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'''マクドナルド'''({{lang-en-short|'''McDonald's'''}})は、[[アメリカ合衆国]]に本社を置く世界最大の[[ファストフード]][[チェーンストア]]<ref>{{Cite web|url=http://jp.ibtimes.com/articles/1484046|title=米マクドナルド、イースターブルックCEOによる5つの変化|publisher=IBTimes|accessdate=2015-08-30}}</ref>。その[[登録商標]]である。
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'''マクドナルド'''({{lang-en-short|'''McDonald's'''}})
 
 
[[多国籍企業|世界的に展開]]するファーストフードチェーンであり、[[日本]]における店舗および運営会社は[[日本マクドナルド]]である。
 
 
 
== 概要 ==
 
[[File:McDonaldsWorldLocations.svg|thumb|250px|国別の初出店年度]]
 
[[ハンバーガー]]を主力商品として、[[多国籍企業|世界規模で展開]]する[[ファーストフード]][[チェーン店]]である。年間15億食に及び<ref>[http://www.chantotaberu.jp/about/ 食育の時間]McDonald's 2012年8月31日 閲覧。</ref>、世界の店舗総数は3万5429店(2013年末時点)。店舗数の分類別順位において、[[外食産業|ファーストフードを含む外食産業]]で世界第2位<ref>[http://jp.wsj.com/Business-Companies/node_193290 NewsBrief】サンドイッチのサブウェイ、世界店舗数でマクドナルド抜く]-[[The Wall Street Journal]] 2011年3月8日</ref>、[[チェーンストア]]では[[コンビニエンスストア]]最大手の[[セブン-イレブン]]に次ぐ世界第2位<ref name="my20070712">[https://news.mynavi.jp/news/2007/07/12/049/index.html セブンイレブン、マクドナルドを抜いてチェーンストア店舗数世界一に] - [[マイコミジャーナル]] 2007年7月12日</ref>である。[[アメリカ合衆国]]本国では、「マクドナルドコーポレーション」が運営している。アメリカでは[[2000年代]]後半において、[[ドライブスルー]]店舗が売上の65%を占めるほど[[自動車]]で購入する者が重要な顧客層となっており<ref name="COURRiER">[http://cruel.org/economist/courier200803.html 山形浩生 / スタバの未来はどこにある - コーヒー戦争] - [[山形浩生]] [[COURRiER Japon]] 2008年3月号</ref>、低価格を武器に展開している部分もあるためそれを好む者や[[低所得者]]も重要な顧客層となっているが<ref>[http://www.nuture.co.jp/nextleader/management/19/03.html NEXT LEADER【マネジメント基礎講座】ビジネスリーダー必須のマネジメントスキル Page 3]</ref>、それ以外にも[[スターバックス]]を好むような層で構成された[[上流階級|上流]]の[[市場]]を狙い、それに見合った内容を提供する展開も行っている<ref name="COURRiER"/>。日本では[[1990年代]]から2000年代前半まで[[価格破壊]]・低価格路線を主軸に展開していたが行き詰ったため方針転換し、価格重視の商品、[[キャンペーン]]商品、[[味]]重視の商品、[[ボリューム]]重視の商品、高価格帯の商品など、「価格帯の拡大」と「商品[[バリエーション]]の拡大」を行ってメイン顧客層である[[家族]]連れ・[[子供]]や、その周辺[[ターゲット]]を囲うことで[[顧客]]層の幅を広げるなど幅広い客層を取り込む戦略に転換し、2000年代後半以降好調を維持している<ref>[http://www.harudesign.com/review/review47.html 【『おもしろい会社』が生き残る vol.2】マクドナルドの過去最高益更新に学ぶ] - ハルデザインコンサルティング</ref>。
 
 
 
当初は、[[スコットランド人|スコットランド系]]の[[マクドナルド兄弟]]が開いた店舗はハンバーガー店ではなかった。[[ハンバーガー]]もマクドナルド兄弟の発明品ではなく、それ以前から米国全土にあった料理だった。にもかかわらず、その後の世界展開により広く認知されるようになったことから、マクドナルドはしばしばハンバーガーの[[代名詞]]ともされる。
 
 
 
主力製品である「[[ビッグマック]]」を国際購買力平均価格の指標として用いる[[ビッグマック指数]]が提唱されるほど、マクドナルドはよく知られている。その一方、[[ケンタッキーフライドチキン]]と伴に『[[アメリカニゼーション]]の代表』として、[[欧米]]・[[アジア]]圏で「マクドナルドの店舗が襲撃される」という事件も起こっている。
 
 
 
現在は、ハンバーガーチェーンだけではなくアロマカフェ(Aroma Cafe)、ボストン市場(Boston Market)、Chipotle Mexican Grill、ドナトス[[ピザ]](Donatos Pizza)、Pret A Manger などのチェーン店も展開している。2001年の年間売り上げは148億7000万[[米ドル]]、純利益16億4000万ドルだった。名称であるMcDonald'sの「[[マック (ゲール語)|Mc(マク)]]」は、[[ゲール語|古ケルト語]]で[[息子]]という意味である。
 
 
 
マクドナルドにおいて正式には「ハンバーガー」と呼ばず「[[サンドイッチ]] (Sandwich)」と称しており、[[株主優待]]券にもサンドイッチと表示している。しかし以前は[[テレビCM]]などでも「ハンバーガー」と呼んでおり、店舗看板も長らく「マクドナルド ハンバーガー」の表記が使用されていた。
 
[[File:McDonald's hamburger.jpg|thumb|「マクドナルド ハンバーガー」表記の店舗看板([[中田 (仙台市)|中田]][[ヤマザワ]]店)]]
 
 
 
「ハンバーガー大学」という名称の訓練施設も存在する([[#ハンバーガー大学|後述]])。
 
 
 
=== i'm lovin' it ===
 
マクドナルドが[[2003年]]から全世界でスタートした[[広告]]では「[[i'm lovin' it]]」(「私のお気に入り」という意味)という統一された[[標語]]を使用している。
 
{{Main|i'm lovin' it}}
 
 
 
== 歴史 ==
 
=== 開業 ===
 
[[File:Speedee in Gentilly.jpg|thumb|250px|right|初期のマクドナルドの[[キャラクター]]のSpeedee]]
 
[[File:DowneyMcdonalds.jpg|thumb|200px|right|初期のマクドナルドの[[店舗]]]]
 
最初のマクドナルドは[[アメリカ合衆国]]・[[カリフォルニア州]][[サンバーナーディーノ (カリフォルニア州)|サンバーナーディノ]]で[[マクドナルド兄弟]]が[[1940年]]に始めたものである。「スピード・サービス・システム」のキャッチフレーズと、[[工場]]式のハンバーガー製造方法、そして[[セルフサービス]]の仕組みにより、[[第二次世界大戦]]後の[[1948年]]以降、特に有名になった。
 
 
 
=== レイ・クロック ===
 
[[1954年]]に、[[ミルク]][[シェイク]]用[[ミキサー (調理器具)|ミキサー]]の[[セールスマン]]で、[[ボヘミア]][[ユダヤ人|ユダヤ系]]<ref>[[藤田田]]『ユダヤの商法-世界経済を動かす』(ワニの本 ベストセラーシリーズ、[[1975年]]</ref><ref>『成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝-世界一、億万長者を生んだ男 マクドナルド創業者』(レイ・クロック/[[ロバート・アンダーソン]]{{要曖昧さ回避|date=2017年10月}}共著、[[野崎稚恵]]/[[野地秩嘉]]翻訳、[[プレジデント社]]、[[2007年]])</ref>の企業家の[[レイ・クロック]](Ray Kroc)が、ミキサーを売りに兄弟の店にやってきたとき、マクドナルドの仕組みについて興味を持った。特に興味を持ったのは[[座席|客席]]の[[回転率]]が大変高く、相当数の人数の客を次々とさばけることだった<ref>[http://diamond.jp/articles/-/5643 「レイ・クロック 世界を征服した ハンバーガー帝国建国」ダイヤモンド・オンライン]</ref>。すっかり感心したクロックは、ミキサーの[[メンテナンス]]で食堂にやってきたとき、[[システム]]を[[フランチャイズ]]形式にして、システムそのものを売る商売を始めてはどうかと勧めた。
 
 
 
兄弟は「自分たちのためにこの店をやっているだけで、フランチャイズをするつもりはない」と消極的だったが、クロックが交渉を粘った末に「兄弟はこの店以外干渉しない」「クロックはこの店には干渉しない」「マクドナルドという名とシステムは、クロックが事業に使う」で合意、兄弟が要求した契約金(約3億円)もかなり高かったものの、クロックの野望は第一歩を踏み出す事ができた。
 
 
 
クロックはマクドナルドを売り込むために熱心に働き、近々できる[[ディズニーランド]]の中にマクドナルドの[[食堂]]を入れるよう、[[ウォルト・ディズニー]]にも直接会って積極的に売り込んだ。この試みは失敗したが、クロックは、[[イリノイ州]]デスプレーンズに最初のフランチャイズ店を出店し、即大成功となる。さらに[[1955年]][[3月2日]]、新しい会社"McDonald's Systems Inc."(マクドナルドシステム会社)を作り、同年4月15日にクロックが直営店1号店をシカゴにオープンさせた<ref name="jasdaq0404">{{PDFlink|[http://www.jasdaq.co.jp/files/ir/JP3750500005/tool/20080317164015008/1111137284105.pdf 個人投資家向け会社説明会/日本マクドナルドホールディングス株式会社]}} [[ジャスダック|JASDAQ]] 2004年4月</ref>。[[1960年]]には、社名を[[マクドナルドコーポレーション]]("McDonald's Corporation")に変更した。
 
