「ファーストクラス」の版間の差分

提供: miniwiki
移動先:案内検索
(1版 をインポートしました)
(内容を「 '''ファーストクラス'''({{lang-en-short|first class}}) 1 第一級。最高級。一流。 2 旅客機・客船・列車などの客室で一等。 {{…」で置換)
(タグ: Replaced)
 
1行目: 1行目:
{{出典の明記|date=2015年11月}}
 
{{Otheruses|旅客機の席種}}
 
[[File:CX First Class Suites 747.jpg|300px|right|thumb|[[キャセイパシフィック航空]]のファーストクラス]]
 
'''ファーストクラス'''({{lang-en-short|first class}})とは、[[旅客機]]の最上級客席のことである。
 
  
== 概要 ==
+
'''ファーストクラス'''({{lang-en-short|first class}}
=== 由来 ===
 
[[File:TEAL Short Solent interior MoTaT4.JPG|220px|right|thumb|タスマニアン・エンパイア航空のショート ソレント飛行艇の機内(1940年代)]]
 
多くの航空用語の例と同じく、元は[[旅客船|客船]]で使われていた用語で、同じく最上級客室のことを指していた。[[世界]]の[[鉄道]]においても、ファーストクラスカー<ref>{{lang-en-short|first class car}}</ref>([[一等車]])、セカンドクラスカー<ref>{{lang-en-short|second class car}}</ref>([[二等車]])、サードクラスカー<ref>{{lang-en-short|third class car}}</ref>([[普通車_(鉄道車両)|三等車]])と分けられていた。日本の旧[[日本国有鉄道]]では、1960年まで3等級制、その後1969年まで2等級制を採っていた。現在、主要な国の鉄道では、2等級制が多い。
 
  
航空においては、1920年代以降に旅客機による旅行が本格化し、旅客機の収容人数が増えて機内客室がクラス分けされた際に、この名がつけられた。基本的により広い床占有面積を持つシートの提供と、より充実したサービスの提供が行われる。
+
1 第一級。最高級。一流。
  
1950年代前後からの[[ダグラス DC-4]]Bや[[ブリストル・ブリタニア]]などの近代的大型機材の本格導入により、搭乗客数が30人以上となった。これに伴って、ファーストクラスに代表される航空機における複数の座席クラスの提供が本格化した。
+
2 旅客機・客船・列車などの客室で一等。
  
また、1940年代までのように単一クラスの提供であった時代は、短距離ならば現在におけるビジネスクラスと同じレベルのサービスと食事が、遠距離ならば、当時航空運賃が非常に高いことも相まって現在のファーストクラスとほぼ同じレベルのサービスが提供されていた。
 
  
=== 変遷 ===
+
{{テンプレート:20180815sk}}
以前は、機内に専用のラウンジを設けたりする一方、座席そのものは[[エコノミークラス]]を単に大型化しフットレストを追加した程度のものであった。時代が下るにつれ、座席のリクライニング角度をより深く、占有スペースの大型化やシートピッチの拡大も進められた。1996年には[[全日本空輸]]や[[エールフランス航空]]が床面に対して完全に平行になるフルフラットシートを登場させ、間もなく[[ブリティッシュ・エアウェイズ]]により隣席の無いソロ配置のシートが導入された。近年では更に天井までの仕切りと扉を備えた個室型の座席の導入も進んでいる。
 
  
近年では、競争激化と技術の更新を背景に、競合の多い路線では頻繁に新型座席に更新されており、ほぼ5年-10年程度で新型座席に変更されている。
 
 
また近年では、[[ビジネスクラス]]の競争によるハード・ソフト両面のサービスの向上と、顧客企業の出張コスト削減によるファーストクラスの利用客の減少などにより、ビジネスクラスのサービスの向上と同時にファーストクラスを廃止したり、設定路線を縮小する航空会社も増えている。また、[[ヴァージン・アトランティック航空]]のように、「ファーストクラス並みのサービス内容を持つビジネスクラスを提供する」という主張から、はじめからファーストクラスを設定しない航空会社もある。
 
 
また、ビジネスクラスやエコノミークラス普通運賃を頻繁に利用する収益性が高い乗客に対しては、[[マイレージサービス]]の特典などとして、ファーストクラスの座席を提供する航空会社もある。
 
 
=== 域内国際線や国内線の場合 ===
 
[[File:Virgin America first class.jpg|220px|right|thumb|ヴァージン・アメリカ航空の国内線機材のファーストクラス]]
 
