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{{Otheruses||[[はやぶさ2]]に搭載された[[ランダー]]|MASCOT (ランダー)}}
 
'''マスコット'''([[フランス語]]:Mascotte、[[英語]]:mascot)とは、'''「人々に幸運をもたらすと考えられている[[ヒト|人]]・[[動物]]・もの」'''のこと<ref name="koujien">[[広辞苑]]より</ref>。
 
  
身辺に置いて大切にする人形や、何らか団体(グループ)の[[シンボル]]とする動物などである<ref name="koujien" /><ref>シンボルにふさわしい動物を選ぶと、結果として、[[アイデンティティ]]を表現したもの、となることも多い</ref>。
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'''マスコット'''([[フランス語]]:Mascotte、[[英語]]:mascot)
  
マスコットは「人」や「動物」だけとは限らず、「[[植物]]」であったり、「[[色]]」であったりすることもある。
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フランス、プロバンス地方の魔女マスコmascoに由来する語で、幸運や福をもたらすと考えられる人や物、福の神ほか縁起のよいものをいう。フランスの作曲家オードランのオペレッタ『La Mascotte』(1880)により一般化した。西洋ではウサギの足の剥製(はくせい)を縁起のよいものとして珍重するが、船乗りの間では海での事故を防ぐものとして錨(いかり)や人間の頭部の骸骨(がいこつ)を腕や胸に彫る風習があり、アメリカ大陸のカウボーイは馬の蹄鉄(ていてつ)を災難よけにしている。日本でもっとも多く用いられるのは神社・仏閣の守り札(護符)で、交通事故から身を守るために自動車に取り付けたり、生まれ年にちなんだ守り本尊を身につけるなどマスコットにされるものは数限りない。変わったものでは、博徒が江戸時代の侠客(きょうかく)清水次郎長や盗賊鼠小僧次郎吉(ねずみこぞうじろきち)などの墓石の破片を持つと運がつくという。また、マスコット人形など企業が商品化するなどの例もある。
 
 
== 語源 ==
 
英語の"mascot"という語の語源に関してははっきりしていないところが多く、また、この言葉が人々の間で広く使われるようになったのは[[19世紀]]のオペレッタ作品によるので、まずは19世紀の用法から説明し、そこから順に古い方へと起源を辿る形で説明を試みる。
 
 
 
一般にこの言葉が広まったのは、[[1880年]]にフランスの作曲家{{仮リンク|エドモンド・オードラン|fr|Edmond Audran}}が制作した"La Mascotte"という題の喜劇[[オペレッタ]]による。これは、ある家に棲みついた[[妖精]]がその家に住む[[イタリア人]]農夫に幸運をもたらす、という物語である<ref name="ethymonline">{{Cite web
 
| url=http://www.etymonline.com/index.php?search=mascot&searchmode=none
 
| title=ethymonline.com
 
| publisher=
 
| accessdate=2009年11月17日 }}</ref>。
 
これは翌[[1881年]]には、かなりトーンダウンした形で英語に翻訳され英語圏で上演され、このような意味・用法が人々の間に広まった。オードランが作品名にmascotteという言葉を用いた19世紀、フランスの方言には「mascotte」という語があり、[[魔法使い]]の魔術、親身になってくれる[[妖精]]、幸運をもたらすもの、といった意味で用いられていた<ref name="ethymonline" />。
 
 
 
このフランス語の方言の「mascotte」の起源ははっきりしないが、おそらく[[プロバンス語]]の「mascoto」(「魔法使い」や「[[おまじない]]」)である。(というのも、ナルボンヌの[[1233年]]の写本では、「mascoto」は、女からの誘惑、賭けごとにおける魔法などの意味で使われているから。)<ref name="ethymonline" />。このmascotoの語源は、masco(「魔法使い」)で、その起源をさらに辿ると、古プロバンス語の「masca」で、そのmascaの起源となると、確かなことはわからないが、[[中世ラテン語]]のmasca(「顔をかくすもの」「[[幽霊]]」などの意味)が語源である可能性はある<ref name="ethymonline" />。
 
 
 
一方、masquという言葉は「何かに覆われた、隠された」という意味だが、プロヴァンス地方には、出産の際に[[羊膜]]に包まれて生まれてきた子供には幸運が宿っているという言い伝えがあり、そこから"masqu"という語が「家に幸運をもたらすもの」を表すようになったのではないかと言われている{{要出典|date=2014年10月}}。
 