 
 
=== ロナルド・マクドナルド ===
 
[[ファイル:---Mac.jpg|200px|thumb|[[ドナルド・マクドナルド|ロナルド・マクドナルド]]]]
 
クロックの[[マーケティング]]戦略のうちの一つは、家族向けの店舗にすること。特に子供を商売の対象とすることだった。[[1960年代]]初め、[[ワシントンD.C.|首都ワシントン]]でマクドナルドのフランチャイズ権をとって営業していたオスカー・ゴールドスティン(Oscar Goldstein)が、[[ウィラード・スコット]]([[:en:Willard Scott|Willard Scott]])というクラウン([[道化師]])が所属するBozo's Circus(荒くれ男のサーカス)という名の出し物のスポンサーについた。この出し物が中止されると、ゴールドスティンはマクドナルドの[[マスコットキャラクター]]としてウィラード・スコットを雇い、そのキャラクターはマクドナルドにちなんで「ロナルド・マクドナルド(Ronald McDonald)」と命名され、ウィラード・スコットはロナルド役で[[1963年]]から約2年間[[コマーシャルメッセージ|コマーシャル]]に出演した<ref>[http://getnews.jp/archives/5741 初代ドナルドは現在のドナルドとまったく似ていなかった!] ガジェット通信 2009年2月22日</ref>。
 
 
 
ロナルドは求められていた役に比べて少々太り気味だったが、この[[キャラクター]]が広告に出ることにより、マクドナルドのチェーン店は米国全土に広がった。続いてロナルド以外のキャラクターも開発されていった。
 
 
 
日本では販売戦略上の理由、および[[日本語]]話者には発音しづらい事から[[藤田田]]によって「[[ドナルド・マクドナルド]]」と名付けられており、ドナルドのウワサや、ドナルドマジックなど、ドナルドが出演するCMが放送されている。
 
 
 
=== 経営権委譲 ===
 
クロックと兄弟との契約は、兄弟が生産工程について責任を負い、会社の株式による利益を受け取る。そのかわりにクロックが販売拡張の全責任を負うことになっていた。だが[[1961年]]までにクロックは拡張に失敗する。兄弟は、兄の引退も理由となって、[[1961年]]に270万ドルでマクドナルドの全権利をクロックに売り渡すことで合意した。クロックにとっては高額だが、長い眼で見ればメリットがあると判断、[[プリンストン大学]]などを含む多くの投資者からかき集めて兄弟の持つ株式を約3億円(270万ドル)で買い取った。
 
 
 
この契約では兄弟は「マクドナルド」の名称の使用は認められなかったために、やむなく自分たちの店を "The Big M"(ザ・ビッグM)という名称に変えて営業を続けた。しかし、クロックが兄弟の店のすぐ北にマクドナルドの大型店舗を出店し "The Big M"は倒産してしまい、兄弟の店は閉店して現存しない。
 
 
 
経営権委譲に伴う合意事項には、譲渡後もチェーンの売り上げの0.5%を将来的に支払うという「紳士協定」があったが、契約書には組み込まれていなかったために、それが守られることはなかった。もし守られていたら、兄弟は年に1億8000万ドルを手にすることになっていたはずだった<ref>[http://biz-journal.jp/2017/08/post_20116.html マック、謎のベールに包まれた誕生と繁栄の秘密…実質的創業者を破綻させた「強欲経営」 | ビジネスジャーナル]</ref>。
 
 
 
=== 拡張 ===
 
[[ファイル:Bigmac mcdonald's japan.jpg|200px|thumb|[[ビッグマック]]]]
 
以後マクドナルドコーポレーションは、世界の至るところに店を開いた。[[1990年]][[1月31日]]には[[モスクワ]]で、共産圏初のマクドナルドハンバーガー店が開店した。
 
 
 
マクドナルドのビッグマックの価格は、[[ビッグマック指数]]と呼ばれ、通貨間の購買力平均価格の比較手段として使われた。この指標の考案者は[[イギリス]]の経済雑誌『[[エコノミスト]]』誌(''The Economist'')である。マクドナルドの標準化は、同時に生活様式や経済活動の[[グローバリゼーション]]を意味した。
 
 
 
[[トーマス・フリードマン]]は自著の『[[レクサス]]と[[オリーブ]]の木』の中で、“黄金のM型アーチ理論”として「マクドナルドのある国同士は[[戦争]]を行わないだろう」と予言したが、1999年にアメリカ合衆国の[[コソボ紛争|セルビア爆撃]]によって破られている<!--ベオグラードには6軒のマクドナルドがあった-->。
 
 
 
=== 競争激化 ===
 
アメリカをはじめとする先進国においては、より高価で高品質なハンバーガーや、より多面的サービスを提供している他のファーストフードレストランチェーンとの競争が激しくなっている。
 
 
 
アメリカの食堂専門雑誌による[[2002年]]調査によると、マクドナルドの順位は「[[バーガーキング]]」と「[[ホワイト・キャッスル (ファストフード)|ホワイト・キャッスル]]」より下で、ハンバーガーの食品品質は第15位だった。市場調査会社によればマクドナルドのシェアはここ5年で3%低下し、現在、15.2%である。健康的なイメージで売る[[サンドイッチ]]チェーンの「[[サブウェイ]]」が全米で第1位のシェアを持っている。
 
 
 
=== 初の撤退 ===
 
2009年10月26日に[[アイスランド共和国|アイスランド]]で、マクドナルドとして初めて同国内全3店舗の閉鎖を発表することを明らかにした<ref>{{Cite news|publisher=ロイター|date=2009-10-27|url=http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-12127220091027|title=米マクドナルドがアイスランドから撤退へ、金融危機で採算取れず|accessdate=2011-02-14}}</ref>。
 
撤退理由は折からの金融危機によって、自国生産が難しく輸入に頼っていた原材料費(特に生鮮野菜などの輸入食材)の高騰(バックボーンとして[[アイスランド・クローナ]]の価値が同金融危機で失墜し、相対して輸入関税が引き上げられたため)により採算が取れなくなったためとしている。撤退までの過去1年半の間はコストは通常の2倍にまで膨らんでいたこともあり、採算を取れるまで同国の経済状況が回復するのは難しいという判断・同国で事業を展開する上での複雑さから撤退を決めたとしている。
 
 
 
撤退発表以降営業最終日になった10月31日まで大勢の客が詰めかけ、商品の受け取りに20分待ち、ドライブスルー利用のために交通渋滞が発生し、マクドナルド側も臨時従業員の増員で対応するなどの大盛況になった<ref>{{Cite news|publisher=AFP|date=2009-11-01|url=http://www.afpbb.com/article/economy/2658375/4836934|title=マクドナルド撤退のアイスランド、最後の「マック」に顧客が殺到|accessdate=2011-02-14}}<br/>{{Cite news|publisher=ロイター|date=2009-11-01|url=http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-12232820091101|title=アイスランド、マクドナルドの最終営業日前に大行列|accessdate=2011-02-14}}</ref>。
 
 
 
== 名称・略称・通称・愛称 ==
 
[[File:McDonald's logo(until 2003).jpg|thumb|2003年まで使用された旧ロゴ([[中田 (仙台市)|中田]][[ヤマザワ]]店)]]
 
=== 英語圏 ===
 
{{Main|マクドナルドのロゴ}}
 
英語圏では「{{en|'''McDonald's'''}}」と表記され、「'''マクドナルズ'''」([[国際音声記号|IPA]] {{IPA-en|məkˈdɒnldz|}})や「'''ミクドナルズ'''」([[国際音声記号|IPA]] {{IPA-en|mɪkˈdɒnldz|}})と発音される<ref>[http://ejje.weblio.jp/content/McDonald%27s McDonald's] - [[Weblio]]英和和英<br/>参考:[http://ja.forvo.com/word/mcdonald%27s/#en 各地域のネイティヴスピーカーによるMcDonald'sの発音]([[forvo]])</ref>。
 
 
 
[[スラング]](俗語)では、「[[金]]の[[アーチ]]」を意味する"The Golden Arches"(ザ・ゴールデン・アーチズ)や、"{{en|Mickey D's}}"(ミッキー・ディーズ)と呼ばれる。"The Golden Arches"という呼称は、[[看板]]の [[M]] のようにも見える、黄色い2つのアーチに起因する。[[オーストラリア]]のスラングでは「{{en|Macca's(Macker's}} とも)」(マッカズ)、[[イギリス]]のスラングでは"{{en|Mackey-D's}}"(マッキー・ディーズ)と呼ばれる。
 
 
 
=== 日本 ===
 
[[ファイル:TokyoSetagayaMcDonalds.jpg|200px|thumb|日本・東京の店舗]]
 
[[ファイル:MAC Kyoto Japan.jpg|170px|thumb|日本・京都の店舗。看板等が赤ではなくエビ茶色である]]
 