区域内の短距離国際線や国内線の上級客室を「ファーストクラス」という名称で提供している航空会社も多いが、飛行時間が短い事から、シートの大きさやサービス内容が中長距離国際線のビジネスクラスと同程度という場合も多い。
 
 
例として、ヴァージン・アトランティック航空系列の[[ヴァージン・アメリカ]]も、アメリカ国内線に(親会社の長距離国際線では設置していない)ファーストクラスを設定しており、無料の機内食や130センチを超える前後幅の本革シート、無償の預かり手荷物などのサービスを提供しているが、この座席間隔の数値は親会社のビジネスクラス「アッパークラス」の中距離線のそれに近い。
 
 
一方の欧州では域内短距離国際線や国内線でも上級客室が「ファーストクラス」でなく「ビジネスクラス」としている場合が多い。また、この場合「ビジネスクラス」の座席はエコノミークラスのそれと比べて座席間隔が広い程度の違いしかなく、更に3列座席の真ん中の座席を封鎖することで2列座席として使用するなど、座席の機能を利用して簡易的な差異に留める場合が殆どである。
 
 
日本において、[[日本航空]]が日本国内の4路線([[東京国際空港|東京/羽田]] - [[大阪国際空港|大阪/伊丹]]線、[[新千歳空港|札幌/新千歳]]線、[[福岡空港|福岡]]線、[[那覇空港|沖縄/那覇]]線)に導入している「[[日本航空#ファーストクラス_2|国内線ファーストクラス]]」は、日本航空の国内線クラスの3クラスで最上級である。専用カウンターや専用保安検査場、[[空港ラウンジ]]や預かり手荷物の重量制限の割増、有名レストランや料亭と提携した[[機内食]]が提供されるほか、日本の航空会社の国内線として最大の130センチを超える前後幅を持つ本革シートを装備している。2011年よりJRで採用が始まっている「[[グランクラス]]」においても、類似したコンセプトの大型シートが導入されている。いずれも、国内線の従来の上級シート(スーパーシートやグリーン車など)より優れるものの、やはり国際線で言えば米国国内線などと同じく中短距離用ビジネスクラスの座席に近いものである。なお、かつてのスーパーシートでは、座席の予約コードが「F」となっている場合があり、旧[[日本エアシステム]]が合併まで導入していた3クラス制でも、スーパーシートが最上級客室として扱われていた。
 
 
パーソナルテレビは、短距離路線では設置していない会社が多い。
 
 
=== 運賃・利用客層 ===
 
主に国際線の旅客機に設定されており、基本的に、日本-東南アジア往復で30万 - 100万円、ヨーロッパ、北部アフリカ方面あるいは北米往復で100万円 - 280万円前後、南米や南部アフリカ方面往復で120万円~380万円前後と、[[エコノミークラス]]の数倍から20倍程度、[[ビジネスクラス]]の2倍から5倍程度の運賃を徴収する<ref>なお、域内国際線や国内線のファーストクラスの運賃は、数千円程度から数万円程度の追加料金で使用できるものも多い。</ref>。
 
 
[[日本]]での利用客層は[[天皇]]・[[皇后]]以外の[[皇族]]<ref>なお、天皇・皇后や、[[内閣総理大臣]]は[[日本国政府専用機]]を主に利用する。</ref>、[[国務大臣|閣僚]]、[[国会議員]]、大手企業の[[役員]]、会社経営者、[[聖職者|宗教指導者]]、[[芸能人]]、[[プロスポーツ選手]]と言った人々が大半であり、欧米諸国であれば「ジェット族」と呼ばれ、自家用機や社用機も保有する[[セレブリティ]]が主である。
 
 
== 基本サービス ==
 
(航空会社、路線により異なる)
 
=== 地上 ===
 
[[File:British Airways Heathrow Concorde Room.jpg|220px|right|thumb|[[ブリティッシュエアウェイズ]]のファーストクラス専用[[空港ラウンジ]]『[[コンコルド]]・ルーム』([[ロンドン・ヒースロー空港|ヒースロー空港]])]]
 
[[File:Frankfurt Flughafen, Lufthansa First Class Terminal.jpg|220px|right|thumb|[[フランクフルト空港]]にある、[[ルフトハンザドイツ航空]]のファーストクラス専用ターミナル]]
 