 
 
== スポーツマスコット ==
 
[[File:ThunderII.jpg|thumb|right|140px|[[デンバー・ブロンコス]]では[[:en:Thunder (mascot)|Thunderという名の生きている馬]]がマスコット。]]
 
{{main|[[スポーツのマスコットキャラクター一覧]]}}
 
 
 
[[アメリカ合衆国]]では、[[大学]]やプロの[[スポーツ]]チームがしばしばそのマスコットによって識別される。最初期のスポーツマスコットの一つは[[1908年]]の[[シカゴ・カブス]]のものである<ref>{{cite news
 
| last=Brown | first=David
 
| title=Photo: 1908 Cubs protect their mascot’s back
 
| url=http://offthebench.nbcsports.com/2012/02/01/mascot-power-rankings-chicago-cubs-1908-mascot-was-horrifying-possibly-a-giant-squirrel/
 
| newspaper=Yahoo! Sports
 
| date=27 January 2012 }}</ref>。
 
 
 
== ミリタリーマスコット ==
 
[[File:RoyalRegimentWalesGoat_gobeirne.jpg|thumb|right|140px|[[:en:Royal Regiment of Wales|Royal Regiment of Wales]]ではヤギがマスコットになっている。]]
 
[[File:Seal_of_the_President_of_the_United_States.svg|thumb|right|140px|海兵隊やS.E.A.Lでは[[ハクトウワシ]]がマスコットになっている]]
 
マスコットは、[[アメリカ軍]]や[[イギリス軍]]を始めとする[[軍隊]]組織に古くから普及していた。[[アメリカ海兵隊]]の[[エンブレム]]に描かれているハゲワシやブルドッグ等はよく知られた例である。またイギリス軍の連隊の多くはそれぞれの生きた動物をマスコットにしており、パレードの際にひきつれて歩く光景がよく見られる。[[ノルウェー軍]]の中の[[ノルウェー郷土防衛隊]]の楽隊は、[[イギリス]][スコットランド]]の[[エディンバラ]]を訪問する際に「[[ニルス・オーラヴ]]」という名前の[[キングペンギン]]を連れている。
 
 
 
== その他のマスコット ==
 
{{節スタブ}}
 
 
 
[[File:Sidney_Sussex_College_mascot_1991.jpg|thumb|right|180px|[[:en:Sidney Sussex College|Sidney Sussex College]](ケンブリッジ大のカレッジのひとつ)のマスコットは青と金の[[ヤマアラシ]] ]]
 
[[イギリス]]や[[アメリカ合衆国|アメリカ]]では[[大学]]や[[高校]]さらには[[中学校]]には「スクールマスコット」が定められている学校がある。
 
 
 
[[企業]]のブランドと関連したマスコットは「企業マスコット」と呼ばれる。
 
 
 
[[自動車]]の[[ラジエーター]][[フロントグリル|グリル]]の上や[[ボンネット (自動車)|ボンネット]]の先端に付けられたものは「[[フード]]マスコット」とも呼ばれる。
 
 
 
近年では、個人の[[ウェブサイト]]においても、マスコットが存在するケースがある。
 
 
 
また[[鞄]]等に付けるミニサイズの[[ぬいぐるみ]](マスコット人形)もマスコットと呼ばれる。
 
 
 
== 議論 ==
 
{{main|[[:en:Native American mascot controversy|ネイティブアメリカンマスコットに関する論議(英語版)]]|
 
[[:en:List of sports team names and mascots derived from indigenous peoples|先住民に由来するスポーツチーム名およびマスコット(英語版)]]|
 
[[:en:Religious symbolism in U.S. sports team names and mascots|アメリカのスポーツチーム名およびマスコットにおける宗教的象徴(英語版)]]}}
 
 
 
人間型のマスコットはしばしば論争の種になる事がある。
 
 
 
例えば、米国[[イリノイ大学]]の「Fighting Illinois(戦うイリノイ族:[[イリノイ州]]の語源となった[[ネイティブ・アメリカン]])」のマスコットは、[[人種]]問題の観点から問題視された。このような問題はイリノイ大学の様な大きな学校に限らず存在し、[[アルフレッド大学]](生徒数2000人程度)の[[サクソン人]]の[[騎士]]を模したマスコットは、サクソン人の優越を示すものとして抗議を受けた(これらの問題に対しては[[ポリティカル・コレクトネス]]の指摘もある)。
 