日本では[[藤田田]]が決めた「マクドナルド」が用いられている。[[会社四季報]]での略称は「マクド」(マクドHD)<ref>マクドHDの表記が確認出来る。[http://shikiho.jp/tk/stock/info/2702]</ref>である。日本マクドナルドによる公式な略称は設定しておらず、「マック」と「マクド」について「どちらが正しいというものではない」、「正解はない」と同社では説明している<ref name="j20100701"/><ref name="rocket20100721">[http://rocketnews24.com/2010/07/21/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AF%EF%BC%9F-%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%89%EF%BC%9F-%E6%AD%A3%E3%81%97%E3%81%84%E5%91%BC%E3%81%B3%E6%96%B9%E3%82%92%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%89%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%89%E3%81%AB/ マック? マクド? 正しい呼び方をマクドナルドに聞いてみた!] - ROCKETNEWS24 2010年7月21日</ref>。客による呼称は地域差があり<ref name="nikkei20120128">[http://www.nikkei.com/life/gourmet/article/g=96958A9C93819890E3EBE2E3E58DE3EBE2E3E0E2E3E09393E082E2E2;df=3;p=9694E3E6E2E4E0E2E3E2E4EAE6E4 マクドナルド、関西ではなぜ「マクド」?] - [[日本経済新聞]] 2012年1月28日</ref>、[[近畿地方]]と周辺では「マクド」呼称が多く、[[東日本]]などでは「マック」呼称の傾向である<ref>『新 日本語の現場』方言の今 *1 ([[読売新聞東京本社]]、2005年11月9日付)</ref><ref name="j20100701">{{cite news|date=2010-07-01|title=「マック」か「マクド」か マクドナルド「略称」論争再燃(2)|url=http://www.j-cast.com/2010/07/01070003.html?p=2|publisher=J-CAST|accessdate=2010-07-06}}</ref><ref>[http://rocketnews24.com/2012/01/30/177111/ マクドナルドの呼び方に異変! 関西若年層の間で「マクド」離れ進む] - ROCKETNEWS24 2012年1月30日</ref>。
 
{{main|日本マクドナルド#日本における「マクドナルド」名称・表記・発音の由来}}
 
 
 
=== 中華民国・台湾 ===
 
[[中華民国]]([[台湾]])では「{{lang|zh-tw|麥當勞}}」(マイダンラオ)と呼ばれている。台湾の人々は、[[ファーストフード]]のような食べ物について、カロリーの高さなどが原因で不健康なイメージを持っていることから、「{{lang|zh-tw|[[:zh:垃圾食品|垃圾食品]]}}」(ゴミのような食べ物、[[ジャンクフード]]の意)という言い方もある。
 
 
 
=== 中華人民共和国・シンガポール ===
 
[[ファイル:Paris-macdo.jpg|200px|thumb|パリの中国人地区の店舗]]
 
もともと[[広東語]]の当て字「{{lang|zh-hk|麥當勞}}」([[繁体字]]。発音はマクドンロウ、[[粵拼]]:Mak6 dong1 lou4)が[[中華人民共和国]]でもそのまま用いられ、[[中国語]]で「{{lang|zh-cn|麦当劳}}」([[簡体字]])と書いてマイダンラオ({{ピン音|Màidāngláo}})と読む。[[シンガポール]]でも、この表示(簡体字)が使われている。
 
 
 
=== 大韓民国 ===
 
[[ファイル:Mcdonalds seoul.JPG|200px|thumb|韓国・ソウルの店舗]]
 
[[大韓民国]]では、{{en|McDonald's}} の[[ハングル]]表記である「{{lang|ko|맥도날드}}」(メクドナルドゥ)と[[韓国語]]で発音されている。
 
 
 
=== フィリピン ===
 
[[フィリピン]]では、'''マクドー'''と略され、店頭にも {{lang-tl|Burger Macdo}}(通常のハンバーガーとの違いは、トマト[[ケチャップ]]ではなくバナナケチャップであること)といったハンバーガーや、[[ケンタッキーフライドチキン]]で販売されているような骨付きの[[フライドチキン]]が売られている。ただし、フィリピンでは[[ジョリビー]]に負けている。
 
 
 
=== タイ王国 ===
 
[[画像:McDonald's restaurants in Bangkok Thailand.jpg|thumb|200px|タイ・[[バンコク]]の店舗]]
 
[[タイ王国]]では、[[タイ語]]で「แมคโดนัลด์」(メークドーナン)と呼ぶ。
 
 
 
=== ロシア ===
 
[[ファイル:McDonald's in Moscow, 2008.jpg|200px|thumb|ロシアの店舗]]
 
[[ロシア]]においては、[[ロシア語]]で「{{lang|ru|Макдоналдс}}」(マックドーナルス)。ドライブスルーは「{{lang|ru|Макавто}}({{lang|ru|Мак-Авто}}、{{lang|ru|Авто}}はオート、自動車の意を含む)」(マックァフトー)と呼ばれる。
 
 
 
=== フランス語圏 ===
 
[[フランス]]ではマクド({{fr|MacDo}} もしくは {{fr|McDo}})と略される。また、[[カナダ]][[ケベック州]]ではメクド({{fr|MecDo}})と発音される。[[フランス語]]で「マック」({{fr|mac, maquereau}} の略語)は、[[女衒]]や[[ポン引き]]を意味する俗語であるため、マックの略称が用いられることは全く無い。
 
 
 
=== スペイン ===
 
[[スペイン]]では「マクドナル(ス)」と[[スペイン語]]で呼ばれる。
 
 
 
== システム ==
 
マクドナルドコーポレーションの[[ビジネスモデル]]は、他の多くの[[ファーストフード]][[チェーン店]]と若干異なる。通常のチェーンでも請求される[[特許]]料金、供給品、および販売の[[パーセンテージ]]に加えて、マクドナルドはまた[[賃貸]]料を徴収する。
 
 
 
[[フランチャイズ]]契約の条件として、ほとんどのマクドナルド[[店舗]]は、店舗の[[不動産]]をマクドナルドコーポレーションが所有する。フランチャイズ会社は売り上げの一部を賃貸料としてマクドナルドコーポレーションに支払う。マクドナルド創立者の1人 [[:en:Harry.J.Sonneborne|Harry.J.Sonneborne]] は「われわれの商売は不動産業である。われわれがハンバーガーを売る唯一の理由は、フランチャイズ会社がハンバーガーを売ったときの利益が、最も多くの賃貸料をわれわれにもたらすからだ」と言った。
 
 
 
{{main2|各言語圏におけるメニューについては[[マクドナルドの商品一覧]]を}}
 
 
 
マクドナルドでは定期的な調査のため「[[ミステリーショッピング|ミステリーショッパー]]」と称される人物が、一般客に紛れ1セット注文する。店舗の質を向上させるため、採点項目には[[スピード]]、清潔さ、[[商品]]の[[品質]]、[[サービス]]などがある。
 
[[日本]]では[[2003年]]、[[昼]]の[[ピーク]]時間帯(12:00〜13:00)において商品の受注から、注文の多少に関わらずレジ入力後1分以内に提供する「チャレンジ!60秒サービスキャンペーン」が展開された<ref name="tenpo">[http://www.mcd-holdings.co.jp/company/management_strategy/improvement_b.html 店舗でのサービス] [[日本マクドナルドHD]]</ref><ref>{{PDFlink|[http://www.jmrlsi.co.jp/sc100/senryaku/senryaku05/mac05.pdf 日本マクドナルドホールディングス(2005年)]}} JMR生活総合研究所</ref>。時間内に提供できなければ、[[マックフライポテト|ポテト]]か[[コカ・コーラ|コーラ]]の引換券を添付した<ref>[http://www.mcd-holdings.co.jp/news/2003/area/area07oita.html 「チャレンジ!!60秒サービスキャンペーン」餅が浜店で先行開始] 日本マクドナルドHD 2003年7月</ref>。商品の注文点数にかかわらず時間は1分間一律だったため、セットメニューなどを注文すると1分以内に用意できない事例も発生した。一部の店舗では[[キャッシュレジスター|レジ]]入力途中で[[厨房]]に注文内容を伝え用意できてからレジ入力を終了することで実質1分を超えたとしても1分以内とした。全般的に店員の応対時間短縮の成果が出たり、客と店員の[[コミュニケーション]]が生まれるなどの相乗効果で概ね好評価を得た<ref name="tenpo"/>。
 
 
 
=== 調理 ===
 
[[ファイル:McDonald's Filet-O-Fish sandwich (2).jpg|thumb|200px|[[フィレオフィッシュ]]<br/>[[金曜日]]に[[肉]]を食べない[[カトリック]]教徒向けに[[1963年]]に発売開始された。]]
 
マクドナルドの[[ハンバーグ]]や[[芋]](ポテト)は[[セントラルキッチン]]と称する集中調理工場施設より成型済みで搬入され、厨房では焼いたり揚げたりするだけで細かい調理の必要がない。
 
 
 
焼く鉄板や揚げ油の温度、時間も定められている。若干の訓練を受ければ誰が作っても同じ大きさ、同じ形、同じ味の商品が提供できる。調理工程も簡略化され、付け合せなども極力簡略化し、高速で調理できるようになっている。
 
 
 
商品提供システムとして「{{lang-en|Made For You}}({{en|MFY}}または{{en|M4U}}、メイド-フォー-ユー)」と称する、受注してから迅速に調理し、商品を完成させる新方式が導入された(全店導入時期 [[アメリカ合衆国]]:1999年、日本:[[2005年]])<ref name="bp021111">[http://www.nikkeibp.co.jp/archives/216/216023.html 日本マクドナルド、「厨房革命」で起死回生狙う] ([[ウェブアーカイブ|アーカイブ]])[[日経BP|日経BPネット]] 2002年11月11日</ref>。
 
 
 
