
* {{仮リンク|衛星編隊飛行|en|Satellite formation flying}}
 
 
 
== 外部リンク ==
 
* [http://science.nasa.gov/RealTime/JTrack/3D/JTrack3D.html J-Track 3D] - 現在活動中の人工衛星の軌道を3D表示するサイト(NASA)
 
* [http://en.satellite.tracks.free.fr Satellite Ground Tracks] - リアルタイム衛星地上追跡
 
* [http://www.ucsusa.org/global_security/space_weapons/satellite_database.html UCS Satellite Database] - 現在活動中の人工衛星。更新が早い。
 
* [https://web.archive.org/web/20130203192246/http://www.zarya.info/Calendar.php Current and Historical Launch Calendar] - 打ち上げのカレンダー。
 
 
 
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GPS衛星の軌道アニメーション

人工衛星(じんこうえいせい)

地球を回る人工の天体。目的によって,科学衛星実用衛星軍事衛星などの区別がある。1957年10月4日,ソビエト連邦が史上最初の人工衛星『スプートニク』1号の打ち上げに成功,1958年1月にはアメリカ合衆国も『エクスプローラ』1号を軌道に乗せた。以来おびただしい数の衛星が地球のまわりを回るようになった。ソ連とアメリカに続いて,フランス,中国,ヨーロッパ宇宙機関 ESAなどが衛星の自力打ち上げを行なった。日本は 1970年に初めて『おおすみ』の打ち上げに成功,以降静止気象衛星ひまわり』など多数の衛星を打ち上げた。



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