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{{基礎情報 会社
 
|社名= ロイヤル・ダッチ・シェル
 
|英文社名= Royal Dutch Shell plc
 
|ロゴ=
 
|画像= [[File:Shell kantoor Den Haag.JPG|300px]]
 
|画像説明= ハーグの本社
 
|種類=[[株式会社]]
 
|市場情報= [[ユーロネクスト]]:[https://www.euronext.com/products/equities/GB00B03MLX29-XAMS/quotes RDSA] / [https://www.euronext.com/products/equities/GB00B03MM408-XAMS/quotes RDSB]<br>
 
[[ロンドン証券取引所]]: [http://www.londonstockexchange.com/en-gb/pricesnews/prices/system/detailedprices.htm?sym=GB00B03MLX29GBGBXSET3B03MLX2RDSA RDSA] / [http://www.londonstockexchange.com/en-gb/pricesnews/prices/system/detailedprices.htm?sym=GB00B03MM408GBGBXSET1B03MM40RDSB RDSB]<br>
 
[[ニューヨーク証券取引所]]:[http://www.nyse.com/about/listed/rdsa.html RDS.A] / [http://www.nyse.com/about/listed/rdsb.html RDS.B]
 
|略称=
 
|本社所在地= [[オランダ]]、[[ハーグ]]<br /><small>{{coord|52|5|37.1|N|4|18|45.6|E|type:landmark_region:ND|display=inline}}</small>
 
|国籍= {{NLD}}
 
|設立= [[1907年]]
 
|業種= 石油・ガス
 
|事業内容= 石油・天然ガスの探査、開発および生産<br />関連するパイプライン、輸送および加工業務<br />原油、石油および化学品の供給や取引、精製、販売および輸送
 
|代表者=[[:en:Peter Voser]](CEO)<br />[[:en:Jorma Ollila]](Chairman)
 
|資本金=169,517 Million US$<br />(2011年12月31日時点)<ref>[http://reports.shell.com/annual-report/2011/servicepages/downloads/files/entire_shell_20f_11.pdf Royal Dutch Shell>Investors>Annual Reports>2011 Annual Report>102Page>CONSOLIDATED BALANCE SHEET>Equity attributable to Royal Dutch Shell plc shareholders]</ref>
 
|発行済株式総数=
 
|売上高=連結:470,171 Million US$<br />(2011年12月期)<ref>[http://reports.shell.com/annual-report/2011/servicepages/downloads/files/entire_shell_20f_11.pdf Royal Dutch Shell>Investors>Annual Reports>2011 Annual Report>101Page>CONSOLIDATED STATEMENT OF INCOME>Revenue]</ref>
 
|営業利益=連結:55,660 Million US$<br />(2011年12月期)<ref>[http://reports.shell.com/annual-report/2011/servicepages/downloads/files/entire_shell_20f_11.pdf Royal Dutch Shell>Investors>Annual Reports>2011 Annual Report>101Page>CONSOLIDATED STATEMENT OF INCOME>Income before taxation]</ref>
 
|純利益=連結:30,918 Million US$<br />(2011年12月期)<ref>[http://reports.shell.com/annual-report/2011/servicepages/downloads/files/entire_shell_20f_11.pdf Royal Dutch Shell>Investors>Annual Reports>2011 Annual Report>101Page>CONSOLIDATED STATEMENT OF INCOME>Income attributable to Royal Dutch Shell plc shareholders]</ref>
 
|純資産=
 
|総資産=連結:345,257 Million US$<br />(2011年12月末時点)<ref>[http://reports.shell.com/annual-report/2011/servicepages/downloads/files/entire_shell_20f_11.pdf Royal Dutch Shell>Investors>Annual Reports>2011 Annual Report>102Page>CONSOLIDATED BALANCE SHEET>Total assets]</ref>
 
|従業員数=90千人<br />(2011年12月末時点)<ref>[http://reports.shell.com/annual-report/2011/servicepages/downloads/files/entire_shell_20f_11.pdf Royal Dutch Shell>Investors>Annual Reports>2011 Annual Report>114Page>EMPLOYEES, DIRECTORS AND SENIOR MANAGEMENT>Average employee numbers]</ref>
 
|決算期=[[12月31日|12月末日]]
 
|主要株主=
 
|主要子会社= シェル石油会社<br/> シェルナイジェリア<br/> シェルカナダ
 
|関係する人物=
 
|外部リンク= [http://www.shell.com/ Royal Dutch Shell Official Site]{{En icon}}<br />[http://www.shell.co.jp/ Royal Dotch Shell Official Site]{{Ja icon}}
 