その他「ダイレクトオペレーション」([[ストック]]方式)と称する、商品を作り置いて温蔵棚などに貯蔵し、受注後そこから取り出して販売する方式がある。作り置きはその時間帯の売り上げや客足などの予想を元に行うため、大半の場合は客を待たせず商品提供できる利点があった。その反面、味の劣化や、ハンバーガーを調理後10分で破棄する社内規定により、予測誤りによる食品廃棄などの問題が発生し<ref name="bp021111"/>、[[環境問題]]などで[[批判]]される原因になった。{{en|Made For You}}システムでは、全ての顧客に出来立てを提供できるという利点もあり、[[売れ残り]]や[[食材]]の貯蔵をなくし、ハンバーガーを作る[[コスト]]を下げた。当然ながら、このシステムでも受注分より多く作ってしまうことによる廃棄はあるが、総じて廃棄量は激減した<ref name="bp021111"/>。
 
 
 
消費者情報誌「[[コンシューマー・レポート]]」が、定期購読者のうち3万2405人の回答などを基に発表したところによると、マクドナルドのハンバーガーの味は、アメリカ合衆国の大手ハンバーガーチェーン全体の中で『最も不味い』という結果が出た<ref>{{cite news |title=調査でマックのハンバーガー「一番まずい」―株価にも影響か |newspaper=[[ウォール・ストリート・ジャーナル]] |date=2014-07-04 |url=http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702304174304580008140580963532 |accessdate=2014-07-04 |author= Tomi Kilgore
 
}}</ref>。
 
 
 
=== 原料 ===
 
ハンバーガーのビーフ[[パテ (料理)|パティ]]は[[牛肉]]を使用している<ref>[http://www.mcdonalds.co.jp/cservice/information/q_a/q5.html 品質について - よくあるご質問] 日本マクドナルド</ref>。
 
 
 
地域によっては[[宗教]]上の観点から特定あるいは一切の肉類を食せない顧客向けに、[[鶏肉]]を使った「チキンマハラジャマック(Chicken Maharaja Mac)」「チキンマックカレーパン(Chicken McCurry Pan)」([[インド]]、[[#その他の国のマクドナルド|後述]])、肉を一切使わない[[ベジタリアン]]用のメニュー(Veg menu、[[#その他の国のマクドナルド|後述]])<ref name="all20070117">どこまで知ってる?世界のマクドナルド事情 - [http://allabout.co.jp/travel/gourmettravel/closeup/CU20070117A/ 1] / [http://allabout.co.jp/travel/gourmettravel/closeup/CU20070117A/index2.htm 2] / [http://allabout.co.jp/travel/gourmettravel/closeup/CU20070117A/index3.htm 3] / [http://allabout.co.jp/travel/gourmettravel/closeup/CU20070117A/index4.htm 4] / [http://allabout.co.jp/travel/gourmettravel/closeup/CU20070117A/index5.htm 5] [[All About]] 2007年1月17日</ref>、[[ホキ]]という[[深海魚]]や[[スケトウダラ]]を使った「[[フィレオフィッシュ]](FishMac)」(各国)など、[[食のタブー]]に配慮したメニューが用意されている。
 
 
 
日本における「[[てりやき]]マックバーガー」や2007年6月〜7月に発売されていた「メガてりやき」、2007年7月から発売された「マックポーク」に使われているパティは[[豚肉]](ポーク)で、マクドナルドでは豚肉の使用を明記している。
 
 
 
日本における「[[チキンナゲット]]」は以前約2割を米国[[OSIグループ]]の傘下である<ref>[http://gohoo.org/alerts/140724/ 上海の期限切れ肉 米国系企業と伝えず報道](2014.7 [[GoHoo]])</ref>中国食肉加工会社の「上海福喜食品」から仕入れていたが、使用期限を半月過ぎた鶏肉を使用していたことが発覚し、2014年7月22日に該当商品の販売が停止した<ref>[http://jp.wsj.com/news/articles/JJ12090517546635723622920371602600100407994?tesla=y&tesla=y&mg=reno64-wsj チキンナゲットの2割調達=期限切れ肉使用工場から—日本マクドナルド] [[時事通信社]]([[The Wall Street Journal]])</ref>
 
<ref>[http://www.nikkei.com/article/DGXNASDC2200H_S4A720C1MM8000/ ファミマとマクドナルド、チキンの一部販売停止 中国製、期限切れ疑いで] [[日本経済新聞]]</ref>。
 
 
 
=== 原価 ===
 
但し、原材料費の仕入れ価格であり、人件費や光熱費、賃料は別途である。
 
 
 
==== 中華人民共和国 ====
 
[[中華人民共和国|中国]]マクドナルドの[[原価]]表によると、中国におけるマクドナルド商品の原価は以下のとおりである(2011年時点、単位は[[人民元]]、[[円 (通貨)|日本円]]は参考価格)<ref>[https://web.archive.org/web/20110216195624/http://ws.sdnews.com.cn/2011/2/10/1015862.html 中国での原価表](2011.2、中国語、[[ウェブアーカイブ]])</ref>。例えば[[マックフライポテト]] - Sサイズ:1.1元(約14円)、Mサイズ:1.56元(約20円)、[[ハンバーガー]] - 2.22元(約28円)、 [[ビッグマック]] - 5.14元(約64円)となっている。
 
 
 
==== 日本 ====
 
ポテトM、ドリンクMの原価は20円未満である。そのため左記の物をセットにして販売しようという戦略を取っている<ref>[http://biz-journal.jp/2015/12/post_13028.html マック、ポテトとドリンクの原価20円でも赤字の惨状 「セット買わせ」商法限界]</ref>。
 
 
 
=== ドライブスルー ===
 
[[ファイル:Mcdonalds Japan 06.jpg|200px|thumb|[[日本]]のドライブスルー併設店舗の一例]]
 
[[ドライブスルー]]は日本国外で「マックドライブ」と呼称される。利用手順は[[車両]]をメニューが掲示されたマイク前に移動し注文する。この際店員から支払い金額が請求される。
 
 
 
通常は[[マイク]]越しに店内にいる[[ヘッドセット_(音響機器)|インカム]]を装着した店員に話し掛けることになるが、一部店舗では[[休日]]の[[ピーク]]時を中心に、移動型の[[キャッシュレジスター|レジ]]を伴った店員に直接話し掛ける状況もある。この場合もレジは[[有線通信|有線]]で店内のシステムに直結しているため店内のMade For Youシステムへも注文が直接伝わる。また、WOT(ワイヤレスオーダーテイカー)と呼ばれる小型の[[タッチパネル]]端末で受注することもある。WOTはほとんどの場合[[コーポレートカラー]]である赤色の肩掛けケースに入れられている。WOTは注文を[[無線]]方式で[[キッチン]]へ伝達するため混雑時に店内で用いられることがある。この場合、[[決済]]や[[レシート]]発行はカウンターのレジで行う。
 
 
 
その後順路に沿って車両を進めると商品受け渡し口がある。ここでまず代金を支払い、その後袋などに入った商品を受け取る。一部の古い店舗で見られる、受け渡し口手前の使用されていない窓口もしくはその跡は、かつて代金の支払いと商品の受け渡しを別々の窓口で行っていた名残である。なお現在でもこの形態をとる店舗も存在する。近年オープンした店でも、この方式が採用されている場合もある。[[雨]]が多い地域では商品を濡らさないために配慮されており、日本の店舗では受け渡し口に通常屋根がある。商品を受け取った後に車両を進めると[[公道]]へ出る。
 
 
 
購入商品が多いなど受け渡しまでに時間を要する際、ドライブスルー進行[[レーン]]から外れた待機場所で待たされる。多くの場合、店員が商品を車両まで運搬する。
 
 
 
ドライブスルーは主に[[普通乗用車]]などを対象としているが、[[オートバイ]]や[[自転車]]など[[二輪車]]両での利用は、商品受け取り後の走行や[[自動車]]による追突など安全上の理由で、店舗によっては断られる場合もある。また[[トレーラー]]や[[トラック]]の場合車両限界などで利用できない場合もあるが、これらに配慮したドライブスルー設置店舗も[[幹線道路]][[沿線]]に見られ、送迎や路線など[[バス (交通機関)|バス]]での利用もある。
 
 
 
=== 店内の接客 ===
 
[[ファイル:MEGA MAC jp-1.jpg|thumb|200px|ビッグマックを大型にした[[メガマック]]([[2007年]])]]
 
店内で食べる場合でもレジで代金を支払った客がその場で商品を載せた[[トレイ]]を受け取り、そこから席まで客が自分でトレイを運ぶ[[セルフサービス]]式である。店内で購入した商品を持ち帰ることも可能である。
 
 
 
片付けはトレイ上の物を[[ゴミ箱]]に捨てるだけでよく、食器の回収と洗浄の必要がないが、何を買っても必ず廃棄物が出る批判の原因ともなった。現在、ほとんどの商品が[[紙]][[包装]]だが、[[ストロー]]など多少の[[プラスチック]]素材もある。以前は[[発泡スチロール]]製容器が多用されたが、今ではほとんど使われない。
 
 
 
=== 店舗の運営 ===
 
マクドナルドでは店舗を[[船]]に見立て店員を'''「[[クルー]](CREW)」'''と称する。ほとんどの店員は[[パートタイマー|パート]]か[[アルバイト]]で、これを通常1名以上の'''「[[マネージャー]](MGR)」'''と称する[[社員]]で統括する。しかし1人の社員が統括する店舗が複数ある場合、不在が多くなるため、店員の出勤時間帯配置などの管理業務をパートやアルバイトの立場で併せて行う'''「スウィング・マネージャー(SW-MGR)」'''と称する[[階級]]がある。他に店内接客が主業務のお客様係'''「スター(STAR-STore Activities Representative)」'''やクルーの教育などを担当する'''「クルー[[トレーナー]](CREW TRAINER)」'''などがある。通常は年中無休だが、インストア型と称される[[ショッピングモール]]などに入る店舗は[[休業日]]を持つものもある。
 