[[Image:FRA LH Lounge First.jpg|220px|right|thumb|ルフトハンザドイツ航空のファーストクラス[[空港ラウンジ|ラウンジ]]内のバスルーム([[フランクフルト空港]])]]
 
* マイレージポイントの割増
 
* [[空港]]から[[ホテル]]などへの無料送迎
 
** 多くの航空会社は、空港と都心部の間の[[ハイヤー]]による無償送迎を提供している。
 
* 事前の座席指定
 
* 専用チェックインカウンターの使用
 
* 専用出入国審査場あるいは優先通関レーンの使用
 
* チェックインカウンター手続時間締切の優遇
 
* 受託手荷物の重量制限緩和
 
* 到着時に優先で受託手荷物を受け取れる荷札
 
* 出発地・到着地空港の専用[[空港ラウンジ]]の使用
 
** 原則的に[[空港ラウンジ]]内部では飲食無料の場合がほとんど。ファーストクラス専用ターミナルビルを用意するケースも。[[ルフトハンザ航空]]ファーストクラス専用ターミナルビル、[[カタール航空]]プレミアム・ターミナル等
 
* 専用[[空港ラウンジ|ラウンジ]]内のビジネスセンターやバスルームの無償提供。
 
** [[タイ国際航空]]、[[エミレーツ航空]]などのようにマッサージサービスを無償で提供する航空会社もある
 
* 機内への最優先搭乗および到着地での最優先降機
 
* 到着時のゲートまでのカートによる出迎え
 
 
航空会社によって多種多様なサービスが用意されるが、空港内での待ち時間を充実、もしくは短縮するサービスを提供する航空会社が多い。
 
 
=== 機内 ===
 
[[画像:2014.08.16.210409 Dinner 1st class China Airway CA0932 Frankfurt-Beijing.jpg|thumb|[[中国国際航空]]のファーストクラスの[[機内食]]]]
 
[[File:A380 The Residence Apartment Etihad Airways ITB2015 (1).JPG |thumb|[[エティハド航空]] [[エアバスA380]]に設けられているファースト・クラスの「レジデンス」。ベッドルームが座席とは別に用意されている。]]
 
ビジネスクラス利用の顧客に対する優遇サービス的な側面も持つため、ビジネスクラスのサービスの個々の質を更に上げたものを提供しているケースが多い。
 
* 機体前部に設けられた専用コンパートメント
 
* 150-210センチのピッチを持ち、床に対し水平(フルフラット)になる専用[[リクライニングシート]]。[[エティハド航空]] [[エアバスA380]]の「レジデンス」では座席の他に専用のベッドが別に設けられている。
 
* 床下も専用のカーペットが使用される。
 
* 羽毛布団や座席の凹凸を少なくする就寝用のシーツ、ナイトガウンの貸与
 
* 有名化粧品ブランドの特別に選ばれたアメニティセット
 
* 15-23インチのサイズを持つパーソナルTV、内部プログラムのうち、[[ビデオ・オン・デマンド|映画や音楽は好きな時間に進めたり巻き戻しも可能]]
 
* 専門の訓練を受けた[[客室乗務員]]によるサービス(客室乗務員1人当たりの乗客担当人数の数が少ない)
 
* [[アラカルト]]で選べる[[機内食]]。高級ワインやシャンパンなどの酒の提供。一部の航空会社では数十種類のラインナップがある専用のメニューから好きな物を事前にリクエスト出来るケースも有る。
 
** [[機内食]]は料理協会や高級ホテルの料理人を監修として招いている事が多い。
 
** 日米などの国内線では、普通席並びに中間クラスでは提供されない、機内食ならびにシャンパンなどのアルコール飲料が無料で提供される。
 
* 専用の機内トイレ。エミレーツ航空とエティハド航空のA380型機には専用の機内トイレ内に専用のシャワーブースが有る。
 
* シートピッチ、モニターの一例
 
** [[中国国際航空]]「ファーストクラス」シート(全路線)が、150cm/モニター9インチ<ref>[http://airline.arukikata.co.jp/CA1.html 地球の歩き方]</ref>
 
** [[ユナイテッド航空]]「ユナイテッド・ファースト・スイート」シート(長距離路線)が、192cm/モニター19インチ<ref>[http://airline.arukikata.co.jp/UA1.html 地球の歩き方]</ref>
 
** [[カタール航空]]「ファーストクラス」シート(長距離路線)が、200cm/モニター15インチ<ref>[http://airline.arukikata.co.jp/DL1.html 地球の歩き方]</ref>
 
** [[シンガポール航空]]「シンガポール航空スイート」シート(長距離路線、エアバスA380型機)が、205cm/モニター23インチ<ref>[http://www.singaporeair.co.jp/A380_japan/index.html シンガポール航空]</ref>
 
