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(その他五角形に関する事項)
 
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* 正五角形の交わる対角線は、互いに他を[[黄金比]]に分ける。
 
* 正五角形の交わる対角線は、互いに他を[[黄金比]]に分ける。
 
* 対角線の長さが互いに全て等しい正多角形は、正五角形と[[長方形]]([[正方形]])のみである。
 
* 対角線の長さが互いに全て等しい正多角形は、正五角形と[[長方形]]([[正方形]])のみである。
 
== その他五角形に関する事項 ==
 
{{Double image aside|right|Knot.jpg|75|Overhand-folded-ribbon-pentagon.svg|150|紙片の結び目と正五角形}}
 
 
* 五角形の対角線を繋いだ星形を'''[[五芒星]]'''(ペンタグラム)という。たとえば[[長崎市]]の[[市町村章|市章]]などはペンタグラムとなっている。
 
* 細長い[[紙]]片、(または[[リボン]]や[[割り箸]]袋など)で[[一重結び]]の結び目を作ると正五角形が得られる。
 
* アメリカ[[国防総省]]を俗に'''[[ペンタゴン]]'''というが、これは[[ワシントンD.C.]]にある本部庁舎が五角形であることに由来する。
 
* [[飯塚伊賀七]]の作った[[茨城県]][[つくば市]][[谷田部 (つくば市)|谷田部]]にある[[五角堂]]は、五角形をした[[建築物]]である<ref>「日研」新聞編集委員会 編(1991):184ページ</ref>。
 
* [[ヒトデ]]や[[ウニ]]など、[[棘皮動物]]の体制は五放射相称を基本とする。
 
* <math>\sin 18^\circ = \frac{\sqrt{5} - 1}{4}</math>で、これに[[黄金比]]を掛けると1/2になる。つまり、2sin18°は黄金比の[[逆数]]。
 
* [[五角数]]は[[多角数]]の一つである。
 
* [[野球]]で使用される[[本塁]]は、五角形をしている。本塁は正五角形ではなく正方形を元につくられる五角形である。
 
* これも正五角形ではないが、[[将棋]]の[[駒 (将棋)|駒]]も先の尖った独特の五角形をしている。
 
  
 
== 関連項目 ==
 
== 関連項目 ==

2018/9/28/ (金) 11:56時点における最新版

正五角形

五角形(ごかくけい、ごかっけい、: pentagon)は、5つの頂点を持つ多角形の総称。

正五角形

正五角形は、各辺の長さが等しく、内角も108°中心角72°)と一定な五角形である。辺の長さを a とすると

面積
[math]A = \frac{5a^2}{4}\cot\frac{\pi}{5} = \frac{a^2}{4}\sqrt{25+10\sqrt{5}} \simeq 1.72048 a^2[/math]
内接円の半径
[math]r = \frac{a}{2}\cot\frac\pi{5}[/math]
外接円の半径
[math]R = \frac{a}{2}\csc\frac\pi{5}=\frac{\sqrt{50+10\sqrt{5}}}{10}a[/math]

正五角形の作図

正五角形(regular pentagon)は定規とコンパスによる作図が可能である。以下に示すのは古典的な方法の一つである。

(1) (2) (3) (4)
(1) (2) (3) (4)
  1. 直線上の一点Oを中心にとった円を描画し、直線と交わる二点をA, Bとする。ABの垂直二等分線、およびOAの垂直二等分線を作図する。
  2. OAとその垂直二等分線が交わる点をC、円OとABの垂直二等分線が交わる点のうち一つをDとする。CDを半径にとり、Cを中心にDからABまでを描画する。弧とABが交わる点をEとする。
  3. DEを半径にとり、Dを中心に弧を描画する。弧が円Oと交わる二点をF, Gとする。
  4. 同じ半径のままF, Gを中心とした弧を描画する。これらの弧が円Oと交わる五点D, F, G, I, Hを結ぶ図形が正五角形である。

定理

ファイル:Pentagram in pentagon.svg
正五角形の対角線(五芒星)
  • 正五角形の一辺と対角線とのは、黄金比に等しい。
  • 正五角形の交わる対角線は、互いに他を黄金比に分ける。
  • 対角線の長さが互いに全て等しい正多角形は、正五角形と長方形(正方形)のみである。

関連項目

脚注

参考文献

  • 高木貞治『数学小景』岩波書店〈岩波現代文庫〉、2002年。ISBN 4006000812
  • 「日研」新聞編集委員会 編『茨城108景をめぐる』川崎松濤 監修、筑波書林、平成3年9月20日、219pp.