 
 
==== 日本 ====
 
日本の店舗形態は通常店舗と[[サテライト]]店舗に分かれる。
 
 
 
サテライトは厨房が狭く以前はメニューも限定だったが、一方では低支出の出店が可能で1990年代に数多く開店した。サテライト店舗は必ずしも母店舗となるトラディショナル店舗を持つことはなく基本的に単独経営である。
 
 
 
親子関係でなくとも近隣店舗間での食品移動(賞味期限、仕入れの過不足などの理由)はもちろん、小銭の両替も銀行手数料が掛る昨今では普通に行われている。
 
 
 
近隣店舗といえど、店長の上職であるSV(スーパーバイザー)は近隣店を兼務しないので、各店舗の社員個人による異動元ないし同店勤務人の異動先への「お願い」型式で成立するのが普通である。
 
 
 
マクドナルドの[[看板]]は[[赤]]い背景色に[[黄]]色の文字であるが、[[京都市]]や[[栃木県]][[那須郡]][[那須町]]などの一部店舗は、[[景観保護条例]]による規制で、背景色が[[茶色]]などである。[[東京都]][[豊島区]]の[[巣鴨]]店では、[[英語]]由来の[[片仮名]]語が理解出来ない高齢客が多く、'''[[マックフライポテト|ポテト]]'''→'''お[[芋|いも]]'''、'''[[チキン]]'''→'''とりにく'''、'''[[ドリンク]]'''の'''S・M・L'''→'''のみもの'''の'''小・中・大'''と一部[[日本語]]表記がなされている。また、2007年から地域別価格制度が導入されている。{{main|日本マクドナルド#地域別価格}}
 
 
 
=== 店舗イメージの変化 ===
 
[[ファイル:McDonald's・Tokyo, Japan 01.jpg|thumb|200px|改装された[[24時間営業]]実施店]]
 
[[ファイル:SedonaAZ McDonaldsTurquoiseArches.jpg|thumb|200px|[[アリゾナ州]][[セドナ (アリゾナ州)|セドナ]]のマクドナルド店舗。外観をこの地域でよく見られる[[アドベ|アドビ]](日干しレンガ)調にし、Mの[[アーチ]]を[[ターコイズブルー]]にするなど、周囲の[[環境]]と調和した店舗にしている。]]
 
[[ファイル:Mcdonalds Japan 07.jpg|thumb|right|200px|一般的な店内内装・日本の店舗の一例]]
 
[[ファイル:Kobe Sannomiya04s3000.jpg|thumb|right|200px|日本の店舗外観の一例。2階と3階が客席のフロアになっている。]]
 
21世紀になってからマクドナルドの店舗イメージが変化している。旧来型店舗イメージは赤い背景色に黄色い文字の看板がもたらす印象のアメリカンテイストを取り入れたデザインで、内壁はシンプルな白地を用い、小物や内装はところどころに赤や青の原色系を塗り込んだプラスチックとビニールが主材で、ある種のチープインテリアを目指していた。また赤色の内装は落ち着きを失わせ客の回転を早める効果も兼ねていた。
 
 
 
==== 日本 ====
 
2006年以降営業時間延長が試みられ、24時間営業店舗が増加している。
 
 
 
客を集めるため、2000年代後半から数社の[[無線LAN]]([[Wi-Fiスポット]])が提供されており、電源サービス[[コンセント]]が設けられている店舗もある。
 
 
 
=== 店舗の形態 ===
 
マクドナルド店舗の形態は大きく分けて次の3種である。
 
; 都市型店舗
 
: 通常の店舗は座席付きの食堂であり、楽しいひと時を過ごすため、外出時に手軽に迅速に食事を済ませるため、などの機能を持った店でもある。
 
: 駅前や繁華街、商業施設内などにあり、敷地の都合上駐車場はない。
 
: イベント会場や学校内店舗では厨房とカウンターのみを設置し、客席は当該施設のものを使用することも多い。
 
; 郊外型店舗
 
: 郊外型店舗ではドライブスルーを備えている(参照:[[#ドライブスルー|システム&gt;ドライブスルー]])。ここでは店舗内注文も可能で、そのための注文カウンターも備えている。この店舗の多くはハイウェイ沿いで、市街地辺縁か大都市間の小さな町にある。
 
; ハイウェイ沿いの「McDrive」店舗
 
: ハイウェー上のパーキングエリアのような場所にある純然たるドライブスルー店舗で客席はないことが多く、客は駐車場あるいは運転中に自分の車内で食べる。
 
 
 
この他に特別なテーマをもった店舗が存在する。具体的にはロックンロールマクドナルド、1950年代風食堂など。郊外の新しい店舗にはマクドナルドプレイランドという大きな遊戯施設を持つものが多い。多くは屋内だが屋外のこともある。
 
 
 
黄色の「ゴールデンアーチ」と呼ばれるマクドナルドのマークは、マクドナルド店舗の位置を示すため高いポールの上に設置されることが多い。日本ではこれをサインポールと呼ぶ。このマークに使われている赤と黄色は、広告を活用する多くの会社がよく使う配色でもある。
 
 
 
[[出前]]が可能な店舗が一部に存在し、一度に所定金額以上注文の場合に適用される<ref name="all20070117"/>。
 
 
 
=== ハンバーガー大学 ===
 
マクドナルド従業員の訓練施設として、{{仮リンク|ハンバーガー大学|en|Hamburger University}}が米国および各国にある。
 
 
 
==== アメリカ本校 ====
 
ハンバーガー大学はマクドナルド従業員教育用施設。[[イリノイ州]]オークブルックの[[シカゴ]]郊外に130,000[[平方フィート]](12,0000[[平方メートル|m<sup>2</sup>]])の広さであり、米国のマクドナルド社が所有。今まで70,000人以上のマネージャーが「卒業」し30人程度の「教授」が所属する。「大学」は1961年、イリノイ州Elk Grove Villageに設立された。1960年代前半、初期の学生は企業利益向上を目的として「卒業」までに化学、マーケティング、調理などのコースを確実に修了しなければならなかった。彼等"McDegree"にはマクドナルド商品の経済的な品質向上を研究する部門に就く者もいた。現在の規模は1クラス当たり平均200人以上。
 
 
 
===== 概要 =====
 
* ハンバーガー大学のキャンパス面積は80[[エーカー]](320,000m<sup>2</sup>)。
 
* 22人の国際的な常勤教授が駐在し、119か国以上の学生を指導。
 
* 最先端の施設内に対話的教育用教室17、特別活動用教室5、300席の講堂がある。
 
* ハンバーガー大学の翻訳者は27以上の異なる言語を同時通訳可能。
 
* 従業員は初月にハンバーガー大学で約32時間学ぶ。
 
* 毎年5,800人以上の学生が学ぶ。
 
{{main2|詳細は英語版Wikipediaの[[:en:Hamburger University|Hamburger University]]を}}
 
 
 
==== 日本校 ====
 
[[日本マクドナルド]]本社([[新宿アイランドタワー]])38階にある。
 
 
 
2005年7月、ハンバーガー大学の {{en|Basic Shift Management Course (BSM)}}と、{{en|Advanced Shift Management Course(ASM)}}の2つのコースが、[[若年者就職基礎能力修得支援事業]](Yes-Program)の認定を受けた。
 
 
 
== イメージキャラクター ==
 
=== ロナルド・マクドナルド ===
 
[[ファイル:McDonalds Thailand.jpg|thumb|220px|right|[[タイ王国]]のマクドナルド。]]
 
[[ファイル:Ronwai01.JPG|thumb|220px|right|ロナルドが[[ワイ (タイ)|ワイ]]([[合掌]])をしている。]]
 
[[マクドナルドランド]]を舞台に、ロナルド(日本名:[[ドナルド・マクドナルド]])、グリマス、バーディ、ハンバーグラー、フライガイという子供をターゲットにした[[マスコット]][[キャラクター]]がいる。中心となるキャラクターはドナルドである。これらは[[ハッピーセット]]という子供向けセットに添付される玩具になったり[[コマーシャルメッセージ|CM]]に登場したり、過去には[[ファミリーコンピュータ|ファミコン]]や[[メガドライブ]]のゲームソフトとして発売されたこともあった。これらのキャラクターの利用は全世界共通であり、多くの国では店舗前に人形が置かれている。また、「ゴミはゴミ箱へ」と啓発するロナルドを象った[[ピクトグラム]]が包装や容器、カップに描かれている。多国の言語を話すことができる設定となっており、[[日本語]](但し、方言は使わない)、[[オランダ語]]、[[タガログ語]]、[[ヒンディー語]]など31ヵ国語がその対象である。また、「ロナルド・マクドナルド」の呼称は国により若干異なる場合がある。
 
 
 
==== ドナルド・マクドナルド ====
 
日本では「ドナルド」と呼ばれており、フルネームは「ドナルド・マクドナルド」で、マクドナルドが姓にあたる。通常は単に「ドナルド」とだけ呼ばれ、ほとんどの場合、姓の部分は省略される。名称が類似する、[[ディズニー]]の[[ドナルドダック]]や、[[きかんしゃトーマス]]のドナルドとは無関係である。
 
 
 
日本では[[1990年代]]後半までは、ドナルドがしゃべっているCMが多かったが、[[2000年]]ごろからドナルドはしゃべらなくなり、「ドナルド=しゃべらないキャラクター」という印象が一般的となった。[[2004年]]に行われたCMでは数年ぶりにドナルドがしゃべったが、このCMは「ドナルドってしゃべるの?」というものであり、「しゃべらないキャラクター」という印象を持っている世代には不思議な感覚を与えるCMとなった。前述の回答で、ドナルド自身は「おしゃべり好き」であったという。
 