** [[スイス インターナショナル エアラインズ]]「ファースト・クラス」シート(長距離路線)が211cm/モニター19インチ<ref>[http://airline.arukikata.co.jp/LX1.html 地球の歩き方]</ref>
 
** [[日本航空]]「JALスイート」シート(長距離路線)が、211cm/モニター19インチ<ref>[http://press.jal.co.jp/ja/uploads/JGN08033.pdf 日本航空プレスリリース]</ref>
 
 
日本航空やカタール航空、エールフランスなどのファーストクラスは、シートと通路の間に胸の高さ程度の仕切りがあり「ソロ仕様」と呼ばれる。また、エミレーツ航空のエアバスA340-500型機、B777型機、A380型機や、シンガポール航空のA380型機や[[エティハド航空]]などの一部の航空会社のファーストクラスは、シートと通路の間に扉と身長程度の仕切りがあり、個室に近い空間である。
 
 
== ファーストクラスを設定している主な航空会社 ==
 
(路線によっては設定していない)
 
; アジア<!--エリア内辞書順-->
 
* [[アシアナ航空]]
 
* [[エア・インディア]]
 
* [[ガルーダ・インドネシア航空]]
 
* [[キャセイパシフィック航空]]
 
* [[ジェットエアウェイズ]]
 
* [[シンガポール航空]]
 
* [[全日本空輸]]
 
* [[タイ国際航空]]
 
* [[大韓航空]]
 
* [[チャイナエアライン]]
 
* [[中国国際航空]]
 
* [[中国東方航空]]
 
* [[中国南方航空]]
 
* [[海南航空]]
 
* [[日本航空]]
 
* [[キャセイドラゴン航空]]
 
* [[マレーシア航空]]
 
; 中近東
 
* [[イエメニア]]
 
* [[エティハド航空]]
 
* [[エミレーツ航空]]
 
* [[エル・アル航空]]
 
* [[オマーン・エア]]
 
* [[カタール航空]]
 
* [[クウェート航空]]
 
* [[サウジアラビア航空]]
 
; アフリカ
 
* [[アルジェリア航空]]
 
* [[TAAGアンゴラ航空]]
 
* [[CEIBAインターコンチネンタル]]
 
; ヨーロッパ
 
* [[エールフランス]]
 
* [[スイス インターナショナル エアラインズ]]
 
* [[ブリティッシュ・エアウェイズ]]
 
* [[ルフトハンザドイツ航空]]
 
; 北米
 
* [[アメリカン航空]]
 
* [[ユナイテッド航空]]
 
; 南米
 
* [[TAM航空]]
 
; オセアニア
 
* [[カンタス航空]]
 
<gallery><!--辞書順に整列-->
 
File:AF LEspace Premiere 777 cabin.jpg|エールフランスの「ラ・プルミエール」
 
File:British Airways BA First Class Seat Boeing 747.jpg|ブリティッシュ・エアウェイズのファーストクラス
 
File:Emirates Boeing 777-200LR First Class Suite.jpg|エミレーツ航空の「プライベート・スイート」
 
File:JAL First Class Suite 777-300ER.JPG|日本航空の「JALファーストクラス」
 
File:Qantas First Class Suite.jpg|カンタス航空のファーストクラス
 
File:United Airlines B747-400 first class.jpg|ユナイテッド航空のファーストクラス
 
</gallery>
 
 
== 脚注 ==
 
<references/>
 
 
== 関連項目 == 
 
* [[一等車]] 
 
* [[グランクラス]]
 
* [[デッドヘッド]]
 
* [[舛添要一]]([[東京都知事]]在職中にファーストクラスを頻繫に使用していた。)
 
 
{{民間航空輸送}}
 
  
 
{{DEFAULTSORT:ふあすとくらす}}
 
{{DEFAULTSORT:ふあすとくらす}}
 
[[Category:航空のサービス]]
 
[[Category:航空のサービス]]

2018/10/16/ (火) 00:08時点における最新版

ファーストクラス: first class

1 第一級。最高級。一流。

2 旅客機・客船・列車などの客室で一等。




楽天市場検索: