ヒンドゥー教

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ヒンドゥーきょう、英: Hinduism、ヒンディー語: हिन्दू धर्म、サンスクリット語: सनातनधर्मः

インド古来の民俗的な宗教を総括して西欧人が名づけたもので,明確な体系をもつ一宗教というよりはむしろ,儀軌,制度,風習の一切に対していう。広義にはベーダ以来のバラモン教およびその複雑な民間信仰を摂取して発展した結果を意味し,狭義には『プラーナ』を聖典とする諸宗派をさし,その場合,仏教,ジャイナ教,シク教などは除かれる。その特色はブラフマー,シバ,ビシュヌを最高実在原理とする「三神一体」の教理の確立などであり,クリシュナ,ラーマたち英雄をビシュヌの権化として解釈するなどにみられるように,信仰対象の合同化はインド的思考の目立った性格である。宗派としては,ビシュヌ派,シバ派,シャクティ派 (タントラ教,性力崇拝) ,サウラ派 (太陽崇拝) ,ガーナパティヤ派,スマールタ派などがあり,インド共和国を中心に東南アジア各地に信徒をもつ。