{{Main|ドナルド・マクドナルド}}
 
 
 
=== ビッグマックポリス ===
 
以前は[[ビッグマックポリス]]というイメージキャラクターもいたが、現在は全世界で使用が中止されている。[[警官]]であるビッグマックポリスがドナルドなどを監視する印象を与えるためという説明がされている。もうひとつ「平和なマクドナルドランドに警察はいらない」という説もある。内部では「子供から怖がられるキャラクター」(実際にイベントのドナルドマクドナルドショー等で泣く子が多かった)という事で排除されたと言う話もある。しかし、2014年1月から行われている「アメリカンヴィンテージ」キャンペーンで、特定の商品を購入すると手に入る[[LINE (アプリケーション)|LINE]]の限定スタンプにて、このキャラクターのスタンプが登場している<ref name="line">[http://entabe.jp/news/article/3662 マック×LINE 「アメリカンヴィンテージ」対象商品購入で限定スタンプがもらえる! - えん食べ]</ref>。
 
{{Main|ビッグマックポリス}}
 
 
 
=== ハンバーグラー ===
 
ハンバーガーが大好きで、他人のハンバーガーを盗んでしまう悪役キャラ。初期の頃はドナルド同様、生身の人間が仮装した姿だった。黒いハット帽子に黒いアイマスク。そして囚人服を思わせる白黒のボーダー上下服。ハンバーガーを盗む(公式には「盗む」ではなく「取る」)度に、[[警官]]であるビッグマックポリスに追い回されていた。ハンバーガーを盗み取る魔法も使える。しかしCMのオチでは必ずドナルドが魔法(ドナルドマジック)で彼を懲らしめていた(ビッグマックポリスよりもドナルドに退治されていた)。
 
平成になってから被り物キャラで一時的に復活していたものの、近年はまた見られなくなったが、マクドナルドの公式サイトの[[キッズコーナー]]のぬりえに姿が残っているため、現時点でも姿が確認されている。また2014年1月から行われている「アメリカンヴィンテージ」キャンペーンで、特定の商品を購入すると手に入るLINEの限定スタンプにて、このキャラクターのスタンプが登場している<ref name="line"/>。
 
{{Main|ハンバーグラー}}
 
 
 
=== グリマス ===
 
マックシェイクが大好きな紫のキャラクター。
 
{{いつ範囲|近年|date=2016年4月}}ではあまり姿が見られなくなったが、ハンバーグラーと同様、現在もキッズコーナーのぬりえや2014年のLINEスタンプで姿を確認できる<ref name="line"/>。
 
{{Main|グリマス}}
 
 
 
=== バーディ ===
 
[[朝マック]]をイメージした[[鳥]]のキャラクター。
 
明るく活発だが少しお転婆な性格。21世紀になってから日本で見かけることは少なかったが、2014年1月から行われている「アメリカンヴィンテージ」キャンペーンで、特定の商品を購入すると手に入るLINEの限定スタンプにて、このキャラクターのスタンプが登場している<ref name="line"/>。
 
 
 
=== フライキッズ ===
 
[[マックフライポテト]]のイメージキャラクター。男の子を「フライガイ」、女の子を「フライガール」と呼び、「-キッズ」は彼らの総称である。[[ポンポン]]に足が生えたような姿をしている。[[眼鏡]]をかけた者や[[ポニーテール]]または[[ツインテール]]をなびかせた者等数体存在する。
 
 
 
=== その他(キャラクター) ===
 
この他にも独自キャラクターを設定している地域もあり、アメリカでは[[ミック]]と[[マック]]という2人の少年もマスコットキャラに指定されている。日本の事例として、2009年8月〜11月に期間限定発売された「NIPPON ALLSTARS」シリーズの宣伝キャラクターとして「Mr.ジェームス」を採用したことがあった<ref>[http://www.j-cast.com/mono/2009/08/10047181.html?p=all 日本マクドナルド「NIPPON ALL STARS」キャンペーンに登場するナゾの米国人「Mr.ジェームス」とは!?] [[J-CAST]] 2009年8月10日</ref>。
 
 
 
== 問題 ==
 
{{Main2|日本での問題については[[日本マクドナルド#日本マクドナルドに関する諸問題]]を}}
 
=== アメリカ資本主義の象徴 ===
 
マクドナルドはその事業規模と影響力の大きさから、しばしばアメリカの大量消費文化や[[アメリカ帝国]]による経済支配([[アメリカニゼーション]])の象徴と考えられ、各国の[[民族主義]]派・[[保守]]派や、環境保護活動家、[[反グローバリズム]]運動家の攻撃目標になるケースが少なくない。
 
 
 
[[反米]][[デモ活動]]では、真っ先にマクドナルドの店舗が襲撃される(これは[[ケンタッキーフライドチキン]]や[[ザ コカ・コーラ カンパニー]]も同様である)。特に[[湾岸戦争]]や[[イラク戦争]]などでアメリカが他国に侵攻する期間、[[中東]]の店舗は放火されたり破壊されたりした。また[[イギリス]]では、批判的な活動家がロンドンにある店舗を爆破し、逮捕された。
 
 
 
更にイラク戦争以降、[[ロンドン]]、[[パリ]]、[[チューリッヒ]]などの店舗前で、反米デモが激しく行われており、[[メキシコシティ]]では「[[ハンバーガー]]1つが[[アメリカ軍]]の[[銃弾]]1発」という言葉が生まれた。また、[[大韓民国]]環境団体の会員らがマクドナルドの大型看板に登って「[[M]]」字の下に「{{en|AD WAR}}」と書かれた垂れ幕をかけて「{{en|[[MAD]] WAR}}(狂った[[戦争]])」と叫ぶ[[デモ活動]]をした。
 
 
 
[[1999年]][[5月7日]]、[[コソボ紛争]]における「[[アライド・フォース作戦]]」の際に、[[アメリカ空軍]]機が駐[[ユーゴスラビア]][[中華人民共和国]][[大使館]]を[[誤爆]]したときは、[[北京市]]でマクドナルド10店舗が、[[中国人]]により襲撃される事態となった。
 
 
 
また[[ファストフード]]は、その手軽さと高[[カロリー]]が故に「[[肥満]]の主犯」というイメージが植えつけられることになった。こうした拡大する外国の反感を宥めるため、マクドナルドは飲食の材料をできるだけその国で調達し、メニューもその国の[[文化]]を考慮した戦略を取っている。[[肉類]]を避けるインド人のためには、ベジタブルバーガーも開発した。
 
 
 
=== 不健康 ===
 
[[2004年]]には、マクドナルドに代表される[[ファーストフード]]業界の健康破壊をテーマに「1か月間、3食マクドナルドの[[ハンバーガー]]だけを食べて過ごしたらどうなるか」監督が自らを[[人体実験]]となった、[[ドキュメンタリー映画]]『[[スーパーサイズ・ミー]]』が公開され、[[第77回アカデミー賞]]の[[アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞|長編ドキュメンタリー映画賞]]にノミネートされた。2011年には、550超の団体が対し、肥満の抑制のためにロナルド・マクドナルドの引退を要請している<ref>Julie Jargon [http://jp.wsj.com/Business-Companies/node_237806 マクドナルドに「ジャンクフード販売」中止要請―ロナルドにも引退勧告](ウォール・ストリート・ジャーナル日本版、2011年5月18日)</ref>。
 
 
 
; アメリカのマクドナルド - 調理油切り替え遅れ和解金9億円支払い
 
: マクドナルドは[[2002年]][[9月]]、[[心臓病]][[疾患]]の原因になると指摘された「[[トランス脂肪酸]]」を減らすため、調理油([[ショートニング]])を[[2003年]]2月までに新しいタイプに替えると発表した。トランス脂肪酸は[[フライドポテト]]など揚げ物に使う油(ショートニング)に多く含まれ、それを健康に配慮した新タイプの調理油に切り替えると発表しながら実施が遅れたことを同社が適切に公表しなかった事に対して[[訴訟]]が起こり、[[和解]]金など計約850万ドル(約9億円)を支払うと2005年2月に発表した。
 
: ところが実施が遅れたため2003年[[2月]]に遅れの事実を公表したが、アメリカの健康問題活動家らは[[2003年]]、消費者への告知が不十分だったとして[[損害賠償]]などを求め、[[カリフォルニア州]]の[[地方裁判所|地裁]]に提訴した。
 
; 日本における調理油切り替え
 
: 新しい調理油への切り替えはアメリカ国内だけにとどまり、[[日本]]での調理油切り替えは予定されていない。
 
 
 
==== 対応 ====
 
マクドナルドは、メニューに食材の生産地や食物アレルギー対応<ref>[https://archive.is/20160623023948/http://www.mcdonalds.co.jp/quality/allergy_Nutrition/allergy2.php?id=1 外部リンク]</ref>を細かく明記している。また[[シェフ]]で[[イギリス人]]としては初めて、かつ歴代最年少で[[ミシュランガイド|ミシュランガイド三ツ星]]を獲得したマルコ・ピエール・ホワイトは「商品には一貫性があり、価格に対してその品質は優れている。アイルランド産など徹底した品質管理を行なっているにも関わらず、この事実はあまり知られていない。」と意見している<ref>{{Cite web |url=http://www.japanjournals.com/dailynews/070301/news070301_2.html |title=3/1 「下手なレストランより優秀」――元ミシュラン三ツ星シェフが「マクドナルド」を絶賛 |accessdate=2007年3月6日 |website=JAPAN JOURNALS LTD. |archiveurl=https://web.archive.org/web/20070314001808/http://www.japanjournals.com:80/dailynews/070301/news070301_2.html |archivedate=2007年3月14日}}</ref>。
 