|特記事項=
 
|郵便番号=
 
}}
 
'''ロイヤル・ダッチ・シェル'''({{en|Royal Dutch Shell plc}})は、[[オランダ]]の[[デン・ハーグ|ハーグ]]に本拠を置くオランダとイギリスの企業である。[[ユーロネクスト]]、[[ロンドン証券取引所]]、[[ニューヨーク証券取引所]]上場企業({{Euronext|RDSA|GB00B03MLX29|XAMS}}、{{Euronext|RDSB|GB00B03MM408|XAMS}}、{{LSE|RDSA}}、{{LSE|RDSB}}、{{NYSE|RDSA}}、{{NYSE|RDSB}})。
 
  
== 概要 ==
+
'''ロイヤル・ダッチ・シェル'''({{en|Royal Dutch Shell plc}})
[[File:Shell logo from petrol station.jpg|thumb|right|150px|イギリスのシェルのガススタンドのサイン]]
 
[[第二次世界大戦]]後から1970年代まで、世界の石油の生産をほぼ独占状態に置いた[[国際石油資本#セブン・シスターズ|セブン・シスターズ]]7社の内の一社であり、ヨーロッパ最大のエネルギーグループである。
 
  
グループ企業は145の国に広がり、世界中に47以上の製油所と、4万店舗以上のガソリンスタンドをグローバルに展開している。
+
イギリス・オランダ系の世界最大規模の垂直統合石油企業。オランダに本社を置く。1907年に,イギリスのシェル・トランスポート・アンド・トレーディング・カンパニーとオランダのロイヤル・ダッチ・ペトロリアムが事業提携してロイヤル・ダッチ・シェル・グループを形成し,以降,事実上の単一事業グループとして活動してきた。2000年代に入って経営のいっそうの透明化が求められ,2005年,2社は合併して単一の事業法人ロイヤル・ダッチ・シェルとなった。世界 145をこえる国,地域において,探鉱,掘削,石油製品,天然ガス,電力,石油化学,再生可能エネルギーなどの事業を展開する[[国際石油資本]](メジャーズ)の一つである。なかでも 1960年代に進出したナイジェリアでは,シェル・ナイジェリアが最も有力な石油会社となった。このナイジェリアに保有する原油・ガス埋蔵量が,アメリカ合衆国証券取引委員会基準では埋蔵量としては認められない推定埋蔵量の一部を含めて発表されていた「水増し」が 2004年に明らかになり,経営の透明性が求められた。
 
 
ロイヤル・ダッチ・シェルの事業は、垂直統合で行っており、探鉱 、生産、輸送、精製、販売までの事業を一括でしている。また事業の多角化を早くから行っており、ロイヤル・ダッチ・シェルは石油事業、ガス事業、石炭事業、化学事業、原子力発電事業、金属事業など様々な事業を保有している。
 
 
 
2000年代の初めからは代替エネルギーに力を注ぎ、太陽光発電 、風力発電、水素プロジェクトなどの新規分野にも積極的に投資をしている。同社が出資するロンドンアレイは、 2006年12月に世界最大の海上風力発電所を建設すると発表した。
 
 
 
== 歴史 ==
 
そもそもシェルとロイヤル・ダッチは独立した経営体であった。これらが提携関係となったのは[[1903年]]であり、きっかけは''[[:en:Asiatic Petroleum Company|Asiatic Petroleum Company]]''<ref>[[フランク・ホイットル]]のジェットエンジン開発にかかわった。</ref>という合弁事業であった。パリ家[[ロスチャイルド]]も参加したが、実際の交渉にあたったのはロスチャイルド側のFred Lane と、シェルおよびロイヤル・ダッチ側の[[:en:Henri Deterding|Henri Deterding]] であった。<ref>FundingUniverse [http://www.fundinguniverse.com/company-histories/royal-dutch-petroleum-company-the-shell-transport-and-trading-company-p-l-c-history/ ROYAL DUTCH PETROLEUM COMPANY THE "SHELL" TRANSPORT AND TRADING COMPANY P.L.C. History] Source: ''International Directory of Company Histories'', Vol. 4. St. James Press, 1991.</ref>
 
 
 
=== シェルとロイヤル・ダッチ双方の歴史 ===
 
==== シェルの歴史 ====
 
シェルの歴史は、[[ユダヤ人]][[マーカス・サミュエル]]([[:en:Marcus Samuel, 1st Viscount Bearsted|Marcus Samuel, 1st Viscount Bearsted]]、
 
後の初代バーステッド子爵)が来日した際に[[横浜市|横浜]]近郊の[[三浦海岸]]で見つけた貝があまりにも美しく、拾い集めた[[貝殻]]を持って帰国。貝殻細工の製造販売で財をなして[[ロンドン]]に開店した小さな[[骨董品店]]に始まる。[[カスピ海]]から輸入した[[貝殻]]が利益を上げ、次第に事業を拡大、世界最初の「タンカー王」となった。また、弟と横浜に開いた[[:en:Samuel Samuel & Co|サミュエル商会]]は数回にわたり日本の[[外債]]を引き受けた。
 
 
   
 
   
後を継いだ息子たちは、石油事業に進出し、[[ボルネオ島]]の油田開発に成功した。
 
これが大規模なものに成長し、[[1897年]]に'''シェル・トランスポート&トレーディング・カンパニー'''を設立した。社名は、貝殻を販売していたことと、出資者の[[家紋]]が[[ヨーロッパホタテ]]({{snamei||Pecten maximus}}、[[ホタテガイ]]に近縁な[[ホタテガイ属]]の1種)であったことにちなむ。
 
 
   
 
   
トレードマークは当初[[ムール貝]]であったが、[[1904年]]に現在のマークの原型となるホタテ貝に変更した。ヨーロッパホタテの貝殻をモチーフにした'''ペクテン'''マークの起源はここにある。
 
 
==== ロイヤル・ダッチの歴史 ====
 
ロイヤル・ダッチは、[[オランダ領東インド]](現[[インドネシア]])を拠点に活動していた[[ジャン・バプティスト・オーガスト=ケスラー]]([[:en:Jean Baptiste August Kessler|Jean Baptiste August Kessler]])が[[1890年]]にオランダ王室からの特許状を得て、オランダ領東インド石油開発会社を設立、石油開発に着手したことに端を発する。
 
過酷な気候や[[風土病]]に悩まされながらも[[1892年]]に操業を開始し、その際[[スタンダード・オイル]]への対抗もありシェルに石油運搬を委託していた。
 
 
=== ロイヤル・ダッチ・シェルの歴史 ===
 
{| border="0" cellpadding="1" cellspacing="2" style="margin:5px; width:20%; border:solid 1px #bbb; float:right;"
 
| [[File:Shell-Amsterdam.JPG|175px]]|| [[File:Shell Centre, London, UK, June 2004.jpg|175px]]
 
|-
 
| colspan="2" style="text-align: left;" |[[アムステルダム]]にあるシェル・タワー(左)と[[ロンドン]]にあるシェル・センター(右)
 
|}世界各地でアメリカの[[ロックフェラー]]系の[[スタンダード・オイル]](現 [[エクソンモービル]])との競争が熾烈になったため、シェルとロイヤル・ダッチは石油の利権を確保するため業務提携し、[[1907年]]に事業提携して「ロイヤル・ダッチ/シェルグループ」を形成した。1911年に[[アゼルバイジャン]]の油田を[[ロスチャイルド]]から購入した。[[世界恐慌]]のころから[[シュルンベルジェ]]に油田探査を依頼し、青天井に原油生産量を増やした。
 
 
[[1960年代]]以降[[ナイジェリア]]でも操業し、政府系企業などと合弁で[[シェル・ナイジェリア]]として活動している。この事業提携が事実上の単一企業と看做されて98年続いてきた。また、[[アルジェリア]]の[[イナメナス]]でも世界一のガス田ハッシ・ルメルをめぐり他社と開発を競争した。
 
 
[[2001年]]ごろから傘下の油田の埋蔵量を下方修正するなど財務上の問題が明らかになり、株主より[[コーポレートガバナンス]](企業統治)上の透明性向上の要求から単一法人化を求める圧力が急激に高まっていた。こうして、[[2005年]][[5月]]、98年間続いた2社提携の状態に終止符が打たれ、両社は合併して単一の法人'''ロイヤル・ダッチ・シェル'''となった。
 
 
ロイヤル・ダッチ・シェルは、2005年までオランダの事業親会社'''ロイヤル・ダッチ・ペトロリアム''' (正式会社名 {{nl|N.V. Koninklijke Nederlandsche Petroleum Maatschappij}}、英名 {{en|Royal Dutch Petroleum N.V.}}) 、イギリスの事業親会社'''シェル・トランスポート&トレーディング''' ({{en|The Shell Transport & Trading Company plc}}) の2つの法人が
 
60:40の比率でアライアンスを組んだ状態([[二元上場会社]])が100年近く続いていた。一般には、「ロイヤル・ダッチ/シェル (蘭・英)」というような表示をされて、便宜的に単一の会社であるように理解されていたが、あくまでも2社の事業提携(アライアンス)であり、単一の事業法人ではなかった。報道紙面での呼称がそのように通例化されていたのはその現れであった。
 
 
2012年2月10日、近年[[国家戦略]]として[[エネルギー資源]]の獲得に意欲を見せる[[中華人民共和国]]の中国石油天然気勘探開発公司([[中国石油天然気集団]]の[[子会社]])が、ロイヤル・ダッチ・シェルが保有する、[[カナダ]][[ブリティッシュコロンビア州]]グラウンドバーチの権益の20%を買収し、同地域の天然ガス液化工場での共同プロジェクトに参画することとなった。
 
 
[[2015年]]、イギリスの同業大手BGグループの買収を発表、[[2016年]]2月に完了した<ref>{{cite web|url=http://jp.wsj.com/articles/SB10671262863315044285504581542620640307868|title=シェルがBG買収完了、ブラジル重視の姿勢示す|publisher=ウォール・ストリート・ジャーナル|date=2016-02-16|accessdate=2016-12-23}}</ref>。
 
 
2017年10月、電気自動車の充電サービスを提供するオランダのNewMotionを買収<ref>『[http://oneboxnews.com/articles/shell-acquires-new-motion-2017-10 シェルが電気自動車の充電サービス会社を買収]』 2017年10月13日 [[Onebox News]]</ref>。
 
 
== 事業分野 ==
 
* [[石油]]販売事業 - [[ガソリンスタンド]] シェル (Shell) を世界中で展開
 
* 石油[[化学]]製品事業
 
* [[ガス燃料|ガス]]・[[電力]]事業 - [[天然ガス]]の加工([[GTL]]燃料)・輸送や[[発電所]]の開発など
 
* [[太陽電池]]事業
 
* その他、[[燃料電池]]車のための[[水素]]供給など、新燃料の分野でも幅広く活躍している。
 
 
== ロイヤル・ダッチ・シェル傘下の日本法人 ==
 
* [[昭和シェル石油]] - 2016年12月まで傘下にあった。
 
* シェルケミカルズジャパン
 
* シェルガス&パワージャパン
 
* シェル サービスインタナショナル ジャパン
 
 
== 脚注 ==
 
{{reflist}}
 
 
== 外部リンク ==
 
== 外部リンク ==
 
* [http://www.shell.co.jp/ Shell in Japan]
 
* [http://www.shell.co.jp/ Shell in Japan]
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* [http://fxthegate.com/2007/11/21.html ヨーロッパの財閥と企業グループ ロイヤル・ダッチ・シェル]
 
* [http://fxthegate.com/2007/11/21.html ヨーロッパの財閥と企業グループ ロイヤル・ダッチ・シェル]
  
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[[Category:ロイヤル・ダッチ・シェル|*]]
 
[[Category:ロイヤル・ダッチ・シェル|*]]

2018/10/14/ (日) 01:02時点における最新版

ロイヤル・ダッチ・シェルRoyal Dutch Shell plc

イギリス・オランダ系の世界最大規模の垂直統合石油企業。オランダに本社を置く。1907年に,イギリスのシェル・トランスポート・アンド・トレーディング・カンパニーとオランダのロイヤル・ダッチ・ペトロリアムが事業提携してロイヤル・ダッチ・シェル・グループを形成し,以降,事実上の単一事業グループとして活動してきた。2000年代に入って経営のいっそうの透明化が求められ,2005年,2社は合併して単一の事業法人ロイヤル・ダッチ・シェルとなった。世界 145をこえる国,地域において,探鉱,掘削,石油製品,天然ガス,電力,石油化学,再生可能エネルギーなどの事業を展開する国際石油資本(メジャーズ)の一つである。なかでも 1960年代に進出したナイジェリアでは,シェル・ナイジェリアが最も有力な石油会社となった。このナイジェリアに保有する原油・ガス埋蔵量が,アメリカ合衆国証券取引委員会基準では埋蔵量としては認められない推定埋蔵量の一部を含めて発表されていた「水増し」が 2004年に明らかになり,経営の透明性が求められた。


外部リンク



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