 
 
[[日本]]では[[タバコ]]や[[酒]]などにマスコットやキャラクターを用いることは控えられており、[[未成年者|未成年]]に対して影響があるとのことでしばしば販売者側と[[日本アルコール問題連絡協議会]]等の間で問題となっている。近年の例では[[サッポロビール]]のドン・シボリオーネ(『サッポロ生搾り』の[[コマーシャルメッセージ|CM]]に出てくる犬型の[[パペット]])などが挙げられる。
 
 
 
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独自の研究
 
 
 
== マスコットとキャラクター ==
 
{{要出典範囲|マスコットは[[キャラクター]]の一種である|date=2014年10月}}。<ref>{{要出典範囲|元々はアニメや漫画、ゲームなどの物語に付随して生まれるキャラクターをマスコットとして起用することが多かったが、企業等が販促用にマスコットとして独自に開発したキャラクターを使用することも多くなった|date=2014年10月}}。いずれの場合もマスコットは彼(彼女)が生まれた物語等から独立して[[集団]]や[[商品]]、[[行事]]の[[宣伝]]や求心力育成のために使用される。また、企業等が独自に開発したマスコットも登場後(または登場と同時に)、創作作品などの物語中で登場し、作品の価値や知名度を高める役割を担うこともある。</ref>
 
 
 
; マスコットとマスコットキャラクターとキャラクター
 
{{要出典範囲|マスコットとマスコットキャラクターとキャラクターは同じものを意味する|date=2014年10月}}。{{要出典範囲|しかしながら、日本では、修飾語が付く場合や形容詞的に用いる場合はマスコットまたはキャラクターと表記し、それ以外は、マスコットキャラクターと表記することが多い。|date=2014年10月}}
 
 
 
# 修飾語が付く場合(例:大会マスコット、球団マスコット、公式マスコット、大会キャラクター、球団キャラクター、公式キャラクター)
 
# 形容詞的用法(例:マスコット人形、マスコットペンギン、キャラクター人形、キャラクターペンギン)
 
# 上記以外(例:「○○のマスコットキャラクターは、○○である。」)
 
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== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{reflist}}
 
 
 
== 関連項目 ==
 
{{Commons category|mascots}}
 
* [[マスコットキャラクター一覧]]
 
* [[スポーツのマスコットキャラクター一覧]]
 
* [[テレビ関連のマスコットキャラクター一覧]]
 
* [[萌えキャラ]]
 
** [[萌えキャラ学会]]
 
* [[ペット]]
 
* [[ゆるキャラ]]
 
* [[食べマス]]
 
  
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{{テンプレート:20180815sk}}
 
{{DEFAULTSORT:ますこつと}}
 
{{DEFAULTSORT:ますこつと}}
 
[[Category:マスコット|*]]
 
[[Category:マスコット|*]]
 
[[Category:キャラクターデザイン]]
 
[[Category:キャラクターデザイン]]
 
[[Category:イメージキャラクターの職名・称号]]
 
[[Category:イメージキャラクターの職名・称号]]

2018/10/27/ (土) 17:02時点における最新版

マスコットフランス語:Mascotte、英語:mascot)

フランス、プロバンス地方の魔女マスコmascoに由来する語で、幸運や福をもたらすと考えられる人や物、福の神ほか縁起のよいものをいう。フランスの作曲家オードランのオペレッタ『La Mascotte』(1880)により一般化した。西洋ではウサギの足の剥製(はくせい)を縁起のよいものとして珍重するが、船乗りの間では海での事故を防ぐものとして錨(いかり)や人間の頭部の骸骨(がいこつ)を腕や胸に彫る風習があり、アメリカ大陸のカウボーイは馬の蹄鉄(ていてつ)を災難よけにしている。日本でもっとも多く用いられるのは神社・仏閣の守り札(護符)で、交通事故から身を守るために自動車に取り付けたり、生まれ年にちなんだ守り本尊を身につけるなどマスコットにされるものは数限りない。変わったものでは、博徒が江戸時代の侠客(きょうかく)清水次郎長や盗賊鼠小僧次郎吉(ねずみこぞうじろきち)などの墓石の破片を持つと運がつくという。また、マスコット人形など企業が商品化するなどの例もある。



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