 
 
==== 栄養の改善を要請 ====
 
2011年には、専門家らはマクドナルドに対して、子供を対象とした飲食品に高カロリー、高脂肪、多い砂糖、高塩分の[[ジャンクフード]]の販売中止、おまけをつける販売の中止、ロナルド・マクドナルドを引退させることを要請している<ref>Julie Jargon [http://jp.wsj.com/Business-Companies/node_237806 マクドナルドに「ジャンクフード販売」中止要請―ロナルドにも引退勧告](ウォール・ストリート・ジャーナル日本版、2011年5月18日)</ref>。
 
 
 
==== カリフォルニア州での例 ====
 
児童肥満対策としてアメリカ・カリフォルニア州は2010年11月、「ハッピーミール」(日本では「[[ハッピーセット]]」)など高カロリーでおまけ付き子供用セットメニューの販売を禁じる条例を可決した。この条例はマクドナルドに限らず全てのファーストフードショップに適用される<ref>[http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010111001000484.html 肥満防止でマックのおまけ禁止 米、条例を可決] 共同通信2010年11月10日</ref>。
 
 
 
=== 訴訟多発 ===
 
マクドナルドはそのイメージと[[著作権]]、[[商標]]に関する訴訟をしばしば起こす。例として100年前からあるような小さな家族経営の店にも、マクドナルドは訴訟を起こしたり、[[スコットランド]]にある「マクドナルド」という名称の個人経営の[[カフェ]]に対する名称使用停止の訴訟がある。
 
 
 
また、マクドナルドは、イギリスの歴史において最も裁判期間の長い民事裁判の記録を持っている。これはしばしば「{{仮リンク|マクドナルド名誉棄損裁判|en|McLibel case}}」(McLibel trial) と呼ばれる。これは、ロンドン通りでマクドナルドを中傷するビラを配ったとして、マクドナルドが環境活動家2名を名誉毀損で告訴したもの<ref>[http://www.mcspotlight.org/case/index.html The McLibel Trial]McSPOTLIGHT</ref>。
 
 
 
=== 労働条件訴訟 ===
 
2014年3月、アメリカの[[ニューヨーク州|ニューヨーク]]、[[カリフォルニア州|カリフォルニア]]、[[ミシガン州|ミシガン]]の各州において、無給待機の強制、制服購入費ならびに制服洗濯費などの名目による給与からの天引きによる減額された賃金は、法令で定める[[最低賃金]]を下回る違法賃金に当たるとして、従業員から提訴された<ref>{{Cite news |title= 待機時間も給与支払いをと提訴 米マック従業員訴|date= 2014-03-14|url= http://www.47news.jp/CN/201403/CN2014031401001503.html|accessdate= 2014-03-14|agency= [[共同通信]]|publisher= [[47NEWS]]}}</ref><ref>{{Cite news |title= 米マック従業員 3州で一斉提訴|newspaper= [[東京新聞]]|date= 2014-03-14|url= http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014031402000239.html|accessdate= 2014-03-14}}</ref>。
 
 
 
=== フランチャイズとの対立 ===
 
1995年ごろから、マクドナルドのフランチャイズ側は、マクドナルドコーポレーションに不満を抱くようになった。マクドナルドがあまりにもあちこちにフランチャイズ権を与えたので、フランチャイズ店舗同士が競合しあうようになったのである。マクドナルドはこの頃から、フランチャイズ権を与える前に市場への影響調査を行うようになった。
 
 
 
=== イスラエルとの関係 ===
 
マクドナルドが[[イスラエル]]支援企業だとして[[パレスチナ]]支持派や[[ムスリム]]にたびたび批判されている。例えば、日本国内のパレスチナ支持派の[[パレスチナ情報センター]]は、マクドナルドの元会長兼CEOのジャック・M・グリーンバーグがシカゴのアメリカン・イスラエル商工会議所の名誉会長であることや、マクドナルドがイスラエルを支援する「Jewish United Fund (ユダヤ人基金)」 及び「Jewish Federation (ユダヤ人協会)」の主要な企業パートナーであることを批判している<ref>[http://palestine-heiwa.org/choice/list.html パレスチナ情報センター]</ref>。
 
 
 
また、2008年から2009年に行われた[[ガザ紛争 (2008年-2009年)|イスラエルのガザ紛争]]では、[[インド]]や[[マレーシア]]のムスリムグループによりマクドナルドを含んだ「イスラエル支援企業」に対して[[不買運動]]が呼びかけられ、マレーシアの[[マハティール・ビン・モハマド]]首相も国内のマクドナルドの社員に辞職を呼びかけた。また[[フランス]]の[[パリ]]では抗議者がマクドナルド店舗の窓を破壊した<ref>[http://www.irishtimes.com/newspaper/breaking/2009/0117/breaking37.htm Calls for boycott of Israel at Dublin protest](アイリッシュ・タイムズ、2009年1月17日)</ref><ref>[http://industry.bnet.com/food/1000364/starbucks-mcdonalds-coca-cola-face-boycotts-over-gaza-attacks/ Starbucks, McDonald’s, Coca-Cola Face Boycotts Over Gaza Attacks](BNET FOOD、2009年1月12日))</ref><ref>[http://timesofindia.indiatimes.com/Lucknow/Fatwa_for_boycott_Israeli_goods/articleshow/3995481.cms Fatwa for boycott Israeli goods](ザ・タイムズ・オブ・インディア、2009年1月18日)</ref>。この事件でも見られるように「イスラエル支援企業」として、[[コカ・コーラ]]や[[スターバックス]]、[[H&M]]などもマクドナルドと同時に批判される場合が多い。
 
 
 
== 各地域における特徴ある事柄 ==
 
[[ファイル:Liberdade in Sao Paulo 002.JPG|220px|right|thumb|[[ブラジル]]、[[サンパウロ]]市の[[日本人街]]、[[リベルダージ]]内のマクドナルド。<br/>書体が日本のものと違う。]]
 
* [[ベルギー]]や[[スペイン]]など、[[ビール]]を取り扱っている地域もある<ref name="all20070117"/>。スペインではセットメニューのドリンクにてビールを追加料金なしで選ぶことが出来る。
 
* [[ドイツ]]のマクドナルドは主要駅から降りてすぐ、といったところに組み込まれて設置されていることが多いが、値段が高額なためか、集客率は高くない。これはマクドナルドよりも安価に[[ケバブ]]屋がいることなど、外食産業の幅が移民の解放後非常に広くなったためである。
 
* [[ハンガリー]]の[[ブダペスト西駅]]舎内にあるマクドナルドは高級感にあふれ、一般的に日本人のイメージするマクドナルド店舗のイメージからかけ離れている。そのため、「世界一美しいマクドナルド」などとも形容されることがあるが、値段はハンガリーのレストランと変わらないくらい高額になる場合がある。
 
* [[オランダ]]では独自のハンバーガーの[[クロケット]]バーガーや[[サテ]]バーガー(サテはピーナッツソース)があり、ポテトはマヨネーズつきで、スイーツはオランダの[[りんご]][[ケーキ]]、アペルタルトと、オランダの有名コーヒー会社のアラビカ100%のこだわりコーヒーであり、オランダの食文化と旧植民地の[[インドネシア]]の食文化が融合していて水準は日本と比べ物にならない。普通に[[シーザーサラダ]]も注文できるが値段は近辺のレストランと同じくらいかそれ以上になる可能性がある。
 
* [[ソ連崩壊]]後の[[ロシア]]では、マクドナルドが[[タコベル]]その他を抑え常に満員である。これは誇張ではなく、実際に[[サンクトペテルブルク]]の地下鉄近くのマクドナルドのテーブルに、爆弾が仕掛けられたテロが発生している<ref>[https://archive.is/20160623011947/http://news.nna.jp/free_eu/feature/060113_eur/07/0220a.html 外部リンク]</ref>。
 
* [[インド]]では、[[ヒンドゥー教]]の教義で[[牛肉]]、食習慣上の理由で[[豚肉]]が一般的に使用出来ない為、[[鶏肉]]が主なメニューの材料であり、中でも「チキン・マハラジャ・バーガー」は有名である<ref name="all20070117"/>。
 
* [[イスラム国家]]においては、[[イスラム教]]における[[ハラール]]認証を受けている。当然のことながら、[[ブタ|豚]]類の提供や[[アルコール]]類を使った調理は一切ないが、代替メニューが充実している。
 
* [[インドネシア]]ではご飯と[[フライドチキン]]のセットが存在する。これはハンバーガーセットが高額であるのと、安価な鶏肉が人気であるためである。
 
* [[イスラエル]]では、[[ユダヤ教]]の教義により[[チーズバーガー]]が[[カシュルート]]と認められていないため、同国内ではカシュルートに則った店舗と、そうでない店舗が存在する。
 
* 「[[てりやき]]マックバーガー」は[[日本マクドナルド]]で開発された商品で、本家アメリカ合衆国には無いメニューである。当初期間限定メニューとして販売されたが、人気が出たためレギュラーメニューとなり、さらに[[香港]]や[[タイ王国]]で「サムライポークバーガー」「将軍バーガー」の名称で販売された<ref name="all20070117"/>。
 
