中堅手

中堅手（ちゅうけんしゅ、英: center fielder）とは、野球またはソフトボールにおいて、外野のうち左翼手と右翼手に挟まれた位置を守る選手。本塁と二塁を結んだ直線上を中心として外野の中央部分が主な守備位置。二塁手（セカンド）・遊撃手（ショート）の後方に位置する。守備番号は8。英略字はCF（Center fielderから）。日本ではセンターとも呼ばれる。

野球のポジション図

概要

守備の要、センターラインに位置するポジションの１つ。(後に詳しく記載)

球場の構造上、左中間・右中間・センターは両翼に比べて広くなっているため、中堅手は外野手の中では特に足が速く守備範囲の広くまた守備能力の高い選手が務めることが望ましい。その他、自身の守備位置の打球処理はもとより、レフトやライトのカバー、二塁への牽制、捕手の二塁盗塁阻止の際のバックアップなど、求められる作業は多い。

このように「俊足」と「強肩」の両方が要求される厳しいポジションであるが、どちらかというと「俊足」が優先されることが多い。それは「本塁まで直接走者を刺せるほどの強肩をもつ選手はプロでも少ないため、返球については中継プレーで補えばよい」といった考え方からである。

このようにセンターでは高い身体能力が要求される厳しいポジションである。

捕手・二塁手・遊撃手・中堅手は特にボールに触る機会が多いが故に、センターラインと呼ばれるチームの守備の要であり、該当する守備位置につく選手の守備力が試合の流れを大きく左右する。実際日本プロ野球では、中堅手を守る選手がゴールデングラブ賞を獲得する傾向が強い。