* [[菜食主義者]]向けに「ベジ・バーガー」が準備されている国もある<ref name="all20070117"/>。
 
* かつて日本にて、[[米]]を使用した[[中華料理|中華]]・[[洋食|洋風]]メニューの「マックチャオ」「エビチャオ」「ハンバーグチャオ」「カツチャオ」や、「お昼のカツカレー」「ビーフカレー」「チキンカレー」といった[[カレーライス|カレーメニュー]]が[[1991年]]・[[1992年]]に発売されたことがあった<ref> [https://archive.is/20070311102147/http://www.mcdonalds.co.jp/company/outline/gaiyo/enkaku.html 日本マクドナルド/沿革] ([[インターネットアーカイブ]])</ref>。
 
[[ファイル:Mcdelivery.JPG|220px|thumb|韓国のマック・バイク]]
 
* [[日本]]および[[大韓民国|韓国]]・[[タイ王国]]などでは、バイク([[マック・バイク]])による宅配サービス([[マック・デリバリー]])もある。
 
* [[デンマーク]]の従業員の[[時給]]は、18歳超で最低21ドル、18歳未満で最低15ドル<ref>{{Cite news|url=http://jp.reuters.com/article/jp_blog/idJPKBN0DW0NR20140516
 
|title=ブログ:マクドナルドで時給2100円稼げる国|work=ロイター|publisher=ロイター通信社|date=2014-05-16|accessdate=2014-05-19}}</ref>。
 
* 「日本のマクドナルドが、[[世界]]で最もサービスが良い」と、[[ウォール・ストリート・ジャーナル]]が評価している。その理由は「仕事中に、ため息を吐くスタッフはいないし、従業員同士の長々としたおしゃべりもない」と報じている<ref>{{cite news
 
| author = OLIVER STRAND
 
| url = http://jp.wsj.com/articles/SB10001424052702303493804579538982070488444
 
| title = 外国人感銘させる日本の「おもてなし文化」―至れり尽くせりのサービス
 
| language = [[日本語]]
 
| newspaper = [[ウォール・ストリート・ジャーナル]]
 
| date = 2014-05-03
 
| accessdate = 2016-05-28
 
}}</ref>。しかし、このような従業員の極端なマニュアル対応は日本以外ではほぼ存在せず、日本以外のマクドナルドが安価には楽しめない外食と位置付けられているなどの環境の違いからきている。
 
[[#外部リンク|McDonald's公式サイト]]にあるリンクから世界各国のマクドナルド公式サイトを辿ることで、様々なサービスの違いが確認できる。
 
 
 
== スポーツ大会の関係 ==
 
マクドナルドは、[[1976年]]以降[[近代オリンピック]]のスポンサー企業を務め、最高位スポンサーシップである「TOPパートナー」での協賛を続けていた。
 
 
 
また[[選手村]]の食堂にも進出し、「世界のどこであろうと同じ物を食べられるのが長所」と称している。[[札幌オリンピック]]では、女子スケートの[[ジャネット・リン]]が[[ホームシック]]になり「それならアメリカの味を」と、飛行機でハンバーガーを届けている。
 
 
 
2017年6月、2020年までの契約を3年前倒しTOPから撤退すると発表([[2018年]]の[[平昌オリンピック|平昌大会]]は韓国国内のスポンサー契約のみ継続)<ref>[http://newswitch.jp/p/9398 マクドナルドが契約解除。「五輪スポンサー」という名誉と打算] 2017年6月17日、日刊工業新聞</ref>。
 
 
 
=== 担当した主な大会 ===
 
* [[FIFAワールドカップ]](オフィシャルレストラン)
 
* [[UEFA EURO]](オフィシャルスポンサー)
 
  
== 脚注 ==
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 アメリカの、世界最大のファーストフード・レストランチェーン。1940年にカリフォルニア州サンバーナーディーノにマクドナルド兄弟が開いた小さなドライブ・インが始まりである。1950年代に入り、当時としては画期的な、注文から調理、サービスまで流れるように行う現在のファーストフード方式のシステム化を図り大成功を収めた。兄弟は「スピーディー・サービス・システム」と名づけたそのシステムを加盟店方式(フランチャイズ・システム)で広めようとした。当時ミルクシェイク製造器のセールスマンであったレイ・クロックRaymond Albert Kroc(1902―1984)は、マクドナルドに将来性をみいだし、フランチャイズ化に協力。クロックによるフランチャイズ方式は高い加盟料を強いる従来の方式とは異なり、加盟料わずか950ドルというもので、食材納入業者からのリベートも徴収しない方針は店舗数の伸長に大きく貢献した。1961年には兄弟から「マクドナルド」の商標を譲り受け、1965年正式にMcDonald's Corp.を設立。同社は調理方法を含めたチェーン全店の経営を統一する徹底したマニュアルを完成させ、1970年までに2000店舗、1990年代には全世界で2万店舗以上を展開する世界最大の外食産業に急成長した。
{{脚注ヘルプ}}{{reflist}}
 
  
== 文献 ==
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 1990年代に入り売上げは上昇し、1993年の74億0800万ドルから1998年には124億2100万ドルを記録した。こうした利益の多くは国外事業から生じたものであり、同社の営業利益の半分以上を占め、国内市場ではファーストフード市場の飽和状況から競争が激化した。フランチャイズ方式の店舗拡大は、加盟店から不動産所有、賃貸料、サービス料などを受け取り、世界的に店舗数を増加させた。1997年に新規オープンした国外店舗はその50%以上をオーストラリア、ブラジル、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、日本などが占めた。
* アンドルー・F・スミス『ハンバーガーの歴史〜世界中でなぜここまで愛されたのか?』(ブルース・インターアクションズ、2011年)ISBN 978-4-86020-417-4
 
* モーガン・スパーロック『スーパーサイズ・ミー』(2004年)
 
  
== 関連項目 ==
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 日本では1971年(昭和46)に日本マクドナルドが設立された。東京・銀座4丁目にできた第1号店を皮切りに1996年(平成8)には2000店舗を超え、売上高は2988億円に達した。藤田商店(創業者、藤田田(でん))との合弁による日本マクドナルドの成長は、外資系企業の日本進出成功例の一つとして有名である。日本マクドナルドは2002年に日本マクドナルドホールディングスとして持株会社となり、ハンバーガー部門を分社化した日本マクドナルドを新設した。
* [[日本マクドナルド]]
 
* 『[[スーパーサイズ・ミー]]』
 
* 『[[ファストフードが世界を食いつくす]]』
 
* 『[[ファーストフード・ネイション]]』
 
* [[ビッグマック指数]]
 
* [[マックジョブ]]
 
* [[朝マック]]
 
* [[マクドナルド・コーヒー事件]]
 
* [[マクドナルドの都市伝説]]
 
* [[ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ]]
 
  
 
== 外部リンク ==
 
== 外部リンク ==
{{Commons&cat|McDonald's|McDonald's}}
 
 
* [http://www.mcdonalds.com/us/en/home.html McDonald's]{{en icon}}
 
* [http://www.mcdonalds.com/us/en/home.html McDonald's]{{en icon}}
 
* [http://www.mcdonalds.co.jp/ 日本マクドナルド]
 
* [http://www.mcdonalds.co.jp/ 日本マクドナルド]
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[[Category:マクドナルド|*]]
 
[[Category:マクドナルド|*]]

2018/10/11/ (木) 07:36時点における最新版


マクドナルド: McDonald's

 アメリカの、世界最大のファーストフード・レストランチェーン。1940年にカリフォルニア州サンバーナーディーノにマクドナルド兄弟が開いた小さなドライブ・インが始まりである。1950年代に入り、当時としては画期的な、注文から調理、サービスまで流れるように行う現在のファーストフード方式のシステム化を図り大成功を収めた。兄弟は「スピーディー・サービス・システム」と名づけたそのシステムを加盟店方式(フランチャイズ・システム)で広めようとした。当時ミルクシェイク製造器のセールスマンであったレイ・クロックRaymond Albert Kroc(1902―1984)は、マクドナルドに将来性をみいだし、フランチャイズ化に協力。クロックによるフランチャイズ方式は高い加盟料を強いる従来の方式とは異なり、加盟料わずか950ドルというもので、食材納入業者からのリベートも徴収しない方針は店舗数の伸長に大きく貢献した。1961年には兄弟から「マクドナルド」の商標を譲り受け、1965年正式にMcDonald's Corp.を設立。同社は調理方法を含めたチェーン全店の経営を統一する徹底したマニュアルを完成させ、1970年までに2000店舗、1990年代には全世界で2万店舗以上を展開する世界最大の外食産業に急成長した。

 1990年代に入り売上げは上昇し、1993年の74億0800万ドルから1998年には124億2100万ドルを記録した。こうした利益の多くは国外事業から生じたものであり、同社の営業利益の半分以上を占め、国内市場ではファーストフード市場の飽和状況から競争が激化した。フランチャイズ方式の店舗拡大は、加盟店から不動産所有、賃貸料、サービス料などを受け取り、世界的に店舗数を増加させた。1997年に新規オープンした国外店舗はその50%以上をオーストラリア、ブラジル、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、日本などが占めた。

 日本では1971年(昭和46)に日本マクドナルドが設立された。東京・銀座4丁目にできた第1号店を皮切りに1996年(平成8)には2000店舗を超え、売上高は2988億円に達した。藤田商店(創業者、藤田田(でん))との合弁による日本マクドナルドの成長は、外資系企業の日本進出成功例の一つとして有名である。日本マクドナルドは2002年に日本マクドナルドホールディングスとして持株会社となり、ハンバーガー部門を分社化した日本マクドナルドを新設した。

外部リンク



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